JPH03127800A - 腫瘍壊死因子活性抑制物質 - Google Patents

腫瘍壊死因子活性抑制物質

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JPH03127800A
JPH03127800A JP1264887A JP26488789A JPH03127800A JP H03127800 A JPH03127800 A JP H03127800A JP 1264887 A JP1264887 A JP 1264887A JP 26488789 A JP26488789 A JP 26488789A JP H03127800 A JPH03127800 A JP H03127800A
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urine
tumor necrosis
activity
necrosis factor
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JP1264887A
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Jun Suzuki
純 鈴木
Kenji Yone
米 賢二
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業−Eの技術分野〉 本発明は腫瘍壊死因子の活性を抑制しうる尿中物、質に
関する。更に詳しく説明すると、膜性増殖型糸球体腎炎
患者尿中に含まれる腫瘍壊死因子(TNF)のL929
細胞に対する殺細胞効果を抑制しうる物質に関する。
〈発明の背景〉 腫瘍壊死因子(TNF)はCD −I  5w1ssマ
ウスにBaci flus Ca1n’ette−Gu
erin (B CG )菌を投与し、その2週間後に
細菌内毒素(エンドトキシン)を投与した際に血中に現
われる生理活性物質として発見され、1975年にCa
rswellらが報告[E。
^、 Carswellら、 Proc、Natl、A
cad、Sci、、USA、72゜3666(1975
)] した生理活性蛋白質で、そのアミノ酸配列は19
85年にAggarwalら[B、B、A(1garW
a+ら。
J、Biol、Chen+、260,2345(198
5)]により明らかにされている。
またPenn1ca et al 、 5hirai 
et alおよびHanget alによって、ヒトT
NFのアミノ酸配列および遺伝子配列が明らかにされた
[Penn1ca et al Nature 312
.724(1985)、5hiraiet at Na
ture 313 803(1985) 、 Wang
et alSience  288 149(1985
)] 、当初その抗腫瘍活性から、癌治療薬とての開発
か進められている′I” NFは、最近種々の生理活性
か明らかにされ、生体内での諸機能が解明されつつある
例えば、細菌感染によるエンド1〜キシンシヨツクの生
体内のメゾイエイタ−としての活性[8゜Be1Jtl
Orら5cience  229,869(1985)
] 、血管内皮細胞への炎症反応の惹起[J、R,Ga
+ableら、Rvoc 。
Natl、八cad、Sci、  US八、  82.
8667(1985)  ]  、  発熱作用[C,
^、DinarelloらJ、Exp、Hed、163
,1443. (1986)]、炎症の起因物質のひと
つであるインターリウq ン1  [PP、Nawro
thら J、Exp、Hed、、  1G3,1363
゜(1986)]やプOスタダランジン類[P、R,B
ackwichら、 Biochen+、Biophy
s、Ras、CoIn■、 136.94(1986)
]の産生誘導などが挙げられる。又、肝患者への関与[
木本ら、第25凹肝臓学会(1989) ]や、腎腎不
全症への関与[実験医学、 2 、11[1989)]
 、川崎病の病態との関連[Furukawa、S、ら
Cl1n。
l1uno1. Im+nuro potbol、48
.247(198g)]を示唆する報告も行なわれてい
