JPH0313451B2 - - Google Patents

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JPH0313451B2
JPH0313451B2 JP1246440A JP24644089A JPH0313451B2 JP H0313451 B2 JPH0313451 B2 JP H0313451B2 JP 1246440 A JP1246440 A JP 1246440A JP 24644089 A JP24644089 A JP 24644089A JP H0313451 B2 JPH0313451 B2 JP H0313451B2
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fixed
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output shaft
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Shiro Sakakibara
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Aisin AW Co Ltd
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Aisin AW Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車輌等の変速機に用いられる、入力軸
および出力軸のそれぞれに、各軸に同心的に連結
された固定プーリと、該固定プーリに対して軸方
向に移動可能に配設された可動プーリとを備えた
プライマリ・プーリおよびセカンダリ・プーリと
を備え、これら両プーリ間にベルトを掛け渡した
ベルト式無段変速機に係り、特に可動プーリを固
定プーリに向けて押圧する流体式サーボ装置の改
良に関する。
[従来の技術] ベルト式無段変速機において、可動プーリを固
定プーリに向けて押圧する流体式サーボ装置とし
ては、可動プーリに該サーボ装置のシリンダを一
体的に設け、入力軸または出力軸に前記サーボ装
置のシリンダに嵌合するピストンを固定すること
により、ベルト式無段変速機の小型化および軽量
化が図られている。
さらに、前記流体式サーボ装置をダブルピスト
ンタイプとし、流体式サーボ装置をさらにコンパ
クト化することが、特開昭53−70265号公報に開
示されている。このダブルピストンタイプの流体
式サーボ装置においては、2個のシリンダを形成
する共通の円筒状シリンダ壁が可動フランジと一
体に、入力軸または出力軸と同心的に形成されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] 前記固定フランジと可動フランジとの間には、
その全周面にわたつてベルトが挾圧されているこ
とはなく、ほぼ半周にわたつて当接挾圧されてい
る。可動フランジは入力軸または出力軸にその軸
方向に摺動自在に設けられているとともに、その
軸方向の長さを短縮し軽量化して無段変速機全体
をコンパクト化しようとすると、可動フランジは
流体式サーボ装置の押圧力とベルトのほぼ半周に
わたる当接挾圧による反力によつて、可動フラン
ジの円錐面の中心軸線がこれを支承する入力軸ま
たは出力軸の中心軸線に対し傾斜せしめられた状
態で回転させられる傾向を生ずる。
上記のように2個のシリンダを形成する共通
の、入力軸または出力軸と同心的に形成されてい
る流体式サーボ装置では、可動フランジが入力軸
または出力軸の中心軸線に対し傾斜せしめられる
と、該シリンダに摺動するピストンとの摺動関係
が劣化し、可動フランジの固定フランジに対する
円滑な相対的軸方向移動を行うことができなくな
る。
そこで本発明は、前記可動フランジの固定フラ
ンジに対する円滑な相対移動を保証するダブルピ
ストンタイプの液圧式サーボ装置を備えるベルト
式無段変速機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、入力軸と
