JPH03126584A - 昇華転写用受像媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、昇華性染料を含有した転写層を有する熱転写
記録媒体と組合せて使用される昇華転写用受像媒体に関
する。

〔従来の技術〕

近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、この
フルカラープリンターの記録方式として電子写真方式、
インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、この中
で保守が容易、ｌｉ音が無い等により感熱転写方式が多
く用いられている。

この感熱転写方式は、熱溶融性物質中に着色剤を分散す
るか、又は樹脂結着剤中に昇華性染料を分散したインク
層を基体上に設けてなる熱転写記録媒体（カラーインク
シート）のインク層面に受像媒体（受像シート）を重ね
、記録媒体側から、レーザーやサーマルヘッド等の電気
信号により制御された熱エネルギーを印加して、その部
分のインクを受像シート上に熱溶融転写又は昇華移行さ
せて画像形成する記録方式である。

そしてこの感熱転写記録方式は、使用される記録媒体の
種類によって熱溶融転写型と昇華転写型とに大別される
が、特に後者は原理的にサーマルヘッド等からの熱エネ
ルギーに対応して染料が単分子状で昇華するため容易に
中間調が得られ、且つ随意に階調をコントロールするこ
とが可能である利点を有し、フルカラープリンターに最
も適した方式と考えられる。

但し、この昇華型熱転写記録方式は、記録用サプライと
してカラーインクシートを用い、画像信号により選択的
に加熱記録を行なうため、１枚のフルカラー画像を得る
ために、イエロー、マゼンタ、シアン、（ブラック）の
インクシートを各１枚づつ使用し、その後未使用部が存
在しても、破棄するためランニングコストが高いという
欠点を有している。

そこでこの欠点を改善するために、受像シートの速度を
インクシートの速度のｎ倍（ｎ＞１）にして、両シート
を走行させた状態で繰返し印字する０倍モード法が近年
行なわれている。この０倍モード法はインク層の前の回
の使用部分と後の回の使用部分との重なりを少しづつず
らす相対速度方式によって多数回印字を行なうものであ
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来昇華型転写記録方式では受像シートとして。

昇華染料に対して強い染着性を示す熱可塑性のポリエス
テル樹脂等からなる染料受容層を基体（紙、合成紙、プ
ラスチックフィルム等）上に形成させたものが用いられ
てきた。しかしながら、従来の受像シートでは剥離性が
充分でなく、特に０倍モード法では、インクシートと受
像シートとの間に強い摩擦力が加わるため、記録時に、
融着を起したり、シートが破損したり、更には高エネル
ギー印加部の画像の光沢度が低下する問題があった。

従って本発明は、通常の昇華型熱転写記録方式よりも更
に高剥離性が要求される０倍モード法においても使用可
能な、剥離性に優れ、しかも光沢度の低下しない昇華転
写用受像媒体を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、基体上に昇華染料が染着可能な染料受
容層を有する受像媒体において、該受容層がポリエステ
ル樹脂とイソシアネート化合物とを主成分とするもので
あり、かつ少なくとも受容層下の基体がＰＥＴフィルム
であることを特徴とする昇華転写用受像媒体が提供され
る。

即ち、本発明の昇華転写用受像媒体は、ＰＥＴフィルム
を含む基体上にポリエステル樹脂及びイソシアネート化
合物を主成分とする染料受容１ｍを設けた構成としたこ
とから、０１１基とインシアネート化合物による硬化反
応によって、１ｄＪＩＩｌ性及び耐熱性が向上したもの
となり、しかも基体がＰＥＴフィルムを含んだものであ
るから、高エネルギーで印加しても印加部の画像の光沢
度が低下しないといった顕著な作用効果を奏す。

