JPH03123470A - オキアミ中のアンジオテンシン変換酵素阻害活性の増強法 - Google Patents

オキアミ中のアンジオテンシン変換酵素阻害活性の増強法

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JPH03123470A
JPH03123470A JP1260588A JP26058889A JPH03123470A JP H03123470 A JPH03123470 A JP H03123470A JP 1260588 A JP1260588 A JP 1260588A JP 26058889 A JP26058889 A JP 26058889A JP H03123470 A JPH03123470 A JP H03123470A
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JP
Japan
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krill
inhibitory activity
liquefied
pressure
minutes
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Pending
Application number
JP1260588A
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English (en)
Inventor
Junko Tsuchiya
純子 土屋
Tamotsu Shiyouji
昌子 有
Nobuaki Hachitsuka
信明 八塚
Makoto Nakamura
誠 中村
Takeshi Kanda
剛 神田
Yasuhiko Inoue
康彦 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Maruha Nichiro Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Taiyo Fishery Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、オキアミ中のアンジオテンシン変換酵素阻害
活性の増強法に関するもので、本発明の増強法によれば
、少量の摂取でより効果的に血圧降下作用が得られ、し
かも飲食しやすいオキアミ液化物を得ることができる。
〔従来の技術] 今日、高血圧症は死亡率が高いばかりでなく、高年層か
ら若年層まで広い年令層において問題となっている疾病
の一つである。高血圧症には、二次性高血圧症と本態性
高血圧症があり、前者は血圧上昇を起こす原因の疾病が
あるときの高血圧症を言うが、後者は血圧上昇を招くよ
うな疾病が見出せず、高血圧そのものが疾患であり、高
血圧症の80%を占める。いずれの高血圧症も、血圧調
節に関するレニン・アンジオテンシン系が深く関わって
いるが、本態性高血圧症の患者においてこのレニン・ア
ンジオテンシン系に関する血圧上昇抑制の期待は大きい
、このレニン・アンジオテンシン系にはACEという酵
素が存在しており、この酵素は血中に存在するアンジオ
テンシンIのC末端からジベブナド(H4s−Leu)
を遊離し、活性型のアンジオテンシン■に変換する。ア
ンジオテンシン■は強い血管収縮作用を持ち血圧上昇を
示す。
従って、ACE活性を阻害すれば血圧上昇を抑制し、血
圧を下げることができる。
現在、プロリンの誘導体が、ACE阻害剤として市販さ
れているのを初め、ドラッグデザイン等で、薬としての
開発が盛んに行われている。一方、天然物からも、AC
E阻害活性を有するものの検索が行われていて、オキア
ミをはじめ、カゼインやゼラチンの分解物中に阻害物質
が存在することが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、オキアミに血圧降下作用があることがわ
かっているが、そのままの形では摂取し難く、多量に食
することが困難である。また、オキアミ独特の臭いやニ
ゲ味を有するため、食品として好まれない。
従って、本発明の目的は、少量の摂取でより効果的に血
圧降下作用が得られ、しかも飲食しやすいオキアミ液化
物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、種々検討した結果、オキアミを高温高圧
下に保持して液化することにより、オキアミのA(、E
阻害活性を増強でき、目的とする上記オキアミ液化物が
得られることを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、オキアミ
を高温高圧で処理して液化することにより、オキアミ中
のアンジオテンシン変換酵素阻害活性を増強する方法を
提供するものである。
以下、本発明のオキアミ中のアンジオテンシン変換酵素
阻害活性の増強法について詳述する。
本発明で用いるオキアミは、殻付きのオキアミやオキア
ミむき身、あるいはそれらの凍結品、オキアミむき身を
水晒ししたもの(すり身)、あるいはその凍結品、これ
らのオキアミを加熱処理したもの等、原料のオキアミが
どのような状態でも使用可能である。
上記オキアミの処理温度は、通常150〜250℃、好
ましくは150〜200℃である。温度が250 ’C
を超えると、液化物中のACE阻害活性は減少し、また
150℃未満であると、液化物中のACE阻害活性は原
料のオキアミに比べて増強されない。
また、処理圧力は、通常250〜5000kg/d、好
ましくは250〜1000 kg/cjである。
圧力が5000 kg/cdを超えても液化物中のAC
E阻害活性は変化せず、圧力上昇の効果がなくなる。ま
た、250 kg/cdより弱いと、液化物中のACE
阻害活性は増強されない。
また、処理時間は、通常5〜60分、好ましくは5〜3
0分である0時間が60分を超えると、液化物中のAC
E阻害活性は減少し、また5分未満であると、液化物中
のACE阻害活性は増強されない。
〔実施例〕
以下、実施例をもって本発明をさらに詳細に説明する。
尚、実施例で得られたオキアミ液化物のタンパク濃度及
びACE阻害活性は、次のようにして測定した。
l)タンパク濃度の測定法 タンパク濃度は、Folin−Lowry法を用いて測
定した。液化物を適当に希釈し、常法で測定した。
チロシン量に換算してタンパク量とした。
2)ACE阻害活性の測定法 Cushman変法(D、 W Cu5ha+an a
nd H,S、 Cheung Biochem、 P
harllacol、 20.919671971)を
用いた。
