JPH03120294A - 抗アレルギー性ペンタペプチドの製造法及び中間体 - Google Patents

抗アレルギー性ペンタペプチドの製造法及び中間体

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JPH03120294A
JPH03120294A JP25836689A JP25836689A JPH03120294A JP H03120294 A JPH03120294 A JP H03120294A JP 25836689 A JP25836689 A JP 25836689A JP 25836689 A JP25836689 A JP 25836689A JP H03120294 A JPH03120294 A JP H03120294A
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JP
Japan
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boc
obzl
asp
lys
gly
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JP25836689A
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Norichika Ota
憲哉 大田
Keiichi Noguchi
野口 桂一
Daisuke Irie
入江 大祐
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、抗アレルギー性ペンタペプチドの製造法及び
その中間体に関する。
[従来の技術] 各種アレルギー疾患の予防及び治療のために種々の薬物
が提案され、開発が行われ、既にいくつかが市販に供さ
れている。
アレルギー症状のうち、即時型アレルギー反応である気
管支喘息、じん麻疹、アレルギー性鼻炎などは1型アレ
ルギー反応として分類される。このI型アレルギー反応
は、発症機序および抗アレルギー剤の作用機序から一般
に次の三段階から成るものと考えられている。すなわち
、最初体内に侵入した外来性抗原に対して、マクロファ
ージ、T細胞及びB細胞の相互作用によってrgE抗体
が産生され、このIgE抗体が組織の肥満細胞や血中の
好塩基球のFcレセプターに固着して感作が成立するこ
とになる。この過程が第1段階である。つぎに、再び外
来抗原が体内に侵入すると、細胞のFcレセプターに固
着したIgE抗体と外来性抗原が結合し、抗原抗体反応
が引き金となって細胞膜酵素の活性化、細胞内へのカル
シウムイオンの流入などが起こり、それによって酵素反
応などの生化学的変化、脱顆粒などの′Mim学的変化
が引き起こされる。その結果、ヒスタミンや5R3−A
などのケミカルメデイエータ−(化学伝達物質)が細胞
外へ遊離される。この過程が第2段階である。上記、第
2段階で細胞外に遊離したケミカルメデイエータ−は、
平滑筋の収縮、毛細血管透過性の亢進及び粘液の分泌を
促進し、種々のアレルギー症状を惹起する。この過程が
第3段階である。
従来から知られている抗アレルギー剤のうち、非特異的
減感作療法剤及び抗体産生抑制剤は第1段階に作用する
薬物である。しかし、この第1段階のみに特異的に作用
する薬物は市販されていない。第2段階に作用する薬物
としては、クロモグリク酸ナトリウム(以下、DSCG
と略す)、トラニラストなどのケミカルメデイエータ−
抑制剤がある。また抗ヒスタミン剤及び気管支拡張剤は
第3段階に作用する薬物である。更に特公昭60−23
18号公報には抗アレルギー性ペプチドについての開示
がなされている。
上記公報によればこのペプチドは下記の一次構造式 %式% によって示されるように、IgE抗体のFc領域のアミ
ノ酸残基5個から成るIgE抗体由来のペンタペプチド
である。
このペプチドは第1段階のIgE抗体産生を抑制する作
用は確認されていないが、第2段階の最初に起こる肥満
細胞へのIgE抗体の結合を阻止すると共に、第2段階
の既に結合したIgE抗体をこのペプチドで置換するこ
とによって、アレルギーを遮断する性質をもつものと考
えられる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の抗アレルギー剤の開発は、上記のアレルギー症状
発症の3つの段階のうちの1つの段階に作用する薬物の
開発に向けられ、この3つの段階の連鎖をいずれかの段
階で遮断することによってアレルギー症状発症を予防し
、又は治療する療法の研究が行われてきた。そしてこの
ような研究によるアレルギー症状発症の3つの段階のう
ちの1つの段階に作用する薬物の開発によって一応の効
果が期待される療法が開発されている。
しかしながら、既知のこうした化学療法剤は上記の3つ
の段階の連鎖を完全に遮断するものではない。そのため
、3つの段階の1つに作用する薬剤と他の1つに作用す
