JPH0313534Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0313534Y2
JPH0313534Y2 JP1984189513U JP18951384U JPH0313534Y2 JP H0313534 Y2 JPH0313534 Y2 JP H0313534Y2 JP 1984189513 U JP1984189513 U JP 1984189513U JP 18951384 U JP18951384 U JP 18951384U JP H0313534 Y2 JPH0313534 Y2 JP H0313534Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
displacement
pressure
negative pressure
idle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984189513U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61103538U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984189513U priority Critical patent/JPH0313534Y2/ja
Publication of JPS61103538U publication Critical patent/JPS61103538U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0313534Y2 publication Critical patent/JPH0313534Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等に用いられる内燃機関のア
イドリング時において、機関の吸気通路に配設さ
れたスロツトル弁開度を多段階に制御できるよう
にした、内燃機関用アイドルアツプ機構に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、自動車用エンジンにおいては、そのア
イドリング時に、トルクコンバータをニユートラ
ルレンジからドライブレンジに切り換えたり、ク
ーラを使用したり、またはヘツドライトを点灯し
たりすることによりエンジンの負荷が増大する
と、エンジンの回転数が低下したり、エンジンが
停止したりする等の不具合が発生する。
そこで、スロツトル弁の開度を多段階に調整す
る手段が提供されており、その中で2段階に調整
する機構は、一般に第3図に示すように構成され
ている。
すなわち、スロツトル弁に連結されたロツド1
0が、圧力応動装置A,Bにより駆動され、スロ
ツトル弁が2段階に調整される。
第1の圧力応動装置Aは、アツパケース1とダ
イヤフラム6とにより形成された空気室16に負
圧を供給することによりダイヤフラム6が上方へ
変位するように構成されており、ダイヤフラム6
に連結されたロツド10を上方へ変位させるよう
になつている。
なお、この変位は、ロツド10に固着されたス
ナツプリング18が第2の圧力応動装置B下部に
取り付けられたプレート20に係合するまで行な
われる。
一方、第2の圧力応動装置Bは、ストツププレ
ート3とダイヤフラム7とにより形成された空気
室17に負圧を供給することにより、ダイヤフラ
ム7が変位するように構成されており、ストツプ
プレート14、プレート19を介してスナツプリ
ング18に変位が伝達され、ロツド10はストツ
ププレート3にプレート20が係合するまで変位
するようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、このように構成された従来の機構に
よる場合には、1つの圧力応動装置に対し、1つ
の変位量を設定できるのみであり、多段階の変位
量に対応するようにロツド10を変位させるため
には、変位させようとする個数の圧力応動装置を
装備する必要があり、装置が複雑で大がかりにな
つて、設置スペースを多く必要とするとともに、
高価な装置になる不具合がある。
本考案は、このような問題点の解消をはかろう
とするもので、装備された圧力応動装置の個数以
上の段階の変位をとれるようにしてアイドルアツ
プをきめ細く、かつレスポンスよく、しも確実に
行なえるようにした、内燃機関アイドルアツプ機
構を堤供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案の内燃機関用アイドルアツプ
機構は、内燃機関のアイドリング時に発生する負
荷状態に応じて圧力応動装置により上記機関の吸
