JPH03137396A - 縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工構造およびその施工法 - Google Patents

縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工構造およびその施工法

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JPH03137396A
JPH03137396A JP1271649A JP27164989A JPH03137396A JP H03137396 A JPH03137396 A JP H03137396A JP 1271649 A JP1271649 A JP 1271649A JP 27164989 A JP27164989 A JP 27164989A JP H03137396 A JPH03137396 A JP H03137396A
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昇 田代
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文男 天野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、鉄道用トンネルや道路用トンネル等として
用いられる縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工
およびその施工法に関するものである。
〔従来の技術〕
シールド工法により鉄道トンネルや道路トンネル等のト
ンネルを掘進する場合、複線区間の施工法として、2本
の単線トンネルを横方向に独立して並べて掘進する方式
、あるいは1本の大断面の円形トンネルを掘進する方式
が採用されている。
前者の方式の場合は、単線トンネルを2本横方向に並設
すると、トンネル上部の用地専有幅が広くなるので、道
路下のみでのトンネル施工が不可能になり、道路以外の
用地買収が必要になるという問題が発生する。また後者
の方式の場合は、前者の方式程、トンネル上部の用地幅
を必要としないが、トンネル断面が著しく大きくなって
、トンネル断面内の上部および下部にデッドスペースが
生じ、そのデッドスペースの部分をコンクリ−1・で埋
め戻すことになるので不経済である。
最近、これらの問題点を解決できる複線用トンネルの施
工法として、横方向に並べて設けられる2本の単線トン
ネルの断面の一部を重ね合わせた断面形状のシールドト
ンネルが提案され実施されている。
しかしながら、横方向に並ぶ2本の単線トンネルの断面
の一部を重ね合わせた断面形状のシールドトンネルの場
合は、2本の単線トンネルを分離して横方向に並べて設
置する場合に比べて、用地幅が僅かに小さくなるだけで
あって、トンネル上部の用地専有幅はあまり小さくなら
ない。しだがつて、道路の幅員の狭い道路下に左右複合
型のシールドトンネルを建設することは無理である。
そこで、前述の問題点を解消できる上下複合型のシール
ドトンネルとして、特開昭60−141993号公報に
より公表されているように、数箇のセグメントピースの
連結体からなる上部切欠円形の下部トンネル本体の上端
部と、数箇のセグメントピースの連結体からなる下部切
欠円形の上部トンネル本体の下端部とを、それらの間に
水平仕切りセグメントを介在させて結合した上下複合型
のシールドトンネルが知られている。
また特開昭64−33398号公報により公表されてい
るように、数箇のセグメントピースの連結体からなる上
部切欠円形の下部トンネル用セグメント連結体と、数箇
のセグメントピースの連結体からなる下部切欠円形の上
部トンネル用セグメント連結体とが、上下方向に間隔を
おいて配置され、各セグメント連結体の両端部が、上部
長翼板および下部短翼板付きの接合用セグメントと、下
部長翼板および上部短翼板付きの接合用セグメントを介
して結合されて、上下複合型のセグメントリングが構成
され、前記上部長翼板および下部短翼板付きの接合用セ
