JPH03141918A - 電気掃除機のフィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電気掃除機に使用するフィルターに関するもの
である。

従来の技術 従来、フィルターを備えた電気掃除機は、例えば第３図
に示すような構成を採っていた。

すなわち、９は電気掃除機本体で、集塵室１０とこの塵
埃室ｌＯの後方に設けたモータ１１を内蔵したモータ室
１２とから構成されている。前記集塵室１０内には、硬
質の紙からなる口芯Ｉ３と二重の袋状のフィルター本体
１４とからなるフィルター１５が内蔵されている。また
、前記フィルター１５は第４図に示すように中央に孔を
有する口芯Ｉ３に袋状のフィルター本体Ｉ４の開口部の
周縁を取付けた構成をとっている。

上記構成において、まずモータ１１が運転されると、塵
埃と共にフィルター１５へ吸込まれた空気は１袋状のフ
ィルター本体１４によって塵埃がキャッチされクリーン
な空気となり、このクリーンな空気はモータ０内を通過
してモータ目を冷却した後、電気掃除機本体９の後方よ
り排出されるようになっている。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記のような従来の電気掃除機のフィルターで
は、電気掃除機が水を吸った場合、−旦はフィルター本
体内に水が収まるが引続き吸引していると水が前記フィ
ルター本体を浸透して通過し、モータ室内のモータに到
達する。このためモータに水が浸入すると絶縁不良、機
能不全を引き起す問題が生じた。また、集塵室に湿った
塵埃がたまるため集塵室内の湿度が上昇しダニやカビが
繁殖し、非常に不衛生になるという問題もあった。

本発明の目的は上記問題点を解消し、電気掃除機が水を
吸った場合でもその水分がモータ室内のモータにまで浸
入するのを防ぐと共に集塵室内を常時衛生的にすること
ができる電気掃除機のフィルターを提供しようとするも
のである。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明は、着脱自在のフィルタ
ーを具備した集塵室と、この集塵室の後方にモータを内
蔵したモータ室とからなる電気掃除機本体において、前
記フィルターは多重構造の袋とし、これら袋の各層間に
粉末状の吸水剤をほぼ一様に分散して配置した電気掃除
機のフィルターとした。

作用 上記のように本発明はフィルターを多重構造の袋とし、
これら袋の各層間に粉末状の吸水剤を配置したので、電
気掃除機が水または湿った塵埃を吸込んだ場合、前記吸
水剤は瞬間的に水分を吸収し、モータ室内のモータへ水
分が浸入するのを防止することができると共に、集塵室
内の湿度を低く抑えることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例である電気掃除機を図面を参照
しながら説明する。

第１図において、ｌは電気掃除機本体で、この電気掃除
機本体１は集塵室２とこの集塵室２の後方に設けたモー
タ３を内蔵したモータ室４から構成されている。５は袋
状フィルター本体で、二重に重ね合わされており、第２
図で示すように前記二重の袋状フィルター本体５の間に
高分子材料の粉末状の吸水剤６をほぼ一様に分散して配
置している０袋状のフィルター本体５は二重に重ね合わ
せたものに限らず、多重構造としてもよい。

７は口芯で硬質の紙からなり、この口芯７は塵埃を吸込
む孔を有すると共に前記袋状フィルター本体５の開口部
の周縁に取付けてフィルター８を構成している。また、
フィルター８は前記集塵室２内に内蔵されている。

上記構成において、まず、モータ３が運転されることに
より、塵埃と共にフィルター８へ吸込まれた空気は袋状
フィルター本体５によって塵埃をキャッチしクリーンな
空気となり、このクリーンな空気はモータ３内を通過し
てモータ３を冷却した後、電気掃除機本体Ｉの後方より
排出される。

電気掃除機本体ｌが水を吸った場合、水はフィルター８
内に導かれるが、二重の袋状フィルター本体５の間に配
置された吸水剤６によって瞬時に吸収される。このため
モータ３への水の浸入を防ぐことができる。

また、吸水剤６を吸水剤相互の間隔を一定以上に保って
配置した場合、吸水剤６が水分を吸収して膨張したとき
でも吸引した空気の流れを完全に遮断することはなく、
電気掃除機の吸込力を維持することができる。

さらに、吸水剤６の吸水によって集塵室２内の湿度が上
昇することを防止でき、ダニやカビの繁殖をおさえ常に
衛生的にすることができる。

なお、本実施例で使用した吸水剤６は高吸水性樹脂（ポ
リマー）製であり、自重の約８００倍の吸水性能を持ち
吸水時の粒径は乾燥時の粒径の約１０倍になる。吸水後
はゲル状に固化し多少の圧力を加えても水を脱離するこ
とはなく、電気掃除機本体ｌの吸込圧によってモータ室
４に水が吸込まれることはない。

従って、吸水剤６の袋状フィルター本体５への配置間隔
を吸水剤粒径の２０倍程度にし、且つ粒径を約０．１ｍ
ｍにすることで十分な吸水効果を保ち、吸水時において
も吸水膨潤した吸水剤粒による空気の流れを阻害するこ
とはほとんどなく、吸込性能の低下をおさえることがで
きる。

上記フィルター８は水を吸った後は取出して捨てればよ
く、一般家庭での使用に関し、袋状フィルター本体５が
塵埃で一杯になるまでの間、吸込む水の量は２００ｍｊ
２程度ですむので、前記二重の袋状フィルター本体５の
間に配置した吸水剤６の量はＩｇ足らずでその機能を十
分に果たすことができ少量ですむ。

発明の効果 上記のように本発明はフィルターを多重構造とした袋と
し、これら袋の各層間に粉末状の吸水剤を配置したので
、電気掃除機が水や湿った塵埃を吸い込んでしまった場
合でも、前記吸水剤は瞬間的に水分を吸収するので、集
塵室内の湿度を常に低く保つことができるようになった
。従って、集塵室内におけるカビやダニの繁殖をおさえ
て常時衛生的にすることができるとともに、モータ室内
への水の浸入を防止して汚損によるモータの絶縁不良、
機能不全を防止できるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電気掃除機にフィルタ
ーを内蔵した状態の断面図、第２図は同フィルターの拡
大断面図、第３図は従来の電気掃除機にフィルターを内
蔵した状態の断面図、第４図は同フィルターの斜視図で
ある。 ！・・・電気掃除機本体　　２・・・集塵室３・・・モ
ータ　　４・・・モータ室 ５・・・袋状フィルター本体 ６・・・吸水剤 ８・・・フィルター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　着脱自在のフィルターを具備した集塵室と、この集塵
   室の後方にモータを内蔵したモータ室とからなる電気掃
   除機本体において、前記フィルターは多重構造の袋とし
   、これら袋の各層間に粉末状の吸水剤をほぼ一様に分散
   して配置したことを特徴とする電気掃除機のフィルター
   。