該入力軸に平行に配設される出力軸と、前記入力
軸に同心的に連結された固定フランジおよび該固
定フランジに対して軸方向に移動可能に配設され
た可動フランジとを備えるプライマリ・プーリ
と、前記出力軸に同心的に連結された固定フラン
ジおよび該固定フランジに対し軸方向に移動可能
の可動フランジとからなるセカンダリ・プーリ
と、前記プライマリ・プーリおよびセカンダリ・
プーリ間に掛け渡され、両プーリに対する有効駆
動半径位置を変えることにより前記入力軸と出力
軸との間の回転速度比を変更すべくしたベルトと
を包含するベルト式無段変速機において、前記入
力軸および出力軸には、プライマリ・プーリおよ
びセカンダリ・プーリのそれぞれの可動フランジ
と該可動フランジに軸方向に対向せしめて前記入
力軸および出力軸に固定的に配設した固定部材と
の間に流体圧サーボを構成し、これら流体式サー
ボ装置の少なくとも一方または両方は、前記可動
フランジに対し前記軸方向に対向せしめて該可動
フランジとの間に第1のシリンダ室を形成する固
定壁を前記固定部材とともに固定的に配設すると
ともに、前記固定壁に前記軸方向に摺動自在に嵌
装せしめるとともに前記可動フランジに当接され
る可動壁と前記固定部材との間に第2のシリンダ
室を形成せしめ、前記第1および第2のシリンダ
室に導入する流体圧を前記可動フランジの前記軸
方向の押圧力としたことを特徴とするベルト式無
段変速機に係るものである。
[実施例] 図面は車輌用無段変速装置に適用した本発明の
一実施例を示し、第1図はその概要図、第2図は
プライマリ・プーリ、セカンダリ・プーリおよび
差動歯車筐間の回転連結を示す概要図、第3図は
その展開断面図を示すものである。
図において、トルクコンバータ1は内燃機関等
の原動機Aの出力軸に連結されたポンプインペラ
2、後述する入力軸7に連結されたタービンラン
ナ3および一方向クラツチによりハウジング10
0に支承されたステータ4よりなるものであつ
て、さらに前記タービンランナ3または入力軸7
に摺動自在とされ、もしくは入力軸7に摺動自在
とされたタービンランナ3に固着されたピストン
5を有し、該ピストン5にはポンプインペラ2と
固着されたトルクコンバータ1のケーシングに面
せしめた摩擦板6を設け、前記ケーシングとピス
トン5とで直結クラツチを構成せしめている。
変速装置の入力軸7はハウジング100に回転
自在に支承され、該入力軸7の一端は前記タービ
ンランナ3に連結され、他端は一端をハウジング
100に支承せしめかつ入力軸7と同一軸上に配
列せしめた中間軸8の他端を回転自在に支承して
いる。入力軸7の端部にはクラツチドラム9が同
心的に固着され、一方中間軸8の入力軸側端部に
はクラツチハブ10が同心的に連結され、クラツ
チドラム9およびクラツチハブ10の円筒状部材
間に多板式クラツチ11が構成され、クラツチド
ラム9に摺動自在に設けられたピストン12の作
動により、多板式クラツチ11は作動せしめられ
て入力軸7と中間軸8とを係脱自在ならしめる。
符号13はピストン12を作動せしめるシリンダ
室である。
中間軸8には、該軸8にスプライン係合せしめ
られたサンギヤ14、中間軸8に同心的に回転自
在のリングギヤ15、前記サンギヤ14と噛合す
るプラネタリピニオン16ならびに該プラネタリ
ピニオン16と前記リングギヤ15とに噛合する
プラネタリピニオン16′と、これらプラネタリ
ピニオン16,16′を回転自在に支承するプラ
ネタリキヤリヤ17とから成るプラネタリ歯車装
置18が設けられ、前記プラネタリキヤリヤ17
の外周は前記クラツチドラム9にスプライン係合
され、前記リングギヤ15の外周とハウジング1
00の円筒面間に多板式ブレーキ19が構成さ
れ、ハウジング100に形成されたシリンダ室2
0内を摺動するピストン21により多板式ブレー
キ19は作動されて、前記リングギヤ15をハウ
ジング100に対して係止または解放せしめ、リ
ングギヤ15をハウジング100に係止せしめた
とき入力軸7の回転を中間軸8に逆転せしめて伝
達する。
即ち前記多板式クラツチ11、プラネタリ歯車
