JPH03143613A - 射出成形における固化時間の同定方法及び装置 - Google Patents

射出成形における固化時間の同定方法及び装置

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JPH03143613A
JPH03143613A JP28185689A JP28185689A JPH03143613A JP H03143613 A JPH03143613 A JP H03143613A JP 28185689 A JP28185689 A JP 28185689A JP 28185689 A JP28185689 A JP 28185689A JP H03143613 A JPH03143613 A JP H03143613A
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JP
Japan
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pressure
time
mold cavity
resin
signal
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Application number
JP28185689A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Yakimoto
数利 焼本
Tsukasa Shiroganeya
司 白銀屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03143613A publication Critical patent/JPH03143613A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/7613Measuring, controlling or regulating the termination of flow of material into the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/57Exerting after-pressure on the moulding material

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、射出成形における固化時間の同定方法及び装
置に関し、特に、金型に充填された溶融樹脂が、ゲート
部又はキャビティ部において固化する時間を、金型キャ
ビティに試験的に圧力を加える事により同定するための
全く新規な改良に関するものである。
[従来の技術] 一般に、ゲートシール時間又は固化時間とは、第2図に
おいて、溶融樹脂がランナ部2からゲート部3を通って
金型キャビティ部4に充填された後、ゲート部3の溶融
樹脂が冷却固化し、ランナ部2から金型キャビティ部4
への溶lit!樹脂補給が遮断される時間である。これ
を第4図で示すと、金型キャビティ部4に溶融樹脂が充
填完了した時刻t、を起点として、ゲート部3が固化す
る時刻tbまでの時間間隔tb−taとして定義する。
同様に、キャビティ固化時間とは、金型キャビティ部4
の溶融樹脂が冷却固化し、ランナ部2からキャビティ部
4への溶融樹脂補給が遮断される時間である。これを第
4図で示すと、金型キャビティ部4に溶融樹脂が充填完
了した時刻t、を起点として、金型キャビティ部4が固
化する時刻teまでの時間tゆ−t、として定義する。
尚、第2図において、樹脂は固化層Xと溶融層Yに分か
れている。
一般に、ランナ部2、ゲート部3、金型キャビティ部4
を流動して金型キャビティ部4に充填される溶融樹脂は
、金型壁面5からの熱伝達により、金型壁面5に近い側
から冷却されて固化する。他方、前記溶融樹脂は、ラン
ナ部2、ゲート部3、金型キャビティ部4共、その断面
方向において、中心部を流動して金型キャビティ部4に
充填される。このため、中心部を流動する溶融樹脂は、
それ自身が有している熱量を金型壁面5方向に伝える。
この熱量は、前述の金型壁面5からの熱伝達とは反対に
、ランナ部2、ゲート部3、金型キャビティ部4の溶融
樹脂が冷却、固化するのをさまたげる様に作用する。
次に、第4図において、金型キャビティ部4に溶融樹脂
が充満するまでのいわゆる充填段階では、中心部を流動
する溶融樹脂が、その流動作用と、その有する熱量を金
型壁面5方向に伝えて冷却固化をさまたげる作用が支配
的であり、ランナ部2、ゲート部3、金型キャビティ部
4の溶融樹脂は殆どが流動状態にあり、冷却固化は進行
していない。
これに対して、金型キャビティ部4に溶融樹脂が充満し
た時刻t、以降のいわゆる保圧段階では、中心部を流動
する溶融樹脂は微少であり、金型壁面5からの熱伝達に
より、溶融樹脂の金型壁面5に近い開から熱量をうばわ
れて、金型壁面5に近い側から中心部に向かって冷却さ
れ、固化が進行してゆく作用が支配的である。従って、
ゲート部3、金型キャビティ部4共、・各々の部位にお
ける冷却固化が顕著に進行してゆくのは、充填完了時刻
taからであり、前記のように、ゲートシール時間、キ
ャビティ固化時間を充填完了時刻t、を起点として考え
れば充分である。又、ゲートシール時間、キャビティ固
