JPH03127751A - ジメチルフェノールの精製方法 - Google Patents

ジメチルフェノールの精製方法

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JPH03127751A
JPH03127751A JP1264237A JP26423789A JPH03127751A JP H03127751 A JPH03127751 A JP H03127751A JP 1264237 A JP1264237 A JP 1264237A JP 26423789 A JP26423789 A JP 26423789A JP H03127751 A JPH03127751 A JP H03127751A
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JP
Japan
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dmh
fraction
concentrated
dimethylphenol
concentration
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JP1264237A
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Toshio Sato
利雄 佐藤
Koji Tabata
田畠 耕児
Toshihiko Kashitani
敏彦 樫谷
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Air Water Inc
Original Assignee
Sumikin Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/68Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C37/70Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment
    • C07C37/74Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/68Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C37/685Processes comprising at least two steps in series
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C37/70Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment
    • C07C37/84Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by crystallisation

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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、3,4−ジメチルフェノール(以下r3,
4−DMH,という)や3,5−ジメチルフェノール(
以下r3,5−DMHJという)の含有量の少ないジメ
チルフェノール類(以下「D M l−I類」という〉
含有留分を原料とし、蒸留によって特定の組成範囲の濃
縮3.4−DMH留分または濃縮3.5−DMH留分を
回収し、これを溶融晶析させて高純度の3.4−DMH
または3゜5−D M Hを高収率で分離回収する方法
に関する。
[従来技術] 3.4−DMHは、沸点226 、9℃、融点65°C
の白色結晶で、また3、5−DMHは、沸点221.7
℃、融点64℃の白色結晶である。3.4−DMH13
,5−DMHは、コールタール留分であるカルポル油、
ナフタレン油、洗浄油からアルカリ抽出して得られるタ
ール酸の中に含まれている化合物の一つである。3.1
−DMH13,5−DM Hは、フェノール樹脂、有機
合成薬品、農薬等の原料として使用されている。
コールタールは、蒸留により軽油、カルポル油、ナフタ
レン油、洗浄油および低軟化点のピッチ等に分離し、各
留分から必要に応じ、蒸留、抽出、晶析等の手段により
有用な製品を回収している。
カルポル油、ナフタレン油、洗浄油等からアルカリ抽出
て分離されたタール酸は、蒸留によりフェノール、0−
メチルフェノール、m、p−メチルフェノールおよびジ
メチルフェノール(以下「D M HJという)留分に
分離精製される。
このうち、DMH留分には、6種類のD M H異性体
のほか、エチルフェノール類、トリメチルフヱノール類
等が含有されている。
このDMH留分を精密蒸留しても、これらの沸点が接近
しているため、通常の精密蒸留では高純度の3.4−D
MHや3.5−DMHを得ることができず、特殊な高い
段数をもった精留塔を使用し、高い還流比で蒸留しても
、高純度の3.4D M Hや3.5−DMHを得るこ
とができない。
一般に蒸留による分離が困難な場合、目的成分を晶析分
離することは一般的によく知られた操作である。しかし
ながら、本発明者等の研究によれば、前記DMH類含有
留分、例えば、タール留分から抽出されたタール酸を蒸
留して得たDMH留分を精密蒸留し、単に3.4−DM
H含有量を高めた濃縮3.4−DMH留分、または単に
3,5DMH含有量を高めた濃縮3.5−DMH留分を
回収し、各留分を撹拌しながら冷却して結晶を析出せし
め、得られたスラリーを遠心分離機にかけて結晶と母液
に分離する方法では、高純度の3.4−DMHまたは3
.5−DMHを得ることができないことが判明した。
さらに研究を進めた結果、目的とするD M l−1濃
度を35重量%以上とすると共に、井目的DMH濃度を
所定値以下となるよう蒸留して濃縮し、これを溶融晶析
すれば目的D M Hを分離できることを究明し特許出
願したく特開昭63−222137号公報)。
しかし、特開昭63−222137号公報の方法によっ
て得られた濃縮3.4−DMH留分または濃縮35−D
MH留分を溶融晶析して3.4−DMI(または3.5
−DMHを分離回収するに際し、3゜5−DMH濃度ま
たは3.4−DMH濃度か、特開昭63−222137
号公報記載の式の規定範囲内であっても、3.4−DM
Hまたは3.5−DMH濃度が70%未満では、これを
通常行われる溶融晶析−遠心分離法で処理しても、高純
度品を得ることはできない。これは析出結晶の性状から
遠心分離法で母液を完全に振り切ることが極めて困難な
ためである。したがって、母液に対して適当な溶解性を
有する溶媒、例えばヘキサン、ヘプタン等を用い、結晶
を洗浄することにより高純度の34−DMHまたは3.
