JPH03118469A - 変色を示す組成物、アルブミンの存在及び/又は濃度の測定方法及び検出具 - Google Patents

変色を示す組成物、アルブミンの存在及び/又は濃度の測定方法及び検出具

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JPH03118469A
JPH03118469A JP24536489A JP24536489A JPH03118469A JP H03118469 A JPH03118469 A JP H03118469A JP 24536489 A JP24536489 A JP 24536489A JP 24536489 A JP24536489 A JP 24536489A JP H03118469 A JPH03118469 A JP H03118469A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、新規指示薬色素を利用することによってほぼ
中性〜アルカリ性のpl+でアルブミンを分析する方法
及び組成物に関する。詳述すれば、本発明は、約6〜約
8のpH範囲でアルブミンと反応し、変色することがで
き、一般式: %式% 〔式中R1及びR2は芳香族環上に1個以上の電子吸引
性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素
環式基であり、R3は芳香族環上に1個以上の電子吸引
性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素
環式基であるか又はR1は非芳香族電子吸引性基であり
、R4は半芳香族キノン様環上に1個以上の電子吸引性
官能基が存在する置換準芳香族キノン様ヘテロ環式又は
炭素同素環式基であり、R1は芳香族環上に、少なくと
も1個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官
能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式
基である〕を有する指示薬色素を利用することによって
尿又は血清中のアルブミンの存在を測定することに関す
る。
〔発明の背景及び従来技術〕
アルブミンは、一般に、哺乳動物の血漿中の総蛋白質の
半分を少し超える最も豊富な血漿蛋白である。人体にお
いて、アルブミンは血液と組織との間の水分バランスを
調節し、種々の化合物、例えばビリルビン、脂肪酸、ヒ
ドロコルチゾン、チロキシン及びスルホンアミド類及び
バルビツレーHJtのように水に難溶性の薬剤の輸送分
子として作用する重要な役割を有する。個人におけるア
ルブミン欠乏症は、漿液の異常な蓄積又は浮腫によって
示され、アルブミン欠乏症は身体を通過する難溶性物質
の輸送を制限することがある。したがって、個人が血清
アルブミンの欠乏をきたしているか否かの測定は、臨床
的に重要である。
さらに、個人の尿中に比較的高濃度のアルブミンが存在
することは、病的状態を示す。例えば、尿中の蛋白質の
平均的正常濃度は、約2■/d1〜約8■/d1の範囲
であり、総尿蛋白質の約1/3が血清アルブミンである
。しかしながら、大部分の病的状態では、尿蛋白質濃度
はかなり増加し、アルブミンは排泄された蛋白の約60
%〜約90%を占める。蛋白尿症として知られる、尿中
に異常に増加した量の蛋白質が存在する状態は、腎臓病
の最も顕著な指標の一つであり、他の非腎臓性の各種疾
患の指標でもある。
したがって、個人がアルブミン欠乏症であるか否かを測
定するため及び/又は個人が過剰のアルブミンを排泄し
ているか否かを測定するため、及び治療の有効性の測定
のため医療の経過を監視するために、簡単で、正確で、
安価なアルブミン検出分析が開発された。さらに、尿及
び血清中のアルブミンの検出及び/又は測定のため開発
された数種の異なる分析方法のうち、色素結合技術に基
づく方法は、容易に自動化され、再現性ある正確な結果
を生じるので、特に有用であることが証明されている。
一般に、色素結合技術は、アルブミンのような蛋白質と
反応でき、pHを変えることなく蛋白質と反応したとき
に色を変化しうるpH指示薬色素を利用する。pl+指
示薬色素が、蛋白質と反応又は結合すると、指示薬色素
の見掛けのpKa (酸解離定数)は変化し、いわゆる
“蛋白誤差°゛現象生じて色素に変色が起こる。色素結
合技術を利用する方法では、適切な緩衝剤でpH指示薬
色素を一定のpHに維持してpHの実質的移動によるp
H指示薬色素の変色を防止する。蛋白質と反応したとき
に、゛蛋白誤差゛現象により、pH指示薬色素がpHの
変化によって起こる変色と同一の変色を起こす。蛋白質
と反応又は結合し、“蛋白質誤差゛°の変色を示しうる
蛋白質の湿式化学分析に使用されるpH指示薬色素は、
例えば、メチルオレンジ、ブロモクレゾールパープル、
ブロモフェノールブルー及びブロモクレゾールグリーン
である。同様に、乾式化学試験ストリップは、pH指示
薬色素としてテトラブロモフェノールブルー及びテトラ
クロロフェノール−3,4,5,6−チトラブロモスル
ホンフタレインを利用する。
p)l指示薬色素は蛋白質分析に広く使用されてきたが
、指示薬色素を利用する蛋白質分析方法にはなお若干の
問題点及び欠点がある。例えば、pH指示薬色素は、狭
いpH範囲内でのみ有用である。色素の有用範囲外では
、色素は蛋白質と反応したときに変色しないか又は色素
が早期に変色してしまう。さらに重要で、克服しがたい
ことに、pH指示薬色素を利用するアルブミン分析は、
指示薬色素とアルブミンとの反応を増加し、pKaの移
動の結果としてブロモクレゾールグリーン及びブロモク
レゾールパープルのような一層一般的に使用される色素
に変色を起こさせるために、一般に、比較的低いpH(
例えば、約2〜3のpi(まで、通常約5以下のpH)
で実施される。しかしながら、−層一般的に使用される
色素の酸−塩基遷移、したがって変色は酸性pH値で起
こるので、これらの色素とアルブミン以外の蛋白質分子
との非特異的反応が増加する。この潜在的に不所望な副
作用が起こるのは、酸性pH値ではほとんどの蛋白質は
陽イオン又は陽電荷を有するためであるが、一般に使用
される色素分子は負に帯電した陰イオンとして存在する
。したがって、正に帯電した蛋白質陽イオンと負に帯電
した陰イオン色素分子との間の反応が促進される。しか
しながら、比較的高いpH値では、はとんどの蛋白質は
中性又は負に帯電し、したがって、指示薬色素との非特
異的イオン反応は減少する。
尿中の総蛋白質含有量の測定には、若干の簡単な半定量
的試験及び若干の複合定量試験を利用しうる。これらの
分析方法の大部分は、簡単な比色試薬試験ストリップを
除いて、蛋白質を定量的に測定するために蛋白質を沈殿
させる必要がある。
しかしながら、比色試薬試験ストリップは、前記のよう
に蛋白質が一定の酸−塩基指示薬と反応し、pl+を変
えることなく指示薬を変色させる可能性を利用する。例
えば、指示薬であるテトラブロモフェノールブルーを緩
衝剤により約3の一定のpHに保持すると、指示薬は蛋
白質を含まない溶液を黄色に着色する。しかし、蛋白質
を含む溶液に対しては、緩衝化された色素が蛋白質の存
在により溶液中の蛋白質の濃度に応じて溶液を緑色又は
青色に着色する。
蛋白質分析に使用される若干の比色試験ストリップは、
テトラブロモフェノールブルーのような緩衝されたpH
指示薬色素で含浸した吸収性紙の小さい四角のパッドか
ら成る一つの試験領域を有する。他の比色試験ストリッ
プは、前記のような蛋白質分析に関する一つの試験領域
を含み、さらに、同じストリップ上に数個の付加的試験
領域を含み、他の尿成分の同時分析を可能にする多測定
因子試薬ストリップである。両方の比色試験ストリップ
に関して、尿中の蛋白質の分析は、良く混合した、遠心
分離していない尿試料中に比色試験ストリップを浸漬し
、次いで該試験ストリップの試験領域の生じた色を比色
試験ストリップボトルに与えられた標準カラーチャート
と比較することによって簡単に実施される。
指示薬色素として、pH3に緩衝されたテトラブロモフ
ェノールブルーを指示薬色素として利用する試験ストリ
ップについては、蛋白質の半定量分析を実施することが
でき、陰性、痕跡又は“十°′から°′++++”とし
て報告される。陰性又は黄色は、指示薬色素の変色の欠
如によって示されるように、尿が蛋白質を含まないこと
を示す。痕跡とは、尿中に約5■/d1〜約20■/J
の蛋白質を検出したことを示す。緑色から徐々に暗色色
相の青色になる変色によって示される“+”から“++
+十′”は、それぞれ30.100.300及び100
0■/dの尿蛋白質濃度にほぼ相当し、徐々に重症にな
る蛋白質尿症の信頼性ある指標として役立つ。試薬試験
領域中の緩衝剤系が効力を失い、緩衝剤のpHが実際に
移動すると、高度に緩衝されたアルカリ属は、擬似陽性
の結果を生じることがあることに注意すべきである。
蛋白質に結合する色素の技術に関する文献は、広範であ
