JPH03145563A - 電磁式熱料噴射弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として内燃機関用燃料噴射装置に用いられ
るボトムフィード型の電磁式燃料噴射弁に関する。

〔従来の技術〕

端部に噴射孔を形成したボトムフィード型の電磁式燃料
噴射弁は、内部に燃料調量部を形成しようとすると、こ
の調量部はノズルボディとニードル弁との間に形成する
ことに限られる。

例えば、特開昭６０−２５６５５３号公報に示されたボ
トムフィード型の電磁式燃料噴射弁おいては、ニードル
弁に調量部を構成した記載がある。

すなわち上記公報の場合、ニードル弁が最大リフト状態
にある場合にこのニードル弁の当接部とノズルボディに
形成した弁座との間に生じる隙間に第１の燃料調量部を
形成するとともに、ニードル弁の第１の案内部の下流側
に溝または小孔からなる第２の燃料調量部を形成し、ニ
ードル弁がすフトされて噴射孔が開かれた場合、これら
第１の燃料調量部と第２の燃料調量部が協同して燃料噴
射量を制御するようになっていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の構成においては、ニードル弁
をノズルボディに装着し、調量部での噴射量を調整した
後、このノズルボディをハウジングに対してかしめ手段
で連結するようになっているので、このかしめ時に組み
付は誤差が生じ、折角調節した噴射量特性が狂う場合が
ある。

すなわち、上記引例の場合、このニードル弁の当接部と
ノズルボディに形成した弁座との間に生じる隙間、すな
わち第１の燃料調量部で７０％程度の噴射量を決定して
おり、残り３０％は上記溝または小孔からなる第２の燃
料調量部で決定するようになっており、このため上記か
しめによる組み付は誤差が生じた場合は、噴射量が大幅
に狂う欠点がある。

また、組み付は後に噴射量を調整したい場合は、かしめ
により組み付けたノズルボディをハウジングから外し、
上記溝または小孔を加工し直すなど面倒な手間が必要で
あった。

本発明は、かしめ組み立て後に噴射量：Ａ！！を容易に
行える電磁式燃料噴射弁を提供しようとするものである
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明においては、ニードル弁が最大リフト状態にある
場合にこのニードル弁の当接部とノズルボディに形成し
た弁座との間に第１の燃料調量部を形成するとともに、
上記ノズルボディの側壁に燃料導入孔を形威し、このノ
ズルボディの側壁に上記燃料導入孔を囲むとともに第２
の燃料調量部となる小孔を形成した燃料調量部材を取り
付けたことを特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、ニードル弁の当接部とノズルボディの
弁座との間に形成した第１の燃料調量部により噴射量の
過半数を制御するとともに、ノズルボディに取り付けた
燃料調量部材で残りの噴射量を制御することができ、し
たがってかしめ接合により組み立てばらつきが生じても
、燃料調量部材を最適なものを選択して取着することに
より、高精度な噴ｌｔ量制御が可能になる。

〔実施例〕

以下本発明について、第１図に示す一実施例にもとづき
説明する。

図において、１は円筒形をなすノズルボディであり、ハ
ウジング２に対してかしめ手段３で連結されている。

ノズルボディ１の端部には噴射孔４が開口されており、
この噴射孔４に連続して円錐形の弁座部５が形成されて
いる。

ノズルボディｌ内にはニードル弁６が収容されている。

ニードル弁６の一端には、前記弁座部５に接離自在に当
接する円錐面からなる当接部７が形成され、この当接部
７は弁座部５から離れた場合に噴射孔４を開き、燃料を
内燃機関の燃焼室、または吸気管に向けて噴射する。こ
の当接部７が弁座部５に当接した場合は噴射孔４を閉じ
、燃料の噴射を停止する。

そして、ニードル弁６が後述する最大リフト状態になっ
た場合、このニードル弁６の当接部７と、上記ノズルボ
ディ１の弁座部５との間に確保される隙間、つまり通路
面積によって第１の調量部１０を構成している。

