JPH0313182B2 - - Google Patents

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JPH0313182B2
JPH0313182B2 JP57228286A JP22828682A JPH0313182B2 JP H0313182 B2 JPH0313182 B2 JP H0313182B2 JP 57228286 A JP57228286 A JP 57228286A JP 22828682 A JP22828682 A JP 22828682A JP H0313182 B2 JPH0313182 B2 JP H0313182B2
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JP
Japan
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cement
blast furnace
weight
parts
furnace slag
Prior art date
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JP57228286A
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JPS59128239A (ja
Inventor
Kyohiko Uchida
Yukio Fukubayashi
Sumishige Yamashita
Hirofumi Tanaka
Tooru Okuda
Yoshimi Ishihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Cement Co Ltd
Denryoku Chuo Kenkyusho
Original Assignee
Sumitomo Cement Co Ltd
Denryoku Chuo Kenkyusho
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、産業廃棄物である石炭灰の持つ高ア
ルミナ含有量を利用して、石炭灰と石灰石とで製
造したクリンカーに石こうを加えたセメント(以
下「高C3Aセメント」と記す)に高炉水砕スラグ
またはこれと普通ポルトランドセメント(以下
「OPC」と記す)を混合するか、もしくは高炉セ
メント(以下「KC」と記す)を混合する特殊セ
メントの製造法に関する。さらに述べれば、優れ
た凝結性や硬化速度を有すると共に水和初期に高
い強度等の特性を持つ高C3Aセメントを有効に利
用した特殊セメントの製造方法に関するものであ
る。 現在石炭は石油燃料の代替エネルギー源とし
て、その利用拡大は国際的な課題とされている。
近年、石炭火力発電への転進が計られ、石炭消費
量は大巾に増加しつつあり、その石炭消費量の約
15〜20%を占める多量の石炭灰が生成しており、
膨大な石炭灰の処理、処分は環境保全対策上重要
な課題とされている。 周知のとおり、石炭灰はフライアツシユと呼ば
れ、昭和20年後半よりコンクリート混和材料とし
て利用開発研究が進められた。これは、フライア
ツシユが球状粒子であることを利用して、そのま
まの形でOPCなどと混合して利用するもので、
主としてマスコンクリートに適する物理性状を有
することから、昭和30〜40年代のダム工事に多量
に用いられた。その後フライアツシユの利用が一
般化すると同時に、セメントとフライアツシユを
十分に混合したフライアツシユセメントが製品化
され、昭和35年にはJISが制定されている。しか
し、この方法の場合では、水気汚染防止法に基づ
くNOxの規制により低温燃焼法が採用され、石
炭灰中に多量の未燃カーボンが存在するようにな
つた。そのため減水剤、AE剤、遅延剤、促進剤、
流動化剤などのコンクリート混和剤を末燃カーボ
ンが吸着するため混和剤の効果が発揮されず、コ
ンクリートに悪影響を及ぼすなどの問題が生じ改
善の余地が残つている。 一方、セメント原料の粘土代替材料として利用
することが検討されているが、この方法では、多
量の石炭灰をクリンカー原料として使用すると
Al2O3量が増加しすぎてしまい、3CaO・Al2O3
(以下「C3A」と記す)があまりに多量になり、
その使用にあたつてはシリカ源を別途補給しなけ
れば、従来の化学組成を有するセメントを形成で
きない。そのため少量の石炭灰しか使用できず、
余り有効な利用法ではない。 他方、省エネルギーの観点から、高炉水砕スラ
グを用いた高炉セメントの需要拡大が要求されて
いるが、早期強度が低いこと、乾燥収縮が大きい
こと、また低温での強度発現が低いことなどによ
り、ヨーロツパほど需要が伸びていない。今後高