り、蛋白質に鋭敏な色素が一般に酸性領域のかなり狭い
pl+範囲で作用することを示している。したがって、
サンフォード(Sanford)の米国特許第4,56
8,647号明細書は、アルカリ性pHel域で作用す
る蛋白質指示薬色素に関する唯一の公知文献である。
サンフォードは、ビニル基又は炭素原子数7個以下の共
役ポリエン鎖をそれぞれ末端に有するヘテロ環又は炭素
同素環を有する色素を利用して、約5〜約11のpH範
囲でアルブミンに関して水性液体を分析する方法を開示
している。サンフォードによって開示された色素は、他
の蛋白質よりアルブミンに優先的に結合し、アルブミン
に結合すると、色素は分光吸収の検出可能な移動を示す
水性試験試料中のアルブミンの量は、吸収最大での水性
試験試料のエネルギー吸収を測定し、吸収最大での既知
アルブミン濃度の溶液の吸収に相関させることによって
定量的に測定することができる。
従来技術及び現在入手しろる市販の試験ストリップとは
異なり、本発明の方法にを用な指示薬色素は、尿及び血
清の自然のpHに近いpH範囲でアルブミンと反応する
ことができ、その結果検出しうる変色を起こす。したが
って、本発明の重要な特徴によれば、酸性pHでの指示
薬色素の広範な緩衝は必要ではない。その結果、アルブ
ミン分析パッドの酸性成分による、マルチパッド試験ス
トリップ上での他の分析パッド、例えば尿pH分析パッ
ドの汚染は低減又は排除され、これによりアルブミン分
析が他の尿成分の同時分析を妨害しないようにされる。
したがって、酸性pH領域に緩衝される分析と関係する
潜在的汚染及びこれにより生じる妨害因子を避けるため
、ほぼ中性〜アルカリ性pHで尿又は血清中のアルブミ
ンを分析する方法及び組成物を提供することは極めて有
利である。同様に、アルブミンの分析方法を尿又は血清
中のアルブミンの容易で、経済的な定性的及び/又は半
定量的測定のため、浸漬−読み取り方式でアルブミン分
析方法を利用できれば有利であろう。
さらに、尿又は血清中のアルブミンの分析方法は、アル
ブミン以外の蛋白質との優先的結合のような、競合する
化学的又は物理的反応の結果としてではなく、アルブミ
ンとの反応の結果として変色を起こす組成物を利用する
ことによって正確で信頼性及び再現性のある結果を生じ
るものでなければならない。さらに、アルブミンの分析
方法及び分析用組成物は、尿又は血清中のアルブミンの
迅速で、経済的で正確な測定のため湿式分析にも乾式試
薬ストリップにも好適に使用できるものであるべきであ
る。また、アルブミンの分析に利用される方法及び組成
物は、マルチ試験パッドストリップに存在する他の試験
試薬パッドに悪影響を与えたり、妨害したりしてはなら
ない。
本発明以前には、アルブミンについて尿又は血清を分析
する公知組成物又は方法は、ぼぼ中性〜アルカリ性pH
でアルブミンと反応し、変色しうる3置換メタン及び/
又は置換フェノールフタレイン型化合物を指示薬色素と
して含まなかった。本発明の方法及び組成物によれば、
ほぼ中性〜アルカリ性pHで緩衝された3置換メタン指
示薬色素及び/又は置換フェノールフタレイン型化合物
指示薬色素を利用することによってアルブミンに関する
尿及び血清の乾式試薬ストリップ分析及び湿式分析で新
規で、予期できなかった結果が達成される。
〔発明の概要〕
要するに、本発明は、ほぼ中性〜アルカリ性pHでアル
ブミンに関して尿又は血清を分析する組成物及び方法に
関する。約6〜約8のpH範囲で緩衝された3置換メタ
ン指示薬色素及び/又は置換フェノールフタレイン−型
指示薬色素が、アルブミンと反応し、変色してアルブミ
ンの存在を示すことができることが証明された。臨床的
試験方法に本発明の指示薬色素を利用することによって
、尿又は血清試料中のアルブミンの存在及び/又は半定
量的濃度を液体試験溶液又は乾式試験パッドの変色の強
度によって測定することができる。
したがって、本発明の目的は、アルブミンに関して尿又
は血清を分析する簡単で、正確で信頼性及び再現性ある
方法を提供することである。
さらに、本発明は、ほぼ中性〜アルカリ性pHでアルブ
ミンに関して尿又は血清を分析する方法を提供すること
を目的とする。
本発明の別の目的は、アルブミン以外の被分析物の同時
尿又は血清分析で妨害されないか又は間違った結果を生
じない、ほぼ中性〜アルカリ性pHで尿及び血清中のア
ルブミンを分析する方法を提供することである。
本発明の別の目的は、約6〜約8のpH範囲に緩衝した
ときに、アルブミンと反応し、検出可能な変色を生じて
尿又は血清中のアルブミンの存在を示すことができる色
素組成物を提供することである。
本発明の別の目的は、約6〜約8のpH範囲に緩衝した
ときに、アルブミンと反応し、肉眼で及び/又は機器で
識別しうる変色を生じて尿又は血清中のアルブミンの濃
度の半定量的測定を可能にする色素組成物を提供するこ
とである。
本発明の別の目的は、約6〜約8のpH範囲でアルブミ
ンに結合し、変色を生じることができ、般式: %式% 〔式中R3及びR2は芳香族環上に1個以上の電子吸引
性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素
環式基であり、R1は芳香族環上に1個以上の電子吸引
性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素
環式基であるか又はR3は非芳香族電子吸引性基であり
、R4は半芳香族キノン様環上に1個以上の電子吸引性
官能基が存在する置換準芳香族キノン様ヘテロ環式又は
炭素同素環式基であり、R6は芳香族環上に、少なくと
も1個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官
能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式
基である〕を有する3置換メタン色素化合物及び/又は
置換フェノールフタレイン型色素化合物を提供すること
である。
本発明の別の目的は、約6〜約8のpH範囲に緩衝した
ときに、アルブミンと反応し、変色することができる3
置換メタン色素化合物及び/又は置換フェノールフタレ
イン型色素化合物を利用して尿又は血清中のアルブミン
の存在及び/又は半定量的濃度を分析する方法を提供す
ることである。
本発明の前記目的及び他の目的並びに利点は、本発明の
下記の詳細な説明から明らかになるであろう。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の組成物及び方法によれば、3置換メタン指示薬
色素及び/又は置換フェノールフタレイン型指示薬色素
を利用することによって尿又は血清中のアルブミンの定
性及び/又は半定量的分析をほぼ中性〜アルカリ性pH
で実施することができる。本発明の指示薬色素は、約6
〜約8のpH範囲でアルブミンと反応し、検出可能な変
色を生じて尿又は血清中のアルブミンの存在及び/又は
概略の濃度を示すことができる。
本発明の下記の詳細な説明から、本発明の方法及び組成
物を、尿の分析とともに、血漿及び血清中のアルブミン
の存在及び半定量的濃度、及びさらに−船釣には、他の
多くのアルブミン含有流体自体のアルブミン含有量の測
定にも使用しうることは明らかになるであろう。本発明
の別の重要な特徴によれば、この方法及び組成物を水性
液相分析にも、乾式試験パッド分析でも尿又は血清中の
アルブミンの存在及び/又は概略の濃度を測定するため
使用することができる。
意外にも、様々な3置換メタン及び置換フェノールフタ
レイン型化合物がほぼ中性〜アルカリ性pHでアルブミ
ンと反応し、検出可能な変色を生じて、尿又は血清試料
中のアルブミンの存在及び/又は概略の濃度を示しうろ
ことが証明された。アルブミンと反応し、変色する可能
性を示す3置換メタン及び置換フェノールフタレイン型
化合物は、それぞれ一般式(1)及び(■): (1)            (n)〔式中R8及び
R2は芳香族環上に1個以上の電子吸引性官能基が存在
する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基であり、
R3は芳香族環上に1個以上の電子吸引性官能基が存在
する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基であるか
又はR3は非芳香族電子吸引性基であり、R4は準芳香
族キノン様環上に1個以上の電子吸引性官能基が存在す
る置換率芳香族キノン様ヘテロ環式又は炭素同素環式基
であり、R3は芳香族環上に、少なくとも1個のヒドロ
キシ基を含めて1個以上の電子吸引性官能基が存在する
置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基である〕を有
する。
本発明の方法に有用な一般式(I)の3置換メタン頻は
、メタンの炭素原子に共有結合した少なくとも2個の芳
香族基を有し、各芳香族基はその芳香環上に少なくとも
1個の電子吸引性官能基を有するものであることが判っ