る薬剤とを組み合わせて用いることによって、連鎖の遮
断を完全なものとする発想のものに複数個の薬剤を組み
合わせて使用することも行われているが、その効果は必
ずしも期待通りのものではない。
そこで、単一の薬剤で上記のアレルギー症状発症の3つ
の段階のうちの複数の段階に作用しうる薬剤が開発され
た場合には、抗アレルギー剤としての効果が飛躍的に増
大されうろことが期待され、このような薬剤の開発が望
まれているのである。
また上記のアレルギー症状発症のメカニズムから、Ig
E抗体のFc領域由来のペプチド又はそれと類似するペ
プチドを開発することによって優れたアレルギー剤が入
手できる可能性も考えられ、このようなアプローチから
の新規なペプチドの開発も期待されていたのである。
本発明は、IgE抗体のFc領域のペプチド部分又はそ
の類似ペプチドを種々合成し、優れた薬理活性をもつ抗
アレルギー性ペプチドを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明者らはIgE抗体のF
c領域にみられるペプチドに着目し、先にH−Asp−
Ser−Asp−Gly−Lys−OHで表される新規
なペンタペプチド、その塩及びペプチド性抗アレルギー
剤を提案した(特願昭63−72011号公報)。
本発明は先のH−Asp−Ser−Asp−Gly−L
ys−OHで表わされるペンタペプチドを液相法で容易
に製造する方法及びその中間体を提供するものである。
本発明のH−Asp−Ser−Asp−Gly−Lys
−OHで表されるペンタペプチドの薬学的に許容される
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩及びカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土
類金属塩のような金属塩、アンモニウム塩、有機塩基類
、有機酸塩、無機酸塩等が挙げられる。
本発明のZ−Asp(OBzl)−Ser−Asp(O
Bzl)−Gly−Lys(Z)−OBzlで表される
L−アスパラギン酸−L−セリン−L−アスパラギン酸
−グリシン−L−リジン誘導体はH−Asp−Ser−
Asp−Gly−Lys−OHで一表されるペンタペプ
チドの中間体である。
本発明のBoc−Ser−Asp (OBzl)−Gl
y−Lys (Z) −OBzlで表されるL−セリン
ーL−アスパラギン酸−グリシン−L−リジン誘導体は
Z−Asp(OBzl)−Ser−Asp(OBzl)
−G1y=Lys (Z)−OBzlの中間体である。
本発明の式〔I〕で表されるペンタペプチドH−Asp
−Ser−Asp−Gly−Lys−OHは下記の第1
〜8の工程を経て製造することができる。
第1の工程: 第2の工程: Boc−Gly−Lys (Z) −OBzl −H−
Gly−Lys (Z) −OBzl第3の工程: 第4の工程: Boc−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−
OBzl−”H−Asp(OBzl)−Gly−Lys
(Z)−OBzl第5の工程: →Boc−Ser−Asp(OBzl)−Gly−Ly
s(Z)OBzl第6の工程: Boc−Ser−Asp (OBzl )−Gly−L
ys (Z) −OBzl−H−8et−Asp (O
Bzl)−Gly−Lys (Z) −OBzl第7の
工程 →Z−Asp (OBz 1 )=Ser−Asp (
OBz 1) −Gly−Lys (Z) −OBzl
第8の工程 Z−Asp(OBzl)−Ser−Asp(OBzl)
−Gly−Lys(Z)−OBzl→H−Asp−Se
r−Asp−Gly−Lys−OHただしSer、 A
sp、 Gl−セリン、AspLys、′Boe、 Z
及びBzlは上記と同じで次の意味を表わす。
Ser : L−セリン残基 Asp : L−アスパラギン酸残基 Glyニゲリシン残基 Lys:L−リジン残基 Boc : t−ブチルオキシカルボニルZ:ベンジル
オキシ力ルボニル Bzl :ベンジル 第1の工程で用いるα−アミノ基をBoc基で保護した
グリシン誘導体Boc−Gly−OH1及びα−カルボ
キシル基はBzl基で保護し、β−カルボキシル基はZ
基で保護したリジン誘導体H−Lys (Z) −0B
z 1はL体のものを用いる。これらは遊離形又は塩の
形のものが市販されており、容易に入手できる。
Boc−Gly−OHとH−Lys(Z)−OBzlの
脱水縮合反応は次のようにして行なうことができる。B
oc−Gly−OHをジメチルホルムアミド、テトラヒ
ドロフラン、塩化メチレン、アセトニトリル等から選ば
れる溶媒(混合溶媒でもよい)に溶かし、0°C以下、
好ましくは一8℃以下、Boc−Gly−OHに対しモ
ル比で1.0〜1.4倍量のジシクロへキシルカルボジ
イミド(以下DCCと略す)及び1−ヒドロキシベンツ
トリアゾール(以下HOBtと略す)を加えて撹拌し、
Boc−Gly−OHに対して等モルのH−Lys (
