JPH03153898A - 旋回揺動式めっき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はバスケットに収納された小型の被処理物をめっ
き槽内で上下運動と往復旋回運動を行わせるとともに、
バスケット開口部上方から噴出口を有するアノードを対
向させ、めっき液を噴出させてめっきを行うことができ
る旋回揺動式めっき装置に関するものである。

（従来の技術） 従来から小物物品のめっき処理装置として、バレル内に
収納した被処理物をめっき槽内で水平軸を中心に回転さ
せつつめっきを行うバレルめっき装置や、バスケットに
収納した被処理物をめっき槽内で上下運動させつつめっ
き処理する装置が知られている。

ところが、バレルめっき装置は回転時に被処理物が相互
に衝突して損傷することがある。また上下運動式のめっ
き装置はこのような欠点はないものの、被処理物がから
み合って積層したままで上下運動するだけの場合があり
、この場合にはめっき液が均等に被処理物の表面に接触
せず、均一なめっき厚さが得られないという欠点がある
。また、いずれの場合もアノード板はバスケットの壁外
にあるため供給電流を大きくすることが難しく、めっき
速度を上げられない欠点があった。

（発明が解決しようとする課題） 本発明はこのような従来の問題点を解決して、被処理物
をめっき池内で上下運動と往復旋回運動を行わせつつア
ノード板を被処理物に接近されてめっき液を噴出するこ
とにより高速で均一なめっきを行うことができる旋回揺
動式めっき装置を提供するために完成されたものである
。

（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本発明は、円筒型
のめっき槽の下側中央に上下方向への揺動と水平面内に
おける所定角度の旋回を行う軸を設け、この軸からめっ
き槽の外壁に沿って上方に延びる一対の腕をめっき槽の
開口部からめっき槽の内部に折り曲げ、その槽内折り曲
げ部に被処理物を収納したバスケットを着脱自在に支持
させ、めっき槽の上部に開閉可能な蓋を設けてこの蓋の
裏面にめっき液噴射口を持つアノード板を設けたことを
特徴とするものである。

（実施例） 以下に本発明を図示の実施例によって詳細に説明する。

図中、（１）は架台（２）上に固定された円筒型のめっ
き槽、（３）はその上面にシリンダ（４）により開閉可
能に設けられた蓋である。（５）は架台（２）のめっき
槽（１）の下側位置に設けられた上下用テーブルであり
、左右一対の上下用シリンダ（６）、（６）により上下
動することができる。この上下用テーブル（５）の上に
は軸（７）と、この軸（７）をラックピニオン機構によ
り例えば６０”程度の所定角度だけ旋回動さ廿るための
旋回用シリンダ（８）が設けられている。軸（７）は図
示のようにめっき槽（１）の下側中央に位置するもので
あり、上下用テーブル（５）とともに上下動すると同時
に、旋回用シリンダ（８）の作用により往復旋回動をす
ることができる。

（９）、（９）は軸（７）からめっき槽（１）の外壁に
沿って上方に延びる一対の腕であり、これらの腕（９）
、（９）の上端部はめっき槽（１）の開口部からめっき
槽（１）の内部に折り曲げられ、槽底部で相互につなが
って第３図のような槽内折り曲げ部０ｆｆ）を構成して
いる。

そして被処理物を収納したバスケット（１りがこの槽内
折り曲げ部（ＩＩ上に支持されている。なお、バスケッ
ト（１１）は両端に給電部Ｑ２）、ａ′ｌＪを備えてお
り、バスケット（１０を槽内折り曲げ部００）上に載せ
たとき、これらの給電部θり、０２）が腕（９）、（９
）の上端に形成された給電受０■、０３＋に接触してバ
スケット００への給電が行われる構造となっている。ま
た、側はめっき槽（１）の内側に取付けられた補助アノ
ード板である。

一方、蓋（３）の裏側にはめっき液噴射口０５）を持つ
アノード板（１６）が設けられており、バスケット０１
）の内部に向けてめっき液を噴射する。蓋（３）は第１
図のようにバスケット（１０と腕（９）、（９）とが往
復旋回動するときに衝突することのないよう、両端部分
が切り欠かれた形状となっている。０力はバスケット（
ＩＩ）内部に設けられた被処理物への給電用の給電突起
であって、バスケット００の内外面はこの給電突起を除
き絶縁物で被覆しである。

