JPH03143677A - 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法 - Google Patents

識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法

Info

Publication number
JPH03143677A
JPH03143677A JP28419789A JP28419789A JPH03143677A JP H03143677 A JPH03143677 A JP H03143677A JP 28419789 A JP28419789 A JP 28419789A JP 28419789 A JP28419789 A JP 28419789A JP H03143677 A JPH03143677 A JP H03143677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptfe
fluororesin
film
identification mark
melting point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28419789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06104376B2 (ja
Inventor
Kenji Shimizu
清水 賢司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Original Assignee
Nippon Valqua Industries Ltd
Nihon Valqua Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Valqua Industries Ltd, Nihon Valqua Kogyo KK filed Critical Nippon Valqua Industries Ltd
Priority to JP1284197A priority Critical patent/JPH06104376B2/ja
Publication of JPH03143677A publication Critical patent/JPH03143677A/ja
Publication of JPH06104376B2 publication Critical patent/JPH06104376B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、識別表示が付されたフッ素樹脂製品と、その
製造方法に関する。
発明の技術的背景 ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEという)な
どのフッ素樹脂は、耐熱性、耐候性、耐化学薬品性、離
型性、滑り特性、非粘着性、機械的強度などの点におい
て、他の合成樹脂と比較して、著しく優れた特性を有す
ることから、この特性を利用して、腐蝕性流体あるいは
高温流体を扱うパイプライン、タンクあるいは機械装置
などの耐食性ライニング祠として広く利用されている。
しかし、このPTFEなどのフッ素樹脂は、水や油に濡
れに<<、接着エネルギが小さいという特徴を有してい
る。
これは、フッ素樹脂が、水に対する接触角が大きく、ま
た分子間凝集力が低いので、空気/ポリマー界面の分子
間力が低くなり、表面自由エネルギーが著じるしく低い
ため、分子間凝集力の大きい液体や固体に対して濡れに
<<、接若しにくいのである。
したがって、このフッ素樹脂を用いて成形した製品、例
えば容器のようなものも、その表面に直接文字を書いた
りあるいはラベル等を貼ることが難しく、その内容物が
何たるかの識別表示を付すことができないか、またでき
たとしてもその表示を長期にわたり保持させることが難
しいという不具合がある。
例えば、IC,LSI用の偏平なシリコンウェハを多数
枚収容して搬送するためのウェハ用バスケットにおいて
も同様である。このウェハ川バスケラトは、フッ素樹脂
で成形されたものが広く用いられているが、このウェハ
用バスケットは、工程管理面からの要請により、製造ロ
ットの番号、製造年月日等を表示する識別マークが付さ
れ、バスケット内に収容されたシリコンウェハを個別に
管理している。
ところが、フッ素樹脂製のウェハ用バスケットは、上述
した撥水性、撥油性、非粘性性等の特徴を6することか
ら、直接ウェハ用バスケットに識別マークをフェルトペ
ン等を用いて書いても、あるいは識別マークを書き込ん
