JPH03152719A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光学式記録再生装置に関する。

〔従来の技術〕

半導体レーザから出射パワーの異なる光ビームを選択的
に放射させ、その光ビームを対物レンズを経て光学式記
録媒体に投射して情報の記録または消去動作と再生動作
とを選択的に行うようにした光学式記録再生装置は、従
来種々のものが提案されている。

しかしながら、この種の光学式記録再生装置においては
、半導体レーザの出射パワーを変更すると、半導体レー
ザ内部のキャビティ長が発生温度等により変化して出射
される光ビームの波長が、例えば出射パワーを高くする
と波長が長くなるように変化し、これがため対物レンズ
に色収差が発生する。このため、半導体レーザの出射パ
ワーを変更して記録または消去動作から再生動作、ある
いは再生動作から記録または消去動作に移行する際に、
対物レンズの色収差によってフォーカスエラー信号が発
生し、対物レンズがフォーカスオンすなわち整定するま
でに時間がかかるという不具合がある。

このような不具合を解決するものとして、従来、対物レ
ンズの焦点位置が半導体レーザの波長変動領域で殆ど変
化しないように、該対物レンズを複数枚の球面レンズを
もって構成したり、低分散材料より成る非球面単レンズ
をもって構成するようにしたものが提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のように複数枚の球面レンズをもっ
て対物レンズを構成するものにあっては、対物レンズの
重量が大きくなると共に、それを保持する鏡筒が大形化
し、これがためその駆動手段も大きなものが必要となっ
て、ピックアップが大形になると共に、アクセスタイム
が長くかかるという問題がある。したがって、特にアク
セスタイムを改善するために、半導体レーザと対物レン
ズとを分離して、可動部の重量を小さくするようにした
分離形光学系においてはその適用が困難になる。これに
対し、対物レンズを低分散材料より成る非球面単レンズ
をもって構成するものにあっては、上記の問題は解決で
きるが、この場合には低分散材料が高価であるために、
コストが高くなるという問題がある。

この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、簡単かつ安価な構成で、半導体レーザの出射
パワーを変更した際の対物レンズの整定時間を有効に短
縮できるようにした光学式情報記録再生装置を提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段および作用〕上記目的を達
成するため、この発明では、半導体レーザから出射パワ
ーの異なる光ビームを選択的に放射させ、その光ビーム
を対物レンズを経て光学式記録媒体に投射して情報の記
録または消去動作と再生動作とを選択的に行うようにし
た光学式記録再生装置において、前記光ビームの前記光
学式記録媒体での反射光に基づいて、前記対物レンズが
前記光学式記録媒体に対して合焦状態となるように、該
対物レンズをその光軸方向に駆動制御するフォーカス制
御手段と、前記半導体レーザの出射パワーの変更に同期
して前記フォーカス制御手段による前記対物レンズの駆
動を、その駆動力が増大するように制御する手段とを設
ける。

〔実施例〕

第１図はこの発明の第１実施例の要部の構成を示すもの
である。半導体レーザ１はドライバ２によって駆動し、
そのレーザ光を図示しない対物レンズを経て光学式記録
媒体に投射するようにする。

ドライバ２には、ライト信号、ライトゲート信号および
イレーズゲート信号を供給し、ライト動作においてはラ
イトゲート信号のみをハイ（Ｈ）　　レベルとして、半
導体レーザ１からライト信号により変調された高出力の
書き込みレベル（ライトパワー）のレーザ光を出力させ
、イレーズ動作においてはイレーズゲート信号のみをＨ
レベルとして、半導体レーザ１からライトパワーのレー
ザ光を連続して出力させ、リード動作においてはライト
ゲート信号およびイレーズゲート信号を共にロー（Ｌ）
　　レベルとして、半導体レーザｌから低出力の再生レ
ベル（リードパワー）のレーザ光を連続して出力させる
ようにする。

また、光学式記録媒体に投射されたレーザ光の反射光に
基づいて検出されるフォーカスエラー信号は、位相補償
回路３を経てドライバ４に供給し、そのフォーカスエラ
ー信号に基づいてフォーカスアクチニエータ５を介して
フォーカスエラー信号が零となるように対物レンズをそ
の光軸方向に駆動するようにする。

この実施例では、時間波形発生回路６および加算器７を
設け、時間波形発生回路６にライトゲート信号およびイ
レーズゲート信号を供給して、各信号の立ち上がりおよ
び立ち下がりに同期して非振動減衰する時間波形出力を
得、これを加算器７においてフォーカスエラー信号に加
算する。

すなわち、半導体レーザｌから出射されるレーザ光のパ
ワーが、例えば第２図Ａに示すように、リードパワー、
ライトパワー、リードパワー、ライトパワーの順に変化
する場合には、時間波形発生回路６においてライトゲー
ト信号の立ち上がりおよび立ち下がりに同期した第２図
已に示すような時間波形出力を得、これを加算器７にお
いてフォーカスエラー信号に加算する。

