JPH03128907A - ポリオレフィン系変性重合体および用途 - Google Patents

ポリオレフィン系変性重合体および用途

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JPH03128907A
JPH03128907A JP26752689A JP26752689A JPH03128907A JP H03128907 A JPH03128907 A JP H03128907A JP 26752689 A JP26752689 A JP 26752689A JP 26752689 A JP26752689 A JP 26752689A JP H03128907 A JPH03128907 A JP H03128907A
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JP
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polyolefin
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pigment
olefin
ethylene
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JP26752689A
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Mutsuhiro Tanaka
睦浩 田中
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明ハホリオレフィン系共重合体にスチレン系炭化水
素をグラフト重合させたポリオレフィン系変性重合体、
および合成樹脂用顔料または無機フィラー分散剤に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、ポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリアミドなどの合成樹脂を着色する場合の
方法としては、トライカラー法またはカラーコンパウン
ド法が主として採用されており、マスターバッチ法はあ
まり採用されていない。前二者のいずれの方法でも、顔
料を均一に分散させるために顔料分散剤が使用されてい
る。たとえば、これらの合成樹脂用の顔料分散剤として
はステアリン酸等の高級脂肪酸の各種金属塩、低分子量
ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共重合オ
リゴマーなどが使われてきた。
一方、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン樹脂およびポリ塩化ビニル樹脂の着色法としては、
低分子量ポリエチレンや脂肪酸金− 属石けんなどの分散剤を用いて顔料をポリエチレンその
他の担体樹脂中に高濃度に分散させたマスターバッチ法
が多く使用されている。
しかしながら、高級脂肪酸塩を顔料分散剤として使用し
た場合には、着色されたポリマーから高級脂肪酸塩がブ
リードアウトシ、顔料の分散性が低下したり、透明性が
低下するなどの現象が起こるという欠点がある。また、
顔料分散剤として低分子量ポリオレフィンを使用した場
合には、ドライカラーを調製する際あるいはこのドライ
カラーをたとえばスチレン系ポリマーに混線調製する際
の混練作業性が劣り、その結果顔料の分散性も劣るとい
う欠点がある。また、従来の分散剤を使用した場合には
、多量の顔料を均一に上記の合成樹脂中に分散させるこ
とができないので、マスターバッチ法を採用することは
できなかった。
さらに、従来のマスターバッチでは顔料濃度をあまり高
くすることができず、また近年ポリオレフィン系その他
の合成樹脂の着色は高稀釈倍率、高速着色の傾向にあり
、従来のマスターバンチでは十分な対応が困M1こなり
つつあり、特に薄肉大型の射出成形品においてはマスタ
ーバッチの被着色摺脂中への染顔料分散速度が不十分で
あり、そのために成形量の色むらなどの外観不良が起こ
るという問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来の問題点を解決するため、新
規かつ有用なポリオレフィン系変性重合体、ならびに均
一分散性、高濃度分散性、高速着色性、混練性などに優
れた顔料分散剤および無機フィラー分散剤を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、プロピレン成分(a)、エチレン成分(b)
、および炭素原子数が4ないし20のα−オレフィン成
分(c)からなるポリオレフィン系共重合体に、スチレ
ン系炭化水素をランダムにグラフト重合させた変性重合
体であって、 (i)プロピレン成分(a)が40ないし90モル%、
エチレン成分(b)が2ないし40モル%、および炭素
原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(c)が1
0ないし40モル%で、かつc/(b+c)のモル比が
0.1ないし0.9の範囲にあり、 0)グラフト重合させたスチレン系炭化水素の割合がポ
リオレフィン系共重合体100重量部に対して0.1な
いし50重量部の範囲にあるポリオレフィン系変性重合
体、およびこのポリオレフィン系変性重合体からなる顔
料または無機フィラー分散剤である。
本発明に係るポリオレフィン系変性重合体は、プロピレ
ンl友分(a)とエチレン成分(b)と炭素原子数4な
いし20のα−オレフィン成分(c)とから取るポリオ
レフィン系共重合体にスチレン系炭化水素をランダムに
グラフ1〜重合させた変性共重合体から構成される。
前Δ己ポリオレフィン系共重合体中のプロピレン成分(
