JPH03127993A - マクロファージ活性化因子及びその製造方法 - Google Patents

マクロファージ活性化因子及びその製造方法

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JPH03127993A
JPH03127993A JP26470889A JP26470889A JPH03127993A JP H03127993 A JPH03127993 A JP H03127993A JP 26470889 A JP26470889 A JP 26470889A JP 26470889 A JP26470889 A JP 26470889A JP H03127993 A JPH03127993 A JP H03127993A
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maf
glu
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human
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JP26470889A
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Inventor
Toshiaki Osawa
利昭 大沢
Hiromasa Miyamoto
宮本 大誠
Shuji Mimura
三村 修治
Kazuhiko Arai
一彦 新井
Yoshiyuki Ishii
石井 良之
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マクロファージ活性化因子(以下、MAFと
略)に関し、より詳しくはヒトリンパ球系細胞の培養上
清から純粋に分離されたMAF及びその製造方法に関す
る。
一般にマクロファージ活性化因子と総称される物質はリ
ンパ球系細胞、特にTリンパ球系細胞の産生ずるリンホ
カインの一種であり、マクロファージ又は単球あるいは
これらの細胞株に作用し、マクロファージまたは単球あ
るいはこれらの細胞株の細胞内のグルコース代謝活性を
促進させる作用、02−産生を増加させる作用、H,0
□産生を促進させる作用等を有し、これらの細胞を活性
化させる。このように活性化されたマクロファージ又は
単球あるいはこれらの細胞株は、抗菌活性、腫瘍細胞障
害活性を増加させることから、本発明のMAFは抗腫瘍
剤、抗菌剤として医薬への応用が期待される。
〔従来の技術〕
MAF作用のある物質を医薬としてヒトへ応用する場合
、その産生細胞はヒト由来であることが好ましい。従来
、ヒト由来のTリンパ球クローンをインターロイキン2
(以下IL−2と略)存在下で培養することによってM
AF作用のある物質が産生されること(D、 Gem5
a、 et al;J、 Immunol、。
Lは883 (1983) )、及びヒトTリンパ球と
ヒトTリンパ球系腫瘍細胞とを融合することによって得
たヒトT細胞ハイブリドーマがMAF作用のある物質を
産生ずること(特公昭60−11889、特許第1.3
64,264号)等が報告されているが、その作用が単
一成分に由来するのか複数成分に由来するのか明らかで
ない。さらに、これら培養上清中に含まれるMAF作用
のある物質は極めて微量であり、その精製は、非常に困
難である。
MAF作用のある物質の精製の試みはH,Kutsuk
abeら(J、 Biochem、、 10366H1
988))によりヒトT細胞白血病細胞株CCRF−C
EM細胞培養上清からヒト末梢血単球由来マクロファー
ジのhO□放出を促進する物質についての報告があるが
約1300倍程度に部分精製されたにすぎず、単離に至
っていない。
また、Tリンパ球系の細胞株HU↑−102の培養上清
から5O5−PAGEの分子量46,000.等電点p
H5,2のDIFと呼ばれる物質が得られた報告(1,
L。
01sson et al; Blood、  635
10(1984))があるが、その−次構造についての
情報は全くない。
このようにMAF作用をになう物質について様々な情報
はあるが、単離されたMAFは得られていない。
さらに、マクロファージ活性化の指標がIn vitr
cにおける活性で定義されているため、個々のMAF作
用を担う物質が単一成分に由来するか複数成分に由来す
るのか明らかでない。
一方、本発明でマクロファージ活性化の指標として用い
たマクロファージ様細胞株のNET(Nitroblu
e tetrazolium)還元能を有する物質とし
て、リンホトキシン(H,Hemn+i et al;
 J、 Immunol。
138664(1987))あるいは腫瘍壊死因子(K
、Takedaet al; Nature、3233
38(1986))及びインターフェロン−7(U、 
Pe5ta et al; Cancer Res、+
  4882(1988))が知られているが、本発明
のMAFとは構造および免疫学的性質が異なる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、ヒトT細胞ハイプリドーマが本発明のM
AFを効率良く産生ずる刺激条件、培養条件および精製
法について鋭意研究を重ねた結果、純粋なMAFを単離
精製する方法を見出し、その同定に初めて成功し、本発
明を完成するに至った。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は以下を特徴とするマクロファージ活
性化因子及びその製造方法である。
1、 ヒトリンパ球系細胞が産生し、分子量25.00
0±4,000ダルトン及び等電点po 6.2±0.