Z)−OBzlを加え、0℃以下、好ましくは一8℃以
下、1〜10時間、好ましくは4〜6時間撹拌する。引
き続き室温で1〜10時間、好ましくは4〜6時間撹拌
する。この段階で温度を初めに0°C以下とするのは副
生物(アシルイソ尿素)の生成を抑えるためであり、次
いで温度を室温とするのはペプチド結合の形成を促進さ
せるためである。
反応により生成する副生物及び未反応の原料は濾過、ア
ルカリ洗浄等の適当な方法で除き、溶媒は減圧蒸発等の
方法で除いたのち、再結晶等により、Boc−Gly−
Lys (Z)−OBzlを得る。
第2の工程で、Boc−Gly−Lys(Z)−OBz
lから、Boc基を外すために用いる酸としてはトリフ
ルオロ酢酸C以下、TFAと略す)、塩酸、酢酸、臭化
水素酸、ギ酸等がある。これらの酸と共に、アニソール
、チオアニソール、フェノール、メタクレゾール等のカ
チオン除去剤を加えてもよい。Boc−Gly−Lys
 (Z)−OBzlの10〜30倍量(モル比)のTF
A等の酸と1〜1.3倍量(モル比)のアニソール等の
カチオン除去剤を加え、Boc基が外れるまで撹拌する
反応後、酸及びカチオン除去剤を除くためエーテル、石
油エーテル等の溶媒を加える。沈殿物をとり、真空乾燥
等の適当な方法で乾燥し、H−Gly−Lys (Z)
−OBzlを得る。
第3の工程で、反応に用いる原料の一つ、α−アミノ基
をBocで保護し、β−カルボキシル基をBzlで保護
したアスパラギン酸誘導体Boc−Asp (OBzl
)−OHはL体のものを用いる。これらは遊離形又は塩
の形のものが市販されており、容易に入手できる。
Boc−Asp(OBzl)−OHとH−Gly−Ly
s (Z)−OBzlの脱水縮合反応は次のようにして
行なうことができる。
Boc−Asp(OBzl)−OHをジメチルホルムア
ミド等の極性の大きい溶媒に溶かし、0℃以下、好まし
くは一8℃以下、Boc−Asp(OBzl)−OHに
対しモル比で1.0〜1.4倍量のDCC及びHOBt
を加え、1〜lO時間、好ましくは4〜6時間撹拌する
。次いで、第2の工程で得たH−Gly−Lys(Z)
−OBzlをBoc−Asp(OBzl)−OHに対し
て等モルとり、ジメチルホルムアミド等の溶媒に溶かし
て加え、更に10℃以下で1〜24時間撹拌する。この
反応を10℃以下で行うのはAsp−Glyのあいだで
起こる副反応(イミド体の生成)を抑えるためである。
反応終了後、副生物及び未反応の原料の除去は第1の工
程と同様に行い、再結晶等によりBoc−Asp(OB
zl)−Gly−Lys(Z)−OBzlを得る。
第4の工程では、第3の工程で得たBoc−Asp(O
Bzl)−Gly−Lys(Z)−OBzlを、第2の
工程と同様な条件で、酸によりBoc基を外す。
第5の工程で、反応に用いる原料の一つ、α−アミノ基
をBoc基で保護したセリン誘導体、Boc−Ser−
OHはL体のものを用いる。これは、遊離形のものが市
販されており、容易に入手できる。
Boc−Ser−ORとH−Asp (OBzl) −
Gly−Lys (Z)−OBzlの脱水縮合反応は第
1の工程の脱水縮合反応の場合と同様に行なう。
第6の工程では、第5の工程で得たBoc−Ser−A
sp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−OBzlを
第2の工程と同様な条件で、酸によりBoc基を外す。
第7の工程で、反応に用いる原料の一つ、α−アミノ基
をZ基で、β−カルボキシル基をBzl基で保護したア
スパラギン酸誘導体、Z−Asp(OBzl)−OHは
L体のものを用いる。これは、遊離形又は塩の形のもの
が市販されており、容易に入手できる。
Z−Asp(OBzl)−OHとH−Ser−Asp(
OBzl)−Gly−Lys(Z)−OBzlの脱水縮
合反応は、第3の工程と同様な条件で行なう。
第8の工程では、第7の工程で得たZ−Asp(OBz
l)−Ser−Asp(OBzl)−Gly−Lys(
Z)−OBzlを接触還元により、保護基を外して、目
的とするペンタペプチドH−Asp−Ser−Asp−
Gly−Lys−OHを得る。触媒として、Pd黒や炭
素粉末を担体としたPd炭素触媒等を用い、Z−Asp
(OBzl)−Ser−Asp(OBzl)−Gly−
Lsy(Z)−OBzlを、例えばメタノール、酢酸、
水の混液等の溶媒に溶かし、水素ガスを通じ撹拌すれば
よい。
反応終了後、触媒をろ過により除く。ろ液は液が少量に
なるまで減圧濃縮し、エーテル等の有機溶媒を加えて振
り混ぜ、未反応の原料及び不純物等を除く。水層から、
ゲルクロマトグラフィー等の通常の精製手段により、精
製されたH−Asp−Ser−Asp−Gly−Lys
−ORを得る。
式〔I〕で表されるペンタペプチドの薬学的に許容され
る塩は、上記第8の工程において保護基を外したのちに
、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基又は塩酸