a)は40ないし90モル%であり、好ましくは50な
いし80モル%、さらに好ましくは50ないし70モル
%である。また、エチレン成分(b)は2ないし40モ
ル%であり、好ましくは5ないし30モル%、さらに好
ましくは10ないし20モル%である。
また、前記ポリオレフィン系共重合体中の他のα−オレ
フィン成分(c)は炭素原子数が4ないし20のものが
使用され、ポリオレフィン系共重合体中のα−オレフィ
ン成分(c)は10ないし40モル%であり、好ましく
は15ないし35モル%、さらに好ましくは15ないし
30モル%である。
炭素原子数が4ないし20のα−オレフィンとしては、
ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,4−メチル
ペンテン−1,3−メチルペンテン−1、ヘプテン−1
、オクテン−1、ノネン−l、デセン−1,1−テセン
ー1、テトラデセン−1、オクタデセン−1など炭素原
子数18以下のものが好適であり、特に炭素原子数4な
いし】Oのものが好適である。
ポリオレフィン系共重合体中のプロピレン成分(a)、
エチレン成分(b)および炭素原子数が4ないし20の
α−オレフィン成分(c)の成分割合を前記割合にする
ことにより、スチレン系炭化水素をグラフト重合させた
ポリオレフイノ系変性重合体は顔料または無機フィラー
の分散性に優れ、しかもへたつき、ブロッキング性が小
さく、ハンドリング性のよいものとなる。
また、ポリオレフィン系共重合体中のエチレン成分(b
)と炭素原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(
c)との間には、次の関係式に基づくモル比が成立する
ことが必要とされる。
エチレン成分(b)とα−オレフィン成分(c)との上
記関係モル比は通常0.1ないし0.9であり、好まし
くは0.3ないし0.8、さらに好ましくは0.5ない
し0.7である。
ポリオレフィン系共重合体中のエチレン成分(b)とα
−オレフィン成分(c)との関係モル比を上記範囲にす
ることにより、スチレン系炭化水素をグラフト重合させ
たポリオレフィン系変性重合体は顔料または無機フィラ
ーの分散性に優れ、しかもべたつき、ブロッキング性が
小さくハンドリング性のよいものとなる。
なお、ポリオレフィン系共重合体中のこれらのra分の
組l戊は、プレスフィルムの赤外線吸収スペク1〜ルよ
り求められる。
本発明のポリオレフィン系変性重合体に用いられるポリ
オレフィン系共重合体は、以下の物性を有していること
が必要であり、顔料または無機フィラー分散剤に使用さ
れる尺度となる。
前記ポリオレフィン系共重合体のデカリン中で135℃
で測定した極限粘度〔η〕は好ましくは0.1ないし7
dl/g、特に好ましくは0.2ないし5dlll/g
の範囲である。この物性値は前記ポリオレフィン系共重
合体の分子量を示す尺度であり、他の物性値と結合する
ことにより、前述の優れた性質のポリオレフィン系変性
重合体の提供に役立っている。
また、前述のポリオレフィン系共重合体のX線回折法に
よって測定した結晶化度は、好ましくは5ないし40%
、特に好ましくはIOないし30%の範囲である。この
物性値はポリオレフィン系共重合体が引張特性に優れる
ことを示す尺度であり、他の物性値と結合することによ
り前述の優れた性質のポリオレフィン系変性重合体の提
供に役立っている。
また、前記ポリオレフィン系共重合体の融点は0ないし
100℃、好ましくは10ないし90℃の範囲にあるの
が望ましい。示差走査型熱量計(DSC)によって測定
した融点が低融点であることは、ポリオレフィン系変性
重合体が従来から知られている高結晶性であって高融点
を有するプロピレン系ランダム共重合体、および非品性
であって融点の認められないプロピレン系ランダム共重
合体とは明確に区別される低結晶性であって、低融点を
有するプロピレン系ランダム共重合体であることを示す
ものであり、この融点は他の物性値と結合することによ
って前記の優れた性質のポリオレフィン系変性重合体の
提供に役立っている。
本発明において、ポリオレフィン系共重合体の物性の測
定は次の方法により行われる。
(1)デカリン中での極限粘度(η〕の測定方法極限粘
度は従来公知の測定方法によって測定される。
(2)結晶化度の測定力法 結晶化度はJ成形後20時間経過後の厚さ1.5mmの
プレスシートのX線回折測定により求められる。
(3)融点の測定方法 融点は示差走査型熱量計〔以下、DSCと略記すること
がある〕によって測定される。
(4)その他の諸物性 必要に応して特開昭62−24]910号の方法で測定
することができる。
次に、前記ポリオレフィン系共重合体にグラフト重合さ
せるスチレン系炭化水素について説明する。
スチレン系炭化水素のグラフト重合量は、前記ポリオレ
フィン系共重合体100重量部に対してO,]ないし5
50重量であることが必要であり、好ましくは5ないし
40重量部である。
スチレン系炭化水素のグラフト重合量を前記範囲にする
ことにより、ポリオレフィン系変性重合体は顔料または
無機フィラーの分散性に優れ、しかも溶融時に着色異状
を起すことのない優れた着色性を有するものとなる。
ポリオレフィン系共重合体にクラフト重合させII るスチレン系炭化水素は、例えばスチレン、αメチルス
チレン、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、m−エチルスチレン、p−エチルス
チレン、0−イソプロピルスチレン、mイソプロピルス
チレン、P−イソプロピルスチレンなどを例示すること
ができる。これらのスチレン系炭化水素のうちではスチ
レン、m−メチルスチレンまたはp−メチルスチレンが
好適である。
なお、前記ポリオレフィン系共重合体にグラフトさせる
スチレン系炭化水素のグラフト位置はポリオレフィン系