気通路に配設されたスロツトル弁を基準のアイド
リング開度から多段階に設定開度に制御する装置
において、上記圧力応動装置はケーシング内を複
数の空気室に分割するとともにその中央部に貫通
孔を有するストツププレート、上記複数の空気室
に、それぞれ上記ストツププレートと略平行に設
けられた第1のダイヤフラムと第2のダイヤフラ
ム、上記第1のダイヤフラムを上記ストツププレ
ート側に、また上記第2のダイヤフラムを上記ス
トツププレートと反対側にそれぞれ同方向に作動
させるべく、上記複数の空気室にそれぞれ負圧を
供給する第1の連結管と第2の連結管、上記第1
のダイヤフラムの作動変位を上記スロツトル弁に
伝達すべく一端が上記第1のダイヤフラムに連結
され他端が上記スロツトル弁を駆動するスロツト
ル弁駆動用アームに取付けられた第1の連結部
材、一端が上記第1のダイヤフラムに連結され他
端が上記第2のダイヤフラム側に延び同他端部に
長孔を有する変位伝達部材、一端が上記第2のダ
イヤフラムに連結され他端が上記貫通孔を挿通し
て上記長孔を挿通するピンをそなえるとともに他
端面が上記第1のダイヤフラムの変位を規制する
ストツパを兼ねる第2の連結部材、上記第2のダ
イヤフラムに作用する負圧室内から上記第2のダ
イヤフラムに向けて突出し該第2のダイヤフラム
の変位を規制するストローク調整部材、上記第1
の連結部材とケーシング間に介装され、上記ピン
上記長孔の上記第2のダイヤフラム側に端部に当
接させるべく設けられたばね、上記第1のダイヤ
フラムおよび第2のダイヤフラムのいずれか一方
を作動させるべく上記第1の連結管と第2の連結
管に選択的に負圧を供給させる負圧供給機構をそ
なえたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の内燃機関用アイドルアツプ機構
では、第1の圧力応動装置による第1の変位量
と、第2の圧力応動装置による第2の変位量と、
第1の変位量と第2の変位量との和の変位量の3
段階に対応するアイドリング開度を迅速に得ら
れ、圧力応動装置の個数以上の多段階のアイドル
アツプがレスポンス良く行なわれる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としての内
燃機関用アイドルアツプ機構について説明する
と、第1図は本考案の第1実施例としての内燃機
関用アイドルアツプ機構を示す模式図であり、第
2図は本考案の第2実施例としての内燃機関用ア
イドルアツプ機構を示す模式図である。
まず、本考案の第1実施例について説明する
と、第1図に示すように、内燃機関の吸気通路に
配設されたスロツトル弁に弁駆動用アーム21が
連結されており、弁駆動用アーム21はスロツト
ル弁の位置が基準アイドル開度に相当する基準位
置になるように配設されている。
弁駆動用アーム21にはロツド10を介してア
ーム駆動機構Saが連結されている。
アーム駆動機構Saは、第1の連結部材として
のロツド10を介して弁駆動用アーム21に連結
された第1の圧力応動装置Aと、ロツド10に第
2の連結部材と第2のストツパとを兼ねる筒状部
材11を介して連結された第2の圧力応動装置B
とにより構成されている。
筒状部材11とロツド10とは変位伝達機構
Sbを介し連結されている。
変位伝達機構Sbは、筒状部材11と水平方向
に延在するように配設されて筒状部材11に固着
されたピン12と第1のダイヤフラム7にロツド
10を延在するようにして第2のダイヤフラム6
へ向け立設されたロツド10′とにより構成され
ている。
ロツド10′には第1の変位量δ1以上の長さを
有しダイヤフラム6およびダイヤフラム7の変位
方向に延在する長孔10′aが形成されており、
長孔10′a内をピン12が移動できるようにな
つている。
そして、ピン12が長孔10′a上端に係止さ
れた状態でロツド10と筒状部材11との連結長
さが最大となり、ダイヤフラム6の上方への変位
時にロツド10′が引つぱられて、ダイヤフラム
6の変位をロツド10に伝達できるようになつて
いる。
また、筒状部材11の下端とダイヤフラム7上
面との間は、第1のアイドルアツプ状態を得べき
スロツトル開度の増加量に対応して設定された第
1の変位量δ1の間隔を有するように調節されてい
る。
第2の圧力応動装置Bは、アツパケース1とア
ツパケース1下端面にストツププレート3とセン
ターケース4とを供締めすることによりダイヤフ
ラム6を固着されて形成されており、アツパケー
ス1とダイヤフラム6とで形成された空気室16
には、ソレノイドスイツチ付弁22を経由してブ
ースト圧が負圧として供給されるようになつてい
る。
空気室16への負圧の供給によりダイヤフラム
6が上方変位し、筒状部材11を第2の変位量δ2