ニードル弁６には、軸方向に離間して２つの摺動案内部
８．９が形成されており、これら摺動案内部８．９は上
記ノズルボディ１の内面に対して滑らかに摺動するよう
に嵌合されている。

一方の摺動部８は、例えば四面取り形状に形成され、こ
れらの平坦部８ａ・・・が上記ノズルボディ１の内面と
所定の隙間を有し、この隙間により大きな通路面積をも
つ燃料通路を形成している。

すなわち、上記４面の平坦部に生じる隙間の和となる全
通路面積は、ニードル弁６が最大リフトされた場合の上
記第１の調量部１０の通路面積よりも大きく形成されて
いる。

なお、上記第１の調量部１０では、全噴射量の７０％程
度を制御するもので、換言すれば全圧損の７０％をここ
で行わせるようになっている。

他方の摺動部９は円環状に形成されて上記ノズルボディ
１の内面との間で燃料の行き来を不能にしており、しか
しながら摺動を促すべく１〜４−捏度の隙間を存してノ
ズルボディ１の内面に嵌合されている。

ニードル弁６にはフランジ１１が形成されており、この
フランジ１１は前記ノズルボディ２とハウジング３との
間に挟持されたディスク形のストッパ１２に接離自在に
当接する。すなわち、二ドル弁６がリフトされた場合に
上記フランジ１１がストッパ１２に当接することにより
ニードル弁６の最大リフト量を決定する。

また、ニードル弁６の他端は上記ストッパ１２を貫通し
てハウジング２内に伸びており、この先端に頭部１３を
備えている。

なお、上記ノズルボディ１にはカバー１４が圧入により
取付けられている。

ハウジング２内には、前記ニードル弁６を駆動して前記
噴射孔４を開閉させるための電磁アクチュエータ１５が
装備されている。

電磁アクチュエータ１５は、上記ニードル弁６の頭部１
３と結合された可動コア１６と、ハウジング２に固定さ
れた固定コア１７と、この固定コア１７回りに巻芯１８
を介して巻装された電磁コイル１つを備えている。

上記可動コア１６と固定コア１７との間には可動コア１
６を軸方向に、すなわち上記ニードル弁６を閉方向に向
けて押圧付勢する復帰用コイルばね２０が介神されてい
る。

電磁コイル１９に電流が供給されると電磁力が発生し、
この電磁力によって可動コア１６は復帰用コイルばね２
０の付勢力に抗して固定コア１７に向けて吸引される。

これによりニードル弁６はリフトされ、その当接部７が
弁座部５から離れ、フランジ１１がストッパ１２に当接
することにより開位置を占める。

電磁コイル１つへの電流の供給が停止されると、可動コ
ア１６は復帰用コイルばね２０の付勢力を受けて固定コ
ア１７から離れる方向に移動し、これによりニードル弁
６は、その当接部７が弁座部５に着座して閉位置を占め
る。

固定コア１７にはアジャストロッド２１が螺挿されてお
り、このアジャストロッド２１は復帰用コイルばね２０
の付勢力を調節するとともに、０リング２２と協同して
固定コア１７を閉塞している。

なお、２３は電磁コイル１つに接続された受電ピンであ
る。

前記ノズルボディ２の側壁には、燃料導入孔２５・・・
が形成されている。

これら燃料導入孔２５・・・は、前記ニードル弁６のフ
ランジ１１がストッパ１２に当接されたリフト位置にあ
る場合に、前記第１の調量部ｌＯよりも上流側、つまり
図示の状態では上に位置する場所に開設されている。な
お、これら燃料導入孔２５・・・の開口面積（通路面積
）は前記第１の調量部１０の通路面積よりも充分大きく
設定されている。