共重合体の任意の炭素(ランダム)である。
スチレン系炭化水素のクラフト重合は、前記ポリオレフ
ィン系共重合体を溶融させてグラフトモノマーを添加し
て行う方法、あるいは前記ポリオレフィン系共重合体を
溶媒に溶解させてグラフミルモノマーを添加して行う方
法がある。いずれの場合にも、グラフトモノマーを効率
よくグラフト共重合させるには、ラジカル開始剤の存在
下に反応を実施することが奸ましい。
2 次に、本発明に係るポリオレフィン系変性重合体の製造
方法について説明する。
(ポリオレフィン系・変性組合体に用いられるポリオレ
フィン系共重合体の製造方法) プロピレン、エチレン、および炭素原子数4ないし20
のα−オレフィンから成るポリオレフィン系共重合体の
製造方法は、特開昭62−241910号に示されるよ
うに、 ■ マグネシウム、チタン、ハロゲン、および電子供与
体を必須成分として含有する高活性、高立体規則性固体
状チタン触媒成分、 ■ 有機アルミニウム化合物触媒成分、および■ 電子
供与体触媒成分 から形成される触媒の存在下に、プロピレン、エチレン
および炭素原子数が4ないし20のα−オレフィンを共
重合させることにより製造することができる。
ポリオレフィン系共重合体の製造に用いられる前記■の
高活性、高立体規則性固体状チタン触媒成分はマグネシ
ウム、チタン、ハロゲンおよび屯子(+1.与体を必須
成分として含有するもので、マグネシウム/チタン(原
子比)は]より大きく、打ましくは3ないし50、特に
好ましくは6ないし30、ハロゲン/チタン(原子比)
はz子ましくは4ないし100、特にilJ’ましくは
6ないし40、電子伏与体/チタン(モル比)はり了ま
しくは0.1ないし10、特に好ましくは0.2ないし
6の範囲にあるのが望ましい。その比表面積は3rrr
/H以」二、りfましくは40rrr/(<以」二、特
に好ましくは100ないし800IT′f/gである。
固体状チタン触媒成分のは、平均粒径かたとえば1ない
し200μm、好ましくは3ないし100μn1、特に
釘ましくは6ないし50μmであって、粒度分布の幾何
標準偏差がたとえば2.1未満、好ましくは1.9以下
、さらにりfましくは1.7以下であるのが望ましい。
このような条件を全て満足するようなチタン触媒成分の
は、たとえば平均粒子径および粒度分布、さらに好まし
くは形状が前連のような範囲にあるようなマグネシウム
化合物を形成した後、触媒調製を行う方法、あるいは液
状のマグネシウム5 化合物と液状のチタン化合物を接触させて前記のような
粒子性状となるように固体状触媒を形成させる方法など
によって得ることができる。このような方法は、 たと
えば特開昭55−135102号、同55− ]、 3
51.03号、同56−811号、同56−6731]
号、同5883006号などに開示されている。
チタン触媒成分■の調製に用いられるマグネシウム化合
物としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、
ハイドロタルサイト、マグネシウムのカルボン酸塩、ア
ルコキシマグネシウム、アリロキシマグネシウム、アル
コキシマグネシウムハライト、アリロキシマグネシウム
ハライド、マグネシウムハライド、有機マグネシウム化
合物、有機マグネシウム化合物と電子供与体、ハロシラ
ン、アルコキシシラン、シラノール、アルミニウム化合
物などとの反応物などを例示することができる。上記チ
タン触媒成分■の調製に用いられることのあるアルミニ
ウム化合物としては、後述する有機アルミニウム化合物
触媒成分■に用いることのできる有機アルミニウム化合
物の中から選ぶことができる。さらにチタン触媒成分■
の調製に用いられることのあるハロゲン含有ケイ素化合
物としては、テ1ヘラハロゲン化ケイ素、アルコキシハ
ロゲン化ケイ素、アルキルハロゲン化ケイ素、ハロポリ
シロキサンなどが例示できる。
チタン触媒成分■の調製に用いられるチタン化合物とし
ては、テ1〜ラハロゲン化チタン、アリロキシチタンハ
ライ1〜、アリロキシチタンハライド、アルコキシチタ
ン、アリロキシチタンなとが例示でき、特にテ1〜ラハ
ロゲン化チタン、中でも四塩化チタンが/J−fましい
チタン触媒成分■の調製に用いることのできる電子供与
体としては、アルコール、フェノール類、ケ1〜ン、ア
ルデヒド、カルボン酸、イーf機酸または無機酸のエス
テル、エーテル、酸アミド、酸無水物のアルコキシシラ
ンのような含酸素電子O1:与体、アンモニア、アミン
、二1−リル、インシアネーI〜のような含窒素電子供
与体などを例示することができる。
ポリオレフィン系tbm合体の製造に用いられる前記有
機アルミニウム化合物触媒成分■の好適なものは有機ア
ルミニウム化合物であり、少なくとも分子内に1個のア
ルミニウムー炭素結合を右する化合物が利用でき、たと
えば、(」)−船人R’、AI(OR2)nllpXq
(ここでR1およびR2は炭素原子数が通常工ないし1
5個、好ましくは工ないし4個を含む炭化水素基で互い
に同一でも異なってもよい。
Xはハロゲン、mはO<m≦3、nは0≦n < 3、
p tio≦r)〈3、qはO≦q < 3の数であり
、しかもm +n + p + q = 3である)で
表わされるイ1機アルミニウム化合物;(ll)  ・
船人M’AIR’、、(ここで1111は1.」、Na
、にであり、R1は前記と同し)で表わされる周期律表
の第1族に属する金属とアルミニウムとの錯アルキル化
物などを挙げることができる。
前記い)に屈する有機アルミニウム化合物としては、−
船人R’□A]、(OR2)3−、 (ここでR1およ
びR2は前記と同し。mは好ましくは1.5≦m≦3の
数である)、−船人nl□A]、X3−m(ここでR1
は前記と同し。Xはハロゲン、m(ま次子ましくはO<
 m < 3である)、−船人R1,nAlH3−,,