炉セメントは大巾に増加し、主セメントとなるの
であろうと考えられるが、これらを改善するため
には、高炉セメントに適したクリンカーを製造す
ることが重要である。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、産業廃棄物である石炭
灰と石灰石を原料として製造したセメントに高炉
水砕スラグを混合物として加え、石炭灰及び高炉
水砕スラグを有効利用することにある。 本発明者らは、石炭灰と石灰石を原料として焼
成したクリンカーに適量の石こうを加えた高C3A
セメントに、特定量の高炉水砕スラグを混合する
ことによつて、C3Aの持つ特徴を失わせないで、
省エネルギー型の早強性を有する特殊セメントが
得られることを見出し、かかる知見に基づいて本
発明を達成した。 即ち本発明は、石炭燃焼時に生成した石炭灰
100重量部と石灰石200〜500重量部との粉砕混合
物を焼成して多量のC3Aを含有するクリンカーを
形成し、次いでこのクリンカーと石こう(好まし
くは無水石こう)とを混合粉砕するか、分離粉砕
した後混合して、高C3Aセメントを形成し、この
高C3Aセメント100重量部に対して、高炉水砕ス
ラグ10〜100重量部を混合することによる特殊セ
メントの製造法を提供するものである。 なお、石炭灰は微粉炭燃焼法によつて生成する
フライアツシユ、グリーンアツシユ、ボトムアツ
シユ及び流動層燃焼法により生成する流動層灰な
どでもよい。 以下本発明を詳細に説明する。 まず、石炭燃焼時に生成した石炭灰100重量部
と石灰石200〜500重量部との粉砕混合物を形成す
る。次いで、この粉砕混合物を、ロータリーキル
ンなどの通常のセメント焼成炉で1350〜1450℃程
度の温度において焼成して、多量のC3Aを含有す
るクリンカーを形成する。高い強度のセメントを
得るには、3CaO・SiO2(以下「C3S」と記す)を
50〜60%になるように原料を配合するのがよく、
石炭灰の化学組成から考えて、C3S50〜60%、
C3A15〜25%、2CaO・SiO2(以下「C2S」と記
す)10%前後、4CaO・Al2O3・Fe2O3(以下
「C4AF」と記す)3〜7%という鉱物組成のも
のが焼成し易すい。この配合は、クリンカー1t生
産当り、原単位量石灰石1100〜1200Kg、石炭灰
320〜390Kgで、1350〜1450℃の範囲で焼成可能で
ある。そして、このクリンカーに石こうを添加し
て高C3Aセメントとする。 添加される石こうとしては、無水石こう、半水
こう、二水石こうの3種類の石こうを使用目的に
応じて使い分けることにより、多目的用の各種セ
メントを形成できる。もつとも初期強度の高いセ
メントを得たい時には、無水石こうを用いた方が
よい。石こうの量はSO3/Al2O3比が0.5〜1.5にな
るように添加した方がよい。 ところでこの高C3Aセメント中には、他のカル
シウムアルミネート鉱物に比べて水和速度の速い
C3Aが多量に含有されていると共に凝結速度を遅
延する石こうが混合されているため、セメント使
用時に適度の水和速度で水和でき、急結現象を呈
さずに適度に凝結硬化させることができる。また
カルシウムサルホアルミネート水和物である針状
結晶のエトリンジヤイト(C3A・3CaSO4
32H2O)が多量に形成されるため絡み合い現象
などが生じると共に、多量の自由水を結晶水とし
て取り込むために、セメント中の自由水が少なく
なり、セメントを減水して混練したのと同じ効果
があり、カルシウムシリケートの水和が起きる
と、短時間のうちに強度が発現される。 以上のような高C3Aセメントの持つ優れた性質
を利用して、高炉水砕スラグとOPCが主混合物
であるKCに高C3Aセメントを混合すると初期強
度を大巾に改善できる。また、高炉水砕スラグに
高C3Aセメントを添加した場合、同高炉水砕スラ
グ含有のKCよりも初期強度が非常に高くなる。
高C3Aセメント単味に比べて、高炉水砕スラグや
KCとの組合せにより短期、長期の強度が大巾に
改善される。高炉水砕スラグやKCと高C3Aセメ
ントとを混合すると、高水炉水砕スラグが高C3A
セメントの急硬性に対しマイルドな働きをし、よ
り適度な水和が起こり高い強度のでる水和反応と
なり、また高C3Aセメントの水和により遊離する
Ca(OH)2による高炉水砕スラグの組成鉱物への
早いうちからの刺激により、高炉水砕スラグの水
和が起こると共に、着実な水和が起こり長期にお
ける安定した強度を示す。これらの相乗効果によ
り早強性があり、長期強度の高い高炉セメントが
得られる。 高C3Aセメントのブレーン法による粉末度は、
4000〜7000cm2/gであることが望ましく、4000
cm2/g未満では強度が大きく低下することがあ
り、一方7000cm2/gを超過すると急結現象などの