、酢酸等の酸を加え、相当する塩とすることもできるし
、式〔I〕で表されるペンタペプチドを単離したのち、
上記と同様に塩基又は酸を加えて塩とすることもできる
本発明物質の構造、純度の確認は高速液体クロマトグラ
フィー、元素分析、アミノ酸分析等により行う。
本発明の抗アレルギー剤は製薬的に許容される担体又は
希釈剤と本化合物又は医薬品として許容されるその塩か
らなる製剤を包含する。塩の好ましい例はナトリウム塩
、カリウム塩等のアルカリ金属塩及びカルシウム塩、マ
グネシウム塩等のアルカリ土類金属塩のような金属塩、
アンモニウム塩、有機塩基類、有機酸塩、無機酸塩等が
挙げられる。本製剤は、患者への投薬後、活性成分が迅
速に、持続的にまたは遅延的に遊離するように製剤化す
ることができる。
本発明の抗アレルギー剤は経口的又は非経口的に投与す
るための形態を適宜に採り得る。代表的な投与方法とし
ては経口、直腸、皮膚透過、皮下、静脈内、筋肉内、吸
入または鼻腔内経路を含む種々の経路により投与するこ
とができる。
これらの投与方法では、本発明の抗アレルギー剤は種々
の薬学的製剤の形態で投与されうる。これらの薬学的製
剤の形態としては、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤
、顆粒剤、散剤、トローチ剤、坐剤、シロップ剤、り・
リーム剤、軟膏剤、ハツプ剤、注射剤、懸濁剤、吸入剤
、エアロゾール剤などがある。また他の抗アレルギー剤
、その他の医薬と共に二重層錠、多重層錠などとするこ
ともできる。さらに錠剤の場合には必要に応じて通常の
剤皮を施し、例えば糖衣錠、腸溶被錠とすることもでき
る。
錠剤、顆粒剤、散剤などの固体製剤とする場合は、製剤
化に当って公知の添加剤、例えば乳糖、ショ糖、ブドウ
糖、結晶セルロース、コーンスターチ、リン酸カルシウ
ム、ソルビトール、グリシン、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク等を添加することができ
る。
半固体製剤とする場合は、植物性ワックス、ミクロクリ
スタリンワックス、脂肪例えばタローラノリンなどの材
料を添加することができる。
液体製剤とする場合は、添加剤、例えば塩化ナトリウム
、ソルビトール、グリセリン、オリーブ油、アーモンド
油、プロピレングリコール、エチレングリコール、エチ
ルアルコールなどの材料を添加することができる。
式CI)で表されるペプチドの投与量は、患者の年令、
体重、症状などにより適宜増減することができるが、経
口投与の場合の投与量は1日当たり0.01〜10mg
/kg、鼻腔内では1回の投与量は0.1〜100mg
である。非経口投与の場合の量は1日当たり10〜1,
000μg/kgである。
[実施例] 以下に記載する実施例によって本発明を具体的に説明す
る。
実施例I Boc−3et−As (OBzl −Gl −L s
 Z)−OBzlの ゛告H−Lys(Z)−OBzl
−HCl (国産化学製) 20.35gをジメチルホ
ルムアミド(以下、DMFと略す) 35m1に溶解し
、水冷下トリエチルアミン7mlを加え中和したのち、
Boc−Gly−OH(国産化学製) 8.76g。
HOBt (国産化学製) 7.43g及びDCC(国
産化学製)!1.35gを加えて3時間、更に4℃で1
6時間撹拌した。副生物のジシクロヘキシル尿素をろ過
により除去後、酢酸エチル3QOmlを加え、順次飽和
食塩水、8wt%炭酸テトリウム、飽和食塩水、8wt
%クエン酸、そして飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、再び
少量の酢酸エチルに溶かし、ろ過したのち、溶媒を完全
に留去し、オイル状物質(Boc−Gly−Lys(Z
)−OBzl) 21.1g (収率80%)を得た。
上記のBoc−Gly−Lys(Z)−OBzl 13
.98gにアニソール2ml及びTFA20mlを加え
て溶かし、室温で1時間撹拌しBoc基を切断した。エ
ーテル/石油エーテル混合溶液(容量比1 : 1) 
80m1を加え沈澱させたのち、残渣[H−Gly−L
ys(Z)−0Bz14FA]を水酸化ナトリウムを含
むデシケータ−で吸引乾燥した。
別にBoc−Asp(OBzl)−OH(国産化学製)
 8.41g。
HOBt 3.92g及びDCC5,98gをとり、D
MF20mlに溶解し、水冷下3時間撹拌し、次いで先
のH−G17−Lys (Z) −OBzl 4FAの
トリエチルアミン3.64m1を含むDMF (15m
l)溶液を加え、4℃で一晩撹拌した。
ジシクロヘキシル尿素をろ過で除去後、酢酸エチル40
0m1を加え、次いで飽和食塩水、8wt%NazCO
s、飽和食塩水、8wt%クエン酸、飽和食塩水及び水
で順次洗浄した。酢酸エチル層を無水流酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去し7た。石油エーテルで沈澱させ、
