JPH0314454B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は座椅子式按摩器に係り、座椅子の背凭
れに、あんま板を軸支したあんま器本体を取付
け、座椅子を立てて背中及び腕を揉み、座椅子の
背凭れを下にして倒して足を揉むことができるよ
うにするものである。

（従来の技術） 従来の電気式按摩器は椅子の背凭れ内に按摩器
又は按摩器の機械部を取付けて、背中、腰などを
揉む椅子式のものが殆んどであつて、足を揉みほ
ぐす電磁マツサージ器を椅子に併せて備えている
ものはあるが、腕、太もも、脛などの細い身体部
分を挟んで揉みほぐす機能を備えたものはない。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明は背中、腰などを揉む機能の外に腕、足
を弾性褥板とばね性振動板との間に挟みその腕、
足の太さを無視して揉みほぐすことができると共
に、足については高くかかげないで臀部を床に付
けた安定な姿勢でも揉むことができる座椅子式按
摩器を提供できるようにすることを課題するもの
である。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前記に述べた課題を解決することを目
的とするもので、第１の発明はモータＭを取付
け、長さの中間に可撓性の支持柱３の一端を装着
したあんま器本体１と、前記軸支柱３の他端に揺
動可能に軸支すると共に後側側を連接ロツド１３
を介してモータＭの出力軸に設けた偏心ピン７に
連結した揺動あんま板８とからなり、揺動あんま
板の軸支部付近から前側に、多数枚のばね性振動
板９を突出し、該各振動板の両面に多数のもみ突
起１４，１５を設け、あんま器本体１には前記各
ばね性振動板９に対応させた膨らみをもつ弾性褥
板１８を設け、ばね性振動板９と弾性褥板１８と
の間に腕、足を挿入できる揉み溝Ａを構成し、あ
んま器本体１を座椅子の背凭れに装着し、その座
椅子の背凭れを立てて振動板外面のもみ突起１４
により背中等をもみ、揉み溝Ａに腕を入れて振動
板内側のもみ突起１５と弾性褥板１８により腕を
揉み、背凭れを床につける座椅子の横倒しによ
り、揉み溝Ａに足を入れて振動板９内側の揉み突
起１５と弾性褥板１８によりその足を揉む事を特
徴とする座椅子式按摩器に係るものである。

又第２の発明は第１の発明の按摩器を背凭れに
設ける座板の後側に支え杆を折畳み、若しくは収
縮自由に突出した座椅子とし、背凭れを立てて使
用の場合のあんま器の使用を前記の支え杆により
安定させ、しかも横倒しを支障なく行えるように
するものである。

本発明の好適な実施例を次項に説明する。

（実施例） 図中１は板状のあんま器本体であつて、長さの
中間上面に支持突起２を設け、その支持突起にば
ね板からなり、あんま器本体１の横巾より僅かに
狭くした可撓性の支持柱３の下側両端を取付け、
支持柱３より後側（第１図の左側）の上面に立て
たモータ取付板４に出力50W程度の減速モータＭ
を第２図のとおりに取付け、モータ取付板４を通
つて突出する出力軸５に偏心ピン７を設けたクラ
ンク円板６を取付ける。

８は揺動あんま板であつて前側（第１図及び第
３図の右側）を反らせた二〜数枚のばね性振動板
９を一体に設けるか別体のものを取付け、その振
動板９の基部より僅かに後方の下面に、前記した
可撓性の支持柱３の上端を挟んで取付ける連結片
１０を設け、連結片１０の後側下面に取付けた微
振動板１１に微振動発生モータM₂を取付け、後
端方下面に取付けた軸支持板１２に連接ロツド１
３の上端を軸支し、該ロツド１３の下端を前記し
た出力軸５のクランク円板６の偏心ピン７に連結
する。

振動板９の両面に多数のもみ突起１４，１５を
取付け、揺動あんま板８の上面にもみ突起１６を
取付け、あんま器本体１の下面にクツシヨン突起
１７を適数個取付け、さらにあんま器本体１に、
振動板９の下面に対応させて膨らみ１９をもつ弾
性褥板１８を取付けて揉み溝Ａを構成する。弾性
褥板１８は薄いステンレス鋼板を曲げて膨らみを
生じさせたものを図示しているが、ホームラバー
などの多孔質板を使用することもできる。

あんま器本体１と振動あんま板８の各後端はほ
ぼ同じ長さに揃え、横方向で波を形成した安全カ
バー２０の下端と上端とをあんま器本体１と振動
あんま板８の各後端に取付ける。

