JPH03123671A - 離型シートへの樹脂コーティング方法 - Google Patents

離型シートへの樹脂コーティング方法

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JPH03123671A
JPH03123671A JP25994689A JP25994689A JPH03123671A JP H03123671 A JPH03123671 A JP H03123671A JP 25994689 A JP25994689 A JP 25994689A JP 25994689 A JP25994689 A JP 25994689A JP H03123671 A JPH03123671 A JP H03123671A
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JP
Japan
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resin
applicator roll
release sheet
thickness
molten resin
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JP25994689A
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Hajime Kobayashi
肇 小林
Kasumi Matsukisono
松木園 佳澄
Kishio Miwa
輝之男 三輪
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、離型シートに樹脂をコーティングする方法に
関する。
[従来の技術] 樹脂担持離型シー下は、m雑像化プラスデック等の繊維
強化複合材料の成形に使用するプリプレグの製造に用い
られるが、この樹脂担持離型シートは、リバースロール
方式のコータを用いて作成されることが多い。たとえば
第2図に示すように、コーティングロール1上をコーテ
ィングロール1の回転とともに離型シート2を搬送し、
アプリケータロール3とメタリングロール4との間隙を
通してアプリケータロール3表面上に供給された溶融樹
脂5を、離型シート2の表面上にコーティングすること
により樹脂担持離型シート6が作成される。
このように作成された樹脂担持離型シート6がプリプレ
グの製造に用いられる。たとえば第3図に示すように、
繊維強化複合材料の成形に用いられるシート状プリプレ
グは、少なくとも一方が−面に樹脂(たとえばB−ステ
ージの熱硬化性樹脂)を担持した2枚の離型シート11
.13間にシート状に配列された強化11w、、12を
挟持し、たとえばプレスロール14で加圧、加熱し強化
繊維12に樹脂を転移、含浸させてプリプレグ15を作
成し、一方の離型シート13を剥離してプリプレグ15
を他方の離型シート11とともにロール状に巻取る方法
によって製造されている。このような方法で製造された
プリプレグは、使用時に離型シートが剥離され、必要に
応じて復数枚同方向又は異方向に積層され、繊維強化複
合材料の成形に供される。
上記のような方法により製造される従来一般のプリプレ
グに対し、最近、本出願人により、第4図、第5図に示
すように、長繊維からなる強化繊維21に離型シート2
2に担持されたベース樹脂23を転移、含浸させて一次
プリプレグ24を作成し、該−次プリプレグ24の両面
又は片面に、該ベース樹脂23と他の樹脂を素材とする
微粒子25との混合物26を転移あるいは適度に含浸さ
せて二次プリプレグ27とする新しいプリプレグが開発
された(特開昭64−26651号公報等)。このプリ
プレグによれば、プリプレグの優れた粘着性と柔軟性を
確保しつつ繊維強化複合材料としたときに強化繊維の繊
維軸方向以外にも高い強度を発揮でき、とくに層間強度
、層間靭性を向上して複合材料の耐衝撃性等を大幅に向
上することができる。
この樹脂が2段に転移、含浸されるプリプレグの製造に
おいても、樹脂を担持した離型シート22.28が用い
られるが、とくに二次プリプレグ作成用の樹脂26中に
混合される、樹脂を素材とする微粒子15は、二次プリ
プレグ27作成状態でプリプレグ表層近傍に分布してい
ることか望まれ、かつプリプレグ中の樹脂が多くなりす
ぎないようにすることが好ましいことから、二次プリプ
レグ作成用の樹脂担持離型シートとしては担持樹脂の目
付の極めて小さいもの、つまり、離型シートへの樹脂コ
ーティング厚みの小さいものが要求されるようになって