変位させるようになつている。
すなわち、ストローク調整ネジ2とダイヤフラ
ム6との間隔の調整により弁駆動用アーム21を
変位させるべき所要量に対応する第2の変位量δ2
を設定できるようになつている。
第1の圧力応動装置Aは、第2の連結部材6,
7、ストツププレート3およびこれらで形成され
た空気室17で形成されており、空気室17へ
は、第1の連結管9およびソレノイドスイツチ付
弁23を経由してブースト圧が負圧として供給さ
れるようになつている。
ソレノイドスイツチ付弁23の開作動による負
圧の供給によりダイヤフラム7が変位し、ロツド
10を変位させるようになつている。
ロツド10の変位は、第2のストツパとしての
筒状部材11下端面とダイヤフラム7との係合に
より規制されるようになつており、筒状部材11
下端面とダイヤフラム7上面との間隔は、弁駆動
用アーム21に発生させるべき前述と異なる所要
の変位量に対応する第1の変位量δ1に設定できる
ようになつている。
なお、ロツド10は戻しバネ24により常時下
方へ付勢されており、ダイヤフラム7およびダイ
ヤフラム6が変位しないときには、ロツド10お
よび弁駆動用アーム21が基準位置に復帰するよ
うになつている。
一方負圧供給機構Scとしてソレノイドスイツ
チ付弁22,23がCPU25に接続されており、
CPU25にはエアコン26、電気負荷27の作
動信号が入力され、その作動を検出したとき、ソ
レノイドスイツチ付弁22,23のいずれかまた
は双方をCPU25の指示信号により作動させて、
空気室16,17へ負圧を供給するようになつて
いる。
本考案の第1実施例としての内燃機関用アイド
ルアツプ機構は上述のごとく構成されているで、
例えばクーラや各種電気負荷付き自動車車におい
て、その正規のアイドリング時には、第1の圧力
応動装置A、第2の圧力応動装置Bのいずれも作
動せず、弁駆動用アーム21、ロツド10は戻し
バネ24の付勢力により基準状態に保たれ、正規
のアイドリング運転状態が維持される。
そして、アイドリング時にクーラ等を作動させ
る場合には、エアコン26、電気負荷27の状態
変化がCPU25に伝達される。
例えば、エアコン26が作動する場合には、第
1のアイドルアツプ状態としてCPU25からの
指示信号によりソレノイドスイツチ付弁23のみ
が開作動し、連結管9を通じて第1の圧力応動装
置Aの空気室17内にブースト圧(負圧)が供給
され、ダイヤフラム7が上方へ変位する。
このとき、ダイヤフラム7は、筒状部材11下
端と係合するまで変位するが、第2の圧力応動装
置Bの空気室16内へは負圧が供給されていない
で、ダイヤフラム6が変位せず、ダイヤフラム7
は、ダイヤフラム7と筒状部材11下端との間隔
である第1の変位量δ1だけ変位する。
このようにして、ロツド10および弁駆動用ア
ーム21が第1の変位量δ1に対応して駆動され、
第1のアイドルアツプ運転状態となる。
このとき、第1のアイドルアツプ運転状態は、
エアコン26の作動に必要なエンジン出力増加分
を得られるように設定されており、アイドリング
とエアコン26との作動が円滑に行なわれる。
なお、ダイヤフラム7の上方への移動は、ロツ
ド10′における長孔10′a下端にピン12が係
合しないことにより許容される。
また、アイドリング時にエアコン26以外の電
気負荷27を作動させる場合には、第2のアイド
ルアツプ状態として、CPU25からの指示信号
によりソレノイドスイツチ付弁22のみが開作動
し、第2の連結管8を通じて空気室16内にブー
スト圧(負圧)が供給されて、ダイヤフラム6が
変位する。
このとき、第1の圧力応動装置Aの空気室17
には負圧が供給されておらず、ダイヤフラム7は
変位していないが、ロツド10は戻しバネ24に
より下方へ付勢されて、変位伝達機構Sbのピン
12が長孔10′a上端に係止された状態にある。
この状態でダイヤフラム6が変位するため、ロ
ツド10は、ダイヤフラム6がストローク調整ネ
ジ2下端に係止されるまでダイヤフラム6の変位
とともに第2の変位量δ2だけ変位する。
このようにして、ロツド10および弁駆動用ア
ーム21を通じるスロツトル弁が第2の変位量δ2
に対応して駆動され、第2のアイドルアツプ運転
状態となる。
このとき、第2のアイドルアツプ運転状態は、
電気負荷27の作動に必要なエンジン出力増加分
を得られるように設定されており、アイドリング
と電気負荷27との作動が円滑に行なわれる。
なお、このダイヤフラム6の変位により、ダイ
ヤフラム7も同量の第2の変位量δ2だけ上方変位
する。そして、アイドリング時にエアコン26と
電気負荷27との双方を作動させる場合には、第
3のアイドルアツプ状態として、CPU24から
指示信号によりソレノイドスイツチ付弁22およ