5であり、1.6 X 10”単位/mg蛋白質より大
きい特異活性を有することを特徴とするマクロファージ
活性化因子。
2、 1ie−Ile−Leu−Gly−Lys 、 
Gln−Ala−Glu−Leu−Ala−Ala−G
ln−Lys及び、Gln−Glu−Ile−Glu−
Glu−Lysから選ばれた少なくとも一種以上のアミ
ノ酸配列を有することを特徴とする上記1記載のマクロ
ファージ活性化因子。
3、 ヒトリンパ球系細胞をPMA及び/又はConA
で刺激し、培養することを特徴とする上記l又は2記載
のマクロファージ活性化因子の生産方法。
4、上記3記載のマクロファージ活性化因子の生産方法
に従って得た培養上清を、 ■ 限外濾過装置等を使用して濃縮し、■ ■の濃縮液
をpH6,0〜8.0の条件下で強陰イオン交換体と接
触させ、有用物質を該イオン交換体に吸着させた後、0
.05〜0.3Mの無機塩溶液で溶出される分画を集め
、 ■ ■の溶出分画をpH6,0〜8.0の条件下で弱陰
イオン交換体と接触させ、有用物質を該イオン交換体に
吸着させた後、0.05〜0.3Mの無機塩溶液で溶出
される分画を集め、 ■ ■の分画をptt 6.0〜8.0の条件下でダイ
ワガンドクロマトグラフィー担体と接触させ、有用物質
を咳担体に吸着させた後、0.3〜1.0 Mの無機塩
溶液で溶出される分画を集め、■ ■の分画を濃縮しゲ
ル濾過担体と接触させ、相対溶出位置が1.125〜1
.375の分画を取得し、■ ■の溶液をpH(6,0
〜8.0の条件下で高速液体クロマトグラフィーシステ
ムの強陰イオン交換体に接触させ、有用物質を吸着させ
た後、0.10〜0.12Mの無機塩溶液で溶出される
分画を集めるという操作を行う上記1又は2に記載のマ
クロファージ活性化因子の精製方法。
さらに本発明について詳しく説明する。
本発明で使用するヒトT細胞ハイブリドーマは特公昭6
0−11889号公報、特許第1,364.264号記
載のエメチンーアクチマイシンD法で取得しF4−29
−4株を選択した。このF4−29−4株は工業技術院
微生物工業技術研究所に寄託されている(微工研菌寄第
11041号(FERM P−11041) )。
本発明でヒトT細胞ハイブリドーマからMAFを効率よ
く産生させるにあたっては、種々の免疫刺激物質でその
細胞を前もって処理することが好ましい。このような免
疫刺激物質としては、コンカナバリンA (ConA)
 、フイトヘマアグルチニン(P)IA) 、アメリカ
ヤマゴポウマイトーゲン(PWM)、精製ツベルクリン
タンパク質(purified proteinder
ivative of tuberculin、 PP
D)、ジフテリアトキソイド、ヘルペスウィルス、スタ
フィロコッカスエンテロトキシンA (SEA)、ホル
ボール−12−ミリステート13−アセテート(PMA
)、レバミゾール、レンチナン、ビシバニール、カルシ
ウムイオノホア等のマイトジェン、細菌菌体成分、生理
活性物質を挙げることができる。これらの免疫刺激物質
は単独で用いてもよいし、あるいは任意に組み合わせて
もよい。
本発明で使用し得るこれら免疫刺激物質として特に好ま
しいものは、ホルボール−12−ミリステート−13−
アセテート(PMA) 、コンカナバリンA(ConA
)等のマイトジェンである。
本発明においてはヒトT細胞ハイブリドーマを好ましく
は0〜400ng/afのPMA濃度あるいはO〜20
0μg/xdのConA濃度あるいは両者の混合条件下
に0.1〜24時間前培養することが好ましい。
より好ましくは培養上清を取得する前にヒトT細胞ハイ
ブリドーマを、基礎培地例えばダルベツコ変法イーグル
、RPMI−16405ASP103、MEパ等に必要
ならば血清、例えば牛胎児血清、新生中血清、仔牛血清
、大血清、馬血清、モルモット血清、及び細胞成長因子
類、例えばインターロイキン2、ソマトメジンC−、ヒ
トEGF等、各種成長因子類、例えばトランスフェリン
、インシュリン、アルブミン、亜セレン類ナトリウム等
、ホルモン類、糖類、アミノ酸類、ビタミン類、抗生物
質、無機塩類等を添加しI X 10’〜lXl0”個
/−まで、好ましくはlXl0’ −lXl0’個/ 
ttrlまで培養した細胞培養液中に、最終濃度0〜2
00ng/dになるようにPMA及び/またはConA
 O〜400 ug/1trlを添加して0.1〜24
時間好ましくは0.5〜8時間培養した後に、免疫刺激
物質を含まない培地に交換し更に3〜72時間、より好
ましくは12〜36時間培養する。
このようにして得られた細胞培養液を遠心分離して細胞
を除去し培養上清を取得する。
上記細胞の培養条件は、種々の条件で培養後培養上清を
回収し、MAF活性を測定することにより、至適培養条
件を決定できる。
本発明では、ヒトT細胞ハイブリドーマF4−294株
を使用し、RP旧−1640([1ioce11社製)
を基礎培地として、最終濃度10%の牛脂児血清(Ge
neralScientific Laborator
ies社製)を加えてl×106個/dまでになるよう
にF4−29−4細胞を10ffジヤーフアーメンクー
あるいは10之スピナーフラスコで培養し、次に最終濃
度20ng/成になるまでPMA(Sigma社製)及