更に酢酸エチル/石油エーテルで再沈澱させBoc−A
sp(OBzl)−G1.y−Lys(Z)−0Bz1
14.75g (収率76.9%)を得た。
上記のBoc−Asp(OBzl)−Gly−Lys(
Z)−OBzl 10.Ogにアニソール2ml及びT
FA20mlを加えて溶かし、室温で1時間撹拌しBo
c基を切断した。エーテル/石油エーテル混合溶液(容
量比1 : 2 ) 150m1を加え沈澱させたのち
、残渣[H−Asp(OBzl)−Gly−Lys (
Z)−OBzl・TFA]を水酸化ナトリウムを含むデ
シケータ−で吸引乾燥した。
別にBoc−Ser−OH(国産化学製) 2.87g
、 HOBt2.16g及びDCC3,30gをとり、
DMF20mlに溶解し、水冷下3時間撹拌し、次いで
先のH−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−
OBzl・TFAのトリエチルアミン1.96m1を含
むDMF (20ml)溶液を加え、4℃で一晩撹拌し
た。
ジシクロヘキシル尿素をろ過で除去後、酢酸エチル30
0m1を加え、飽和食塩水、8wt%Na2CO3、飽
和食塩水、8wt%クエン酸、飽和食塩水で順次洗浄し
た。酢酸エチル層を無水流酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去した。石油エーテルで沈澱させ、更に酢酸エチル
/石油エーテルで再沈澱させBoc−Ser−Asp(
OBzl)−Gly−Lys(Z)−OBzl 5.8
3g (収率52%)を得た。
融点:57〜60”C [α] ” : −23゜5° (c=0.54、DM
F)薄層クロマトグラフィーのRf値: 0.83元素
分析値:  (C42H53N50t2・3/2H20
として)(%) CHN 理論値:  59.56  6.66  8.27実測
値:  59.56  6.66  8.27酸分解後
のアミノ酸分析値: (モル比)アスパラギン酸  0
,8 セリン     1.1 グリシン     0.8 リジン      1.0 なお、薄層クロマトグラフィーはプレートとしてシリカ
ゲル60(メルク社製)を用い、展開溶媒はクロロホル
ム/メタノール/水(容量比で8=3=1)混液で行っ
た。
実施例2 実施例1で得たBoc−Ser−Asp (OBzl)
 −Gly−Lys (Z)−OBzl 2.17gに
アニソール1.5ml及びTFA15mlを加えて溶か
し、室温で1時間撹拌しBoc基を切断した。エーテル
/石油エーテル混合溶液(容量比1:1 ) 80m1
を加え沈澱させたのち、残渣[H−5et−Asp(O
Bzl)−Gly−Lys(Z)−0Bz14FA]を
水酸化ナトリウムを含むデシケータ−で吸引乾燥した。
別にZ−Asp(OBzl)−OH(国産化学制) 1
.04g。
HOBt O,43g及びDCCO,66gをとり、D
MFlOmlに溶解し、水冷下3時間撹拌し、次いで先
のH−3et−Asp(OBzl)−Gly−Lys(
Z)−OBzl−TFAのトリエチルアミン0.41m
1を含むDMF (loml)溶液を加え、4°Cで一
晩撹拌した。
ジシクロヘキシル尿素をろ過で除去後、酢酸エチル30
0m1を加え、飽和食塩水、8wt%Naz CO3、
飽和食塩水、0.1N HCI及び水で順次洗浄した。
酢酸エチル層を無水流酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した。石油エーテルで沈澱させ、更に酢酸エチル/石
油エーテルで再沈澱させZ−Asp(OBzl)−Se
r−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−OB
zl O,85g (収率31%)を得た。
融点:58℃ [α] ’、’ ニー20.5°(c=0.90、DM
F)薄層クロマトグラフィーのRf値: 0.63元素
分析値:  (C56H62H6015・820として
)(%) CHN 理論値:  62.44  5,99  7.80実測
値:  62.01  5.69  7.81酸分解後
のアミノ酸分析値: (モル比)アスパラギン酸  2
.1 セリン     1.0 グリシン     0.7 リジン      0.9 実施例3 H−As −Ser−As −Gl −L’ 5−OR
の実施例2で得たZ−Asp(OBzl)−Ser−A
sp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−OBzl 
400mgにメタノール20m1、酢酸8ml及び水1
2m1を加えて溶かし、5%Pd−炭素600mgを加
え、水素ガスを6時間通じ、すべての保護基を切断した
。Pd−炭素をろ過により除去し、ろ液に水を加え、溶
媒を減圧下で留去し、エーテルで洗浄した。再び水を加
え、約2mlに減圧濃縮したのち、セファデックスG−
10(ファルマシア社製、2.5X42cm)カラムに
