JPH03146054A - 歯間清掃用フロス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、歯間清掃用フロスに係わり、更に詳しくは香
味を有しかつ虫歯予防効果を有する歯間清掃用フロスに
関するものである。

（従来の技術） 口腔衛生の習慣を奨励する香味つき歯間清掃用フロスと
しては、例えば噴霧乾燥した香味籾粒子を含有する水溶
性のロウを糸に塗被したもの（特公昭５８−１６１３７
号公報）や、噴霧乾燥した香味料粒子を含有する重合体
を糸に塗被したもの（特公昭６Ｇ−２５９８９号公報）
が知られている。しかしながら香料等の賦香料は一般に
揮発性か大きく、変質し易い物質である上に、熱に対し
τも不安定であるため、上記のような製品ではフ「、！
スに効果的に賦香料を付与することができなかった。

一方虫歯予防効果を有する歯間清掃用フロスとしては、
例えば糸を実質的に被覆しているワックス被覆および該
ワックス被覆を実質的に被覆しているフッ化物塩を含む
ポリマー被覆からなるものが知られている（特公昭６８
−１８３１８０号公報）。しかしながらフッ素は多用す
ると歯を脆くする危険性があり、現在ではほとんど使用
されなくなっている。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明者等は上述のような実情に鑑み、、長期間に亘り
一定の香りを放つ香味を歯間清掃用フロスに効果的に付
与することを目的に検討を重ねた結果、賦香料のサイク
ロデキストリン包接化合物を用いることが香味加工に好
適であるとの知見を得た。また、安全な虫歯予防剤を歯
間清掃用フロスに付与することを目的に検討を重ねた結
果ポリフェノール化合物を用いることが虫歯予防加工に
好適であるとの知見を得た。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって
、賦香料が効果的に付輝されてわり長期間に亘り一定の
香りを放ち且つ安全に虫歯を予防しうる歯間清掃用フロ
スの提供を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上述の目的は、炭化水素系ワックス、炭化水素系ワック
スの酸化物および動植物性ワックスからなる群から選ば
れた少くとも１種のワックスと５、賦香料のサイクロデ
キストリン包接化合物と、−ド記（１）及び／又は（２
）式 （式中恥　は水素原子またはヒドロキシル基を示し、Ｒ
１は水素原子または、Ｓ、４．５−　トリハイドロキシ
ベンゾイル基 で表されるポリフェノール化合物がフロスの表面に塗布
されていることを特徴とする歯間清掃用フロスにより達
成される。

以下本発明の詳細な説明する。

本発明においてワックスとは炭化水素系ワックス、炭化
水素系ワックスの酸化物および動植物性ワックスからな
る鮮から選ばれた少なくとも１穐を云う。

炭化水素系ワックスとしては、パラフィンワックス（融
点４０〜７０℃）、マイクロクリスフ＋）ンワックス等
の石油系ワックス；低分子量ポリコニ、チレン（平均分
子量６０００〜７００００程度）等のポリオレフィン系
ワックス；モンタンワックス、オシケライト等の鉱物系
ワックス等が挙げられる。また炭化水素系ワックスの酸
化物としては、ｌ系ワックス、ポリオレフィン系ワック
スの酸化物が好ましい。これらの中でもパラフィンワッ
クスやパラフィンワックスの酸化物が好ましい、。

動植物性ワックスとしては、カルナバワックス、キャン
デリラワックス、蜜蝋、米糠ワックス、鯨蝋、羊毛脂、
木蝋、水素添加ヒマシ油ワックス、硬化牛脂、糠油硬化
ワックス等が挙げられる。これらのワックス類は、単独
又は２種以上混合して使用することができる。

かかるワックスの付着葎は”フロス重量に対し１０〜３
５重量％、好ましくは２０〜３０：！ｆｆ１ＩＰ／。

である。ワックスの付着念が１０重量％未満の時は賦香
料のサイクロデキストリン包接化合物とポリフェノール
化合物を十分にフロスに付着するらとができなく、また
３５重量％以上の場合風合が硬くワックスの剥離が起こ
る場合がある。

本発明において賦香間とは天然香料（動物性香料及び植
物性香料）、合成香料の両者が挙げられ、例えば天然香
料としてはラベンダー油、ミント油、バラ油等が、また
合成香料としてはアセトアセテート、ベンジルベンゾエ
ート等が挙げられる。

本発明においてデキストリンとしては、α−サイクロデ
キストリン、β−サイクロデキストリン、ｒ−サイクロ
デキストリンの三者が挙げられ、更にこれらの三者のサ
イクロデキストリンの混合物であってもよいし、これら
の三者のサイクロデキストリンを含有する澱粉分解物で
あってもよい。