5−DMHを得ることができる。しかし、溶媒の除去、
回収等のプロセスが必要となり、かつ装置も複雑になる
という欠点を有している。
前記の濃縮3.1−DMH留分または濃縮35− D 
M H留分を向流連続溶融晶析装置を用い、3.1−D
MHまたは3.5−DMI−(を分離回収すれば、純度
99%以上の高純度品を分離することができることが特
開昭63−2221.37号公報に開示されている。
しかし、特開昭63−222137号公報の実施例3に
記載のとおり、向流連続晶析精製装置の場合は、濃縮D
MH留分中の目的D M H濃度が82.6%の場合に
おいて、99重量%以上の高純度品が得られているが、
収率が約42%と低いという欠点を有している。
[発明が解決しようとする課題] この発明は、前記特開昭63−222137号公報記載
の濃縮DMH留分かち溶媒洗浄することなく、純度99
重量%以上の3.4−DMHまたは3.5DMHを、高
収率で分離できるDMHの精製方法を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、特開昭63−222137号公報の方法
により濃縮したD M H類含有留分から、3,4DM
Hまたは3.5−DMHを高純度で分離するについて鋭
意研究の結果、濃縮DMH留分を2段階で晶析し、後段
の濾液を前段に循環すると共に、後段への供給DMH中
の目的DMH濃度を70重量%以上とすることによって
、純度99重量%以上という高純度の3.4−DMHま
たは3,5DMHを、高収率で回収できることを究明し
、この発明に到達した。
すなわちこの発明は、DMH類含有留分を目的DMH濃
度が35重量%以上で、かつ、井目的DMH濃度(U)
が、 U≦(100−x>(P/ (100−P))ただし、
U:濃縮DMH留分中の井目的DMH濃度(%) X:濃縮DMH留分中の目的DMH濃 度(%) P:目的DMHの固液平衡線図から求 めた晶析温度での液中の目的DM H濃度(%〉 となるように蒸留して);−・′+IDMH留分を回収
し、これを溶融晶析して目  VIHを回収する方法に
おいて、溶融晶析を2段1(:1・となし、後段の濾液
を前段に循環すると共に、濃縮D M H留分中の目的
DMH濃度が35重量%以上、70重量%未満の場合に
は前段晶析缶に、目的DMH濃度が70重量%以上の場
合には、前段晶析缶を経由することなく、後段晶析缶に
供給することを特徴とするDMHの精製方法である。
そして、目的DMHが3.4−DMHである場合は、非
目的DMHが3.5−DMHであり、目的DMHが3.