かけ、0.5wt%酢酸水溶液で展開し、フラクション
4mlずつ分取した。20〜26番目のフラクションに
単一性のピークを認め、この部分を集め凍結乾燥し、ペ
ンタペプチドH−Asp−Ser−Asp−Gly−L
ys−OH103,6mg (収率52.3%)を得た
[α] 2’ : −18,6° (c=0.16、H
20)薄層クロマトグラフィーのRf値二0.49高速
液体クロマトグラフィー2第1図 元素分析値: (C19H32H60tt・、1/2 CH3COOH
・3H20として)(%) H 理論値:  38.71  6.69 実測値:  39.32  6.26 酸分解後のアミノ酸分析値: アスパラギン酸  2.2 セリン     1.0 グリシン     0,7 リジン      0.9 13.95 13 、50 (モル比) なお、薄層クロマトグラフィーは、展開溶媒をn−ブタ
ノール/ピリジン/酢酸/水(容量比で1:1 : 1
 : 1)混液としたほかは実施例1と同様に行った。
また高速液体クロマトグラフィーはウォーターズ社の高
速液体クロマトグラフィー装置M600型で、カラムと
してYMCパックA−3020DS(山村化学研究所源
、4 、6 X 150mm)を用い、溶媒は0.05
%TFAを含む水溶液と0,05%TFAを含むアセト
ニトリルの95:5 (容量比)混合液、続いて70:
30 (容量比)混合液を段階的に用い、流速は0.5
ml/min。
検出波長220mmで行った。
次に式CI〕で表されるペンタペプチドH−Asp−S
er−Asp−Gly−(、ys−OHの薬理活性試験
の結果を示す。
体重300〜350gの雄性ウィスター系ラットを受動
感作し、その腹腔内肥満細胞を用いて試験を行った。受
動感作に用いるラット抗血清はMotaの方法[1mm
unology、二L P、681 (1964)]お
よびHamaokaの方法 [J、Immunolog
y、 113 .958 (1974)]に準じて作製
した。すなわち、卵白アルブミン(10mg/kg)を
ウィスター系雄ラット(体重200〜250g)の両大
腿部筋肉内に5ml/kgを注射し、同時に2 Xlo
IO個の百日咳死菌(Killed Bordetel
laPertussis )を腹腔内に投与して免疫し
た。初回感作から12日目にエーテル麻酔下に腹部大動
脈から採血し、抗血清を分離した。抗血清は一20℃で
凍結保存した。抗血清の力価は48hrラットPCA反
応により測定し、その力価が128〜256倍のものを
実験に供した。得られた卵白アルブミンラットIgE血
清を2倍希釈し、その1mlを腹腔内に投与して感作し
た。感作48hr後にラットを出血致死させ、腹腔内に
リン酸緩衝化液(NaC1gg、KCI O,2gNa
2HPO442HzO2,88g、 KH2PO40,
2g、 EDTA・2NaO12g及びウシ血清アルブ
ミン1gを精製水に溶かして1リツトルとした溶液、p
H7、4、以下PBSC−)と略記する)15mlを注
入し、約2分間軽く腹部をマツサージ後、開腹して腹腔
内細胞を採取した。
この細胞浮遊液を遠心分離(1,00Orpm、 10
分間)し、更にPBS(−)で再懸濁し、アラビアゴム
比重液(比重1.075)で重層し、遠心分離(2,5
00rpm、 10分間)した。沈殿した細胞をPBS
(−)で2回洗浄し、新たにPBS(+)[:PBS(
−)のうちEDTA・2Naに代えてCaCl20.1
gを添加した溶液、PBS(+)と略記する]に浮遊さ
せ、lX105個/mlに調整した後、シ、リコンで処
理した試験管にその細胞浮遊液を0.8mlずつ分注し
、37℃で10分間ブレインキュベートした。細胞浮遊
液を入れた試験管にPBS(+)で希釈した種々の溶液
の検体溶液を0.1ml添加し、37°Cで15分間イ
ンキュベート後、肥満細胞からヒスタミンを浮遊させる
ために抗原である卵白アルブミン(最終濃度1mg/m
l)とフォスフアジチル−し−セリン(最終濃度100
μg/mg)の混合溶液0,1mlを加え、さらに15
分間インキュベートしてヒスタミンを遊離させた。ただ
し、比較薬剤の一つのDSCGは抗原添加30秒前に加
え、抗原添加後火に15分間インキュベートした。氷冷
したPBS(+Hmlを加え反応を停止させ、2.50
Orpmで10分間遠心分離した。上清2mlをとり、
4wt%過塩素酸溶液1mlを加え、遊離ヒスタミン量
を定量する試料とした。
全ヒスタミン量を定量する試料は無処置の肥満細胞浮遊
液(IX105個/ml) 0.8mlを10分間沸騰
水中に置き、次いで4wt%過塩素酸を添加して、試料
とした。
各試料のヒスタミン量は蛍光法により測定し、次式によ
り、ヒスタミン遊離率(%)を算出した。
ヒスタミン遊離率(%)= (遊離ヒスタミン量/全ヒスタミンi) X100式[
I]で表わされるペプチドと比較薬剤のヒスタミン遊離
率(%)を第2図に示した。第2図から明らかなように
、式[■]で表わされるペプチドは10−5M以上の濃