きた。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第2図に示したような従来の樹脂コーテ
ィング方法においては、離型シート2上にコーティング
する樹脂の目付く厚み)は、主として、アプリケータロ
ール3とメタリングロール4との間隙を調整することに
より制御しているが、アプリケータロール3およびメタ
リングロール4の機械的な振れ精度から、制御可能なコ
ーティング厚みのむらにも限界があり、とくに前)ホの
如くコーティング厚みの小さいものが要求される場合、
その要求を満足させることが困難なことがあるという問
題がある。たとえばアプリケータロール3およびメタリ
ングロール4の振れ精度は、それぞれ、製作上、組付上
3μm程度が限界である。したがって、両ロールの振れ
が同期すると、両ロール間隙は6μ■程度の変動式をも
つことになり、同期を回避できたとしても、4〜5μm
程度の変動式が生じる。この間隙の変動は、そのままア
プリケータロール3上での溶融樹脂厚みのむら(アプリ
ケータロール3回転方向における厚みむら)に結びつく
。そのため、たとえば第6図に示すように、アプリケー
タロール3上における溶融樹脂厚みが、アプリケータロ
ール3一回転につき、少なくとも4〜5μ■程度変動す
ることになる。離型シートへのコーティング厚みが15
μm程度と薄く要求され、アプリケータロール上での溶
融樹脂厚みとしても同様に15μ瓦程度が要求される場
合、上記4〜5μmの変動は樹脂担持離型シート上で3
0%程度のコーティング厚みむらを招くことになり、該
樹脂担持離型シートを用いて作成するプリプレグの樹脂
量に大きなばらつき(むら)を生じることになる。
本発明は、このような問題に対し、とくにコーティング
厚みの小さい場合の、厚み制御精度(厚みむら)を向上
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本発明の離型シートへの樹脂コーティン
グ方法は、アプリケータロール上に供給される溶融樹脂
を、コーティングロールの表面上を連続的に搬送される
離型シート上にコーティングするに際し、前記アプリケ
ータロール上への溶融樹脂の供給を、吐出口とアプリケ
ータロール表面との間のクリアランスがアプリケータロ
ール上で制御されるべき溶融樹脂の厚みよりも大きいダ
イから行なうとともに、該ダイとアプリケータロール表
面との間で、アプリケータロール上へと供給される溶融
樹脂を延伸する方法から成る。
この方法においては、前記アプリケータロール上から離
型シート上へのコーティングの際にも、離型シート上に
転移される樹脂に延伸をかけることが好ましい。
本発明に用いられるコータは、コーティングロール上を
コーティングロールの回転とともに離型シートを1般送
し、対向配置されたアプリケータロール上に供給された
溶融樹脂を、アプリケータロールをコーティングロール
とは逆方向に回転させて、離型シート上にこすりつける
ようにコーティングする、いわゆるリバースロール方式
のコータであるが、通常のリバースロール方式のコータ
においては、アプリケータロール上への溶融樹脂の供給
量(厚み)がアプリケータロールとメタリングロールと
の間隙の調整によって制御されるのに対し、本発明では
、アプリケータロールに溶融樹脂を吐出、供給するダイ
かそのアプリケータロールに対向して配置され、該ダイ
からの溶融樹脂が直接アプリケータロール上に供給され
る。このとき、ダイの吐出口とアプリケータロール表面
との間のクリアランスが、アプリケータロール上で制御
されるべき溶融樹脂の厚みよりも大きく設定され、吐出
された溶融樹脂がアプリケータロール表面に着地するま
でに、該溶融樹脂が所定の倍率で延伸される。
本発明で用いられる離型シートは、離型紙、たとえば厚
み0.05〜0.2m程度のクラフト紙、ロール紙、グ
ラシン紙などの紙の両面に、クレー、澱粉、ポリエチレ
ン、ポリビニルアルコールなどの目止剤の塗布層を設け
、ざらにその各塗布層の上にシリコーン系または非シリ
コーン系の離型剤、好ましくはポリジメチルシロキサン
とポリジメチルハイドロジエンシロキサンとの縮合反応
型または付t3a反応型シリコーンからなる離型剤を塗
布したようなものである。コロナ放電処理などによって
離型性を付与した合成樹脂フィルムや、離型剤をIIし
た合成樹脂フィルムを使用することもできる(ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム等)。
上記のような離型シートが、コーティングロールの回転
に伴ないコーティングロール表面上を連続的に搬送され
