JPH03126647A - 合わせガラスの製造方法および装置 - Google Patents

合わせガラスの製造方法および装置

Info

Publication number
JPH03126647A
JPH03126647A JP26351389A JP26351389A JPH03126647A JP H03126647 A JPH03126647 A JP H03126647A JP 26351389 A JP26351389 A JP 26351389A JP 26351389 A JP26351389 A JP 26351389A JP H03126647 A JPH03126647 A JP H03126647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
plastisol
glass
layer
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26351389A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Hori
登志彦 堀
Eitaro Nakamura
栄太郎 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP26351389A priority Critical patent/JPH03126647A/ja
Publication of JPH03126647A publication Critical patent/JPH03126647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、複数枚の各ガラス板どうしの間にプラスチゾ
ル層を形成した後、このプラスチゾル層をゲル化させて
膜となし合わせガラスを製造する方法およびその方法を
実施するための装置に関する。
発明の技術的背景 一般に合わせガラスは、中間膜と呼ばれるプラスチック
フィルム、代表的には可塑化ポリビニルブチラールから
なるプラスチックフィルムを2枚以上のガラスの間に挟
み込み、これを脱気、加圧、加熱することにより製造さ
れている。ところがこのような一般の合わせガラスの製
造方法および装置においては、多くの工程および時間を
要するため生産性が低く、生産コストが高いという問題
がある。
そこで特開昭63−134539号公報などにおいて本
願出願人は、エポキシ基含有塩化ビニル樹脂を必須成分
とする成膜性プラスチゾルをガラス板の表面に塗布して
プラスチゾル層付きガラス板を形成し、このプラスチゾ
ル層付きガラス板に対して、他のガラス板を密着させ、
これらを加熱することにより合わせガラスを製造する方
法を提案している。この提案方法および装置によれば、
プラスチックフィルムの取り扱いにともなうプラスチッ
クフィルムの洗浄、乾燥、裁断、調湿といった作業を省
略することができるとともに、オートクレーブによる圧
着工程を省略することができ、連の工程をオンライン連
続生産することができることとなって、生産性の高い合
わせガラスの製造が可能となる。
しかしながら上記提案方法および装置においては、ガラ
ス板上に形成されたプラスチゾル層が流動性を有するた
め、プラスチゾル層付きガラス板に対して他のガラス板
を密着させる場合に、合わせガラスの外周部からプラス
チゾルのはみ出しが生じる虞がある。はみ出しが生じる
と、後工程でその部分を削除しなければならないと共に
、膜厚さの正確性が低下し、さらにガラスどうしの位置
合わせが困難になる。
発明の目的 そこで発明は、プラスチゾル層付きガラス板に、他のガ
ラス板を密着させる際に、ガラスの外周部からプラスデ
シルをはみ出させることなく、その密着工程を正確かつ
良好に佇なわせることができるようにした合わせガラス
の製造方法および装置を提供することを目的とする。
発明の概要 本発明に係る合わせガラスの製造方法は、ガラス板の表
面に対して、成膜性プラスチゾルを塗布するとともに、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかしめ
加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層の表面に
接触させていき、 接触部分のゾルの流動性を喪失せしめて貼り合わせ工程
を行なうことを特徴としている。
また本発明に係る合わせガラスの製造装置は、ガラス板
の表面に対して、成膜性プラスチゾルを塗布する塗布手
段と、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかしめ
加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層の表面に
接触させ、接触部分のゾルの流動性を喪失せしめて貼り
合わせ工程を行なう貼り合わせ手段とを備えていること
を特徴としている。
このような構成を備える本発明においては、プラスチゾ
ル層付きガラス板に対して他のガラス板が積層される際
に、プラスチゾル層付きガラス板上に重ね合わせられる
ガラス板は加熱されて所定の温度に昇温されているため
、この加熱昇温されているガラス板に接触したプラスチ
ゾル層は熱により順次ゲル化過程に入り、プラスチゾル
の粘度が上昇して流動が防止され、ガ)ス板の外周から
のプラスデシルのはみ出しがなくなる。また、□ガラス
板の位置すれや膜の厚み変化も少なくなる。
発明の詳細な説明 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
まず本発明方法を適用する装置の一例の概要を説明する
と、第1図に示される各装置が順に設置されている。す
なちわガラス板1に対して洗浄水2を吹き付ける洗浄装
置60と、洗浄後のガラス板1に対して熱清浄空気3を
吹き付ける乾燥装置61と、ガラス板lの表面に対して
、成膜性プラスチゾルを塗布しプラスチゾル層4をガラ
ス板1上に形成する塗布装置62と、プラスチゾル層4
が形成されたガラス板1に対して他のガラス板5を密着
させ、ガラス積層体6を形成する積層装置63と、この
ガラス積層体6の厚さ調整を行なうロール7を備える厚
さ補正装置64と、ガラス積層体6を加熱する加熱炉8
を備える加熱・ゲル化装置65と、冷却ロール9を備え
た冷却装置66などが順に並設されており、これらの各
装置を順に通して最終的に合わせガラス13が形成され
るようになっている。
これらの各装置のうち前記塗布装置62においては、タ
ンク10内に蓄えられているプラスチゾルがポンプ11
によりストレーナ−12を通して塗布部に送り込まれる
。塗布部には塗布手段の一例としてリバースロールコー
タが採用されている。
すなわち、まずガラス板1の表面部にリバースロール2
1が接触配置されている。このリバースロール21の回
転方向は、ガラス板1との対向部分においてガラス板1
の送り方向と逆となるように設定されている。また、上
記リバースロール21の外周表面には、リザーブ板22
が接触配置され、それと一定の距離をもって対向するメ
タリングロール23がリバースロール21とある間隙を
もって配置されており、これらのリザーブ板22とメー
タリングロール23との間に前述したプラスチゾルが送
り込まれ貯容されるようになっている。なお図中符号2
4.25は、ドクターブレードを示しており、リバース
ロール21の外周表面およびメータリングロール23の
外周表面のそれぞれに付着された余剰のプラスチゾルが
掻き落されるようになっている。
このような塗布装置62によって、ガラス板1上には、
たとえば一定厚さのプラスチゾル層4が形成される。た
だし、後述するように、プラスチゾル層の厚さは必ずし
も均一である必要はない。
プラスチゾル層4が形成されたガラス板1は、次に積層
装置63に送られる。
前記積層装置63には、プラスチゾル層4が塗布される
ガラス板1とは別のガラス板5を加熱する加熱炉41が
備えられており、この加熱炉41から取り出されたガラ
ス板5が上記塗布装置62により形成されたプラスチゾ
ル層4付きガラス板1上に重ね合わせられる。
この際に、プラスチゾル層4付きガラス板1上に重ね合
わせられるガラス板5は加熱されて所定の温度に昇温さ
れているため、この加熱昇温されているガラス板に接触
したプラスチゾル層4は熱により接触部分から順次ゲル
化されていき、プラスチゾルは粘度が上昇して流動性を
失い、ガラス板の外周からのプラスチゾルのはみ出しが
なくなる。またガラス板の位置ずれや膜の厚み変化が少
なくなる。
ここで常温のプラスチゾルにおいては、レジン粒子の表
面はわずかに可塑剤で溶媒和しているが、粒子どうしは
互いに自由に移動し、粘調なゾルとして流動性を有して
いる。また加熱によりレジン粒子の膨潤はかなり進行し
て粒子どうしはその表層でルーズに溶は合って固化し、
もはや流動性は失われていくが、粒子の中心部はまだ熱
が十分伝わっていないため、ゲル化が不十分で物理的強
度は乏しい。この段階では、表面に光沢がなく半透明で
ある。さらに十分に加熱されて完全にゲル化して溶融し
た状態では、レジン粒子全体が芯まで完全にゲル化膨潤
と同時に溶融して流れ、溶媒和したPvC分子は活発な