グメントと、前記下部長翼板および上部短翼板付きの接
合用セグメントとがトンネル長手方向に交互に配置され
、左右の接合用セグメントにわたって、梁材または床板
等の支持部材が架設固定されている上下複合型のシール
ドトンネルも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来の各上下複合型のシールドトンネルの場合は、
セグメントの組立順序として、最初に下部トンネル用セ
グメント、次いで接合用セグメント、続いて梁または水
平仕切セグメント、次に上部トンネル用セグメントの順
に組立てるため、トンネル断面が大きくなる程、セグメ
ントリングの組立に多大な時間を要するので、施工能率
が低下し、かつセグメントの分割数が増加するので、セ
グメントリングのピース間継手およびリング間継手の箇
所が増加し、そのため最初に組立てられたセグメントピ
ースから組立が進行するにしたがって組立誤差が順次累
積されて行き、最終的には、キーセグメントの挿入が困
難になることがある。また下部トンネル用セグメントと
上部トンネル用セグメントの組立てが、トンネル長手方
向の同一位置において行なわれるので、下部トンネル用
セグメントの組立作業時に、上部トンネルから器物が落
下してくる恐れがあり危険である。
この発明は、下部切欠円形の上部セグメントリングおよ
び上部切欠円形の下部セグメントリングを組立てる際に
、左右方向の一方に位置する上部腕付き接合用セグメン
トと、左右方向の他方に位置する下部腕付き接合用セグ
メントと、それらの接合用セグメントの間に配置される
中間床板セグメントとの組立てを先行して行なうことに
より、下部切欠円形の上部セグメントリングおよび上部
切欠円形の下部セグメントリングの組立てを並行して安
全に行なうことができると共に、組立作業時間を短縮す
ることができ、しかも高精度の縦型2連シールドトンネ
ルのセグメント覆工を容易に組立てることができる縦型
2連シールドトンネルセグメント覆工およびその施工法
を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明の縦型2連シール
ドトンネルのセグメント覆工の施工法においては、上部
腕付き接合用セグメント6および下部腕付き接合用セグ
メント7を左右方向に間隔をおいて配置し、かつ中間床
板セグメント8の両端部を各接合用セグメント6.7に
結合し、次に各接合用セグメント6.7の下端部に、キ
ーセグメント5を含む上部切欠円形の下部セグメントリ
ング1を組立連結し、かつ各接合用セグメント6゜7の
上端部に、キーセグメント5を含む下部切欠円形の上部
セグメントリング2を組立連結し、トンネル長手方向に
隣り合う一方の接合用セグメントに固定されている複数
の位置決め用ピン10を他方の接合用セグメントに設け
られた複数のピン孔20に挿入する。
またこの発明の縦型2連シールドトンネルのセグメント
覆工においては、上部腕付き接合用セグメント6および
下部腕付き接合用セグメント7が左右方向に間隔をおい
て配置され、中間床板セグメント8の両端部が各接合用
セグメント6.7に結合され、各接合用セグメント6.
7の下端部に、キーセグメント5を含む上部切欠円形の
下部セグメントリング1が組立連結され、前記各接合用
セグメント6.7の上端部に、キーセグメント5を含む
下部切欠円形の上部セグメントリング2が組立連結され
、トンネル長手方向に隣り合う一方の接合セグメントに
固定されている複数の位置決め用ピン10が他方の接合
用セグメントに設けられた複数のピン孔20に挿入され
ている。
また下部セグメントリングの組立作業を安全に行なうた
めに、下部セグメントリング1または上部セグメントリ
ング2の何れか一方の組立作業を先行して行なう。
さらにまた、左右の接合用セグメントと中間床板セグメ
ントの端部との結合を高精度で迅速に行なうために、上
部腕付き接合用セグメント6および下部腕付き接合用セ
グメント7と中間床板セグメント8とのうちの一方に固
定した垂直な連結ピン13を、他方に設けた垂直なピン