る。
このような多くの研究結果か明らかになるにつれ、T”
 N Fは、種々の生理作用を促す生体内の情報伝達物
質と1−で、ホルモン様の作用を有すると考えられる。
その結果本発明者らは′I″NFの生体内における異常
亢進、減少などの量的変化は、多くの疾患の病態と関連
する可能性が示唆され、血液などの体液中の’FNFの
存在およびその量を測定することは、多くの疾患のモニ
ターリングに有益であると推察するに至った。
一方本発明者らの研究によれは、成る種の病気の患者の
体液中には、’FNF’が含まれており、そのT’ N
 Fの含有量とその患者の病態の進行には深い関係かあ
ること、従って体液中のT” N Fの含有量を正確に
検出しその量的変化を測定することにより病態の変化、
特に悪化を成る程度予測できること、そのような変化や
悪化になる前に予防または治療手段を講じることにより
、患者の病気の亢進を阻止でき、時には回復させること
かできることかわかった。(特願昭63−100186
号公報)このようにT”NFが全身の種々の器官や組織
に劇的な影響を及ぼずホルモン様の物質であること、及
び’T’ N Fの体液中の含有量と疾患との間に相関
かあることを明らかにしたことにより、本発明者は、生
体中にTNFの活性と拮抗的に作用する物質が存在する
と推察するに至った。
」二連したように、T N Fの過剰産生により、病態
の悪化が生じていると考えられる患者か多く存在する。
このような疾患に対して、抗T N F作用を有する物
質を投与することにより、病態の改首が行なえうろこと
は、容易に推察かできる。事実、エンドトキシンショッ
クに対して心よ、抗゛I″NF作用を有する物質として
、抗T N T?抗体の投jj−が、動物を用いて行な
われ、顕著な効果を示したことが報告されている[: 
B、Beutlerら5cience、 299186
9(1985)]。しかし、現花のところ、抗’I” 
N r?抗体はヒlへ以外の動物山来のものしか作成さ
れておらず人体に対する投りにはこの上うな抗体では大
きな問題かあると考えられる。さらに、T N Fか関
りしていると考えられる急性、慢性の炎症反LLにおい
では、免疫複合体の形成が、少なくとも病状を悪化させ
る要因のひとつであることか広く知られており、このよ
うな疾患に対して、抗T’ NF作用を有する物質とし
て、抗’T” N F抗体を治療のために用いることは
難しいと考えら、れる。そこで本発明者は、ヒトの体液
中に天然に存在しうる抗TNF作用物質を用いれば、T
NFか関与している疾患に対して、充分、有効かつ安全
な治療薬として使用しうるちのであると推察するに至っ
た。
膜性増殖型糸球体腎炎は、臨床的には、腎糸球体への免
疫複合体の沈着が認められ、さらに血中補体価の低下、
糸球体基痙膜の肥厚、メサンギウム細胞の増殖等が認め
られる腎疾患である。重症発症原因はいまた不明である
か、最近、メザンギウム細胞増殖型腎炎にはサイI・カ
イン類、特にインターロイキン6の関与が示唆される。
[実験医学2 、11(1989)]インターロイキン
6の産生は、T N Fやインターロイキン1によって
誘導されることが、多くの細胞で報告されており[実験
医学2 、21(1989)  現代免疫学93(19
88)]本疾患においてもT’NFの産生亢進かおこっ
ていることか推測された。生体の反応として、異常冗進
がおこった生体内物質に対しては抑制的に働く物質も産
生されうると本発明者は推測した。
〈発明の目的〉 本発明は新規な抗’I’ N F作用物質、それを含有
する組成物及び該物質の製造方法を提供することを目的
とする。
〈発明の構成〉 そこで本発明者は、種々の腎疾患患者の血中′■゛NF
含量を測置したところ、膜性増殖型糸球体腎炎患者血中
に高濃度の’I’NFが含有されていることを明らかと
した。さらに、疾患患患者尿を用いて、TNFの活性抑
制能を検討したところ、高いTNF活性抑制能があるこ
とを見出した。この′rNF活性抑制因子の性状を明ら
かにする研究を鋭意進めた所、ゲル濾過において、30
,000±5,000の分子量を有する物質であること
が明らかとなった。又、本物質がタンパク質、糖タンパ