だシールを貼っても、容易に識別マークが消えたり、シ
ールが剥れ易いという欠点があった。
ところで、このようなフッ素樹脂製品に他の部材を接着
させる方法の1つとして、フッ素樹脂表面を、液体アン
モニアに金属ナトリウムを溶かした溶液で処理して、そ
の表面を化学的に活性化する方法がある。この方法を利
用してフッ素樹脂製品の表面に識別表示を付すことも考
えられる。
しかし、この方法では、処理液自体が環境汚染を引き起
す虞があり、その取扱いに危険が伴なうため、それを防
止するために高価な装置を必要とするという問題点があ
った。また、この方法で処理したフッ素樹脂表面は、茶
褐色に変色し、外観が悪いばかりでなく、処理表面が長
いこと太陽光線にさらされると、接着性が低下するとい
う不具合もあった。
さらに、フッ素樹脂表面にプラズマ処理ないしスパッタ
リング処理などの物理的処理を施したり、あるいはフッ
素樹脂表面を機械的に粗面化するなどの方法も提案され
ているが、この方法では、処理に手間が掛ったりあるい
はコスト上昇を伴なうなどの問題点があった。
また、本出願人は、フッ素樹脂製品を、その融点以上の
温度に再焼成した後に冷却することにより、その表面に
1000個/cm2以上の粒状突起物を形成し、その表
面に識別表示を付す方法を提案した。しかし、この方法
では、焼成されたフッ素樹脂製品を再度焼成しなければ
ならないことと、インク等の着色材料の接着が不十分で
、再焼成したフッ素樹脂製品の表面に、例えばバーコー
ドを印字すると、細い線の一部に薄い部分が生じ、バー
コードの読み取り不能という事態が起る可能性もあった
そこで本発明者等は、PTFE樹脂表面に識別表示を付
するための方法について鋭意検討したところ、未焼成の
PTFE樹脂は、機械的強度が低いものの、精管性があ
ることに百日するとともに、ペースト押し出しされたま
まの未焼成PTFEでは識別表示のための熱転写リボン
などがPTFE表面に付着してしまい、未焼成PTFE
の表面が剥離してしまうという新たな不具合が発生して
しまうが、PTFEの融点以下の温度で熱処理した場合
には、そのような不都合が生じないことに着1」シ、本
発明を完成するに至った。
発明の目的 本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり
、容易には消えない明瞭な識別表示が付され、しかも各
種読取機によって容易に読み取ることのできる識別表示
が付されたフッ素樹脂製品を提供することを目的とし、
またこのようなフッ素樹脂製品を安価、かつ容易に製造
できる識別表示が付されたフッ素樹脂製品の製造方法を
提供することを目的とする。
発明のLE要 かかる目的を達成するために、本発明に係る識別表示が
付されたフッ素樹脂製品は、180℃以上で、しかもP
TFEの融点以下の温度で加熱処理された未焼成のPT
FE体の表面に、着色材料を塗布して所定の識別表示を
付し、少なくとも表面に実質的に透明なフッ素樹脂フィ
ルムを積層したことを特徴としている。
また本発明に係る識別表示が付されたフッ素樹脂製品の
製造方法は、ペースト状に押出された未焼成のPTFE
体を少なくとも180℃以上でかつPTFEの融点以下
の温度で加熱処理する工程と、 この加熱処理されたPTFE体の表面に着色材料を塗布
して所定の識別表示を付す識別表示玉程己、 識別表示が付されたPTFE体の表面に実質的に透明な
フッ素樹脂フィルムを積層する工程と、からなることを
特徴としている。
発明の詳細な説明 以下、本発明を図面に示す実施例に基づき、より具体的
に説明する。
第1図は本発明の一実施例に係る識別表示が付されたフ
ッ素樹脂製品の製造過程を示す要部断面図、第2〜5図
は同フッ素樹脂製品の使用例を示す要部斜視図である。
本発明に係る識別表示が付されたフッ素樹脂製品の第1
の製造方法を説明する。
この製造方法では、識別表示を施したいPTFE体とし
てのPTFEフィルムをまず■備する。PTF Eフィ
ルムの厚さは特に限定されないが、50〜500μmが
好ましく、特に100〜200μmが好ましい。
このPTFEフィルムを製造するためには、たとえば、
まずPTFEパウダーに比較的粘度の高い潤滑性の優れ
た押出助剤、例えば、ホワイトオイル、アイソパーμ、
スモイルP−55(いずれも商品名)を加えて円筒状に
予備成形し、この円筒状の予備成形体(ビレット)を押
出機のシリンダに入れ、ラムにより加圧してダイスの形
状に押出す。これをペースト押出と称す。
この押出助剤を含む未焼成のPTFE押出成形物をロー
ルによってフィルム状に圧延した後に、前記押出助剤を
抽出乾燥して除去すれば、未焼成のPTFEフィルム2
が得られる。