装置18および多板式ブレーキ19によつて、入
力軸7と中間軸8との間に正逆転切換装置が構成
される。
ベルト式無段変速機の入力軸として機能する中
間軸8には、プライマリ・プーリ31の固定フラ
ンジ32が一体に同心的に形成され、該固定フラ
ンジ32に対し可動フランジ33が同心的に中間
軸8上をその軸方向に摺動自在に設けられ、該可
動フランジ33に一体に形成した円筒壁35を中
間軸8に固定した固定部材36の周壁37と同心
的に配列せしめ、内周を中間軸8に固定し外周を
前記円筒壁35の内周に嵌合せしめた固定壁とし
て形成された第1のピストン38と前記可動フラ
ンジ33との間に第1のシリンダ室を形成し、前
記第1のピストン38の外径より小なる外径を有
する円筒状部に摺動自在としかつ該第1のピスト
ン38の前記円筒状部と前記固定部材36の周壁
37との間に嵌合せしめた可動壁として形成され
た第2のピストン39との間に第2のシリンダ室
を形成するとともに、前記第2のピストン39の
外周部を前記円筒壁35の端部に当接して、ダブ
ルピストン式の流体圧サーボ40を構成する。
一方前記中間軸8に平行にハウジング100に
軸架せしめられた出力軸25にはセカンダリ・プ
ーリ41の固定フランジ42が一体に形成され、
該固定フランジ42に対し可動フランジ43が同
心的に出力軸25上をその軸方向に摺動自在に設
けられ、該可動フランジ43に一体に形成した円
筒壁45を出力軸25に固定した固定部材46の
周壁47と同心的に配列せしめ、内周を出力軸2
5に固定し、外周を前記円筒壁45に嵌合せしめ
た固定壁として形成された第1のピストン48と
前記可動フランジ43との間に第1のシリンダ室
を形成し、前記第1のピストン48の外径より小
なる外径を有する円筒状部に摺動自在としかつ該
第1のピストン48の前記円筒状部と前記固定部
材46の周壁47との間に嵌合せしめた可動壁と
して形成した第2のピストン49との間に第2の
シリンダ室を形成するとともに、前記第2のピス
トン49の外周部を前記円筒壁45の端部に当接
して、ダブルピストン式の流体圧サーボ50を構
成する。前記可動フランジ43と固定部材46と
の間には螺旋スプリング44が設けられ、可動フ
ランジ43を固定フランジ42に向けて常に押圧
する弾発力を付与せしめている。
符号51はプライマリ・プーリ31およびセカ
ンダリ・プーリ41のそれぞれのフランジの相対
向する円錐状傾斜面間に掛け渡される無端ベルト
であつて、前記円錐状傾斜面に係合する傾斜面5
2,52を両側面に形成し、該傾斜面52,52
に開口するスリツト53,53を穿設形成した金
属製ブロツク54を多数厚さ方向に並べ、前記ス
リツト53,53に挿入した無端の金属バンドで
連綴したものであつて、この無端ベルト51は例
えば特開昭54−52253号公報等で公知となつてい
るものである。そして上記プライマリ・プーリ3
1、セカンダリ・プーリ41および無端ベルト5
1によつてベルト式無段変速機が構成される。
前記出力軸25にはスプロケツトホイール26
が設けられ、一方左右の車輪に動力を伝達するた
めの車輪駆動軸27,27、該軸27,27′に
固着した傘歯車を含む差動歯車装置を内蔵せしめ
た差動歯車筐28がハウジング100に前記車輪
駆動軸27,27′を出力軸25に平行せしめて
回転自在に支承されており、該差動歯車筐28の
外周に設けたスプロケツトホイール29と前記ス
プロケツトホイール26との間にチエイン61が
掛け渡されて出力軸25の回転を車輪駆動軸2
7,27′に伝達せしめるように構成される。前
記出力軸25のスプロケツトホイール26は出力
軸25に直接固着されても差支えないが、図示の
実施例では該スプロケツトホイール26は出力軸
25と同心的に回転自在とされ、出力軸25には
該軸25に固定したサンギヤ55、該サンギヤ5
5に噛合するプラネタリピニオン56、該プラネ
タリピニオン56と噛合し、前記サンギヤ55と
同心的位置にハウジング100に固定したリング
ギヤ57および前記プラネタリピニオン56を回
転自在に支承するプラネタリキヤリヤ58より成