び20μg/mになるまでConA (生化学工業社製
)を添加して、3時間前培養し、次に連続遠心機を使用
して細胞を回収し、PBS (リン酸緩衝生理食塩水)
で洗浄し、血清を含まないRPMI−1640にI X
 10’個/戚になるように再懸濁し、10fジャーフ
ァーメンタ−あるいは101スピナーフラスコで更に2
4時間培養し、連続遠心機を使用して培養上清を回収す
る。
本発明に於て使用できる基礎培地としては、糖類、アミ
ノ酸、ビタミン類、ホルモン類、タンパク質、成長因子
、核酸またはその前駆体、無機塩類、重金属類等から選
ばれた一種以上を含有する基礎培地またはその基礎培地
に動物血清等を添加した培地から適宜選択して用いるこ
とができる。
このような基礎培地としては上記したような市販されて
いるRPMI−1640培地、MEM培地、ダルベツコ
変法MEM培地等が挙げられる。また上記動物血清とし
ては、上記したような牛脂児血清、新生牛血清、牛血清
、馬血・清、ヤギ血清、ブタ血清、ウサギ血清、ニワト
リ血清、ヒト血清等を挙げることができ、それらは基礎
培地に適宜加えて用いることができるが、好ましくは2
0%まで添加して用いることができる。
なお、基礎培地、血清の種類と濃度、細胞密度、培養時
間及び刺激物質の種類、濃度、刺激時間、さらには培養
装置等についてはその他普通に使用されるものであれば
、目的に応じて種々選択して、好適な条件を選んで用い
ることができ、ここに記載したものに限定するものでは
ない。
本発明によって得られた培養上清に含まれるMAF作用
を有する物質は、各種の分離操作により、単離精製する
ことができる。このような方法としては、蛋白沈澱によ
る方法、電気泳動による方法、ゲル濾過あるいは分子篩
クロマトグラフィーによる方法、限外濾過による方法、
高速液体クロマトグラフィーによる方法、逆相クロマト
グラフィーによる方法、イオン交換クロマトグラフィー
による方法、アフィニティークロマトグラフィーによる
方法、吸着クロマトグラフィーによる方法、ダイリガン
トクロマトグラフィーによる方法などが挙げられる。
上記蛋白沈澱による方法では硫酸アンモニウム、リン酸
ナトリウム等の塩析剤を用いることが好ましい。
電気泳動に用いることのできる分離剤としては、例えば
ポリアクリルアミド、アガロース等が挙げられる。
ゲル濾過あるいは分子篩クロマトグラフィーに用いるこ
とのできる分離剤としては、デキストランゲル、ヒドロ
キシプロピルデキストランゲル、アクリルアごドブキス
トランゲル、親水ポリマーポリアクリルアミドゲル、全
多孔性シリカ等が挙げられる。
逆相クロマトグラフィーに用いることのできる分離剤と
しては、球状シリカゲル基体上に直鎖炭化水素(炭素数
1.4.8.18など)やフェニル基、シアノプロピル
基が結合されたものを使用する方法が挙げられる。
イオン交換クロマトグラフィー法では、例えばアミノエ
チル、ジエチルアミノエチル、あるいは第四級アミノエ
チル基を官能基として有する陰イオン交換体、カルボキ
シメチルあるいはスルホプロピル基を官能基として有す
る陽イオン交換体を用いることができる。
アフィニティークロマトグラフィーに利用できるものと
しては、ConA−セファロース、レンチルセファロー
スのようなレクチン結合担体、あるいは抗体結合担体等
を挙げることができ、特に抗体としてモノクローナル抗
体を用いたものは好適に使用することができる。
ダイリガントクロマトグラフィーに利用できるものとし
ては、レッドセファロース、ブルーセファロースのよう
な色素結合担体を挙げることができる。
吸着クロマトグラフィーに用いることができるものとし
ては、フェニルセファロース、オクチルセファロースな
どが挙げられる。
本発明に於けるMAFの精製法としては、下記の手段が
用いられる。
(1)  ヒトT細胞ハイブリドーマF4−29−4株
のPM^、ConA処理培養上清をペリコンカセット及
び/又はベリコンラボカセット(日本ミリボアリ旦テッ
ド社製)を用い約100倍濃縮を行なう。
(2)上記濃縮液をpH6,8〜7,6の緩衝液に対し
て透析、脱塩処理し、同しpH領域の緩衝液で平衡化し
た強陰イオン交換体、例えばQAE−トヨパール550
C(東ソー社製)と接触させ、吸着物を0.05〜0.
5Mの無機塩、例えば塩化ナトリウムを含む緩衝液(p
H6,8〜7.6)を用いて溶出する分画を集める。
(3)  この溶出液を脱塩し、再度弱陰イオン交換体
、例えばDEAIE−1−ヨパール6505 (東ソー
社製)と接触させ、吸着物を0.05〜0.5Mの無機
塩、例えば塩化ナトリウムを含む緩衝液(pH6.8〜
7.6)を用いて濃縮溶出し、溶出分画を集める。
(4)  この溶出液をpH6〜8の緩衝液に対し透析
脱塩し、同pHTiI域の緩衝液で平衡化したダイリガ
ントクロマトグラフィー担体、例えばAP−Red )
ヨバール650ML  (東ソー社製)に接触させ、次
いで吸着部分を0.3〜1.0M好ましくは0.4〜0
.6Mの無機塩、例えば塩化カリウムを含む緩衝液(p
H6〜8)を用いて溶出する分画を集める。
(5)  この溶出液を分子篩クロマトグラフィーの目
的で、ゲル濾過剤例えばセファクリルS−300+1R
(ファルマシア社製)を充填したカラムに供与し、0.