びソレノイドスイツチ付弁23がともに開作動
し、連結管8,9を通じて空気室16,17内に
ブースト圧(負圧)が供給されてダイヤフラム6
およびダイヤフラム7が変位する。
すなわち、第2の圧力応動装置Bの空気室16
に負圧が供給されダイヤフラム6が第2の変位量
δ2変位し、筒状部材11も第2の変位量δ2変位す
る。
これにより、ダイヤフラム7が変位して係止さ
れるべき位置が第2の変位量δ2上がつて、ダイヤ
フラム7上面から(第1の変位量δ1+第2の変位
量δ2)の位置に筒状部材11の下端面が位置する
ようになる。
これと同時に、ピン12と長孔11′a上端面
との係合によりロツド11′が第2の変位量δ2
き上げられ、ダイヤフラム7も第2の変位量δ2
位する。
さらに空気室17に負圧が供給されることによ
り、ダイヤフラム7は第2の変位量δ2の位置から
第1の変位量δ1変位し、ロツド10および弁駆動
用アーム21が(第1の変位量δ1+第2の変位量
δ2)変位する。
このようにして、弁駆動用アーム21に連結さ
れたスロツトル弁が(第1の変位量δ1+第2の変
位量δ2)に対応して駆動され、第3のアイドルア
ツプ運転状態となる。
この場合、第1のダイヤフラム7の非作動時、
第2の連結部材11のピン12は、ばね24の作
用で長孔10′aの第2のダイヤフラム6側に端
部に係止しているため、第2のダイヤフラム6の
みを作動させる場合、その変位は瞬時に第1の連
結部材10伝わり、第2のダイヤフラム6がスト
ローク調整ネジ2に当接するまで変位して、適量
なアイドルアツプが迅速に行なわれる。したがつ
てエンジンの回転の落ち込みやエンジンストール
を発生するおそれがない。
また、第1のダイヤフラム7のみを作動させた
場合、第1のダイヤフラム7は、第1のダイヤフ
ラム7のストツパを兼ねる第2の連結部材11の
端部に第1のダイヤフラム7が当接することで変
位が規制され、第1の圧力応動装置によつて常に
適量なアイドルアツプが行なえるので、第1のダ
イヤフラムおよび第2のダイヤフラムは常に決ま
つた変位量となるため、負圧供給機構Scによる
第1のダイヤフラム7または第2のダイヤフラム
6の所要の作動により第1の連結部材10に第1
のダイヤフラム7の変位量の変位や第2のダイヤ
フラム6の変位量の変位および第1のダイヤフラ
ム7の変位量と第2のダイヤフラム6の変位量と
の和の変位の3段階の変位を迅速に作動させるこ
とができ、よつて、2つのダイヤフラムで的確に
3段階のアイドルアツプをレスポンス良く行なう
ことができる。
上述のようにして、2つの圧力応動装置によ
り、第1〜3のレスポンスの良い3段階のアイド
ルアツプ状態をとることができる。
次に本考案の第2実施例としての内燃機関用ア
イドルアツプ機構について説明すると、第2図に
示すように構成されており、第1図に示す符号と
同一の符号はほぼ同様のものを示す。
本実施例では、第1実施例の構成に加え、第3
の圧力応動装置Cが第1の圧力応動装置Aと第2
の圧力応動装置Bとの間に介装されてアーム駆動
機構Saを構成している。
第3の圧力応動装置Cは、第1の圧力応動装置
Aとほぼ同様に形成され、第2の圧力応動装置B
のダイヤフラム6、ストツププレート3、ダイヤ
フラム29およびこれらで形成された空気室32
により形成されており、空気室32へは負圧供給
機構Scとしての連結管30およびソレノイドス
イツチ付弁28を経由してブースト圧が負圧とし
て供給されるようになつている。
空気室32への負圧の供給によりダイヤフラム
29が変位し、筒状部材33を変位させるように
なつている。
第3の圧力応動装置C内に配設された変位伝達
機構Sb′は、筒状部材33と水平方向に配設され
て筒状部材33に固着されたピン34と、ダイヤ
フラム29に筒状部材11を延在するようにして
ダイヤフラム6へ向け立設されたロツド11′と
により構成されている。
ロツド11′には、第3の変位量δ3以上の長さ
を有し、ダイヤフラム29の変位方向に延在する
長孔11′aが形成されており、長孔11′a内を
ピン34が移動できるようになつている。
そして、筒状部材33が長孔11′a上端に係
止された状態でロツド11′と筒状部材33との
連結長さが最大となりダイヤフラム6の上方への
変位時にロツド11′が引つぱられて、ダイヤフ
ラム6の変位を、筒状部材11を介しロツド10
に伝達できるようになつている。
また、筒状部材33の下端とダイヤフラム29
上面との間は、第4のアイドルアツプ状態を得べ
きスロツトル開度の増加量に対応して設定された
第3の変位量δ3の間隔を有するように調整されて
いる。
第3の圧力応動装置Cは、アツパケース1とロ
アケース5との間にストツププレート3およびス
トツププレート31を介して共締めすることによ