ミクロブラウン運動を起こして粒子間の分子どうしのか
らみ合いが強くなり、物理的強度は最高に達する。この
場合には、表面に光沢を生じ透明となる。プラスチゾル
の加熱温度と粘度との関係の一例を第3図に示す。プラ
スチゾルの加熱とゲル化の関係は「ラバーダイジェスト
」第19巻、第1号、81〜92頁(1967)に詳し
く解説されている。
積層装置63による積層工程では、ガラス板1上のプラ
スチゾル層4が、加熱されたガラス板5に接触する際に
、プラスチゾル層4が流動性を失ってガラス板1,5の
外周からはみ出なくなるように、ガラス板5の加熱温度
および貼り合わせ速度等が決定される。ガラス板5の加
熱温度は、0 膜4の組成や貼り合わせ速度等によっても異なるが、一
般には100〜200℃が好ましい。
なお上記積層装置63に用いられている加熱炉41は、
第1図二点鎖線で示されるように、加熱・ゲル化装置の
加熱炉8を例えば2段にして加熱炉41aを形成し、こ
れに□兼用させることができる。この場合積層装置63
においては加熱炉41が省略され、全体として簡易な構
成になる。
さらにプラスチゾル層4付きガラス板1上に重ね合わせ
られるガラス板5は、外周部を加熱しておくことも可能
である。外周加熱装置としては、第2図(a)あるいは
(b)あるいは(C)に示される装置がある。第2図(
a)に示されている装置では、プラスチゾル層4付きガ
ラス板1上に重ね合わされるガラス板5の外周部に面状
ヒーター51が被着されている。第2図(b)に示され
ている装置では、プラスチゾル層4付きガラス板1上に
重ね合わせられるガラス板5が空気吸引式のヒーター本
体部52に固定されているとともに、上記ヒーター本体
部52の外周部にヒーター1 53を配するようにしている。第2図(C)に示されて
いる装置では、プラスチゾル層4付きガラス板1上に重
ね合わされるガラス板5の外周部から一定の距離の位置
に遠赤外線ヒーター54が設置されている。
積層装置63によりガラス積層体6が形成された後には
、このガラス積層体6は、厚さ補正装置64へ送られる
。厚さ補正装置64では、プラスチゾル層4の厚さが調
節される。ただし、積層装置63によって、ガラス5を
プラスチゾル層4上に形成する際に、ガラス5を位置決
めしつつ、プラスチゾル層4の厚さが一定となるように
制御すれば、厚さ補正装置64は、必ずしも必要ではな
い。
加熱・ゲル化装置65では、ガラス積層体6を加熱する
ことにより、ガラス1およびガラス5間に介在されたプ
ラスチゾル層4を完全にゲル化させる。プラスチゾル層
4のゲル化が不十分であると、得られる合わせガラスの
透明性が低下し、接着力、耐貫通強度ともに不十分とな
ることから、2 加熱炉8による加熱温度および時間は、上述したような
観点から決定される。具体的には、プラスチゾル層4の
組成や厚さや加熱方法等によっても異なるが、一般に加
熱温度は、110℃〜230℃が好ましく、加熱時間は
1秒〜30分が好ましい。
本発明で用いられるプラスチゾル用重合体は、ガラスへ
の接着性を有し、適当な加熱条件で溶融せずにゲル化す
る性質を持つものが好ましく、その例としてはエポキシ
基含有塩化ビニル樹脂が挙げられる。
本発明において、エポキシ基含有塩化ビニル樹脂とは、
1)塩化ビニルと、エポキシ基を有する単量体と、任意
成分であるこれらと共重合可能な単量体との共重合体、
2)塩化ビニル系共重合体にエポキシ基を付加せしめた
もの、3)塩化ビニル系共重合体に、これと相溶するエ
ポキシ基含有樹脂を分散させたものが代表例として挙げ
られる。
1)において、エポキシ基を有する単量体の例としては
、アリルグリシジルエーテル、メタリル3 グリシジルエーテルなどの不飽和アルコールのグリシジ
ルエーテル類、グリシジルメタクリレート、グリシジル
アクリレート、グリシジル−、p−ビニルベンゾエート
、メチルグリシジルイタコネート、グリシジルエチルマ
レート、グリシジルビニルスルホネート、グリシジル(
メタ)アリルスルホネートなどの不飽和酸のグリシジル
エステル類、ブタジェンモノオキサイド、ビニルシクロ
ヘキセンモノオキサイド、2−メチル−5,6−ニポキ
シヘキセンなどのエポキシドオレフィン類などが挙げら
れる。また、エポキシ基を有する単量体および塩化ビニ
ルと必要に応じて共重合可能な単量体としては、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニルなどの脂肪酸ビニル類、エチ
レン、プロピレンなどのオレフィン類、塩化ビニリデン
、弗化ビニリデンなどのハロゲン化ビニリデン類、イソ
ブチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、セチル
ビニルエーテルなどのビニルエーテル類、塩化アリル、
メチルアリルエーテルなどのアリル化合物類などが挙げ
られる。
4 これらの単量体を用いて、本発明に使用される塩化ビニ
ル系共重合体を得るには、懸濁重合、乳化重合など塩化
ビニルの重合法として良く知られている方法が採用可能
である。たとえば、プラスチゾルとして使用する場合は
、プラスチゾルの流動性を適当に保つ目的から、ペース
ト加工用塩化ビニル樹脂の製法として賞用される乳化重
合あるいはミクロ懸濁重合が望ましい。
2)において、エポキシ基の付加方法としては、塩化ビ
ニル樹脂を熱処理やアルカリ化合物との接触により脱塩
化水素した後、これを有機過酸などによりエポキシ化す
る方法などが挙げられる。
3)において、エポキシ基含有樹脂とは、エポキシ基を
有する単量体と、それと共重合可能な単量体との共重合
体などを意味する。
エポキシ基含有塩化ビニル樹脂中のエポキシ基の含有量
は0.5重量%以上を要する。0.5重量%よりも少な
いとガラスとの接着力が不充分となりやすい。
エポキシ基含有塩化ビニル樹脂の重合度は5 600〜a、oooが望まれる。600よりも小さいと
、本発明の中間膜中でのエポキシ基含有塩化ビニル樹脂
の比率が多い場合、合せガラスの耐貫通強度が低下して
しまう。また3、000よりも大きいと、プラスチゾル
のゲル化を行うのに過大な熱を要し、生産性を低下させ
るばかりでなく、着色したり、さもなくば、多量の安定
剤を要することとなり製造費用を高める結果となる。
本発明のプラスチゾルを構成する可塑剤としては、一般
にポリ塩化ビニル用可塑剤と称されているものが広く使
用できる。例えば、脂肪酸系可塑剤としては、ジオクチ
ルアジペート、ブチルジグリコールアジペート、ジオク
チルアゼレート、ジブチルセバケート、アジピン酸ジイ
ソデシル等が挙げられ、フタル酸系可塑剤としては、ジ
オクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジイソブチ
ルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジラウリル
フタレート、ジオクチルフタレート等が挙げられ、リン
酸系可塑剤としては、トリキシレニルホスフェート、ト
リクレジルホスフェート、り6 レジルジフエニルホスフエート、トリスクロロエチルホ
スフェート、トリスクロロエチルホスファイト、トリブ
チルホスフェート等が挙げられる。
エポキシ誘導体としてはエポキシ化大豆油、エポキシ脂
肪酸モノエステル等がある。ポリエステル系可塑剤も場
合によっては使用可能である。可塑剤のプラスチゾル中
の構成比は、塩化ビニル樹脂100重量部に対し、20
〜80重量部が適当である。可塑剤が多過ぎると加熱ゲ
ル化後の膜強度が低下し、少なすぎると硬くなってしま
ううえ、プラスチゾルの流動性が確保できなくなる。
また、本発明のプラスチゾルには熱安定剤及び紫外線吸
収剤を含有することが望ましい。
熱安定剤としては、ブチルスズラウレート、ブチルスズ
マレート、オクチルスズマレート等の脂肪酸のアルキル
化スズ化合物や、ジノルマルオクチルスズのビス(イソ
オクチルチオグリコール酸エステル)塩等のアルキルス
ズ含有硫黄化合物が好適に用いられる。これらと共に金
属石けん系の安定剤を併用することも可能である。
7 紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系が優れてお
り、例えば2− (2’−ヒドロキシ−51−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒFO−1
−シー3′−ターシャリ−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’、5’−ターシャリ−ブチルフェニル)
−5−クロロ−ペンシトリアール、2−(2’−ヒドロ
キシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール
等が好適に用いられる。
プラスチゾル中には、更に必要に応じて酸化防止剤、滑
剤、充填剤、着色剤等を添加することができる。酸化防
止剤としてはフェノール系酸化防止剤が優れており、例
えば2.6−ジターシャリ−ブチル−p−クレゾール、
2.2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
−ブチルフェノール)、4.4’−ブチリデンビス(3
−メチル−6−ターシャリ−ブチルフェノール)、4.