る。コーティングロールと平行にアプリケータロールが
対向配置されており、アプリケータロールに供給された
溶融樹脂が離型シートの反コーティングロール側の面に
コーティングされる。アプリケータロール上への溶融樹
脂の供給は、メタリングロールを設けることなく、前記
ダイから直接性われる。
コーティングされる溶融樹脂は、とくに限定されないが
、本発明で得られる樹脂担持離型シートがプリプレグ作
成用に用いられるものである場合、熱硬化性樹脂炉熱硬
化性樹脂と熱可塑性樹脂を混合した樹脂が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、マレイミド樹脂
、ポリイミド樹脂、アセチレン末端を有する樹脂、ビニ
ル末端を有する樹脂、アリル末端を有する樹脂、ナジッ
ク酸末端を有する樹脂、シアン酸エステル末端を有する
樹脂があげられる。これらは、一般に硬化剤や硬化触媒
と組合せて用いることができる。また、適宜、これらの
熱硬化性樹脂を混合して用いることも可能である。
また、プリプレグ作成に適した熱硬化性樹脂としてエポ
キシ樹脂が用いられる。特に、アミン類、フェノール類
、炭素炭素二重結合を有する化合物を前駆体とするエポ
キシ樹脂が好ましい。具体的には、アミン類を前駆体と
するエポキシ樹脂として、テトラグリシジルジアミノジ
フェニルメタン、トリグリシジル−叶アミノフェノール
、トリグリシジル−m−アミノフェノール、トリグリシ
ジルアミノフレゾールの各種異性体、フェノール類を前
駆体とするエポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、炭
素炭素二重結合を有する化合物を前駆体とするエポキシ
樹脂としては脂環式エポキシ樹脂等が、あげられるが、
これに限定されない。またこれらのエポキシ樹脂をブロ
ム化したブロム化エポキシ樹脂も用いられる。テトラグ
リシジルジアミノジフェニルメタンに代表される芳香族
アミンを前駆体とするエポキシ樹脂は耐熱性が良好で強
化繊維との接着性が良好なため、前述の如きプリプレグ
作成に最も適している。これらエポキシ樹脂はエポキシ
硬化剤と組合せて、好ましく用いられる。エポキシ硬化
剤はエポキシ基と反応しうる活性基を有する化合物でお
ればこれを用いることができる。
さらに、上記の熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合して
用いることも好適である。混合される熱可塑性樹脂は、
主鎖に、炭素炭素結合、アミド結合、イミド結合、エス
テル結合、エーテル結合、カーボネート結合、ウレタン
結合、尿素結合、チオエーテル結合、スルホン結合、イ
ミダゾール結合、カルボニル結合から選ばれる結合を有
する熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリアクリ
レート、ポリアミド、ポリアラミド、ポリエステル、ポ
リカーボナート、ポリフェニレンスルフィド、ポリベン
ズイミダゾール、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエー
テルケトンのようなエンジニアリングプラスチックに属
する熱可塑性樹脂の一群である。特に、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトンは耐熱性に優れるので
最適である。
また、溶融樹脂を、微粒子混合樹脂とすることが必要な
場合もある。つまり、前述の如く、強化繊維にベース樹
脂を転移、含浸させて一次プリプレグを作成し、この−
次プリプレグに、ベース樹脂と、該ベース樹脂とは異な
る他の樹脂を素材とする微粒子との混合物とからなる樹
脂を転移、含浸させて二次プリプレグを作成することに
より、プリプレグとしての優れた粘着性、柔軟性を確保
しつつ複合材料としたときに優れた層間強度、層間靭性
を発揮できるプリプレグが得られる。このようなプリプ
レグ作成用の樹脂担持離型シートの担持樹脂には、プリ
プレグ全体の樹脂量を抑えるためには、とくに2段目の
樹脂含浸量を小さく抑えることが必要になり、そのため
2段目含浸用に用いられる樹脂担持離型シートの樹脂厚
みを小さく抑えることが要求される。たとえば、離型シ
ートへのコーティング厚みとして、15μ瓦程度が要求
されることがおり、後述の如く、このような極薄コーテ
ィング仕様の場合に本発明方法がとくに有効になる。
上記のようなコーティング樹脂において、ベース樹脂と
混合される微粒子として熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、
ざらには両者の混合樹脂が使用できる。