化時間共、溶融樹脂の断面方向の中心部が固化する時間
とする。
−mに、ビンゲートなどのように、成形品の厚さに比べ
てゲートの厚さが小さい場合は、第2図のように金型キ
ャビティ部4よりもゲート部3のほうが早く固化する。
すなわち、ゲートシール時間がキャビティ固化時間より
も小さくなる。一方、ダイレクトゲートなどのように、
成形品の厚さに比べてグー1〜部の厚さが大きいか、同
程度の場合には、第3図のようにゲート部3よりも金型
キャビティ部4のほうが早く固化する。すなわち、キャ
ビティ固化時間のほうがゲートシール時間よりも小さく
なる。どちらの場合においても、ゲート部3ないしは金
型キャビティ部4のどちらか一方が固化した後は、金型
キャビティ部4への溶融樹脂補給が遮断されるため、ゲ
ートシール時間とキャビティ部固化時間の内、小さいほ
うの時間において、金型キャビティ部4に存する材料の
成形品重量が確定することとなる。つまり、第4図にお
いて、時間tb−t、、tc−taの小さいほうが成形
品重量を確定させる時間となる。
また、保圧段階においては、金型キャビティ部4に溜め
られた溶融樹脂が冷却固化する際に現れる体積収縮を補
うため、ランナ部2からゲート部3を通して金型キャビ
ティ部4に溶融樹脂を補給する、いわゆる保圧力を加え
るため、スクリュ1を押圧する。充填完了時刻t、を起
点として、このスクリュ1を押圧する時間は通常、保圧
時間と呼ばれるものである。この保圧時間内において、
スクリュ1は継続的に押圧される為、金型キャビティ部
4にはその中の樹脂の冷却固化に伴う体積収縮に応じて
、それを補う溶融樹脂がゲート部3を通ってランナ部2
より供給される。従って、保圧時間が、ゲートシール時
間、キャビティ部固化時間の小さいほうよりも長ければ
、金型キャビティ部4への溶融樹脂補給流路が存続する
時間中は、保圧力により、樹脂補給が行われていること
になる。つまり、1b−11とtc−taの内の小さい
ほうよりも大なる保圧時間の場合に、金型キャビティ部
4への溶融樹脂補給流路の存続時間中、樹脂補給が行わ
れることになる。この保圧時間が、ゲートシール時間又
はキャビティ部固化時間の小さいほうよりも短いと、ラ
ンナ部2から、キャビティ部4への樹脂補給流路が存続
しているにもかかわらず、スクリュ1の押圧力が除去さ
れ、ランナ部2の溶融樹脂圧力が降下し、金型キャビテ
ィ部4の圧力よりも小さくなる為、金型キャビティ部4
からゲート部3を通ってランナ部2に向かう溶融樹脂の
流れ、すなわち逆流が発生する。この場合、金型キャビ
ティ部4の成形品には、充填不足、成形品表面及び中心
部へのヒケが生じる可能性が有る。これに反して、保圧
時間がゲートシール時間又はキャビティ部固化・時間の
小さいほうよりも長ずざると、過充填が分子配向度の高
い箇所に生じ、成形品の強度低下をきたす可能性がある
従って、充填不足、ヒケ、及び過充填を防ぎ、良好なる
成形品を得る為には、ゲートシール時間又はキャビティ
部固化時間に照らして、保圧時間を適切に設定する事が
必要になる。このためには、ゲートシール時間、又はキ
ャビティ部固化時間を知る事が必要になる。つまり、第
2図に示すごとくビンゲートの場合などのように、ゲー
ト部3が金型キャビティ部4よりも早く固化する場合は
、ゲートシール時間を知る事が必要となり、第3図に示
すごとく、ダイレクトゲートの場合などのように、金型
キャビティ部4がゲート部3よりも早く固化する場合は
、キャビティ部固化時間を知る事が必要である。
従来は、ゲートシール時間又はキャビティ部固化時間を
知るために、保圧時間を試行錯誤的に変化させ、成形品
重量が変化しなくなる保圧時間をゲートシール時間又は
キャビティ部固化時間と考えていた。つまり、第5A図
及び第5B図において、充填完了時刻t、を起点として
、スクリュ1を押圧する時間をj n + +  ・・
・、t)INと変化させ、各々に対応して形式される成
形品重量W、WNを計測する。この場合、成形品重量は
、W、W2.・・・ W Wの順に徐々に増加する事が
予測される。この中で、成形品重量の増加が非常に小さ
くなる点、つまり、W、、、−W、が非常に小さくなる
点に対応する保圧時間t 11Mをゲートシール時間又
はキャビティ部固化時間と考えていた。
[発明が解決しようとする課題] 従来の射出成形における固化時間の同定方法及び装置は
、以上のように構成されているため、次のような課題を
有していた。
すなわち、前述したように、保圧時間を試行錯誤的に変
化させるため、ゲートシール時間又は固化時間を知るた
めには複数ショットを必要とする。
さらに、実際の生産現場においてこれを知るためには、
同時に成形後の成形品重量を実際に測定をしてみなけれ
ばならない。また、こうして試行錯誤的に求めたゲート
シール時間又はキャビティ固化時間は、ある特定の金型
温度、樹脂温度におけるものであるが、連続生産中にお
いては、金型温度、樹脂温度は環境条件の影響を受けて
変動する為、これら変動の影響を受けてゲートシール時
間、キャビティ部固化時間共、変化する事が予測される
。従って、保圧時間は、環境変動に対する余裕をみこん
で、長めの時間にセットされるため、保圧時間が長すぎ
る事による前述の成形品強度低下を解消することはでき
なかった。
さらに、前述のことにより、成形後の成形品の品質、歩