た。3置換メタンの第三の基は、その芳香環上に電子吸
引性官能基を有する芳香族基であるか又は第三の基は非
芳香族電子吸引性基であってよい。しかし、第三の基の
芳香族性にかかわらず、3置換メタンの第三の基は電子
吸引性でなければならない。
本発明の方法に有用な一般式(TI)の置換フェノール
フタレイン型化合物は、中心の炭素原子に共有結合した
2個の芳香族基を有し、各芳香族基にはその芳香環上に
少なくとも1個の電子吸引性官能基が存在するものであ
ることも判った。さらに、中心炭素原子に結合した2個
の芳香族基の一方は、少なくとも1個の電子吸引性ヒド
ロキシ官能基を含んでいなければならない。一般式(I
I)の置換フェノールフタレイン型化合物の第三の基は
、そのキノン様環上に少なくとも1個の電子吸引性官能
基を有する準芳香族キノン様基である。
以下にさらに詳述するとおり、一般式(1)の3置換メ
タン類の芳香環、該芳香環上に存在する電子吸引性官能
基及び、存在する場合、非芳香族電子吸引性基は、3置
換メタンの残りの水素原子がほぼ中性〜アルカリ性pH
で容易に除去されて3置換メタンを3置換メタンの陰イ
オン性共役塩基に変えるのに充分に3置換メタンの酸性
を増加する。一般式(1)の3置換メタンの酸性を増加
する誘導的電子吸引作用の他に、芳香環上の電子吸引性
官能基及び、もし存在する場合、いかなる非芳香族電子
吸引性官能基も、メタンの炭素原子上の負電荷の量を低
減することによって3置換メタンの陰イオン性共役塩基
の安定化を補助する。同様に、一般式(II)の置換フ
ェノールフタレイン型化合物の芳香環及び準芳香環上の
電子吸引性官能基は、R3基のヒドロキシ官能基の酸素
原子上の負電荷の量を低減することによって化合物の酸
性を増加し、フェノールフタレイン型化合物の陰イオン
性共役塩基の安定化を補助する作用をする。
一般式(1)の3置換メタン及び一般式(II)の置換
フェノールフタレイン型化合物に少なくとも2個の芳香
族基が存在することは、陰イオン性共役塩基の負電荷を
3置換メタン色素又は置換フェノールフタレイン型色素
分子全体に分布させうる共鳴構造を生じることによって
負電荷の安定化を促進する。このような共鳴構造は、本
発明の好ましい実施態様の詳細な説明の項にさらに詳細
に述べる。
一般式(I)及び(II)を有する化合物の中心の炭素
原子に結合した非置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環
式基及び(II)を有する化合物の中心の炭素原子に結
合した非置換芳香族キノン様基は、その基が芳香族基又
は準芳香族基全体に陰イオン性共役塩基の負電荷を分布
させる共鳴構造を生じるのに充分な芳香族特性を有する
限り、特定の構造のものに限定されない。本発明の組成
物及び方法によれば、芳香族基は、炭素同素環式芳香族
環系、例えばベンゼン、及び炭素同素環式芳香族締金環
系、例えばナフタリンを包含する。さらに、芳香族環系
のヘテロ原子が1個以上の窒素、酸素若しくは硫黄原子
又はこれらの混合物を包含する、縮合環系を含めてヘテ
ロ環式芳香族環系を本発明の方法及び組成物に利用する
ことができる。
同様に、炭素同素環式及びヘテロ環式芳香族環を含む縮
合芳香族環系を本発明により使用することができる。
本発明の利点を充分に達成するには、ベンゼン環を芳香
族基として使用する。ベンゼン環又はフェニル環は、そ
の豊富さ、価格及び特にフェニル環上に様々な電子吸引
性官能基を誘導する容易さ故に好ましい。本発明に使用
しうる好ましい炭素同素環式及びヘテロ環式芳香族基は
、ベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジン
、ピラジン、インドール、キノリン、カルバゾール及び
プリン又はこれらの組み合わせを包含する。同様に、一
般式(n)中に存在する半芳香族キノン様基R4として
は、一般式(I[I)で表わされるキノン様基が好まし
い。
前記の芳香族及び半芳香族炭素同素環式及び芳香族ヘテ
ロ環式基は、単に、本発明の方法及び組成物により使用
しうる芳香族基及び準芳香族基の例として挙げたもので
あり、これらの例は、本発明の方法に使用しうる芳香族
基の範囲を制限するものではない。芳香族環又は半芳香
族環上に電子吸引性置換基が存在でき、芳香族基又は準
芳香族基全体に陰イオン性共役塩基の負電荷を分布させ
るのに充分な芳香族性を有する任意の芳香族基又は準芳
香族基を本発明により使用することができる。
本発明の別の重要な特徴によれば、芳香族基又は準芳香
族基はそれぞれ、芳香環に結合した電子吸引性官能基を
少なくとも1個含まなければならない。電子吸引性官能
基は、さらに一般式(1)の化合物のメタンの残りの水
素原子の酸性及び−般式(n)の化合物のヒドロキシの
水素原子の酸性を増加し、芳香族基又は準芳香族基全体
に陰イオン性共役塩基の負電荷を分布させる補助をする
作用をする。電子吸引性官能基は、−a式(1)及び(
II)の化合物の酸性を増加し、陰イオン性共役塩基の
安定性を増加するのに充分な誘導性電子吸引効果を与え
る限り、電子吸引性官能基が全く同一であることは特に
重要ではない。しかしながら、一般式(II)の化合物
に関しては、2個の置換芳香族基のうち少なくとも1個
は、芳香族基上に存在するヒドロキシ官能基を少なくと
も1個有しなければならない。
ヘテロ環式又は炭素同素環式芳香族又は準芳香族基に結
合しうる電子吸引性官能基は、アンモニウム(−NHf
f”)、アルキル及び/又はアリール置換アンモニウム
(N Hz R”   N HRz ”−NR3”)、
ニトロ基(N0x)、シアノ基(−〇N)、ハロゲン(
−C!、−Br、−F。
−■)、ハロゲン置換メチル基(−CH2X十−CHX
z”  −CX、士、ここでXは塩素、臭素、フッ素若
しくは沃素又はこれらの混合物である)、ヒドロキシ基
(−OH)、アルコキシ基又はアリールオキシ基(−O
R)、ホルミル基(−CHO) 、カルボキシル基(−
COOH) 、アルコキシカルボニル基又はアリールオ
キシカルボニル基(−COOR)、カルバモイル基(−
CON Hz)、アルキル及び/又はアリール置換カル
バモイル基(−CONHR,−CONR,)、アリール
又はアルキルカルボニルi (−COR) 、2−ニト
ロビニル基(−CH=CHNOZ)、アルキル又はアリ
ールスルホニルi (−3O,R)、スルホ基(−3O
,H)、ホスホニウム(−PH,”)、アルキル及び/
又はアリール置換ホスホニウム基(−PH2R”  −
PHR,”  −PR3+)、スルホニウム基(−3H
2”)又はアルキル及び/又はアリール置換スルホニウ
ム基(−3HR”−3R,十)、又はこれらの組み合わ
せである。
前記の電子吸引性官能基のそれぞれに関して、アルキル
基は1〜約20個の炭素原子、好ましくは1〜約10個
の炭素原子を含んでいてよい。アリール基は、任意の置
換又は非置換のヘテロ環式又は炭素同素環式芳香族基で
あってよい。
尿又は血清中のアルブミンの検出用指示薬として作用す
る一般式(1)の3置換メタンは、2個の置換ヘテロ環
式又は炭素同素環式芳香族基の他に第三の電子吸引性基
を有する。第三の電子吸引性基は、前記の芳香族基と同
一の芳香環上に1個以上の電子吸引性官能基が存在する
置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基であってよい
。3置換メタンが3個の置換芳香族基を含む場合、3個
の芳香族基は芳香環又は芳香環上に存在する電子吸引性
官能基の種類及び/又は数に関して同一である必要はな
い。換言すれば、3個の置換芳香族基は同一であってよ
く、また、2個は同一構造を有し、第三の基が独立の構
造であるか又は3個の芳香族基がすべて独立の構造を有
していてもよい。
同様に、本発明方法により使用でき、置換芳香族基を2
個しか有しない一般式(I)の3置換メタン及び一般式
(n)のフェノールフタレイン様化合物は、同−又は構
造的に独立の芳香族基を有することができる。しかしな
がら、3置換メタン色素又はフェノールフタレイン様色
素の合成の容易さを考慮すれば、一般式(I)及び(I
I)の化合物が同一・の置換芳香族基を有するのがしば
しば望ましいことが判った。
本発明の別の特徴によれば、一般式(1)の3置換メタ
ンの第三の電子吸引性基は、非芳香族電子吸引性基であ
ってよい。2個の置換芳香族基は陰イオン性共役塩基の
負電荷を充分に非局在化し、分布させて共役塩基の陰イ
オンを充分に安定化することが判明した。したがって、
3置換メタンの第三の電子吸引性基は、一般式(1)の
3置換メタンの酸性を増加して3置換メタンのメタンの
残りの水素を約6〜約8のpH範囲で除去しうる電子吸
引性誘導効果を生じさえすればよい。
本発明の重要な特徴によれば、アルキルの水素のその酸
性を増加するいかなる電子吸引性基をも一般式(I)の
3置換メタンの第三の電子吸引性基として利用すること
ができる。しかし、特定の3置換メタンについて選択さ
れた特定の非芳香族基は、3置換メタンの2個の芳香族
