JPH0312585B2 - - Google Patents

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JPH0312585B2
JPH0312585B2 JP12562285A JP12562285A JPH0312585B2 JP H0312585 B2 JPH0312585 B2 JP H0312585B2 JP 12562285 A JP12562285 A JP 12562285A JP 12562285 A JP12562285 A JP 12562285A JP H0312585 B2 JPH0312585 B2 JP H0312585B2
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JP
Japan
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parts
weight
group
siloxane
composition
Prior art date
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Application number
JP12562285A
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English (en)
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JPS61283655A (ja
Inventor
Takeo Yoshida
Nobuyuki Uesugi
Tsutomu Yoneyama
Zuisho Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0312585B2 publication Critical patent/JPH0312585B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はシリコーンゴム組成物、特には加硫持
性の阻害がなく、弾性、潤滑性、摩耗性の改善さ
れた硬化物を与えるシリコーンゴム組成物に関す
るものである。 (従来の技術) シリコーンゴム組成物としてはジオルガノポリ
シロキサンに補強用充填剤としてのシリカ微粉末
と加硫剤を添加したものが一般的なものとされて
いるが、これにセリサイトやマイカなどの層状鉱
物類をさらに添加すれば硬化物の滑性や摩耗性、
さらには電気特性などが改良されることも知られ
ている。 しかし、この層状鉱物類の添加はこれらの分散
の良否によつてその効果が大きく相違したり、効
果が得られる程の量を充填すると組成物の加硫特
性が阻害されて、成形物の弾性が著しく損なわれ
たり、耐熱性が低下するという不利が生ずるの
で、層状鉱物類を添加した実用的なシリコーンゴ
ム組成物は未だに得られていない。 (発明の構成) 本発明はこのような不利を伴なうことのない層
状鉱物を添加したシリコーンゴム組成物に関する
ものであり、これは(1)一般式
【式】(こ こにRは同一または異種の非置換または置換1価
炭化水素基、aは1.98〜2.02)で示される、25℃
における粘度が100cS以上であるジオルガノポリ
シロキサン100重量部、(2)シリカ系充填剤5〜200
重量部、(3)シロキサン処理疎水性層状鉱物粉末5
〜100重量部、(4)有機過酸化物0.1〜10重量部とか
らなることを特徴とするものである。 すなわち、本発明者らは層状鉱物類を添加した
シリコーンゴム組成物の改質について種々検討し
た結果、この層状鉱物を特定のオルガノポリシロ
キサンで疎水化処理したものとし、これと従来公
知のシリカ系微粉末とを充填剤として使用すれば
この組成物には加硫特性が阻害されることがなく
なること、またこの組成物から得られるゴム弾性
体が弾性、耐熱性および耐摩耗性のすぐれたもの
になるということを見出して本発明を完成させ
た。 本発明の組成物を構成する第1成分としてのジ
オルガノポリシロキサンは従来からシリコーンゴ
ム組成物の主材とされている公知のものでよく、
このものは一般式
【式】で示され、この Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
などのアルキル基、ビニル基、アリル基などのア
ルケニル基、フエニル基、トリル基などのアリー
ル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル
基、またはこれらの基の炭素原子に結合した水素
原子の一部または全部をハロゲン原子、シアノ
基、メルカプト基などで置換したクロロメチル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シア
ノメチル基、メルカプトエチル基などから選択さ
れる同一または異種の非置換または置換1価炭化
水素基で、好ましくはその50モル%以上が、メチ
ル基とされる、aが1.98〜2.02の正数である、25
℃における粘度が100cSのものとされる。このも