留まりを向上させることが極めて困難であった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされた
もので、特に、1回の試験ショットにおいて、金型キャ
ビティ部に一定周期の振動波形状の試験圧力を加え、そ
の結果として肌測される金型キャビティ部の圧力波形を
計測し、計測された圧力波形からゲートシール時間又は
キャビティ部固化時間を推定するようにした射出成形に
おける固化時間の同定方法及び装置を提供することを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明による射出成形における固化時間の同定方法は、
スクリュ前部に溜められた溶融樹脂をスクリュの前進に
よって金型のランナ部、ゲート部を通って金型キャビテ
ィ部に充填し、この金型キャビティ部に溶融樹脂が充満
した後は前記溶融樹脂が冷却され、固化収縮するのを補
うため、さらにつづけて所定の時間、スクリュを押圧す
るようにした射出保圧段階において、前記金型キャビテ
ィ内に溶融樹脂が充満した時点より、スクリュの押圧力
を周期的に変化させ、キャビティ内樹脂圧力において前
記周期的変化が消滅する時刻を検出し、前記周期的変化
の消滅する時刻をゲートシール時間又はキャビティ部固
化時間の推定値とするようにした方法である。
また、本発明による射出成形における固化時間の同定装
置は、スクリュ前部に溜められた溶融樹脂をスクリュの
前進によって金型キャビティ部に充填し、溶融樹脂充填
後、所定の時間、スクリュを押圧するようにした射出成
形機において、前記金型キャビティ部に設けられた樹脂
圧力センサからのキャビティ内樹脂圧力信号を増幅器を
介して入力するための制御装置を有し、前記制御装置は
、前記キャビティ内樹脂圧力信号をデジタルデータに変
換するA/D変換器と、前記キャビティ内樹脂圧力信号
を予め設定された充填−保圧切換圧力設定値と比較し充
填−保圧切換信号を発する比較器と、前記比較器からの
充填−保圧切換信号を入力し保圧時間を計時する制御演
算部と前記制御演算部に接続され設定圧力信号を発生す
・るIIIm信号発信号上生部圧時間設定値、保圧力、
充填−保圧切換圧力を設定する設定器と、前記キャビテ
ィ白兵に、前記キャビティ内樹脂圧力信号を入力して、
A/D変換変換前記RAMデータメモリにストアするた
めの同定演算部と、前記同定演算部に接続された表示器
と、前記設定圧力信号に前記周期信号発生回路からの周
期圧力信号を加減算するための加減算部と、前記加減算
部からのアナログ電圧信号を入力するための電磁リリー
フ弁とを有し、前記保圧段階の終了時点よりストアされ
た前記キャビティ内樹脂圧力読み込みデータに対して、
前記同定演算部でFFT演算処理を行い、パワースペク
トルを前記表示器に表示するようにした構成である。
[作 用コ 本発明による射出成形における固化時間の同定方法及び
装置においては、金型キャビティ部に溶i!樹脂が充満
した後の保圧段階において、金型キャビティ部の中の樹
脂圧力が予め設定された充填−保圧切換圧力に達したあ
たりから、スクリュ押圧力を周期的に変化させる。これ
を予め設定された時間継続する。一方、保圧段階におい
ては金型キャビティ部に溶融樹脂が充満した時点すなわ
ち保圧段階の開始時点から、金型キャビティ部の中のキ
ャビティ内樹脂圧力をA/D変換変速後連続的定演算部
に取り込み、A/D変換された出力データを所定の記憶
エリアに記憶しておく。こうして記憶された圧力計測デ
ータは、保圧段階の終了と共に、解析処理され、その結
果として、ゲートシール時間又は成形品固化時間を判定
するデータが得られる。
一般に、金型キャビティ部内の圧力は、前述の様にスク
リュ押圧力を一定とすると、第4図のように現れ、この
波形からは、何ら、ゲートシール時間又は成形品固化時
間を判定する特徴は得られない。ただ現れるのは、キャ
ビティ内溶融樹脂の冷却固化収縮に伴う圧力の漸減だけ
である。しかし、スクリュ押圧力を周期的に与えると、
これに伴ってゲート部から金型キャビティ部に注入され
る溶融樹脂流量が周期的に変化するため、金型キャビテ
ィ部の圧力は、第6図のようにキャビティ内樹脂の固化
収縮に伴う漸減と共に、周期的な変化を示すことになる
このゲート部の樹脂の冷却固化が進行すると、ゲート部
を通過する溶融樹脂流量が減少し、このため、スクリュ
押圧力が周期的に変化しても、周期的な溶融樹脂流量変
化が金型キャビティ部内の圧力変化として現れにくくな
る。このため、金型キャビティ部内の樹脂圧力の周期的
変化における振幅は、第6図に示す様に徐々に減少し、
ついには全く周期的変化を示さなくなる。この全く周期
的変化を示さなくなった時間は、スクリュ押圧力が周期
的に変化し、ゲート部前の溶融樹脂圧力が周期的に変化
するのに伴う、ゲート部を通過する溶融樹脂流量が存在
しない事を示し、つまり、ゲート部の樹脂が固化して、
金型キャビティ部とランナ部の流路が31!断された事
を示しており、従って、ゲートシール時間を示すもので
ある。
従って、スクリュ押圧力を周期的に変化させ、なおかつ
金型キャビティ部の圧力が周期的に変化しなくなる時間
がゲートシール時間と考えられる。
また、第3図で示すダイレクトゲート金型の場合のよう
に、ゲート部よりも金型キャビティ部の溶融樹脂が早く
固化する場合には、スクリュ押圧力を周期的に変化させ
