JPH03127708A - 歯科用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、歯科用材料に関するものであり、詳しくは歯
磨剤、歯ブラシ等の中に配合される研磨材、グラスアイ
オノマーセメント等の歯科用セメントの配合材料の一つ
として用いられるものである。

（従来の技術） 従来、研磨性を有する歯磨剤において、これに研磨材と
して球状の微細シリカゲルを配合すると共に、これにフ
ッ素を与える化合物として種々のフッ化物を配合するこ
とがが知られている（特開昭６２−８７５０７号）。

又歯科用グラスアイオノマーセメントにおいて、歯質強
化作用を有するフルオロアルミノシリケートガラス粉末
をフッ化物で処理することによりその破砕抗力などの物
性を向上させ、又その流動性を増大させることが知られ
ている（特開昭６２−６７００８号）。

（発明が解決しようとする課題） 前記歯磨剤におけるシリカゲルは研磨材として使用され
るものであるが、これに歯質強化作用を与えるためには
フッ化物を配合しなけらばならなかった。又前記歯科用
のフルオロアルミノシリケートガラス粉末はフッ素含有
ガラス粉末であるが、このガラス粉末はフッ化物によっ
て表面処理されただけのものであった。

これに対し、本発明は、球状で、かつ７ツ素を含有した
複合ガラス粉末を歯科用材料に使用するするものである
。なお、本発明の複合ガラス粉末自体は、本願出願人が
既に出願し、特開平１−１８３４４４号として公開され
ている。

（課題を解決するための手段） 本発明は、球状フッ素含有ガラス粉末の表面ｌ二酸化ア
ルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、ゼオライ
ト等の無機質粉末、又は銅、金、銀等の金属質粉末を加
熱融着させた球状フッ素含有複合ガラス粉末を研磨材又
は充填材として使用する歯科用材料である。

なお、本発明の前記複合ガラス粉末は、ナイロン、アク
リル樹脂の有機質粉末を球状フッ素含有ガラス粉末に加
熱融着させることによっても得られ、又果実の種子殻゛
の乾燥粉末、乾燥粉末化された植物葉の粉末、貝殻の微
粉末等の有機質粉末をバインダー等を使用して球状フッ
素含有ガラス粉末の表面に付着固定化することによって
も得られることができる。

本発明のフッ素ガラスの組成は、その用途に応じて適宜
選択されることができが、このガラス組成においてフッ
素が０．５ｗｔ％以上含有されれていれば良く、その組
成例（ｗｔ％）は次のとうりである。

（組成例１）　　５ｉ０２：６７、Ａ］□Ｏ３ニア、Ｃ
ａＯ：　５、Ｎ　ａ　Ｏ＋　Ｋ　２０　：　１５、Ｆ：
５、その他＝１ （組成例２）　　５ｉ０２：６９、Ａｌ２Ｏ３ニア、Ｂ
ａＯ：　１１ＮａＯ＋に２０　：　ｌ　６、Ｂ　２０３
　：　３、Ｆ：２、その他：２ （実施例） 以下、本発明を実施例に基いて説明する。

この実施例において使用される球状フッ素含有複合ガラ
ス粉末は、組成例１のガラス粉末表面上に平均粒径２０
ｎｍのアルミナ粉か融着されたものである。この複合ガ
ラス粉末の平均粒径は１０μｍ以下で、最大粒径が５０
μｍ以下である。

実施例１ 練り歯磨を作るために、球状のフン素含有複合ガラス粉
末３７ｗｔ％、ツルヒント２４ｗｔ％１カルボキンメチ
ルセルロースナトリウム１．Ｏｗｔ％、ラウリル硫酸ナ
トリウム１．４ｗｔ％、サッカリンＯ，１ｗｔ％、香料
１−．０ｗｔ％、パラオキシ安息香酸エチルＯ，０１ｗ
ｔ％、その残りが水であるものが混合され、その結果均
一な混合物が得られた。この得られた混合物を用いて歯
を磨いたところ、その研磨性がよく、歯自体や歯茎を傷
めることなく歯に付着していたものが良好に除去できた
。

なお、練り歯磨における複合ガラス粉末の配合量は３５
−６０ｗｔ％が適当であった。又この複合ガラス粉末が
粉歯磨において使用されたときには、その配合量は７０
−９５ｗｔ％が適当であっＩこ。

実施例２ 歯ブラシ用の毛を作るために、ナイロン樹脂に５−６５
％の球状のフッ素含有ガラス粉末を混合１７、この混合
物を加熱熔融後、これを成型機から押し出して歯ブラシ
用の毛を作った。この毛を用いて歯７゛ランを作って歯
を磨いたところ、この歯ブラン０毛の表面には多くの球
状のフッ素含有ガラス粉末が突き出して固定されている
ので、歯又は歯茎が歯ブラシのナイロン樹脂面だけでな
く、このガラス粉末によっても研磨されて、歯又は歯茎
の付着物が容易に除去された。

この際、歯又は歯茎はこの歯ブラシによって傷付けられ
ることがなかった。又ナイロン樹脂だけの毛でできた歯
ブラシと比較して歯磨きが短い時間ですむために歯や歯
茎を余分に傷めることがなくてすんだ。更に又ガラス粉
末から発生するフッ素による歯質強化作用があった。

実施例３ ポリカルボン酸と水との存在下で反応する歯科用のグラ
スアイオノマーセメントを作るために、球状のフッ素含
有複合ガラス粉末１５ｇとポリアクリル酸粉末１０ｇと
を乳鉢で混合してセメント粉末とした。得られたセメン
ト粉末を水と２＝１の割合で練和して歯科臨床において
使用したところ、歯のエナメル質及び象牙質の両方に対
して優れた接着力を示し、長期間の腔内耐性を有し、か
つフッ素発生による歯質強化作用があった。

（発明の効果） 本発明においては球状のフッ素含有複合ガラス粉末を使
用しているために、このガラス粉末が歯磨剤中で使用さ
れた場合には、歯磨きの際にフッ素分が溶出して歯質を
強化することができ、又このガラス粉末が球状で、しか
もその表面に酸化アルミニウム等の研磨剤が付着されて
いるので、歯又は歯茎を傷めることなく歯を磨くことが
できる。

又、この複合ガラス粉末が歯ブラシの毛の中に混合され
て使用された場合には、歯ブラシの研磨能力が向上し、
フッ素の溶出により歯質の強化がなされる。

更に又、この複合ガラス粉末が歯科用セメントに混合さ
れて使用された場合には、このガラス粉末が球状である
ために、練和の際の流動性が高く、その結果練和操作が
容易になり、フッ素発生による歯質の強化作用も生ずる
。

（外４名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　球状のガラス粉末の表面上に酸化アルミニウム、酸化
   チタン等の無機質粉末、銅、金、銀等の金属質粉末、ポ
   リメチルアクリレート、ポリエチレン、ナイロン、果実
   の種子殻の乾燥粉末、乾燥粉末化された植物葉の粉末、
   貝殻の微粉末等の有機質粉末を付着固定化した複合ガラ
   ス粉末を含有する歯科用材料。