JPH0312896B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ポータブル式按摩器に係り、椅子の
背凭れに設けて使用することが多い按摩器を携帯
可能なポータブル式とし、あんま板を軸支したあ
んま器本体を使用する人の背中の高さに合わせて
椅子の座板からの高さを調整して椅子の背凭れに
バンドなどで縛着し振動などでずり落ちない構成
にするものである。

（従来の技術） 従来の電気式按摩器は椅子の背凭れ内に按摩器
又は按摩の機械部を取付けて、背中、腰などを揉
む椅子式のものが殆んどであつて、足を揉みほぐ
す電磁マツサージ器を椅子に併せて備えているも
のはあるが、椅子の背凭れにバンド等で縛りつけ
たり、その縛りつけから外して持ち運びできるポ
ータブル式にすると共に、腕、太もも、脛などの
細い身体部分を挟んで揉みほぐす機能を備えたも
のはない。

（本発明が解決しようとする問題点） 本発明はゴルフ場、運動競技場などに運んで疲
労した腕、太もも、脛などを揉むこともでき、さ
らに椅子の背凭れにバンド等で縛りつけて使用で
きると共に、該縛りつけの場合、使用する人の背
中の高さなどに応じて、背凭れへの縛りつけの高
さを調整し、椅子の座によりずり落ちを生じない
ように支持できるポータブル式按摩器を開発する
ことを、解決すべき課題とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前項に述べた課題を解決することを目
的とするもので、モータＭを取付け、長さの中間
に支持柱３の一端を装着したあんま器本体１と、
前記軸支柱３の他端に前側を揺動可能に軸支する
と共に後側側を連接ロツド１３を介してモータＭ
の出力軸に設けた偏心ピン７に連結した揺動あん
ま板８とからなり、揺動あんま板８の軸支部付近
から前側に、多数枚のばね性振動板９を突出し、
該各振動板の両面に多数のもみ突起１４，１５を
設け、あんま器本体１には前記各ばね性振動板９
に対応させた膨らみをもつ弾性褥板１８を設け
て、弾性褥板とばね性振動板との間に腕、足を挿
入できる揉み溝Ａを構成し、あんま器本体１に前
後方向の案内シリンダ２１を取付け、その案内シ
リンダに後端を該あんま器本体１の後端に伸縮自
由に突出するロツド２３を挿通し、そのロツドに
着座板２４を設けてなるポータブル式按摩器に係
るものである。

本発明の好適な実施例を次項に説明する。

（実施例） 図中１は板状のあんま器本体であつて、長さの
中間上面に支持突起２を設け、その支持突起にば
ね板からなり、あんま器本体１の横巾より僅かに
狭くした可撓性の支持柱３の下側両端を取付け、
支持柱３より後側（第１図の左側）の上面に立て
たモータ取付板４に出力50W程度の減速モータＭ
を第２図のとおりに取付け、モータ取付板４を通
つて突出する出力軸５に偏心ピン７を設けたクラ
ンク円板６を取付ける。

８は揺動あんま板であつて前側（第１図及び第
３図の右側）を反らせた二〜数枚のばね性振動板
９を一体に設けるか又は別体のものを取付け、そ
の振動板９の基部より僅かに後方の下面に、前記
した可撓性の支持柱３の上端を挟んで取付ける連
結片１０を取付け、連結片１０の後側下面に取付
けた微振動板１１に微振動発生モータM₂を取付
け、後端方下面に取付けた軸支持板１２に連接ロ
ツド１３の上端を軸支し、該ロツド１３の下端を
前記した出力軸５のクランク円板６の偏心ピン７
に連結する。

振動板９の両面に多数のもみ突起１４，１５を
取付け、揺動あんま板８の上面にもみ突起１６を
取付け、あんま器本体１の下面にクツシヨン突起
１７を適数個取付け、さらにあんま器本体１に、
振動板９の下面に対応させて膨らみ１９をもつ弾
性褥板１８を取付けて揉み溝Ａを構成する。弾性
褥板１８は薄いステンレス鋼板を曲げて膨らみを
生じさせたものを図示しているが、ホームラバー
などの多孔質板を使用することもできる。

あんま器本体１と振動あんま板８の各後端はほ
ぼ同じ長さに揃え、横方向で波を形成した安全カ
バー２０の下端と上端とをあんま器本体１と振動
あんま板８の各後端に取付ける。

あんま器本体１の可撓性の支持柱３より後側の
上面に前後に向いた案内シリンダ２１を取付板２
２により固定し、該案内シリンダ２１に伸縮自由
に挿通したロツド２３を安全カバー２０に設けた
透孔部から突出したあんま器本体１の後側に突出
させ得るようにし、その後端に着座板２４を取付
ける。この着座板２４は第４図に示すように揺動
を可能にした取付片２５をロツド２３の後端に締
付ねじ２６を介して取付け、その締付ねじ２６の
締付けにより揺動しなくなるように固定を施す。
案内シリンダ２１にはロツド２３を伸縮できない
ように固定したり、或るいは伸縮を自由にしたり
する押ねじ２７を取付ける。