このようにして形成した未焼成のPTFEフィルム2を
、まず、180℃以上であってかつPTF Eの融点以
下の温度で加熱処理する。
かかる加熱処理により未焼成のPTFEフィルム2が有
する粘着性は、保持されることになり、後にインクを付
した場合の付着性が向上し、同時に未焼成のPTFEフ
ィルム2の表面層の剥離も生じないことになる。上述し
たようなペースト押出し成形から加熱処理に至る各工程
は、各工程毎に行なっても良いが、一連の作業として行
なっても良い。
なお、ここの未焼成のPTFEフィルム2は、後に詳述
する明色系充填剤を有するものと対比する意味で無充填
剤の未焼成のPTFEフィルム2ということかできる。
次に、加熱処理された未焼成のPTFEフィルム2の表
面に識別表示を付す。この識別表示の付着手段としては
、X−Yプロッタ、スクリーン印ti17、グラビア印
シ11、コート法、スピンコード法、はけ塗り等がある
が、特に本発明では、熱転写記録方式のプリンタ、例え
ばバーコードプリンタによる方法が好ましい。
識別表示の付着手段は、未焼成のPTF Eフィルム2
の表面に、第1図(B)に示すように、識別表示形状に
、着色材料4を付着させる。識別表示形状は、PTFE
フィルム2の表面側(矢印入方向)から見た着色材料4
の全体形状が何らかの識別表示を構成していればよい。
識別表示形状としては、言語、文字、数字、絵、バーコ
ード等に限らず、何らかの識別表示を構成する形状であ
れば何でも良い。未焼成のPTFEフィルム2は前記加
熱処理によっても、その粘着性が保持されるので、イン
クを付した場合の付着性が向上するとともに未焼成のP
TFEフィルムの表面層の剥離も生じることがなく、こ
のフィルム2の表面に、都合良く着色材料を塗布するこ
とができ、その着色飼料が容易には消えないことになる
塗布工程の際には、PTFEの表面に四部を設け、この
凹部内に着色材料を埋め込むようにしてもよい。フィル
ム2の表面に四部を形成するための手段としては、たと
えば、何らかの識別表示形状の突部が設けられた型体を
PTFEフィルム2の表面に打刻もしくは押印すれば良
い。四部の深さは特に限定されないが、好ましくは10
〜100μm、特に好ましくは40〜60μmである。
ただし、四部の深さがPTFEフィルム2の厚さ以上に
はならないようにすることが好ましい。
フィルム2が破れるのを防止するためである。前述した
四部の形成の具体的手段としては、たとえば型体による
打刻]工程の際に、型体の表面にインク等を塗布して置
き、打刻時に四部の形成と同時に、凹部内にインク等の
着色材料を埋め込むことが好ましい。より具体的には、
市販のタイプライタ−等により、打刻と着色とを同時に
行なうことができる。現在のタイプライタ−では、文字
や数字等しか打刻できないが、バーコード等も打刻でき
るようにしても良い。なお、む色材料とは、PTFE2
の表面に何らかの着色を施すものであれば何でも良く、
塗t4、インク等を含むlI毘念である。
そして、少なくとも識別表示が付された未焼成のPTF
Eフィルム2の表面側に、実質的に透明なフッ素樹脂フ
ィルム6を積層する。
実質的に透明なフッ素樹脂フィルム6は、その厚さが、
少なくとも20μm以上、特に0.3〜3順が好ましく
、その取付は、PTFEフィルム2の全体を覆うように
しても良い。実質的に透明なフッ素樹脂フィルム6は、
む色材料4による識別表示が外部から見える程度に実質
的に透明であれば良い。この透明なフッ素樹脂フィルム
6としては、耐薬品性に優れ、しかもPTFEフィルム
2との密着性に優れたフィルムであることが好ましく、
例えば、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキ
ルビニルエーテルとの共重合体であるPFA、テトラフ
ルオロエチレンとへキサフルオロプロピレンとの共重合
体であるFEP、あるいはテトラフルオロエチレンとへ
キサフルオロプロピレンとパーフルオロアルキルビニル
エーテルとの共重合体であるEPEなどのフッ素樹脂で
成形される。
前記未焼成のPTFEフィルム2と実質的に透明なフッ
素樹脂フィルム6との積層は、透明なフッ素樹脂フィル
ム6の融点以上であってかつ前記PTFE2の融点以下
で加熱することにより行なう場合には、第1図(E)に
示すように、PTFEフィルム2の表裏面を覆うように
、2枚のフィルム2を用いてこれらフィルム2の周縁6
aが熱融着するようにして行うことが好ましい。
PTFEの融点以下の温度でフィルム6をフィルム2に
熱融着する事は困難であり、2枚のフィルム6によりフ
ィルム2を密封するためである。
このようにPTFEフィルム2の融点以下で積層させた