そして、ノズルボディ２の外側には、上記燃料導入孔２
５・・・を囲って燃料調量部材としての燃料調量リング
２６が脱着可能に取り付けられている。

この燃料調量リング２６はノズルボディ２との間に隙間
を有し、その側壁に複数の小孔２７・・・を形成しであ
る。これら複数の小孔２７・・・は第２の燃料調量部３
０となっており、これら複数の小孔２７・・・の開口面
積の和（ａ路面８りは、前記第１の３３１１１部１０の
通路面積よりもさらに小さく形成されている。この第２
の燃料調量部３０では、全噴射量の３０％程度を制御す
るもので、換言すれば全圧損の３０％をここで行わせる
ようになっている。

なお、この燃料調量リング２６は燃料噴射量を：Ａ整す
るものであるから、小孔２７・・・の開口面積の和（通
路面積）が異なる複数のものが準備され、後述するよう
に交換可能とされている。

上記燃料調量スリーブ２６はフィルタチューブ３１で囲
まれている。フィルタチューブ３１は、網目等のフィル
タ部３２を備えており、上記ノズルボディ２の外側に圧
入等の手段で脱着可能に嵌合されている。

この場合、上記燃料調量スリーブ２６の上下端部には弾
性シール材３３．３４が介在され、燃料３！ＪｉＸ；に
スリーブ２６の上端は弾性シール材３３を介してノズル
ボディ２の段部に押し付けられているとともに、下端は
弾性シール材３４を介してフィルタチューブ３１の下端
で支持えられており、これにより気液密が保たれている
。

したがって、燃料調量スリーブ２６は上記フィルタチュ
ーブ３１を脱着することにより、−緒に脱着可能となっ
ている。

上記フィルタチューブ３１には、図示しない燃料供給ポ
ンプからフィルタ部３２を通じて燃料が導入されるよう
になっている。

なお、３５はベーパの排出用孔、３６はそのフィルタ、
３７．３８はＯリングである。

このような構成の実施例について作用を説明する。

図示しない燃料供給ポンプから送られてきた燃料は、フ
ィルタチューブ３１のフィルタ部３２を通じて燃料調量
スリーブ２６の周囲に導かれ、この燃料調量スリーブ２
６の小孔２７・・・よりノズルボディ２の側壁に形成し
た燃料導入孔２５・・・からノズルボディ２に導入され
る。

そして、ノズルボディ２内においては、ニードル弁６の
軸方向に離間して設けた２つの摺動案内部８．９間に上
記燃料が収容され、四面取りに形成された燃料通路を経
て弁座部５に供給される。

前記電磁アクチュエータ１５の電磁コイル１つに通電さ
れると電磁力により可動コア１６が復帰用コイルばね２
０の付勢力に抗して固定コア１７に向Ｉ夕で吸引され、
よってニードル弁６はその当接部７が弁座部５から離れ
、フランジ１１がストッパ１２に当接するまでリフトさ
れる。

このため弁座部５が開かれるので、燃料が噴射孔５を通
じて内燃機関の燃焼室へ、または吸気管に噴射される。

また、電磁コイル１つへの通電を停止すると、可動コア
１６は復帰用コイルばね２０の付勢力を受けて固定コア
１７から離れる方向に移動し、これによりニードル弁６
は、その当接部７が弁座部５に着座して閉位置を占める
。したがって噴射孔４からの燃料噴射は停止される。

上記燃料の噴射時においては、燃料供給ポンプから送ら
れてきた燃料が、フィルタ部３２を通じて燃料：Ａ量ス
リーブ２６の小孔２７・・・よりノズルボディ２の燃料
導入孔２５・・・からノズルボディ２に導入され、四面
取りに形成された燃料通路をより第１の調量部１０を経
て噴射孔４から供給される。

