JPH03138546A - ダイヤモンドミクロトームナイフおよびその製造方法 - Google Patents

ダイヤモンドミクロトームナイフおよびその製造方法

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JPH03138546A
JPH03138546A JP27739489A JP27739489A JPH03138546A JP H03138546 A JPH03138546 A JP H03138546A JP 27739489 A JP27739489 A JP 27739489A JP 27739489 A JP27739489 A JP 27739489A JP H03138546 A JPH03138546 A JP H03138546A
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JP
Japan
Prior art keywords
diamond
cutting edge
microtome knife
polished
knife
Prior art date
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Pending
Application number
JP27739489A
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English (en)
Inventor
Akihito Yoshida
晃人 吉田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は顕微鏡観察用試料作成等に際して使用するミ
クロトームナイフおよびその製造方法に関するものであ
る。
〈従来の技術〉 従来のダイヤモンドミクロトームナイフは、まず好適な
原石を選定し、これを切断または研摩によって板状に加
工し、さらに研摩機で刃先を構成する2面を研摩してい
き、刃先角力40〜60°になるように、また刃先に欠
けが出ないようにして精密かつ鋭利な刃先を構成してい
る。
従って、従来のミクロトームナイフは刃先を構成する2
平面は何れも研摩によって仕上げられた面であった。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のような従来のダイヤモンドミクロトームナイフの
製造に当っては、刃先の仕上げ研摩の際に欠けを出さな
いようにするため、研摩盤の振れ、研摩材の粒度、ダイ
ヤモンドを研摩盤に接触させる時の衝撃、研摩圧の制御
などを極限的な条件とすることが必要であり、さらに熟
練した作業者が作業を行なっても1本のミクロトームナ
イフを完成させるのに数10時間を要し、その製造費用
は極めて高くつ(という問題があった。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者は上記に鑑みて簡単にしてかつ低コストでダイ
ヤモンドミクロトームナイフを得るべく検討の結果、こ
の発明に至ったものであって、従来のダイヤモンドミク
ロトームナイフの製造方法とは異なって製造の最終工程
である仕上げ研摩を行なわずに劈開により極めて短時間
で目的とする鋭利な刃先を有するミクロトームナイフを
得るものである。
く作用〉 以下、この発明の詳細な説明する。
ダイヤモンド単結晶は(|||)面において平面的に劈
開する性質を有していることは広く知られている。
この発明はそのような性質をダイヤモンドミクロトーム
ナイフの製造に応用したものであり、これによって極め
て安価なダイヤモンドミクロトームナイフの製造を可能
にしたものである。
まず、加工するダイヤモンド原石は内部に欠陥、歪のな
い高品質のものを選定しなければならず、最も好適な原
石は窒素濃度が1100pp以下に制御された高品質の
合成ダイヤモンド単結晶である。
この原石を第1図に示すようにミクロトームナイフにお
いて要求される所定の板状形態Aに分断し、しかるのち
刃先とする稜線に平行に所定の角度、即ち点線aで示す
ように研摩する。この研摩によって得られた研摩面Bは
最終的に劈開面とともに刃先を構成する面となるため、
−船釣には(|||)面から40〜60°傾いた結晶方
位をもつことが必要である。
即ち、この面の結晶方位の選定次第で刃先角が決定され
ることになる。
また、この面は最終的に良好な刃先を得るため十分に平
坦な状態に研摩してお(ことが必要である。
次に、第2図の板状形態A′のダイヤモンドの線すで示
す部分に(|||)面と平行になるようにレーザー、イ
オンビーム、電子ビームの何れかを照射して表面に7字
状の溝を入れる。更にこの溝に楔を入れ、応力を作用さ
せることによって線すおよびCに沿ってダイヤモンドを
劈開させ、目的とする鋭利な刃先を容易に得ることがで
きるのである。このとき溝すが(|||)面に対してど
れだけの誤差を持つかは、得られる刃先の状態に太き(
影響する重要な要素であり、1分以内の誤差であること
が望ましい。
理想的に劈開加工が行なわれた場合、その劈開面は極め
て平滑なものとなり、研摩によって仕上げられたミクロ
トームナイフの品質に匹敵するものである。
しかしながら、劈開が必ずしも理想的には行なわれず劈
開面に小さなステップが生じ、刃先の直線性が部分的に
損なわれたとしてもミクロトームナイフの使用時にその
部分を避けることで実用上大きな障害とはならない。
また、劈開の作用点として設ける溝は必ずしも細長い形
状である必要はなく、円錐状の穴であっても何ら差し支
えない。その際には必然的に前記の楔は針状のものが採
用される。
また、刃先を構成する2平面を共に劈開により作り出す
ことは経済的に最も好ましい方法である。しかしながら
、この場合には刃先角は幾何学的に70.5°に決定さ
れてしまうため、−Mのミクロトームナイフとしては刃
先角が太き(なりすぎて用途が限定されてしまう。
〈実施例〉 以下、この発明を実施例により詳細に説明する。
実施例1 0.5カラツト、窒素濃度43ppmの合成ダイヤモン
ド単結晶を第1図に示す線aで研摩して第2図に示す形
状A′を作成し、刃先を構成する1面Bは研摩傷のない
状態にした。
次にX線方位測定装置を用いて他方の刃先構成面に相当
