JPH0312430Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、鋲頭かしめ機における鋲頭成型工
具の降下ストローク変更装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来のかしめ機は、シリンダの作用によつて回
転軸を一定のストローク昇降させ、降下終了時に
回転軸の下端に装着してある鋲頭成型工具の成型
軸を鋲軸の先端に当接させ、そして鋲頭を成型し
ている。

また、鋲軸の軸長寸法に応じてアンビルを昇降
調整するようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

製品に軸長寸法の相違する鋲軸が多数本配置し
てある場合、まず均一な長さの鋲軸のみをかしめ
たのち、アンビルの位置を調整して次の均一な長
さを鋲軸をかしめる作業を繰り返したり、或は複
数のかしめ機を使用するので、手数がかかる問題
があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するために、この考案はテ
ーブル上に載置してある品物の各鋲軸を、前記テ
ーブルの前後並びに左右方向の移動により１番目
から最終番目迄鋲頭成型工具の直下に順次入れ替
え、そしてモーターに駆動され、かつシリンダに
より昇降する前記鋲頭成型工具で鋲軸の先端に鋲
頭を成型するようにしたリベツテイングマシンに
於て、鋲頭成型工具と共に昇降する板状体にスト
ツパピンの上端を支持させ、また、鋲頭成型工具
の回転軸の外側に駆動装置により定位置でドライ
ブされる環状板を設けると共に、この環状板上に
前記品物の各鋲軸の軸長に応じストツパヒンの下
端に上端を当接させて鋲頭成型工具の降下ストロ
ークを規制するピンを立設し、さらに、上記環状
板と共に回転する板状体と、この板状体の各ピン
の付近で円周線上の位置を相違させて設けた透孔
と、この各透孔を検出するよう並べた近接スイツ
チとで構成した検出装置を設け、鋲頭成型工具の
直下に送り込まれた鋲軸の軸長に適合したピンを
選出するよう上記１つの近接スイツチにより透孔
を検出して環状板のドライブを停止するよう連動
させて構成したものである。

〔作用〕

まず、テーブル上に軸長の相違する（プレート
にピンの端面から突出する突軸を貫通させたも
の）鋲軸を配置してある品物を載置する。

次に、鋲軸の１番目から最終番目迄を入力され
たデータにもとずいてテーブルを前後並びに左右
方向に移動させながら順次鋲頭成型工具の直下に
入れ替える。

一方、駆動装置により環状板をドライブすると
共に、検出装置によりストツパピンの直下にかし
め鋲軸の軸長に適合、即ち鋲頭成型工具の降下ス
トロークを規制するピンが位置したことを検出し
て環状板のドライブを止める。

しかしてシリンダにより回転軸と共に鋲頭成型
工具を降下させると、ストツパピンの下端がピン
の上端に当接して鋲頭成型工具の降下が規制され
て、鋲軸の端に鋲頭成型工具の成型軸の成型面が
当接し、そして鋲頭を成型する。

〔実施例〕

図において、１はモーター２により駆動され、
かつシリンダ３の作用により昇降する回動軸であ
つて、この回動軸１の下端には、成型軸４の下端
成型面中心と前記回動軸１の軸芯とが一致して前
記成型軸４を旋回揺動させる鋲頭成型工具５が装
着されている。

上記の鋲頭成型工具５は、公知のため詳細を図
示省略してあるが、回動軸１の下端にねじ込み方
式により固着した基体と、この基体の下端面から
上方斜外方に向けて設けた凹入孔と、この凹入孔
に嵌入した成型軸４の上部を軸承するベアリング
とで構成されている。

６はテーブルであつて、このテーブル６上に載
置してある品物Ａの軸長の相違する鋲軸Ｂは、入
力された軸長のデータにもとずいてテーブル６を
前後並びに左右に移動（Ｘ軸とＹ軸方向に駆動装
置により移動させる方式）させながら鋲頭成型工
具５の直下に１番目から最終番目の鋲軸Ｂを順次
入れ替えるようになつている。