5−DMHの場合は、非目的DMHが3.4−DMHで
ある。
DMHの精製において、純度向上阻害因子が非常に多い
中で、3.4−DMHを目的とする場合に3.5−DM
Hに、3.5−DMHを目的とする場合は3.4−DM
Hに注目する理由は、これが他の成分に比べ溶融晶析時
相互に混入し易く、目標純度の3.4−DMHまたは3
.5−DMHを得るためには、濃縮3.4−DMH中の
3,5DMH含有量を一定濃度以下に、濃縮3.5D 
M H中の3.4−DMH含有量を一定濃度以下にする
必要があるためである。
溶融晶析法の基本は、固液平衡関係である。第1図の3
.5−DMHの固液平衡線図からも明らかなとおり、温
度を下げても液相中の3.4−DMH濃度または3.5
−DMH濃度を30%以下にはできない。
すなわち、理論上濃縮3.4−DMH留分中の3.4−
DMH濃度が30%以上、または濃縮3゜5−DMH留
分中の3.5−DMH濃度が30%以上であれば、30
%との差だけ3.4−DMHまたは3.5−DMHを回
収できることになる。
しかし、現実には濃縮3.4−DMH留分中の3.1−
DMH濃度、または濃縮3.5−DMH留分中の3.5
−DMH濃度を上げないと、回収率が低下するため、3
5%以上、好ましくは60〜70%以上とすることが望
ましい。
一方、3.4−DMHと3.5−DMHは、前記したと
おり沸点および融点が近接しているため、蒸留により3
.4−DMHと3.5−DMHを完全に分離することは
困難であり、また、溶融晶析時3,4−DMH結晶に3
.5−DMHが、3゜5−DMH結晶に3.4−DMH
が混入し易く、 0 著しく相互に結晶純度を低下させる恐れがあり、相互に
純度低下阻害因子であることが判明した。
そこで、3.4−DMT−T留分と3.5−DMH留分
の各々について、固液平衡関係を調査したところ、極め
てよく類似しており、溶融晶析時濃縮3 4−DMH留
分中の3.5−DMHの挙動は、3.5−DMHの固液
平衡線図によって説明でき、る。また、濃縮3.5−D
MH留分中の3.4DMHの挙動は、3.4−DMHの
固液平衡線図によって説明できる。
以上の研究結果に基づき検討の結果、高純度の3.4−
DMHまたは3.5−DMHを溶融晶析法により製造す
るためには、濃縮3.4−DMH留分中の3.5−DM
I−1濃度を前記式により、濃縮3.5−DMH留分中
の−1,4−DMH濃度を前記式により制限すればよい
前記式のPは、晶析温度によって決まる値であるから、
それぞれの固液平衡線図から求めることができる。した
がって、予め晶析温度を設定してPを求め、前記式によ
りUとXの関係、すなわち、3.4−DMHを目的とす
る場合は、濃縮3,4DMH留分中の3.4−DMH濃
度と、これに対応する3、5−DMH濃度の限界を求め
る。また、3.5−DMHを目的とする場合は、濃縮3
゜5−D M H留分中の3.5−DMH濃度と、これ
に対応する3、4−DMH濃度の限界を求める。
そしてこれに基ついてDMH類含有留分を蒸留し、濃縮
3,4.−DMH留分または濃縮3.5−DMH留分を
取得するのである。
また、これとは逆に、既に濃縮3,4−DMH留分マノ
、コは濃縮3,5−DMI(留分がある場合、前記式に
よりPを求め、Pに対応する温度以上の温度で溶融晶析
ずれば良い。換言ずれは前記式のU、x、Pのうち、二
つかわかれば、蒸留または晶析操作が限定されることに
なる。
晶析温度は、約−20’C〜60°Cの範囲から、目的
とするDMH濃度、回収率、操作性等を考慮して選択す
る。しかし、10℃以下で生じる結晶は微細であるため
、冷却温度は]。O′C以上とするのか好ましい。回収
率を高めるためには、前段部を約−20℃まで冷却して
限界まで目的とするDMH結晶を回収し、この結晶をさ
らに後段部で溶融晶析すると共に、後段部のm液を前段
部に循環するのか得策である。
なお、濃縮DMH留分中の目的D M H濃度35%以
上、70%未満の場合には、前段晶析缶に供給するのは
、前段晶析缶を経由することなく、後段晶析缶に供給し
ても純度99%以上の目的DM1−1が得られないから
である。また、濃縮D M I−1留分中の目的DMH
濃度が70%以上の場合には、前段晶析缶を経由するこ
となく後段晶析缶に供給しても、純度99%以−Lの目
的D M I(が得られるからである。しかし、目的D
MH濃度が70%以上の濃縮D M I−(留分を前段
晶析缶に供給しても、なんら支障か生じないが、経済的
にはその分不利となる。
この発明で晶析に供する濃縮3.4−DMH留分または
濃縮3.5−DMH留分を得るための原′1としては、
コールタールを蒸留して得られるカル;1、Iし油、ナ
フタレン油、洗浄油等のコールタ 3 ル留分を、アルカリ抽出して得られるタール酸を蒸留し