場合には、PTFEフィルム2が未焼成のままである。
また、PTFEの融点以下の温度て熱融着するため、P
TFEフィルム表面に形成された識別表示用着色材料の
劣化も少ない。
融着するための温度は、透明フィルム6の材質によって
も異なるか、たとえば、PFAフィルム6を用いる場合
には、加熱温度は、315〜325度が好ましく、この
範囲の温度により透明なフッ素樹脂フィルム6相互の周
縁6aがりようこうに融着し、PTFEフィルム2を良
好に密閉する。この融着後は、急冷却しても徐冷部でも
よく、PTFEを焼成していないので、結晶化度の低F
によりPTFEの透明度が増す等という虞はない。なお
、PTFEの融点以上の温度で前記フッ素樹脂フィルム
6をPTFEフィルム2上に積層させる場合には、PT
FEフィルム2における少なくとも識別表示が付された
表面に、PFA笠からなるフッ素樹脂フィルム2を熱融
着する。
次に第2の製造方法について説明する。
この製造方法では、前記第1の製造方法と同様な厚さの
PTFEフィルム2を準備し、この未焼成のPTFEフ
ィルム2を、180℃以上でPTFEの融点以下の温度
で加熱処理し、この加熱処理された未焼成のPTFEフ
ィルム2の表面に、前述したような手段により、識別表
示を付す。
そして、実質的に透明のフッ素樹脂フィルム6を密着す
る際またはその前後に、第1図(D)に示すように、P
TFEフィルム2の裏面に少なくとも一層以上フッ素樹
脂基板7を積層する。このフッ素樹脂基板7を設けるこ
とにより製品全体の剛性が向上する。このフッ素樹脂基
板7は、PTFEフィルム2と同一もしくは異なるフッ
素樹脂で構成される。
なお、フッ素樹脂基板7の形状は、必ずしも板状に限ら
ず、その他のあらゆる形状であっても良い。
前記フッ素樹脂基板7をPTFEフィルム2の裏面に積
層させると同時またはその前後に、この未焼成のPTF
Eフィルム2の表面側に、前述したような実質的に透明
なフッ素樹脂フィルム6を密着状態に積層し、PTFE
の融点以上で加熱融着する。この温度は、たとえば、P
TFEフィルム2にPFAフィルム6を密着する場合に
は、加熱温度は、340〜360度が好ましく、これに
より透明なフッ素樹脂フィルム6、PTFEフィルム2
及びフッ素樹脂基板7の3者が密着状態となる。なお、
この場合PTFEフィルム2とフッ素樹脂基板7との間
に、前述したフッ素樹脂フィルム6を介して加熱融着す
れば、より強固にPTFEフィルム2とフッ素樹脂基板
7とを融着てきる。
この密着後は、これらを急冷する。この急冷は、冷却水
等によって行われ、急冷の速度は、5〜b よれば、高温にさらされている時間が短いため、青色材
料4が劣化することはない。また、急冷によってPTF
Eフィルム2の結晶化度が低下して透明度が増したとし
ても、このPTFEフィルム2には、裏面にフッ素樹脂
基板7を密着しているので、各種読取機によって、識別
表示が読み取り難くなることはない。
つぎに本発明の第3の製造方法について説明する。
この第3の方法は、前記未焼成のPTFEフィルム2に
明色系充填材が充填したしのである。
この明色系充填材をPTFEフィルム2に充填させるに
は、予備成形体を形成するためのPTF Eパウダーに
この明色系充填材を混合させれば良い。明色系充填剤と
しては、PTFEに充填してPTFEを明色系にするも
のであれば(1jlでもよく、顔料等をも含む広゛い意
味で用いられ、具体的には窒化ボロン、酸化チタン、ア
ルミナ、酸化亜鉛、フッ化カルシウム、チッ化ケイ素等
が例示される。なお、本発明において、明色系とは、光
の反射率が大きいものを広く意味し、純粋な白色以外に
、白色に近い、たとえば、乳白色、クリーム色あるいは
その他の色なども含む。充填剤の充填量は、充填剤の種
類によっても異なるが、一般に、PTF Eに対して、
0.1〜30重量%が好ましい。
この製法も、前述の第1あるいは第2の場合と同様な厚
さの未焼成のPTFEフィルム2を準備するが、このP
TFEフィルム2は前記製法と異なり明色系充填i’F
IJ入りのものである。この未焼成の明色充填剤入りの
PTFEフィルム2を、180℃以上で、かつPTFE
フィルム2の融点以下の温度で加熱処理し、この加熱処
理された未焼成のPTFEフィルム2の表面に、前述と
同様にして識別表示を付す。
この識別表示の付着手段は、未焼成のPTFEフィルム
2の表面に、第1図(B)に示すように、識別表示形状
に、暗色系着色材料4を付着させるが、この暗色系着色
材料とは、必ずしも純粋な黒色に限らず、PTFEフィ
ルム2の表面に(’jlらかの着色を施し、PTFEフ
ィルム2の色と明暗差あるいは濃淡差が生しるようにす