孔22に挿入する。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第4図ないし第6図は第1実施例において用いられる下
部腕付き接合用セグメント7を示すものであって、コン
クリート製セグメント本体25の下部の外側に、そのセ
グメント本体25の幅(トンネル長手方向の幅)と同一
幅のコンクリート製下部腕26が一体に連設され、前記
セグメント本体25の外側上端部に、下部切欠円形の上
部セグメントリングの下端面に接合される接合面12が
設けられると共に、ボルト孔を有する溝形の継手金具1
4が埋込固定され、前記下部腕26の下端部に、キーセ
グメント接合面11が設けられると共に、溝形の継手金
具14が埋込固定され、かつセグメント本体25の内側
にコンクリート製床板支持腕27が一体に連設され、そ
の床板支持腕27の上部に垂直な連結ピン13の下部が
埋込固定され、その連結ピン13の先端側に設けられた
雄ねじ部に、截頭円錐形の先端部を有する保護キャップ
47が螺合され、さらに床板支持腕27よりも高レベル
において、セグメント本体25の内側に、ボルト孔を有
する溝形の継手金具28が埋込固定されている。
セグメント本体25の前部の上下両側に、前後方向に延
長すると共に先端にテーパーを有する位置決め用ピン1
0の基端側部分が埋込固定され、かつセグメント本体2
5の前部の上下両側および下部腕26の前部に前後方向
に延長する連結ピン9の基端側部分が埋込固定され、さ
らにセグメント本体25の下部に雌ねじ孔を有する複数
の吊り具体合金具18が埋込固定されている。また前記
セグメント本体25の後部の上下両側に、位置決め用ピ
ン10を挿入するピン孔20を有するピン挿込金具29
が埋込固定され、かつセグメント本体25の後部の上下
両側および下部腕26の後部に、連結ピン9を挿入する
ピン孔21を有するピン挿込金具16が埋込固定されて
いる。
第7図ないし第9図は第1実施例において用いられる上
部腕付き接合用セグメント6を示すものであって、コン
クリート製セグメント本体25の上部の外側に、そのセ
グメント本体25の幅と同一幅のコンクリート製上部腕
30が一体に連設され、前記セグメント本体25の外側
下端部に、上部切欠円形の下部セグメントリングの上端
面に接合される接合面31が設けられ、かつ前記上部腕
30の上端部に、下部切欠円形の上部セグメントリング
の下端面に接合される接合面12が設けられ、さらにセ
グメント本体25の上部に雌ねじ孔を有する複数の吊り
具体合金具18が埋込固定されているが、その他の構成
は、前記下部腕付き接合用セグメント7の場合と同様で
ある。
第10図および第11図は第1実施例において用いられ
る中間床板セグメント8を示すものであって、コンクリ
ート製床板本体32の中間上部に複数の吊り具体合金具
18が埋込固定され、かつ前記床板本体32の両端部に
、ボルト孔を有する溝形の継手金具28が設けられると
共に、垂直なピン孔22が設けられている。
第1図ないし第3図は、第4図ないし第6図に示す下部
腕付き接合用セグメント7と、第7図ないし第9図に示
す上部腕付き接合用セグメント6と、第10図および第
11図に示す中間床板セグメント8と、円弧状セグメン
トおよびキーセグメン!・とを使用して、第1実施例の
縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工を組立てた
状態を示すものであって、第1図に示すセグメント配置
のセグメントリングと第2図に示すセグメント配置のセ
グメントリングとがトンネル長手方向に交互に配置され
ている。
また第12図は第1実施例におけるトンネル長手方向に
隣り合う接合用セグメント6.7の位置決め連結部を示
し、第13図は第1実施例における接合用セグメント6
.7と中間床板セグメント8との結合部を示し、第14
図および第15図は第1実施例におけるセグメント相互
の連結部を示している。
第1図に示すセグメントリングを組立施工する場合は、
まず上部腕付き接合用セグメント6を上下複合型のシー
ルドトンネルにおける中間部の左側に配置すると共に、
下部腕付き接合用セグメント7を前記シールドトンネル