01〜0.15Mの無機塩含有緩衝液にて溶出せしめ、
相対溶出位置が1.125〜1.375 、好ましくは
1.188〜1.313である分画を集める。
なお相対溶出位置はVe/Voであられされる数値であ
り、Veはカラムに供与した目的試料の溶出する液量を
示し、Voはカラム内の空隙の溶液量を示す。
(6)上記溶出分画の脱塩を行い、pnを6〜8に調整
し、同pH領域の緩衝液で平衡化したFPLCシステム
(ファルマシア社製)を用いる強陰イオン交換体、例え
ばMonoQ )IR515(ファルマシア社製)と接
触させ、吸着物を0から0.2Mの無機塩、例えば塩化
ナトリウムを含む緩衝液(pH6〜8)を用いて塩濃度
を連続的に高めていく直線濃度勾配溶出法により溶出さ
せ、0.10−0.12Mの塩濃度の緩衝液にて溶出さ
れる分画を集める。
(7)更に蛋白構造を解析する目的で、非極性の充填剤
に対イオンを含む溶離液を用いてイオン成分を中性物質
に交換し、分配平衡の差を利用して分離する高速液体ク
ロマトグラフィーの一種である逆相クロマトグラフィー
を用いて、実質的に不純物を含まないMAFを得ること
ができる。例えばYMCAP−803C4カラム(YM
C社製)の場合、カラムを0.1χトリフルオロ酢酸で
平衡化しておき、これに前工程で得た活性分画を通液し
て吸着後、0.1χトリフルオロ酢酸を含む0%から1
00zのアセトニリトルによる直線的濃度勾配溶出法に
より溶出させ、中和後、透析し、活性測定を行なうこと
により、純MAFを得ることができる。以上の精製法に
おいて、本発明物質の確認追跡は活性をマーカーとして
行なう。
かくして得られたMAF活性物質は、5O5−PAGE
(SDS−polyacrylan+ide gel 
electrophoresis)で分子量20〜30
にダルトンであり、2−メルカプトエタノール処理でも
その分子量に変化はない。
シ=lI!密度勾配等電点電気泳動法により測定した等
電点はpH6,2±0.5である。
また、抗ヒドリンホトキシン抗血清(兎で作製)抗ヒト
腫瘍壊死因子抗血清(Genzyme社製)あるいは抗
ヒトインターフェロン−γモノクローナル抗体(日本ケ
ミカルリサーチ社製)の添加によってもその活性は中和
されない。
さらに、リジンエンドペプチダーゼ処理後にμBond
aaphereC1Bカラム(日本ウォーターズ社製)
の逆相クロマトグラフィーを行って得たフラグメントの
アミノ酸配列分析を行った結果、少なくともIle−I
le−Leu−Gly−Lys 、 Gin−Ala−
Glu−Leu−AlaAla−Gin−Lys及び/
又はGin−Glu−Ile−Glu−Glu−Lys
の配列が含まれる。
これらのアごノ酸配列を構造既知のタンパク質データベ
ース(NBRF−PDB 、SDCソフトウェア−開発
全社製)でホモロジー検索した結果、これら配列を含む
タンパク質は見いだされなかった。
以上の特徴から本発明により得られるMAFは新規物質
であり、生化学用、薬理学用試薬として用いてもよく、
また医薬品として用いる場合には、医薬品製造の慣用的
技術に従って製剤化できる。
すなわち、このようにして得られた本発明MAFは、そ
れを医薬として用いる場合、通常の蛋白製剤に許容され
る方法で投与することができる。
このような形態の代表的なものは、静脈内投与、筋肉内
投与、経鼻、皮下あるいは皮肉投与、さらには経口投与
することもできる。非経口投与のための調剤としては無
菌溶液または非水溶液剤、懸濁剤またはエマルジョン剤
としてもよい。それらはまた無菌水、生理的食塩水ある
いは使用直前に無菌注射用媒体に溶解して用いられる凍
結乾燥製剤の形のものであってもよい。
本発明により得られたMAFは種々の感染症の治療剤、
抗腫瘍剤として有用である。
本発明により得られるMAFを上記したような治療目的
に用いる場合、その投与量、投与回数、投与間隔は、患
者の症状に応じて適宜選択して決めることができる。
本発明のMAFの活性測定方法は以下に示す通りである
。すなわち、ヒトマクロファージ様細胞株U937細胞
を牛胎児血清(以下FCSと略)10χと1.25 X
 10− ” MのRetinoic acid (S
igma社製)を含むRPMI−1640培地に1.2
5 X 10’個/ malとなる様に懸濁する。96
穴タイタープレート(仕度ベークライト社製)に20μ
l/ウエ)1で試料溶液をまき、次に前記U937細胞
懸濁液を80μl/ウエルでまく。このタイタープレー
トを37°c、 5Xcoz−95χAirのインキュ
ベーター中で48時間培養する。次に110ng/mf
のホルボール−12−ミリステート−13−アセテート
(Sigma社製)を各ウェルに10μlづつ加え更に
90分間培養し、ニトロブルーテトラゾリウム溶液(N
BT S12■/成ナ力ライテスク社製)を各ウェル1
0μlづつ加え15分間培養する。培養上清を除去し、
各ウニ謄ともリン酸緩衝生理食塩水(以下PBSと略)
50μlに再懸濁し、血算盤を用いて顕微鏡下で青色に
染まった細胞数と全細胞数を測定するMAF活性は以下
の式で表される。
MAF活性(X) = (青色に染まった細胞数/全細
胞数)X100 なお活性の単位表示は50%の活性を50単位と規定し
、50Xの活性を示すサンプルの希釈倍数を検量線より
求め、その希釈倍数に50(単位)を乗じた値で表示す
ると定義した。例えば、サンプルの希釈列を取った検量
線で502の活性を示す希釈倍数が20であった場合、
そのサンプルの原液に含まれるの単位数は、50 X 
20単位/成、すなわち1000単位/I11と表示す
ることになる。
ここで用いた原理はNBTがO2−により還元され青色
のホルマザンを形成することを利用している。
なお、蛋白質の定量はBCA ’″Protein A
ssayReagent(Pierce社製)を用いて
行った。
以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。
MAF産生ヒトT細胞ハイブリドーマの作製は特公昭6
0−11889号公報、特許第1,364,264号記
載の方法に準拠して行った。すなわちヒト末梢血リンパ
球(以下PBLと略)106個/dを(IOXFC3,
5X10−’M 2−メルカプトエタノール、2mMグ
ルタミンを添加したRPMI−1640培地(以下RP
MI培地と略)中、フィトヘムアグルニニン−P (P
HA−P 、シグマ社製品)5μg7mlにより4日間
処理後、ラクトース0.1)1によって細胞に結合した
PHA−Pを可及的に除去した。
他方、RPMI培地中で増殖したヒトTリンパ球系腫瘍
細胞CEM−11(CCRF−CEHのクローニング株
)2×106個/dにエメチン塩酸塩(ナカライテスク
社製) 5 Xl0−5M 、及びアクチノマイシンD
 (P−LBiochemical Inc、) 0.