ク質様のものであるのか、さらに、単なるプロテアーセ
作用により’I”NFを分解して、その活性を失活させ
ているのかにつき検討したところ本物質はプロテアーゼ
処理によりその活性を失う、タンパク質様の物質である
ことを明らかにした。又、56℃、60分間の熱処理を
行なっても活性は低rしない。比較的熱安定性の高いタ
ンパク様物質であることも明らかとなった。
’I’ N Fの活性抑制物質に関しては、c、pee
treら[Eur、 J、 1laalato l 、
 41.414 (1988)、 42.270(19
89) ]及び、P、Seckingerら[J、Ex
p、Had、167.1551(1988)]による報
告、及びり、Wallachら[EP0308378 
]による報告があるが本発明者が見出した物質は、上記
の報告による’f’ N I”結合物質、もしくはTN
F阻害物質とはゲル濾過における分子量が異なり、新規
なものである。
すなわち本発明は、下記発明を包含する。
尿を精製することにより得られる物質であり、1)腫瘍
壊死因子のL929AllI胞への殺細胞効果を抑制し
、 2) ゲル濾過における分子量か30000±5,00
0であり、 3)等電点かP I =5.7±1,0であり、4)プ
ロテーアーゼ処理によって活性が消失し、5)56℃、
60分間の熱処理に安定、である物質。
また、尿が膜性増殖型糸球体腎炎患者由来のものである
上記の物質。
また本発明は、 膜性増殖型糸球体腎炎患者由来の尿を精製し、1)腫瘍
壊死因子のL929細胞への殺細胞効果を抑制し、 2)ゲル濾過における分子量か30,000±s、oo
であり、 3)等電点がP I =5.7±i、oであり、4)プ
ロテーアーゼ処理によって活性が消失し、5)56℃、
60分間の熱処理に安定、である物質を製造する方法を
包含する。
また本発明は尿を精製することにより得られる組成物で
あり、 1)  l1fi癌壊死因子のL929細胞への殺細胞
効果を抑制し、 2)ゲル濾過における分子量が30,000±5,00
0であり、 3)等電点がP I =5.7 f:1.0 テあり、
4)プロテーアーゼ処理によって活性が消失し、5)5
6℃、60分間の熱処理に安定、である物質を含有する
組成物を包含する。
尿がWifl:増殖型糸球体腎炎患者出来のものである
上記組成物を包含する。
尿は腎炎、肺炎患者の尿を用いるとよい。膜性増殖型糸
球体腎炎あるいは紫斑病性腎炎患者の尿が好ましい。ゲ
ル濾過に用いるカラムはウルトロゲル、セファロースセ
ファデックス、TSK−G3000SW(LKB社)等
があるが、’r” S K −G3000SWが好まし
い。
本発明の物質はTSK  G3000SWカラム(8x
3001m!11. LKB社〉にがけ、P B S 
&、:て0.3ml/n+inの流速にて溶出を行った
ときに分子量マーカーのオボアルブミン(分子量44,
000)とマイオグロビン(分子量17.000 >の
間に存在する物質である。
検体尿の調製  0 尿は、初尿、蓄尿、スポッ1〜尿のいずれを用いてもか
まわない。好ましくは、後に、バイオアッセイを行なう
ために、できるだ番−)熊菌もしくは無菌に近い状態で
採取されたものかよい。
採取した尿は、ずみやかに冷凍保存し、使用直前に融解
して用いることが望ましい。カビやバクテリアの繁殖を
抑えるために、NaN3や抗生物質、又、プロプアーゼ
による分解を防ぐためにプロテアーゼインヒビター等を
、尿採取直後に添加してもかまわないが、尿採取後、速
やかに冷凍保存に移行ずれはこれらの添加物は不要であ
る。それらの添加物を添加した場合には、適当な操作、
例えば、透析、限外濾過、ゲルが過等の操作により、バ
イオアッセイを行なう前に充分、添加物を除去する心変
がある。
検体尿からの精製 精製は、通常のタンパク質の精製法に従って行なえばよ
い。尿原液では、通常、低い活性しか認められないので
、まず濃縮を行なうことが好ましい。濃縮法としては、
限外濾過、凍結乾1 燥、塩析等の通常の生化学実験法に基づいて行なえばよ
いが、限外濾過、塩析等を行なう場合には、目的とする
物質の分子量や、沈澱を開始する塩濃度等をあらかじめ
