JPH03138147A

JPH03138147A - 塩化ビニル樹脂成形品

Info

Publication number: JPH03138147A
Application number: JP27790089A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Yoshida; 彰浩吉田; Masaomi Goto; 正臣後藤
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1989-10-25
Filing date: 1989-10-25
Publication date: 1991-06-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本発明は２表面が軟らかくコアー層が剛性を有する塩化
ビニル樹脂成形品に関する。

〔従来技術〕

従来２表面が軟らかくコアー層に剛性を有する成形品は
、バンパー、モール等の自動車、船舶の内外装材、その
他マット、パネル等の各種用途に使用されている。かか
る成形品は、異種ポリマーをスキン層とコアー層とに使
用し、同時又は連続して成形する。いわゆる二色成形法
によって造られる。

上記異種ポリマーの組合わせとしては１例えばポリピロ
ピレン樹脂（ＰＰ）と塩化ビニル樹脂（ＰＶＣ）、アク
リロニトリル・ブタジェン・スチレン樹脂（ＡＢＳ）と
ＰＶＣ，ＰＰとスチレン・エチレン・ブチレン・スチレ
ン樹脂（ＳＥＢＳ）の各種紐み合わせがある。

一方、上記自動車、船舶の内外装材には、一般に耐衝撃
性、耐熱性、耐摩耗性、耐候性等の諸物性に優れること
が要求される。

〔解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の技術には１次の問題点がある
。

即ち、上記成形品のうち、まずＰＰとＰＶＣとの組み合
わせ品は、二色成形で熱融着できない。

そのため、コアー層とスキン層との間を、接着剤で接合
する必要がある。

次に、ＡＢＳａ：ＰＶＣとの組み合わせ品は、ＰＶＣに
使用する可塑剤の影響によりコアー層に割れを生ずる場
合がある。

また、ＰＰと５ＥＢＳとの組み合わせ品は、成形性が優
れず１表面外観が良くない。そのため成形後表面塗装を
必要とする。しかも、スキン層が５ＥＢＳであるため、
耐摩耗性が劣る。

このように、従来の二色成形品は、接着、塗装の二次加
工を必要としたり、自動車、船舶の内外装材に要求され
る。上記諸物性のいずれかが劣る欠点がある。

本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので
、スキン層とコアー層との熱融着性及び諸物性に優れた
。塩化ビニル樹脂成形品を提供しようとするものである
。

〔課題の解決手段］本発明は、硬質塩化ビニル樹脂のコアー層と軟質塩化ビ
ニル樹脂のスキン層とからなり１両層は二色成形により
一体的に成形されていることを特徴とする塩化ビニル樹
脂成形品にある。

本発明において、上記硬質塩化ビニル樹脂としては１例
えば平均重合度が３００〜１２００の塩化ビニル重合体
を用いる。平均重合度が３００未満の場合は、得られる
成形品の耐ｆｊｉ撃性、耐熱性等の諸物性が優れない。

一方、平均重合度が１２００を超えると樹脂の流動性、
外観が悪くなる。

また、上記塩化ビニル重合体のほか、塩化ビニルと他の
共重合可能な１種または２種以上の単量体との共重合体
を用いることも可能である。

また、上記軟質塩化ビニル樹脂としては、平均重合度が
２０００〜３３００の塩化ビニル重合体に可塑剤を配合
したものを用いる。平均重合度が２０００未満の場合は
、軟質塩化ビニル樹脂としての諸物性が低下する。一方
、平均重合度が３３００を超えると樹脂の流動性、外観
が悪くなる。

上記可塑剤としては、特に限定するものではなく、従来
の軟質塩化ビニル樹脂と同様に１例えばジー２−エチル
へキシルフタレート、ジブチルフタレート、ジブチルフ
タレートなどのフタル酸エステル類、ジー２−エチルヘ
キシルアジペートなどのアジピン酸エステル類、ジブチ
ルセバケートなどのセバシン酸エステル類、トリー２−
エチルヘキシルトリメリテートなどのトリメリント酸エ
ステル類、エポキシ化大豆油などのエポキシ系化合物を
使用する。

上記二色成形としては１例えば上記硬質塩化ビニル樹脂
と軟質塩化ビニル樹脂とを連続して射出する。成形法を
用いて行う。

即ち、まず金型内でコアー層としての硬質塩化ビニル樹
脂を成形した後２次いで上金型を取り替え、引き続きス
キン層としての軟質塩化ビニル樹脂を連続して射出成形
することにより行う。

そして１両層は上記二色成形法により１一体的に成形さ
れる。ここにいう一体的に成形とは、軟質と硬質の各塩
化ビニル樹脂が熱融着により一体的に接合された状態で
、二色成形されているという意味である。

