JPH03139139A - 軸流送風機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、各種電気機器に装備して使用される軸流送風
機に関し、特に、電気機器本体側への振動伝播を抑制す
る軸流送風機の防振構造に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種の軸流送風機として、実開昭６４２００６
４号公報に掲載の技術を挙げることができる。

第４図は前掲公報に開示された従来の軸流送風機を示す
斜視図、第５図は第４図の軸流送風機の部分断面図であ
る。

図において、（２１）は合成樹脂製のケーシング、（２
２）は前記ケーシング（２１）に支持されたモータフレ
ーム、（２３）は前記モータフレーム（２２）とケーシ
ング（２１）との間に全周にわたって介装されたゴムま
たは軟質合成樹脂からなるダンパ材である。前記モータ
フレーム（２２）には、制御回路基板（２４）、ステー
タ（２５）、及び、ベアリング（２６）がそれぞれ固定
されている。（２７）は前記ステータ（２５）に巻装さ
れたコイルである。

（２８）は前記ベアリング（２６）を介してモータフレ
ーム（２２）に回転可能に支持された回転軸、（２９）
は前記回転軸（２８）の先端に結合されたロータケース
、（３０）は前記ロータケース（２９）の内周面に固着
されたロータマグネット、（３１）はロータケース（２
９）の外周面に突設された複数枚の羽根である。なお、
（３２）は前記ケーシング（２１）の四隅に穿設された
取付孔である。

上記のように構成された従来の軸流送風機においては、
ケーシング（２１）が取付孔（３２）に挿通されるボル
トにより各種電気機器本体（図示略）に取付けられる。

そして、ステータ（２５）とロータマグネット（３０）
との間に発生した磁気吸引及び反発力により、羽根（３
１）がロータケース（２９）と共に回転されて、軸方向
の空気流が形成される。したがって、この空気流により
、電気機器の発熱部を冷却したりすることができる。

また、羽根（３１）等の回転に伴い、モータフレーム（
２２）に振動が発生するが、そのモータフレーム（２２
）とケーシング（２１）との間にダンパ材（２３）が介
装されているので、ケーシング（２１）側への振動伝播
を抑制して、電気機器本体の共振を防止することができ
る。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、従来の軸流送風機によると、上記したように
、ダンパ材（２３）がケーシング（２１）とモータフレ
ーム（２２）との間に全周にわたって介装されているの
で、ダンパＪｒＡ’（２３）が大型化して、その材料費
が高くつくばかりでなく、これらの三部品の組付作業性
が悪くなるおそれもあった。

そこで、本発明の課題は、簡単かつ安価な防振構造によ
り、電気機器本体側への振動伝播を確実に抑制できる低
振動及び低騒音の軸流送風機を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 」二足の課題を解決するために、本発明の軸流送風機は
、合成樹脂製のケーシングと、そのケーシングの中央部
に固定されたステータと、ステータの外側で回転するロ
ータと、ロータの外周に放射状に突設された複数の羽根
とを具備し、ケーシングの外縁部に、取付孔を有する柔
軟材料からなる複数の防振ブツシュを配設したものであ
る。

［作用］ 本発明の軸流送風機においては、防振ブツシュの取付孔
に挿通されるボルト等により、ケーシングが各種電気機
器本体に取付けられる。この取付状態では、ケーシング
の振動が柔軟材料からなる防振ブツシュにより吸収され
るため、電気機器本体側への振動伝播が抑制される。し
たがって、ケーシングに防振ブツシュを設けるだけの防
振構造により、低振動及び低騒音の軸流送風機が得られ
る。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は本発明による一実施例の軸流送風機を示す斜視
図、第２図は第１図の軸流送風機の断面図である。

図において、（１）はケーシングであり、前後一対の正
方形の取付板部（１ａ）と、環状の周壁部（１ｂ）と、
中心に位置する支持筒部（１ｃ）とから合成樹脂材料で
一体に成形されている。

（３）は前記ケーシング（１）の支持筒部（１ｃ）の外
側に装着された制御回路基板、（４）は支持筒部（１ｃ
）の内側に挿入固定された軸受スリーブ、（１３）は前
記軸受スリーブ（４）の外側に固定されたステータ、（
１４）は前記ステータ（１３）に巻装されたコイルであ
る。

（５）は前記軸受スリーブ（４）内に圧入された一対の
ベアリング、（６）は前記ベアリング（５）に回転可能
に支持された回転軸、（７）は前記回転軸（６）の先端
に結合されたカップ状の羽根ボス、（８）は前記羽根ボ
ス（７）の外周面に一体に突出形成された複数枚の羽根
である。

（１０）は前記羽根ボス（７）の内周面に固着されたロ
ータであり、外側のロータヨーク（１１）と、内側のロ
ータマグネット（１２）とから構成されている。なお、
第２図において、（９）は回転軸（６）の変動を除去す
る予圧ばねである。