基の同一性に少なくとも部分的に依存することを理解す
べきである。例えば、3置換メタンの特定の第三の非芳
香族基の選択は、合成の容易さ、非芳香族基と芳香族基
及び/又は芳香族基上に存在する電子吸引性官能基との
化学的適合性、色素の安定性、ほぼ中性〜アルカリ性p
itで酸−塩基反応をする能力、及び検出可能の変色を
起こし、所望のpHで充分な時間の間その変色を保持す
る能力を考慮して行う。
したがって、メタンの水素に酸性を増加する誘導作用を
及ぼし、場合により共鳴構造を生じて、3置換メタンの
共役塩基の生じる陰イオンの安定化を補助する非芳香族
電子吸引性基は、ニトロ基(−NO□)、シアノ基(−
CN)、アルコキシ基(−OR(式中Rは1個〜約10
個の炭素原子を含むアルキル基である)〕、アリールオ
キシ基(−OR’ C式中R′は置換又は非置換の炭素
同素環式又はヘテロ環式芳香族環系である)〕、カルボ
ニル基(−co−y (式中Yは水素、1個〜約10個
の炭素原子を含むアルキル基、アリール基、アルカリー
ル基、1個〜約10個の炭素原子を含むアルコキシ基、
アリールオキシ基、アルカリールオキシ基、アミノ基又
はアルキル、アリール及び/又はアルカリール置換アミ
ノ基(これらの基中のアルキル基は1個〜約10個の炭
素原子を含む)である)〕、ハロゲン(−〇!、−Br
、−■、−F)又はハロゲン置換メチル基(−cHzx
、−CHX2、−CX3 (式中、Xは塩素、臭素、沃
素又はフッ素である)〕又はこれらの組み合わせを包含
する。本発明の利点を完全に達成するには、アルブミン
の検出に使用する一般式(1)の3置換メタン色素に最
も望ましい性質を与える非芳香族電子吸引性基がニトロ
基、シアノ基及びアルコキシ基であることが判明した。
本発明の方法により尿又は血清中のアルブミンの存在を
検出するための指示薬色素として一般式(1)の3置換
メタンを利用しうることを示すため、一般式(IV) で示される色素、シアラグ(p−ニトロフェニルメタン
を製造した。
以下にさらに詳細に説明するとおり、一般式(IV)の
3置換メタン色素は、約7.5〜約8.0の一定のpH
で緩衝すると、アルブミンと反応し、無色から青色に変
色することが証明された。一般式(IV)の3置換メタ
ンの3個の電子吸引性基は、メタンの残りの水素の酸性
を増加し、3置換メタンの共役塩基の生じる陰イオンを
充分に安定化して3置換メタンが7.5〜8.0の範囲
のpKaを有するようにする。したがって、一般式(I
V)の3置換メタン色素は、約7.5〜8.0の一定の
poで緩衝すると、アルブミンと反応したときに、蛋白
誤差現象により変色する。一般式(V)の共役塩基の陰
イオンの安定化は、下記の可能な共鳴構造(■〜■)に
よって表わされる。同様に、一般式(VI)〜(Vl)
と同時に他の数種の、共鳴混成体を形成する構造体が存
在し、一般式(V)の共役塩基を安定化する作用をする
(It/) (V) (Vl) (■) (■) 及び他の若干の、共鳴混成体を形成する構造体。
同様に、一般式(IX)で示される置換フェノールフタ
レイン型色素、テトラブロモフェノールフタレインのデ
シルエステル(TBDE)を、尿又は血清中のアルブミ
ンを検出するため本発明の方法に使用することができる
。一般式(IX)の置換フェノールフタレイン型色素は
、2個の置換芳香族基及び1個の置換芳香族基ノン様基
を含み、したがって、2個の置換芳香族基及び1個の非
芳香族基を含む一般式(Ill)の3置換メタン色素と
は構造上わずかに異なる。しかしながら、−i式(IV
 )の3置換メタン色素と同様に、−1式(IX)の置
換フェノールフタレイン型色素(TBDF、)は、約6
.0〜7.0の一定のpHで緩衝すると、アルブミンと
反応し、黄色から青色へ変色する。一般式(IX)のT
BDEの共役塩基の陰イオンの安定化は、 下記の一般式(X) 〜(Xn) の可能な共 鳴構造の例によって示される。
(IX) (XI[) メタンの酸性水素原子を失う一般式(TV)の3置換メ
タン色素とは異なり、一般式(n)及び(IX)の置換
フェノールフタレイン型色素は、′“蛋白誤差”′現象
によりヒドロキシの酸性水素原子を失って変色を生じる
ことに注目すべきである。
したがって、一般式(II)の置換フェノールフタレイ
ン型色素は、その芳香環上に少なくとも1個のヒドロキ
シ官能基が存在する芳香族基を含まなければならない。
一般式(IV)の3置換メタン色素及び一般式(IX)
の置換フェノールフタレイン型色素は、当業者に周知の
合成方法であるが、特別の合成順序によって製造された
。さらに、本発明の方法に有用な他の3置換メタン色素
及び置換フェノールフタレイン型色素は、同様の合成方
法及び順序で製造できるか又は市場で入手しうる。
前記の3置換メタン色素及び置換フェノールフタレイン
型色素は、ほぼ中性〜アルカリ性pHで尿又は血清中の
アルブミンの存在及び/又は半定量的濃度を測定する方
法に指示薬色素として使用される。本発明の3置換メタ
ン色素及び置換フェノールフタレイン型色素は、約6〜
約8の範囲の一定のpHに緩衝すると、アルブミンと反
応し、“蛋白誤差”現象により肉眼及び/又は機器で検
出可能な変色を生じうることか証明された。3置換メタ
ン色素及び/又は置換フェノールフタレイン型色素を充
分量の適切な緩衝剤と混合することによって色素はp)
I移動により変色できなくなるが、生じる色素−緩衝剤
組成物はアルブミンと接触・反応すると、変色して溶液
中のアルブミンの存在及び/又は半定量的濃度を正確に
示すことが判った。
さらに、本発明の組成物に任意の種々の公知緩衝剤を使
用できることが証明された。緩衝剤の機能は、アルブミ
ンの存在により3置換メタン及び/又は置換フェノール
フタレイン型色素に所望の変色を生じさせるため実質的
に一定のpHに組成物を保持し、アルブミン含有試験試
料のpHの変動による変色を本質的に排除することであ
る。そのため、使用する緩衝剤の量は、試験溶液の性質
に左右される。緩衝剤の量は、通常、約200ミリモル
〜500ミリモルであるが、特定の場合にはこの範囲以
上でも以下でもよい。使用する緩衝剤の性質は、使用す
る3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタレイ
ン型色素に依存し、それとともに変動する。しかしなが
ら、一般に、最適の結果を得るには、色素緩衝剤組成物
のpHを3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフ
タレ・イン型色素が変色するp)I範囲よりほんの僅か
低い値に保持すべきであることが判明した。組成物中に
使用される特定の色素及び特定の緩衝剤に対して適切な
pHの決定方法は、ケストン(Keston)の米国特
許第3,485.587号明細書に見られる。
本発明の組成物には緩衝剤を使用するのが好ましいが、
これはすべての場合に必須というわけではない。例えば
、特殊な場合には、試験試料が3置換メタン色素及び/
又は置換フェノールフタレイン型色素と接触する前に尿
又は血清試験試料に緩衝剤を添加することが望ましい。
また、試験試料がその系を一定のpHに保持するため適
切な緩衝剤を適切な量で既に含んでいてもよく、あるい
は3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタレイ
ン型色素がpHの変化に対して感受性を有しなくてもよ
い。このような場合には、3置換メタン指示薬色素及び
/又は置換フェノールフタレイン型色素は、組成物中の
唯一の活性成分であってよい。
3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタレイン
型色素の変色は、尿又は血清試料中のアルブミンの存在
を証明する。さらに、変色の強度及び深さを使用して、
試験試料によって生じる色を溶液中のアルブミンの既知
濃度によって生じる色と比較することによって尿又は血
清試験試料中のアルブミンの半定量的濃度を測定するこ
とができる。若干の3置換メタン色素及び/又は置換フ
ェノールフタレイン型色素に関しては、分光光度計及び
比色計のような色測定装置を使用することなく変色を容
易に検出しうろことが証明された。
しかしながら、このような装置は、試験試料と既知アル
ブミン濃度の溶液との色強度の差を判別するのに有用で
ある。
本発明の重要な特徴によれば、アルブミン分析は約p1
(6〜約pH8のほぼ中性〜アルカリ性pHで実施され
る。アルブミン分析を約pH6〜約pH8のほぼ中性〜
アルカリ性pHで実施しうろことから、色素の変色を観
察するのに2〜約5の酸性pHp、I域での緩衝を必要
とする従来のアルブミン分析に比べて若干の利点が得ら
れる。例えば、尿及び血清の自然のpHに近いpHで分
析することによって、一定のpHを維持するための広範
な緩衝を必要とせず、したがって、尿分析試験パッド又
は他の被分析物用の類似試験パッドに対する緩衝剤の作
用は極めて少ないか又は全く存在しない。
同様に、臨床的精度の観点から言えば、6以上のpHレ