本発明で使用されるポリエステル樹脂としては、パイＯ
ｒ、’ＲＶ５５０、ＲＶ３００、ＲＶ１０３、ＲＶ６０
０．　ＲＶ２００、ＲＣＲ９３９、ＲＶ２２０、Ｉ’１
Ｖ２８０．ＲＶ２９０（以上東洋紡）、エリ−チル３６
００．３２００．３２０１．３２１０．３２２０（以上
ユニチオ）等が挙げられる。また、イソシアネート化合
物としては、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、４，４−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等
の各種インシアネート化合物が用いられ、またそれらと
ヘキサントリオール等との付加物を用いることもできる
。なお、ポリエステル樹脂とイソシアネート化合物の使
用割合は。

たとえばポリエステル樹脂がＯｌｌを含む場合、ＮＣ０
１０Ｈのモル比で０．２〜２．０の範囲が好ましい。

また、本発明は受容層下（受容層と接触する側。

但し、受容層と基体の間中間層を介在させた場合は中間
層と接触する側）の基体の構成材料としてＰＥＴフィル
ムを用いることを要件とする。

ＰＥＴフィルムとしては市販のものが使用できるが、特
に白色粒子を含有させたＰＥＴフィルムすなわち白色Ｐ
ＥＴフィルムを用いることが望ましい。

このようなＰＥＴフィルムを受容層下に設けると。

高エネルギー印加で記録しても画像平面の平滑性が保た
れ、光沢度が低下しない。

このようなＰＥＴフィルムからなる基体としては、ＰＩ
ＥＴフィルムからなる単層シートでもよいが、　ＰＵＴ
フィルムと他の合成紙、アート紙、上質紙、コート破、
グラビア紙、バライタ紙との８１Ｍシートであってもよ
いにのような積層シートの具体例としては、ＰＥＴフィ
ルム／上質紙、ＰＥＴフィルム／コート紙、Ｐ［ＥＴフ
ィルム／合成紙、ＰＥＴフィルム／上質紙、ＰＩＥＴフ
ィルムｌコート紙／ＰＥＴフィルム、ＰＥＴ／フィルム
／コート紙１合成紙等が挙げられるが、カール防止性の
点からみて、コート紙、上質紙、あるいは合成紙の両側
にＰＥＴフィルムを貼着したいわゆるサンドイッチ型の
積層シートの使用が最も好まし％Ｎ。

基体の厚みは特に制限ないが５０〜２００Ｒが好ましい
。なお、上記基体上への染料受容層の塗布量は固形分量
で０．１〜２０ｇ／　ｍが好適である。

また、本発明の染料受容層には、従来から公知の染着性
樹脂、例えばポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂
、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコン樹脂等
を含有させることができる。

また、本発明においては、染料受容層中にアミノ変性シ
リコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキッド変性シ
リコーン等の離型剤を含有させることができる。これら
シリコーン類の使用により、転写記録媒体との熱融着防
止効果が更に向上する。

その添加量は、該受容層の樹脂量に対して１０重重量以
下であることが好ましい。

なお、染料受容層中には、充填剤を含有させることもで
きる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カル
シウム等の白色顔料が挙げられ、その添加量は、該受容
層の樹脂量に対して、　５−６０重量２が好ましい。そ
の他、染料受容層には、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤等を適宜含有させることもできる。

〔発明の効果〕

本発明の昇華転写用受像媒体は、基体上にポリエステル
樹脂とイソシアネート化合物とを主成分とする染料受容
層を設けた構成としたことから。

剥離性に極めて優れたものであり、また、少なくとも受
容層下の基体としてＰＥＴフィルムを用いたことから、
光沢度の高い画像が得られ、０倍モード法による記録に
際しても融着、シート破損等を起さず、かつ、高い光沢
度を有する画像を得ることができる充分使用に耐え得る
ものである。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお
以下において示す部は何れも重量基準である。

