JPH03141900A - 送風機用ファン - Google Patents

送風機用ファン

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JPH03141900A
JPH03141900A JP28149989A JP28149989A JPH03141900A JP H03141900 A JPH03141900 A JP H03141900A JP 28149989 A JP28149989 A JP 28149989A JP 28149989 A JP28149989 A JP 28149989A JP H03141900 A JPH03141900 A JP H03141900A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は送風機用ファンに関するもので、例えば自動車
用ラジェータに冷却風を送る冷却ファンとして用いて有
効である。
〔従来の技術〕
近年、自動車用冷却装置として用いられるファン装置に
於いて、エンジンの高出力化に伴うエンジン発熱量増加
などにより、必要とされるファン送風量も増大の傾向に
ある。そして、これに対応する為ファン径も大径化して
きている。
ここで、従来、ファンのバランスについてはファン製造
工程に於ける種々の加工精度(例えば型加工精度)を向
上させ、許容域内にバランスを保ってきたが、近年のフ
ァンの大径化により、ファン自体の重量増加及び寸法精
度の低下を生じており、所定のバランスを確保する事が
困難となってきた。
又、許容しうるアンバランス量も近年の自動車の快適性
、静粛性追求を背景に極小化のニーズが高まっており、
大風量かつ低アンバランスなるファンを提供する事が必
要となってきた。
そこで、ファンのバランス調整手段としては、例えば、
実開昭60−36599号公報及び実開昭63〜183
500号公報等に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら実開昭60−36599号公報のものにお
いては、ファンのバランスを調整するためにバランスウ
ェイトを用い、このバランスウェイトとしてワッシャを
使用している。そしてワッシャをねじ締めにて固定して
いるが、ファンに生しているアンバランス量に応じて複
数枚のワッシャを組合せなければならない。よって、作
業性が悪いという問題があった。
また、バランスウェイトを固定するねし穴は、間欠的に
形成しであるので、必ずしもねし穴がファン中心に対し
偏重心位置が正反対の位置にあるとは限らなかった。そ
のため、!密にバランスを調整するには、偏重心の位置
と、ねじ大の位置を考慮し複数のねじ穴に、ワッシャの
枚数を変えて固定しなければならない。よって、工数が
かかりまた、バランスも取りにくいという問題があった
実開昭63−183500号公報のものにおいては流体
を中空体に封入しファン回転による遠心力により流体を
移動させバランスを向上させている。そのため、ファン
が停止している状態に於いては、逆に封入流体によるア
ンバランスを生している。従って、ファン回転開始時の
振動は増大することになる。特に自動車のラジェータ冷
却ファンでは、冷却水温を感知して0N−OFF制御す
る方式が広く用いられており、起動時の振動はモーフの
耐久性に影響する。また、起動時の振動を考慮し封入す
る流体量を減らすことも考えられるが、ファンに生じる
アンバランス量はファンによって異なるため、−概には
流体量を減少させることはできない。
又、封入する流体を自動車用として用いる場合、寒冷地
での使用環境を考慮する必要があり、低温時に於いて、
凍結したり粘度が高くなって流体の移動に支障を来すも
のでは、アンバランスを生じてしまう。そのため、流体
の凍結あるいは粘度の硬化のままファンが回転すると逆
に振動、騒音の発生原因となってしまうので、封入する
流体が限られる。従って、種々の環境に対応することが
できる流体を使用しなければならないため、コストが高
くなるという問題があった。
本発明は安価で簡単な構成により、確実にファンの回転
のアンバランスを減少させるとともに、作業性の良好な
送風機用ファンを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
ボス部に設けられた第1の側壁と第2の側壁とによって
形成される溝に、ファンのバランスを調整するバランス
ウェイトを係止させるという技術的手段を採用する。
〔作用〕
ファンの重心位置がファンの中心に対してずれている場
合、第1の側壁と第2の側壁とによって形成される溝に
バランスウェイトが係止されることにより、ファン重心
位置がファンの中心に近づき、ファンの回転バランスが
保持される。
〔発明の効果〕
以上示したように、本発明ではファンのバランスが崩れ
