JPH03127988A - 酵素の安定化方法 - Google Patents

酵素の安定化方法

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JPH03127988A
JPH03127988A JP26742489A JP26742489A JPH03127988A JP H03127988 A JPH03127988 A JP H03127988A JP 26742489 A JP26742489 A JP 26742489A JP 26742489 A JP26742489 A JP 26742489A JP H03127988 A JPH03127988 A JP H03127988A
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JP
Japan
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enzyme
freeze
gelatin
fructose
polyvinylpyrrolidone
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Pending
Application number
JP26742489A
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English (en)
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Yasuo Hibino
泰雄 日比野
Michio Miyazawa
宮澤 道雄
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフェニルアラニン脱水素酵素(以下PDHと略
記する)の凍結乾燥による安定化法に関する。
(従来の技術) PDHは、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以
下NADHと略記する)を補酵素として、フェニルピル
ビン酸からL−フェニルアラニンを一段で合成する酵素
として有用であり、またL−フェニルアラニン、アンモ
ニアあるいはフェニルピルビン酸を定量する酵素として
、検査用試薬としても有用な酵素である。また近年は診
断薬分野において、ドライケミストリー等の乾式法が用
いられ、乾燥状態での酵素の安定化が必要とされている
。また種々の濃度に溶解させ使用する場合にも乾燥状態
であることが望ましい。PDHの溶液状態での安定性は
アサノら(J、Biol、 Chem、、 262.1
0346 (1987) )によって記載されているが
、凍結乾燥状態における安定性に関しては記述されてい
ない。一般に臨床検査用酵素、例えば、グルタミン酸脱
水素酵素、ヘキソキナーゼ、グルコースオキシダーゼ、
グルコース−6−リン酸脱水素醇素、リンゴ酸脱水素酵
素、乳酸脱水素酵素、グリセロールキナーゼ、ロイシン
アミノペプチダーゼ等の酵素は不安定で、凍結乾燥中お
よび、保存中に一部失活することが知られている。
そのため酵素試薬を凍結乾燥する場合、種々添加物を添
加し安定化を図る方法が提案されている。例えば、熱変
性ゼラチンを添加し、凍結乾燥する方法(特公平1−1
8719) 、乳糖を加えて凍結乾燥し安定化する方法
(特開昭63−269981)リン脂質を添加して乾燥
し安定化する方法(特公平1−27719)、フラビン
含有物質をグリセロリン酸オキシダーゼに添加し凍結乾
燥する方法(特開昭63−263082)等があげられ
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、PDHの凍結乾燥時においては上記の添
加剤の添加のみでは溶解時に酵素の変性により不溶性の
濁りが生じさらに活性の低下が生ずる等、充分な効果が
得られない。
(発明を解決するための手段〉 そこで本発明者らは、添加物を種々検討したMl、PD
Hにポリビニルピロリドンと、ゼラチンおよび/または
D−フルクトースを添加することにより、PDHの凍結
乾燥時において、直後の活性低下をおこさず、また室温
における安定性が長時間保持されることを見い出し本発
明を完成した。即ち本発明は、P D H含有液にポリ
ビニルピロリドンと、ゼラチンおよび/またはD−フル
クトースとの混合した安定化剤を添加し、凍結乾燥する
ことを特徴とする酵素試剤の安定化法を提供するもので
ある。
本発明の酵素PDHはバシルス スフエリカス(B a
 c i 11 u s 並り旦二…) (特開昭61
−239888)およびパシルス パディウス (Ba
cillus badius)(特開昭63−3248
2)等微生物由来の酵素であり、用途によっては補酵素
が共存してもよい。酵素含有液は、一般にリン酸カリウ
ム、リン酸ナトリウムおよびトリス(ヒドロキシメチル
)アミノメタン塩酸塩等の緩衝液0.OIM−0,1M
(pl+ 6〜9〉、好ましくは、0.01〜0.05
M、 pl+ 6.5〜7.5に調製した緩衝液に、酵
素濃度0.01〜100■/ml、好ましくは0.1〜
10■/−で溶解して用いる。
本発明における安定化剤はポリビニルピロリドンとゼラ
チンおよび/またはD−フルクトースでポリビニルピロ
リドンは分子量20,000〜80.000の市販品を
そのまま用い、酵素に対して0.5〜10重量倍用いれ
ばよい。
またゼラチンは同様に酵素に対して0.5〜10重量倍
用いる。D−フルクトースについても同様に酵素に対し
て0.5〜10重量倍の範囲で用いる。添加量が上記範
囲より少ないと所望の安定化が図られず、上記範囲より
多くても格別の利点はなく経済的に不利となる。これら
の添加剤はいずれも水溶液の状態で酵素溶液と混合し、
凍結状態のまま常法に従い乾燥を行い、ポリビニルピロ
リドンとゼラチン、ポリビニルピロリドンとD−フルク
トースの組合せ、または、3者を混合して用いることが
できる。ポリビニルピロリドンの混合添加物中の組成は
ポリビニルピロリドンが20〜80重量%であればよい
20重量%以下ではD−フルクトースとの混合系で安定
性が低下し、80重量%以上の添加では室温保存では問
題はないが低温下ではその効果が低下する。
保存は室温もしくは4℃以下の低温保存が好ましく、特
にポリビニルピロリドンとD−フルクトースの系では4
℃以下の低温に保存することにより、長期間の安定性が