りダイヤフラム29を固着されて形成されてい
る。
ダイヤフラム29は、空気室32への負圧の供
給により変位し、筒状部材33下端面とダイヤフ
ラム29との係合により規制されるようになつて
いる。
本考案の第2実施例としての内燃機関用アイド
ルアツプ機構は上述のごとく構成されているの
で、例えばクーラや各種電気負荷付き自動車にお
いて、その正規のアイドリング時には、圧力応動
装置A,B,Cのいずれも作動せず、弁駆動用ア
ーム21、ロツド10は戻しバネ24の付勢力に
より基準状態に保たれ、正規規のアイドリング運
転状態が維持される。
そして、エアコン26、電気負荷27の作動時
にはその作動状態に応じ、CPU25からソレノ
イドスイツチ付弁22,23,28へ作動指示信
号が出力され、ソレノイドスイツチ付弁22,2
3,28がその一部または全部作動する。
圧力応動装置A,B,Cは、ソレノイドスイツ
チ付弁22,23,28それぞれへの開作動指示
信号により、第1の実施例と同様にして、それぞ
れ第1の変位量δ1、第2の変位量δ2、第3の変位
量δ3の変位を行ない、ロツド10にそのいずれか
の変位が発生する。
これにより、第1、第2、第4のアイドルアツ
プ状態が得られる。
そして、ソレノイドスイツチ付弁22とソレノ
イドスイツチ付弁23とを開作動させた場合に
は、第1実施例と同様の作動で、第1の圧力応動
装置Aの第1の変位量δ1と第2の圧力応動装置B
の第2の変位量δ2とを合わせた(第1の変位量δ1
+第2の変位量δ2)の変位がロツド10に発生す
る。
これにより、第3のアイドルアツプ状態が得ら
れる。
また、ソレノイドスイツチ付弁23とソレノイ
ドスイツチ付弁28とを開作動させると、第1の
圧力応動装置Aの第1の変位量δ1と第3の圧力応
動装置Cの第3の変位量δ3とを合わせた(第1の
変位量δ1+第3の変位量δ3)の変位がロツド10
に発生する。
これにより、第5のアイドルアツプ状態が得ら
れる。
そして、ソレノイドスイツチ付弁22とソレノ
イドスイツチ付弁28とを開作動させると、ダイ
ヤフラム29が(第2の変位量δ2+第3の変位量
δ3)の変位をし、この変位が筒状部材11、ロツ
ド10′を通じロツド10に伝達される。
これにより、第6のアイドルアツプ状態が得ら
れる。
さらに、ソレノイドスイツチ付弁22,28,
23のすべてを開作動させると、ダイヤフラム6
が第2の変位量δ2変位し、ダイヤフラム29が
(第2の変位量δ2+第3の変位量δ3)変位し、こ
のように変位した筒状部材11に係合するように
ダイヤフラム7は(第2の変位量δ2+第3の変位
量δ3+第1の変位量δ1)の変位を発生する。
これにより、ロツド10は(第1の変位量δ1
第2の変位量δ2+第3の変位量δ3)の変位を発生
し、第7のアイドルアツプ状態が得られる。
このように、第1〜7のアイドルアツプ状態が
エアコン26や電気負荷27の作動状態に応じ
CPU25により選択され、レスポンスが良好で、
しかも確実かつ安定したアイドリングが行なわれ
る。
さらに本実施例から発展させて、第1の圧力応
動装置Aと第2の圧力応動装置Bとの間に第3の
圧力応動装置Cを(n−2)個介装させると、
(2n−1)通りアイドルアツプ状態が得られる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の内燃機関用アイ
ドルアツプ機構によれば、内燃機関のアイドリン
グ時に発生する負荷状態に応じて圧力応動装置に
より上記機関の吸気通路に配設されたスロツトル
弁を基準のアイドリング開度から多段階の設定開
度に制御する装置において、上記圧力応動装置は
ケーシング内を複数の空気室に分割するとともに
その中央部に貫通孔を有するストツププレート、
上記複数の空気室にそれぞれ上記ストツププレー
トと略平行に設けられた第1のダイヤフラムと第
2のダイヤフラム、上記第1のダイヤフラムを上
記ストツププレート側に、また上記第2のダイヤ
フラムを上記ストツププレートと反対側に、それ
ぞれ同方向に作動させるべく、上記複数の空気室
にそれぞれ負圧を供給する第1の連結管と第2の
連結管、上記第1のダイヤフラムの作動変位を上
記スロツトル弁に伝達すべく一端が上記第1のダ
イヤフラムに連結され他端が上記スロツトル弁を
駆動するスロツトル弁駆動用アームに取付けられ
た第1の連結部材、一端が上記第1のダイヤフラ
ムに連結され他端が上記第2のダイヤフラム側に
延び同他端部に長孔する変位伝達部材、一端が上
記第2のダイヤフラムに連結され他端が上記貫通
孔を挿通して上記長孔を挿通するピンをそなえる
とともに他端面が上記第1のダイヤフラムの変位
を規制するストツパを兼ねる第2の連結部材、上
記第2のダイヤフラムに作用する負圧室内から上
記第2のダイヤフラムに向けて突出し該第2のダ
