JPH03139600A - 塗装面用の洗浄剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は塗装面用の洗浄剤に関し、さらに詳しくは、塗
装面に悪影響を与えることなく自動車等の塗装面から汚
れを効果的に除去することのてきる塗装面用の洗浄剤に
関する。

［従来の技術および発明が解決すべき！ＩＩＩ従来、自
動車その他の塗装面の汚れを除去する洗浄剤として、高
級脂肪酸のアルカノールアミン、ノニルフェノールエー
テル等の非イオン系界面活性剤、高級脂肪酸のアルカリ
金属塩、アルキル硫酸のアルカリ金属塩、アルカノール
アミン塩、アルキルアリルエーテルスルフォン酸塩等の
アニオン系界面活性剤などを主成分とし、さらに研磨剤
等を配合したものが使用されている。

また、カーシャンプーの商品名で市販されている洗浄剤
として、たとえば特開平１−１６３２８８号公報に開示
されているように、シリコーンオイルにカチオン性界面
活性や非イオン性界面活性剤を配合したものも知られて
いる。

これらの洗浄剤は優れた洗浄効果が得られる反面、塗装
面に与える影響が大きく、たとえばＪＩＳ−に−２３９
９ｒ＜もり止め剤の塗装に対する影響」についての試験
方法に基いて、洗浄剤を滴下した塗装板を４５℃の恒温
槽内に２時間も放置すると、塗膜に明らかなスポットや
膨れが生じたり、塗膜が変色したりする。

このため、上記洗浄剤は使用に際して希求したり、洗浄
後は恋人すな水洗が必要になるなどの、作業性に劣る問
題があった。

また、自動車のボデーに生じる汚れとして、所謂「水あ
か」がある、この水あかは、走行中に付着する砂塵の他
に排気ガスに含まれる酸性成分の油煙によるものである
。

この「水あか」を除去するために研磨剤入りのアルカリ
成分を含む洗浄剤を用いると、塗膜がアルカリ成分によ
って劣化したり、研磨剤によって傷ついたりするので、
塗装面は粗面化し、かえって汚れの付着を助長する結果
になる。

本発明は上記事情を改善するためになされたものである
。

すなわち、本発明の目的は、自動車等の塗装面から汚れ
を塗装面に悪影響を与えることなく効果的に除去するこ
とのできる洗浄剤を提供することにある。

［前記課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するための請求項１の発明は、有効成分
として有機酸のアンモニウム塩の水溶液を含有すること
を特徴とする塗装面用の洗浄剤てあり。

請求項２に記載の発明は、有効成分として、アンモニア
て弱アルカリ性にした有機酸の水溶液を有効成分とする
ことを特徴とする塗装面用の洗浄剤である。

以下、本発明の詳細な説明する。

（洗浄剤の組成） 本発明の請求項１の洗浄剤は、有機酸のアンモニウム塩
の水溶液を有効成分とする。

この有機酸のアンモニウム塩としては、好適な例として
高級脂肪酸、アミノ酸、アルキルエーテル硫酸、Ｎ−ア
シルアミノ酸、Ｎ−アルキルアミノ酸、アルキルエーテ
ルカルボン酸、アルキルスルホカルボン酸、アルキルベ
ンゼンスルホン酸。

アルキル燐酸などの各アンモニウム塩を挙げることかで
きる。

これらの中でも、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキ
ルスルホカルボン酸、Ｎ−アルキルアミノ酸、アルキル
エーテルカルボン酸等が好ましく、特にアルキルベンゼ
ンスルホン酸、モノまたはジアルキルスルホコハク酸、
ラウロイルサルコシン、およびアルキルエーテル酢酸よ
りなる群から選択される少なくとも一種の有機酸が好ま
しい なお、これらのアンモニウム塩は一種に限らず、二種以
上を組み合わせて使用することができる。

上記水溶液中における上記アンモニウム塩の濃度は、通
常２０重量％以下、好ましくは５〜１０重量％の範囲で
ある。

この濃度か２０重量％を超えると、塗装面を劣化させる
等の悪影響を与えるので、本発明では好ましくない。

また１本発明の請求項２のの洗浄剤は、有機酸を含み、
かつアンモニアで弱アルカリ性にした水溶液を有効成分
とする。

この洗浄剤における有機酸については前記と同してあり
、一種に限らず二種以上を組合わせて用いることがてき
る。

この洗浄剤は、有機酸を水に溶解するとともに、アンモ
ニアを１通常アンモニア水の形で加えて、弱アルカリ性
すなわちｐＨ７〜１１程度に調製してなるものである。

なお、有機酸を含有する水溶液にアンモニアガスを吹き
込んでその水溶液のｐＨを前記範囲内の値になるように
調整しても良い。

この洗浄剤中の上記有機酸の濃度は、前記アンモニウム
塩と同様の理由で２０重量％以下、好ましくは５〜ｌＯ
重量％である。

一方１本発明のいずれの洗浄剤（請求項１および２）に
おいても、上記必須成分の他に、さらに任意成分として
、塗装面に悪影響を与えない限りにおいて、洗浄性を高
めたり価格等を調整する目的てアルコール類および／ま
たはビルダー類を適宜添加することができる。

そのアルコール類としては、たとえばメタノール、エタ
ノール、プロパツール等の低級アルコール、エチレング
リコール、グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコ
ール等の一種または二種以上を用いることかでさる。

