JPH03135995A - 8―アルコキシアデノシン―3′,5′―環状リン酸の分離精製法 - Google Patents

8―アルコキシアデノシン―3′,5′―環状リン酸の分離精製法

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JPH03135995A
JPH03135995A JP27382689A JP27382689A JPH03135995A JP H03135995 A JPH03135995 A JP H03135995A JP 27382689 A JP27382689 A JP 27382689A JP 27382689 A JP27382689 A JP 27382689A JP H03135995 A JPH03135995 A JP H03135995A
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JP
Japan
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camp
sodium
alkoxy
methanol
alkoxyadenosine
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Application number
JP27382689A
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English (en)
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Koichi Kasai
浩一 葛西
Ayako Nasu
那須 綾子
Nobuyuki Yamatsugu
山次 信幸
Motohiko Kato
元彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、種々の優れた生理活性を有し、医薬及び生化
学試薬としての用途が期待される8−アルコキシアデノ
シン−3’ 、 5’ −環状リン酸(以下、8−アル
コキシ−cAMPと称する)の分離精製法に関する。
〔従来の技術〕
8−アルコキシ−cAMPは、一般にアデノシン−3’
 、 5’−環状リン酸(以下、cAMPと称する)あ
るいはその8位置換誘導体を出発原料として化学的合成
法により製造されている。こうして得られた8−アルコ
キシ−cAMPを含む反応液には、未反応の出発原料、
副反応生成物のcAMP誘導体、さらには着色物質など
の夾雑物が混在する。
従来、その分離精製法としては、例えばシリカゲル、ア
ルミナ、イオン交換樹脂、活性炭などを用いて吸着・溶
出する方法、さらには、再結晶法、pi調節による析出
法、有機溶媒による抽出法などが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した反応物中の目的物の8−アルコキシ−cAMP
と夾雑物は、化学構造的、物理化学的性質が類似してい
るため、その分離が特に困難である。
そして、上記した分離精製法のうち、吸着・溶出する方
法は、操作手順が長くかつ繁雑であるばかりでなく、吸
着剤や溶出液が多量となるなどの欠点がある。
さらに再結晶法、pH調節による析出法、有機溶媒によ
る抽出法では、8−アルコキシ−cAMPの純度が必ず
しも高くないなどの欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの欠点を解消すべく鋭意研究した
結果、上記したような種々の夾雑物を含む粗製の8−ア
ルコキシ−cAMPをメタノールに懸濁後、ナトリウム
アルコラードと作用させることにより、8−アルコキシ
−cAMPのみをナトリウム塩として高純度で効率良く
、しかも極めて簡単に得ることができることを知り、こ
の知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち本発明は、粗製の8−アルコキシ−cAMPを
メタノールに懸濁後、ナトリウムアルコラードと作用さ
せて8−アルコキシ−cAMPのナトリウム塩を析出さ
せ、これを採取することを特徴とする8−アルコキシ−
cAMPの分離精製法である。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明における8−アルコキシ−cAMPとは、次の一
般式で表される 占H (式中Rは、例えば炭素数1〜4などの低級アルキル基
を意味する)。
そして具体的には、例えば8−メトキシ−cAMP。
8−エトキシ−cAMP、8−プロポキシ−cAMP 
8−ブトキシ−cAMPなどが挙げられる。
この8−アルコキシ−cAMPは、種々の化学的合成法
によって得られる。例えば、cAMPに臭素を作用させ
て得られる8−ブロモ−cAMPにアルカリ金属のアル
コラードを反応させる方法〔バイオケミストリー (B
iochemistry)、10 、2390(197
1)) 、あるいは上記8−ブロモ−cAMPにアルカ
リ金属の水酸化物を含むアルコールを作用させる方法な
どである。
このような化学的合成法により得た反応液中には、目的
とする8−アルコキシ−cAMPの他に、一般に未反応
のcAMP、13−ブロモ−cAMP s副反応生成物
であるcAMPの誘導体、さらには着色物質などの夾雑
物を含んでいる。
この反応液より、−旦そのまま水分、溶媒などを常法に
より除くか、又は例えば塩酸などを用いてpHを調節し