実施例１ 下記組成の混合物を、充分混合分散させ、染料受容層用
塗液〔Ａ液〕を調製した。

〔Ａ液〕

イソシアネート（商品名コロネートＬ；１部日本ポリウ
レタン工業社製） トルエン　　　　　　　　　　　　　　　　４０部メチ
ルエチルケトン　　　　　　　　　　４０部次に〔Ａ液
〕をワイヤーバーを用いて、厚さ約１５０声の白色＋３
ＥＴ（商品名Ｘリックス：ＩＣＩ社製）上に塗布し、乾
燥温度７５℃で１分間乾燥して、厚さ約５μｍの染料受
容層を形成させた後、更に８０℃で３時間保存して硬化
させ１本発明の受像媒体を作成した。

一方、昇華転写記録媒体として、バック層としてシリコ
ーン硬化樹脂膜（厚さ約１μｌ１１）を設けた厚さ６ｐ
ｍのＰ［ＥＴフィルム上に、下記処方のインク層（即ち
染料転写層）用塗液〔Ｂ液〕を、約２μｍの厚さに塗布
して、転写記録媒体を得た。

〔Ｂ液〕

メチルエチルケトン　　　　　　　　　　４５部トルエ
ン　　　　　　　　　　　　　　　　４５部得られた転
写記録媒体と受像媒体とを、転写記録媒体のインク層と
受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わせ、
転写記録媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギ
ーを変えて、画像記録を行なった。ここで、転写記録媒
体と受像媒体の速度比は、ｎ：１０の条件で記録を行な
った。

なお、サーマルヘッドの記録密度は６ドツト／ＩＩｎで
あり、記録出力は０，４２Ｉｉｌ／ドツトであった。

実施例２ 実施例１において、〔Ａ液〕の代わりに下記〔Ｃ液〕を
用いた以外は、実施例１と同様にして１本発明の受像媒
体を作成した。

〔Ｃ液〕

外は、実施例１と同様にして比較用の受像媒体を作成し
、且つ画像記録を行なった。

〔Ｄ液〕

トルエン　　　　　　　　　　　　　　　　４０部メチ
ルエチルケトン　　　　　　　　　　４０部続いて、実
施例１と同様にして画像記録を行なった。

実施例３ 実施例１において、基体を白色ＰＥＴフィルム（６０μ
ｍ）／ニー８紙（５０部ｍ）／合成紙（６０ｐω）の積
層シートを用いた以外は実施例１と同様にして受像媒体
を作成した。

続いて、実施例１と同様にして画像記録を行なった・ 比較例１ 染料受容層用塗液として下記ｒＤ液〕を用いた以トルエ
ン　　　　　　　　　　　　　　　４０部メチルエチル
ケトン　　　　　　　　　　４０部比較例２ 比較例１において、［０液］の代りに下記〔Ｅ液〕を用
いた以外は、比較例１と同様にして比較用の受像媒体を
作成し、且つ画像記録を行なった。

〔Ｅ液〕

トルエン ４０部 メチルエチルケトン　　　　　　　　　　４０部比較例
３ 基体として合成紙（商品名ユボ＃１７５；王子油化合成
紙社製）を用いた以外は、実施例１と同様にして比較用
の受像媒体を作成し、且つ画像記録を行なった。

比較例４ 基体として合成紙（６０７ａ）／ニー８紙（５０μｍ）
／白色ＰＥＴフィルム（６（ｌｕａ）の積層シートを用
い１合成紙側へ受容層を設けた以外は、実施例１と同様
にして比較用の受像媒体を作成し、且つ画像記録を行な
った。

以上の画像記録後の転写記録媒体及び受像媒体の表面を
目視でＩ＋！察し、又光沢度を測定した。その結果を第
１表に示す、 第１表 第１表から１本発明の昇華転写用受像媒体を用いること
により、０倍モード法で記録を行なっても、インクシー
トとの融着やインクシートの破損は起きず、また光沢度
の高い画像が得られ本発明の昇華転写用受像媒体が極め
て実用性に富んでいることが判る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体上に昇華染料が染着可能な染料受容層を有す
   る受像媒体において、該受容層がポリエステル樹脂とイ
   ソシアネート化合物とを主成分とするものであり、かつ
   少なくとも受容層下の基体がＰＥＴフィルムであること
   を特徴とする昇華転写用受像媒体。