における中間部の右側に配置し、次いで中間床板セグメ
ント8の両端部を左右の接合用セグメント6.7におけ
るコンクリート製床板支持腕27に載置すると共に、中
間床板セグメント8の端部のピン孔22を接合用セグメ
ント6.7の連結ピン13に嵌挿し、次いで前記保護キ
ャップ47を連結ピン13の雄ねじ部48から螺脱した
のち、その雄ねじ部48に螺合したナツト44を緊締し
、かつ中間床板セグメント8の端部の継手金具28と各
接合用セグメント6.7の継手金具28とを、それらに
わたって挿通したボルト33により締付結合する。
次に上部切欠円形の下部セグメントリング1および下部
切欠円形の上部セグメントリング2を組立てる。
下部セグメントリング1の組立順序は、多数の円弧状セ
グメント3を、上部腕付き接合用セグメント6における
下部の接合面31に連続して上部切欠円形に組立てたの
ち、円弧状セグメント3の列の先端に、キーセグメント
接合面11を有する円弧状セグメント4を連結し、次い
で下部腕付き接合用セグメント7における下部のキーセ
グメント接合面11と前記円弧状セグメント4のキーセ
グメント接合面11との間の楔形空間に、楔形断面のキ
ーセグメント5を挿入して連結する。
また上部セグメントリング2の組立順序は、上部腕付き
接合用セグメント6における上部の接合面12および下
部腕付き接合用セグメント7における上部の接合面12
に連続して、それぞれ複数の円弧状セグメント3を組立
てたのち、各円弧状セグメント列の先端に、キーセグメ
ント接合面11を有する円弧状セグメント4を連結し、
次に各円弧状セグメント4のキーセグメント接合面11
の間の楔形空間にキーセグメント5を挿入して連結する
トンネル周囲方向に隣り合う各セグメントは、第15図
に示すように、継手金具14に挿通されたボルト34に
より締付結合される。
第2図に示すセグメントリングも、第1図に示すセグメ
ントリングの場合と同様の順序で組立てが行なわれ、か
つトンネル長手方向に隣り合う一方のセグメントの前後
方向端面から突出している連結ピン9は、他方のセグメ
ントの前後方向端部に埋込固定されている溝形のピン挿
込金具16に挿通され、そのピン挿込金具16内におい
て連結ピン9の雄ねじ部に螺合されたナツト36により
、トンネル長手方向に隣り合うセグメントが締付結合さ
れる。また第1図に示すセグメントリングにおける各セ
グメント相互の接合部と、第2図に示すセグメントリン
グにおける各セグメント相互の接合部とは、トンネル長
手方向に直列に配置されないで、千鳥状に配置されてい
る。 第12図は接合用セグメント6.7における位置
決め用ピン10の取付状態およびピン挿込金具29の取
付状態を示すものであって、先端にテーパー37を形成
した円形断面の鋼製位置決め用ピン10の中間部に、鋼
製補強板38が嵌合されて溶接により固着され、かつ前
記ピン10の基端側に鋼製アンカ一部材39が溶接によ
り固着され、前記ピン10の基端側部分とアンカ一部材
39と補強板38とが接合用セグメント6.7のコンク
リートに埋込固定されている。
また鋼製筒体40の一端部に鋼製底板41が溶接により
固着されると共に、前記筒体40の他端部に円形孔を有
する鋼製補強板42が溶接により固着されて、ピン孔2
0を有するピン挿込金具29が構成され、そのピン挿込
金具29は接合用セグメント6.7のコンクリートに埋
込固定され、前記ピン10がピン挿込金具29のピン孔
20に挿入される。
第16図ないし第22図はこの発明の第2実施例を示す
ものであって、第16図および第17図は下部腕付き接
合用セグメント7を示し、第18図および第19図は上
部腕付き接合用セグメント6を示し、第20図および第
21図は中間床板セグメント8を示している。下部腕付
き接合用セグメント7および上部腕付き接合用セグメン
ト6における床板支持腕27に、垂直なピン孔22とそ
のピン孔22の下部に連続する締付用大径孔43とが設
けられ、中間床板セグメント8の両端部に垂直な連結ピ
ン13の上部が埋込固定されている。
前記中間床板セグメント8の端部が接合用セグメントロ
、7におけるコンクリート製床板支持腕27に載置2!