度で明らかにヒスタミン遊離抑制作用を示し、その作用
は比較薬剤のH−Asp−Ser−Asp−Pro−A
rg−OHより強<、DSCGと同程度又はそれ以上の
強さであった。
免疫動物は、1群5匹のBALB/c雄マウス(6週令
)とし、抗原のジニトロフェニルアスカリス(DNP−
Ascaris) 10 p gを免疫増強剤の水酸化
アルミニウムゲル4mgに吸着させて、下記に示す2通
りの実験を行った。
一方の実験では式[I]のペプチド1mgを腹腔内に投
与し、30分間後にDNP−Ascarisと水酸化ア
ルミニウムゲルを腹腔内に投与し、その後14日目に採
血して血清を得た。
他方の実験ではDNP−Ascarisと水酸化アルミ
ニウムゲルを腹腔内に投与し、7日目、14日目及び2
1日目の計3回、式CI]のペプチド1mgを腹腔内に
投与し、28日目に採血して血清を得た。
両実験で得られた血清はラットの48時間PCA反応を
行い、抗体価を測定した。
すなわち、Wistar系雄ラット(200〜250g
)の背部の皮内に血清を感作し、48時間後に0 、5
wt%エバンスブルーを含むDNP−Ascaris溶
液を尾静脈内に注射し、現われる色素斑を30分後に測
定してIgE抗体価を求めた。なお、PCA反応で得ら
れた抗体価がIgE抗体であることを確認するために、
血清をあらかじめ56℃で3時間加熱処置したもので感
作し、同様に操作して、PC’A反応によって抗体価を
測定した。
式[I]のペプチドを1mg/kg投与したときのIg
E抗体産生量をPCA反応で求めた抗体価で表わしたも
のが第3図及び第4図である。第3図及び第4図から明
らかなように、式〔I]のペプチドはIgE抗体産生を
強く抑制した。なお、加熱処理血清の抗体価は一方の実
験(第3図の斜線部分)ではほとんどOであったが、他
方の実験(第4図の斜線部分)では、わずかに抗体価を
示した。
[発明の効果コ 式CI)で表されるペプチドはヒスタミン遊離抑制作用
とともにIgE抗体産生抑制作用を示す。
本発明により、抗アレルギー剤として優れた性質をもつ
ペンタペプチドH−Asp−Ser−Asp−Gly−
Lys−OHを容易に製造する方法を提供することがで
きた。
また、式〔■〕及び式(III)で表されるペプチド誘
導体は、式〔I〕で表されるペプチドを製造する際の中
間体として重要で、この化合物を経由することにより、
式(1)で表されるペプチドを容易に製造することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のH−Asp−Ser−Asp−Gly
−Lys−OHの高速液体クロマトグラムを示す。縦軸
は220止の紫外線吸収の強度、横軸は溶出時間(分)
である。 第2図は、本発明のH−Asp−Ser−Asp−Gl
y−Lys−OH及び比較薬剤(H−Asp−Ser−
Asp−Pro−Arg−OH及びDSCG)のヒスタ
ミン遊離率(%)を示したグラフである。縦軸はヒスタ
ミン遊離率(%)、横軸は化合物及び濃度(M)である
。 第3図は、本発明のH−Asp−Ser−Asp−Gl
y−Lys−OHの前投与によって産生されたIgE抗
体価を示したグラフで、斜線の部分は加熱処理した血清
の抗体価である。 第4図は、IgE抗体産生の持続期に本発明のH−As
p−Ser−Asp−Gly−Lys−OHを投与した
場合に産生されたIgE抗体価を示したグラフで、斜線
の部分は加熱処理した血清の抗体価である。第3図及び
第4図はそれぞれ縦軸に抗体価、横軸に化合物及びその
投与ffi(mg/kg)を示している。 第1図 0 0 0 時  間 (分) 第 2 図 第 図 第 図 1■/に9

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Boc−Gly−OH(ただし、Glyはグリシン
    残基、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基を示す)
    で表されるグリシン誘導体とH−Lys(Z)−OBz
    l(ただし、LysはL−リジン残基、Zはベンジルオ
    キシカルボニル基、Bzlはベンジル基を示す)で表さ
    れるL−リジン誘導体を、脱水縮合させてBoc−Gl
    y−Lys(Z)−OBzlとし、酸でBoc基を外し
    、これにBoc−Asp(OBzl)−OHで表される
    L−アスパラギン酸誘導体を加え、脱水縮合させてBo
    c−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−OB
    zlとし、酸でBoc基を外し、これにBoc−Ser
    −OHで表されるL−セリン誘導体を加え、脱水縮合さ
    せてBoc−Ser−Asp(OBzl)−Gly−L
    ys(Z)−OBzlとし、酸でBoc基を外し、Z−
    Asp(OBzl)−OHで表されるL−アスパラギン
    酸誘導体を加え、脱水縮合させたのち、接触還元するこ