4’−チオビス(3−メチル−6ターシヤリープチルフ
エノール)等が挙げられる。
さらに必要に応じ、エポキシ基を含まないペー8 スト加工用塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などの塩化ビ
ニル樹脂と相溶し得る樹脂、架橋剤、増粘剤、希釈剤な
どのほか、シラン系やチタネート系のカップリング剤な
どがプラスチゾルに混用可能である。
プラスチゾルの調製は、常法に従い、樹脂、可塑剤など
と、先に述べた諸材料とを混合、脱泡して行なわれる。
プラスチゾルは液状であるため、ゴミ、異物の除去はフ
ィルターなどで簡単に行い得るし、保管輸送もタンク、
パイプラインといった閉鎖系での取扱いとなるため、品
質の管理が容易であるうえ、自動化にも適している。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、塗布方法および塗布装置62としては、上述
したものに限定されず、たとえば第1図に示すリバース
ロール21の速度調整によって第4図(a)あるいは第
4図(b)に示されるようなガラス板1上に対するプラ
スチゾルの塗布厚さ9 制御を行なうようにしても良い。すなわち第4図(a)
に示される例では、ガラス板1の表面部に対して断面楔
状のプラスチゾル4aが塗布されており、該プラスチゾ
ル4aの塗布厚さは、ガラス板1の進行方向前方側(第
2図(a)右端側)から後方側に向かって直線的に厚く
なるように変化されている。また第4図(b)に示され
る例では、ガラス板1の表面部に対して断面ドーム状に
プラスチゾル4bが塗布されており、該プラスチゾル4
bの塗布厚さは、ガラス板1の進行方向前方側(第4図
(b)右端側)から中央部に向かって曲線的に一旦厚く
され、再び中央部から後方側に向かって曲線的に薄くさ
れるように変化されている。
また、リバースロール21とメタリングロール23のギ
ャップ形状を変えることにより、プラスチゾル4Cの塗
布厚さを第4図(C)のようにリバースロール21の軸
方向にも変化させることができる。
さらに第5図(a)および(b)に示されるように、上
記実施例におけるメタリングロール230 の代わりにブレード部材26を用いるとともに、該ブレ
ード部材26とリバースロール21との幅方向における
ギャップ寸法を直線的に変化させるようにした塗布装置
62aを用いても、第4図(a)に示されている厚みが
直線的に変化されるプラスチゾル4aを同様に形成する
ことができる。
この場合第5図(C)に示されるように、ブレード部材
26とリバースロール21との幅方向におけるギャップ
寸法を曲線的に変化させることとすれば、第4図(b)
に示されている厚みが曲線的に変化されるプラスチゾル
4bを同様に形成することができる。
このようにガラス板1上にプラスチゾル層4を膜厚が変
化するように形成すると、積層装置63では、第6図(
a)、(b)および(C)に示すように、ガラス5板は
、プラスチゾル層4付きガラス板1に対して、プラスチ
ゾル層4a、4b。
4Cの膜厚が厚い所から薄い所に向かって連続的に密着
させられる。その際に、プラスチゾル層4a、4b、4
cは流動性を有しているため、プ1 ラスチゾル層4a、4b、4cの膜厚の厚い所から薄い
所に向かって連続的に両ガラス1,5が密着させられ、
プラスチゾル層4a、4b、4cと被せていくガラス板
5との密着部から常時空気が外側に追い出され、気泡の
ない状態でガラス合わせ工程が行なわれる。
ガラス板5をガラス板1の表面に形成されたプラスチシ
ルア14上に貼り合わせるための貼り合わせ速度は、ガ
ラス板5の加熱温度やプラスチゾル層4の組成や形状等
を考慮して、貼り合わせた場合にガラス1,5の縁から
プラスチゾルがはみ出ないように実験的に決定される。
また、積層装置63としては、第1図に示すものに限定
されず、ガラス板5をプラスチゾル層状に所定の貼り合
わせ速度および角度で貼り合わせる手段であれば何でも
良い。
発明の効果 以上述べたように本発明は、プラスチゾル層付きガラス
板に対して他のガラス板を密着させる際に、あらかじめ
加熱された他のガラス板を上記プ2 ラスチゾル層の表面に沿って接触させていき、接触部分
のゾルの流動性を喪失せしめて貼り合わせ工程を行なう
こととしたから、ガラス板の外周からゾルがはみ出すこ
とが少なくなるとともに、ガラス板の位置ずれや膜の厚
み変化がなくなり、プラスチゾル層付きガラス板に対す
るガラス板の密着工程を正確かつ良好に行なわせること
ができる。
したがって生産性を向上させつつ、高品質な合わせガラ
スを得ることができる。
[実施例] 以下に、さらに具体的な実施例を挙げて本発明を説明す
る。なお、実施例および比較例中の部および%はとくに
断りないかぎり重量基準である。
まずプラスチゾルAとBを準備した。プラスチゾルAは
、塩化ビニル97%、グリシジルメタクリレート3%か
らなる平均粒径1μm1平均重合度1400のエポキシ
基含有塩化ビニル樹脂100部に、ジオクチルアジペー
ト45部、ジオクチルフタレート15部、ジブチル錫ポ