なお側は溢流槽、θ９はその排液管、Ｑ・はめっき槽（
１）の底部からの排液管である。

（作用） 次に本発明の旋回揺動式めっき装置の作用について説明
する。

まずバスケット００の内部に被処理物を入れ、めっき槽
（１）内にセットして蓋（３）を閉じ、上下用シリンダ
（６）、（６）により上下用テーブル（５）を上下動さ
せると同時に旋回用シリンダ（８）の作用により軸（７
）を往復旋回動さセる。この結果、軸（７）からめっき
槽（１）の外壁に沿って上方に延びる一対の腕（９）、
（９）の槽内折り曲げ部ＧＯ）上に支持されたバスケッ
ト（１１ｌ−（ＩＩ）がめつき槽（１）の内部で螺旋様
運動を行う。

なお、上下動距離および往復旋回動角度ならびにこれら
の速度は、上下用シリンダ（６）、（６）および旋回動
シリンダ（８）の動作設定により被処理物の処理条件に
応じて任意に設定することができる。またバスケット（
ＩＩ）には給電部０の、０りを通じて給電受面、０３）
から給電され、バスケット０１）の給電突起０１から被
処理物に給電が行われる一方、Ｍ（３）の裏面に設けら
れためっき液噴射口ａωを持つアノード板０ωからは図
示しないめっき液貯槽から循環ポンプにより供給される
めっき液が噴射されるとともに、アノード板（１６）及
び補助アノード板０４）からめっき槽（１）内への通電
が行われるので、バスケットθ１）内の被処理物は適度
に攪拌されつつめっき液と均一に接触し、高速で均一な
めっき処理が行われる。なお、バスケット（１０は絶縁
物で構成し、給電部０２１から給電突起θつへ導体によ
り通電できるようにしてもよい。

このように本発明においてはバスケット０１）は螺旋様
運動を行うので、従来の上下連動だけの装置による場合
とは異なり被処理物の均一な攪拌が行われ、しかも従来
のバレルめっき装置のように回転時に被処理物が相互に
衝突して損傷することもない、また、アノード板を被処
理物に接近させてめっき液を噴出することにより大きな
電流を供給することができるので高速で均一なめっきを
行うことができる。なお、噴射されためっき液はバスケ
ント００を通ってめっき槽（１）に入り溢流槽０印の排
液管０９と、めっき槽（１）の底部からの排液管（ハ）
から図示しないめっき液貯槽に排出される。

（発明の効果） 本発明は以上に説明したように、バスケットにめっき槽
内で螺旋様運動を行わせることにより、被処理物相互の
からみや衝突による損傷防止ができ、また蓋の裏面より
めっき液を噴射できるアノード板を設けることにより供
給電流を大きくすることができるので均一な膜厚のめっ
き処理を高速で行わせることができる。

よって本発明は、従来の欠点を解消した旋回揺動式めっ
き装置として、業界に寄与するところは極めて大きいも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図はその一
部切欠正面図、第３図は同じく一部切欠側面図である。 （１）：めっき槽、（３）：蓋、（７）：軸、（９）：
腕、００）：槽内折り曲げ部、（１１）　：バスケット
、０５）：めつき液噴射口、（１６）ニアノード板。 第 ２ 図 第 因

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒型のめっき槽（１）の下側中央に上下方向への揺動
   と水平面内における所定角度の旋回を行う軸（７）を設
   け、この軸（７）からめっき槽（１）の外壁に沿って上
   方に延びる一対の腕（９）、（９）をめっき槽（１）の
   開口部からめっき槽（１）の内部に折り曲げ、その槽内
   折り曲げ部（１０）に被処理物を収納したバスケット（
   １１）を着脱自在に支持させ、めっき槽（１）の上部に
   開閉可能な蓋（３）を設けてこの蓋（３）の裏面にめっ
   き液噴射口（１５）を持つアノード板（１６）を設けた
   ことを特徴とする旋回揺動式めっき装置。