異常凝結を生ずることがある。また、高炉水砕ス
ラグのブレーン法による粉末度は、4000〜6000
cm2/gの間では粉末度による強度差はあまりな
く、粉砕にかかるコストなどを考えると4000cm2
g前後でよい。 高C3Aセメントと高炉水砕スラグとからなるセ
メントの場合、従来の同スラグ含有量のKCと比
較すると、長期においては同程度の強度である
が、初期強度では高C3Aセメント配合量が多い
時、2倍もしくはそれ以上の強度発現が見られ
る。高C3Aセメントの配合が少ない時でも大巾な
改善がなされる。しかし、高炉水砕スラグの添加
量が、高C3Aセメント100重量部に対して、1〜
100重量部の範囲外ではそれらの相乗効果が小さ
く、大きな改善には至らない。 KCと高C3Aセメントを混合して使用した場合
でも、従来のKCよりも2倍以上か、2倍近い初
期強度の増進がある。KCを用いた場合も、高炉
水砕スラグを用いた時と同じく、高C3Aセメント
100重量部に対してKC中の高炉スラグが1〜100
重量部の範囲をはずれると、その効果は小さくな
る。 また、従来のKCは膨張性が小さいが、高C3A
セメントを添加した場合、多くのC3Aがあり、こ
のC3Aは石こうと共に水和してエトリンジヤイド
を生成するが、この時セメントに膨張性を与え、
従来の高炉セメントと較べて乾燥収縮の少ない高
炉セメントになる。 次に実施例によつて本発明を更に具体的に説明
する。 実施例 1 石炭燃焼時に生成した石炭灰100重量部と石灰
石306重量部の粉砕混合物を、ロータリーキルン
において1350〜1400℃で焼成してクリンカーを形
成した。このクリンカーをブレーン測定法による
粉末度4500cm2/gに粉砕した後、外割りで15%
(SO3/Al2O3モル比で1.21)になるように無水石
こうを添加して高C3Aセメントとし、この高C3A
セメント100重量部に対して高炉水砕スラグをそ
れぞれ0,1,18,43,82及び122重量部添加し
てセメントを形成した。得られたセメントの圧縮
強度及び比較のために同スラグ含有のKC(OPC
とスラグの混合)の圧縮強度を第1表に示す。 なお、混練方法としては、供試体寸法2×2×
8cm、水/セメント比=0.5、砂/セメント比=
1で20℃において行なつた。
【表】
【表】 *印は比較例
第1表から本発明の高C3Aセメントと高炉水砕
スラグとの混合の場合、高C3Aセメント100重量
部に対して、高炉水砕スラグ量1重量部以上、82
重量部までの添加では、スラグを添加することに
より、長期の強度が上がると共に、初期における
強度も大巾に高くなつている。また、OPC−高
炉水砕スラグ系との比較では、いずれの材令にお
いても高C3Aセメント−高炉水砕スラグ系のセメ
ントの強度が高い値を示していて、特にスラグ配
合の多い場合には、スラグの刺激効果はOPCよ
りも高C3Aセメントが優れている。 実施例 2 実施例1で用いた高C3Aセメントの粉末度を
4000,5000,6000(cm2/g)とし、それぞれC4
C5,C6と記し、また高炉スラグの粉末度を4000,
5000,6000(cm2/g)とし、それぞれS4,S5,S6
と記載する。それらを等量づつ混合したものの圧
縮強度を第3表に示す。
【表】
【表】 高C3Aセメントの粉末度は、高炉水砕スラグの
粉末度に比べて長期強度に与える影響はあまり変
らないが、初期強度に与える影響は非常に大き
い。特に5000cm2/gと6000cm2/gの間には大きな
差がある。高炉水砕スラグの粉末度は、4000〜
6000cm2/gではあまり強度に影響を与えない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 石炭撚焼時に生成した石炭灰100重量部と石
    灰石200〜500重量部との粉砕混合物を焼成して得
    たクリンカーと石こう(好ましくは無水石こう)
    を混合粉砕するか、分離粉砕したものを混合した
    セメント100重量部に対して、高炉水砕スラグ1
    〜100重量部を混合することを特徴とする特殊セ
    メントの製造法。
JP57228286A 1982-12-30 1982-12-30 石炭灰を利用した特殊セメントの製造法 Granted JPS59128239A (ja)

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JPS56120552A (en) * 1980-02-26 1981-09-21 Denriyoku Chuo Kenkyusho Manufacture of specific cement

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