微粒子として用いる好ましい熱硬化性樹脂としては、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
、アミノ樹脂、アリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、マレイミド樹脂、ポリイミド樹脂、アセチレン末
端を有する樹脂、ビニル末端を有する樹脂、アリル末端
を有する樹脂、ナジック酸末端を有する樹脂、シアン醇
エステル末端を有する樹脂が必げられる。
微粒子として熱可塑性樹脂を用いることもできる。好適
な熱可塑性樹脂としては、主鎖に、炭素炭素結合、アミ
ド結合、イミド結合、エステル結合、エーテル結合、カ
ーボネート結合、ウレタン結合、尿素結合、チオエーテ
ル結合、スルホン結合、イミダゾール結合、カルボニル
結合から選ばれる結合を有する熱可塑性樹脂であるが、
分子内に部分的架橋構造を有するものでもさしつかえな
い。具体的には、ポリアクリレート、ポリ酢酸ビニル、
ポリスチロールに代表されるビニル系樹脂、ポリアミド
、ポリアラミド、ポリエステル、ポリアセタール、ポリ
カーボナート、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレ
ンスルフィド、ボリアリレート、ポリベンズイミダゾー
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテ
ルエーテルケトンのようなエンジニアリングプラスチッ
クに属する熱可塑性樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンに代表される炭化水素系樹脂、酢酸セルロース、酪酸
セルロースに代表されるセルロース誘導体が挙げられる
。特に、ポリアミド、ポリカーボナート、ポリアセター
ル、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィ
ド、ボリアリレート、ポリエステル、ポリアミドイミド
、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポ
リエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポ
リアラミド、ポリベンゾイミダゾールは耐衝撃性に優れ
るので、微粒子の素材として適している。この中でもポ
リアミドの靭性は特に優れてあり非晶質透明ナイロンに
属するものを使用することにより耐熱性をも兼ね備える
ことができる。
微粒子として、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の混合物を
用いることも好適である。その際の好適な熱硬化性樹脂
、熱可塑性樹脂は上述と同一である。例えばフェノール
樹脂とナイロン樹脂との混合物とすればナイロン樹脂の
靭性を維持したままナイロン樹脂の吸水率を低下させて
ガラス点転移温度を上げるため耐熱耐水性に優れた粒子
成分とすることができる。
上記の如きコーティング用樹脂のうちのいずれかが、溶
融状態とされて、前記ダイからアプリケータロール上に
直接供給され、その際、供給樹脂に延伸がかけられる。
このダイからの溶融樹脂供給においては、ダイの吐出口
とアプリケータロール表面との間のクリアランスが、ア
プリケータロール上で制御されるべき溶融樹脂の厚みよ
りも大きい値に設定されるので、このクリアランスによ
ってアプリケータロール上に吐出される溶融樹脂の厚み
が機械的に規制されることは、実質的にない。したがっ
て、アプリゲータロールに機械的な撮れがあったとして
も、ダイの溶融樹脂吐出量が一定である限り、アプリケ
ータロール上にお【プる溶融樹脂の厚みは実質的に一定
に保たれる。たとえアプリケータロール表面の撮れか、
溶融樹脂のアプリケータロール表面への着地等に影響を
及ぼすとしても、その振れの方向はアプリケ−クロール
の径方向であり、かつアプリケータロールの表面とダイ
吐出口との間のクリアランスは制御すべぎ溶融樹脂の厚
みに比べ十分に大きく設定されているので、アプリケー
タロールの振れの溶融樹脂厚みへの影響は極めて小に抑
えられる。
また、ダイからの溶融樹脂の吐出において、吐出量を完
全に一定にすることは現実的には苦しい。
しかし、通常の押出技術により、吐出量変動を5%以内
、好ましくは3%以内に納めることは容易に達成できる
。そして、たとえこのような変動をもってダイから吐出
されたとしても、吐出後アプリケークロール表面上に着
地するまでに延伸されることにより、アプリケータロー
ル上での厚みむらは実質的にこの延伸化分小さくされる