のは通常は直鎖状のものとされるが若干の分岐鎖
を有するものであつてもよく、末端基は水酸基、
アルコキシ基、メチル基、エチル基、フエニル基
などが例示されるが、特に限定されるものではな
い。 本発明の組成物を構成する第2成分としてのシ
リカ系充填剤は従来からシリコーンゴム組成物の
補強剤として使用されている公知のものでよく、
これにはヒユームドシリカ、沈降性シリカまたは
これらをオルガノシラン、シロキサンで表面した
ものなどが例示されるが、増量充填剤としての石
英粉、けいそう土であつてもよい。この配合量は
第1成分100重量部に対し5部以下ではその補強
効果が充分でなく、200重量部以上とすると実用
的な強度、ゴム弾性を有する配合物が得られなく
なるので5〜200重量部の範囲とすればよい。 つぎにこの第3成分としてのシロキサン処理疎
水性層状鉱物粉末は始発材としてのセリサイトそ
の他の雲母類およびカオリン、タルクなどの層状
鉱物粉末を次式 で示され、このR1は前記したRと同じ、同一ま
たは異種の非置換または置換1価炭化水素基、
R2はR1と同じかまたはX、Xは水素原子、水酸
基、またはメトキシ、エトキシ基などのアルコキ
シ基、アセトキシ基、アシロキシ基などのような
加水分解可能基、あるいは=NH基または−NH
基含有機基などから選択される同一または異種の
官能基、m、nは0〜100の正数でm+n≧1、
ただしnが0のときR2はXと同じとされる、分
子中に少なくとも1個の官能基を有するオルガノ
ポリシロキサンを、層状鉱物粉末と混して減圧下
で熱処理することによつて作ることができる。こ
の処理は層状鉱物1000部に対してオルガノポリシ
ロキサンを2〜40部配合し、例えば2mmHgの減
圧下に200℃以上、好ましくは230〜260℃で反応
が完了するまでの時間加熱下に混練りすればよ
く、これによれば層状鉱物中に含まれている収着
水の脱水と共にオルガノポリシロキサンとの結合
によつて表面が疎水化されるという有利性が与え
られる。なお、この第3成分の添加量は第1成分
100重量部に対し、5重量部以下ではこの組成物
から得られるゴム状弾性体の物性改善効効果が充
分ではなく、1000重量部以上とすると成形された
ゴムの機械的強度の低下が大きく実用的でなくな
るし、本発明の目的とする特性の改良も十分に得
られなくなるので、5〜100重量部とする必要が
あるが、好ましい範範囲は20〜60重量部とされ
る。 また、この第4成成分としての有機過酸化物は
上記した第1〜第3成分からなる組成物の硬物化
剤となるものであるが、通常のシリコーンゴムの
加粒に用いられるものでよく、これにはベンゾイ
ルパーオキサイド、モノまたはジクロロベンゾイ
ルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパ−オキサイド、ジ−t−ブチルパ
ーベンゾエード、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどが例示さ
れ、第1成分100重量部に対し0.1〜10重量部の範
囲で添加すればよい。 本発明のシリコーンゴム組成物は上記した第1
〜第4成分の所定量を均一に混合することによつ
て得ることができるが、これにはさらにカーボン
ブラツク、ベンガラ、酸化チタン、群青などの着
色剤、耐酸性付与剤、亜鉛華、炭酸カルシウムな
どの受酸剤などを添加してもよい。 本発明の組成物は第3成分としてシロキサン処
理した層状鉱物粉末を配合したことを特徴とする
ものであるが、この層状鉱物粉末がオルガノポリ
シロキサンの処理で疎水化されているので、この
組成物から得られるゴム状弾性体は弾性、耐熱
性、潤滑性、耐摩耗性のすぐれたものになるとい
う有利性が与えられる。したがつて、このものは
特にシヤフトシールのように長時間シヤフト摺動
面との摩擦がくりかえされる場合の改良された低
摩耗オイルシール材用として有用とされるほか、
各種の電気、電子材料としても有利に使用するこ
とができる。 つぎに本発明の実施例をあげるが、例中におけ
る部は重量部を示しものである。 実施例 1 (CH32SiO単位99.85モル%、(CH2=CH)
(CH3)SiO単位0.125モル%、(CH2=CH)
(CH32SiO0.5単位0.025モル%からなる平均重合
度8000のゴム状オルガノポリシロキサン100部に、
比表面積が200m2/gのヒユームドシリカ38部と
ジフエニルシランジオール4部を加え、2本ロー
ルで混練りしたのち170℃で4時間加熱処理して
ベースコンパウンドAを作つた。 また、これとは別に平均粒径が2.1μmのセリサ
イト粉末・Z−20[斐川砿業(株)製商品名]100部に
次式 で示されるオルガノポリシロキサン30部を加え、
2mmHgの減圧下に230〜260℃で2時間加熱下に
混練りして疎水化されたセリサイト粉末を作つ
た。 つぎに上記したベースコンパウンドA100部に
第1表に示した量で上記のセリサイト粉末と平均
粒径2.0μmのマイカ微粉末、けいそう土および
2,5ジメチル−2.5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサンを加え、2本ロールで混練りして均