    とを特徴とする次の式〔 I 〕H−Asp−Ser−A
    sp−Gly−Lys−OH〔 I 〕で表されるペンタ
    ペプチドの製造法。 2、次の式〔II〕 Z−Asp(OBzl)−Ser−Asp(OBzl)
    −Gly−Lys(Z)−OBzl〔II〕 (ただし、SerはL−セリン残基、AspはL−アス
    パラギン酸残基、Glyはグリシン残基、LysはL−
    リジン残基、Zはベンジルオキシカルボニル基、Bzl
    はベンジル基を示す)で表されるL−アスパラギン酸−
    L−セリン−L−アスパラギン酸−グリシン−L−リジ
    ン誘導体。 3、次の式〔III〕 Boc−Ser−Asp(OBzl)−Gly−Lys
    (Z)−OBzl〔III〕(ただし、SerはL−セリ
    ン、AspはL−アスパラギン酸残基、Glyはグリシ
    ン残基、LysはL−リジン残基、Bocはt−ブチル
    オキシカルボニル基、Bzlはベンジル基、Zはベンジ
    ルオキシカルボニル基を示す)で表されるL−セリン−
    L−アスパラギン酸−グリシン−L−リジン誘導体。 4、Boc−Gly−OH(ただし、Glyはグリシン
    残基、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基を示す)
    で表されるグリシン誘導体とH−Lys(Z)−OBz
    l(ただし、LysはL−リジン残基、Zはベンジルオ
    キシカルボニル基、Bzlはベンジル基を示す)で表さ
    れるL−リジン誘導体を、脱水縮合させてBoc−Gl
    y−Lys(Z)−OBzlとし、次いで酸でBoc基
    を外し、これにBoc−Asp(OBzl)−OHで表
    されるL−アスパラギン酸誘導体を加え、脱水縮合させ
    てBoc−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)
    −OBzlとし、酸でBoc基を外し、これにBoc−
    Ser−OHで表されるL−セリン誘導体を加え、脱水
    縮合させることを特徴とする請求項2記載のZ−Asp
    (OBzl)−Ser−Asp(OBzl)−Gly−
    Lys(Z)−OBzlの製造法。 5、Boc−Gly−OH(ただし、Glyはグリシン
    残基、Bocはt−ブチルオキシカルボニル基を示す)
    で表されるグリシン誘導体とH−Lys(Z)−OBz
    l(ただし、LysはL−リジン残基、Zはベンジルオ
    キシカルボニル基、Bzlはベンジル基を示す)で表さ
    れるL−リジン誘導体を、脱水縮合させてBoc−Gl
    y−Lys(Z)−OBzlとし、酸でBoc基を外し
    、これにBoc−Asp(OBzl)−OHで表される
    L−アスパラギン酸誘導体を加え、脱水縮合させてBo
    c−Asp(OBzl)−Gly−Lys(Z)−OB
    zlとし、酸でBoc基を外し、Boc−Ser−OH
    で表されるL−セリン誘導体を加え、脱水縮合させるこ
    とを特徴とする請求項3記載のBoc−Ser−Asp
    (OBzl)−Gl−Lys(Z)−OBzlの製造法
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EP90310625A EP0421682B1 (en) 1989-09-30 1990-09-28 Novel peptides, intermediates therefor, process for preparing the same, and antiallergic agents, vasodilators and immunoregulators
DE69030293T DE69030293T2 (de) 1989-09-30 1990-09-28 Neue Peptide, deren Intermediate, Verfahren zu deren Herstellung, antiallergische Agenzien, Vasodilatoren und Immunoregulatoren
AT90310625T ATE150765T1 (de) 1989-09-30 1990-09-28 Neue peptide, deren intermediate, verfahren zu deren herstellung, antiallergische agenzien, vasodilatoren und immunoregulatoren
US07/824,589 US5223487A (en) 1989-09-30 1992-01-23 Peptides as antiallergic agents

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