、なおかつ、金型キャビティ部の圧力が周期的に変化し
なくなる時間は、金型キャビティ部の樹脂が固化するた
めに、たとえ、ゲート部の溶融樹脂が流動状態にあり、
スクリュ前部室との流路が形成されていても、金型キャ
ビティ部に溶融樹脂の注入がなされなくなるために、ス
クリュ前部圧力が周期的に変化しても、金型キャビティ
部の圧力が周期的変化を示さなくなるためと考えられる
。従って、スクリュ押圧力を周期的に変化させ、なおか
つ、金型キャビティ部の圧力が周期的に変化しなくなる
時間が金型キャビティ部の成形品の固化時間を示すと考
えられる。
従って、スクリュ押圧力を周期的に変化させ、金型キャ
ビティ部の樹脂圧力を計測し、樹脂圧力の計測値に周期
的な変化が無くなる時間を例えば、表示器で認識するこ
とにより、ゲートシール時間又は成形品固化時間を目で
認識することができ、従来のようにカットアンドトライ
ではなく、自動的に固化時間の同定を検出することがで
き保圧時間を合理的に設定できるため、品質の安定、歩
留まりの向上に大きく寄与することができる。
[実施例] 以下、図面と共に本発明による射出成形における固化時
間の同定方法及び装置の好適な実施例について詳細に説
明する。
第1図は本発明に用いる装置の全体システム構成を示す
ブロック構成図である。
第1図において符号30で示されるものは射出シリンダ
であり、この射出シリンダ30には油圧シリンダ31で
前後進されるスクリュ1が内設されており、この射出シ
リンダ30のノズル部30aの前部側には、金型キャビ
ティ部4を有する二分割形の金型32が配設されている
前記金型キャビティ部4には、ランナ部2及びゲート部
3が接続形成されており、この金型キャビティ部4の金
型壁面5には、型内圧力センサ6が設けられ、この型内
圧力センサ6の圧力信号6aは増幅器7を介して制御装
置19のA/D変換器8に入力されている。
このA/D変換器8の出力データ8aは、充填保圧切換
圧力設定値13bを出力する設定器13が接続された比
較器9に入力されると共に、同時に、同定演算部11に
入力されている。前記比較3つは、充填−保圧切換圧力
設定値13bと前記出力データ8aを比較し、この出力
データ8aが充填−保圧切換圧力設定値13bに達する
と充填−保圧切換信号9aを発する。
前記比較器9から出力される充填−保圧切換信号9aは
、前記保圧時間設定値13aが入力される制御演算部1
0及び前記同定演算部11に入力され、この保圧時間設
定値13aも同時に前記同定演算部11に入力されてい
る。
前記同定演算部11はRAMメモリ12に接続されると
共に、その表示信号11aは表示器16に入力され、そ
の指令信号11bは周期信号発生回路15に入力されて
いる。
前記制御演算部IOの出力信号10aは、制御信号発生
部14に入力され、この制御信号発生部14からの設定
速度信号14aは、アナログ電流として、抽圧ポンプ2
3及び電動機24からなり油圧タンク26に接続された
油圧発生源25にチエツク弁22を介して接続された流
量制御弁20に接続され、この流量制御弁20は、油圧
回路21を介して前記油圧シリンダ31に接続されてい
る。
前記制御信号発生部14からの設定圧力信号14bは、
前記周期信号発生回路15からの周期圧力信号15aが
入力される加減算部18に入力されており、この加減算
部18のアナログ電圧信号V。、は、前記チエツク弁2
2と油圧ポンプ23間に接続された電磁リリーフ弁17
に入力されている。
本発明による射出成形における固化時間の同定方法及び
装置は、以上のように構成されており、以下に、その動
作について説明する。
まず、全体の動作を概略的に述べると、金型キャビティ
部4に溶融樹脂が充満した後の保圧段階において、金型
キャビティ部4に溶融樹脂が充満し、金型キャビティ部
4の中の樹脂圧力が予め設定された充填−保圧切換圧力
に達したあたりから、スクリュ押圧力を周期的に変化さ
せる。これを予め設定された時間継続する。一方、保圧
段階においては金型キャビティ部4に溶融樹脂が充満し
た時点すなわち保圧段階の開始時点から、金型キャビテ
ィ部4の中の圧力をA/D変換変速後連続的定演算部1
1に取り込み、A/D変換された出力データ8aを所定
の記憶エリアに記憶しておく。
こうして記憶された圧力計測データは、保圧段階の終了
と共に、解析処理され、その結果として、ゲートシール
時間又は成形品固化時間を判定するデータが得られる。
一般に、金型キャビティ部4内の圧力は、前述の様にス
クリュ押圧力を一定とすると、第4図のように現れ、こ
の波形からは、何ら、ゲートシール時間又は成形品固化
時間を判定する特徴は得られない、ただ現れるのは、キ
ャビティ内溶融樹脂の冷却固化収縮に伴う圧力の漸減だ
けである。しかし、スクリュ押圧力を周期的に与えると
1、これに伴ってゲート部3から金型キャビティ部4に
注入される溶融樹脂流量が周期的に変化するため、金型
キャビティ部4の圧力は、第6図のようにキャビティ内
樹脂の固化収縮に伴う漸減と共に、周期的な変化を示す
ことになる。
このゲート部3の樹脂の冷却固化が進行すると、ゲート
部3を通過する溶融樹脂流量が減少し、このため、スク
リュ押圧力が周期的に変化しても、周期的な溶融樹脂流
量変化が金型キャビティ部4内の圧力変化として現れに
くくなる。このため、金型キャビティ部4内の樹脂圧力
の周期的変化における振幅は、第6図に示す様に徐々に