イヤフラムの変位を規制するストローク調整部
材、上記第1の連結部材とケーシング間に介装さ
れ上記ピンを上記長孔の上記第2のダイヤフラム
側の端部に当接させるべく設けられたばね、上記
第1のダイヤフラムおよび第2のダイヤフラムの
いずれか一方を作動または両方のダイヤフラムを
作動させるべく上記第1の連結管と第2の連結管
に選択的に負圧を供給させる負圧供給機構をそな
えるという簡素な構成で、装備された圧力応動装
置の個数以上の段階の迅速なアイドルアツプ状態
を得られるようになり、アイドルアツプをきめ細
かく、かつレスポンスよくしかも確実に行なえる
ようになつて、効率の良い安定したアイドリング
を行なえるようになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例としての内燃機関
用アイドルアツプ機構を示す模式図であり、第2
図は本考案の第2実施例としての内燃機関用アイ
ドルアツプ機構を示す模式図であり、第3図は従
来のアイドルアツプ機構の要部縦断面図である。 1……アツパケース、2……ストローク調整ネ
ジ、3……ストツププレート、4……センターケ
ース、5……ロアケース、6……第2のダイヤフ
ラム、7……第1のダイヤフラム、8……第2の
連結管、9……第1の連結管、10,10′……
第1の連結部材としてのロツド、10′a……長
孔、11……第2の連結部材と第2のストツパと
を兼ねる筒状部材、11′……ロツド、11′a…
…長孔、12……第1のストツパとしてのピン、
13……バネ受け、14……ストツププレート、
15……リターンスプリング、16,17……空
気室、18……スナツプリング、19,20……
プレート、21……弁駆動用アーム、22,23
……ソレノイドスイツチ付弁、24……戻しバ
ネ、25……CPU、26……エアコン、27…
…電気負荷、28……ソレノイドスイツチ付弁、
29……ダイヤフラム、30……連結管、31…
…ストツププレート、32……空気室、33……
筒状部材、34……ピン、A……第1の圧力応動
装置、B……第2の圧力応動装置、C……第3の
圧力応動装置、Sa……アーム駆動機構、Sb,
Sb′……変位伝達機構、Sc……負圧供給機構、δ1
……第1の変位量、δ2……第2の変位量、δ3……
第3の変位量。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関のアイドリング時に発生する負荷状態
    に応じて圧力応動装置により上記機関の吸気通路
    に配設されたスロツトル弁を基準のアイドリング
    開度から多段階の設定開度に制御する装置におい
    て、上記圧力応動装置はケーシング内を複数の空
    気室に分割するとともにその中央部に貫通孔を有
    するストツププレート、上記複数の空気室にそれ
    ぞれ上記ストツププレートと略平行に設けられた
    第1のダイヤフラムと第2のダイヤフラム、上記
    第1のダイヤフラムを上記ストツププレート側
    に、また上記第2のダイヤフラムを上記ストツプ
    プレートと反対側に、それぞれ同方向に作動させ
    るべく、上記複数の空気室にそれぞれ負圧を供給
    する第1の連結管と第2の連結管、上記第1のダ
    イヤフラムの作動変位を上記スロツトル弁に伝達
    すべく一端が上記第1のダイヤフラムに連結され
    他端が上記スロツトル弁を駆動するスロツトル弁
    駆動用アームに取付けられた第1の連結部材、一
    端が上記第1のダイヤフラムに連結され他端が上
    記第2のダイヤフラム側に延び同他端部に長孔を
    有する変位伝達部材、一端が上記貫通孔を挿通し
    て上記長孔を挿通するピンをそなえるとともに他
    端面が上記第1のダイヤフラムの変位を規制する
    ストツパを兼ねる第2の連結部材、上記第2のダ
    イヤフラムに作用する負圧室内から上記第2のダ
    イヤフラムに向けて突出し該第2のダイヤフラム
    の変位を規制するストローク調整部材、上記第1
    の連結部材とケーシング間に介装され上記ピンを
    上記長孔の上記第2のダイヤフラム側の端部に当
    接させるべく設けられたばね、上記第1のダイヤ
    フラムおよび第2のダイヤフラムのいずれか一方
    を作動または両方のダイヤフラムを作動させるべ
    く上記第1の連結管と第2の連結管に選択的に負
    圧を供給させる負圧供給機構をそなえたことを特
    徴とする、内燃機関用アイドルアツプ機構。