るものであれば特に限定されず、塗料、インク等の他、
PTFEフィルム2の表面の色と異なる材質のものであ
ればHでも良い。すなわち、PTFEフィルム2の表面
と反射率が異なるようにするものであれば(11Iでも
良い。なお、反射率の差によって情報を読み取る読み取
り機を用いて、PTFEフィルム2表面の識別表示を読
み取るという観点からは、必ずしもPTFEフィルム2
側が明色系で、着色材料側が暗色系である必要はなく、
その逆であっても良い。
そして、次ぎにこのPTFEフィルム2の表裏面に、第
1図(E)に示すように、透明フィルム6を積層させ、
その周縁6a相互を熱融着する。
この融着は、透明なフッ素樹脂フィルム6の融点以上で
あってかつ前記PTFE2の融点以下で加熱することに
より行なう。
この製法は、明色系充填剤をPTFEフィルムに含有さ
せる以外は、前述した第1の製法と同様である。
つぎに本発明の第4の製造方法について説明する。
この第4の方法は、前記第3の方法と同(、策に未焼成
のPTF Eフィルム2に明色系充填材が充填されたも
ので、前述の実施例と同様な厚さをHする未焼成の明色
系充填剤入りのPTFEフィルム2を?IFl (aし
、この未焼成のPTFEフィルム2を、180℃以上で
PTFEの融点以下の温度で加熱処理し、この加熱処理
された未焼成のPTF Eフィルム2の表面に識別表示
を付す。
そして、少なくとも識別表示が付された未焼成のPTF
Eフィルム2の表面側に、実質的に透明なフッ素樹脂フ
ィルム6を積層する際に、PTFE2の融点以上で加熱
融着することにより行なう。
このようにPTFE2の融点以上としたのは、この温度
では透明なフッ素樹脂フィルム6とPTFEフィルム2
が融着し、一体化することとなるからである。
この融召後、これらフィルム2.6を急冷する。
この急冷は、冷却水等によって行われ、急冷の速度は、
5〜b うな急冷によれば、高温にさらされている時間が短いた
め、■色材料4が劣化することはない。また、急冷によ
ってPTFEフィルム2の結晶化度が低下したとしても
、このフィルムには、明色系充填材料が充填しであるの
で、このフィルムが透明になることはなく、各種読取機
によって、識別表示が読み取り難くなることはない。
このような識別表示が付されたフッ素樹脂製品10の適
用例としては、例えば、第2図に示すようなウェハ用バ
スケット11に用いる場合を挙げることができる。
このウェハ用バスケッ!・11は、半導体回路を構成す
るためのシリコンウェハWを並列的に多数収容するバス
ケット本体12を有する。このバスケット本体12は、
シリコンウェハWに順次化学処理を施こすために、耐薬
品性を有する累月でなければならないことから、たとえ
ばフッ素樹脂により形成されている。そして、このバス
ケット本体12の内部には、前記シリコンウェハ\Wを
多数収容する溝部13が形成され、バスケット本体12
の端壁には、前記識別表示が付されたフッ素樹脂製品1
0から成るマークプレートMが着脱自在に取付けられる
ようになっている。
このマークプレートMには、バーコード等の識別表示が
、前述した本発明の製造方法により形成されている。
なお、マークプレートMをバスケット本体12の端壁に
着脱自在に設けるため、この端壁には突起Taが形成し
てあり、この突起Taに前記マークプレートMの取付孔
0を嵌合するようにしている。
このようにしてマークプレートMが取付けられたウェハ
用バスケット11は、そのバスケット本体12の内部に
多数収容したシリコンウェハWを、工程管理することが
できる。つまり、このシリコンウェハWを製造するに当
っての必要な情報、例えば、製造ロットの番号、製造年
月口等は、マークプレートMに付された識別表示を、バ
ーコード読取り装置により読取れば、直ちに知ることが
でき、これにより確実に工程管理を行なうことができる
マークプレートMをバスケット本体11にむ脱自在に取
付けるための他の手段としては、第3図に示すようにバ
スケット本体12の端壁に一対のL字状アングル材16
.16を取付け、この両アングル材16.16の両内側
面によりマークプレート挿入溝17を形成し、このマー
クプレー1・挿入溝17にマークプレートMを挿入する
ようにしてもよい。また、第4図に示すようにバスケッ
ト本体12の端壁に一対の取付孔18.18を形成し、
この両数付孔18.18にマークプレー1・M側より突
出したビン19を嵌合するようにしてもよい。さらに、
第5図に示すようにマークプレートMに弾性脚部20.
20を設け、この弾性脚部20.20がバスケット本体
12の突部21を挟持するようにしてもよい。
また、上述した実施例では、PTFE体としてPTFE