て得られるD M H留分である。
このD M T−I留分は、前述のとおり多くの不純物
を含有しており、蒸留のみによって高純度の3゜4−D
 M Hまたは3.5−DMI−(を回収することはで
きない。
しかし、この発明においては、濃縮DM■I留分中に残
留する不純物を、2段階の溶融晶析によって除去するの
で、蒸留操作は容易となる。
したがって、蒸留は通常の蒸留で十分であり、回分蒸留
、連続蒸留またはこれらの組み合わせのいずれでも行う
ことができる。また、減圧蒸留、常圧蒸留あるいは加圧
蒸留のいずれも採用できる。
しかしながら、得られる濃縮3.1−DMH留分中の3
.5−DMH濃度を前記式を満足させるよう低減せしめ
るには、低沸点側成分の混入を注意しつつ蒸留し、また
濃縮3.5−DMH留分中の中の3.4−DMI−I濃
度を前記式を満足させるように低減せしめるには、高沸
点側成分の混入を注意しつつ蒸留するのが好ましい。
 4 このようにして得られた濃縮DMH留分は、ついで2段
式の連続晶析法により処理する。
2段式の連続晶析の詳細を第2図および第3図に基づい
て説明する。なお、第2図は目的D M H濃度が35
%以上、70%未満の濃縮DMH用の2段式晶析設備を
、第3図は目的DMH濃度70%以上の場合の2段式晶
析設備を示す。
第2図において、特開昭63−222137号公報の方
法により濃縮された濃縮DMH留分は、ライン(1)に
より濃縮DMHタンク(2)に導入され、ポンプ(3)
により濃縮D M H留分供給ライン(4)を介し、前
段晶析缶(5)に連続供給される。また、濃縮DMH留
分以外に、濾液循環ライン〈10〉を介して前段分離機
(6)で分離された濾液の一部がポンプ(9)により連
続供給されると共に、後段濾液供給ライン(21)を介
して後段濾液の一部が連続供給されている。前段晶析缶
(5)においては、図示しない攪拌機で攪拌しながら所
定温度に保持して目的DMHを析出せしめる。この場合
、前段晶析缶(5)内の温度は、低ければ低いほど目的
D M l−1を多く分離できるが、濃縮時前記式にお
いて設定した晶析温度以下に冷却するのは、非目的DM
Hが混入し、目的DMHの純度低下を将来するので好ま
しくない。
前段晶析缶(5〉からは前段分離機(6)に連続的に抜
き出して析出した目的DMH結晶を分離して前段溶解槽
(7)に供給すると共に、濾液は前段濾液槽(8〉に送
入し、ポンプ(9)により濾液の一部を濾液循環ライン
(10)を介して前段晶析缶(5)に循環し、残部を抜
き出しライン(11)を介して濾液タンク(12)に抜
き出す。
一方、分離された目的DMH結晶は、溶解槽(7)で溶
解されたのち、ポンプ(13)によりライン(14)を
介して連続的に後段晶析缶(15)に供給される。
また、後段晶析缶(15)には、濾液循環ライン(20
)を介して後段分離機(16)で分離された濾液の一部
が後段濾液槽(18〉、ポンプ(19)を介して循環さ
れている。
後段晶析缶(15)においては、図示しない攪拌機で攪
拌しつつ所定温度に保持して目的DMHを析出せしめた
のち、後段分離機(16〉に連続的に抜き出して目的D
MH結晶を分離して後段溶解槽(17)に供給すると共
に、濾液は後段濾液槽(18〉に送入し、ポンプ(19
)により一部を濾液循環ライン(21)を介して前段晶
析缶(5〉に供給すると共に、残部を濾液循環ライン(
20〉を介して後段晶析缶(15)に循環する。
分離された目的DMHは、溶解槽(17)で溶解された
のち、ポンプ(22〉により製品抜き出しライン(23
)を介して製品タンク(24)に送入され、出荷される
一方、濃縮DMH留分中の目的DMHの濃度が、70重
景%以上の場合には、第3図に示すとおり、濃縮DMH
留分を濃縮DMH留分供給ライン(4)を介して前段晶
析缶(5〉に供給して目的DMHの濃度を高めることな
く、直接後段晶析缶(15〉に供給する点が相違するの
みで、他は第1図と同じであるので、説明は省略する。
[発明の作用・効果] この発明においては、非目的DMHを所定濃度= 17 以下に調整して濃縮した濃縮DMH留分を、2段の溶融
晶析に供すると共に、後段の濾液を前段晶析缶に循環す
るから、前段晶析缶によって目的DMH濃度が70%以
上に高めたのち、後段晶析缶に供給して晶析するので、
純度99%以上で目的DMHが精製分離できると共に、
その収率も特殊な型式の連続溶融晶析装置を用いた場合
に比較し、目的DMHを高収率で分離精製できる。
[実施例] 実施例1 コールタール留分からアルカリ抽出により分離された粗
タール酸を蒸留して得たDMHないしトリメチルフェノ
ール留分を、晶析温度を50℃に設定して前記式を満足
させるように精密蒸留し、第1表に示す組成の濃縮3.