リメルカプタイド4部、2.2−メチレンビス(4−メ
チル−6−3 ターシャリ−ブチルフェノール)0.3部をホバートミ
キサーで混合・減圧・脱泡して得た。このプラスチゾル
Aの粘度は23℃で4500cPであった。
プラスチゾルBは、塩化ビニル93%、グリシジルメタ
クリレート7%からなる平均粒径0. 8μm1平均重
合度1000のエポキシ基含有塩化ビニル樹脂100部
に対して、上記プラスチゾルAと同様に、ジオクチルア
ジペート45部、ジオクチルフタレート15部、ジブチ
ル錫ポリメルカプタイド4部、2.2−メチレンビス(
4−メチル−6ターシヤリープチルフエノール)0.3
部をホバートミキサーで混合・減圧・脱泡して得たもの
である。このプラスチゾルBの粘度は23℃で9000
cPであった。
実施例1 ガラス板としては、300 X 300 X 3 mm
のものを用い、このガラス板上に、プラスチゾルAをナ
イフコーターで均一に1.0mm厚になるように塗布し
た。次にこのようなプラスチゾル層付きガ4 ラス板上に、オープンで160℃に加熱した3 00 
X 300 X 3 mmのガラス板を、その端縁がプ
ラスチゾルAが塗布されたガラス板の端縁から0.8m
m内側になるようにしかも下のガラス板に対して約10
度の角度となる状態に位置させ、その状態から約8秒か
けて上のガラス板を、上下のガラス板が平行になるまで
、下のガラス板上のプラスチゾル層上に徐々に押し倒し
、その後30秒間貼り合わせた状態で保持した。プラス
チゾルBが塗布されたガラス板に対しては、オープンで
140℃に加熱したガラス板を用いるほかは上記方法と
同じ操作をして、貼り合わせを行った。
このようなガラス積層板をそれぞれ3枚作製し、ガラス
板の外周からのはみ出しやプラスチゾル層にシワが観察
されたかを調べた。
表1において、○はガラス板外周からのプラスチゾルの
はみ出しがなかったこと、またはプラスチゾル層のシワ
が観察されなかったことを示す。
また、×はその逆を示す。また△は少しはみ出しまたは
シワが生じたことを示す。
5 実施例2 ガラス板としては200X200X3mmのものを用い
、このガラス板上に、上記各プラスチゾルA、Bを塗布
し、第4図(a)に示すような断面楔状のプラスチゾル
層4aを、0.8mm厚から1.4榊厚まで直線的に変
化するように形成した。
次に、このようなプラスチゾル肩付ガラス板上に、オー
プンで180℃に加熱した200X200X3■のガラ
ス板を、その端縁が下のガラス板から1閣離し、しかも
下のガラス板に対して約11度の角度となる状態に位置
させ、その状態から約8秒間かけて上のガラス板を、上
下のガラス板が平行になるまで、下のガラス板上のプラ
スチゾル層上に徐々に押し倒し、その後30秒間貼り合
わせた状態で保持した。
このようなガラス積層板をそれぞれ3枚作製し、ガラス
板の外周からのはみ出しやプラスチゾル層にシワが観察
されたかを調べた。
結果を表1に示す。
実施例3 6 上に貼り合わせるガラス板の温度を160℃にした以外
は、実施例2と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例4 上に貼り合わせるガラス板の温度を140℃にした以外
は、実施例2と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例5 上に貼り合わせるガラス板の温度を120℃にした以外
1よ、実施例2と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例6 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均−加熱後、ガ
ラス板の周辺部に加熱ヒータを載せて、さらに加熱し、
ガラス板の中心部の温度を150℃とするのに対し、周
辺部の温度を200℃にした以外は、実施例2と同様に
して実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例7 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均−加7 前後、ガラス板の周辺部に加熱ヒータを載せて、さらに
加熱し、ガラス板の中心部の温度を150℃とするのに
対し、周辺部の温度を180℃にした以外は、実施例2
と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例8 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均一加熱後、ガ
ラス板の周辺部に加熱ヒータを載せて、さらに加熱し、
ガラス板の中心部の温度を150℃とするのに対し、周
辺部の温度を160℃にした以外は、実施例2と同様に
して実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例9 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均一加熱後、ガ