前記した案内シリンダ２１は、高圧ガス等を封
入しロツド２３のピストン部の伸長または収縮に
従つて封入物を通して、ロツド２３を適宜の伸長
または収縮の位置にするアブソーバーを使用する
こともできる。この場合には押ねじ２７はいらな
い。あんま器本体１と揺動あんま板８には側面と
支持柱３の前面とを包む保護カバー２８を第４図
のとおりに設ける。この保護カバー２８は安全カ
バー２０と一体の角筒形にすることもできる。前
記した押ねじ２７を使用するときには該ねじ２７
のハンドル部２７ａを保護カバー２８の外側に現
す。その他、２９はあんま器本体１の適宜の位置
に取付けたバンドである。

（作用） 本発明のポータブル式按摩器は携帯自由である
が、家庭などで使用するときは、使用者の背中の
高さに合わせて第５図に示すようにあんま器本体
を椅子ａの背凭れｂに接触し、バンド２９により
縛着すると共に、着座板２４が座板ｃに接するま
でロツド２３を伸ばして振動などずり落ちを生じ
ないように安定させ、減速モータＭの起動により
振動あんま板８を連接ロツド１３により振動さ
せ、その振動をばね性振動板９に伝えて振動を拡
大し、背中をもみ突起１４又はもみ突起１４とも
み突起１６により揉む。腕は弾性褥板１８の膨ら
み１９を揉み溝Ａに入れ、振動板９のもみ突起１
５により揉む。そのとき弾性褥板１８が膨らみ１
９を腕によつて押えられ、適当な褥性を生ずる。

太もも、脛などを揉むときはポータブル式按摩
器を椅子ａから外し、あんま器本体１を床に横た
えて腕を揉むときと同じ要領で揉む（第７図）。

（効果） 本発明はあんま器本体１に長さの中間の支持柱
３によつて支えた揺動あんま板をモータＭにより
振動し、その振動を多数板のばね性振動板９によ
り拡大し、該板の両面のもみ突起１４，１５によ
り揉み治療を施すものであつて、各ばね性振動板
９と、該板９に対応させた膨らみを持つ弾性褥板
１８によつて揉み溝２２を構成しているから、
腕、太もも、脛などの体の細い部分、太い部分を
自由に揉むことができる。またあんま器本体１に
取付けた案内シリンダ２１から該板の後部に自由
な長さを突出し、その突出端に着座板２４を設け
たロツド２３は、あんま器本体１を椅子ａの背凭
れｂに縛着した場合に、該本体１と椅子ａの座板
ｃとの間の距離に応じて伸長させて着座板２４を
椅子の座板に接触又は固定させることができるか
ら、ポータブル式按摩器の振動などによるずれ下
がりを防止して、安定よく使用できる効果をも
つ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示したもので、第
１図は側面図、第２図はあんま器本体１の平面
図、第３図は揺動あんま板８及び振動板９の斜視
図、第４図は案内シリンダ２１とロツド２３及び
着座板２４の側面図、第５図は椅子ａに取付ける
ときの側面図、第６図は腕を揉むときの斜視図、
第７図は足を揉むときの斜視図である。 Ａ→もみ溝、Ｍ→減速モータ、１→あんま器本
体、３→支持柱、５→出力軸、６→クランク円
板、７→偏心ピン、８→揺動あんま板、９→振動
板、１３→連接ロツド、１４，１５→もみ突起、
１８→弾性褥板、２１→案内シリンダ、２３→ロ
ツド、２４→着座板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータＭを取付け、長さの中間に支持柱３の
   一端を装着したあんま器本体１と、前記軸支柱３
   の他端に前側を揺動可能に軸支すると共に後側側
   を連接ロツド１３を介してモータＭの出力軸に設
   けた偏心ピン７に連結した揺動あんま板８とから
   なり、揺動あんま板８の軸支部付近から前側に、
   多数枚のばね性振動板９を突出し、該各振動板の
   両面に多数のもみ突起１４，１５を設け、あんま
   器本体１には前記各ばね性振動板９に対応させた
   膨らみをもつ弾性褥板１８を設けて、弾性褥板と
   ばね性振動板との間に腕、足を挿入できる揉み溝
   Ａを構成し、あんま器本体１に前後方向の案内シ
   リンダ２１を取付け、その案内シリンダに後端を
   あんま器本体１の後端に伸縮自由に突出するロツ
   ド２３を挿通し、そのロツドに着座板２４を設け
   てなるポータブル式按摩器。