時間波形発生回路６は、第３図に示すように、ライトゲ
ート信号に対して、その立ち上がりおよび立ち下がりで
微分波形を得るコンデンサ８ａおよび抵抗９ａを有する
微分回路１０ａと、その微分出力を増幅する増幅回路１
１ａと、イレーズゲート信号に対して、その立ち上がり
および立ち下がりで微分波形を得るコンデンサ８ｂおよ
び抵抗９ｂを有する微分回路１０ｂと、その微分出力を
増幅する増幅回路１１ｂと、増幅回路１１ａおよびｌｌ
ｂの出力を加算する加算器１２とをもって構成し、この
加算器１２の出力を加算器７に供給するようにする。

このように、半導体レーザｌの出射パワーの変更に同期
して、その時に発生するフォーカスエラー信号にそれと
同極性の非振動減衰する時間波形出力を加算して対物レ
ンズを駆動するようにすれば、フォーカスアクチュエー
タ５による対物レンズの駆動力が増大するので、対物レ
ンズを速やかに移動でき、したがって第２図Ｃに示すよ
うにフォーカスエラー信号を、破線で示す時間波形出力
を加算しない場合に比べ、実線で示すように速やかに零
とすることができ、結果的に整定時間を短縮することが
できる。

第４図はこの発明の第２実施例の要部を示すものである
。この実施例では、ドライバ４内に可変利得増幅器を設
け、その利得を時間波形発生回路６からの時間波形出力
に基づいて制御する。このため、時間波形発生回路６の
出力を信号処理回路１３に供給し、ここで第２図Ｂに示
した時間波形出力を比較増幅器により正の信号と負の信
号とに分離した後、負の信号を反転して分離した正の信
号と加算することにより、第５図Ａに示す半導体レーザ
１の出射パワーの変更に同期して、第５図Ｂに示すよう
な非振動減衰する利得制御信号を得、これによりドライ
バ４内の可変利得増幅器の利得を高くする。

このように、半導体レーザ１の出射パワーの変更に同期
して、ドライバ４内の可変利得増幅器の利得を高くすれ
ば、フォーカスアクチュエータ５による対物レンズの駆
動力を増大することができるので、対物レンズを速やか
に移動でき、したがって第５図Ｃに示すようにフォーカ
スエラー信号を、破線で示すドライバ４の利得を変化さ
せないで制御する場合に比べ、実線で示すように速やか
に零とすることができ、第１実施例と同様に結果的に整
定時間を短縮することができる。

なお、この発明は上述した実施例にのみ眼定されるもの
ではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば
、第１実施例では時間波形出力を位相補償回路３の手前
でフォーカスエラー信号に加算するようにしたが、位相
補償回路３の出力あるいはドライバ４の出力に加算する
ようにしてもよい。また、第２実施例では非振動減衰す
る利得制御信号により可変利得増幅器の利得を、出射パ
ワーの変更に同期して上昇させた後通常値まで下降させ
るように制御するようにしたが、出射パワーの変更に同
期して所定期間その利得を一定量上昇させるよう制御し
てもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によれば、半導体レーザの
出射パワーの変更に同期して、フォーカス制御手段によ
る対物レンズの駆動を、その駆動力が増大するように制
御するようにしたので、色収差が比較的大きな対物レン
ズを用いても、半導体レーザの出射パワーを変更した際
に対物レンズを短時間で合焦状態に位置決めでき、整定
時間を有効に短縮することができる。また、対物レンズ
として小形かつ軽量のものを用いることができるので、
簡単かつ安価にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例の要部の構成を示す図、 第２図Ａ〜Ｃはその動作を説明するための図、第３図は
第１図に示す時間波形発生回路の一例の構成を示す図、 第４図はこの発明の第２実施例の要部の構成を示す図、 第５図Ａ−Ｃはその動作を説明するための図である。 １　半導体レーザ ３　位相補償回路 ５　フォーカスアクチュ ６　時間波形発生回路 １３　　信号処理回路 ２・ドライバ ４　ドライバ エータ ７　加算器

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、半導体レーザから出射パワーの異なる光ビームを選
   択的に放射させ、その光ビームを対物レンズを経て光学
   式記録媒体に投射して情報の記録または消去動作と再生
   動作とを選択的に行うようにした光学式記録再生装置に
   おいて、 前記光ビームの前記光学式記録媒体での反 射光に基づいて、前記対物レンズが前記光学式記録媒体
   に対して合焦状態となるように、該対物レンズをその光
   軸方向に駆動制御するフォーカス制御手段と、 前記半導体レーザの出射パワーの変更に同 期して前記フォーカス制御手段による前記対物レンズの
   駆動を、その駆動力が増大するように制御する手段とを
   具えることを特徴とする光学式情報記録再生装置。