nると共に、中間床板セグメント8の端部に固定された
連結ピン13がコンクリート製床板支持腕27のピン孔
22に挿入され、かつ連結ピン13の下部に設けられた
雄ねじに固定用ナツト44が螺合され、さらに中間床板
セグメント8の端部の継手金具28と各接合用セグメン
ト6.7の継手金具28とが、それらにわたって挿通さ
れたボルト33により締付結合されているが、その他の
構成は第1実施例の場合と同様である。
第23図ないし第32図はこの発明の第3実施例を示す
ものである。
第27図および第28図は下部腕付き接合用セグメント
7を示すものであって、コンクリート製セグメント本体
25の外側下端部にコンクリート製下部腕26が一体に
連設され、前記セグメント本体25の内端部に、上方か
ら下方に向がってトンネル中央側に接近するように傾斜
すると共に、前方から後方に向かってトンネル中央側に
接近するように傾斜する床板支承斜面45が形成され、
かつその床板支承斜面45の上部に継手金具28が埋込
固定されているが、その他の構成は第1実施例における
下部腕付き接合用セグメント7の場合と同様である。
第29図および第30図は上部腕付き接合用セグメント
を示すものであって、コンクリート製セグメント本体2
5の外側上端部にコンクリート製上部腕30が一体に連
設されているが、その他の構成は第27図および第28
図に示す接合用セグメントの場合と同様である。
第31図および第32図は中間床板セグメント8を示す
ものであって、コンクリート製床板本体32の中間上部
に複数の吊り具係合金具18が埋込固定され、かつ床板
本体32の左右両端部に、上方から下方に向がって床板
本体中央側に接近すると共に、前方から後方に向がって
床板本体中央側に接近するように傾斜する傾斜端面46
が形成され、その傾斜端面46の上部に複数の継手金具
28が埋込固定され、さらに床板本体32の後面(狭幅
側の面)に、前後方向に延長すると共に先端にテーパー
を有する複数の位置決め用ピン10の基端側部分が埋込
固定され、また床板本体32の前面(広幅側の面)には
、位置決め用ピン10を挿入するピン孔20を有するピ
ン挿込金具29が埋込固定されている。
第23図ないし第26図は、第27図および第28図に
示す下部腕付き接合用セグメント7と、第29図および
第30図に示す上部腕付き接合用セグメント6と、第3
1図および第32図に示す中間床板セグメント8と、円
弧状セグメントおよびキーセグメントとを使用して、第
3実施例の縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工
を組立てた状態を示すものであって、第23図に示すセ
グメント配置のセグメントリングと第24図に示すセグ
メント配置のセグメントリングとがトンネル長手方向に
交互に配置されている。また中間床板セグメント8の両
端の傾斜端面46が左右の接合用セグメント6.7にお
ける床板支承斜面45に載置され、かつ中間床板セグメ
ント8の端部の継手金具28と各接合用セグメント6.
7の継手金具28とが、それらにわたって挿通したボル
ト33により締付結合されている。
第3実施例の場合も、第1実施例の場合と同様の順序で
セグメントの組立てが行なわれる。
第33図ないし第35図は縦型2連シールドトンネルの
セグメント覆工の組立施工例を示すものであって、円内
の数字は各セグメントの組立順序を示している。すなわ
ち、第33図の場合は上部セグメントリングおよび下部
セグメントリングの組立を並行して行なっている例であ
り、第34図の場合は上部セグメントリングの組立を先
行して行なっている例であり、第35図は下部セグメン
トリングの組立を先行して行なっている例である。
第36図は連結ピン13に対する保護キャップ47の取
付状態を示すものであって、連結ピン13の先端側に雄
ねじ部48が設けられ、截頭円錐形の先端部を有する合
成樹脂または金属製の保護キャップ47が、前記雄ねじ
部48に螺合され、かつ保護キャップ47の先端に回動
工具係合用角孔49が設けられている。
この発明を実施する場合、ピン孔22の部分を補強する
ために、コンクリート製床板本体32およびコンクリー
ト製床板支持腕27におけるピン孔形成予定位置に金属
管を埋設し、その金属管によりピン孔を形成してもよい
トンネル長手方向に隣り合う接合用セグメント6.7お
よび円弧状セグメント3,4ならびにキーセグメント5
等を連結する手段としては、第15図に示すような連結
手段、すなわち、セグメントにおけるトンネル長手方向
の側部に継手金具を埋込固定し、トンネル長手方向に隣
り合うセグメントの継手金具をそれらにわたって挿通し
たボルトおよびナツトにより連結する手段を採用しても
よい。
また連結ピン9の雄ねじ部および第2実施例における連