ている場合、溝にバランスウェイトを係止させることに
より、ファンの回転のアンバランスを減少することがで
きる。従って安価で簡単な構成により確実にファンの回
転バランスを取ることができる。また、バランスウェイ
トを溝に係止させるだけで良いため、作業性を向上させ
ることができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第3図及び第4図中符号100は円筒形状を有するボス
部で、ボス部100の中心部には孔が形成されている。
この孔にA1等によって形成された金属製のインサー1
−200が嵌着される。そして、インサートには例えば
電動モータの出力軸が連結される。
また、ボス部100の外周には複数(本実施例では7枚
であるが、これに限られるものではない。
のファンブレード300が一体的に底形されている。尚
、ボス部100とファンブレード300によって送風機
用ファンが形成されている。
これらのボス部100及びファンブレード300はポリ
プロピレン、ナイロン等の樹脂材を主体として底形され
ている。
次にボス部100について詳述する。
ボス部100の底面部102にはその最外周部より底面
部102にほぼ垂直に伸びる環状のボス) 外周壁(第1の側壁)103が形成されている。
このボス外周壁103にファンブレード300が一体的
に取付けられている。ボス外周壁103の内周側には底
面部102よりほぼ垂直に伸びる環状のリブ(第2の側
壁)104が形成されている。
ボス外周壁103とリブ104によって環状溝105が
形成されている。
また、リブ104の内周側には底面部102よりほぼ垂
直に伸び、モータ軸を覆うための環状のカバ一部106
が形成されている。
ここで、第1図及び第2図に示すようにボス外周壁10
3とリブ104との間に形成された環状溝105は一定
の間隙Sを有し、環状溝105にはファンのバランスを
調整するためのバランスウェイト(以下、バランサとい
う)400が挿入されている。バランサ400はステン
レス鋼、工具鋼等の略長方形状の板ばね材からなり、略
■字状に折り曲げ形成され巾T1を有する。(第5図参
照) このバランサ400を環状溝105に挿入する際、バラ
ンサ400をたわませ、TZ  (<TI )に縮める
。このときに生ずるたわみI (=T。
T2)によってばね反力が発生するためバランサ400
を溝105内に固定することができる。
ばね反力はバランサ400を環状溝104に係止させる
ため、最低限、ファン回転による遠心力及び車両の振動
等バランサ2に加わる外力以上であれば良く、この条件
を満たす様、バランサ2の材質、板厚、■字部形状及び
たわみ量を適宜法めれば良い。
そしてバランサ400を溝105内に係止する際、遠心
力の加わるボス外周壁103にバランサ400の少なく
とも2点、すなわち、バランサ400の外側支持部40
1,402が接している。
また、リブ104(こはバランサ400の内側支持部、
403が接している。
また、軸方向については、バランサ400のは1ね反力
及びバランサ400のボス外周壁103及びリブ104
への接触(各支持部の接触)により楔効果を有している
従って、バランサ400はファン回転による遠心力及び
車両の振動等に対して安定しており、ファンの回転バラ
ンスが崩れることはほとんどない。
尚、バランサ400は、調整するアンバランス量に応じ
て質量を増減させるため、第6図に示すように8寸法ま
たはC寸法を可変とする。
また、バランサ400の挿入位置は第7図に示すように
ファンの偏重心位置G(ファン中心○からの偏心量e)
とファン中心Oに対して反幻例の位置A(ファン中心0
からの距離はrで一定である)である。尚、第7図中、
Wはファン質量でmはバランサの質量である。
次にファンのバランスについて説明する。ファンのバラ
ンスをとるためバランス検出装置を用い、偏重心方向と
アンバランスMU1について測定する。そして、バラン
サ400をアンバランスU1に応じて選択するが、バラ
ンサ400によるバランス調整量Mはバランサ400の
質量mx装着半径rである。装着半径rはバランサ40
0を環状溝105に装着するので一定である。従って、
バランサ400の質33m−ファンアンバランスIU1
/バランサ装着半径rとし、ファンの偏重心位置とファ
ン中心に対し正反対方向に装着すればバランスは釣合う
事になる。しかし量産において個々のアンバランス量に
合ったバランサを用意する事は困難である。そこで第8
図に示す如く許容されるアンバランス量χ及びバランサ
自身の質imのばらつき等を考慮し、種々のばらつきに
よるバランス調整量の変動yより数段階の水準を設定す
る様にした。
以下水準の設定例について説明する。
バランサ400をファンの偏重心方向とファン中心に対