する(|||)面がX−YテーブルのX軸に平行になる
よう調整しながら前記のダイヤモンド研摩体A′を試料
台に固定した。
次いでX−YテーブルをX軸方向に移動させながら所定
の位置(第2図のb)にレーザーを照射し、深さ0.3
mmの7字溝を刻んだ。この溝に鋼製楔の先端を入れ、
油圧プレスで楔に圧力をかりていき、研摩体A′のbお
よびCを劈開させることにより刃を作った。
刃先の欠けは長さ2mmに亘って見当たらず、研摩によ
って作成したものと同等の性能を持つミクロトームナイ
フが得られた。
作業に要した時間は僅か1.7時間であった。
比較例 この発明の実施例と比較するため下記により従来法によ
るダイヤモンドミクロトームナイフの製造を行なった。
まず準備として0.5カラツトの最高品質の天然ダイヤ
モンドから2mm角、0.7mm厚の長方体を研摩機を
用いて作成した。
さらに刃先角が45°になるように荒研摩を行ない、所
定のミクロトームナイフの形状に仕上げた。
研摩方法は鋳鉄円板表面に粒径2 pmのダイヤモンド
パウダーを機械油とともに塗り、これを3000rpm
で回転させ、荷重2kgでダイヤモンドを押しつけて行
なった。
次に、仕上げ研摩を行なうため、他の鋳鉄盤に粒径0.
311mのダイヤモンドパウダーを機械油と共に塗り、
この鋳鉄盤を1500rpmで回転させた。
なお、この時鋳鉄盤の上下方向の振動は0.5μm以下
に押えるよう調整した。
ダイヤモンドの押しつけ圧力はバネと空気圧を釣り合う
ように調整し、常に5gの荷重がかかるようにし、前記
の荒研摩済みミクロトームナイフを静かに押しつけた。
このような方法により刃の長さ2mmの欠けのないミク
ロトームナイフを得るまで37時間もの研摩時間を要し
た。
実施例2 第3図に示す形状A−1に1カラツト、窒素濃度26p
pmの合成ダイヤモンド単結晶を加工し、刃先の構成面
となるC、Dの研摩面を特に研摩傷のない状態に仕上げ
た。
尚、C,D面はともに(|||)面に対し456の角度
を持つ面方位を選択した。
次に、実施例1と同様X線方位測定装置とレーザーを用
いて第3図のd、 e、 fの位置に溝を入れ、楔を圧
入して劈開を行なった。得られたダイヤモンド片A−1
′を第4図に示すように線gの位置でレーザーで切断し
、計4ヶのミクロトームナイフを作成した。
なお、第4図におけるEは刃先、Fは劈開によってでき
た(|||)刃先構成面である。
〈発明の効果〉 以上説明したように、従来のミクロトームナイフの製造
方法は仕上げ研摩時の刃先の欠けを押えるため非常に特
殊な研摩条件にて欠けが出なくなるまで研摩を続けてい
くという非効率的な加工方法であるため、完成したダイ
ヤモンドミクロトームナイフは非常に高価なものとなら
ざるを得なかったが、この発明の製造方法によれば、特
殊な研摩を行なうことな(、また作業者の熟練の度合い
に関係なく極めて安価にて優れたダイヤモンドミクロト
ームナイフを供給することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の1実施例で用いるダイヤモンド体
の形状を示す斜視図、第2図は第1図の形状のダイヤモ
ンド体の刃先構成面のうち1面が研摩された状態を示す
斜視図、第3図はこの発明の他の実施例で用いるダイヤ
モンド体の形状を示す斜視図、第4図は第3図のダイヤ
モンド体を劈開した状態の1例を示す斜視図である。 1 A−1 ・・・ダイヤモンド体 B。 C1 D・・・研摩面 E・・・刃先 F・・・劈開による刃先構成面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ダイヤモンドを用いたミクロトームナイフにおい
    て、刃先を構成するダイヤモンドの2平面のうち、少な
    くとも1平面が(|||)面であり、かつ該(|||)
    面が研摩加工を施さない劈開面であることを特徴とする
    ダイヤモンドミクロトームナイフ。
  2. (2)ダイヤモンドが窒素濃度100ppm以下の合成
    ダイヤモンドであることを特徴とする請求項(1)記載
    のダイヤモンドミクロトームナイフ。
  3. (3)ダイヤモンドを用いたミクロトームナイフにおい
    て、刃先を構成するダイヤモンドの2平面のうち少なく
    とも1平面を劈開によって作成し、研摩を施すことなく
    鋭利な刃先とすることを特徴とするダイヤモンドミクロ
    トームナイフの製造方法。
  4. (4)ダイヤモンド結晶の表面にレーザー、イオンビー
    ム、電子ビームの何れかの手段にて溝または穴を作った
    のち、該溝または穴に応力を作用させて劈開を行なうこ
    とを特徴とする請求項3記載のダイヤモンドミクロトー
    ムナイフの製造方法。
JP27739489A 1989-10-25 1989-10-25 ダイヤモンドミクロトームナイフおよびその製造方法 Pending JPH03138546A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004382A1 (en) * 1996-07-30 1998-02-05 Drukker International B.V. A method of producing a cutting tool insert
JP2002331518A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 単結晶インゴットの切断方法
CN111185942A (zh) * 2020-02-25 2020-05-22 深圳市誉和光学精密刀具有限公司 切刀及其加工方法

Cited By (4)

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CN111185942A (zh) * 2020-02-25 2020-05-22 深圳市誉和光学精密刀具有限公司 切刀及其加工方法
CN111185942B (zh) * 2020-02-25 2023-10-27 深圳市誉和光学精密刀具有限公司 切刀及其加工方法

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