結ピン13の雄ねじ部にも、保護キャップを螺合しても
よい。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。
左右の接合用セグメント6.7と中間床板セグメント8
とを最初に組立てると共に、左右の接合用セグメント6
.7に結合される上部切欠円形の下部セグメントリング
1および下部切欠円形の上部セグメントリング2にキー
セグメント5を採用したので、下部セグメントリング1
および上部セグメントリング2の組立てを同時に行なう
ことができ、そのため縦型2連シールドトンネルのセグ
メント覆工の組立を迅速に行なって、工期を短縮すると
共に施工費を安くすることができ、かつ最初に組立てら
れた左右の接合用セグメント6.7および中間床板セグ
メント8が、下部セグメントリング1および上部セグメ
ントリング2の組立作業空間を遮断するので、下部セグ
メントリング1の組立作業を行なう際に、上部トンネル
空間から下部トンネル空間に器物が落下することはなく
、そのため下部セグメントリング1の組立作業を行なう
際の安全性を確保することができ、さらにトンネル長手
方向に隣り合う一方の接合用セグメントに固定されてい
る複数の位置決め用ピン10が他方の接合用セグメント
に設けられている複数のピン孔20に挿入されているの
で、トンネル長手方向に隣り合うセグメントリングにお
ける継手部の目ずれ(トンネル周囲方向の位置の狂い)
がなくなり、そのため上下方向複合型のセグメントリン
グの最初の位置を正確に設定することにより、完成セグ
メント覆工の精度を向上させることができ、また接合用
セグメント6.7および中間床板セグメント8のうちの
一方に固定された垂直な連結ピン13を、他方に設けら
れた垂直なピン孔22に挿入すれば、左右両側の接合用
ゼグメント6,7に対する中間床板セグメント8の架設
固定を高精度でかつ迅速に行なうことができる。
さらにまた、下部セグメントリング1または上部セグメ
ントリング2の何れか一方の組立作業を先行して行なう
ことにより、下部セグメントリング1の組立作業空間と
上部セグメントリング2の組立作業空間とが上下方向に
重ならないので、安全にセグメント組立施工を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第15図はこの発明の第1実施例を示すも
のであって、第1図は縦型2連シールドトンネルのセグ
メント覆工における一組のセグメントリングを示す正面
図、第2図は第1図のセグメントリングの前後に隣接し
て組立てられるセグメントリングの正面図、第3図は縦
型2連シールドトンネルのセグメント覆工の一部を示す
側面図、第4図は下部腕付き接合用セグメントの正面図
、第5図はその接合用セグメントをトンネル内側から見
た側面図、第6図は下部腕付き接合用セグメントの背面
図、第7図は上部腕付き接合用セグメントの正面図、第
8図はその接合用セグメントをトンネル内側から見た側
面図、第9図は上部腕付き接合用セグメントの背面図、
第10図は中間床板セグメントの正面図、第11図はそ
の平面図、第12図は接合用セグメントに取付けられた
位置決め用ピンを接合用セグメントに取付けられたピン
押込金具に対向させた状態を示す断面図、第13図は接
合用セグメントと中間床板セグメントとの結合状態を示
す縦断正面図、第14図はトンネル長手方向に隣り合う
セグメントの連結部を示す側面図、第15図はトンネル
周囲方向に隣り合うセグメントの継手金具およびボルト
による連結部を示す図である。 第16図ないし第22図はこの発明の第2実施例を示す
ものであって、第16図は下部腕付き接合用セグメント
の正面図、第17図はその接合用セグメントをトンネル
内側から見た側面図、第18図は上部腕付き接合用セグ
メントの正面図、第19図はその接合用セグメントをト
ンネル内側から見た側面図、第20図は中間床板セグメ
ントの正面図、第21図はその平面図、第22図は接合
用セグメントと中間床板セグメントとの結合状態を示す
縦断正面図である。 第23図ないし第32図はこの発明の第3実施例を示す
ものであって、第23図は縦型2連シールドトンネルの
セグメント覆工における一組のセグメントリングを示す
正面図、第24図は第23図のセグメントリングの前後
に隣接して組立てられるセグメントリングの正面図、第
25図は縦型2連シールドトンネルのセグメント覆工の
一部を示す側面図、第26図は接合用セグメントと中間
床板セグメントとの結合状態を示す縦断正面図、第27
図は下部腕付き接合用セグメントの正面図、第28図は
その接合用セグメントをトンネル内側から見た側面図、
第29図は上部腕付き接合用セグメントの正面図、第3
0図はその接合用セグメントをトンネル内側から見た側