(ここでR1は前記と同し。mは好ましくは2≦m <
 3である)、−船人R’、A]、(OR2)nXq(
ここでR1およびR2は前記と同し。
Xはハロゲン、O< m≦3、O≦n < 3、O≦q
〈3で、m十n十q=3である)で表わされるものなど
を例示できる。
前記(jj)に属する錯アルキル化物としては、1、j
 A ] (c2++5)、、LiA1(cytl+s
)4などを例示できる。
これらの中では、特にトリアルキルアルミニウム、また
はトリアルキルアルミニウムとアルキルアルミニウムハ
ライドもしくはアルミニウムハライ1〜との混合物を用
いるのが好ましい。
ポリオレフィン系共重合体の製造に用いられる前記■の
電子供与体触媒成分の例としては、アミン類、アミド類
、エーテル類、ケトン類、二1〜リル類、ホスフィン類
、スチビン類、アルシン類、ホスホルアミド類、エステ
ル類、チオエーテル類、チオエステル類、酸無水物類、
酸ハライド類、アルデヒド類、アルコレ−1へ類、アル
コキシ(アリーロキシ)シラン類、有機酸類および周期
律表の第1族ないし第4族に属する金属のアミド類およ
び塩類などが例示できる。
ポリオレフィン系共重合体の製造は、前記チタン触媒成
分の、有機アルミニウム化合物触媒成分■および電子供
与体触媒成分■から形成される触媒の存在下に不活性炭
化水素溶媒中で、または溶媒を用いないでプロピレン、
エチレンおよび炭素原子数が4ないし20のα−オレフ
ィンを共重合させることにより行われる。この場合不活
性炭化水素溶媒中で生成する共重合体が溶解する条件下
で共重合反応を行う方法を採用するのが特に好ましい。
共重合させるプロピレン、エチレンおよび炭素原子数が
4ないし20のα−オレフィンの割合はモル比でプロピ
レン40ないし90モル%、好ましくは50ないし80
モル%、より好ましくは50ないし70モル%、エチレ
ンが2ないし40モル%、好ましくは5ないし30モル
%、より好ましくは10ないし20モル%であり、炭素
原子数が4ないし20のα−オレフィンがIOないし4
0モル%、好ましくは15ないし9 35モル%、より好ましくは】5ないし30モル%の範
囲であるのが望ましい。
この場合前記触媒のチタン触媒成分の1g当り+00な
イL、+00,000g、 ilFましくは150ない
し20,000g、より好ましくは200ないし10,
000gのプロピレン、エチレンおよび炭素原子数が4
ないし20のαオレフィンを共重合させるのが望ましい
共重合において不活性炭化水素溶媒を使用するときは、
不活性炭化水素溶媒iQ当り、チタン触媒成分のをチタ
ン原子に換算して0.001ないし500ミリモル、特
に0.005ないし200ミリモルとするのが好ましく
、また有機アルミニウム化合物触媒成分■をAl/Tj
 (原子比)が0.1ないし1000、特に0.5ない
し500となるような割合で用いるのが好ましい。また
電子供与体触媒成分■は、チタン触媒成分■に担持され
ていてもよく、有機アルミニウム化合物触媒成分■の一
部と付加させて用いてもよく、また遊離の状態で重合系
に添加してもよい。
いずれにしても電子供与体触媒成分■は、チタン原子1
−モル当り0.1ないし200モル、特に好ましく0 は062ないし50モル程度存在させればよい。
共重合に用いられる不活性炭化水素溶媒としては、プロ
パン、ブタン、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキ
サン、イソヘキサン、n−へブタン、nオクタン、イソ
オクタン、n−デカン、n−ドデカン、灯油のような脂
肪族炭化水素;シクロペンタン。
メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサンのような脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン
、キシレンのような芳香族炭化水素;メチレンクロリド
、エチルクロリド、エチレンクロリド、クロルヘンゼン
のようなハロゲン化炭化水素などを例示することができ
、中でも脂肪族炭化水素、特に炭素数4ないし10の脂
肪族炭化水素が好ましい。
共重合温度は適宜に選択でき、好ましくは約20ないし
約200℃、−層好ましくは約50ないし約180℃程
度、圧力も適宜に選択でき、大気圧ないし約100kg
/cJ、好ましくは大気圧ないし約50kg/−程度の
加圧条件下で行うのが好ましい。
分子量の調節は、重合温度、触媒成分の使用割合などの
重合条件を変えることによっである程度調節できるが、
重合系中に水素を添加するのが最も効果的である。
(ポリオレフィン系共重合体にスチレン系炭化水素をグ
ラフト重合させる方法) スチレン系炭化水素から選ばれるグラフ1−モノマーを
ポリオレフィン系共重合体にグラフ1−重合させて変性
物を製造する場合には、種々の公知方法により製造する
ことができる。
本発明に係るポリオレフィン系変性重合体の製造におい
て、前記ポリオレフィン系」(重合体を溶融させてスチ
レン系炭化水素を添加してグラフ1〜共重合させること
ができる。また場合によっては、ポリオレフィン系共重
合体を溶媒に溶解させてグラフト共重合させることがで
きる。いずれの場合にも、前記グラフトモノマーを効率
よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開始剤の
存在下に反応を実施することが好ましい。グラフト反応
は、通1it6o〜350℃の温度で行われる。
ラジカル開始剤の使用割合は、ランダム共重合)3− 体100重量部に対して、通常、0.001〜1重量部
の範囲である。ラジカル開始剤としては、有機ペルオキ
シド、有機ペルエステル、たとえばベンゾイルペルオキ
シド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペル
オキシド、ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシトベンツエート)
ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロビル)ベンゼン、 ラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5ジメチル
−2,5−ジー(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベン
ゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、
tert−ブチルペルイソブチレート−tert−ブチ
ルペルー5ec−オクトエート、tert−ブチルペル
ピバレート、クミルペルピバレートおよびLert−ブ
チルペルジエチルアセテート、その他アゾ化合物、たと
えばアゾビスイソブチロニ1〜リル、ジメチルアソイソ
ブチレートがある。これらの中ではジクミルペルオキシ
ド、ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、1.4−ビス(tert
−ブチルペルオキシイソプロビル)ベンゼンなどのジア
ルキルペルオキシドが好ましく用いられる。
本発明に係るポリオレフィン系変性重合体は、前述のポ
リオレフィン系共重合体によって一部が希釈状態になっ
てもよいが、その場合にはスチレン系炭化水素などのグ
ラフト量が全体で前記範囲出である必要がある。
本発明のポリオレフィン系変性重合体には、耐熱安定剤
、耐候安定剤、帯電防止剤、滑剤、スリップ剤、核剤、
難燃剤、油剤、顔料あるいは染料、ガラス繊維、炭素繊
維、チタン酸カリウム繊維、ウオラストナイト、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、タルク、ガラスフレーク、
硫酸バリウム、クレー、カオリン、微粉末シリカ、マイ
カ、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムなどの
無機あるいは有機の補強材、充填材を本発明の目的を損
わない範囲で配合しておいてもよい。
次に本発明に係るポリオレフィン系変性重合体の用途に
ついて説明する。
本発明に係るポリオレフィン系変性重合体は、合成樹脂
用顔料分散剤および無機フィラー分散剤などに使用され
る。
本発明の顔料分散剤は、従来から合成樹脂の着色に知ら
れているいずれの顔料にも使用することができる。顔料
として具体的には、アルミニウム、銀、金などの金属類
;炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩; Zn
O,TiO2、Fe2O3などの酸化物; Aft20
3・nH2O、Fe2O3・nH2Oなどの水酸化物;
CaSO4、BaSO4などの硫酸塩; B1(OH)
2NO3などの硝酸塩; PaCl2などの塩化物; 
 CaCrCL、B a Cr 04などのクロム酸塩
;CoCr2O4などの亜クロム酸塩;マンガン酸塩お
よび過マンガン酸塩; C1(BO)2などの硼酸塩;
Na2U20□・6H20などのウラン酸塩;に3Co
(NO2)6・3H20などの亜硝酸塩;5jO2など
の珪酸塩; CuAs03・Cu(OH)2などの砒酸
塩および亜砒酸塩; Cu(c2H302)2・Cu(
OH)2などの酢酸塩;(NH4)2 Mn0z (P
 20? )2などの燐酸塩;アルミン酸塩、モリブデ
ン酸塩、亜鉛酸塩、錫酸塩、アンチモン酸塩、タングス
テン酸塩セレン化物、チタン酸塩、シアン化鉄塩、フタ
ル酸塩、CaS、 ZnS−CdSなどの硫化物、チタ
ンホワイ1−などの無機顔料:コチニール・レーキ、マ
ダー・レーキなどの天然41機顔料;ナフトール・グリ
ーンY、ナフトール・クリーンBなどの二1−日ソ顔料
;ナフトールイエローS、ピグメント・クロリン2Gな
どの二1−ロ顔料;パーマネン1へ・レット、パーマネ
ン1〜・レット4R。
ハンザイエロー、ブリリアン1〜・カーミン6n、スカ
ーレット2Rなどのアゾ顔料;マラカイン・グリーン、
ローダミンHなどの塩基性染料レーキ、アシッド、グリ
ーンレーキ、エオシン・レーキなどの酸性染料レーキ、
アリザリン・レーキ、プルプリン・レーキなどの媒染染
料レーキ、チオ・インジゴ・レッl’ B、インタンス
レン・オレンヂなどの建築染料顔料、フタロシアニンブ
ルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン顔
料などの有機顔料を例示することができる。
本発明の顔料分散剤が使用できる被着色合成樹脂として
は、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、エチレン−プ
ロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など
のポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ABSなどの
スチレン系樹脂、たとえばビスフェノールAとホスゲン
から得られるポリカーボネー1〜樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリ
エステル樹脂;ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサ
イ1〜樹脂、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂および
フェノール樹脂、エポキシ棚側などの熱硬化性樹脂を挙
げることができる。
特に、本発明の顔料分散剤は熱可塑性樹脂に対して好適
に用いることができる。
本発明のポリオレフィン系変性重合体を合成樹脂用の顔