。つまり、従来のコーティング方式では、アプリケータ
ロール(およびメタリングロール)の機械的な振れ量が
絶対量としてそのままアプリケータロール上での厚みに
効いていたが、本発明方法では、ダイからの吐出量変動
は一般にパーセント(割合)で表わすことのできる変動
であるから、該吐出量変動におけるパーセントとアプリ
ケータロール上の溶融樹脂厚み変動のパーセントとは実
質的に等しくなり、延伸されている分く延伸化分)、ア
プリケータロール上では溶融樹脂厚みの絶対変動式が小
さくなる。たとえば、ダイから、溶融樹脂が60μm厚
み相当分の吐出量で吐出されたとし、その時の吐出量変
動が±5%(±3μm相当)であったとすると、アプリ
ケ−クロール上に供給する際2倍に延伸することにより
、アプリケータロール上での溶融樹脂厚みは30μ乳に
なり、そのときのアプリケータロール上での溶融樹脂厚
み変動式は30μmの±5%、すなわち±1.5μ亀ま
で減少する。
(従来方法では、アプリケータロールとメタリングロー
ルとの間隙の変動式が±3μ■であったとすると、アプ
リケータロール上溶融樹脂厚みでもそのまま変動値とし
て残る。)したがって、本発明においては、アプリケー
タロール上での目標厚み(ひいては離型シートへのコー
ティング厚み)が薄ければ薄い程、本発明による優れた
効果が発揮されることになる。
そして、好ましくはアプリケ−クロール上から溶融樹脂
を離型シート上に転移させる際にも、延仲をかければ、
離型シート上での樹脂厚み変動代(絶対量)は、−層低
減される。たとえば上述の例において、30μm±1.
5μmの精度でアプリケータロール上に供給された溶融
樹脂を、コーティングロール上を搬送されている離型シ
ート上に2倍の延伸倍率をもって転移させることにより
、離型シート上でのコーティング樹脂厚みを実質的に1
5μ■±0.75μmとすることができ、極めて小さな
厚みむらに抑えることが可能となる。また同時に、離型
シート上における極薄樹脂コーティングも達成される。
[実施例] 以下に、本発明の望ましい実施例を、図面を参照して説
明する。
第1図は、本発明の一実施例に係る方法を実施するため
のリバースロール方式のコータ40を示している。
巻出機41にセットされたロール42から離型シート4
3単体が巻き出され、コーティングロール44上でアプ
リケータロール45を介して連続供給されるコーティン
グ用溶融樹脂46が離型シート43の一面上にコーティ
ングされる。所定のコーティング厚さになっているか否
かが、たとえばβ線目付計47により、離型シート43
単体と樹脂担持離型シート60の厚さを測定することに
よりヂエツクされ、樹脂担持離型シート60としてロー
ル48に巻き取られる。このロール48が、前述のプリ
プレグ作成工程に供される。
アプリグークロール45の表面上に、°ダイ49からシ
ート状に成形された溶融樹脂46が直接供給される。ア
プリケータロール45の表面とダイ49の吐出口との間
のクリアランスCは、アプリケータロール上で制御すべ
き溶融樹脂厚みよりも大きく設定されている。ダイ49
への溶融樹脂の供給は、適当な吐出変動の少ない押出装
置、たとえばスクリュ型押出機50から行われる。コー
ティングロール44およびアプリケータロール45は、
それぞれ内部ヒータ51.52あるいは熱媒により加熱
制御できるようになっている。そして、コーティングロ
ール44およびアプリケータロール45は、各々適当な
駆動手段(図示路)によって回転駆動されるようになっ
ており、ダイ49から吐出される溶融樹脂46に対して
、およびアプリケータロール45上の溶融樹脂46を離
型シート43上にコーティングするに際して、それぞれ
独立に設定可能な延伸倍率をもって延伸できるようにな
っている。なお、ダイ49からアプリケータロール45
上への溶融樹脂吐出の際の延伸に関しては、ダイ49か
らの吐出量によっても調整可能である。
このような装置を用いて、本発明方法はたとえば次のよ
うに実施される。
ダイ49からの吐出量を、溶融樹脂厚みにて60μmに
設定する。このとき、ダイ49からの吐出量の変動は、
±5%、好ましくは±3%に抑えられる。
この変動間は、厚み換算にて、それぞれ±3μm1±1
.8μ卯に相当する。
溶融樹脂46がダイ49の吐出口からアプリケータ[1
−ル45上に着地するまでの間に、2倍の延伸倍率をか
ける。アプリケータロール45の表面とダイ49の吐出
口との間のクリアランスCは、アプリケータロール45
上での目標厚み(30μm)よりも大に設定されている
から、アプリケータロール45自身の機械的な撮れは、
このクリアランスにある実質的に自由状態の溶融樹脂に