面図、第31図は中間床板セグメントの正面図、第32
図はその平面図である。 第33図ないし第35図は縦型2連シールドトンネルの
セグメント覆工の組立施工例を示すものであって、第3
3図は上部セグメントリングおよび下部セグメントリン
グの組立を並行して行なっている例を示す斜視図、第3
4図は上部セグメントリングの組立を先行して行なって
いる例を示す斜視図、第35図は下部セグメントリング
の組立を先行して行なっている例を示す斜視図である。 第36図は連結ピンに対する保護キャップの取付状態を
示す一部縦断側面図である。 図において、1は下部セグメントリング、2は上部セグ
メントリング、3および4は円弧状セグメント、5はキ
ーセグメント、6は上部腕付き接合用セグメント、7は
下部腕付き接合用セグメント、8は中間床板セグメント
、9は連結ピン、10は位置決め用ピン、11はキーセ
グメント接合面、12は接合面、13は連結ピン、14
は継手金具、16はピン挿込金具、20はピン孔、22
はピン孔、25はコンクリート製セグメント本体、26
はコンクリート製下部腕、27はコンクリート製床板支
持腕、28は継手金具、29はピン挿込金具、30はコ
ンクリート製上部腕、31は接合面、32はコンクリー
ト製床板本体、33および34はボルト、36はナツト
、44は固定用ナツト、45は床板支承斜面、46は傾
斜端面である。 特開平 3 137396 (14) 0フ  ω ヘヘ (N 04 特開平3 137396 (21) 6.7 0フ Cつ 0つ (\J く (N

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)上部腕付き接合用セグメント6および下部腕付き
    接合用セグメント7を左右方向に間隔をおいて配置し、
    かつ中間床板セグメント8の両端部を各接合用セグメン
    ト6、7に結合し、次に各接合用セグメント6、7の下
    端部に、キーセグメント5を含む上部切欠円形の下部セ
    グメントリング1を組立連結し、かつ各接合用セグメン
    ト6、7の上端部に、キーセグメント5を含む下部切欠
    円形の上部セグメントリング2を組立連結し、トンネル
    長手方向に隣り合う一方の接合用セグメントに固定され
    ている複数の位置決め用ピン10を他方の接合用セグメ
    ントに設けられた複数のピン孔20に挿入する縦型2連
    シールドトンネルのセグメント覆工の施工法。 (2)下部セグメントリング1または上部セグメントリ
    ング2の何れか一方の組立作業を先行して行なう請求項
    1記載の縦型2連のシールドトンネルのセグメント覆工
    の施工法。(3)上部腕付き接合用セグメント6および
    下部腕付き接合用セグメント7と中間床板セグメント8
    とのうちの一方に固定した垂直な連結ピン13を、他方
    に設けた垂直なピン孔22に挿入する請求項1記載の縦
    型2連シールドトンネルのセグメント覆工の施工法。 (4)上部腕付き接合用セグメント6および下部腕付き
    接合用セグメント7が左右方向に間隔をおいて配置され
    、中間床板セグメント8の両端部が各接合用セグメント
    6、7に結合され、各接合用セグメント6、7の下端部
    に、キーセグメント5を含む上部切欠円形の下部セグメ
    ントリング1が組立連結され、前記各接合用セグメント
    6、7の上端部に、キーセグメント5を含む下部切欠円
    形の上部セグメントリング2が組立連結され、トンネル
    長手方向に隣り合う一方の接合セグメントに固定されて
    いる複数の位置決め用ピン10が他方の接合用セグメン
    トに設けられた複数のピン孔20に挿入されている縦型
    2連シールドトンネルのセグメント覆工。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243086A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Kumagai Gumi Co Ltd 鋼製セグメント及び鋼製セグメントの連結方法
CN107130967A (zh) * 2017-06-08 2017-09-05 重庆工程职业技术学院 特大断面深埋隧道及附属结构的施工方法
CN108915723A (zh) * 2018-07-27 2018-11-30 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种穿越垂直位错活动断层的盾构隧道管片结构

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