ベルで実施されるアルブミン分析は、アルブミン以外の
蛋白質と3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフ
タレイン型色素分子との非特異的反応を減少させる。本
発明の方法に利用される比較的高いpHでは、競合蛋白
質は中性又は負に帯電した分子として存在し、低いpH
値で存在するような正に帯電した分子として存在するの
ではない。したがって、蛋白質と一般式(IV)のよう
な中性3置換メタン色素若しくは一般式(V)の負に帯
電したその共役塩基、又は一般式(IX)のような中性
の置換フェノールフタレイン型色素若しくは一般式(X
)の負に帯電したその共役塩基との非特異的反応の可能
性を低減する。その結果、色素とアルブミンとの一層特
異的反応が、問題外の蛋白質によって生じる妨害を低減
させ、尿又は血清アルブミン分析の正確さ及び信頼性を
増大する。
ほぼ中性〜アルカリ性pHで尿又は血清中のアルブミン
分析を実施することにより、アルブミン分析が尿又は血
清中の他の被分析物の同時分析を妨害する可能性が排除
又は低減される点で他の臨床的利点を得られる。アルブ
ミン分析と他の同時被分析物分析との間の妨害は、マル
チパッド試験スティックで最もしばしば観察される。一
つのスティック上に数個の試薬含有試験パッドが接近し
て置かれているマルチパッド試験スティックを使用する
場合、一つのパッドに存在する試薬が隣接及び/又は他
の近くの試験パッドへはみだし、これを汚染し、隣接及
び/又は他の近くの試験パッドの被分析物分析を妨害し
、したがって間違った及び/又は信頼できない結果を生
じることがある。
例えば、現在市販されている服用のマルチパッド試験ス
ティックは、pH分析及びアルブミン分析と、さらに若
干の他の被分析物分析、例えばグルコース、ケトン類、
血液、比重、亜硝酸塩、ビリルビン、白血球エステラー
ゼ及びウロビリノーゲンの分析を含む。したがって、ア
ルブミン分析が2〜3の酸性pH範囲で緩衝されたpH
指示薬色素を含む試薬パッドである場合、アルブミン分
析パッドからpH分析パッドへ試薬のはみだしが、尿に
関して間違って低い見掛けのpH値、例えば4〜5を生
じるであろう。このような誤差は、通常の食事を摂取し
ている患者が新しく排泄した正常な尿は、約6のpHを
有するので、臨床的には重要である。
一般に、尿のpHは約4.6〜約8.0の範囲で変動し
、したがって、尿のpHの正確で信頼性ある分析は、正
確な臨床測定及びそれから得られる診断に必要なことで
ある。
したがって、ほぼ中性〜アルカリ性のpH1したがって
尿の自然のpHに近いpHで緩衝された指示薬色素を利
用するアルブミン分析は、マルチパッド試験スティック
での近くのpH分析パッドをほとんど汚染せず、不正確
なpH分析の結果を生じない。
全体として、マルチパッド試験スティックの種々の分析
の精度は改善され、分析の信頼性及び分析における医師
の信頼も改善される。さらに、熟練した医師又は研究室
の技術者とは異なり、未熟な患者が家庭で多数のアルブ
ミン分析を実施するので、尿中のアルブミンの正確で、
妨害のない分析方法を得ることが肝要である。
本発明の方法に3置換メタン色素を利用することによっ
て新規で予期できない結果が得られることを証明するた
め、シアノジ(p−ニトロフェニル)メタン(IV)を
アルブミンの水性液相分析及びアルブミンの乾式試験パ
ッド分析に使用した。
水性液相分析では、アルブミンの存在は、尿の1滴(約
50μりを約IXIO−2M(モル)3置換メタン色素
(IV)を含み、I X 10−’MピペラジンーN、
N’−ビス(2−ヒドロキシプロパン)スルホン酸(P
OPSO)で約7.5のpHに緩衝した水溶液2 ml
に加えることによって証明された。
水溶液の色は無色から極めて薄い青色〜青色に変色し、
したがって、試料中にアルブミンが存在することを示し
た。
一般に、アルブミンの水性液相分析では、3置換メタン
色素及び/又は置換フェノールフタレイン型色素は、変
色を肉眼及び/又は機器で検出できるように充分な量で
存在させる。3置換メタン指示薬色素及び/又は置換フ
ェノールフタレイン型色素の濃度、指示薬色素/緩衝剤
溶液の量及び尿の量は、著しく変動しうるちのと理解す
べきである。上記の例は、濃度及び量の一般に使用され
る範囲を示すものである。しかし、アルブミン以外の蛋
白質との非特異性反応が本質的に排除されるように、大
過剰の3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタ
レイン型色素は回避すべきである。通常、肉眼及び/又
は機器で検出可能な変色を生じ、非特異性蛋白質結合に
よる分析妨害を最少にするには、約5×104M〜約5
X10−”Mの範囲の3置換メタン色素及び/又は置換
フェノールフタレイン型色素の濃度で充分である。本発
明の利点を充分に達成するには、約8X10−’M〜約
1.2X10−”Mの範囲の3置換メタン色素及び/又
は置換フェノールフタレイン型色素が使用されることが
判明した。本発明の方法によれば、前記の例に使用した
POPSO緩衝剤の他に、任意の適当な緩衝剤、例えば
N−2−ヒドロキシエチル−ピペラジン−N′−2−エ
タンスルホン酸(HEPES)、3−N−()リス−ヒ
ドロキシメチル)メチルアミノ−2−ヒドロキシプロパ
ンスルホン酸(TAPSO) 、2− (()リス−(
ヒドロキシメチル)メチルコアミノ)−エタンスルホン
酸(TBS)、IJン酸塩、硼酸塩又はこの分野で使用
されている他の周知緩衝剤を使用することによって所望
のpHをほぼ一定のレベルに保持しうろことも判った。
さらに、本発明の別の重要な特徴により、水性溶剤、3
置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタレイン型
色素、緩衝剤及び尿試料の相対的量を変動して、既゛知
アルブミン濃度の溶液から得た色標準との対比ができる
ように肉眼及び/又は機器で検出可能で、判別可能な変
色を生じることによって尿又は血清中のアルブミンの半
定量的分析系を設計することは、当業者には容易である
3置換メタン色素及び/又は置換フェノールフタレイン
型色素を利用するアルブミンの乾式試験パッド分析は、
従来周知の方法により実施される。
一般に、アルブミン分析は、3置換メタン色素及び/又
は置換フェノールフタレイン型色素を含む被分析物検出
具を尿又は血清試料と接触させることによって実施され
る。被分析物検出具を尿又は血清試料中に浸漬するか、
又は尿又は血清試料を被分析物検出具に滴下することが
できる。被分析物検出具の変色は、アルブミンの存在及
び、そのように構成すれば、変色の強度及び深さをカラ
ーチャートと比較して、尿又は血清試料中のアルブミン
の濃度を半定量的に測定することができる。
被分析物検出具は、単一パッド試験ストリップ(1種の
被分析物だけを分析する)又はマルチパッド試験ストリ
ップ(尿又は血清の数種の被分析物を同時に分析する)
として構成された試薬含浸試験ストリップであるのが典
型的である。いずれの型の試薬含浸試験ストリップにつ
いても、試験ストリップは、支持体ストリップ又は通常
疎水性プラスチックから作製された把持部及び吸水性マ
トリックス、例えば二戸紙、スポンジ材料、親水性無機
粉末、ポリマーフィルム又はセルロースを含む、問題の
分析を行うのに必要な化学試薬で含浸した試薬試験パッ
ドを含む。把持部は、通常、酢酸セルロース、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリカーボネート又はポリスチレ
ンのような材料から形成され、吸水性マトリックスは、
1紙又はポリマーフィルムから構成するのが最も有利で
ある。
本発明の方法により、アルブミンの乾式試験スティック
分析を実施するには、まず、2X1.0−”Mのシアノ
ジ(p−ニトロフェニル)メタン色素(IV)を含むジ
メチルホルムアミド又はエタノール溶液を調製する。次
に、う戸紙片を色素を含むジメチルホルムアミド又はエ
タノール溶液で飽和する。約50°Cで約15分〜約3
0分間オーブン乾燥によってジメチルホルムアミド又は
エタノール溶剤を除去した後、う戸紙をpH7,5の2
50mMPopso緩衝液で飽和する。約50°Cで約
30分オープン乾燥後、試薬を含浸した二戸紙片を適切
な大きさ、例えば約0.25印X 0.5 cm〜約0
.5 cm X約1.0 cmの寸法を有するパッドに
切断する。試薬を含浸したゴP紙パッドを次に両面接着
材でプラスチック製把持部に固定する。次に、試験ステ
ィックを新鮮な未遠心分離尿試料中に、試験パッドを試
料で飽和するのに充分な時間浸漬した。尿試料による緩
衝剤の抽出を回避するため、試験スティックを約3〜5
秒より長く尿試料中に浸漬すべきでない。尿試料から試
験スティックを除去し、所定時間、例えば15〜60秒
待った後、試験ストリップの応答を調べる。試験パッド
がほぼ無色から青色へ変色すると、試料中のアルブミン
の存在が証明される。