減少し、ついには全く周期的変化を示さなくなる。この
全く周期的変化を示さなくなった時間は、スクリュ押圧
力が周期的に変化し、ゲート部3前の溶融樹脂圧力が周
期的に変化するのに伴う、ゲート部3を通過する溶融樹
脂流量が存在しない事を示し、つまり、ゲート部3の樹
脂が固化して、金型キャビティ部4とランナ部2の流路
が遮断された事を示しており、つまり、ゲートシール時
間を示すものと考えられる。
従って、スクリュ押圧力を周期的に変化させ、なおかつ
金型キャビティ部4の圧力が周期的に変化しなくなる時
間がゲートシール時間と考えられる。
また、第3図で示すダイレクトゲート金型の場合のよう
に、ゲー、ト部3よりも金型キャビティ部4の溶融樹脂
が早く固化する場合には、スクリュ押圧力を周期的に変
化させ、なおかつ、金型キャビティ部4の圧力が周期的
に変化しなくなる時間は、金型キャビティ部4の樹脂が
固化するために、たとえ、ゲート部3の溶融樹脂が流動
状態にあり、スクリュ前部室30Aとの流路が形成され
ていても、金型キャビティ部4に溶融樹脂の注入がなさ
れなくなるために、スクリュ前部圧力が周期的に変化し
ても、金型キャビティ部4の圧力が周期的変化を示さな
くなるためと考えられる。従って、スクリュ押圧力を周
期的に変化させ、なおかつ、金型キャビティ部4の圧力
が周期的に変化しなくなる時間が金型キャビティ部4の
成形品の固化時間を示すと考えられる。
以上に述べたように、スクリュ押圧力を周期的に変化さ
せ、金型キャビティ部4の樹脂圧力を計測し、樹脂圧力
の計測値に周期的な変化が無くなる時間を認識すること
により、ゲートシール時間又は成形品固化時間を認識す
ることが可能となる。
次に、本発明における具体的な制御動作について具体的
に説明する。
まず、スクリュ前部30Aに溜められた溶融樹脂は、ス
クリュ1の前進によって、金型32のランナ部2、ゲー
ト部3を通過して金型キャビティ部4に充填される。こ
のスクリュ1が前進を開始して金型キャビティ部4を充
填するまでを充填段階、溶融樹脂が金型キャビティ部4
を充満してがら、金型キャビティ部4の溶融樹脂が冷却
され、固fヒ収縮するのを補うために予め設定された時
間の間スクリュ1を押圧する段階を保圧段階とする。
この溶融樹脂が金型キャビティ部4を充満した時刻、つ
まり充填段階から保圧段階に切換わる時刻は、金型キャ
ビティ部4の圧力が予め設定した充填−保圧切換圧力1
3bに達したことにより判定するものとする。
このスクリュ1が油圧シリンダ31の作用により前進を
開始し、金型キャビティ部4への溶融樹脂の充填が開始
されるとともに、金型キャビティ部4に取付けた圧力セ
ンサ6により検出される樹脂圧力信号6aは、増幅器7
を介して制御装置1つに取りこまれる。この取りこまれ
た樹脂圧力信号6aは、A/D変換器8によりアナログ
信号がデジタル信号に変換され、比較器9、同定演算部
11に入力される。前記スクリュ1が前進をしている間
、こうして取りこまれた樹脂圧力信号6aは、比較器9
により、予め設定器13を通して設定された充填−保圧
切換圧力13bと比較される。この樹脂圧力信号8aが
充填−保圧切換圧力13bに達すると、比較器13は同
定演算部11、制御演算部10に充填−保圧切換信号9
aを出力する。これを受けて、この制御演算部1oは、
充填段階では、予め設定器13にて設定されたスクリュ
前進速度に応じた設定速度信号14aを流量制御弁20
に出力し、速度の制御を行っていた状態から、この設定
速度信号14aを前記流量制御弁20を全開の状態にす
る様な信号に設定する。
これと同時に、前記制御演算部10は、設定器13を通
して予め設定された保圧力設定値に対応する設定圧力信
号14bをアナログ電圧信号Voeとして電磁リリーフ
弁17に出力すると共に、さらに、充填−保圧切換時を
起点として、保圧時間の計時を開始する。つまり、所定
のスクリュ押圧力によりスクリュ1を押圧する保圧段階
が開始され、計時の保圧時間が、予め設定器13で設定
された保圧時間設定値13aに達すると、設定圧力信号
14bの出力を完了し、保圧段階を終了する。
また、充填−保圧切換信号9aを受けた同定演算部11
は、A/D変換器8を通して入力される樹脂圧力信号6
aを読みこんで、連続的にRAMデ−タメモリ部■2に
ストアすると共に、さらに、11bを出力する。これを
受けて周期信号発生回路15は、予め設定されている周
波数、振幅の周期状の周期圧力信号15aを設定圧力信
号14bに加算又は減算する。これによって、電磁リリ
ーフ弁17には、保圧力設定値に対応する設定圧力信号
14bに、周期圧力信号15aが加算又は減算されたア
ナログ宅圧信号Voeが印加されることになる。この結
果、金型キャビティ部4の樹脂圧力は、第6図に示すよ
うに、漸減し、かつ、周期的な変動を有する波形となる
。この場合、計時の保圧時間が、予め設定器13で設定
された保圧時間設定値13aに達すると、同定演算部1
1は周期信号発生回路15に出力している指令信号11
bをオフとし、これをうけた周期信号発生回路15は周
期圧力信号15aの出力を中止する。
これと共に、同定演算部11は、保圧段階において、充
填−保圧切換時刻から保圧時間設定値13aの間の時間
に読みこみ、RAMデータメモリ12にストアしたキャ
ビティ内樹脂圧力データ12aに処理を加えて、その結