料分散剤として使用する際の配合割合は、顔料100重
量部に対して通常25ないし200重量部、好ましくは
50ないし]50重量部の範囲である。
また本発明の顔料分散剤は従来から使用されて7 いる合成樹脂の着色方法であるトライカラー法による着
色、カラーコンバラン1−法による着色またはマスター
バッチ法による着色のいずれの方法にも利用できる。た
とえば、ドライカラー法による着色あるいはカラーコン
パウンド法による着色では、顔料および本発明の顔料分
散剤からなる混合物を微粉砕して粉末状あるいはビーズ
状の1−ライカラーを調製し、これを未着色のペレット
状の合成樹脂と共にタンブラ−または適当な混合機中に
計量混合し、樹脂ペレットの表面にドライカラーを均一
にまぶし、これを押出機を経であるいは成型機によりス
クリューで溶融した樹脂を混練しなからせん断力により
顔料を分散させて着色し、これを成型する。また前記工
程中で押出機から溶融着色樹脂を押出し、カッティング
した着色ペレットがカラーコンパウンドである。
本発明のポリオレフィン系変性重合体を顔料分散剤に使
用した場合、顔料を高濃度で均一に分散させることがで
きる。さらに、マスターバッチの被着色樹脂中への顔料
分散速度を向1−.させること8− が可能となり、成形品の色むらなどの外観不良の問題を
改善することができるとともに、高速着色が可能となる
また、本発明のポリオレフィン系変性重合体は無機フィ
ラー分散剤に使用できる。
本発明の無機フィラー分散剤が使用できる無機フィラー
としては、炭酸カルシウム、二酸化アンチモン、ガラス
繊維などがあり、合成樹脂の難燃性、剛性などの改良に
用いられる。
本発明の無機フィラー分散剤が使用できる被充填樹脂と
しては、無機フィラーを分散することができ、無機フィ
ラー分散剤と相溶性あるいは分散性のある重合体の中か
ら選択された1種もしくは2種以上の混合物が使用でき
、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン−1、ポリ4メチルペンテン−1、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポ
リオレフィン系樹脂;ポリスチレン、ABSなどのスチ
レン系樹j指、たとえばビスフェノールAとホスゲンか
ら得られるポリカーボネート樹脂、ポリエチリンテレフ
タレート、ポリブチレンチレフタレ−1へなどのポリエ
ステル樹脂;ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキサイ
ド樹脂、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂およびフェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を挙げる
ことができる。
本発明のポリオレフィン系変性重合体を無機フィラー分
散剤として使用する際の配合割合は、無機フィラー10
0重量部に対して通常50ないし200重量部、好まし
くは100ないし200重量部の範囲である。
マスターバッチを溶融混練する方法としては、プラスチ
ック溶融混線装置、たとえば−軸押出機、二軸押出機、
ニーダ、バンバリーミキサ−などがある。
本発明の無機フィラー分散剤は無機フィラーを高濃度で
均一に分散させることができるため、高濃度のマスター
バッチを製造することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、新規かつ右用なポリオレフィン系変性
重合体が得られる。また本発明によれば、均一分散性、
高濃度分散性、高速着色性、混線性に優れた顔料分散剤
、および均一分散性、高濃度分散性、混線性に優れた無
機フィラー分散剤が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 〈チタン触媒成分■の調製〉 無水塩化マグネシウム4.76g (50mmol)、
デカリン25mQおよび2−エチルヘキシルアルコール
23.4+++Q(i 50mmol)を130℃で2
時間加熱反応を行い均一溶液とした後、この溶液中に無
水フタル酸1.11g(7,5mmol)を添加し、1
30℃にてさらに1時間攪拌混合を行い、無水フタル酸
を上記均一溶液に溶解させた。このようにして得られた
均一溶液を室温まで冷却した後、−20℃に保持された
四塩化チタン(TiC14) 200mQ(1,8mm
ol)中に1時間にわたって全量滴下注入した。注入終
了後、この混合液の温度を4時間かけて110℃に昇温
し、110℃に達したところでジイソブチルフタレーl
□ 2.68mQ(12,5mmo上)を添加し、これ
より2時間同温度にて攪拌不保持した。2時間の反応終
了後熱濾過にて固体部を採取し、この固体部を200m
QのTlCl−4にて再懸濁させた後、再び110℃で
2時間、加熱反応を行った。反応終了後、再び熱濾過に
て固体部を採取し、 110℃デカンおよびヘキサンに
て、洗液中に遊離のチタン化合物が検出されなくなるま
で充分洗浄した。
以−にの製造方法にて合成されたチタン触媒成分■の組
成はチタン3.1.w七%、塩素56.0wt%、マグ
ネシウム17.(ht%およびジイソブチルフタレート
20.9す1%であった。
く共重合〉 内容積200氾の連続重合反応器を用い、脱水精製した
ヘキサンを100氾/11r、エチレンを1.0に、、
/11r、プロピレンを6.4kg/Hr、ブテン−1
を7./Ikg/Hrで、また水素を重合反応器中のガ
ス相濃度が46mo1%になるようにO(給し、 一方
上記チタン触媒J曳分中をチタンツノ;(子に換算して
2.3mmol/ llr、1〜リイソブチルアルミニ
ウム]I5mmo1./Hr、ジフェニルジメトキシシ
ラン]、3.8mmol/ Hrの割合で供給し、重合