これらのアルコール類は前記洗浄剤に通常。

１０％を超えない範囲で添加することができる。

また、ビルダー類としては、たとえば燐酸ナトリウム、
ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム等の弱アルカリ性物
質の一種または二種以上を用いることかてきる。

これらのどシダー類は１通常、５％を超えない！囲で前
記洗浄剤に添加することができる。

（洗浄法、洗浄作用） 本発明の洗浄剤を用いて洗浄するには、自動車等の塗装
面に対し、洗浄剤を手作業で付着させてからスポンジや
ウェス等で拭き取る方法を用いても良いし、あるいは洗
浄剤をポンプ付き容器にＭ人し、ポンプを作動して洗浄
剤を噴出させたり。

洗浄剤をＬＰＧ　、　ＤＭＥ　　（ジメチルエーテル）
等の噴射剤とともに圧力容器に射入し、エアゾールとし
て噴出させてから、スポンジやウェス等で拭き取る方法
を用いても良い、また、洗浄剤を液状ではなく、泡状に
して塗装面にスプレーする方法も好ましい、このように
泡状にして塗装面にスプレーする方法を採用すると、塗
装面の汚れが洗浄剤の泡に包み込まれ、膨潤して柔らか
くなり、泡の表面に浮かび上がるので、後は軽く拭き取
るだけで汚れを除去することかできるので、作業性に優
れる。

本発明の洗浄剤は、有機酸のアンモニウム塩の水溶液が
有効成分として作用するか、または有機酸を含みかつア
ンモニアで弱アルカリ性と、した水溶液か有効成分とし
て作用するので、特に酸性汚れである自動車等の「水あ
か」を始め塗装面の汚れを効果的に除去することができ
る。

そして１本発明の洗浄剤はアンモニア性アルカリである
から、洗浄時には塗膜を劣化させる恐れかないし、また
塗膜に膨れやスポット、変色等が生じる心配もない、し
かも洗浄後は、アンモニア成分か速やかに揮散してしま
うので、本発明の洗浄剤か長期間にわたって残留するこ
とがなく、したかって、残留した洗浄液て塗装面に悪影
響を与えることもない。

したがって、使用に際しては特に焉釈する必要も無いし
、洗浄後も恋人すな水洗を必要としないので、作業性に
優れている。

［実施例］ 次に実施例と比較例とを示して本発明をさらに具体的に
説明する。

（実施例１〜７および比較例１〜５） 第１表に示す配合組成にしたかって１２種の洗浄剤を調
製した。

次に、これらの洗浄剤を用いて、下記の要領で洗浄性と
塗膜への影１とについて試験を行なった。

その結果を第２表に示す。

（イ）洗浄性 洗浄剤を含浸したスポンジを汚染塗装板の表面に５往復
させることにより、汚染塗装板表面の汚れを拭き取った
。拭き取り後の塗装板表面の状態を、自動車ボディ用洗
浄剤［ボデイータリン：タイホー工業（株）製］を用い
て同様にして得られた塗装板表面の状態と比較した。

ボデイータリンによるのと同等の表面状態になったもの
をＯ、ボデイータリンによるよりもやや劣る表面状態に
なったものをΔ、汚れが殆ど除去できない状態な×とし
た。

なお、汚染塗装板としては、白色塗装車（アルキッド樹
脂塗装されたニッサンサニー）を３ケ月実走行させ（そ
の間、洗浄をせず、）、汚染した車体の側面部を利用し
た。

なお、実施例５，６．７については、第１表に示す組成
に噴射剤としてＬＰＧを添加してエアゾール型の洗浄剤
にし、そのエアゾール型の洗浄剤を、前記汚染した車体
の側面部に噴射し、生した泡をスポンジで拭き取った。

その場合、洗浄結果は第１表に示すのと同様であり、し
かもスポンジでの拭き取り操作が円滑で操作性に優れて
いた。

（ロ）塗膜に対する影響 塗装板に洗浄剤を約０．５■交滴下してから、この塗装
板をＪＩＳ−に−２３９９の「塗膜に対する影響」の方
法に準じて４５℃の恒温槽中に２時間放置し、その後に
水洗した後の塗膜の状態を観察した。

観察の結果、塗膜に膨れや変色の無いものをＯ，塗膜に
薄く変色の見られるものをΔ、塗膜に明らかな膨れや変
色のあるものを×とした。

なお、塗装板としては、ブルーメタリック塗装された乗
用車（６０年式トヨタカローラー）のボンネット部分か
ら５Ｘ２０ｃｍの大きさに切断したものを使用した。

第１表 ［発明の効果］ 本発明の洗浄剤は、有機酸のアンモニウム塩の水溶液を
有効成分にし、あるいは、有機酸を含み、かつアンモニ
アで弱アルカリ性にした水溶液を有効成分にするので、 （＋＞　　特に酸性汚れである自動車等の「水あか」を
始め塗装面の汚れを効果的に除去することかでき、 （２）　　洗炸の際に、塗膜が洗浄液に優されることか
なく、 （３）　　洗浄液が塗装面における隙間等に残留したと
しても短時間の内に揮散するから、洗浄液により塗膜寿
命が短期化することがない、 と言う優れた効果をそうする。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）有効成分として有機酸のアンモニウム塩の水溶液
   を含有することを特徴とする塗装面用の洗浄剤。
2. （２）有効成分として、アンモニアで弱アルカリ性にし
   た有機酸の水溶液を有効成分とすることを特徴とする塗
   装面用の洗浄剤。