5−DMH留分を得た。
この濃縮3.5−DMH留分を第2図に示す濃縮DMH
タンク(2)からポンプ(3〉により連続的に前段晶析
缶(5〉に100 kg/ hrで供給し、濾液循環ラ
イン(10)から循環される第1表に示ず組成の 8 濾液の一部139.8 kg/hr 、および濾液循環
ライン(21)から供給される第1表に示す組成の濾液
の一部47.9 kg/hrと共に、−17,5℃に保
持して循環しながら3.5−DMH結晶を析出せしめた
しかるのち、前段分離機(6)に287.7 kg/h
rで抜き出し、第1表に示す組成の3.5−DMT−(
結晶82.2 kg/hrを分離し、前段溶解槽(7)
に送入して溶解した。一方、濾液205.5 kg/h
rは、濾液タンク〈8〉から139.8 kg/hrを
前段晶析缶(5)に循環すると共に、濾液タンク(12
)へ65.7 kg/hrを抜き出した。
前段溶解槽(7)で溶解された3、5−DMI−(を後
段晶析缶(15)に82.2 kg/hrで供給し、濾
液循環ライン(20〉から循環される第1表に示す組成
の濾液49.3 kg/hrと共に、42°Cに保持し
て攪拌しながら3.5−DMH結晶を析出成長せしめた
のち、後段分離機(16)に131.5 kg/hrで
抜き出し、第1表に示す組成の製品3.5−DMH結晶
34.3kg/hrと濾液97.2 kg/hrに分離
した。
製品3.5−DMH結品は、後段溶解槽(17)で溶解
したのち、製品タンク(24〉に−次貯蔵したのち出荷
に供した。
一方、濾液97.2 kg/hrは、後段晶析缶(15
)へ49.3 kg/hrを循環し、前段晶析缶(5)
へ47.9 kg/hrを供給した。
第1表に示すとおり、3.5−DMH濃度55%の濃縮
D M Hから、純兜−9丸の3.5−DMHを収率6
1.7%で分離することかで゛きた。
実施例2 コールタール留分からアルカリ抽出により分離された粗
タール酸を蒸留して得たD M Hないしトリメチルフ
ェノール留分を、晶析温度を50℃に設定して前記式を
満足させるように精密蒸留し、第2表に示す組成の濃縮
3.4−DMH留分を得た。
この濃縮3.1−DMH留分を第3図に示す濃縮DMH
タンク(2)がらポンプ(3〉により連続的に後段晶析
缶(15)に100 kg/ hrで供給し、前段分N
機(6)で分離されて溶解槽(7)で溶解された第2表
に示す組成の3 、4−D M 8156.9kg/ 
hrと共に、42°Cに保持して攪拌しながら3.1−
DM H結晶を析出成長せしめた。これを後段分離機(
16)に417.6 kg/hrで抜き出し、第2表に
示す組1(乞の製品3.4−DMH結晶71.6 kg
/hrと濾液34.6A)kg/hrに分離した。
1 製品3.4−DMH結晶は、後段溶解槽(17)で溶W
(したのち、製品タンク(24〉に−次貯蔵し、たのち
出荷に供した。
一方、濾液346.Okg/hrは、後段晶析缶り15
)へ160.7kg/hrを循環し、前段晶析缶(5〉
へ1.85.3 kg/hrを供給した。
一方、前段晶析缶(5)においては、循環濾液ライン(
10)を介して循環される前段分離機(6)の濾液36
3.9 kg/hrと共に、−17℃に保持して3゜4
− D M H結晶を析出成長せしめたのち、前段分離
機<6)に549.2 kg/brで抜き出し、第2表
に示す組成の3.4−DMH結晶156.9 kg/h
rと、濾液392.3 kg/hrに分離した。
分離された3、4−DMH結晶は、溶解槽(7)で溶解