25 u g/mlを添加し37°C,2時間処理した
後培養液中のエメチン塩酸塩及びアクチノマイシンDを
遠心(200Xg 、5m1n)除去した。
上記のように調製したPBLとCEM41を10:1の
割合で混合後、遠心分離して得た細胞ベレットに、0.
5mfの45%ポリエチレングリコール(PEG−60
00、シグマ社製)及び、5μg/rdポリーL−アル
ギニン含有?IEM培地を加え、37°C11分間ゆっ
くり撹拌して融合させ、10成の無血清無添加RPMI
−1640培地をゆっくり添加し、遠心(150Xg 
、5m1n)した。この細胞ペレットにRPMI培地を
加え細胞数を250個/rn1とし、その100 g 
1 feeder cellとしてマイトマイシンC処
理したCEM−11(2X10’ 個/d)含有RPM
I培地100μAと混合し、96穴タイタープレートに
加え、5XCOz−95!Airの雰囲気下、37°C
で約3〜4週間培養後、増殖した融合細胞を上記マイト
マイシンC処理CEM41をfeeder cellと
して限界希釈法によりクローン化し、各クローンの増殖
後、MAFの測定を行い、F4−29−4株を選択した
本発明に使用した活性測定系において上記F429−4
株の産生ずるMAF活性は72時間培養上清で約lOχ
であった。
F4−29−4株のMAF産生の効率を上げるために、
免疫刺激物質の種類、濃度、刺激時間及び刺激後の培養
時間について検討した。
まず、F4−29−4株を10χFCSを含むRP旧−
1640培地中でI X 10b個/mff1ニなるま
で37°C15ICOZ−95XAirの条件で培養し
た。
免疫刺激物質はConA及び/又はPMAを使用しAs
ada らの方法(Ce11. Immunol、、 
77150(1983))を参考にして、その濃度を選
択した。ConA最終濃度はO〜200 ug/ml、
PMA最終濃度はO〜200ng/dとし、25C1の
プラスチック培養フラスコ(コーニング社製)に5X1
0’個のF4−29−4111胞を10χFC3存在下
で上記刺激物質を加えて、3時間、37°C15χCO
2−95χAir下で刺激した後、細胞を遠心分離(1
50Xg 、5m1n)で回収した。この細胞をPBS
に懸濁後、再度上記条件で遠心分離して細胞を取得した
。同様の洗浄操作を繰り返した後に細胞をI X 10
h/dになるようにRPMI−1640培地に再懸濁し
、25c1のプラスチック培養フラスコに5−づつ移し
、37゛C15χC0t−95XAir下で、24時間
培養した。培養上清を遠心分離(150xg 、5m1
n)で回収し、活性測定に供した。その典型的な結果を
第1表に示す。
1に芝 ConA (μg/d) PMA(ng/l11) 活性(%) 0 0 2.5 0 00 00 0 0 21.0 0 12.5 00 00 0 0 37.5 その結果ConA20 u g/mlとPMA20ng
/mの同時刺激時に高い活性が得られ、その他の免疫刺
激物質の添加量において、この条件を越える値はえられ
なかった。
次にConA20 u g/ml及びPMA20ng/
mNの同時添加で、その刺激時間及び刺激後の培養時間
について検討した。まずF4−29−4細胞をI X 
10’個/dまで上記の方法で培養した。このようにし
て得られた60−の細胞懸濁液を5miづつ25cm”
のプラスチック培養フラスコに入れ、最終濃度20μg
/rR1のConAと20ng/dのPMAを加え37
°C5XCOz−95χAirで0.1〜16時間刺激
した。各々の刺激時間終了後、細胞を上記した遠心操作
(150xg 、5m1n)で回収し、PBSに懸濁し
遠心(150xg、5m1n)操作で洗浄後、Fe2を
含まないRPM14640で0.1〜72時間培養し、
MAF産生をさせ、所定の培養時間の終了後、遠心分離
(200Xg 、5m1n)を行い、培養上清を回収し
た。この培養上清の活性を測定した典型的な結果を第2
表に示す。
第一3ヒー麦 Induction(hr) Produc Lion (hr) 活性(X) 22±3 18±5 15±4 24      2±2 16        48       3±272 
    2±2 第1表及び第2表の結果よりMAF産生のためのF4−
29−4細胞の培養条件は、ConA20 u gar
net、PMA20ng/−でI X 10’個/dの
F4−29−4細胞を3時間刺激しPBSで洗浄後、血
清無添加のRPMI−1640培地で24時間培養する
こととした。
