JPH03128837A - シート状堆積物の搬送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ）産業上の利用分野 本発明は紙類、プラスチックフィルムその他シート状製
品の搬送技術に関するものである。

（Ｂ）従来の技術および発明が解決しようとする問題点 写真用印画紙、アート紙、コート紙、プラスチックフィ
ルムなどのシート状製品の包装仕上工程に於ては従来よ
り様々な搬送機械が用いられているが、静止しているシ
ート状堆積物（以下ワークと称す）をベルトコンベアに
移載する場合、平滑な板の上にワークを載せたあと、ワ
ーク側面を押し出し板で押し出して駆動しているベルト
コンベアに移載する方法が採られていた。

この場合、押し出し板の速度に時間的変化を持たせて慣
性によるワークの荷くずれを防止することが必要で従来
よりサーボモータによる速度制御が実施されていた。

一方、受は取り側のベルトコンベアについても前記押し
出し板の速度と常に同調させておく必要があるが、従来
の方法の場合、前記押し出し、板とは独立して速度制御
しているため、調整が微妙となり困難である上にワーク
のサイズによりストロークや速度の変化が生じる場合な
どは、その都度前記押し出し板と受は取り側のベルトコ
ンベアの速度を単独に調整して同調をとっていたため、
極めて手間の労する状況となっており、仮にベルトコン
ベアと押し出し板の速度に差異が生じた場合は、ワーク
のシート間でのズレや荷くずれが発生し、自動搬送ライ
ンを構築する際の大きな障害となる。

（Ｃ）発明の目的 本発明は上記問題点に鑑み、押し出し板とベルトコンベ
アの速度を無調整で同調させることにより、ワークに荷
くずれを生じさせず、良好な搬送を可能とすることを技
術的課題とする。

（Ｄ）問題点を解決するための手段 上記技術的課題は、平滑な板の上にある静止したシート
状堆積物の側面を押し出し板で押し出すことにより次工
程のベルトコンベアに移載する方法において、単一のサ
ーボモータからの駆動力を前記押し出し板および前記ベ
ルトコンベアの両方に伝えて移載することにより達成さ
れる。

（Ｅ）作用および実施例 本発明を用いた搬送装置の一実施例を第１図に示す。１
はワークでポリエチレンテレフタレートフィルムに写真
感光材を塗布して乾燥させたあと所定サイズ（１００＋
ｎｍＸ　１００ｍｍから１．　０００ｍｍＸ１，０００
ｍｍ程度）に裁断したものである。

本ワークの場合、フィルムどうしのブロッキング防止や
感光膜面の保護を目的として該ワークのシート間それぞ
れに該ワークと同サイズの薄紙を挿入している。

第１図においては便宜上前工程（図示せず）よりワーク
１が既に移載された状態を示しており、本状態より本発
明の作用および実施例について説明する。

２はワーク台で押し出し板３にてワーク１の側面を押し
出したとき、ワーク１の最下部のシートのズレを軽減さ
せる目的でワーク１との摩擦抵抗の小さいことが要求さ
れる。本実施例では硬質クロムメツキを施したエアーテ
ーブルを採用した。

サーボモータ５の駆動力はベルト・プーリ機構６および
電磁クラッチ７を経てボールネジ８の回転に供されると
同時にヘリカルギアボックス１゜を経てベルトコンベア
４の駆動源となるように配設されている。押し出し板３
はボールネジ８の回転により左右に動く構造となってい
るが、サーボモータ５の回転速度に対する押し出し板３
の移動速度が前記のベルトコンベア４の送り速度と等し
くなるように、ボールネジ８のピッチ及びヘリカルギア
ボックス１０のギア比が設定されている。

第１図の状態におけるサーボモータ５の駆動方法につい
て第２図を用いて説明する。

第２図は縦軸にサーボモータの速度、横軸にワーク１の
流れ方向に従ったワーク１の向って左側の側面端りの−
をとってグラフにしたものである。

押し出し板３がＡ−Ａの位置に達するまでは低速度ａで
移動し、Ａ−Ａの位置すなわちワーク１に接触したあと
、徐々に速度を上昇させ高速度すに達する。ワーク１め
流れ長さｌが大きい場合は速度上昇の過程でベルトコン
ベア４への移載がはじまるが、本発明の採用により押し
出し板３とベルトコンベア４の速度が完全に同調するの
でワーク１の荷くずれや製品シート間でのズレは生じな
い。サーボモータ５が最高速に達したあと、ワーク１の
右端Ｒが第１図Ｄ−Ｄで停止するようにＣ−Ｃの位置に
て減速にはいる。Ｃ−Ｃの位置はワーク１の流れ長さｌ
により変化するが、制御装置１１にあらかじめワーク１
の流れ長さｌをセットしておくことにより求めることが
可能である。

なお、電磁クラッチ７は押し出し板３に対するサーボモ
ータ５の駆動力を断続するためのものであり、ベルトコ
ンベア４の単独駆動時あるいは押し出し板３のストロー
ク限（第１図Ｂ−Ｂ）にて押し出し板３を停止させると
きに適宜制御装置より指示を与えて作動させる。

（Ｆ）発明の効果 本発明により静止したシート状堆積物を押し出し板にて
ベルトコンベアに移載するとき、ワークの荷くずれやシ
ート間での製品のズレを防止するため従来問題となって
いた押し出し板とベルトコンベアの速度の差異を無くす
際の個々の速度調整の煩雑さを解消し、無調整で押し出
し板とベルトコンベアの速度を同調させることが可能と
なり、シート状物を荷くずれさせずに搬送できるように
なった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を用いた搬送装置の一実施例で、１はワ
ーク、２はワーク台、３は押し出し板、４はベルトコン
ベア、５はサーボモータ、６はベルトプーリ機構、７は
電磁クラッチ、８はボールネジ、９は軸受、１０はへリ
カルギアボックス、１１は制御装置である。 第２図はサーボモータの速度変化を示すグラフである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 平滑な板の上にある静止したシート状堆積物の側面を押
   し出し板で押し出すことにより次工程のベルトコンベア
   に移載する方法において、単一のサーボモータからの駆
   動力を前記押し出し板および前記ベルトコンベアの両方
   に伝えて移載することを特徴とするシート状堆積物の搬
   送方法。