ラス板の周辺部に加熱ヒータを載せて、さらに加熱し、
ガラス板の中心部の温度を130℃とするのに対し、周
辺部の温度を180℃にした以外は、実施例2と同様に
して実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例10 8 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均2加熱後、ガ
ラス板の周辺部に加熱ヒータを載せて、さらに加熱し、
ガラス板の中心部の温度を130℃とするのに対し、周
辺部の温度を160℃にした以外は、実施例2と同様に
して実験を行った。
結果を表1に示す。
実施例11 上に貼り合わせるガラス板をオープンで均一加熱後、ガ
ラス板の周辺部に加熱ヒ「夕を載せて、ぎらに加熱し、
ガラス板の中心部の温度を130℃とするのに対し、周
辺部の温度を140℃6ミした以外は、実施例2と同様
にして実験を行った。
結果を表1に示す。
比較例1 上に貼り合わせるガラス板を加熱し゛ない以外は、実施
例2と同様にして実験を行った。
結果を表1に示す。
9 表 0 表1より、本発明の方法に従えば、ガラス板周辺部から
のプラスチゾルのモレは防止されることが判る。ただし
、予熱温度が低いとその効果は発現しない。一方、高温
すぎると膜にシワが生ずるので、結局好ましい温度はプ
ラスチゾルAでは、160℃近辺、プラスチゾルBでは
140℃近辺である。また、ガラス板の周辺部を中央部
より高温にする方法を採る場合の周辺温度はこれらより
高温側に適温領域を広く持てることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る合わせガラスの製造装置の概要を
表わした工程説明図、第2図(a)。 (b)は本発明で用いる積層装置の概略断面図、第3図
はプラスチゾル層のゲル化過程を示すグラフ、第4図(
a)、(b)、(C)はプラスチゾル層付きガラス板の
態様を表わした外観斜視図、第5図(a)、(b)、(
c)は本発明の他の実施例における塗布装置を表わした
模式的説明図、第6図(a)、(b)、(c)は本発明
の他の実施例によるガラス板の被着状態を表わした側面
説1 間開である。 1・・・ガラス板   2・・・洗浄水3・・・熱清浄
空気 4.4a、4b、4c・・・プラスチゾル層5・・・ガ
ラス板   6・・・ガラス積層体7・・・ロール  
 8,41,41a・・・加熱炉9・・・ロール   
10・・・プラスチゾルタンクエ・・・ポンプ   1
3・・・合わせガラスト・・リバースロール 2・・・塗布装置  63・・・積層装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ガラス板の表面に対して、成膜性プラスチゾルを塗
    布するとともに、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかじめ
    加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層の表面に
    接触させていき、 接触部分のゾルの流動性を喪失せしめて、貼り合わせ工
    程を行なうことを特徴とする合わせガラスの製造方法。 2、ガラス板の表面に対して、成膜性プラスチゾルを塗
    布するとともに、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかじめ
    外周部が加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層
    の表面に接触させていき、 外周部の接触部分のゾルの流動性を喪失せしめて貼り合
    わせ工程を行なうことを特徴とする合わせガラスの製造
    方法。 3、ガラス板の表面に対して、成膜性プラスチゾルを塗
    布する塗布手段と、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかじめ
    加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層の表面に
    接触させ、接触部分のゾルの流動性を喪失せしめて貼り
    合わせ工程を行なう貼り合わせ手段とを備えていること
    を特徴とする合わせガラスの製造装置。 4、ガラス板の表面に対して、成膜性プラスチゾルを塗
    布する塗布手段と、 上記ガラス板上のプラスチゾル層に対して、あらかじめ
    外周部が加熱された他のガラス板を上記プラスチゾル層
    の表面に接触させ、外周部の接触部分のゾルの流動性を
    喪失せしめて貼り合わせ工程を行なう貼り合わせ手段と
    を備えていることを特徴とする合わせガラスの製造装置