７は回動軸１と共に昇降し、かつ前記回動軸１
に対し回転しないよう設けた板状体で、この板状
体７には、ストツパピン８の上端が支持されてい
る。

上記の板状体７は、回動軸１の外側に嵌装する
と共に、シリンダ３のピストン（図示省略）に上
端を取付けてある筒体９に設けてある。

なお、ピン８は、図示の場合板状体７の左右に
透孔１０にピン８の上端ネジ部１１にそれぞれ貫
通させて、ネジ部１１にナツト１２をねじ込んで
取付けてある。

１３は回動軸１の外側で駆動装置１４により定
位置でドライブされるよう設けた環状板である。

上記の駆動装置１４は、モーター１５の出力軸
に設けた歯車１６と、この歯車１６に噛み合わせ
るよう環状板１３の外周に設けた歯部１７とで構
成されている。

また、環状板１３上には、鋲軸Ｂの軸長に応じ
てストツパピン８の下端に上端を当接させて鋲頭
成型工具５の降下ストロークを規制するよう高さ
の相違するピン１８が多数設けてある。

上記のピン１８は、第３図で示したように環状
板１３の上面全周の等間隔位置に多数のネジ孔１
９を設けて、このネジ孔１９にピン１８のネジ部
２０をねじ込み、そして前記ネジ部２０にねじ込
んである緩み止めナツト２１を環状板１３の上面
に圧接した調整式を用いたが、上記以外のもので
あつてもよい。

２２は鋲軸Ｂの軸長に適合したピン１８がスト
ツパピン８の直下に位置するよう検出して環状板
１３のドライブを停止する検出装置である。

上記の検出装置２２は、図示の場合環状板１３
と共に回転する板状体２３と、この板状体２３の
各ピン１８の付近で円周線上の位置を相違させて
設けた透孔２４と、この各透孔２４を検出するよ
う並べた近接スイツチ２５とから成り、鋲頭成型
工具５の直下に鋲軸Ｂを送り込んだのち、その鋲
軸Ｂの軸長に適合したピン１８を選出するよう１
つの近接スイツチ２５により透孔２４を検出して
モーター１５の運転を停止すると、ストツパピン
８の直下に選出されたピン１８が位置して鋲頭成
型工具５の降下ストロークを規制する。

〔効果〕

以上のように、この考案に係るかしめ機におけ
るストローク変更装置によれば、鋲頭成型工具の
直下に軸長の相違する鋲軸を順次送り込んでも、
ストツパピンの直下に鋲軸の軸長に適合したピン
を検出装置により選出して位置させるので、鋲頭
成型工具の降下停止位置を自動的に変更して品物
や鋲軸の破損を防止することができる。

また、１台のリベツテイングマシンにより軸長
の相違する鋲軸をかしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るかしめ機の側面図、第
２図は同平面図、第３図は同上の要部を示す縦断
拡大正面図、第４図は同横断平面図、第５図は鋲
軸をセツトした正面図である。 Ａ……品物、Ｂ……鋲軸、１……回動軸、２…
…モーター、３……シリンダ、４……成型軸、５
……鋲頭成型工具、６……テーブル、７……板状
体、８……ストツパピン、９……筒体、１０……
透孔、１１……ネジ部、１２……ナツト、１３…
…環状板、１４……駆動装置、１５……モータ
ー、１６……歯車、１７……歯部、１８……ピ
ン、１９……ネジ孔、２０……ネジ部、２１……
ナツト、２２……検出装置、２３……板状体、２
４……透孔、２５……近接スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル上に載置してある品物の各鋲軸を、前
   記テーブルの前後並びに左右方向の移動により１
   番目から最終番目迄鋲頭成型工具の直下に順次入
   れ替え、そしてモーターにより駆動され、かつシ
   リンダにより昇降する前記鋲頭成型工具で鋲軸の
   先端に鋲頭を成型するようにしたリベツテイング
   マシンに於て、鋲頭成型工具と共に昇降する板状
   体にストツパピンの上端を支持させ、また、鋲頭
   成型工具の回転軸外側に駆動装置により定位置で
   ドライブされる環状板を設けると共に、この環状
   板上に前記品物の各鋲軸の軸長に応じてストツパ
   ピンの下端に上端を当接させて鋲頭成型工具の降
   下ストロークを規制するピンを立設し、さらに、
   上記環状板と共に回転する板状体と、この板状体
   の各ピンの付近で円周線上の位置を相違させて設
   けた透孔と、この各透孔を検出するよう並べた近
   接スイツチとで構成した検出装置を設け、鋲頭成
   型工具の直下に送り込まれた鋲軸の軸長に適合し
   たピンを選出するよう上記１つの近接スイツチに
   より透孔を検出して環状板のドライブを停止する
   よう連動させたことを特徴とするかしめ機におけ
   るストローク変更装置。