フィルムを用いたが、本発明は、これに限定されるもの
ではなく、PTFEシート、アルいはその他の立体的な
PTFE成形体に識別1表示を付する場合にも適用が可
能である。
発明の効果 以上説明してきたように、本発明によれば、所定の温度
で加熱処理された未焼成のフッ素樹脂フィルムを使用し
であることから、このフィルムの表面に、都合良く着色
材料を塗布することができ、その着色材料が容易には消
えないことになる。
また、未焼成のPTFEフィルム2に明色系充填材が充
填したものを使用し、これに透明のフッ素樹脂フィルム
融むし、これを急冷した場合には、急冷によってフッ素
樹脂フィルムの結晶化度が低ドしたとしても、このフィ
ルム中の明色系充填材料により、このフィルムが透明度
が増すことはなく、各種読取機によって、フィルム上の
識別表示が容易に読み取れる。また、急冷しているため
、PTFEフィルムに形成された識別表示を構成する着
色材料が劣化することはない。
さらに、PTFEフィルムの裏面にフッ素樹脂基板を少
なくとも一層以上植層させた場合には、製品全体の剛性
が向上することになる。
しかも、再焼成などの工程がないので、前記フッ素樹脂
製品を安価かつ容易に製造できる。
以下、本発明をさらに具体的な実施例に基づき説明する
が、本発明は、何らこのような実施例に限定されるもの
ではない。
(実施例) PTFEファインパウダー(三井デュポンフロロケミカ
ル社製)に押出助剤(アイソパーE)を約20重量%、
白色顔料の酸化チタン約0. 5ffl量%を各々加え
て均一に混合した後、これを約5kgf/CI!12で
予備成形した後、押出機に入れてペースト押出成形し、
前記押出助剤を乾燥せしめて、厚さ0.1mmの未焼成
PTFEフィルムを得た。次いて、この未焼成PTFE
フィルムを320℃にて約2時間加熱処理した。
次に、この加熱処理した未焼成PTF Eフィルムをの
表面にサーマルリボンKM701C(アンリツ社製)を
使用して、バーコードをイ;1した。
このとき、PTFEフィルム表面には、バーコードが鮮
明に印字されており、未焼成フィルムの表面剥離は認め
られなかった。
次に、バーコードが印字された未焼成のPTFEフィル
ムの全表面を厚さ0.3+na+のPFAフィルムで彼
覆し、若干の押圧力を加えた状態で、PTFEの融点以
上(350℃)に昇温した後急冷した。
その結果、昇温によるバーコードの劣化も少なく、市販
のバーコード読取機で容易に読み取ることが可能であっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る識別表示が付されたフ
ッ素樹脂製品の製造過程を示す要部断面図、第2〜5図
は同フッ素樹脂製品の使用例を示す要部斜視図である。 2 ・・・PTFEフィルム 4・・・着色材料   6・・・フッ素樹脂フィルム7
・・・フッ素樹脂基板 10・・・フッ素樹脂製品 第  1 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少なくとも180℃以上で、かつPTFEの融点以
    下の温度で加熱処理された未焼成のPTFE体の表面に
    、着色材料を塗布して所定の識別表示を付し、少なくと
    も識別表示が付された面に、実質的に透明なフッ素樹脂
    フィルムが積層してあることを特徴とする識別表示が付
    されたフッ素樹脂製品。 2)少なくとも180℃以上で、かつPTFEの融点以
    下の温度で加熱処理された未焼成のPTFE体の表面に
    、着色材料を塗布して所定の識別表示を付し、識別表示
    が付された表面には実質的に透明なフッ素樹脂フィルム
    が積層してあり、裏面にはフッ素樹脂基板が積層してあ
    ることを特徴とする識別表示が付されたフッ素樹脂製品
    。 3)少なくとも180℃以上で、かつPTFEの融点以
    下の温度で加熱処理された未焼成のPTFE体の表面に
    、着色材料を塗布して所定の識別表示を付し、少なくと
    も表面に実質的に透明なフッ素樹脂フィルムがPTFE
    の融点以上の温度で熱融着してあることを特徴とする識
    別表示が付されたフッ素樹脂製品。 4)少なくとも180℃以上で、かつPTFEの融点以
    下の温度で加熱処理された未焼成のPTFE体の表面に
    、着色材料を塗布して所定の識別表示を付し、識別表示
    が付された表面には実質的に透明なフッ素樹脂フィルム
    がPTFEの融点以上の温度で熱融着してあり、裏面に
    はフッ素樹脂基板がPTFEの融点以上の温度で熱融着
    してあることを特徴とする識別表示が付されたフッ素樹