〔作用及び効果〕

本発明にかかる成形品は１例えば射出成形金型内におい
て、まず硬質塩化ビニル樹脂のコアー層が成形される０
次いで、上記硬質塩化ビニル樹脂が熱溶融している状態
で、軟質塩化ビニル樹脂のスキン層が成形される。その
ため２両層は、二色成形により熱融着した状態で接合さ
れている。これにより１両層は相溶性が良いため、熱融
着性に優れることになる。

また、上記硬質塩化ビニル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂の
いずれも、従来の塩化ビニル樹脂と同様に、耐衝撃性、
耐熱性、耐摩耗性、耐候性等の諸物性に優れる。そのた
め２本成形品は、自動車。

船舶等の軟質窓を有する内外装材に好適である。

したがって２本発明によれば、スキン層とコアー層との
熱融着性及び諸物性に優れる。塩化ビニル樹脂成形品を
提供することができる。

〔実施例〕

本発明の実施例にかかる塩化ビニル樹脂につき。

第１図〜第４図を用いて説明する。

即ち１本例の成形品は、第１図に示すごとく硬質塩化ビ
ニル樹脂のコアー層ｌと、軟質塩化ビニル樹脂のスキン
層２とからなる。

上記硬質塩化ビニル樹脂〔硬度ロックエル（Ｒスケール
）１１５のもの〕は、平均重合度が８００の塩化ビニル
重合体に、安定剤１着色剤等を加えたものを用いる。ま
た、上記軟質塩化ビニル樹脂〔硬度（ＪＩＳＡ）５０の
もの〕は、平均重合度が２８００の塩化ビニル重合体に
可塑剤（Ｄ。

Ｐ）を配合したものを用いる。

上記塩化ビニル樹脂を２色成形するに当たっては１次の
方法により行う。

即ち、第２図に示すごとく、下型３と上型４との間に形
成されたキャビティ内に、ゲート４１より上記硬質塩化
ビニル樹脂を射出し、コアー層中間成形体１１をつくる
。

次いで、第３図に示すごとく、上型４をスキン層形成用
の上型５と取り替える。核上型５は、上記コアー層中間
成形体１１の上方において、スキン層を形成するための
キャビティ５０を存する。

また、該キャビティ５０は、軟質塩化ビニル樹脂を注入
するためのゲート５１を有する。

しかして、第４図に示すごとく、上記ゲート５１より軟
質塩化ビニル樹脂を、上記キャビティ内に射出する。こ
れにより、上記コアー層中間形成体１１の表面に、化粧
スキン層２１が形成される。

ここで２注目すべきことは、軟質塩化ビニル樹脂を射出
するに当たり、上記硬質塩化ビニル樹脂の表面が約１０
０°Ｃ以上の温度で熱溶融している状態で、二色成形す
ることである。

次に１作用効果につき説明する。

即ち３本例の成形品は、上述のごと（、射出成形金型内
で、第２図に示すごとく、硬質塩化ビニル樹脂のコアー
層中間成形体１１がまず成形される０次いで、第４図に
示すごとく、上記コアー層中間成形体１１が熱溶融して
いる状態で、軟質塩化ビニル樹脂の化粧スキン層２１が
形成される。

そのため２両層は、二色成形により熱融着した状態で、
接合される。これにより１両層は、相溶性が良いため、
熱融着性に優れることになる。

また、上記硬質塩化ビニル樹脂は耐衝撃性、耐熱性に優
れ、また軟質塩化ビニル樹脂は耐摩耗性耐熱性に優れる
。そのため１本成形品は、自動車船舶等における軟質感
のある内外装材に好適である。上記諸物性を、第１表に
示す。

第１表で知られるごとく１本例の成形品は□スキン層の
硬度が５０度であるため、軟質塩化ビニル品と同様に１
表面が軟らかく、軟質感を有する。また。

上記諸物性は、いずれも従来の塩化ビニル品と同様に優
れる。

また、該スキン層は、成形したままの外観でクランク等
の欠陥がなく、無塗装の状態で見栄えがよい。

以上のごとく１本例によれば、スキン層とコアー層との
熱融着性及び上記諸物性に優れた。塩化ビニル樹脂成形
品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の実施例を示し、第１図は塩化
ビニル樹脂成形品の斜視図、第２図〜第４図は同成形品
の製造手順を示す工程説明図である。１・・・コアー層１１・・・コアー層中間成形体。２・・・スキン層。２１・・・化粧スキン層。３・下型。４゜・上型５０　・、キャビティ。出願人豊田ム成株式

Claims

【特許請求の範囲】

硬質塩化ビニル樹脂のコアー層と軟質塩化ビニル樹脂の
スキン層とからなり、両層は二色成形により一体的に成
形されていることを特徴とする塩化ビニル樹脂成形品。