し正反対方向に装着した後のファンアンバランス量U2
は、初期アンバランス量U1とバランサ400によるバ
ランス調整量Mとの差U1−Mにて表わされる。そして
、このUl−Mが許容アンバランス量χより小であれば
良いため、バランス調整範囲Z=許容アンバランス量χ
−バランス調整量の変動yとし、水準Iは許容アンバラ
ンス量χ+バランス調整範囲2とする。水準■■以降は
、水準位置に2Zずつ加えた値とすれば最小の水準数で
かつ斜線部の範囲で確実に許容アンバランス量%以内に
収める事が出来る。
尚、各水準のバランス調整量とするために本発明では、
第6図におけるバランサ400のBまたはC寸法を変動
させ質量mを所定値に調整する。
よって、バランサ400の成形型を共通化させることが
できるため材中の変更のみで?!数の水準のバランサを
作成することができる。尚、C寸法を変動させた場合は
、ファンボス外周内面との接触部(第1図中符号401
,402)の間隔が変動しバランサのたわみ量が変動す
るので、8寸法を変動させる方が望ましい。
以上示したようにアンバランス量の大小ニ関わらず、装
着するバランスウェイトは1個で済み装着作業において
も、本発明のバランスウェイトはバランスウェイト自身
に係止機能を有しており、別部品を用いてねし締めする
必要もなく作業性が向上する。
又、バランスウェイトの水準も、同−型を用いて製作出
来るので安価とすることができ、またファン成形型の作
製においては、アンバランスに対する型加工精度の追求
、調整を省略出来、型加工費、製作時間が低減出来るた
め、バランスの良好な送風機のファンを安価に提供する
事が出来る。
また、バランスウェイトの装着部位をファンボス内部と
しているので、外観上、目立つ事もない。
尚、バランサ400の8寸法は、第9図及び第10図に
示すように等辺にて変動させても良い。
また、バランサの最小調整バランス(水準■)が小さく
て、単なる板形状では■字形状を形成出来ない場合は、
第11図及び第12図に示すようにバランサ400に切
欠き部410を設けても良い。
さらに調整するファンアンバランス量が、広範囲となり
、1桁以上の格差がある場合、上位桁の単位量でバラン
サの水準を設け、上位桁と下位桁のバランサを適宜組合
せても良い。例えば、ファンアンバランス量が250 
g −mmの場合、調整バランス量100 g −n+
mのバランサを設定し、同バランサ2個と残る5 0 
g −mmに見合った水準のバランサ1個を組合せれば
良い。この場合、第8図中の水準1.  II、 II
I・・・は100g−mm迄の範囲で設定すれば良い。
また、一実施例では溝は環状としたが、環状でなく、部
分的に形成しても良い。
また、一実施例では電動ファンとしたが油圧等によって
駆動されるファンを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明一実施例を示す図で、第1図
は要部拡大正面図、第2図は要部拡大断面図、第3図は
正面図、第4図は第3図のIV−IV断面図、第5図及
び第6図は本発明一実施例に用いられるバランサを示す
図で、第5図は側面図、第6図は底面図、第7図はバラ
ンサの取付位置を示す模式図、第8図はバランサのアン
バランス量を示す特性図、第9図及び第10図はバラン
サの他の例を示す図で、第9図は底面図、第10図は側
面図、第11図及び第12図はバランサのさらに他の例
を示す図で、第11図は底面図、第12図は第11図の
xn−xn断面図である。 100・・・ボス部、103・・・ボス外周壁(第1の
側壁)、104・・・リプ(第2の側壁)、105・・
・溝、300・・・ファンブレード、400・・・バラ
ンスウェイト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ボス部とこのボス部の外周に配設された複数のフ
    ァンブレードからなる送風機用ファンにおいて、 前記ボス部に設けられ、前記ファンの回転方向に沿って
    環状に形成された第1の側壁と、前記ボス部であって、
    前記第1の側壁の内周に沿って環状に設けられ、前記第
    1の側壁とともに溝を形成する第2の側壁と、 前記溝に係止され、前記ファンの回転バランスを調整す
    るバランスウェイトと、 を備えることを特徴とする送風機用ファン。
  2. (2)前記ファンブレード、前記第1の側壁及び前記第
    2の側壁は前記ボス部に一体成形されていることを特徴
    とする請求項(1)記載の送風機用ファン。
  3. (3)前記バランスウェイトはばね力を有し、ばね力に
    よって前記環状溝に係止されていることを特徴とする請
    求項(1)記載の送風機用ファン。
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