果を表示器16に表示する。
次に、前記キャビティ樹脂圧力データ12aにどのよう
な処理を加えるかについて説明する。
一般に、金型キャビティ4内の樹脂圧力は、第4図に示
すように、金型キャビティ4内のキャビティ内樹脂の冷
却によって固化収縮し、徐々に減少して傾斜状に変化す
る。これに対して、前記のように、スクリュ押圧力に周
期信号を加えると、キャビティ内の樹脂圧力には、徐々
に減少して傾斜状に変化するとともに、周期的な変動が
含まれてくる。
保圧段階においてゲート部3の樹脂は冷却にCI?つて
固化し、ランナ部2からゲート部3を通って金型キャビ
ティ部4に到る樹脂流路は徐々にせばめられるため、ス
クリュ押圧力に加えられた周期信号が金型キャビティ部
4の樹脂に及ぼす影響は徐々に小さくなる。第3図に示
すダイレクトゲートの場合のようにゲート部3よりも金
型キャビティ部4が早く固化する場合は、同様に、金型
キャビティ部4の樹脂が冷却固化するに伴って、金型キ
ャビティ部4の樹脂にランナ部2を通って加えられるス
クリュ押圧力の周期変fヒの影響が徐々に小さくなる。
このため、金型キャビティ部4の樹脂圧力に現れる周期
的変fヒの波形の振幅は徐々に小さくなり、最後には消
滅するに至る。この振幅の消滅する時間が、ゲートシー
ル時間〈ゲート部3が金型キャビティ部4よりも早く固
fヒする場合)、又はキャビティ部成形品の固化時間〈
金型キャビティ部4がゲート部3よりも早く固化する場
合)を示すと考える。この振幅の消滅する時間を認識す
るために、前記RAMデータメモリ12にストアされて
いる保圧開始から保圧時間終了までのキャビティ内樹脂
圧力データ12aに対して次の様な処理を加える。この
キャビティ内樹、脂圧力の傾斜状に減少しながら周期的
振動が減衰していく波形は、第6図に示す様になる。す
なわち、スクリュ押圧力に加えた周期圧力信号15aと
ほぼ同一の周期を持つ周期振動波形が徐々に減衰を示し
、また波形の全体的な形としては傾斜状に減少していく
、ここで第6図に示す如く、スクリュ押圧力に加えた周
期圧力信号15aと同一の周期を1つの演算区間とし、
この区間のキャビティ内樹脂圧力に対して高速フーリエ
変換処理(FFT)を行う。前記FFTとは、信号波形
に含まれる各周波数成分を高速で抽出する数学的手法で
ある。
実時間波形をf(t)とし、そのデジタルサンプルを(
f、、・・・rl、)とすると、サンプリング間隔をΔ
tとして、N・Δtが波形の計測時間である。
FFTでは、デジタルサンプルf(t)を周期N・Δt
の周期波形とみなし、波形を次の様に分解して解釈する
rr=ΣCう已        ・・・(1)(旦、 
[=  (fo、L、=・fw−+)已=(LeJHw
、 eJ2klkw、、、、e4nl−11に′″w)
つまり、波形r(t)のデジタルサンプルrCを、直流
成分波形 と、周期N・Δtから周期Δtまでの正弦波、余弦波の
和として表わすことである。
この時、CIは波形「(t)に含まれる周期N・ΔLの
正弦波、余弦波の構成の割合を示す複素数である。特に
ICう1を振幅スペクトル、+C,12をパワースベク
I・ルと呼んでおり、対象としている信号波形f(t)
の中に、各周波数の成分がどのくらい含まれているかを
示す。
以上より、第1次高調波底分(K=1)のパワースペク
トルIc、 +2は、対象とする演算区間N・Δtに対
する、キャビティ内樹脂圧力波形に、周期N Δtの信
号波形成分がどれ位含まれるかを示し、従って、該演算
区間の平均的な傾斜を示すことになる。
次に、第7図において、スクリュ押圧力に加える周期圧
力信号15aの周期を第1FFT演算区間■とし、該区
間■のキャビティ内樹脂圧力データ12aに対して前述
のFFT処理を行えば、例えばその第1次高調波底分波
形C11の正弦波は点線Aの如くになり、その振幅スペ
クトルIc、 lの2倍が2XIC,lとして、図に示
した振幅Bに現れる。これに続いて、第1FFT演算区
間のから、演算区間■にて同様にFFT処理を行えば、
第1次高調武威分011′の正弦波は点線Cの如くとな
り、振幅スペクトルlc、Iの2@が2×IC1′とし
て図に示した振幅りに現れる。このように、演算区間の
半周期分ずらしてFFT演算を行う事は、各々の演算区
間の、■に対して行ったFFT処理により得られる第1
次高調波底分の振幅スペクトルの差異が最大となり、キ
ャビティ内樹脂圧力波形に含まれる周期変動を認識し、
周期振動成分が消滅したか否かを判定するための基礎デ
ータとなる。すなわち、保圧段階の開始から、保圧段階
の終了までの間にRAMデータメモリ12にスI〜アさ
れたキャビティ内樹脂圧力12aを示すキャビティ内樹
脂圧力波形に対して、第6図に示す様に、保圧段階の開
始から、スクリュ押圧力に加えた周期圧力信号15aと
同一の周期を1つの演算区間をスライドさせながら、各
演算区間■、■の第1次高調波数分C1+のパワースペ
クトルC,12を求める。
次に、こうして求まった各演算区間の、■のパワースペ
クトルlc+’12(i = 1・・・M、演算区間番
号)を表示器16に表示する。
このようにして、パワースペクトルlc、’+2の対数
を表示すると、第8図のようになる。但し、演算区間番
号iは、保圧開始時点を0sec、として、時間に換算
すれば次式のtに相当する。
但し、Tは、スクリュ押圧力に加えた周期圧力る演算区
