JPH03122311A - 河川浄化用ブロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は河川浄化用ブロック装置に関するものである
。

従来の技術 近年、河川等の生活雑排水による汚染が社会問題として
取り上げられ、その対策として種々の浄化対策が実施さ
れている。この様な浄化対策としては、河川に堰や桝等
を構築して中に触媒や吸着材等を充填して浄化処理を行
う方法が採られている。

発明が解決しようとする問題点 併し乍ら、この様な浄化処理方法においては、河川の流
量によって浄化能力が変動して常に安定した浄化が行わ
れず、また設備が大掛かりであるために一旦設置すると
変更が困難であり、従って、そのま−使用されるので継
続して正常な浄化が維持できない等の欠点が見られる。

更に、この様な欠点を除去した浄化処理方法の１つとし
て、上流側および下流側の側壁に取水孔が設けられた多
数の樹形のブロックを河床に設置して桝内に接触材を詰
め、桝の天端を蓋板で被い天端に流入ロスクリーンやス
ノコ板が設けられた取水ブロックを上流側に取付けて成
る浄化施設が知られているが、この様な浄化施設では汚
染の進んだ河川において河川水に混入している夾雑物や
浮遊物等がＰ材用接触材の網袋や樹形ブロックの取水孔
等を閉塞するために短期間に浄化性能が低下してしまう
欠点が有り、更に取水孔の閉塞を回復するにはブロック
の蓋板を開いて接触材を網袋ごと取り出して浄化するか
、或は接触材を取り換えなければならず、保守に手間が
懸がる等の問題点が見られる。

従って、この発明の目的はこの様な従来における問題点
を解決するために、側壁によって囲まれた炉材槽内にＰ
材が充填された浄化ブロックを河床に多数敷設し、ｒ材
の上を流れる河水が炉材と良好に接触して浄化されると
共に、Ｐ材の取り換えを容易にした河川浄化用ブロック
装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 この発明に依れば、河川浄化用ブロック装置は、上流側
が下流側よりも高くなった側壁によって囲まれるろ材槽
を台板上に設け、このｒ材種内にｒ材を充填して成る浄
化ブロックを河床に複数個配列敷設して成ることを特徴
としている。

作　　　用 上述の目的を達成するために、この発明の河川浄化用ブ
ロック装置に依れば、単位体として構成された浄化ブロ
ックを水面下に位置するように河床に全面的に整列して
敷設することによって、ｒ材種の上流側の高い側壁部分
と傾斜した側壁部分とによって河川流に適度の渦流を生
ぜしめて枦材との接触を良好にすると共に、曝気効果を
賀して生物酸化による浄化作用を高めること等が出来る
。

実　　施　　例 図面の第１図乃至第４図に示される様に、この発明の河
川浄化用ブロック装置１は、河川の河床に連続して敷設
可能な形状に形成された台板３と、この台板３の上に連
続して直立する外周の側壁４によって白板３上に区画さ
れたｒ材槽５と、Ｐ材種５内に充填されるｒ材６とから
主に成る浄化ブロック２を、河床に複数個配列敷設する
ことによって構成されている。各浄化ブロック２はコン
クリート、プラスチック、ガラス繊維補強コンクリート
等で造られ、重量のあるコンクリートが特に望ましいが
、プラスチックやガラス繊維補強コンクリート等の場合
でも河床への固定手段の考慮によって同等問題なく使用
出来る０図示される様に、各浄化ブロック２の外周の側
壁４は、台板３上に直立して設けられた上流側の高い側
壁部分１１と、下流側の低い側壁部分１２と、これら両
側壁部分１１．１２を連接する傾斜した側壁部分１４と
から連続して成り、この様な連続する側壁部分１１．１
２．１４から成る側壁４によって白板３上にＰ材槽５が
区画形成されている。この様な側壁４の上流側の側壁部
分１１や下流側の側壁１２の高さや範囲と、両側の傾斜
した側壁部分１４の傾斜や範囲等、或はＰ材槽５の大き
さや台板３の大きさ等の寸法は設置する河川の河川水の
量や流速との兼ね合いによって適宜選定される０図面に
明示される様に、図示実施例では、台板３、側壁４およ
びＰ材槽５が６角形を成しているが、これは６角形が千
鳥状に配置する場合に最も安定して固定出来、河川流の
分散や美観上も最も適しているためで、特にこれに限定
されるものでなく、円形や、３角形、４角形、５角形、
８角形等の連続して敷設可能な正多角形等の他の形状で
も十分効果を発揮することが出来るのは勿論である。ま
た、各浄化ブロック２のＰ材槽５を区画形成する側壁４
は、図示される様に上流側の側壁部分１１が高く、下流
側の側壁部分１２が低く、上流側および下流側のこれら
側壁部分１１．１２を連接する側壁部分１４が傾斜して
おり、台板３の外形が側壁４の外周の形状よりも大きく
形成されていて浄化ブロック２を河床面全体に連続して
配列敷設出来るように成っている。更に、台板３の一部
には突起部７と嵌合部８とが対向する両側の側辺部分に
設けられていて、河床面敷設可能に相互に連結されるよ
うに成っている。また、この様な突起部７と嵌合部８は
敷設作業時に位置決めが容易で、使用中に河川流れによ
ってずれを生じることもなく、且つ浄化ブロック２を河
床に安定して固定することが出来る。

