JPH0315470A - 輸液バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内容物への溶出などがなく無毒、安全性に優
れ、また透湿度、ガス遮断性に優れ、かつ加熱滅菌処理
に耐えうる耐熱性を持ち、さらに加熱滅菌処理後も透湿
度、ガスバリア性の低下が起こらない高ガスバリア性輸
液バッグに関するものである。

〔従来の技術〕

食品や医薬品の変質、腐敗の原因となる微生物を完全に
死滅、除去するために、従来からレトルト加熱滅菌処理
やオートクレープ加熱滅菌処理が行われている。この用
途に使用される包装材料は、ガラスまたはアルく箔を主
構或とする多層フィルムである。しかしながら、アル４
箔を使用した物は不透明であり、加熱滅菌処理後の内容
物を変化を検査することができなかった。

また、従来より柔軟性があり、耐熱性や透明性に優れた
材料として軟質塩化ビニルが輸液バッグに使用されてい
るが、この場合あくまで常温使用であり、オートクレー
プ加熱滅菌処理を施した場合、可塑剤やその他の添加物
の溶出の問題があり、使用に耐えうる材料は得られてい
ない。さらにポリプロピレン系材料も種々検討されてい
るが柔軟性、耐熱性、耐白化性の点で十分満足のできる
ものはなかった。

医療機関においては患者への点滴の際、直前にア旦ノ酸
やビタミン剤などを添加調合するが、勤務体制の合理化
等により調合済みの点滴剤をメーカー側に要望する声も
強くなっている。その場合は輸液バッグにはガスバリア
性が必要となる。

しかしながら、先述の材料はガスバリア性に劣るため、
単体では満足に使用できるものではない。

また、積層フィルムとしては、ポリエステルフイルムや
ボリプロビレンフィルムとガスハリア性フィルムを組み
合わせた物が市販されているが、柔軟性が全く無く使用
不可能であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、塩化ビニル及び可塑剤を含んでいない熱可塑
性エラストマーを最内層に使用し、中間層を設計するこ
とにより無毒で安全性に優れ、かつ加熱滅菌処理後に安
定したガス遮断性を保持した高ガスバリア性輸液バッグ
を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、内層がスチレン−エチレンブチレンスチレン
ブロック共重合体及びポリオレフインを主或分とするブ
レンド物、中間層がガスバリア性樹脂及び外層からなる
積層体より形成されることを特徴とする輸液用バッグで
ある。

第一図は、本発明による積層体のｌ具体例の断面図であ
る。■は外層、４は内層である。４の内層はスチレン−
エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体とポリオ
レフィンを主或分とするブレンド物の熱可塑性エラスト
マ一層であり、ヒトシール、インパルスシール、超音波
シール、高周波シール等が可能である。１の外層は耐熱
性を保持し、加熱滅菌処理時には包装体同士の熱融着を
防ぐ。望ましくは、ｖｉｃａｔ軟化点が１００゜Ｃ以上
のものを用いる。また柔軟性を有する熱可塑性エラスト
マーを用いることが望ましい。３は、ガスバリア層であ
る。望ましくはポリ塩化ビニリデン系樹脂層であり、エ
チレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物は、オートクレー
プカ■熱滅菌処理時に侵入する水蒸気によりガスハリア
性が低下する。

また、内層には塩化ビニルや可塑剤を含まない熱可塑性
エラストマーを用いており、中間層のガスバリア層、接
着層の設計を行うことにより、加熱滅菌時に内容物への
溶出などのない無毒で安全性に優れた構造となっている
。

３ 〔実施例〕 本発明の実施例を示す。表ｌの様な構或で積層体を作り
、高ガスバリア性輸液ハングとしての特性を測定し、そ
の結果を示した。

使用した樹脂 Ａ：スチレンーエチレンブチレン−スチレンフロック共
重合体とポリオレフィンを主或分とするブレンド物 ＭＫ−２３　　（大日本プラスヂックス）Ｂ：スチレン
−エチレンブチレン−スチレンブロック共重合体とポリ
オレフィンを主戒分とするブレンド物 ＭＫ−３５（大日木プラスチックス） Ｃ：スチレン−エチレンブチレン−スチレンブロック共
重合体とポリオレフィンを主或分とするブレンド物 ＭＫ−５３（大日本プラスチックス） Ｄ：ポリエステル系エラストマー ハイトレル５５５７　（東レデュポン）Ｅ：ランダム共
重合ポリプロピレン ４ ノーブレンＳ−１３１ Ｆ：ポリプロピレン エクセレンｈｓ−７９６　（住友化学）Ｇ：ポリプロピ
レン ＨＭ−１８（徳山曹達） Ｈ：エチレンプロピレン共重合体ベース酸変性ポリオレ
フィン アドマ一八７４６９Ｃ ■＝ポリピニリデンクロライド サラン４６８（ダウ・ケミカル社） Ｊ：ポリビニリデンクロライド ＸＯ５２５３　（ダウ・ケくカル社） Ｋ：ポリビニリデンクロライド ＬＶ８８０　（ソルヘー） Ｌ：エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体エバール（
クラレ） Ｍ：ポリエステル系エラストマー ＰＣＣＢ　（イーストマン） 評価方法 １）オートクレープ滅菌処理を１２１″Ｃ１３０分で行
い、熱融着、酸素ガスバリア性の劣化、白化の状態を評
価した。

２）柔軟性は、フィルムをバッグとしたとき、適したも
のであるかを評価した。

３）酸素ガスバリア性は、Ｏｘｔｒａｎ法により行った
。単位は［ｃｃ／ｍ２・２４ｈｒｌ　である。

４）透明性については、内容物のｌｉ？認ができるもの
であるかによって評価を行った。

７ ［発明の効果］ 本発明の積層体を使用することにより、無毒で安全であ
り、耐熱性、ガスバリア性にも優れた、加熱滅菌処理可
能な高カスバリア性輸液バノグが可能となり、医療分野
に大きく貢献し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の輸液バッグに使用する積層体の断面図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内層が、スチレン−エチレンブチレン−スチレン
   ブロック共重合体及びポリオレフィンを主成分とするブ
   レンド物、中間層がガスバリア性樹脂及び外層からなる
   積層体より形成されることを特徴とする輸液用バッグ。