間番号i、i+1のパワースペクトルICIC+“川1
2の差異を認識し、11c+’12− lc+”’12
1が予め設定した収束範囲alよりも小さい、つまりC
,’l”−IC,’″’121<alが成立した演算区
間番号−ル時間又は成形品キャビティ部の固fヒ時間と
考える。あるいは、表示器16に表示された第8図のパ
ワースペクトルの対数をとったグラフから、パワースペ
クトルの変動が小さくなった演算区間をオペレータが目
視で判断し、対応する時間をゲートシール時間又は成形
品キャビティ部の固化時間と考える。
次に、本発明における前述の動作を、第9図のフローチ
ャートに沿って説明する。まず、制御装置1つに入力さ
れた樹脂圧力信号6aはA/D変換器8によりアナログ
信号からデジタル信号に変換され、比較器9、同定演算
部11に入力される。
この比較器9は、予め設定器13を通して設定さ8aを
比較し、樹脂圧力が充填−保圧切換圧力に達する(第ニ
ステップ40)と保圧段階に入る。
この保圧段階に入ると、設定器13を通して予め設定さ
れた保圧力13cに対応する設定圧力信号14bを制御
信号発生部14が電磁リリーフ弁17に出力する。また
、制御演算部10、同定演算部11は、保圧時間の計時
を開始する(第2ステツプ41)。この保圧時間の計時
が予め設定器13で設定された保圧時間に達すると、制
御演算部10は制御信号発生部14が出力する設定圧力
信号14bをOFFとするように指令し、保圧段階を終
了する。一方、同定演算部11は、保圧段階の開始にと
もなって、キャビティ樹脂圧力信号6aをRAMデータ
メモリー12に連続的にストアしく第3ステツプ42)
、かつ、周期信号発生回路15に指令信号11bを出力
する。これを受けて周期信号発生回路15は予め設定さ
れている周波数、振幅の周期状の同期圧力信号15aを
設定圧力信号14bに加算又は減算する(第4ステツプ
43)。これによって電磁リリーフ弁17には、設定圧
力信号14bに、周期圧力信号15aが加算又は減算さ
れたアナログ電圧信号Voeが印加されることになる。
この結果、キャビティ樹脂圧力6aは第6図に示すよう
に漸減し、かつ周期的変化を有する波形となる。計時の
保圧時間が予め設定器13で設定された保圧時間設定値
13aに達するとく第5ステツプ44)、同定演算部1
1は周期信号発生回路15に出力している指令信号 11、bをオフにし、周期信号発生回路15は周期圧力
信号15aの出力を停止する(第6ステツプ45)。こ
れと共に、同定演算部11はRAMデータメモリー12
にストアしたキャビティ内樹脂圧力データに対して、保
圧開始から保圧終了まで、周期圧力信号↓5aと同一の
周期を1つの演算部つ時間方向にスライドさせながら各
演算区間■■におけるFFT処理(第7ステツプ46)
を行い、第1次高調波底分のパワースペクトルを算出し
く第8ステツプ47)、これを表示器16を通して表示
する〈第9ステツプ48)。こうして表示されたパワー
スペクトルから、その変化が小さくなる時間を読み取っ
て、ゲートシール時間又はキャビティ部成形品の固化時
間を判断する。尚、第8図はゲートシール時間を求める
ため、パワースペクトルを求め、表示器16に表示した
実施例を示しており、ゲートシール時間の推定値が目視
によって確認できるように表示されている。
[発明の効果] 本発明による射出成形における固化時間の同定方法及び
装置は、以上のように構成されているため、次のような
効果を得ることができる。すなわち、わずか1シヨツト
でゲートシール時間又は成形品固化時間を推定できるた
め、これらを求めるための時間と労力を削減できる。ま
た、こうして推定した時間と、金型温度、樹脂温度の計
測結果と、熱伝導解析の手法をくみ合わせることにより
、金型温度、樹脂温度の変動下において、ゲートシール
時間、又は成形品固化時間を求める事が可能となる。
また、こうして、容易にゲートシール時間が求められる
ことにより、保圧時間を適切に設定でき、保圧時間を過
大に設定することによるゲート部の過大応力が防止でき
、従って、成形品の強度低下を防止でき、なおかつ、成
形サイクル時間の短縮につながるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による射出成形における固化時間の同定
方法及び装置の全体構成を示す一部断面を有するブロッ
ク図、第2図は従来及び本発明のサイドゲート金型の断
面図、第3図は従来及び本発明のダイレクト金型の断面
図、第4図は従来及び本発明のキャビティ内樹脂圧力と
スクリュ押圧力の関係を示す変化特性図、第5A図及び
第5B図は、本発明における保圧時間設定値t、lt、
l、I、スクリュ押圧力、キャビティ内樹脂圧力及び成
形品重量の関係を示す特性図、第6図は、本発明におけ
る保圧段階において、スクリュ押圧力に周期圧力信号を
減算することにより、スクリュ押圧力を周期波形状に加
えた場合のスクリュ押圧力、キャビティ内樹脂圧力の状
態を示す特性図、第7図は、本発明における周期圧力信
号を加えた時のキャビティ内樹脂圧力波形が傾斜状に減
少しつつ、且つ、周期的に変化している状態を示すと共
に、FFT演算区間とこの演算区間に対しFFT演算を
行った場合の第1次高調波底分の正弦波とその振幅スペ
クトルlc、I、 Ic11がどのような意味を有する
かを示す特性図、第8図は、本発明における保圧段階に