前記のようなアルブミンの水性液相分析と同様に、本発
明の方法及び組成物を利用するアルブミンの半定量分析
を計画するために試薬パッドの寸法、試薬含浸溶液の強
度、試験試料の量と試験スティックに試験試料を導入す
る方法、例えば浸漬よりむしろピペットによる導入方法
との適切なバランスを決定することは、試験具の製造分
野の熟練者には実験技術の範囲内で容易である。
多くの場合、試験ストリップの簡単な肉眼観察で、所望
の情報が得られる。さらに正確な情報を必要とする場合
には、種々の既知アルブミン濃度に対応するカラースポ
ットを有するカラーチャートを、試験ストリップに使用
した特定の3置換メタン指示薬色素及び/又は置換フェ
ノールフタレイン色素について製造することができる。
次に、試験ストリップの色をチャート上のカラースポッ
トと比較して試験試料のアルブミン濃度を測定すること
ができる。
さらに正確な測定を必要とするか、又は3置換メタンが
僅かしか変色しないような性質のものである場合には、
分光光度計又は比色計を使用して変色を測定することが
できる。さらに、水性液相分析及び乾式試薬ストリップ
分析は、色形成の程度をより高い信頼性及び精度をもっ
て測定し、したがって、試験試料中のアルブミンの濃度
をさらに正確に測定するために、肉眼法ではなく、分光
光度法又は比色法を使用することによって半定量的とす
ることができる。
本発明の重要な特徴によれば、アルブミンの正確かつ信
頼性ある分析を、3置換メタン色素及び/又は置換フェ
ノールフタレイン型色素を使用することによって尿及び
血清試料についてほぼ中性〜アルカリ性pHで実施する
ことができる。尿及び血清のほぼ自然のpHでアルブミ
ン分析を実施することによって、アルブミン分析の試薬
による他の被分析物の同時分析の汚染が低減又は排除さ
れ、したがって、−層正確で信頼性ある被分析物分析が
得られる。
前記のような本発明は、その精神及び範囲を逸脱するこ
となく多数の変性及び変形をすることができ、 したがって、 特許請求の範囲に示した発明 によって制限されるだけであることは明らかである。

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ほぼ中性のpHでアルブミンと反応すると変色を
    示し、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は芳香族基上に1個以上の電子
    吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基であり、R_3は芳香族基上に1個以上の電
    子吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭
    素同素環式基であるか又はR_3は非芳香族電子吸引性
    基である〕を有する化合物。
  2. (2)約6〜約8のpH範囲でアルブミンと反応したと
    きに変色を示す請求項1記載の化合物。
  3. (3)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基が炭素同素
    環式芳香族環系、炭素同素環式芳香族縮合環系、ヘテロ
    環式芳香族環系及びヘテロ環式芳香族縮合環系、又はこ
    れらの組み合わせから成る群から選択される請求項1記
    載の化合物。
  4. (4)芳香族ヘテロ環式基が芳香族環系又は芳香族縮合
    環系に窒素及び/又は酸素及び/又は硫黄を有する芳香
    族環系又は芳香族縮合環系を含む請求項1記載の化合物
  5. (5)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基がベンゼン
    、ナフタリン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリジ
    ン、ピラジン、インドール、キノリン、カルバゾール及
    びプリン、又はこれらの組み合わせから成る群から選択
    される請求項1記載の化合物。
  6. (6)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基がベンゼン
    である請求項5記載の化合物。
  7. (7)芳香族基上に存在する電子吸引性官能基がアンモ
    ニウム基、アルキル及び/又はアリール置換アンモニウ
    ム基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン、ハロゲン置換メ
    チル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
    基、ホルミル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニ
    ル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、
    アルキル及び/又はアリール置換カルバモイル基、アリ
    ールカルボニル基、アルキルカルボニル基、2−ニトロ
    ビニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル
    基、スルホ基、ホスホニウム基、アルキル及び/又はア
    リール置換ホスホニウム、スルホニウム基並びにアルキ
    ル及び/又はアリール置換スルホニウム基、又はこれら
    の組み合わせから成る群から選択され、上記の各基中の
    アルキル基は1個〜約20個の炭素原子を含み、アリー
    ル基は置換又は非置換の芳香族ヘテロ環式又は炭素同素
    環式環系である請求項1記載の化合物。
  8. (8)電子吸引性官能基がニトロ基、シアノ基、ハロゲ
    ン、ハロゲン置換メチル基、ヒドロキシ基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基、ホルミル基、アルコキシカルボ
    ニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカルボ
    ニル基及びアリールカルボニル基、又はこれらの組み合
    わせから選択される請求項7記載の化合物。
  9. (9)非芳香族電子吸引性基がニトロ基(−NO_2)
    、シアノ基(−CN)、アルコキシ基〔−OR(式中R
    は1個〜約10個の炭素原子を含むアルキル基である)
    〕、アリールオキシ基〔−OR′(式中R′は置換又は
    非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族環系である
    )〕、カルボニル基〔−CO−Y(式中Yは水素、1個
    〜約10個の炭素原子を含むアルキル基、置換又は非置
    換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族環系を含むアリ
    ール基、1個〜約10個の炭素原子を含むアルコキシ基
    、置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族
    環系を含むアリールオキシ基、アミノ基又はアルキル及
    び/又はアリール置換アミノ基{アルキル基は1個〜約
    10個の炭素原子を含み、アリール基は置換又は非置換
    の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族環系を含む}であ
    る)〕、ハロゲン又はハロゲン置換メチル基から成る群
    から選択される請求項1記載の化合物。
  10. (10)非芳香族電子吸引性基がニトロ基、シアノ基及
    びアルコキシ基〔−OR(式中Rは1個〜約10個の炭
    素原子を含むアルキル基である)〕から成る群から選択
    される請求項9記載の化合物。
  11. (11)構造式: ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する請求項1記載の化合物。
  12. (12)ほぼ中性のpHでアルブミン含有液体試験試料
    と接触したときに試験試料中のアルブミンの存在及び/
    又は濃度を示すのに充分な変色を示すことができ、式: ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は芳香族基上に1個以上の電子
    吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基であり、R_3は芳香族基上に1個以上の電
    子吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭
    素同素環式基であるか又はR_3は非芳香族電子吸引性
    基であり、R_4は準芳香族環上に1個以上の電子吸引
    性官能基が存在する置換準芳香族ヘテロ環式又は炭素同