されたのち、後段晶析缶(15)に1.56.9 kg
/hで供給し、濾液は、363.9 kg/hrを前段
晶析缶<5)へ、残りの28.4 kg/hrを濾液タ
ンク(12)へ抜き出した。
第2表に示すとおり、濃縮3.4−DM)−(留分を前
段晶析缶(5)を経由することなく、後段晶析缶 2 第 2 表 (単位二%) (15〉に送太し、 後段分離機(16)の濾液を前段晶析 缶(5) に循環しても、 純度99%以上の3゜ DMHが得られた。しかも、収率は88%と高収率であ
った。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の実施の一例を示すもので、第1図は
、3.5−DMHの固液平衡線図であり、第2図は、目
的DMH濃度が35%以E、70%未満の濃縮DMH留
分からの目的DMHを精製分離する2段式の晶析分離設
備の系統図、第3図は、目的DMH濃度が70%以上の
濃縮DMH留分がらの目的DMHを精製分離する2段式
の晶析分離設備の系統図である、 1.14・・・ライン、 2・・・濃縮DMHタンク、
3.9.13.19.22・・・ポンプ、4・・・濃m
D M H留分供給ライン、5・・・前段晶析缶、  
6・・・前段分離機、7・・・前段溶解槽、  8・・
・前段濾液槽、10.20.21・・・濾液循環ライン
、11・・・抜き出しライン、  12・・・濾液タン
ク、15・・・後段晶析缶、 16・・・後段分離機、
17・・・後段溶解槽、 18・・・後段濾液槽、23
・・・製品抜き出しライン、 24・・・製品タンク、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジメチルフェノール類含有留分を、目的ジメチル
    フェノール濃度35重量%以上で、かつ、非目的ジメチ
    ルフェノール濃度(U)が、 U≦(100−x)(P/(100−P))ただし、U
    :濃縮ジメチルフェノール留分中の非目的ジメチルフェ
    ノール濃度(%) x:濃縮ジメチルフェノール留分中の目的ジメチルフェ
    ノール濃度(%) P:目的ジメチルフェノールの固液平衡線図から求めた
    晶析温度での液中の目的ジメチルフェノール濃度(%) となるように蒸留して濃縮ジメチルフェノール留分を回
    収し、これを溶融晶析して目的ジメチルフェノールを分
    離する方法において、溶融晶析を2段階となし、後段の
    濾液を前段に循環すると共に、濃縮ジメチルフェノール
    留分中の目的ジメチルフェノール濃度が35重量%以上
    、70重量%未満の場合には前段晶析缶に、目的ジメチ
    ルフェノール濃度が70重量%以上の場合には、前段晶
    析缶を経由することなく、後段晶析缶に供給することを
    特徴とするジメチルフェノールの精製方法。
  2. (2)目的ジメチルフェノールが3,4−ジメチルフェ
    ノールで、非目的ジメチルフェノールが3,5−ジメチ
    ルフェノールである請求項1記載の方法。
  3. (3)目的ジメチルフェノールが3,5−ジメチルフェ
    ノールで、非目的ジメチルフェノールが3,4−ジメチ
    ルフェノールである請求項1記載の方法。
  4. (4)ジメチルフェノール類含有留分が、コールタール
    留分をアルカリ抽出して得たタール酸分である請求項1
    ないし3記載の方法。
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