調べておく必要かある。
濃縮後は、適当な精!!!操作、例えばイオン交換、ゲ
ルp過、アフィニーティークロマトクラフィー1等電点
電気泳動、疎水クロマトクラフィー、逆相クロマトグラ
フィー等を組み合わせて、精製を進めることができる。
TNF活性抑制能の測定 TNF活性の抑制能の測定法としては、既に知られてい
るゴN Fi8性の測定を行なう系に、被験サンプルを
添加すればよい。すなわち、′「NFのアッセイ法とし
て知られている1n vitr。
での種々の腫瘍細胞に対する殺細胞効果、細胞増殖抑制
効果、脂肪細胞の脂肋酸代謝抑制効果。
正常線維非細胞の増殖促進効果やTL−6産生誘導効果
好中球の内皮細胞への付@促進効果や、スーパーオキサ
イド分泌促進効果、血管内皮細2 胞の凝固活性亢進効果、骨細胞への破骨効果種々の細胞
でのI l、−1やプロスタクランデイン類の誘導効果
を測定する系か利用できる。特にL929細胞l\の殺
細胞効果で測定することか好適である又、in viv
oにおいてもある種の癌細胞に対する出血壊死効果、エ
ンドトキシンショックの誘導効果1発熱効果を測定する
系を利用することかできる。しかし、in vivoで
の活性や、多くのin VitrOでの活性は、T N
 F以外の物質でも誘導しうる反応か多くあるため、で
きるだけ単純で、かつ、TNI”以外の物質の影響を受
けない系例えは、in VitrOの癌(社)1胞に対
する殺細胞活性を測定する系を用いることか望ましい。
〈発明の効果〉 本発明によれは尿由来の腫瘍壊死因子(’T″N F 
>のL929細胞への殺細胞効果を抑制する新規な物質
を提供し、T N Fが関与している疾患の治療。
診断等に利用できる。また上記物質の効率的な製造方法
を提供することか可能となった。
 3 く実施例〉 以下、実施例を掲げて本発明について詳細に説明するか
、本発明Gよ以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1 各種疾患患者尿中のTNF抑制活性検討血中TNF量の
測定により、比較的’I’ N F量か高い患者尿、6
検体及び健常人1検体計り尿検体、各2mlを集め、セ
ントリコン10 (AIIliCOn社)による限外濾
過で分子M1万以」二の両分を濃縮、PBSにバッファ
ー交換を行ない4倍濃縮したサンプルをアッセイに用い
た。アッセイは、96ウエルプレーI・に4 X 10
5cells / mlのL929細胞を、2μg/m
lのアクチノマイシンDと混合し、100μ夕/ウエル
で播種、5%CO2、37°Cにて2時間培養した細胞
を用いた。この細胞に50μyウエルでサンプルを加え
、直後に2.6ng/mlのTNF溶液50μl/ウェ
ルをさらに添加し、5%CO237°Cにて18時間培
養を行なった。培養後、クリス4 タルバイオレッ1〜による生細胞の染色を行ない、染色
された細胞を0.5%S D Sにて溶解し、595n
l+の吸光度により細胞の生残率を測″)トした。結果
は下記衣1に示すように膜性増殖型糸球体腎炎患者圧の
分子量1万以]二の分画に、有意に高い、I。
929細胞に対するT N Fの殺細胞効果を抑制しう
る物質か存在することが明らかとなった。
表  1 実施例2 ’r’ N F活性抑制因子−のゲル濾過による分子量
同定 膜性増殖型糸球体腎炎患者圧11を集め、ミニタンCミ
リボッ社)による限外濾過を行ない、分子量1万以上の
画分を30倍濃縮した。この画分をr−’ B Sにバ
ッファー交換した後1 mlをT S K−G3000
SWカラム(8X300 lnm、 LKB社)にがけ
、PBSにて0.3 ml / In1nの流速にて溶
出を行ない、0.6mlずつフラクションを集めた。各
フラクションのT N F活性抑制能及び280n11
1の吸光度を図1に示ず。分子量マーカーとしては、サ
イI7グロプリン(分子量680,000)、カンマグ
ロブリン(分子量158,000)、オボアルブミン(
分子量44000>マイオクロビン(分子fi17,0
00) 、ビタミンB12(分子量1,350)を用い
たか、主たるTNF活性抑制能は、分子量30.000
±5,000であることが明らかとなった。