温度70℃、重合圧力6kg/−1滞留時間111rと
なる条件下で共重合を行った。
得られたポリオレフィン共重合体であるプロピレン・エ
チレン・ブテン−1共重合体FEB−1の物性は、プロ
ピレン(a)含有i 64mo1%、エチレン(b)含
有量15mo1%、ブテン−1(c)含有量2]mo1
%、極限粘度C71] = 0.48dQ/g、  結
晶化度=16%、Tm62℃、アセトン/n−デカン混
合溶媒可溶分量=5.3す4%であった。
くグラフト反応〉 FEB−] 1000 gを攪拌機付きの3Qオートク
レーブに仕込み、充分に窒素置換した後165℃に加熱
し溶融させる。次にスチレンモノマー250gおよびジ
ーtert−ブチルペルオキシド(以下、DTBPOと
略記する)20gを別々の耐圧シリンダーより、攪拌下
4時間かけて前記3Qオートクレーブに滴下した。
その後165℃に保ったまま2時間後反応を行った。
反応終了後、攪拌下、5mm1gの真空で1時間保つこ
とにより、未反応のスチレンモノマーやD T B P
 0分解物等の揮発成分を除去した後、ポリフッ化エチ
レンでコーティングしたバラ1〜に移して冷却固化させ
た。このようにして得られたスチレングラフトポリオレ
フィン重合体ST−]は、スチレンのグラフト量が18
.1wt%の淡黄色固形物であった。
くカラーマスターバッチ調整および顔料分散状態判定〉 上記5T−1300gとチタンホワイト300gとを容
量IQのリボンブレンダーに投入し、窒素パージしなが
ら150℃で20分間混練した。その後この混合物を取
出し冷却固化後、プレス成形機で2mm厚みのシート状
に成形し、得られたシート状物をシートカッターを用い
て3mm角に細断しペレット状のカラーマスターバッチ
にした。次にポリスチレン(三井東圧(株)製、トーポ
レックスGP500、商品名)、あるいはABS樹脂(
東しく株)製、トヨラック500、商品名)100重量
部にそれぞれこのマスターバッチ2重量部をブレンドし
、型締め圧力50tの射出成形機のホッパーに投入して
120m1 X 130mm X2mmの角板を成形し
た。この角板で顔料の分散状態を目視により判定した。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1に示したグラフ1〜方法において、スチレンモ
ノマーの量を600g、 DTBlloの量を50g、
滴下時間を6時間にした以外は実施例1と同様にしてグ
ラフト反応を行った。得られたスチレンクラフトポリオ
レフィン重合体5T−2は、スチレンのクラフト量が3
1.2wt%の淡黄色固形物であった。
実施例1と同様にチタンホワイトのカラーマスターバッ
チを作威し、実施例1と同様の方法で顔料の分散状態を
調へた。結果を表1に示す。
実施例3 実施例2で使用したスチレングラフトポリオレフィン重
合体(ST−2)を使用し、チタンホワイトの代わりに
パーマネント・レットを使用した以外は実施例2と同様
にして顔料分散状態を調べた。結果を表1に示す。
比較例1 実施例上で使用したPHB −1を使用し、グラフト変
性せずに実施例上と同様の方法でチタンホワイ=35= トのカラーマスターバッチを作成し、実施例」と同様の
方法で顔料の分散状態を調べた。結果を表1に示す。
比較例2 実施例1で使用したFEB−1を使用し、クラフト変性
せずに実施例1と同様の割合でパーマネント・レッドの
カラーマスターバッチを作成し、実施例1と同様の方法
で顔料の分散状態を副尺た。
結果を表土に示す。
実施例4 実施例1に示した共重合方法において、水素の重合反応
器中のガス相濃度を36mo1%に変えた他は、実施例
1と同様の共重合方法にてプロピレン・エチレン・ブテ
ン−■共重合体FEB−2を得た。
得られたPEB−2の物性はプロピレン(a)含有量6
3mo1%、エチレン(b)含有1417+no]%、
ブテン−1(c)含有量20mo1%、極限粘度〔η]
=0.63d息/g、結晶化度=14%、Tm=58℃
、アセトン/n−デカン混合溶媒可溶分量” 6:ht
%であった。
PEB −2を用いて実施例1と同様にグラフト変性6
− を行った。得られたスチレングラフトポリオレフィン重
合体5T−3は、スチレンのグラフト量が17.5wt
%の淡黄色固形物であった。
実施例↓と同様にチタンホワイトのカラーマスターバッ
チを作威し、実施例1と同様の方法で顔料の分散状態を
調べた。結果を表1に示す。
実施例5 実施例4で使用したPEB −2を用い、実施例1に示
したグラフト方法において、スチレンモノマーの量を5
00g、 DTBPOの量を45g、 Wi下待時間6
時間にした以外は実施例1と同様にしてグラフト反応を
行った。得られたスチレングラフトポリオレフィン重合
体5T−4は、スチレンのグラフト量が27.2ut%
の淡黄色固形物であった。
実施例上と同様にチタンホワイトのカラーマスターバッ
チを作威し、実施例1と同様の方法で顔料の分散状態を
調尺た。結果を表1に示す。
実施例6 実施例5で使用したスチレングラフトポリオレフィン重
合体(ST−/I)を使用し、チタンホワイトの代わり
にバーマネン1〜・レットを使用した以外は実施例5と
同様にして顔料の分散状態を調へた。
結果を表」に示す。
比較例3 実施例4で使用したPEB −2を使用し、クラフト変
性せずに実施例1と同様の方法でチタンホワイトのカラ
ーマスターバッチを作威し、実施例1と同様の方法で顔
料の分散状態を調へた。結果を表1に示す。
比較例4 実施例4で使用したPH8−2を使用し、クラフト変性
せずに実施例」−と同様の割合でパーマネント・レット
のカラーマスターバッチを作成し、実施例↓と同様の方
法で顔料の分散状態を調べた。
結果を表1に示す。
実施例7 実施例上で使用したのと同じ連続重合反応器を用い、脱
水精製したヘキサンを100Q/Hr、エチレンを0.