    素環式基であり、R_5は芳香族環上に、少なくとも1
    個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官能基
    が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基で
    ある〕を有する色素及び組成物をほぼ中性のpHに保持
    する緩衝剤を含む組成物。
  13. (13)約6〜約8のpH範囲でアルブミン含有液体試
    験試料と接触したときに充分な変色を示す請求項12記
    載の組成物。
  14. (14)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基が炭素同
    素環式芳香族環系、炭素同素環式芳香族縮合環系、ヘテ
    ロ環式芳香族環系及びヘテロ環式芳香族縮合環系、又は
    これらの組み合わせから成る群から選択される請求項1
    2記載の組成物。
  15. (15)芳香族ヘテロ環式基が芳香族環系又は芳香族縮
    合環系に窒素及び/又は酸素及び/又は硫黄を有する芳
    香族環系又は芳香族縮合環系を含む請求項12記載の組
    成物。
  16. (16)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基がベンゼ
    ン、ナフタリン、ピロール、フラン、チオフェン、ピリ
    ジン、ピラジン、インドール、キノリン、カルバゾール
    及びプリン、又はこれらの組み合わせから成る群から選
    択される請求項12記載の組成物。
  17. (17)芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基がベンゼ
    ンである請求項16記載の組成物。
  18. (18)準芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基が構造
    式: ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する請求項12記載の組成物。
  19. (19)芳香族基及び準芳香族基上に存在する電子吸引
    性官能基がアンモニウム基、アルキル及び/又はアリー
    ル置換アンモニウム基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
    、ハロゲン置換メチル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
    、アリールオキシ基、ホルミル基、カルボキシル基、ア
    ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
    カルバモイル基、アルキル及び/又はアリール置換カル
    バモイル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニ
    ル基、2−ニトロビニル基、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、スルホ基、ホスホニウム基、アル
    キル及び/又はアリール置換ホスホニウム基、スルホニ
    ウム基並びにアルキル及び/又はアリール置換スルホニ
    ウム基、又はこれらの組み合わせから成る群から選択さ
    れ、上記の各基中のアルキル基は1個〜約20個の炭素
    原子を含み、アリール基は置換又は非置換の芳香族ヘテ
    ロ環式又は炭素同素環式環系である請求項12記載の組
    成物。
  20. (20)電子吸引性官能基がニトロ基、シアノ基、ハロ
    ゲン、ハロゲン置換メチル基、ヒドロキシ基、アルコキ
    シ基、アリールオキシ基、ホルミル基、アルコキシカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカル
    ボニル基及びアリールカルボニル基、又はこれらの組み
    合わせから選択される請求項19記載の組成物。
  21. (21)非芳香族電子吸引性基がニトロ基 (−NO_2)、シアノ基(−CN)、アルコキシ基〔
    −OR(式中Rは1個〜約10個の炭素原子を含むアル
    キル基である)〕、アリールオキシ基〔−OR′(式中
    R′は置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳
    香族環系である)〕、カルボニル基〔−CO−Y(式中
    Yは水素、1個〜約10個の炭素原子を含むアルキル基
    、置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族
    環系を含むアリール基、1個〜約10個の炭素原子を含
    むアルコキシ基、置換又は非置換の炭素同素環式又はヘ
    テロ環式芳香族環系を含むアリールオキシ基、アミノ基
    又はアルキル及び/又はアリール置換アミノ基{アルキ
    ル基は1個〜約10個の炭素原子を含み、アリール基は
    置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族環
    系を含む}である)〕、ハロゲン又はハロゲン置換メチ
    ル基から成る群から選択される請求項12記載の組成物
  22. (22)非芳香族電子吸引性基がニトロ基、シアノ基及
    びアルコキシ基〔−OR(式中Rは1個〜約10個の炭
    素原子を含むアルキル基である)〕から成る群から選択
    される請求項21記載の組成物。
  23. (23)緩衝剤がピペラジン−N,N′−ビス(2−ヒ
    ドロキシプロパン)スルホン酸、N−2−ヒドロキシエ
    チル−ピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸、3−
    N−(トリス−ヒドロキシメチル)メチルアミノ−2−
    ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−(〔トリス−(ヒ
    ドロキシメチル)メチル〕アミノ)エタンスルホン酸、
    リン酸塩及び硼酸塩から成る群から選択される請求項1
    2記載の組成物。
  24. (24)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 又は ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する色素を含む請求項12記載の組成物。
  25. (25)ほぼ中性のpHで液体試料中のアルブミンの存
    在及び/又は濃度を測定するため、 (a)式: ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は芳香族基上に1個以上の電子
    吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基であり、R_3は芳香族基上に1個以上の電
    子吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭
    素同素環式基であるか又はR_3は非芳香族電子吸引性
    基であり、R_4は準芳香族環上に1個以上の電子吸引
    性官能基が存在する置換準芳香族ヘテロ環式又は炭素同
    素環式基であり、R_5は芳香族環上に、少なくとも1
    個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官能基
    が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基で
    ある〕を有する色素と液体試料を接触させ、(b)色素
    の変色の強度及び/又は程度から液体試料中のアルブミ
    ンの存在及び/又は濃度を測定する ことを含む液体試料中のアルブミンの存在及び/又は濃
    度の測定方法。
  26. (26)変色の強度及び/又は程度を肉眼で及び/又は
    機器によって測定する請求項25記載の方法。
  27. (27)色素を約6〜約8のpHに保持し、約6〜約8
    のpH範囲でアルブミンと接触したときに変色させる請
    求項25記載の方法。
  28. (28)色素がさらに化合物を約6〜約8のpHに保持
    する緩衝剤を含む請求項25記載の方法。
  29. (29)化合物中に存在する芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基が炭素同素環式芳香族環系、炭素同素環式芳
    香族縮合環系、ヘテロ環式芳香族環系及びヘテロ環式芳
    香族縮合環系、又はこれらの組み合わせから成る群から
    選択される請求項25記載の方法。