よって吸収される。
上記2倍延伸により、アプリケータロール45上におけ
る溶融樹脂46の厚みは、30μm±1.5μm、好ま
しくは30μm+0.9μ7nになる。したがって、従
来アプリケータロール上で少なくとも4〜5μmあった
厚み変動が、アプリケータロール45上への供給の段階
で既に大幅に低減される。
アプリケータロール45上から離型シート43へのコー
ティングの際にも2倍の延伸倍率をかける。
この延伸により、実質的に、離型シート43上でのコー
ティング厚みは15μm±0.75μm1好ましくは1
5μTrL+0.45μmになる。つまり厚み変動が、
絶対量にて大幅に低減される。
また、上記延伸倍率は、実質的に自由に設定され得るか
ら、離型シート43上への最終コーティング厚みも、実
質的に自由に、かつ高精度をもって制御される。したが
って、上記の如き15μmという極薄の樹脂コーティン
グも、容易に達成できるようになる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の離型シートへの樹脂コー
ティング方法によるとぎは、アプリケータロール表面か
ら所定値以上離れたダイから直接溶融樹脂をアプリケー
タロール上に延伸をかけつつ供給するようにしたので、
アプリケータロール上での溶融樹脂厚みの変動を小さく
抑えることができ、その離型シートへのコーティング厚
み変動も小さく抑えることができ、極薄コーティングが
要求される場合にあっても、極めて小さな厚みむらをも
って高精度で樹脂コーティングを行うことかできる。
また、アプリケータロール上から離型シート上に樹脂を
転移させる際にも延伸をかけるようにすれば、離型シー
ト上へのコーティング厚みの変動を一層小さく抑えるこ
とができるとともに、離型シート上での最終厚みとして
さらに小さなコーティング厚みを容易に達成することが
できる。したかって、前)ホの2段階に樹脂含浸を行な
い、2段目含浸に極めて樹脂厚みの小さい樹脂担持離型
シートが要求されるプリプレグの製造に対して、最適な
樹脂担持離型シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る方法を実施するための
コータの側面図、 第2図は従来のコータの部分側面図、 第3図は樹脂担持離型シートを用いたプリプレグ製造プ
ロセスの一例を示すプリプレグ製造装置の概略側面図、 第4図および第5図は樹脂担持離型シー1〜を用いた別
のプリプレグ製造プロセスの一例を示す、樹脂含浸の様
子を示す断面図、 第6図は第2図のコータにおけるアプリケータロール上
にあける樹脂厚みむら特性図、である。 40・・・・・・コータ 41・・・・・・巻出機 43・・・・・・離型シート 44・・・・・・コーティングロール 45・・・・・・アプリケータロール 46・・・・・・コーティング用溶融樹脂47・・・・
・・目付針 49・・・・・・ダイ 50・・・・・・押出装置 51.52・・・・・・ヒータ 60・・・・・・樹脂担持離型シート C・・・・・・クリアランス

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アプリケータロール上に供給される溶融樹脂を、コ
    ーティングロールの表面上を連続的に搬送される離型シ
    ート上にコーティングするに際し、前記アプリケータロ
    ール上への溶融樹脂の供給を、吐出口とアプリケータロ
    ール表面との間のクリアランスがアプリケータロール上
    で制御されるべき溶融樹脂の厚みよりも大きいダイから
    行なうとともに、該ダイとアプリケータロール表面との
    間で、アプリケータロール上へと供給される溶融樹脂を
    延伸することを特徴とする、離型シートへの樹脂コーテ
    ィング方法。 2、前記アプリケータロール上から離型シート上へのコ
    ーティングの際にも、離型シート上に転移される樹脂に
    延伸をかける、請求項1記載の、離型シートへの樹脂コ
    ーティング方法。
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JP25994689A Pending JPH03123671A (ja) 1989-10-06 1989-10-06 離型シートへの樹脂コーティング方法

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JP (1) JPH03123671A (ja)

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