あんま器本体１の可撓性の支持柱３より後側の
上面に前後に向いた案内シリンダ２１を取付板２
２により固定し、該案内シリンダ２１に伸縮自由
に挿通したロツド２３を安全カバー２０に設けた
透孔部から突出したあんま器本体１の後側に突出
させ得るようにし、その後端に着座板２４を取付
ける。この着座板２４は第４図に示すように揺動
を可能にした取付片２５をロツド２３の後端に締
付ねじ２６を介して取付け、その締付ねじ２６の
締付けにより揺動しなくなるように固定を施す。
又、座椅子の座板３２に固定することもできる。
案内シリンダ２１にはロツド２３を伸縮できない
ように固定したり、或るいは伸縮を自由にしたり
する押えねじ２７を取付ける。

前記した案内シリンダ２１は、油、高圧ガス等
を封入しロツド２３のピストン部を伸長または収
縮に従つて封入物を通して、ロツド２３を適宜の
伸長または収縮の位置にするアブソーバーを使用
することもできる。この場合には押ねじ２７はい
らない。あんま器本体１と揺動あんま板８には側
面と支持柱３の前面とを包む保護カバー２８を第
７図のとおりに設ける。この保護カバー２８は安
全カバー２０と一体の角筒形にすることもでき
る。前記した押ねじ２７を使用するときには該ね
じ２７のハンドル部２７ａを保護カバー２８の外
側に現す。その他、２９はあんま器本体１の適宜
の位置に取付けたバンドである。

第５図は前記したあんま器を取付ける座椅子３
１を示したもので、座板３２と背凭れ３３とから
なり座板３２の後側に、折畳み若しくは収縮を自
由にした支え杆３９を設ける。支え杆３９は第５
図及び第６図に示すように、座板３２の後側に
平面凹形の陥凹部３４を設けてその陥凹部の奥に
座板３２の骨材３６，３６間の横渡し杆３５に設
けた軸支片３７，３７の各軸３８に横渡し杆３５
に接するまでの折畳みを自由にした支え杆３９を
取付ける。支え杆３９を伸縮自由にするときは第
６図に示すように横渡し杆３５に前後方向の一
対の案内シリンダ４０を固定し、該案内シリンダ
に挿入したロツドにより支え杆３９を構成する。
かかる案内シリンダ４０は第６図に示すよう
に、骨材３６，３６の各外側に取付けて支え杆３
９を伸縮できる構成にすることもある。

本実施例は第７図に示すように座椅子３１の背
凭れにあんま器本体１をハンド２９により縛りつ
けて固定し、さらにロツド２３を伸長し、着座板
２４を座板３２上に圧接して振動によるあんま器
本体１のずれ下がりを防止した安定状態で、同図
のとおりに揺動あんま板８及び振動板９のもみ突
起１６，１４に背中を当て、減速モータＭを起動
して背、腰などを揉み、腕を揉みときには、第９
図に示すようにもみ溝Ａに挿入し、弾性褥板１８
の膨らみ１９による褥性のもとに振動板９を振動
させてもみ突起１５によりもみ、足を揉むときに
は第９図に示すように背凭れ３３を下にして座椅
子３１を倒し、もみ溝Ａに足を入れて第８図の要
領により揉む。

而して背凭れと立ててあんま器を使用するとき
は支え杆３９を座板３２の後方に伸ばして座椅子
式按摩器の安定をよくし、第９図のとおり背凭れ
３３を下にしして座椅子式按摩器を倒すときは、
支え杆３９を折畳み又は収縮して前記の倒し操作
を邪魔しないようにする。

（作用） 本発明はあんま器本体１を座椅子３１の背凭れ
３３に固定して第７図の座椅子式按摩器を構成
し、同図の状態でもみ溝Ａを上に向け、ばね性振
動板９の外側のもみ突起１４により背中、腰の揉
み治療を施し、或るいは揉み溝Ａに第８図のよう
に腕を入れてばね性振動板９と該褥板１８の膨ら
み１９とにより挟んで揉み治療を施し、或るいは
第９図のように背凭れ３３を下方にして倒し、も
み溝Ａに足を入れて揉み治療を施す。

また第７図の通常使用のとき、支え杆３９を座
板３２の後方に伸ばして座椅子式按摩器が後方に
凭れないように安定よく支持し、第９図のように
座椅子式按摩器を倒すときは、支え杆３９を折畳
み又は収縮して座板３２が上に向くのを妨害しな
いようにする。