  30. (30)芳香族ヘテロ環式基が芳香族環系又は芳香族縮
    合環系に窒素及び/又は酸素及び/又は硫黄を有する芳
    香族環系又は芳香族縮合環系を含む請求項25記載の方
    法。
  31. (31)化合物中に存在する芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基がベンゼン、ナフタリン、ピロール、フラン
    、チオフェン、ピリジン、ピラジン、インドール、キノ
    リン、カルバゾール及びプリン又はこれらの組み合わせ
    から成る群から選択される請求項25記載の方法。
  32. (32)化合物中に存在する芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基がベンゼンである請求項31記載の方法。
  33. (33)準芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基が構造
    式: ▲数式、化学式、表等があります▼ である請求項25記載の方法。
  34. (34)芳香族基及び準芳香族基上に存在する電子吸引
    性官能基がアンモニウム基、アルキル及び/又はアリー
    ル置換アンモニウム基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン
    、ハロゲン置換メチル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基
    、アリールオキシ基、ホルミル基、カルボキシル基、ア
    ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
    カルバモイル基、アルキル及び/又はアリール置換カル
    バモイル基、アリールカルボニル基、アルキルカルボニ
    ル基、2−ニトロビニル基、アルキルスルホニル基、ア
    リールスルホニル基、スルホ基、ホスホニウム基、アル
    キル及び/又はアリール置換ホスホニウム、スルホニウ
    ム基並びにアルキル及び/又はアリール置換スルホニウ
    ム基、又はこれらの組み合わせから成る群から選択され
    、上記の各基中のアルキル基は1個〜約20個の炭素原
    子を含み、アリール基は置換又は非置換の芳香族ヘテロ
    環式又は炭素同素環式環系である請求項25記載の方法
  35. (35)電子吸引性官能基がニトロ基、シアノ基、ハロ
    ゲン、ハロゲン置換メチル基、ヒドロキシ基、アルコキ
    シ基、アリールオキシ基、ホルミル基、アルコキシカル
    ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルカル
    ボニル基及びアリールカルボニル基、又はこれらの組み
    合わせから選択される請求項34記載の方法。
  36. (36)非芳香族電子吸引性基がニトロ基 (−NO_2)、シアノ基(−CN)、アルコキシ基〔
    −OR(式中Rは1個〜約10個の炭素原子を含むアル
    キル基である)〕、アリールオキシ基〔−OR′(式中
    R′は置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳
    香族環系である)〕、カルボニル基〔−CO−Y(式中
    Yは水素、1個〜約10個の炭素原子を含むアルキル基
    、置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族
    環系を含むアリール基、1個〜約10個の炭素原子を含
    むアルコキシ基、置換又は非置換の炭素同素環式又はヘ
    テロ環式芳香族環系を含むアリールオキシ基、アミノ基
    又はアルキル及び/又はアリール置換アミノ基{アルキ
    ル基は1個〜約10個の炭素原子を含み、アリール基は
    置換又は非置換の炭素同素環式又はヘテロ環式芳香族環
    系を含む}である)〕、ハロゲン又はハロゲン置換メチ
    ル基から成る群から選択される請求項25記載の方法。
  37. (37)非芳香族電子吸引性基がニトロ基、シアノ基及
    びアルコキシ基〔−OR(式中Rは1個〜約10個の炭
    素原子を含むアルキル基である)〕から成る群から選択
    される請求項36記載の方法。
  38. (38)緩衝剤がピペラジン−N,N′−ビス(2−ヒ
    ドロキシプロパン)スルホン酸、N−2−ヒドロキシエ
    チル−ピペラジン−N′−2−エタンスルホン酸、3−
    N−(トリス−ヒドロキシメチル)メチルアミノ−2−
    ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−(〔トリス−(ヒ
    ドロキシメチル)メチル〕アミノ)エタンスルホン酸、
    リン酸塩及び硼酸塩から成る群から選択される請求項2
    8記載の方法。
  39. (39)化合物が式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 又は ▲数式、化学式、表等があります▼ を有する請求項25記載の方法。
  40. (40)(a)ほぼ中性のpHで変色を示すことができ
    、式: ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は芳香族基上に1個以上の電子
    吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基であり、R_3は芳香族基上に1個以上の電
    子吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭
    素同素環式基であるか又はR_3は非芳香族電子吸引性
    基であり、R_4は準芳香族環上に1個以上の電子吸引
    性官能基が存在する置換準芳香族ヘテロ環式又は炭素同
    素環式基であり、R_5は芳香族環上に、少なくとも1
    個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官能基
    が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基で
    ある〕を有する化合物を含む色素を含む試薬試験パッド
    を含む被分析物検出具と液体試料を接触させ、 (b)該被分析物検出具を液体試験試料のアルブミン含
    有量に応答した変色について試験することを含む液体試
    料中のアルブミンの存在及び/又は濃度の測定方法。
  41. (41)支持体ストリップ、 試薬試験パッド、及び 該試薬試験パッド中に混入された色素を含み、該色素が
    、ほぼ中性のpHで変色を示すことができ、式: ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ 〔式中R_1及びR_2は芳香族基上に1個以上の電子
    吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素
    同素環式基であり、R_3は芳香族基上に1個以上の電
    子吸引性官能基が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭
    素同素環式基であるか又はR_3は非芳香族電子吸引性
    基であり、R_4は準芳香族環上に1個以上の電子吸引
    性官能基が存在する置換準芳香族ヘテロ環式又は炭素同
    素環式基であり、R_5は芳香族環上に、少なくとも1
    個のヒドロキシ基を含めて1個以上の電子吸引性官能基
    が存在する置換芳香族ヘテロ環式又は炭素同素環式基で
    ある〕を有する化合物を含む、液体試料中のアルブミン
    の存在及び/又は濃度を測定する被分析物検出具。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5278866A (en) * 1975-03-12 1977-07-02 Boehringer Mannheim Gmbh Production of octahalogenphenol sulphophthaleine and diagnostic agent containing the same for detecting protein
JPS5325490A (en) * 1976-06-10 1978-03-09 Uni Jiyoojia Za Reagent for analyzing proteins and method of analyzing proteins
JPS5995461A (ja) * 1982-10-28 1984-06-01 スクラ−ボ・エセ・ピ・ア β−リポタンパク質分析用発色剤

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