この様に、各浄化ブロック２の台板３の上に側壁４によ
って区画形成された涙材種５内に充填されるＰ材６は、
従来より汚水処理における生物酸化作用を利用した接触
酸化法において用いられる媒体であれば良く、中でも球
状物が河川流の渦流によって転勤することによって河川
水との接触効果が高まり好都合である０例えば、この様
な媒体すなわち炉材６としては市販の適宜なＰ材として
の、砂材、砕石、活性炭、セラミックファイバーセラミ
ックハニカム等が直接に、或はカートリッジ詰め、網装
入りのもの等が適宜充填使用出来る。

また、必要に応じては斯様なヂ材種５に充填されたｒ材
６が洪水時に流失する恐れが有る場合には格子、網、グ
レーチング等をＰ材槽５の上に設けることが出来る。

第５図乃至第１０図には、浄化ブロック２Ａ、２Ｂ、２
Ｃの台板３を８角形に造って両側に突起部７と嵌合部８
とを設け、側壁４Ａ、４Ｂ、４ＣすなわちＰ材種５Ａ、
５Ｂ、５Ｃを円形、６角形、４角形に形成した変形例が
夫々示されている。

発明の効果 この様に構成されたこの発明の河川浄化用ブロック装置
に依れば、斯様に単位体として構成された浄化ブロック
を河川の河床の所要部分全面に互って整列して敷設する
ことによって、浄化ブロックの白板の両側の突起部と嵌
合部が隣接の浄化ブロックの嵌合部と突起部とにしつか
り係合して互いに安定して固定され、側壁の上流側の高
い側壁部分と両側の傾斜した側壁部分とによって河川流
に適宜な渦流を生ぜしめて、河川水が炉材槽内のｒ材と
良好に接触するように成ると共に、曝気効果を資して生
物酸化による浄化作用を一層高め、更に下流側の低い側
壁部分によって先に上流側の高い側壁部分によって渦流
が生じられた河川流がこの低い側壁部分を通ってスムー
ズに下流側に流れることが出来る。また、白板の外形が
側壁の外形よりも幾分大きくなっていることによってＰ
材種の外側すなわち側壁の外側に水路が形成されて、極
端に河川水量が減少した場合でもこの水路を通って下流
に水が流れ、通常の場合にも河川水中の夾雑物がこの水
路を通って河川水が下流に流れてＰ材に悪影響を及ぼす
ことが無く、更に浄化ブロックを千鳥状に配置した場合
には河川水の流れの分散と均一化を図ることが出来る。

特に、この様なこの発明の河川浄化用ブロック装置に依
れば、河床に河川浄化用ブロックを配列敷設するだけで
優れた生物酸化処理による河川水の浄化が可能となって
、従来問題になっていた夾雑物等がＰ材に直接悪影響を
及ぼすことなく下流側に流れて行き、長期間に亙って浄
化性能が維持出来、また河川水量が極少量になった場合
でも堰や桝を形成せずに流れが可能なために河川水が停
滞して腐敗して悪臭を発することが無い等の効果を奏す
ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の河川浄化用ブロック装置の斜視図で
、第２図は平面図、第３図および第４図はこの発明の河
川浄化用ブロック装置における河川水の流れ状態を示す
縦断面図および平面図、第５図、第６図および第７図は
この発明の河川浄化用ブロック装置の変形例を夫々示す
平面図、第８図、第９図および第１０図は第６図の■−
■線、第７図のｒＸ−ｒＸ線、第７図のＸ−Ｘ線に夫々
沿った断面図である。図中、１：河川浄化用ブロック装
置、２．２Ａ、２Ｂ、２Ｃ二浄化ブロツク、３．３Ａ、
３Ｂ、３Ｃ：白板、４．４Ａ、４Ｂ、４Ｃ：側壁、５．
５Ａ、５Ｂ、５Ｃ：Ｆ材種、６：Ｆ材、７：突起部、８
：嵌合部、１１：上流側の側壁部分、１２：下流側の側
壁部分、１４：両側の傾斜した側壁部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　上流側が下流側よりも高くなった側壁によって囲まれ
   るろ材槽を台板上に設け、該ろ材槽内にろ材を充填して
   成る浄化ブロックを河床に複数個配列敷設して成ること
   を特徴とする河川浄化用ブロック装置。