図1より、タンパク質濃度のピークとT N F活性抑
制能のピークがずれていることより、TNF活性性能か
単なる高濃度タンパク質溶液によって生じているのでは
ないことは明らかであるが、このことを確認するために
、陰イオン交換カラムを6 通して、■精製したサンプルを再度、ゲル濾過にか4−
)て、分子量の同定を行なった。ミニタンに土って、3
0倍に濃縮した尿13m1を、DEAE−5PW (8
X75+nm、 LKB社)に通し、0−250mMの
NaCf濃度勾配により溶出させることを13回繰り返
し、活性画分を集めた。この活性画分を、セントリコン
10(へm1con礼)により?Fj4縮、バ・ンファ
ー交換を行ない、T” S K G 3000S W 
(8X 300 mmLKB社)にかけ、r−’ B 
Sにて0.5 ml /minの流速にて溶出を行ない
、1 mlずつフラクションを集めた。各フラクション
の’I’ N l?活性抑制能、及び280nmの吸光
度を図2に示ず。この結果からも′FNF活性抑制能は
分子jib:30,000≦±5,000であることが
明らかとなった。
実施例3  等電点の決定 膜性増殖型糸球体腎炎患者圧860 mlを集めペリコ
ン(ミリポア社)による限外濾過を行ない分子量1万以
上の両分を29倍濃縮した。この両分を1101n T
ris pH8,0にバッファー交換した後、総量7 40m1となるように10+nM Tris pH8,
oを加え、さらにBlo−1yte 3/10  (B
JO−860社)を最終濃度2%となるように加え、R
otofor  (BIO−860社)にて、12W定
電力、5℃、4時間の等電点電気泳動を行なった。泳動
終了後、サンプルを20本 チューブに分取し、各チュ
ーブのIIH及び、タンパク量を測定した。さらに各チ
ューブのサンプルは、1、 M  N a Cflに対
して透析を行なってBio−Lyteを除去した後、セ
ントリコン10を用いてPBSにバッファー交換し、T
 N F活性抑制能を測定した。
結果は図3に示したように、T N F活性抑制能を有
する物質はp15.7±1.0であることが明らかとな
った。
実施例4  プロテアーセ処理によるTNF活性抑制能
の失活 膜性増殖型糸球体腎炎患者圧の分′T−量1万以−■二
の両分をミニタンにより、30倍濃縮、 10mMTr
Is−tlcl pH8,oにバッファー交換し、DE
AE5 r’W (8X75mm、 LK 8社)に吸
着させた。
 8 101nHTris pHg、oでカラムをよく洗い非
吸着成分を充分除去した後、0→25On+MのNac
l濃度勾配により溶出させ活性画分を集めた。活性画分
を、セントリーy ン10 (An+1con社)によ
り濃縮、PBSにバッファー交換したものをサンプルと
した。このサンプル中のT N F?活性能は27U/
■、タンパク質濃度は15■/ mlであった。なお、
1Uは0.65■/ mlのT N F活性を、30%
I!It害するのに必要なサンプル稀釈倍率の逆数とし
てS1算した。
このサンプル100μlに、10■/ mlのトリプシ
ン、20)11及び、0.2HTr+5−tlcl p
t18.o 、 21′IIHCacf 2 、140
 ulを加え、37℃、4時間インキュベートした後の
’I” N F活性抑制能を測定した。
さらに、0.2M Tris−11cI pHa、o 
−2mHCa C1□100μm、10■/ mlのト
リプシン20μm及び、20■/ mlの1〜リプシン
−キモトリプシンインヒビター40μmを混合し、37
°C,4時間インキュベートした後、サンプル100J
J、Fを添加したもの、及び、サンプル100μFに0
.2HTris−tlcl pH8,o −2n+HC
a(、f2120μm、トリプシン−キモl−リプ9 シンインヒビター40μmを添加した後、37°C,4
時間インキュベー1〜したもののT’ N F活性抑制
能を測定した。ネガティブコン1〜V′フールとしては
、PBS100μFに0.2HTris−11CI p
t18.o  2mHCacF 2 、140 μl 
、 10mg/ml l〜リプシン20μ2を添加、3
7°C,4時間インキュベーl〜したものを用いた。