（効果） 本発明の座椅子３１の背凭れ３３に取付けて構
成する第１の発明の座椅子式按摩器は、あんま器
本体１に取付けた弾性褥板１８と、前記本体１に
可撓性の支持柱３を介して取付けてモータＭによ
り振動させる揺動あんま板８の先端のばね性振動
板９の間に、前端部及び側面部を開放したもみ溝
Ａを構成しているもので、座椅子式按摩器を第
７，８図のとおり通常にして使用するときは、も
み溝Ａの前端部が上方向を向き、第９図のように
座椅子３１の背凭れ３３を下方にして座椅子式按
摩器を倒すとき、もみ溝Ａの前端部が側方を向く
から、背中など、及びもみ溝Ａに腕を挿入して行
う按摩治療を、座椅子式按摩器を通常にして施
し、或るいは第９図のように倒し、臀部を床につ
けた楽な姿勢で足をもみ溝Ａに挿入して施すこと
ができる効果をもつ。

また本発明の第２の発明は第１の発明が奏する
効果をそのままにもつ他、座椅子３１の座板３２
の後側に折畳み若しくは自由にした支え杆３９に
より、前記した座椅子式按摩器を通常の使用時に
安定させ、倒し操作に当つては該支え杆３９を折
畳み若しくは収縮することにより、支障を生じな
くする効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示したもので、第
１図は側面図、第２図はあんま器本体１の平面
図、第３図は揺動あんま板及びばね性振動板９の
斜視図、第４図は案内シリンダ２１とロツド２３
及び着座板２４の側面図、第５図は本発明に使用
する座椅子３１の斜視図、第６図，，は支
え杆３９の数例を例示した斜視図、第７図は本発
明の側面図、第８図は腕の按摩治療を示した斜視
図、第９図は足の按摩治療を示した斜視図であ
る。 Ｍ……減速モータ、Ａ……もみ溝、１……あん
ま器本体、３……可撓性の支持柱、５……出力
軸、６……クランク円板、７……偏心ピン、８…
…揺動あんま板、９……振動板、１３……連接ロ
ツド、１４，１５……もみ突起、１８……弾性褥
板、１９……膨らみ、３１……座椅子、３２……
座板、３３……背凭れ、３４……陥凹部、３９…
…支え杆。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ モータＭを取付け、長さの中間に可撓性の支
   持柱３の一端を装着したあんま器本体１と、前記
   の支柱３の他端に揺動可能に軸支すると共に後側
   側を連接ロツド１３を介してモータＭの出力軸に
   設けた偏心ピン７に連結した揺動あんま板８とか
   らなり、揺動あんま板８の軸支部付近から前側に
   多数枚のばね性振動板９を突出し、該各振動板の
   両面に多数のもみ突起１４，１５を設け、あんま
   器本体１には前記各ばね性振動板９に対応させた
   膨らみをもつ弾性褥板１８を設け、ばね性振動板
   ９と弾性褥板１８との間に腕、足を挿入できる揉
   み溝Ａを構成し、あんま器本体１を座椅子の背凭
   れに装着し、その座椅子の背凭れを立てて振動板
   外面のもみ突起１４により背中等をもみ、揉み溝
   Ａに腕を入れて振動板内側のもみ突起１５弾性褥
   板１８により腕を揉み、背凭れを床につける座椅
   子の横倒しにより、揉み溝Ａに足を入れて振動板
   ９内側の揉み突起１５と弾性褥板１８によりその
   足を揉む事を特徴とする座椅子式按摩器。 ２ モータＭを取付け、長さの中間に可撓性の支
   持柱３の一端を装着したあんま器本体１と、前記
   軸支柱３の他端に揺動可能に軸支すると共に後側
   側を連接ロツド１３を介してモータＭの出力軸に
   設けた偏心ピン７に連結した揺動あんま板８とか
   らなり、揺動あんま板８の軸支部付近から前側に
   多数枚のばね性振動板９を突出し、該各振動板の
   両面に多数のもみ突起１４，１５を設け、あんま
   器本体１には前記各ばね性振動板９に対応させた
   膨らみをもつ弾性褥板１８を設け、ばね性振動板
   ９と弾性褥板１８との間に腕、足を挿入できる揉
   み溝Ａを構成し、あんま器本体１を座板の後側に
   支え杆３９を折畳み、若しくは収縮自在に突出し
   た座椅子の背凭れに装着し、その座椅子の背凭れ
   を立てて振動板外面のもみ突起１４により背中等
   をもみ、揉み溝Ａに腕を入れて振動板内側のもみ
   突起１５と弾性褥板１８により腕を揉み、支え杆
   ３９を折畳み若しくは収縮して背凭れを床につけ
   る座椅子の横倒しとし、揉み溝Ａに足を入れて振
   動板９内側の揉み突起１５と弾性褥板１８により
   その足を揉む事を特徴とする座椅子式按摩器。