JP1984189513U 1984-12-13 1984-12-13 Expired JPH0313534Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984189513U JPH0313534Y2 (ja) 1984-12-13 1984-12-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984189513U JPH0313534Y2 (ja) 1984-12-13 1984-12-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61103538U JPS61103538U (ja) 1986-07-01
JPH0313534Y2 true JPH0313534Y2 (ja) 1991-03-27

Family

ID=30746964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984189513U Expired JPH0313534Y2 (ja) 1984-12-13 1984-12-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0313534Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021038596A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 土江 和弘 建築用緊締具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6131164Y2 (ja) * 1979-03-12 1986-09-10

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021038596A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 土江 和弘 建築用緊締具

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61103538U (ja) 1986-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5038733A (en) Load adjustment device
US5014666A (en) Load adjustment device
US4201169A (en) Control installation for the idling rotational speed of internal combustion engines
JPS5828458B2 (ja) ジドウヘンソクキノ ユアツセイギヨソウチ
US5027766A (en) Load adjustment device
US5148790A (en) Load adjustment device
JPH0313534Y2 (ja)
US5036813A (en) Load-shifting device
US4750463A (en) Fuel injection system for an air-compression internal-combustion engine with electronic regulation
JPH084540A (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
US4252090A (en) Mechanical engine governor with pressure responsive minimum droop limiting speed control
JPS6154933B2 (ja)
US3013777A (en) Remote control mechanism for pneumatic and hydraulic systems
US5121728A (en) Load adjustment device
SU856395A3 (ru) Устройство дл управлени дроссельной заслонкой двигател внутреннего сгорани
JPS5836834Y2 (ja) 内燃機関のアイドリング時におけるスロットル弁の多段式制御装置
JPS5919793Y2 (ja) エンジンのアイドリング回転数制御装置
JPS6150175B2 (ja)
JPS6131164Y2 (ja)
JP3073311B2 (ja) エンジンのスロットル弁制御装置
JPH0311379Y2 (ja)
JPH0330593Y2 (ja)
JPH0435616B2 (ja)
JPH0449404Y2 (ja)
JPS635569B2 (ja)