表  2 結果は表2に示したように膜性増殖型糸球体腎炎患者尿
中の’rN F活性抑制物質は、1−リプシン処理によ
り、完全に失活するタンパク性もしくは、糖タンパク性
物質であることか明らかになった。
さらにl・リプシン−キモl−リプシンインヒビター0 存在rにおいても、本尿中の’r” N F活性抑制物
質は、全く活性を失わなかったことより、単なるプロテ
アーゼ様物質でないことも明らかとなった。
実施例5   TNF活性抑制因子の熱安定性実施例3
で用いたものと同じ、比活性27U/■。
タンパク質濃度15■/ mlのDEAE粗稍製粗金製
品て、熱安定性を検討した。サンプル160μ夕をチュ
ーブに入れ、56°C175°C195°Cの温浴にて
、10、30.60分間処理し、インキュベ−1・終了
直後に、L929,1lll胞ニT N Fと同時に加
えて、TN F活性抑制能を測定した。
結果は図4に示したように、56℃、60分間の処理で
も’T’ N F活性抑制能は、全く失活せず、75°
Cの処理によって部分失活、95℃の処理によってほぼ
失活する性質の物質であることが明らかとなった。
実施例6   TNF活性抑制物質の粕製膜性増殖型系
球体腎炎患者尿11を集め、ミニ1 タン(ミリポア社)による限外?過を行ない分子[1H
以上の両分を39倍濃縮した。この画分を10iHTr
isl pH8,oにバッファー交換した後、20m1
を100m1のgel bed volun+eを有す
るDEAE−3epharose CL −68(Ph
arlacia社)に40m1/hrにて通し、溶出画
分の28OnI11の吸収かなくなるまで10nlHT
ris pt18.oにて洗浄した。洗浄後、101I
HTris pH8,o −100118N a c 
lにて溶出を行ない、5m1/フラクシヨンにて両分し
、各両分をセン1〜リコン10にて濃縮PBSにバッフ
ァー交換した後、TNF活性抑制能のアッセイを行ない
、活性画分を集めた。この活性画分のうち0.3mlを
0.1%トリフルオロ酢酸にて平衡化したProtei
nC4逆相カラム(0,46X25(7)、VYDAC
社)に流速0.5ml/Nnにてかけ、充分洗浄した後
、アセ)−二トリル○→80%の直線濃度勾配により、
溶出を行ない0.5ml/フラクションにて分画を行な
った。各フラクションを凍結乾燥した後、0.3ml/
フラクションのPBSで溶解し、TNF活性抑制能、及
び、タンパク量の定量を行なった。結果2 は、表3に示す様にこの精製操作により、約560倍も
の精製か行なえることか]すjらかとなった。
表3
【図面の簡単な説明】
図1は、濃縮尿のゲル濾過におけるタンパク量と’rN
F活性抑制能を示したものである。図2は、陰イオン交
換カラムによる粗精製を行なった後のサンプルのゲル濾
過にお(つるタンパク量と′T″NF活性性能を示した
ものである。図3は等重点の測定結果を示したのである
。 図4は、陰イオン交換カラムによる粗精製を行なったサ
ンプルの熱安定を示したものである。 3 手続補 正 書 平底 2年 2月/、)日 特言午庁長′「殿 1、事件の表示 特 願 平 64887 号/ 2、発明の名称 腫瘍壊死因子活性抑制物質 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 大阪府大阪市中央区南本町1丁目6番7号(300)帝
人株式会社 明細書の「発明の詳細な説明」の欄及び「特許請求の範
囲Jの欄補正の内容 ぷ芥眠 (1)明細書の特許請求の範囲を別紙のとおり訂正する
。 (2)明細書第1頁下から1行〜第2頁1行の「膜性増
殖型糸球体」を「膜性増殖性糸球体」と訂正する。 (3)同第6頁8行の「膜性増殖型糸球体jを「膜性増
殖性糸球体」と訂正する。 (4)同第7頁9行の「膜性増殖型糸球体」を「膜性増
殖性糸球体」と訂正する。 (5)同第9頁4行の「膜性増殖型糸球体」を1膜性増
殖性糸球体」と訂正する。 (6)同第10頁6行の「膜性増殖型糸球体」を「膜性
増殖性糸球体」と訂正する。 (7)同第10頁8〜9行の「膜性増殖型糸球体」を「
膜性増殖性糸球体」と訂正する。 (8)同第15頁4行の「膜性増殖型糸球体」を「膜性