おけるキャビティ内樹脂圧力波形のパワースベクl〜ル
が周期圧力信号を加えた時に、ゲートシール時間の推定
値が表示器で示された状態を示す特性図、第9図は、本
発明における保圧段階における主に同定演算部のフロー
を示すチャート図である。 1はスクリュ、2はランナ部、3はゲート部、6は樹脂
圧力センサ、6aはキャビティ内樹脂圧力信号、10は
制御演算部、11は同定演算部、11bは指令信号、1
2はRAMデータメモリ、13は設定器、13aci保
圧時間設定値、13bは充填−保圧切換圧力設定値、1
3cは保圧力設定値、14は制御信号発生部、14bは
設定圧力信号、15は周期信号発生回路、・15aは周
期圧力信号、16は表示器、17は電磁リリーフ弁、V
oeはアナログ電圧信号、18は加減算部である。 第2図 第3図 第7図 隼嘗フ連「寓■

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、スクリュ前部(30A)に溜められた溶融樹脂
    をスクリュ(1)の前進によって金型(32)のランナ
    部(2)、ゲート部(3)を通って金型キャビティ部(
    4)に充填し、この金型キャビティ部(4)に溶融樹脂
    が充満した後は、前記溶融樹脂が冷却され、固化収縮す
    るのを補うため、さらにつづけて所定の時間、スクリュ
    (1)を押圧するようにした射出保圧段階において、前
    記金型キャビティ部(4)内に溶融樹脂が充満した時点
    より、スクリュ(1)の押圧力を周期的に変化させ、前
    記キャビティ内樹脂圧力の周期的変化が消滅する時刻を
    検出し、前記周期的変化の消滅する時刻をゲートシール
    時間又はキャビティ部固化時間の推定値とするようにし
    たことを特徴とする射出成形における固化時間の同定方
    法。
  2. (2)、スクリュ前部(30A)に溜められた溶融樹脂
    をスクリュ(1)の前進によつて金型キャビティ部(4
    )に充填し、溶融樹脂充填後、所定の時間、スクリュ(
    1)を押圧するようにした射出成形機において、前記金
    型キャビティ部(4)に設けられた樹脂圧力センサ(6
    )からのキャビティ内樹脂圧力信号(6a)を増幅器(
    7)を介して入力するための制御装置(19)を有し、
    前記制御装置(19)は、前記キャビティ内樹脂圧力信
    号(6a)をデジタルデータに変換するA/D変換器(
    8)と、前記キャビティ内樹脂圧力信号(6a)を予め
    設定された充填−保圧切換圧力設定値(13b)と比較
    し、充填−保圧切換信号(9a)を発する比較器(9)
    と、前記比較器(9)からの充填−保圧切換信号(9a
    )を入力し保圧時間を計時する制御演算部(10)と、
    前記制御演算部(10)に接続され設定圧力信号(14
    b)を発生する制御信号発生部(14)と、保圧時間設
    定値(13a)、保圧力(13c)、充填−保圧切換圧
    力(13b)を設定する設定器(13)と、前記キャビ
    ティ内樹脂圧力信号(6a)を記憶するためのRAMデ
    ータメモリ(12)と、前記充填−保圧切換信号(9a
    )を受けると同時に周期信号発生回路(15)に指令信
    号(11b)を出力すると共に、前記キャビティ内樹脂
    圧力信号(6a)を入力して、前記RAMデータメモリ
    (12)にストアするための同定演算部(11)と、前
    記同定演算部(11)に接続された表示器(16)と、
    前記設定圧力信号(14b)に前記周期信号発生回路(
    15)からの周期圧力信号(15a)を加減算するため
    の加減算部(18)と、前記加減算部(18)からのア
    ナログ電圧信号(Voe)を入力するための電磁リリー
    フ弁(17)とを有し、前記保圧段階の終了時点よりス
    トアされた前記キャビティ内樹脂圧力読み込みデータに
    対して、前記同定演算部(11)でFFT演算処理を行
    い、パワースペクトルを前記表示器(16)に表示する
    ようにしたことを特徴とする射出成形における固化時間
    の同定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007029977A1 (de) * 2007-06-28 2009-01-02 Demag Ergotech Gmbh Verfahren zur Durchführung des Schließkraftabbaus bei einer Schließeinheit einer Spritzgießmaschine
US9017869B2 (en) 2001-06-12 2015-04-28 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Cell stack for redox flow battery
DE102014014172B4 (de) * 2013-09-30 2020-09-17 Engel Austria Gmbh Verfahren zur Bestimmung eines Siegelpunktes

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