JP26351389A 1989-10-09 1989-10-09 合わせガラスの製造方法および装置 Pending JPH03126647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26351389A JPH03126647A (ja) 1989-10-09 1989-10-09 合わせガラスの製造方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26351389A JPH03126647A (ja) 1989-10-09 1989-10-09 合わせガラスの製造方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03126647A true JPH03126647A (ja) 1991-05-29

Family

ID=17390577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26351389A Pending JPH03126647A (ja) 1989-10-09 1989-10-09 合わせガラスの製造方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03126647A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052747A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 旭硝子株式会社 シール部形成用硬化性樹脂組成物、積層体およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011052747A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 旭硝子株式会社 シール部形成用硬化性樹脂組成物、積層体およびその製造方法
CN102597155A (zh) * 2009-10-30 2012-07-18 旭硝子株式会社 密封部形成用固化性树脂组合物、层叠体及其制造方法
US8748505B2 (en) 2009-10-30 2014-06-10 Asahi Glass Company, Limited Curable resin composition for forming seal part, laminate and process for its production

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03126648A (ja) 合わせガラスの製造方法および装置
US4999071A (en) Process for manufacturing laminated safety glass
EP2953791B1 (en) Glass laminate using textured adhesive
CA1151335A (en) Vinyl chloride copolymer composition for laminated safety glass interlayers
MXPA02003874A (es) Metodo y pelicula para producir hojas de vidrio laminadas de seguridad.
GB2099366A (en) Fabricating laminated articles without an autoclave
JP2017525597A (ja) 可塑化ポリビニルアセタールをベースとするエンボス加工フィルムの製造方法
EP3306448B1 (en) Interlayer filler material for touch panels, and laminate
JPH0624810A (ja) 合わせガラスの製造方法
JPH03126647A (ja) 合わせガラスの製造方法および装置
JPH03126646A (ja) 合わせガラスの製造方法および装置
WO1991019586A1 (en) Process forming and dimensionally stabilizing shaped laminate
JPH0365542A (ja) 合せガラスの製造方法
JPH04149043A (ja) 合せガラスの製造方法
JP2802431B2 (ja) 合せガラスの製造方法
EP0385716B1 (en) Process for production of safety glass
JPH02217341A (ja) 合せガラスの製造方法
JPH047308A (ja) 合せガラス用塩化ビニル樹脂の製造方法
JPH02302345A (ja) 合せガラスの製造方法
JPH0365541A (ja) 合せガラスの製造方法
JP2779832B2 (ja) 合せガラス中間膜用塩化ビニル樹脂の製造方法
JPH0365539A (ja) 合せガラスの製造方法
EP0389208A1 (en) Interlayer for laminated safety glass
JPH08319140A (ja) 合わせガラスの製造方法
JPH03164452A (ja) 安全合わせガラス板の製造方法