る減速歯車装置を構成し、該プラネタリキヤリヤ
58を前記スプロケツトホイール26と連結せし
めて、出力軸25の回転を減速せしめてスプロケ
ツトホイール26に伝達せしめている。
なお中間軸8の外壁およびプライマリ・プーリ
31の可動フランジ33の軸の内壁には軸方向の
凹溝を対向せしめて形成し、該凹溝中に複数個の
球体62,62…を挾持せしめてあり、また出力
軸25の外壁およびセカンダリ・プーリ41の可
動フランジ43の軸の内壁にも同様に軸方向の凹
溝を対向せしめて形成し、該凹溝中に複数個の球
体63,63…を挾持せしめてあり、これら凹溝
と球体62,63の係合により可動フランジ3
3,34は軸8,25と一体回転せしめられると
ともに、球体62,63に支承されて軸方向の摺
動抵抗を低減せしめられている。
また出力軸25の一端にはガバナバルブ101
が設けられ、油ポンプ102によつて形成される
流体圧に出力軸25の回転速度、即ち車輌の走行
速度に比例した因子を加えるように調整してい
る。
以上の構成よりなる実施例装置は、マニユアル
バルブ(図示せず)を前進位置に操作せしめてス
ロツトバルブ(図示せず)およびガバナバルブ1
01により調整したラインプレツシヤをシリンダ
室13に導入して多板クラツチ11を係合し、入
力軸7と中間軸8とを結合せしめ、かつ前記ライ
ンプレツシヤを中間軸8の軸孔103および油孔
104、ならびに可動フランジ33の軸筒部に穿
設した油孔105を介して流体圧サーボ40のシ
リンダ室に導入し、また前記ラインプレツシヤを
出力軸25の軸孔106および油孔107、なら
びに可動フランジ43の軸筒部に穿設した油孔1
08を介して流体圧サーボ50のシリンダ室に導
すると、プライマリ・プーリ31およびセカンダ
リ・プーリ41のそれぞれの可動フランジ33,
43は固定フランジ32,42に向かつて押圧さ
れ、その円錐状傾斜面によつて無端ベルト51の
傾斜面52を挾圧し、中間軸8の回転を前記ベル
ト51を介して出力軸25に伝達する。そしてプ
ライマリ・プーリ31の流体圧サーボ40に作用
する作動流体の圧力をセカンダリ・プーリ41の
流体圧サーボ50に作用する作動流体の圧力より
大にするときは、プライマリ・プーリ31に係合
する無端ベルト51の有効駆動半径は次第に大と
なるとともにセカンダリ・プーリ41に係合する
無端ベルト51の有効駆動半径は次第に小とな
り、ベルト式変速機は無段階に出力軸25を増速
せしめる。出力軸25の回転はサンギヤ55、プ
ラネタリピニオン56、プラネタリキヤリヤ58
およびリングギヤ57よりなる減速歯車装置によ
り所定の減速比でスプロケツトホイール26に伝
達され、さらにチエイン61、スプロケツトホイ
ール29、差動歯車筐28を介して左右の車輪駆
動軸27,27′に伝達される。
マニユアルバルブを後進位置に操作せしめる
と、ラインプレツシヤはシリンダ室20に送ら
れ、ピストン21により多板クラツチ19を作動
させリングギヤ16をハウジング100に係止せ
しめ、プラネタリ歯車装置18を介して中間軸8
を入力軸7に対して所定の減速比で逆転せしめ
る。プライマリ・プーリ31およびセカンダリ・
プーリ41の流体圧サーボ40,50には前記と
同様のラインプレツシヤが作用し、車輪駆動軸2
7,27′は後進方向に回転駆動される。
マニユアルバルブを中立位置に操作せしめる
と、シリンダ13,20、流体圧サーボ40のラ
インプレツシヤはドレインされるので、セカンダ
リ・プーリ41の流体圧サーボ50内の螺旋スプ
リング44の弾力はその可動フランジ43を固定
フランジ41に近接するように押圧し、セカンダ
リ・プーリ41に係合する無端ベルト51の係合
位置を半径方向最外方に押し出すので、車輌の停
止中は出力軸25の中間軸8に対する減速率を最
も大なる位置に置く。
出力軸25と車輪駆動軸27,27′は平行に
され、チエイン61で駆動伝達されるので、出力
軸25と車輪駆動軸27,27′間を歯車により
駆動伝達する場合に比して、第2図に示すように
出力軸25と車輪駆動軸27,27′間の減速率
を任意に選ぶことができ、動力伝達経路を短か