増殖性糸球体」と訂正する。 (9)同第15頁表1中の「膜性増殖型糸球体」を「膜
性増殖性糸球体」と訂正する。 (10)同第16頁1行の「膜性増殖型糸球体」を「膜
性増殖性糸球体」と訂正する。 (11)同第17頁16行の「膜性増殖型糸球体」を「
膜性増殖性糸球体」と訂正する。 (12)同第18頁下から4行の「膜性増殖型糸球体」
を「膜性増殖性糸球体Jと訂正する。 (13)同第20真下から5行の「膜性増殖型糸球体」
を「膜性増殖性糸球体」と訂正する。 (14)同第21頁下から1行の「膜性増殖型糸球体」
を「膜性増殖性糸球体」と訂正する。 (15)同第3頁7行のr Rvoc、 Jをr Pr
oc、 Jと訂正する。 (16)同第3頁11行のrPP、 Nawrothら
」をrp、p。 Nawrothら」と訂正する。 (17)同第3頁18行のr l1luro poth
ol、 Jをr Inmunopathol、 Jと訂
正する。 (18)同第5頁14行のr 1869 (1985)
 、を「869(1985) Jと訂正する。 (1つ)同第6頁10行の「糸球体基痙膜の」を「糸球
t*基底膜の」と訂正する。 (20)同第6頁14行の「示唆される」を「示唆され
ている」と訂正する。 (21)同第8頁3〜4行の「活性は低下しない。比較
的熱安定性の高い」を「活性は低下しない、比較的熱安
定性の高い」と訂正する。 (22)同第10頁11行の「セファロースセファデッ
クス」を「セファロース、セファデックス」と訂正する
。 (23)同第12頁下から2行の「誘導効果好中球のj
を「誘導効果、好中球の」と訂正する。 (24)同第13頁5行の「好適である又、in vi
vo 」を「好適である6又、in ViVOJと訂正
する。 (25)同第14頁8行の「1検体計り尿検体、」を「
1検体より尿検体、」と訂正する。 (26)同第14頁下から4行の「50μmウェル」を
「50μl/ウエル」と訂正する。 (27)同第16頁1〜2行の「ミニタンCミリボッ社
」を「ミニタン(ミリボア社〉Jと訂正する。 (28)同第17頁8行のrTsKG3000sWJを
rTsK−G3000SWJと訂正する。 (29)同第17頁13行のr 30,000≦±5,
000 Jをr 30,000±5,000 Jと訂正
する。 (30)同第19頁8行の「mg / ml 」を’ 
ng/ ml 」と訂正する。 (31)同第19頁11行の’ pha、o 、 21
+1MJをrpH8,02111HJと訂正する。 (32)同第20頁4行のrpH8,o 、 21nH
」をrp+i8.。 21+1HJと訂正する。 (33)同第22頁8行のrloolllHNaCIJ
をr 100mHNaCIJと訂正する。 (34)同第22頁9行の「にて画分し、」を「にて分
画し、」と訂正する。 (35)同第22頁10行の「にて濃縮PBSに」を「
にて濃縮、 PBSに」と訂正する。 (36)同第23頁下から1行の「熱安定」を「熱安定
性」と訂正する。 以 別紙 特許請求の範囲 1、尿を精製することにより得られる物質であり、1)
腫瘍壊死因子のL929細胞への殺細胞効果を抑制し、 2)ゲル濾過における分子量が30.000±5,00
0であり、 3)等電点がPI=5.7±1.0であり、4)プロテ
ーアーゼ処理によって活性が消失し、5)56℃、60
分間の熱処理に安定、である物質。 2、尿が膜性増殖性糸球体腎炎患者由来のものである請
求項1記載の物質。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、尿を精製することにより得られる物質であり、1)
    腫瘍壊死因子のL929細胞への殺細胞効果を抑制し、 2)ゲルろ過における分子量が30,000±5,00
    0であり、 3)等電点がPI=5.7±1.0であり、4)プロテ
    ーアーゼ処理によって活性が消失し、5)56℃、60
    分間の熱処理に安定、 である物質。 2、尿が膜性増殖型糸球体腎炎患者由来のものである請
    求項1記載の物質。
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