質分散を行なわせてシリコーン組成物、およ
び比較例としてのシリコーン組成物〜を作つ
たのち、これから厚さ2mmのシートを作り、これ
を170℃、30Kg/cm2の条件下で10分間熱プレスし
て硬化させて、さらに200℃で4時間オーブン中
で後加熱硫して得た試料についてその物性をJIS
K6301の方法に準じて測定したところ、第1表に
併記したとおりの結果が得られた。
【表】 実施例 2 実施例1のベースコンパウンドAに実施例1で
作つたシロキサン処理をセリサイト粉末と第2表
に示した量の硬化剤を添加しシロキサン組成物
を作ると共に、このベースコンパウンドにシロキ
サン処理をしていないセリサイト粉末またはマイ
カ粉末と硬化剤を添加して、シロキサン組成物
〜を作り、これらから厚さ1mmのシートを作
り、実施例1と同じように硬化させ、JIS C−
2123に準據した方法でその電気特性をしらべたと
ころ、第2表に併記したとおりの結果が得られ
た。
【表】
【表】 実施例 3 (CH32SiO単位99.75モル%、(CH2=CH)
(CH3)SiO単位0.23モル%、(CH33SiO0.5単位
0.02モル%からなる、重合度10000のゴム状オル
ガノポリシロキサン100部に、沈降性シリカ・ニ
プシルVN3LP[日本シリカ社製商品名]50部と分
子鎖末端が水酸基で封鎖された重合度15のオイル
状ジメチルポリシロキサン4部を添加し、2本ロ
ールで混合してから170℃で2時間加熱処理して
ベースコンパウンドBを作つた。 また、これとは別に平均粒子径が2.1μmのセリ
サイト粉末・Z−20(前出)100部に、次式 で示されるオルガノポリシロキサン15部を加え、
2mmHgの減圧下に230〜260℃で2時間加熱撹拌
してシロキサン処理で疎水化されたセリサイト粉
末を作つた。 つぎに、上記したベースコンパウンドB100部
に第3表に示した量のシロキサン処理をしたセリ
サイト粉末、けいそう土および硬化剤を加えて2
本ロールで混練りしてシリコーン組成物XIを作る
と共に、比較例として未処理のセリサイト、マイ
カ粉末を加えてシリコーン組成物XII〜を作つ
たのち、これらから厚さ4mmのシートを作り、こ
れを170℃、30Kg/cm2の条件下で10分間熱プレス
して硬化させ、さらに200℃のオーブン中で4時
間後加硫して試料を作成し、これらを摩耗摩擦試
験機(東洋ボールドウイン社製)を用いて、4Kg
f荷重、1200rpmで30分間運転後におけるゴムの
摩耗損失量および回転金属の摩耗量を測定したと
ころ、第3表に示したとおりの結果が得られ、本
発明のシリコーン組成物はすぐれた耐摩耗性をも
つものであることが確認された。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) 平均組成式【式】(ここにRは 同一または異種の非置換または置換1価炭化水
    素基、aは1.98〜2.02)で示される、25℃にお
    ける粘度が100cS以上であるジオルガノポリシ
    ロキサン 100重量部、 (2) シリカ系充填剤 5〜200重量部、 (3) シロキサン処理疎水性層状鉱物粉末
    5〜100重量部、 (4) 有機過酸化物 0.1〜10重量部、 とからなることを特徴とするシリコーンゴム組成
    物。 2 シロキサン処理疎水性層状鉱物粉末が層状鉱
    物粉末を一般式 (ここにR1は前記Rと同じ1価炭化水素基、R2
    はR1と同じかX、Xは水素原子、水酸基、加水
    分解可能基、=NH基または−NH2基を含有する
    有機基から選択される同一または異種の原子また
    は基、m=0〜100、n=0〜100でm+n≧1、
    ただしn=0のときR2はX)で示されるオルガ
    ノポリシロキサンで処理されたものである特許請
    求の範囲第1項記載のシリコーンゴム組成物。
JP12562285A 1985-06-10 1985-06-10 シリコ−ンゴム組成物 Granted JPS61283655A (ja)

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JP12562285A JPS61283655A (ja) 1985-06-10 1985-06-10 シリコ−ンゴム組成物

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GB2284214B (en) * 1993-11-30 1998-03-04 Gen Electric Silicone and fluorosilicone heat cured filled rubber compositions
US7531613B2 (en) * 2006-01-20 2009-05-12 Momentive Performance Materials Inc. Inorganic-organic nanocomposite

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