液化物を一定量のタンパク量(チロシン換算)まで希釈
し、反応に用いた。
ACE (シグマ社製) 22 u g/ailの溶液
20μlと、希釈した液化物50μlを試験管に入れ、
これに基質として、 H8,3の0.5 Mリン酸及び
1.5MNaC+を含む緩衝液に5mMのヒプリルーし
一ヒスチジルーし一ロイシン(シグマ社製)を溶かした
ものを240ttl添加し、37℃で60分間反応させ
た。その後、0.28NNaOH1,5mを添加して反
応を停止させた後、2%〇−フタルアルデヒドのメタノ
ール溶液を10μ!添加し賦蛍光し、正確に10分後3
NHC1を添加して蛍光反応を停止させた0反応液を適
当に希釈し、蛍光強度を励起波長340 nm、蛍光波
長455nmで測定した。
阻害率の計算式は、 (1−(S−B) /A) X 100  %となる。
液化物サンプルの蛍光強度がS、液化物サンプルの代わ
りに水50μ!で反応させたコントロール(con t
rol)の蛍光強度をA、A、GEの代わりに水20μ
2を加え反応させたブランク(blank)の蛍光強度
をBとする。
実施例1 オキアミむき身200gを耐圧容器に入れ、温度180
℃で、圧力を100〜7000kg10ffの間で変え
て、20分間保持し、冷却後、容器から液化したオキア
ミ(オキアミ液化物)を取り出した。このオキアミ液化
物について、ACE阻害活性を測定した。対照としてオ
キアミむき身を水抽出したものと比べた。
結果は次の表1に示す。
表1 表1の結果から、圧力側に阻害活性をみると、250k
g/cJをピークにして250kg/ci以下及び50
00 kg/cd以上で弱くなっていることが判る。
また、上記のオキアミ液化物のタンパク量を測定したと
ころ、250kg/cm2 (138μmol /d)
をピークにしてほとんど同じであった。
このことから、圧力は250kg/cj以下でも、また
5 000 kg/cm2以上でも水抽出と比べて高圧
の効果は現れていないことが判る。
以上の結果より、本発明の処理圧力は、通常250〜5
00 Qkg/c+fi、好ましくは250〜1000
kg/cdとすると良いことが判る。
実施例2 オキアミむき身200gを耐圧容器に入れ、温度を50
〜400℃の間で変えて、圧力は250kg / cd
で20分間保持し、冷却後、容器から液化したオキアミ
を取り出した。このオキアミ液化物について、ACE阻
害活性を測定した。対照としてオキアミむき身を水抽出
したものと比べた。
結果は次の表2に示す。
表2 表2の結果から、温度別に阻害活性をみると、150〜
250 ’Cをピークにして150℃以下及び250℃
以上で減少していることが判る。
また、上記のオキアミ液化物のタンパク量を測定したと
ころ、50″Cと400℃でわずかに減少しているが、
その他はほとんど同じであった。
このことから、温度は150℃以下でも、また250℃
以上でも水抽出と比べて高温の効果は現れず、ACE阻
害活性が増強されないことが判る。
以上の結果から、本発明での処理温度は、通常150℃
〜250 ’C1好ましくは150〜200゛Cとする
と良いことが判る。
実施例3 オキアミむき身200gを耐圧容器に入れ、温度180
 c及び圧力250kg/cdにし、時間を1〜180
分の間で変えて処理し、冷却後、容器から液化したオキ
アミを取り出した。このオキアミ液化物について、AC
E阻害活性を測定した。対照としてオキアミむき身を水
抽出したものと比べた。
結果は次の表3に示す。
表3 表3の結果から、処理時間別に阻害活性をみると、20
分をピークにして120分以上では阻害活性がほとんど
失われ、また1分でも阻害活性はあまり得られていない
ことが判る。
また、上記のオキアミ液化物のタンパク量を測定したと
ころ、1分でわずかに少ない他はほとんど同じであった
。このことから、時間は5分以下でも、また120分以
上でも阻害活性が増強されないことが判る。
以上の結果から、本発明の処理時間は、通常5〜60分
、好ましくは5〜30分とする良いことが判る。
実施例4 殻付きのオキアミ、オキアミむき身、オキアミむき身の
凍結品、オキアミむき身のボイル品、オキアミむき身の
水晒し品(すり身)及びオキアミすり身の凍結品につい
てそれぞれ200gを、耐圧容器に入れ、温度180℃
及び圧力250kg/C−で20分間保持し、冷却後、
容器から液化したオキアミを取り出した。このオキアミ
液化物について、ACE阻害活性を測定した。対照とし
てはオキアミむき身を水抽出したものを示した。
結果は次の表4に示す。
表4 表4の結果から、形態側に阻害活性をみると、どの形態
においても差はほとんどないことが判る。
また、上記のオキアミ液化物のタンパク簀を測定してみ
ても、殻付きがわずかに多い他は、はぼどれも同じ値を
示した。
このことから、本発明においては原料のオキアミとして
どの形態のものを用いても、ACE阻害活性に差はない
ことが判る。
〔発明の効果〕
本発明の増強法によれば、オキアミのACE阻害活性を
増強でき、少量の摂取でより効果的に血圧降下作用が得
られ、しかも飲食しやすいオキアミ液化物を得ることが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オキアミを高温高圧で処理して液化することによ
    り、オキアミ中のアンジオテンシン変換酵素(以下、A
    CEと言う)阻害活性を増強する方法。
  2. (2)温度150〜250℃及び圧力250〜5000
    kg/cm^2で5〜60分処理する請求項(1)記載
    の方法。
JP1260588A 1989-10-05 1989-10-05 オキアミ中のアンジオテンシン変換酵素阻害活性の増強法 Pending JPH03123470A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010090140A (ja) * 2001-06-18 2010-04-22 Neptune Technologies & Bioressources Inc 心臓血管疾患、関節炎、皮膚ガン、糖尿病、月経前症候群および経皮送達の予防および/または治療のためのオキアミおよび/または海洋生物の抽出物
JP2011084533A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 蛋白質分解物の製造方法及び血圧降下剤
JP2016006028A (ja) * 2014-05-27 2016-01-14 ワキ製薬株式会社 Ace阻害剤、及び、そのace阻害剤を含む含有物

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