遣u直貴11 F4−29−4     (D    
   と   上’  の越盪 実施例2の結果に従って、F4−29−4細胞を101
ジャーファーメンタ−あるいは10fスピナーフラスコ
を用いてI X 10’個/mの細胞濃度になるまで1
0χFCS含有RPMI−1640培地で培養(約72
時間)し、PMAを終濃度20ng/ ml及びCon
Aを終濃度20ag/IR1になるまで添加して4時間
刺激した。次に連続遠心機(Internationa
l Equipment Co、製)を使用し、200
 X gで刺激細胞を回収し、PBSloffiで洗浄
後、細胞をI X 10’個/dとなるようにRPMI
−1640培地に懸濁し、1ONジャーファーメンタ−
あルイは101,2.ピナーフラスコテ37°C,5X
COt−95XAirの条件下で24時間培養した。培
養後連続遠心機(200X g)を用いて細胞と培養上
清を分離し、培養上清を取得した。この培養上清はペリ
コンカ4ット(日本ξリポアリミテッド社製、PTGC
NMWL。
10.000)  とベリコンラボカセット(日本ミリ
ボアリミテッド社製、UFmenblaneNMWLl
o、 000)を順次使用して100倍濃縮液とした。
同様の操作を行い培養上清1701分の濃縮液を作製し
、以下の実施例の出発材料とした。
尖施拠玉 y込」」重E;に 実施例3で得たF4−29−4細胞培養上清100 t
@濃縮液を8000Xg 、60分間遠心した上清を取
り、0.05XPEG−6000含有5Il1Mトリス
塩酸緩衝液(pH7,8)に対して透析し、同緩衝液で
平衡化したQAEToyopearl 550C(東ソ
ー社製)カラム(直径4.7cmx高さ47 cm )
に通液し、0.IM NaC]を含む同緩衝液で溶出を
行い、1.41の溶出液を得た。(第一工程) 次ニコノ溶出液を0.05XPEG−6000含有5+
nM)’Jス塩酸緩衝液(pH7,5)に対して透析し
、同緩衝液で平衡化したDEAE−Toyopearl
 650S  (東ソー社製)カラム(直径2.5cm
X高さ5cm)に通液し、061MNaClを含む同緩
衝液で溶出を行い、溶出分画100dを得た。(第二工
程) 第二工程で得た溶出液を0.05χPEG−6000含
有20mM’Jン酸ナトリウム緩衝液(pH7,2)に
対して透析し、同緩衝液で平衡化したAF−Red T
oyopearl 650?IL (東ソー社製)カラ
ム(直径1.6cmX高さ8cm)に通液し、0.5M
 KCIを含む同緩衝液で溶出させ、75m1の溶出分
画を得た。(第三工程)第三工程で得た75dの溶出分
画を第一工程と同じ緩衝液に対して透析し、同緩衝液で
平衡化した口AE−Toyopearl カラム(直径
1.6cmx高さ1.5cm)に通液し、LM NaC
1を含む同緩衝液で濃縮目的で溶出し13dの溶出分画
を得た。この溶出液を、0.1χP[EG−6000及
び0.15M NaC1含有10mMリン酸ナトリウム
緩衝液(pH7,4)で平衡化した5ephacryl
 530011R(ファルマシア社製)カラム(直径2
.6cmx高さ90cm)に通液し相対溶出位置1.1
88〜1.313の分画45 mlを集めた。この工程
を終了した段階での比活性は4.8 X 10’単位/
mg蛋白質であった。
(第四工程) 上記第四工程溶出液45m1を0.05χPEG−60
00含有5mM  トリス塩酸緩衝液(pH7,5)に
対して透析し、同緩衝液で平衡化したMonoQ HR
515カラム(ファルマシア社製)に通液し吸着後、同
緩衝液と0.2MNaC1を含む同緩衝液により連続的
に塩濃度を高めていく直線濃度勾配溶出法により溶出さ
せ0.10〜0.12Mの塩濃度で溶出した分画3ml
を集めた。
(第五工程) 上記第五工程(最終工程)終了段階でMAFの比活性が
1.6 X 10’単位/mg蛋白質である本発明MA
Fを得た。
かくして得られた本発明MAFの物理化学的性質に関し
て以下の実施例に述べる方法を用いて解析した。
実施斑災 公ヱ旦 分子量の測定はPhast System(ファルマシ
ア社製)を使用したSO3電気泳動法で行った。
すなわち、本発明MAF0.5μgをそのまま、あるい
は2−メルカプトエタノールで処理した後、0、1’l
!SDSを含む10−15χポリアクリルアミドゲルに
付与し、0.1χSDSを含むバッフアーストリラプス
(ファルマシア社製)でそれぞれ電気泳動を行った。バ
イオランド社製分子量マーカー(ホスホリラーゼB;分
子3t92,500、牛血清アルブミン:分子i66.