    脂製品。 5)前記未焼成PTFEには、明色系充填材が含有して
    あることを特徴とする請求項第1ないし4項のいずれか
    に記載の識別表示が付されたフッ素樹脂製品。 6)ペースト状に押出された未焼成のPTFEフィルム
    を少なくとも180℃以上でかつPTFEの融点以下の
    温度で加熱処理する工程と、この加熱処理されたPTF
    E体の表面に着色材料を塗布して所定の識別表示を付す
    識別表示工程と、 識別表示が付されたPTFE体の表面に実質的に透明な
    フッ素樹脂フィルムを積層する工程と、からなるフッ素
    樹脂製品の製造方法。 7)ペースト状に押出された未焼成のPTFE体を少な
    くとも180℃以上でかつPTFEの融点以下の温度で
    加熱処理する工程と、 この加熱処理されたPTFE体の表面に着色材料を塗布
    して所定の識別表示を付す識別表示工程と、 識別表示が付されたPTFE体の表面に実質的に透明な
    フッ素樹脂フィルムを積層し、裏面にフッ素樹脂基板を
    密着し、これらをPTFEの融点以上の温度で融着する
    工程と、 この融着後に急冷する工程と、 からなるフッ素樹脂製品の製造方法。 8)ペースト状に押出された未焼成のPTFE体を少な
    くとも180℃以上でかつPTFEの融点以下の温度で
    加熱処理する工程と、 この加熱処理されたPTFE体の表面に着色材料を塗布
    して所定の識別表示を付す識別表示工程と、 識別表示が付されたPTFE体の表裏面に実質的に透明
    なフッ素樹脂フィルムを積層し、これらを、前記実質的
    に透明なフッ素樹脂フィルムの融点以上でしかもPTF
    Eの融点以下の温度でフィルム相互を融着する工程と、 からなるフッ素樹脂製品の製造方法。 9)PTFE体には、明色系充填材が含有してあること
    を特徴とする請求項第6ないし8項のいずれかに記載の
    フッ素樹脂製品の製造方法。 10)明色系充填剤を含有するペースト状に押出された
    未焼成のPTFE体を少なくとも180℃以上でかつP
    TFEの融点以下の温度で加熱処理する工程と、 この加熱処理されたPTFE体の表面に着色材料を塗布
    して所定の識別表示を付す識別表示工程と、 識別表示が付されたPTFE体の表面に実質的に透明な
    フッ素樹脂フィルムを積層し、PTFEの融点以上で融
    着する工程と、 この融着されたフィルムを急冷する工程と、からなるフ
    ッ素樹脂製品の製造方法。
JP1284197A 1989-10-31 1989-10-31 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法 Expired - Fee Related JPH06104376B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1284197A JPH06104376B2 (ja) 1989-10-31 1989-10-31 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1284197A JPH06104376B2 (ja) 1989-10-31 1989-10-31 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03143677A true JPH03143677A (ja) 1991-06-19
JPH06104376B2 JPH06104376B2 (ja) 1994-12-21

Family

ID=17675425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1284197A Expired - Fee Related JPH06104376B2 (ja) 1989-10-31 1989-10-31 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06104376B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226175A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Yasui Seiki:Kk 微小凹部を有する基材に対する塗工方法および塗工装置
JP2009179792A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Masayuki Ito ポリテトラフロロエチレンへ炭素微粒子をしみ込ませる方法