このような燃料の噴射中では、燃料調量スリーブ２６に
形成した小孔２７・・・からなる第２の燃料調量部３０
が全噴射量の３０％程度を制御し、換言すれば全圧損の
３０％をここで行わせるようになっており、かつニード
ル弁６がリフトした場合のニードル弁６とノズルボディ
１の間に形成される第１の調量部１０で全噴射量の７０
％程度を制御し、つまり全圧損の７０％を制御している
。

このため、これら第１の調量部１０または第２の燃料：
Ａ置部３０のいづれを調整しても噴射量の調節を行うこ
とができるが、燃料：Ａ量スリーブ２６はフィルタチュ
ーブ３１を脱着することにより同時に脱着可能となって
いるので、燃料調量スリーブ２６、つまり第２の燃料調
量部３０により調整することができる。

すなわち、ノズルボディ１をハウジング２に対してかし
め手段３で連結した時、このかしめにより組み付は誤差
が生じ、ニードル弁６に形成した第１の調量部１０の噴
射量特性が狂う場合がある。

このようなばらつきは、適切な大きさの小孔２７・・・
をもつ燃料調量スリーブ２６を選択するまたは交換する
ことにより、この燃料調量スリーブ２６によって修正す
ることができる。

燃料調量スリーブ２６はフィルタチューブ３１を脱着す
ることにより同時に脱着可能となっているので、取り付
け、取り外しが簡単であり、ノズルボディ１をハウジン
グ２に対してかしめ結合した後でも、このかしめを外す
ことなく燃料噴射特性の：Ａ！ｌが容易に行える。

なお、上記実施例では、第１の調量部１０で全噴射量の
７０％程度を制御するとともに、第２の燃料調量部３０
で全噴射量の３０％程度を制御するようにしたが、これ
らの分担割合はこれに制約されるものではない。

さらに、燃料調量スリーブ２６はフィルタチューブ３１
と一績に取り外し可能であることには制約されず、独自
に脱着可能であってもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によると、ノズルボディの外
側に取り付けた燃料：Ａ全部材で噴射量を制御すること
ができるので、かしめ接合等により組み立てばらつきが
生じても、上記燃料ｊｌｆｆｉ部材として最適なものを
選択して取り付けることにより、高精度な噴射量制御が
可能になる。したがって、噴射量特性の調整が簡単に行
える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電磁式燃料噴射弁の全
体の断面図である。 １・・・ノズルボディ、２・・・ハウジング、３・・・
かしめ部、４・・・噴射孔、５・・・弁座部、６・・・
ニードル弁、７・・・当接部、８，９・・・案内部、１
０・・・第１の調量部、１１・・・フランジ、１２・・
・ストッパ　１５・・・電磁アクチュエータ、１６・・
・可動コア、１７・・・固定コア、１９・・・電磁コイ
ル、２０・・・復帰用コイルばね、２５・・・燃料導入
孔、２６・・・燃料調量リング、２７・・・小孔、３ｏ
・・・第２の燃料調量部、３１・・・フィルタチューブ
、３２・・・フィルタ部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 端部に噴射孔を有しこの噴射孔に連なる弁座を備えたノ
   ズルボディと、このノズルボディに収容され上記弁座に
   離接して燃料を供給および停止する当接部を有するニー
   ドル弁と、このニードル弁に形成され上記ノズルボディ
   内面と摺動する案内部と、前記ノズルボディに連結され
   たハウジングと、このハウジング内に設けられ上記ニー
   ドル弁を作動させて前記弁座を開閉する電磁アクチュエ
   ータとを備えた電磁式燃料噴射弁において、上記ニード
   ル弁が最大リフト状態にある場合にこのニードル弁の当
   接部と上記ノズルボディに形成した弁座との間に第１の
   燃料調量部を形成するとともに、上記ノズルボディの側
   壁に燃料導入孔を形成し、このノズルボディの側壁に上
   記燃料導入孔を囲むとともに第２の燃料調量部となる小
   孔を形成した燃料調量部材を取り付けたことを特徴とす
   る電磁式燃料噴射弁。