200、オフ7.IL/プzン;分子量45,000、
カルボニックアンヒドラーゼ:分子量31,000、ソ
イビーン トリプシンインヒビターi 分子ff121
,500゜リゾチーム;分子量14,400)を用いて
分子量検量線を作製し、銀染色法(J、 Heukes
hoven & R。
Dernick; E1ectrophesis+ 6
103(1985))により分子量を測定した。
その結果、本発明MAFの分子量は25,000±4.
000ダルトンで電気泳動的に単一であり、2−メルカ
プトエタノール処理でも同様の分子量を示した。
尖施明五 葺蒐嘉 本発明MAFの等電点は、ショ糖密度勾配等電点電気泳
動法で測定した。
すなわち、40%両性ファルマライト3−10 (ファ
ルマシア社製;pH3〜10)を3.8z含む50!(
W/V) シヨ#!溶液と同1zを含む水溶液とを用い
て、冷却用ジャケットを装着した内径1cil、高さ2
6C11のガラスカラム内に段階的な密度勾配を作製し
、本発明物質2μgをこの密度勾配のほぼ中央に付与し
た。
陽極側に1zリン酸、陰極側に1.6zエチレンシア≧
ンを含む50%シー!糖溶液を用い、4°Cの冷却水通
水下で500v、24時間泳動を行った。泳動終了後1
、Odづつ分取してpHを測定した後に、1Mリン酸緩
衝液(pH7,2)を100μlづつ加え、直ちに0.
05$PEG−6000を含むPBSに対して透析し、
各分画について活性測定した結果を第1図に示した。そ
の結果、本発明MAFの等電点はpH6,2±0.5で
あった。
裏施尉1蓋亘且遣坐五捉 本発明MAFの部分構造解析のために本発明MAF20
μgを0.1!)リフルオロ酢酸で平衡化したYMCA
P−803[S−5300人C4(YMC社製)〕カラ
ム(直径0.46cmx高さ26cm)を装着したFP
LCシステム(ファルマシア社製)に通液し、吸着後0
.1!トリフルオロ酢酸を含む0〜100Xアセトニト
リルによる直線濃度勾配溶出をし、アセトニトリル42
〜48%の分画1−を得た。
この分画の一部を取り、中和後0.05χPEG−60
00含有PBSに対して透析し、活性測定を行い、MA
F活性の残存することを確認した。
一方、残りの分画(約10μg)は遠心エバポレーター
(ヤマト科学社製)で乾固させた後に、0.1χ8口5
150μlに溶解し、終濃度25mMとなるようにLM
)リス塩酸緩衝液(pH8.0)を加えて全量を蒸留水
で1001!調製した。この溶液にEndoprote
inaseLys−C(ベーリンガーマンハイム社製)
を0,1 μg加えて37°C124時間処理を行った
。この反応液を0.1χトリフルオロ酢酸で平衡化した
μBondasphereC18(日本ウォーターズ社
製)カラム(直径3.9 tma×高さ15 cm )
に通液して吸着させた後に、0.1X)リフルオロ酢酸
を含む0〜60%のアセトニリトルの直線濃度勾配溶出
を行い、ピーク分取を行った。
得られた8ビークを個々に気相式プロティンシーケンサ
−PSQ−1(島津社製)にかけ、得られたPTH(フ
ェニルチオヒダントイン)ア旦ノ酸をIIPLc(島津
社製)で分析しアミノ酸を同定した。
その結果少なくともll5−Ile−Leu−Gly−
Lys。
Gln−Ala−Glu−Leu−Ala−Ala−G
in−Lys 、 Gln−Glu−Ile−Glu−
Glu−Lysの配列が確認された。これらのアミノ酸
配列を構造既知タンパク質データベース(NBRF−P
DB、SDCソフトウェア−開発全社製)とホモロジー
検索を行ったが、上記配列を含む既知タンパク質は見い
だされなかった。
実脇讃I4  ヒ    Lに・ る ■ヒト末梢血単球の調製 ヒト末梢血単球の調製はM、 liguchiら(Mi
crobiol。
Immunol、、 314691987)の方法に従
って行った。
すなわち、正常ヒト末梢血から200Xg 、10分間
遠心し、PBL(Peripheral blood 
1eucocyte)を取得する。このPBLをPBS
 2 dに懸濁し、密度1.064のPercoll−
salins溶液10d上に重層し、室温で500Xg
、20分間遠心し、中間層の細胞を分取した。
この細胞をPBS 10dに再懸濁し、150 Xg 
、5分間遠心した後に再度PBS2dに懸濁した。次に
再度10m1!のPercoll−sal ineに重
層し、同様の分離操作を行って、PBS 10戚に懸濁
して遠心(150X g、5分間)により洗浄しl×1
06個/dとなるようにl0XFC5と2mMグルタξ
ンを含むRPMI−1640に懸濁した。
■ヒト末梢血単球のH,O□産生能の測定ヒト末梢血単
球のH,O□産生能の測定はE、 Pick& D、 
Mizelの方法(J、 Immunol、 Meth
ods+ 46211(1989))を一部変更して行
った。すなわち、■で得た末梢血単球懸濁液を96穴タ
イタープレートのウェルアタリ100IJlツツまき、
37’C,1時間、5zCo!−95XAir下で培養
した後に培養液を除去し、10!FC5と2mMグルタ
壽ンを含むRPMI−1640に溶解したサンプル液1
00μfを加えテ37°C148時間、5zCO□−9
5XAir下で培養した。この培養液を除去した後、R
anks’ Ba1anced 5alt 5olut
ion  (ギブコ社製)にフェノールレッド(0,1
g/ l ) 、HorseradisFperoxi