（１６）はケーシング（１）の外縁部に、前後の取付板
部（１ａ）の四隅を貫通するように形成された貫通孔で
あり、各貫通孔（１６）には、ボルト（図示路）等が挿
通される取付孔（１７ａ）を有する軟質合成樹脂または
ゴム等の柔軟材料からなる防振ブツシュ（１７）がそれ
ぞれ配設されている。前記各防振ブツシュ（１７）は、
好ましくは、インサート成形によってケーシング（１）
に一体に埋設固定される。また、ケーシング（１）の成
形後に、それとは別体の防振ブツシュ（１７）を各貫通
孔（１６）内に圧入、或いは、接着剤を介して挿着して
もよい。

−に記のように構成された軸流送風機においては、防振
ブツシュ（１７）の取付孔（１７ａ）に挿通されるボル
ト等により、ケーシング（１）が各種電気機器本体に取
付けられる。そして、ステータ（１３）とロータマグネ
ット（１２）との間の磁気吸引及び反発力により、ロー
タ（１０）がステータ（１３）の外側で回転される。ロ
ータ（１０）の回転に伴い、それに結合された羽根ボス
（７）及び回転軸（６）が一体に回転され、羽根ボス（
７）の羽根（８）により軸方向の空気流が形成される。

したがって、この空気流により、各種電気機器の発熱部
を冷却することができる。

ところで、羽根（８）、ロータ（１０）及び回転軸（６
）の回転に伴ってケーシング（１）に振動が発生するが
、本実施例の軸流送風機においては、ケーシング（１）
の四隅に柔軟材料からなる防振ブツシュ（１７）が配設
されているため、ケーシング（１）の振動が各防振ブツ
シュ（１７）により吸収され、電気機器本体側への振動
伝播が抑制される。

このように、本実施例の軸流送風機は、合成樹脂製のケ
ーシング（１）と、そのケーシング（１）の中央部に固
定されたステータ（１３）と、ステータ（１３）の外側
で回転するロータ（１０）と、ロータ（１０）の外周に
放射状に突設された複数の羽根（８）とを具備し、ケー
シング（１）の外縁部の四隅には、取付孔（１７ａ）を
有する柔軟材料からなる四個の防振ブツシュ（１７）を
配設したものである。

したがって、本実施例の軸流送風機によれば、ケーシン
グ（１）の振動を各防振ブツシュ（１７）により吸収し
て、電気機器本体側への振動伝播を確実に抑制すること
ができる。また、従来のダンパ材（２３）と比較して、
各防振ブツシュ（１７）が大幅に小形化されるので、材
料費を削減して、安価な防振構造が得られる。そのうえ
、防振ブツシュ（１７）をケーシング（１）にインサー
トまたは後付けできるので、至極簡単な防振構造により
、電気機器本体における共振音の発生を確実に防止する
ことができる。

なお、」二足実施例では、第２図に示すように、防振ブ
ツシュ（１７）の長さが取付板部（１ａ）の板厚と同じ
であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、第
３図に示すように構成することもできる。

第３図は本発明の別の実施例を示すケーシング（１）の
部分側面図である。

この別の実施例においては、防振ブツシュ（１７）の外
端に大径頭部（１７ｂ）が、ケーシング（１）より突出
するように一体形成されている。

この構成によれば、大径頭部（１７ｂ）がケーシング（
１）と電気機器本体との間に介在するため、振動伝播を
より効率よく抑制することができる。

また、上記実施例では、ケーシング（１）が正面正方形
状に形成されているが、その形状は特に限定されず、例
えば、円形のケーシングの外縁部に複数の防振ブツシュ
を配設して実施することも可能である。

［発明の効果］ 以上のように、本発明の軸流送風機は、合成樹脂製のケ
ーシングと、そのケーシングの中央部に固定されたステ
ータと、ステータの外側で回転するロータと、ロータの
外周に放射状に突設された複数の羽根とを具備し、ケー
シングの外縁部に、取付孔を有する柔軟材料からなる複
数の防振ブッシュを配設したものであるから、ケーシン
グに防振ブツシュを設けるだけの至って簡単かつ安価な
防振構造により、電気機器本体側への振動伝播を確実に
抑制できる低振動及び低騒音の軸流送風機が得られると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による一実施例の軸流送風機を示す斜視
図、第２図は第１図の断面図、第３図は本発明の別の実
施例を示すケーシングの部分側面図、第４図は従来の軸
流送風機を示す斜視図、第５図は第４図の部分断面図で
ある。 図において、 にケーシング　　　　　８：羽根 １０：ロータ　　　　　　１３：ステータ１７：防振ブ
ツシュ　　１７ａ；取付孔である。 なお、図中、同−符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）合成樹脂製のケーシングと、前記ケーシングの中
   央部に固定されたステータと、前記ステータの外側で回
   転するロータと、前記ロータの外周に放射状に突設され
   た複数の羽根とを具備し、前記ケーシングの外縁部に、
   取付孔を有する柔軟材料からなる複数の防振ブッシュを
   配設したことを特徴とする軸流送風機。