、析出物を採取するなどの方法によって、夾雑物を含む
粗製の8−アルコキシ−cAMPが得られる。
このときの8−アルコキシ−cAMPの純度は、一般的
には90%以下、よくても通常95%程度を上限とする
ものである。
本発明においては、先ず該粗製の8−アルコキシ−cA
MPを4〜40倍量、好ましくは7〜20倍量(V/ 
W)のメタノールに攪拌しつつ懸濁させる。ここでメタ
ノールを用いる意義は次工程で得られる8−アルコキシ
−cAMPのナトリウム塩が、メタノールに特異的に易
溶性である点にある。
次いで、該懸濁液に室温附近(20〜40℃)で、8−
アルコキシ−cAMPの少なくとも1モル当量(1モル
当量より若干大であるのが好ましい)のナトリウムアル
コラードを含有するアルコール溶液を加え攪拌すると、
8−アルコキシ−cAMPは夾雑物と共に溶解する。
このとき用いるナトリウムアルコラードのアルコール溶
液としては、例えばナトリウムメチラートのメタノール
溶液、ナトリウムエチラートのエタノール溶液などが挙
げられるが、ナトリウムメチラートのメタノール溶液が
好ましい。
前記のごとくして完全に溶解後さらに有機溶媒を添加し
、室温以下で攪拌、静置するなどして目的とする8−ア
ルコキシ−cAMPのナトリウム塩のみを選択的に析出
させることができる。
この有機溶媒としては、例えばエタノール、プロパツー
ル、ブタノール、アセトン、エーテルなどが単独又は組
み合わせて用いられる。そしてこの有機溶媒の添加量は
、前記の懸濁時のメタノール添加量、析出時に用いる有
機溶媒の種類によって異なるが、要するに8−アルコキ
シ−cAMPが析出するに十分な量を適宜選択すればよ
い。
次に、析出した8−アルコキシ−cAMPのナトリウム
塩の結晶を常法、例えば濾過などの方法により採取し、
必要によりこれを少量のメタノール、エタノールなどで
洗浄して、97%以上という高純度に精製された8−ア
ルコキシ−cAMPのナトリウム塩を得ることができる
。そして夾雑物は濾液中に残存する。
さらにこうして得られた8−アルコキシ−cAMPのナ
トリウム塩は、必要に応じて適宜の方法、例えば水に溶
解したのち、塩酸などを用いてpH3以下とし、遊離酸
として晶析させることにより、高純度に精製された8−
アルコキシ−cAMPを得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、化学構造的、物理化学的性質が類似し
ている夾雑物が存在するため、従来分離精製が極めて困
難であった8−アルコキシ−cAMPを高純度で、効率
よく、しかも極めて簡単な方法で得ることができる。そ
してさらに従来に比べて安価に、かつ−度に大量の精製
を行なうことができ、産業上極めて有意義である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例 8−ブロモ−cAMP 10 g (24,5mmol
)を水酸化カリウム5 g (89,1mmol)を溶
解させたメタノール200 +TLi!に加え、室温(
25℃)で3時間攪拌しながら反応させる。
次いで、析出した結晶を含む反応液に水100m1を加
えて結晶を溶解したのち、2N−塩酸を加え、p)lを
約2として1晩室温にて放置する。
析出した結晶を濾取し、乾燥して、粗製の8−メトキシ
−cAMP 8.2 gを得た。このときの高速液体ク
ロマトグラフィによる分析値は次の通りである。
8−メトキシ−cAMP 91.9%、 cAMP 4
.6%、8一ブロモーcAMP 2.5%。
また着色物質の吸光度は、E ”(400nm)= 0
.14であった。
次にこの粗製の8−メトキシ−cAMP 8.1 g(
20,7mmol)をメタノール100 rallに攪
拌しながら懸濁させたのち、これに28%(W/V)ナ
トリウムメチラート−メタノール溶液4.5 nil 
(23,3mmo 1 )を加え、攪拌下で溶解させる
。室温(25℃)で30分間攪拌後、エタノール50m
1を加えて、さらに30分間攪拌したのち、5℃で2時
間放置し、析出した結晶を濾取、乾燥して、8−メトキ
シ−cAMPのナトリウム塩7.68を得た。
このときの高速液体クロマトグラフィによる分析値は次
の通りである。
8−メトキシ−cAMP 99.5%、 cAMP 0
.3%、8−ブロモ−cAMP 0.2%。
また着色物質の吸光度は、E ”(400nm) = 
0.00であり、融点は、251.5〜252.0℃(
分解)であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 粗製の8−アルコキシアデノシン−3′,5′−環状リ
    ン酸をメタノールに懸濁後、ナトリウムアルコラードと
    作用させて8−アルコキシアデノシン−3′,5′−環
    状リン酸のナトリウム塩を析出させ、これを採取するこ
    とを特徴とする8−アルコキシアデノシン−3′,5′
    −環状リン酸の分離精製法。
JP27382689A 1989-10-23 1989-10-23 8―アルコキシアデノシン―3′,5′―環状リン酸の分離精製法 Pending JPH03135995A (ja)

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JPH03135995A true JPH03135995A (ja) 1991-06-10

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