5kg/Hr、プロピレンを5.5kg/Hr、ブテン
−1を6.0kH/Ilrで、また水素を重合反応器中
のガス相濃度が2m01%になるように供給し、一方実
施例1のチタン触媒成分のをチタン原子に換算して1 
、2mmo↓/Hr、トリイソブチルアルミニウム60
mmol/Hr、ジフェニルジメトキシシラン7.2m
mo1. / tarの割合で供給し、重合温度70°
C1重合圧力2kg/ffl、滞留時間↓Hrとなる条
件下で共重合を行った。
得られたプロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体F
EB−3の物性は、プロピレン(a)含有量64mo1
%、エチレン(b)含有量14mo1%、ブテン−1(
c)含有量22mo1%、極限粘度[77]= 2.2
dQ/’g、結晶化度=16%、Tm=64℃であった
くグラフト反応〉 FEB−3250g、ヘキサン750+++Qを攪拌機
付きの3aオートクレーブに仕込み、充分に窒素置換し
た後140℃に加熱し溶融させた。次にスチレンモノマ
ー70gおよびジーtert−ブチルペルオキシド5g
を別々の耐圧シリンダーより、攪拌下4時間かけて前記
3Qオートクレーブに滴下した。 その後140℃に保
ったまま2時間後反応を行った。反応終了後、多量のメ
タノールを加えてポリマーを沈澱させ、濾過後採取した
。さらに沈澱物をメタノールで繰返し洗浄し、窒素雰囲
気下40℃で減圧乾燥を行うことにより揮発成分を除去
した。このようにして得られたスチレングラフ1−ポリ
オレフィン重合体5T−5は、スチレンのグラフト量が
19.3Ilt%の淡黄色固形物であった。
実施例1と同様にチタンホワイ1−のカラーマスターバ
ッチを作威し、実施例1と同様の方法で顔料の分散状態
を調べた。結果を表1に示す。
比較例5 カラーマスターバッチを作成せず、チタンホワイト1重
量部を直接実施例1で使用したポリスチレンまたはAB
S@脂にブレンドし、実施例1と同様の方法で角板を成
形し、顔料の分散状態を調べた。結果を表1に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)プロピレン成分(a)、エチレン成分(b)、お
    よび炭素原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(
    c)からなるポリオレフィン系共重合体に、スチレン系
    炭化水素をランダムにグラフト重合させた変性重合体で
    あって、 (i)プロピレン成分(a)が40ないし90モル%、
    エチレン成分(b)が2ないし40モル%、および炭素
    原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(c)が1
    0ないし40モル%で、かつc/(b+c)のモル比が
    0.1ないし0.9の範囲にあり、 (ii)グラフト重合させたスチレン系炭化水素の割合
    がポリオレフィン系共重合体100重量部に対して0.
    1ないし50重量部の範囲にある ことを特徴とするポリオレフィン系変性重合体。 (2)ポリオレフィン系共重合体が、デカリン中で13
    5℃で測定した極限粘度〔η〕が0.1ないし7dl/
    gの範囲内で、かつX線回折法によって測定した結晶化
    度が5ないし40%の範囲内にあることを特徴とする請
    求項(1)記載のポリオレフィン系変性重合体。 (3)α−オレフィンが、ブテン−1、ペンテン−1、
    ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、3−メチルペ
    ンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1
    、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、およ
    びオクタデセン−1から選ばれる1種以上のものである
    ことを特徴とする請求項(1)記載のポリオレフィン系
    変性重合体。 (4)プロピレン成分(a)、エチレン成分(b)、お
    よび炭素原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(
    c)からなるポリオレフィン系共重合体に、スチレン系
    炭化水素をランダムにグラフト重合させた変性重合体で
    あって、 (i)プロピレン成分(a)が40ないし90モル%、
    エチレン成分(b)が2ないし40モル%、および炭素
    原子数が4ないし20のα−オレフィン成分(c)が1
    0ないし40モル%で、かつc/(b+c)のモル比が
    0.1ないし0.9の範囲にあり、 (ii)グラフト重合させたスチレン系炭化水素の割合
    がポリオレフィン系共重合体100重量部に対して0.
    1ないし50重量部の範囲にある ポリオレフィン系変性重合体からなることを特徴とする
    顔料または無機フィラー分散剤。(5)ポリオレフィン
    系共重合体が、デカリン中で135℃で測定した極限粘
    度〔η〕が0.1ないし7dl/gの範囲内で、かつX
    線回折法によって測定した結晶化度が5ないし40%の
    範囲内にあることを特徴とする請求項(4)記載の顔料
    または無機フィラー分散剤。 (6)α−オレフィンが、ブテン−1、ペンテン−1、
    ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、3−メチルペ
    ンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1
    、デセン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、およ
    びオクタデセン−1から選ばれる1種以上のものである
    ことを特徴とする請求項(4)記載の顔料または無機フ
    ィラー分散剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018173901A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 東洋インキScホールディングス株式会社 被覆顔料、および顔料水性分散体、ならびにその用途、ならびにその製造方法

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WO2018173901A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 東洋インキScホールディングス株式会社 被覆顔料、および顔料水性分散体、ならびにその用途、ならびにその製造方法

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