確保できる。またこの添加系においてはタンパク性の添
加剤が含まれていないため比活性の低下が生じないこと
、さらに溶解が容易であることという利点がある。
以上、本発明により得られたPDHは凍結乾燥時および
保存中の酵素の活性の低下が抑えられ長期間の安定性が
維持され、加えて溶解性の低下が生じない。
次に実施例を示すが、本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例1 バシルス スフエリカス(B a c i I l u
 s 狸り牡紅用)由来PDH25μgにポリビニルピ
ロリドン(P)とゼラチン(G)をそれぞれ125μg
ずつ添加し、0.05M +) ン酸カリウム緩衝液(
pH7,0)’t’全量0.1dとした後、−20℃に
冷却凍結後、4時間0.1〜0.2トル(Torr)の
真空下凍結乾燥を行なった。溶液状態と乾燥直後の酵素
活性を測定し、経時的に1.2および4週間後の酵素活
性を測定した。
第1図に30℃における残存活性(%)の経時変化を示
す(P/G)。
活性:l単位は25℃において1分間当りNADH1マ
イクロモル増加せしめる酵素量として定義される。
酵素活性の測定は、0.1ML−グリシンKCl −K
OH(pl+ 10.5)、2.5m M  N A 
D ”および10mM  L−フェニルアラニンにサン
プル適当量を加え全量l−とし、対照はL−フェニルア
ラニンを除き1Wdlとし、分光光度計により吸光度3
40nmの初期増加速度から求めた。
比較例1 バシルススフエリカス(B a c i I I u 
s 狸雑肛Ru)PDH25μgにゼラチン(G)30
0μgまたはポリビニルピロリドン(P)300μgを
加え実施例1と同様に凍結乾燥し、30℃における残存
活性(%)の経時変化を求めた。
同様にしてPDH250μgに対してゼラチン(G)と
D−フルクトース(F)を夫々350μg加え凍結乾燥
後、経時的に残存活性を測定した。
第1図にゼラチン(G)とD−フルクトース(F)の混
合、ゼラチン(G)またはポリビニルピロリドン(P)
添加の結果を示す。
また対照として、添加剤無添加(N)の結果を同様にし
て示す。
実施例2 バシルススフェリカス(Bacillus狸田牡丘川)
PDH25用gにポリビニルピロリドン(P)125μ
gおよびD−フルクトース(F)125μgを加えて実
施例1と同様にして凍結乾燥し、経時的に活性の変化を
測定した。
第2図に(P/F)の4℃における残存活性(%)の経
時変化を示す。
比較例2 パシルススフェリカス(B a c i l l u 
s 狸田肛Ku)PDH25μgにD−フルクトースま
たはポリビニルピロリドン250μgを加え、実施例1
と同様に凍結乾燥し、4℃における残存活性(%)の経
時変化を求めた。
第2図にD−フルクトース(F)またはポリビニルピロ
リドン(P)添加の結果を示す。
また対照として添加剤無添加(N)の結果を同様にして
示す。
実施例3 バシルスバディウス(Bacillus badius
)由来PDH25μgにポリビニルピロリドン(P)と
ゼラチン(G)それぞれ125μgを加え実施例1と同
様に凍結乾燥を行い、30℃における残存活性(%)の
経時変化を測定した。
第3図(P/G)にその結果を示す。
比較例3 バシルス バデイウス(Bacillus badiu
s)PDH25μgにゼラチン(G)またはポリビニル
ピロリドン(P)250μgを加え、実施例1と同様に
凍結乾燥を行い、30℃における残存活性(%)の経時
変化を求めた。
第3図にゼラチン(G)またはポリビニルピロリドン(
P)添加の結果を示す。
また対照として添加剤無添加(N)の結果を同様にして
示す。
実施例4 パシルススフェリカス(B a c i l I u 
s 耗堕牡に■)P D H(11、またはバシルスバ
ディウス(Bacillusbadius)  P D
 H(2)のそれぞれ25μgに対してポリビニルピロ
リドン(P)、ゼラチン(G)およびD−フルクトース
(F)の3種の添加剤それぞれ80μgずつを加え、常
法に従い凍結乾燥を行い、乾燥直後4℃に保存して、l
、および3週間後の残存活性を測定した。
その結果を第4図に示す。
(発明の効果) 本発明では上記安定剤の使用により、凍結乾燥における
フェニルアラニン脱水素解毒の活性低下を防止し、安定
性を保持せしめることができるものである。
4、
【図面の簡単な説明】
図面の説明 第1図〜第4図はP D Hの残存活性の経時変化を示
すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)フェニルアラニン脱水素酵素をポリビニルピロリド
    ンとゼラチンおよび/またはD−フルクトースとの混合
    した安定剤を加えて、凍結乾燥することを特徴とする酵
    素の安定化方法。 2)フェニルアラニン脱水素酵素がバシルススフェリカ
    ス(¥Bacillus¥¥sphaericus¥)
    およびバシルスバディウス(¥Bacillus¥¥b
    adius¥)由来である、請求項1記載の安定化方法
JP26742489A 1989-10-13 1989-10-13 酵素の安定化方法 Pending JPH03127988A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994029424A1 (en) * 1993-06-07 1994-12-22 Buckman Laboratories International, Inc. Synergistically stabilized liquid enzymatic compositions
KR100346180B1 (ko) * 1999-07-14 2002-07-26 제일제당주식회사 효소의 안정성 및 활성 증진방법 및 조성물

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994029424A1 (en) * 1993-06-07 1994-12-22 Buckman Laboratories International, Inc. Synergistically stabilized liquid enzymatic compositions
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