しかして、賦香間とサイクロデキストリンを包接させる
方法としては例えば混線法が挙げられる（特開昭５７−
１８５！５７２号公報参照）。混線法を行なうにあたっ
ては、サイクロデキストリンのみを用いる場合はサイク
ロデキストリンに水又は温湯（サイクロデキストリンに
対して約０．１〜６重量倍）を加えてペースト状もしく
は１１燭液にする。また、前記のサイクロデキストリン
を含有する澱粉分解物は２５〜４０％の水分を含むので
倍量の水を用いればよい。つぎに、これにサイクロデキ
ストリンに対して約０．１〜３重量倍の賦香間を加えて
ボールミル、デイスパーミル等で充分に混練する。混線
する時間は３０分〜１２時間であり、好ましくは１〜３
時間である。このように賦香間にサイクロデキストリン
もしくはサイクロデキストリンを含有する澱粉分解物を
添加し、充分に混練すると、賦香間はサイクロデキスト
リンの分子内部の空洞内に入り込み、包接化合物を形成
する。

かかる賦香間のサイクロデキストリン包接化合物の付着
量は、賦香間とサイクロデキストリンが３ニア（重量比
）で包接されている場合には、フロス重量に対し０．６
〜１０重量％、好ましくは１〜５重量％である。０．６
重量％未満の時は香りが弱く、また１０重量％以上の時
は効果の割には経済的でない。

本発明においてポリフェノール化合物とは特許請求の範
囲記載（１）式及び（２）式で表わされる第１表に示し
た８種類のカテキン類縁体化合物を云う（特開昭６４−
９０１２４号公報参照）。

第１表 上記ポリフェノール化合物は、茶の水もしくはアルコー
ル抽出物の酢酸エチル可溶画分より得ることが出来るが
、他の原料起源のもの及び化学合成品であってもよい。

かかるポリフェノール化合物の付着量は、フロス重量に
対しＯ，ＯＯ１〜０．８重量％、好ましくは０．０５〜
０．２重量％である。Ｑ、　Ｇ　Ｏ１重量％未満の時は
虫歯予防効果がなく、また０、５重量％以上の時は効果
の割に経済的でない。

本発明においてフロスの構成繊維は無毒性のものである
程度の強力があれば特に限定はされないが、通常は綿、
絹、ナイロン、ポリエステル等が用いられる。そしてそ
の直径は歯間に差し入れることができる３００ないし２
０００デニールが好ましい。

次に、本発明の歯間清掃フロスの製造方法の一例を説明
する。

賦香間のサイクロデキストリン包接化合物及びポリフェ
ノール化合物を溶融ワックス中に分散させ、フロスを熱
ローラー型の糸コーティング装置に導入し、上記ワック
スを付与し、その後冷却しワックスを固化させて歯間清
掃フロスを得る。

また、別の製造方法はワックスを溶融し、フロスを熱ロ
ーラー型の糸コーティング装置に導入し、上記ワックス
を付与し、ワックスが完全に冷却固化しないうちに賦香
籾のサイクロデキストリン包接化合物及びポリフェノー
ル化合物をふりかけ、その後冷却しワックスを固化させ
て歯間清掃フロスを得る。

（実施例） 次に本発明を実施例を用いて更に説明する。

実施例１ パラフィンワックス（＠点Ｇ５℃）を１００℃テ溶Ｍ　
Ｌ／、ｌ１１４０ｄ／９６ｆのナイロン糸を熱ローラー
型の糸コーティング装置に導入し、上記ワックスを付与
し、ワックスが完全に冷却固化しないうちにミント油と
サイクロデキストリンを３；γで混合して得たミント油
のサイクロデキストリン包接化合物９６重用部とサンフ
ェノン１ＧＯ８（ポリフェノール化合物、太陽化学陣製
）４重鎖部を混合した混合物をふりかけ、その後冷却し
ワックスを固化させて歯間清掃フロスを得た。この糸へ
のワックスの付ＭＩＥは２５重景％、ミント油のサイク
ロデキストリン包接化合物は２．６Ｍｆｎ％、ポリフェ
ノール化合物は０．１！３１％であった。

実施例で得られた製品は常温で１年後も史ントの芳香を
保っていた。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明により得られる歯間清掃用
フロスは賦香粘をサイクロデキストリンで包接化したも
のを香料として用いているので、化学的に非常に安定で
あり、長期に亘って一定の香りを放ち、しかもその香り
が変質するここがなく口腔衛生の習慣を奨励する効果を
奏する。

また、虫歯予防を茶の抽出物であるポリフェノール化合
物で得るものであるので安全かつ確実に虫歯を予防する
ことができ口腔衛生の改善に貢献するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）炭化水素系ワックス、炭化水素系ワックスの酸化
   物および動植物性ワックスからなる群から選ばれた少く
   とも１種のワック スと、賦香料のサイクロデキストリン包接化合物と、下
   記（１）及び／又は（２）式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・（１） ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・（２） （式中Ｒ＿１は水素原子またはヒドロキシル基を示し、
   Ｒ＿２は水素原子または、３，４，５−トリハイドロキ
   シベンゾイル基 ▲数式、化学式、表等があります▼を示す） で表されるポリフェノール化合物がフロスの表面に塗布
   されていることを特徴とする歯間清掃用フロス。