く、かつ軽量とすることができ、出力軸25の流
体圧サーボ50への作動流体の供給を出力軸25
の端部から行うことができ、中間軸8、出力軸2
5、車輪駆動軸27の配置の自由度が大となる。
その他本実施例において流体継手として図示の
トルクコンバータのほかフルカン継手など任意の
流体継手を用いることができることは自明であ
る。
[発明の作用効果] 本発明は、互いに平行に配設される入力軸と出
力軸とに、それぞれの軸に連結された固定フラン
ジと該固定フランジに対して軸方向に移動可能に
配設された可動フランジとからなるプライマリ・
プーリとセカンダリ・プーリを設け、両プーリ間
にベルトを掛け渡したベルト式無段変速機におい
て、前記入力軸および出力軸には、プライマリ・
プーリおよびセカンダリ・プーリのそれぞれの可
動フランジと該可動フランジに軸方向に対向せし
めて前記入力軸および出力軸に固定的に配設した
固定部材との間に流体式サーボ装置を構成して、
該流体式サーボ装置に導入する流体圧を制御する
ことにより前記ベルトの両プーリに対する有効駆
動半径を変え、前記入力軸と出力軸との間の回転
速度比を変更するものである。
本発明においては、前記流体式サーボ装置の少
なくとも一方または両方は、前記可動フランジに
対し前記軸方向に対向せしめて前記可動フランジ
との間に第1のシリンダ室を形成する固定壁を前
記固定部材とともに固定的に配設するとともに、
前記固定壁に摺動自在に嵌装せしめるとともに前
記可動フランジに当接される可動壁と前記固定部
材との間に第2のシリンダ室を形成せしめて、前
記流体式サーボ装置をダブルピストンタイプの流
体式サーボ装置に構成することにより、前記第1
のシリンダ室に導入する流体圧は前記固定壁を反
力部材として、また第2のシリンダ室に導入する
流体圧は前記固定部材を反力部材として、それぞ
れのシリンダ室に導入する流体圧を前記可動フラ
ンジの前記軸方向の押圧力とするものである。
そして前記流体式サーボ装置は、前記固定部材
とともに前記第2のシリンダ室を形成する可動壁
は前記可動フランジとは別体に構成され、前記可
動フランジとともに第1のシリンダ室を形成する
固定壁に摺動自在に嵌装されるように構成したの
で、第1および第2のシリンダ室を形成する共通
の円筒状シリンダ壁を可動フランジと一体に形成
する必要がなく、流体式サーボ装置の押圧力とベ
ルトのほぼ半周にわたる当接挟圧によつて可動フ
ランジが中心軸線に対して傾斜せしめられたとし
ても、第1および第2のシリンダ室を形成する部
材は相互に独立しているので、第2のシリンダ室
を形成する可動壁と固定部材は前記可動フランジ
の傾斜による影響を受けることなく相対的軸方向
移動を行うことができ、可動フランジの固定フラ
ンジに対する円滑な相対的軸方向移動を保証する
ことができる。
本発明によれば、プライマリ・プーリおよびセ
カンダリ・プーリおよびこれらプーリに配設され
る流体式サーボ装置の少くとも一方および両方
を、各プーリの可動フランジにその円錐面の中心
軸線が該フランジを支承する軸の中心軸線に対し
て傾斜せしめられた状態で回転することにより受
ける影響を最小限に止め、前記可動フランジの円
錐面に対して軸方向には遠い位置にある固定部材
と可動壁との間に形成される第2のシリンダ室
を、前記可動フランジの円錐面の中心軸線の傾斜
した状態での回転と無関係に作動できるようにし
たので、前記固定部材および可動壁の摺動は常時
円滑に行われるとともに、これら固定部材および
可動壁は前記傾斜した状態での回転による外力を
受けないから、強度的には流体式サーボ装置とし
て必要最小限の強度をもたせれば充分であつて、
例えば金属板のプレス成形品によつても構成する
こともでき、前記可動フランジとともに第1のシ
リンダ室を形成すべく前記可動フランジに軸方向
に近い位置にあつて前記円錐面の中心軸線の傾斜
した状態での回転の影響が比較的に少い前記固定
壁も、前記可動壁が前記円錐面の中心軸線が傾斜
した状態での回転の影響を受けないことに伴つて
強度的な負担が少いから、前記固定部材および可
動壁と同様に例えば金属板のプレス成形品によつ
ても構成することも、装置全体の軽量化および軸
方向寸法の短縮を目途とするベルト式無段変速機
のコンパクト化を図ることができる優れた効果を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は車輌用無段変速装置に適用した本発明の
一実施例を示すものであつて、第1図はその概要
図、第2図は動力伝達系の概要図、第3図はその
断面図である。 なお図中、次の符号はそれぞれ次の部分を示
す。8……中間軸(入力軸)、25……出力軸、
31……プライマリ・プーリ、41……セカンダ
リ・プーリ、32,42……固定フランジ、3
3,43……可動フランジ、36,46……固定
部材、38,48……固定壁、39,49……可
動壁、51……ベルト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入力軸と、該入力軸に平行に配設される出力
    軸と、前記入力軸に同心的に連結された固定フラ
    ンジおよび該固定フランジに対して軸方向に移動
    可能に配設された可動フランジとを備えるプライ
    マリ・プーリと、前記出力軸に同心的に連結され
    た固定フランジおよび該固定フランジに対し軸方
    向に移動可能に配設された固定フランジとを備え
    るセカンダリ・プーリと、前記プライマリ・プー
    リおよびセカンダリ・プーリ間に掛け渡され、両
    プーリに対する有効駆動半径位置を変ることによ
    り前記入力軸と出力軸との間の回転速度比を変更
    すべくしたベルトとを包含するベルト式無段変速
    機において、 前記入力軸および出力軸には、プライマリ・プ
    ーリおよびセカンダリ・プーリのそれぞれの可動
    フランジと該可動フランジに軸方向に対向せしめ
    て前記入力軸および出力軸に固定的に配設した固
    定部材との間に流体式サーボ装置を構成し、 これら流体式サーボ装置の少なくとも一方また
    は両方は、前記可動フランジに対し軸方向に対向
    せしめて該可動フランジとの間に第1のシリンダ
    室を形成する固定壁を前記固定部材とともに固定
    的に配設するとともに、前記固定壁に前記軸方向
    に摺動自在に嵌装せしめるとともに前記可動フラ
    ンジに当接される可動壁と前記固定部材との間に
    第2のシリンダ室を形成せしめ、前記第1および
    第2のシリンダ室に導入する流体圧を前記可動フ
    ランジの前記軸方向の押圧力としたことを特徴と
    するベルト式無段変速機。 2 前記流体式サーボ装置の前記固定壁は、前記
    可動フランジに一体的に形成した円筒壁の内周面
    に摺接する外径を有し、前記固定部材に向けて突
    出しかつ前記外径より少なる外径を有する円筒状
    部が形成され、前記可動壁はその内周において前
    記固定壁の前記円筒状部に嵌装されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のベルト
    式無段変速機。 3 前記可動壁はその外周部において前記可動フ
    ランジの円筒壁の端部に当接せしめられることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載のベルト式無段変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5370265A (en) * 1976-12-03 1978-06-22 Gkn Transmissions Ltd Transmission gear

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JPS5370265A (en) * 1976-12-03 1978-06-22 Gkn Transmissions Ltd Transmission gear

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