JPH03134132A - 高熱膨張係数を有する鋳鉄材 - Google Patents

高熱膨張係数を有する鋳鉄材

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JPH03134132A
JPH03134132A JP27258889A JP27258889A JPH03134132A JP H03134132 A JPH03134132 A JP H03134132A JP 27258889 A JP27258889 A JP 27258889A JP 27258889 A JP27258889 A JP 27258889A JP H03134132 A JPH03134132 A JP H03134132A
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JP
Japan
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cast iron
thermal expansion
iron material
high coefficient
coefficient
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Application number
JP27258889A
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Inventor
Shuhei Adachi
修平 安達
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、鋳鉄表面にオーステナイト基地を形成した高
熱膨張係数を有する鋳鉄材に関する。
[従来の技術] 例えば、アルミ鋳物に圧入または鋳包みにより挿入され
る鋳鉄製シリンダライナーは、−膜厚動機において広く
使用されているが、アルミと鋳鉄の熱膨張係数がそれぞ
れ2.2X10−”/’″Cと1、lXl0−S/’ 
Cと著しく相違するため、運転による温度上昇と共にシ
リンダライナーの締付力が解放され、シリンダ内径の真
円度、円筒度等が大きく変化し、ピストンとのクリアラ
ンスを局部的に増大させるためガス抜は等を生じさせエ
ンジン性能を低下させるという問題を有している。
また、変形の程度によっては、シリンダライナーとアル
ミボディ又はアルミブロックとの間に空隙を生じ熱伝導
を阻害するため、−層エンジン性能が低下し易くなって
いる。
これを解決するために、高い熱膨張係数を有する鋳鉄製
シリンダライナーを採用することが考えられる。従来、
高い熱膨張係数を有する鋳鉄としては、ニレジストが知
られている。これは、Niを14〜20%含有させるこ
とにより、オーステナイト基地を形成したものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来のニレジストにおいては、Ni
が高価であり且つその供給が寡占状態にあるという問題
を有している。
本発明は、この問題を解決するものであって、安価で入
手性の良好なMnを含有させることにより、アルミ鋳物
と近似した高熱膨張係数を有する鋳鉄材を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明の高熱膨張係数を有する鋳鉄材は1 
少なくともMnを3〜13%含有する鋳鉄材に脱ガス剤
を添加することを特徴とする。
[作用コ 本発明においては、Mnの組成が3〜13%の範囲で、
熱膨張係数αが約1.9〜2.0X10”/” Cとな
り、アルミ鋳物の熱膨張係数2.2X 10”/” C
と近似した高熱膨張係数を有する鋳鉄材が得られる。M
nを多量に添加すると、ガスが発生しピンホールが形成
されるため、脱ガス剤としてAIの約0. 2%を注湯
直前に取鍋中に添加する。
[実施例] 以下本発明の実施例について説明する。
表1は、比較例および実施例1〜実施例13の化学成分
(重量%)と熱膨張係数CRT−400” C)を示し
ている。
各化学成分のうち、C,S L  Mnt  P%  
Sは、通常の鋳鉄材料に含有されている成分であるが、
後述する理由により、上記成分を増量させている。
特に本発明において重要なことは、Mnを多量に添加し
たことである。また、Nts  Cus  A1%Cr
を添加している。
各化学成分の作用について説明する。
Mnは、鋳放しでオーステナイト基地が得られ、加工に
よっても安定であるような組成にする。第1図は、’ 
M nの重量%に対する熱膨張係数αの変化を示してい
る。これによればMnの組成が3〜13%の範囲で、熱
膨張係数αが約1.9〜2゜0X10”/@Cとなり、
アルミ鋳物の熱膨張係数2.2X10−’/@Cと近似
した高熱膨張係数を有する鋳鉄材が得られることが判明
した。
しかしながら、Mnを多量に添加すると、ガスが発生し
ピンホールが形成されるため、脱ガス剤としてAIの約
0.2%を注湯直前に取鍋中に添加する。Alを注湯直
前に添加する理由は、時間が経過するとA1が酸素と結
びついて元のガス濃度に戻ってしまうからである。なお
、この脱ガス剤としては、AIの他にCa又(ctとN
iの合金でもよい。
CおよびSiは、ニレジストのC=2.8〜3゜1%、
5i=1.0〜2.0に対して、両者共、多少多く含有
させ良好な黒鉛析出状態を得て固体潤滑性を向上させる
ことを狙っている。
Niは6%以下、Cuは4.5%以下とし、オーステナ
イト基地の安定性を高めると共に、ピンホールの原因と
なるMnの含有量を余り大きくしないようにするもので
ある。
Pは炭化物形態、分布を変化させ耐摩耗性を高めるため
に添加する。なお、P以外にB、  V、  Crを添
加してもよい。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
例えば、アルミ鋳物製シリンダヘッドに鋳鉄製バルブシ
ートを圧入するものにも応用できる。
[発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、安価で入手性の良
好なMnを含有させることにより、アルミ鋳物と近似し
た高熱膨張係数を有する鋳鉄材を提供することができ、
例えば、アルミ鋳物に圧入または鋳包みにより挿入され
る鋳鉄製シリンダライナーに適用すれば、熱膨張係数の
相違により生じるピストンの焼付を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の詳細な説明するための図で、Mnの
含有量(重量%)に対する熱膨張係数αの変化を示す図
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくともMnを3〜13%含有する鋳鉄材に脱
    ガス剤を添加することを特徴とする高熱膨張係数を有す
    る鋳鉄材。
JP27258889A 1989-10-19 1989-10-19 高熱膨張係数を有する鋳鉄材 Pending JPH03134132A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528292A (ja) * 2005-01-31 2008-07-31 ハイドロ アルミニウム ドイチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 軽金属鋳造材料を鋳造するためのチル鋳型と、このような鋳型の使用および鋳鉄材料の使用
JP2012041571A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Nippon Piston Ring Co Ltd 大型鋳造製品用の片状黒鉛鋳鉄及びその製造方法

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