dase (9500Untts/f Sign+a社
製) 、PMA(100μgel)を含む溶液100μ
lを加え、37°C514時間、5χC(h−95zA
ir下で培養し、反応させた。10μlのLM NaO
Hを添加して反応を停止し、マイクロプレートフォトメ
ーター(コロナ社製)で610nmの吸収を測定し、酸
化型フェノールレッドの定量を行ない、H,0□添加に
よる検量線より8202量を求めた。
結果を第3表に示す。
勇工;L−麦 MAF (200U) H,O,(nmol/hr/10’cells)+ 0.32 0.75 この結果本発明MAF添加により、ヒト末梢血単球の1
1□0□産生の促進されることが認められた。
裏豊班生 症比監よi主租 ヒトマクロファージ様細胞を活性化してNBT還元能を
示す既知物質として知られているリンホトキシン(LT
)(H,Hemm1 et al; J、 Immun
ol、+ 138664 (1987) )、腫瘍壊死
因子(TNF) (に、 Takeda etal; 
Nature、 323 338(1986)) 、イ
ンターフェロン−T (IFN  r)(11,Pe5
ta et al; Cancer、、4882(19
88))との異同を各々に対する抗体を使用して、その
中和活性で比較した。
すなわち、本発明MAF20単位の示すMAF活性と同
程度の活性を示すリンホトキシン(2,000単位)、
腫瘍壊死因子(200単位)、インターフェロン−γ(
500単位〉を完全に中和する抗ヒドリンホトキシン抗
血清(αLT)  (兎で作製)、抗ヒト腫瘍壊死因子
抗血清(tx TNF) (Genzyme社製)、抗
ヒトインターフェロン−γモノクローナル抗体(αIF
N−γ) (日本ケミカルリサーチ社製)と本発明MA
F20単位を37゛C130分間前処理した。次に、こ
の処理溶液をMAF活性測定系に加えて活性を測定した
結果を第4表に示す。
夷ユニL−友 ample 活性 (%) T αLT LT+αLT TNF αTNF TNF+αTNF IFN−γ α■FN−γ rFN−γ+αIFN− AF MAF÷αLT MAF+αTNF MAF+αIFN−γ その結果、ここで用いた抗体は本発明MAFの活性にな
んら影響を与えず、本発明MAFと上記既知物質では、
免疫学的性質の異なることが判明した。
なお、本明細書においてペプチド及びアミノ酸の表示は
IUPACにより採択されているアミノ酸命名法の略号
ないし当該分野で慣用されているそれに従うものとする
〔発明の効果〕
本発明により、新規マクロファージ活性化因子が得られ
たことから、抗菌剤、抗腫瘍剤として医薬への応用が可
能になった。更に、本発明によりマクロファージ活性化
因子の一次構造が判明したことで、遺伝子操作の手法を
用いたマクロファージ活性化因子の大量生産も可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明MAFの等重点電気泳動を行った際の各
分画のpHと活性を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトリンパ球系細胞が産生し、分子量25,000
    ±4,000ダルトン及び等電点pH6.2±0.5で
    あり、1.6×10b単位/mg蛋白質より大きい特異
    活性を有してなることを特徴とするマクロファージ活性
    化因子。 2、Ile−Ile−Leu−Gly−Lys、Gln
    −Ala−Glu−Leu−Ala−Ala−Gln−
    Lys及び、Gln−Glu−Ile−Glu−Glu
    −Lysから選ばれた少なくとも一種以上のアミノ酸配
    列を有することを特徴とする請求項1記載のマクロファ
    ージ活性化因子。 3、ヒトリンパ球系細胞をPMA及び/又はConAで
    刺激し、培養することを特徴とする請求項1又は2に記
    載のマクロファージ活性化因子の生産方法。 4、請求項3記載のマクロファージ活性化因子の生産方
    法に従って得た培養上清を、 (1)限外濾過装置等を使用して濃縮し、 (2)(1)の濃縮液をpH6.0〜8.0の条件下で
    強陰イオン交換体と接触させ、有用物質を該イオン交換
    体に吸着させた後、0.05〜0.3Mの無機塩溶液で
    溶出される分画を集め、 (3)(2)の溶出分画をpH6.0〜8.0の条件下
    で弱陰イオン交換体と接触させ、有用物質を該イオン交
    換体に吸着させた後、0.05〜0.3Mの無機塩溶液
    で溶出される分画を集め、 (4)(3)の分画をpH6.0〜8.0の条件下でダ
    イリガントクロマトグラフィー担体と接触させ、有用物
    質を該担体に吸着させた後、0.3〜1.0nの無機塩
    溶液で溶出される分画を集め、 (5)(4)の分画を濃縮しゲル濾過担体と接触させ、
    相対溶出位置が1.125〜1.375の分画を取得し
    、 (6)(5)の溶液をpH6.0〜8.0の条件下で高
    速液体クロマトグラフィーシステムの強陰イオン交換体
    に接触させ、有用物質を吸着させた後、0.10〜0.
    12Mの無機塩溶液で溶出される分画を集めるという操
    作を行う請求項1又は2に記載のマクロファージ活性化
    因子の精製方法。
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