CN102555566A (zh) * 2011-12-23 2012-07-11 四川华丰企业集团有限公司 一种在聚四氟乙烯工件上印刷字符的工艺
JP2016014467A (ja) * 2013-12-28 2016-01-28 日本バルカー工業株式会社 フッ素樹脂製包みガスケット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06226175A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Yasui Seiki:Kk 微小凹部を有する基材に対する塗工方法および塗工装置
JP2009179792A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Masayuki Ito ポリテトラフロロエチレンへ炭素微粒子をしみ込ませる方法
CN102555566A (zh) * 2011-12-23 2012-07-11 四川华丰企业集团有限公司 一种在聚四氟乙烯工件上印刷字符的工艺
JP2016014467A (ja) * 2013-12-28 2016-01-28 日本バルカー工業株式会社 フッ素樹脂製包みガスケット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06104376B2 (ja) 1994-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9675996B2 (en) Embossed heat transfer labels
EP2894032A1 (en) Method for manufacturing laminate
CN117742014A (zh) 具有包含热致变色材料的层的系统
JPH03143677A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法
EP0044750B1 (en) Method of marking a dimensionally heat recoverable article
KR20170108508A (ko) 입체 패턴을 갖는 실리콘 디자인 전사지
US20170259557A1 (en) Manufacturing process of packing labels with heat transfer technology with sequential alphanumeric identification codes applied thereon
JPH0365377A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法
JP3476478B2 (ja) 識別表示が付された合成樹脂製品の製造方法
WO1993007844A1 (en) High temperature resistant identifying labels
US5397418A (en) Method of fusion bonding of a mark plate
CN106739349A (zh) 电子产品的外贴膜及其制备方法
JPH05269947A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品およびその製造方法
EP1640426A3 (en) Heat-resistant label
JPH02251420A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法
KR100221817B1 (ko) 불소수지피복 바크드용 필름 및 바코드 제조방법
JP3582981B2 (ja) 識別表示体の製造法
JPH02251421A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法
CN217495685U (zh) 一种用于热转印的彩色烫金膜
JP2005510416A (ja) 情報を有するポリマフィルムインサート成型
JP2003191656A (ja) 中間転写記録媒体およびカードの製造方法
JPH02235088A (ja) 識別表示が付されたフッ素樹脂製品及びその製造方法
JP2001109867A (ja) 識別表示体の製造方法
JPH11249565A (ja) 識別表示体の製造方法
KR200417095Y1 (ko) 승화 전사 라벨

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees