JPH0311693B2 - - Google Patents

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JPH0311693B2
JPH0311693B2 JP59048882A JP4888284A JPH0311693B2 JP H0311693 B2 JPH0311693 B2 JP H0311693B2 JP 59048882 A JP59048882 A JP 59048882A JP 4888284 A JP4888284 A JP 4888284A JP H0311693 B2 JPH0311693 B2 JP H0311693B2
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JP
Japan
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line
drain
shielding layer
drain wire
conductor
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JP59048882A
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JPS60192429A (ja
Inventor
Tatsu Hatsuta
Tai Kusakabe
Takahiro Asai
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
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Publication of JPS60192429A publication Critical patent/JPS60192429A/ja
Publication of JPH0311693B2 publication Critical patent/JPH0311693B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/20Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by the transmission technique; characterised by the transmission medium
    • H04B5/28Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by the transmission technique; characterised by the transmission medium using the near field of leaky cables, e.g. of leaky coaxial cables
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0823Parallel wires, incorporated in a flat insulating profile

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Communication Cables (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は、移動体通信あるいは移動本位置検知
等において使用される誘導無線用線路に関するも
のである。 〔発明の背景〕 鉄道車両、各種新交通機関、あるいは産業用の
各種搬送機関(クレーン、搬送台車等)等の自動
運転において、地上基地局と移動体との情報伝
送、あるいは移動体の位置検知に誘導無線方式が
極めて重要な役割を果しつつある。 第1図は、誘導無線方式の最も基本的な形態を
示すものであり、1aおよび1bは往復線路を構
成する直線状導体、2は移動体(車体)に固定さ
れたアンテナ(枠型ループコイル)、3は線路端
末に置かれた受信機である。 移動体に搭載された送信機(図示せず)でもつ
てアンテナ2に高周波電流I(50〜200KHz)を通
電し、線路導体1a,1bを励振すると、受信機
3へ入力電圧Vrは、 Vr=kIe-rz と表すことができる。 ここで、kは励振電流の周波数、アンテナの寸
法、線路の寸法、アンテナと線路の離隔距離等に
より定まる定数、zは線路起点からの距離、γは
線路の伝播定数である。 γ=α+jβ (α:減衰定数、β:位相定数) と書くことができるので、 Vr=kIe-z-jz となる。 すなわち、線路の減衰αzを除けば、受信機3
には常に一定振幅の電圧が入力し、送信信号に適
当な変調を施すことにより移動体一地上基地局間
の情報伝送が可能となる。 第2図は交差型2導体を用いた誘導無線通信方
式を示すものである。線路導体1aおよび1bは
周期Pでもつて梯形波状に折り曲げられ、相互に
P/3のズレを持たせて配置されている。 2a,2bは移動体上にp/4の間隔でもつて
取付けられた同一形状、寸法のアンテナである。
アンテナ2aおよび2bをそれぞる高周波電流I
およびIe-j/2により励振すると、線路導体1aと
1b間に起電力が誘起されることになるが、アン
テナの形状、寸法およびアンテナと線路導体の離
隔距離を適当に選択することにより、この起電力
をZについて周期Pの正弦波状とすることができ
る。 すなわち、受信機3への入力電圧Vrは、 Vr=kICOS(2π/P)Ze-z +kICOS(2π/P)(z+P/4)-rz-j/2 =kIe-z-jz+j2z/P と表わすことができる。 この式においても、線路の減衰αzの影響を除
けば受信電圧Vrの振幅は車体位置Zに無関係と
なる。この方式では線路導体1a及び1bが一定
周期で交差しているため、周囲から作用する雑音
磁界の影響が相殺され、第1図の方式と比較すれ
ばSN比は顕著に改善される。 第3図は3相3導体線路を用いた移動本位置検
知方式を示すものである。線路導体1a,1b,
1cは周囲Pでもつて梯形波状に折り曲げられ、
相互にP/3のズレを持たせて配置されている。 4は寸路端末に置かれた信号処理回路、5は位
相計である。アンテナ2を高周波電流Iにより励
振したとき、線路端末における導体1aと1b,
1bと1c,1cと1a間の電圧Vab(z),Vbc
(z),Vca(z)はそれぞれ次のようになる。 Vab(z)=kICOS(2π/P)ze-z Vbc(z)=kICOS(2π/P)(z+P/3)e-z Vca(z)=kICOS(2π/P)(z+2P/3)e-z これらの3電圧についての正相電圧Vpおよび
逆相電圧Vnを次式により定義する。 Vp=Vab(z)+e-j2/3Vbc(z) +e-j2/3Vca(z) Vn=Vab(z)+e-j2/3Vbc(z) +e-j2/3Vca(z) 上式の演算を信号処理回路4(±120℃位相回
路および加算器を含む)にて行うことにより Vp=(3/2)kIe-z+jz+j2z/P Vn=(3/2)kIe-z+jz-j2z/P が得られる。 VpおよびVnをそれぞれ位相計5に導くことに
より位相差φが指示される。 位相差φは φ=∠Vp−∠Vn=(4π/P)Z で示され、第4回に示すようにZがP/2増加す
るごとにφは2πの増加を示すことになる。 すなわち、位相計5の指示を通じて移動本位置
zをP/2の周期で検知できる。 この方式は、リニアモーターの位置をモーター
極間距離の範囲内で周期的且つ連続的に測定し、
この値に基いて推進コイルの電流の振幅、位相を
制御する場合に応用されるものである。 第5図は、以上説明した誘導無線線路の具体的
構成例の説明図で、2導体の場合を例示してい
る。 6はFRP板等よりなる板状絶縁体で、その両
縁に沿つて設けられた切欠部7を利用して導体1
a,1bが所定形状に配線される。 8は白色ポリエチレン等の内部ジヤケツト、9
は黒色ポリエチレン等の耐候性の外部ジヤケツ
ト、10は鋼線等のメツセンジヤーワイヤーであ
る。 この誘導無線線路は、移動体の軌道に沿つて架
空状態で布設されることが多いが、静電的に何等
の遮蔽もなされてないため、線路に雨水や氷雪が
附着した場合伝送特性が変動することは避けられ
ない。また、線路の布設空間を節約するため、地
下またはコンクリート内に埋設する要請もあり、
このような場合にも伝送特性の変動が考えられ
る。 誘導無線用線路を電磁的には遮蔽せず、静電的
にのみ遮蔽する方法については第6図に示すよう
な線路構造が知られている。 線路導体1a,1bの外周に円筒状導体11
a,11bを設け、円筒状導体11a,11bを
2l(lは伝送信号の線路上の波長に比して充分に
小さい長さ)長さに分断し、その中点を接地導体
12に接続し、接地導体12は線路始点で一点接
地されている。 導体1aおよび1bは静電的に外部空間と遮断
されるため、遮蔽導体11aおよび11bの外部
空間に氷雪、コンクリート、土等が介在しても線
路の静電的特性には何等の影響も現れない。 また遮蔽導体11a,11bは一定間隔(2l)
毎に分断されているため、縦電流(導体1a,1
bを流れる電流の磁界を減殺する)は流れること
ができず、また守法lは波長に比較すれば極めて
短いので遮蔽導体11a,11b上に定在波電流
が現われることもない。更に、50〜200KHz程度
の周波数帯では氷雪、コンクリート、土等の中に
生ずる渦電流の影響も極めて小さい。従つて、線
路近傍の磁界分布および線路の伝送特性に及ぼす
氷雪等の影響は無視することができる。 しかし、この構造を第5図に示す交差型の誘導
無線用線路に適用するためには、板状絶縁体6に
同軸コード(1aと11a,1bと11bよりな
る)を巻き付ける構造となるため、線路の厚さが
著しく増大して製造が困難になると共にジヤケツ
トに使用する樹脂量が増加して高価となる。ま
た、線路の可撓性も低下して布設工事における取
扱い等に不便を生ずることになる。 誘導無線線路を遮蔽する別の手段として、第5
図における外部ジヤケツト9を導電性ビニル、導
電性ゴム等の半導電性物質で構成する方法があ
る。 半導電性物質による電線・ケーブルの遮蔽は、
いわゆる簡易遮蔽として知られている。 第7図はその代表的な例を示すもので、13は
ケーブルコア、14は押え巻、15は半導電性ジ
ヤケツト、16はドレインワイヤである。ドレイ
ンワイヤ16は半導電性ジヤケツト15内に螺旋
状に巻回されて埋設され、線路端末で接地されて
いることから、半導電性ジヤケツト15の電気抵
抗は極めて小く、優れた遮蔽効果を発揮すること
になる。 第8図は、第7図におけるドレインワイヤ16
の他の接地方法を示したものである。ドレインワ
イヤ16は2lの長さに分断し、分断した各区間の
中点で接地導体17に接続したものである。 この方法は線路が長い場合にドレインワイヤ1
6のインダクタンスが増加して遮蔽効果が低下す
るのを防止できる効果を有し、特に高周波領域で
有効である。 第9図は、第7図および第8図で説明した遮蔽
構造を誘導無線用線路に適用した例を示したもの
である。1aおよび1bは線路導体、6は板状絶
縁体、8は内部ジヤケツトである。内部ジヤケツ
ト8の外周にはドレインワイヤ18が螺旋状に巻
回され、更に外周に半導電性の外部ジヤケツト2
0が設けられている。なお、19は線路長手方向
に連続して添装された直線状の接地導体であり、
ドレインワイヤ18は第8図の場合と同様にして
2lの長さで分断され、それぞれの中点で接地導体
19と接続されている。 かかる構成の誘導無線線路において、導体1a
と1bで構成される回線の減衰量について以下に
説明する。 減衰定数αを抵抗減衰量とαγと漏洩減衰量αg
とに分離して、すなわち α=αγ+αg として考える。 第10図は、第9図に示す線路のドレインワイ
ヤ18の一巻分を矩形状のループ導体18に置き
換えた断面図であり、このループ導体18は第1
1図に示すように二つのループ18aおよび18
bの集合と考えることができ、しかもその構成は
左右対称であることから、第12図に示すように
2箇の線路に分割し、分割後の線路についての伝
送特性を解明すれば原線路の特性は直ちに明らか
となる。 第13図は、分割された線路線路を長手方向に
示した概略図であり、この線路構造は第14図の
回路の縦続接続と考えることができ、また、この
回路は対称回路であるから2等分定理により、第
15図の回路についての映像パラメータを明らか
にすれば第13図の線路の伝送特性が解明され、
ひいては原線路(第9図)の特性を求めることが
できる。 原線路を均一線路とみなし、その等価的な一次
定数(分布定数)をRe〔Ω/m〕、Le〔H/m〕、
Ce〔F/m〕、Ge〔/m〕、伝播定数をγe、特性
インピーダンスをZoeとすれば、 γe=√(+)(+) Zoe=√(+)(+) と書くことができる。 γeを実数部と虚数部に分離して、 γe=αe+jβe と記し、更にαeを抵抗減衰量及び漏洩減衰量
(それぞれαerおよびαeg)に分離して、 αe=αer+αeg と記すと、誘導無線の周波数帯では、 αer=(Re/2)√ 〔Np/m〕 αeg=(Ge/2)√ 〔Np/m〕 と表わすことができる。 第15図におけるドレインワイヤ18aおよび
半導電性ジヤケツト20を一纏めにし、第16図
および第17図に示すように遮蔽層21として考
える。この場合、回路の左端より右側見た終端短
絡インピーダンスをZs、終端開放アドミツタン
スをYfとすれば、 Re+jwLe=2Zs/l 〔Ω/m〕 Ge+jwCe=(1/2)Yf/l 〔/m〕 と表わすことができる。 当面の問題である原線路の漏洩減衰量の増加を
防止するには、上式のGeの増加を防止すればよ
いので、Geの挙動について理論的検討を加える。 第17図において、導体1aを往路、導体21
を帰路とする線路(同軸線路)について考え、こ
の場合、伝播定数をγ1、特性インピーダンスを
Zo1とし、その一次定数をR1、L1、C1(漏洩コン
ダクタンスは無視する)とすれば、 γ1=√(111 Zo1=√(111 と表わすことができる。 第17図の線路における終端開放アドミツタン
スY1fは周知の公式より Y1f=(1/Zo1)tan hγ1l となる。 lは波長に比して極めて小さいことから、γ1
≪1、従つて、 tan hγ11l−(1/3)(γ1l)3 +(2/15)(γ1l)5−…… となる。 以上の関係から、 Ge=(1/2)ω2C1{(1/3)C1R1l2 +(4/15)ω2L1C1 2R1l4} Ce=(1/2)C1{1+(1/3)ω2L1C1l +(2/15)ω2C1 2(ω2L1 2−R1 2)l4} 従つて、原線路の漏洩減量量αegは、 αeg=(1/12)ω2C1 2R1l21 +(4/5)ω2L1C1l2・√ となる。 上左から明らかな通り、漏洩減衰量αegは低周
波領域では全く問題とならないが、周波数の増加
と共に概ねω2に比例して増大し、更に高周波に
なると式の括弧内の第2項の存在により増大は一
度顕著となる。 以上の解析結果から明らかな通り、漏洩減衰量
αegの増加を防ぐためにはR1およびL1の値を小さ
く保つことが特に重要である。 いま、 R1=Ra+Rd 〔Ω/m〕 L1=La+Ld 〔Ω/m〕 とおく。ここで、Ra:導体1aの抵抗、Rd:遮
蔽層21の抵抗、L:導体1aの内部および導体
1aと遮蔽層21間の空間内の磁束によりインダ
クタンス、Ld:遮蔽層21内の磁束によるイン
ダクタンスである。遮蔽層21にドレインワイヤ
がない場合、Rdが極めて大きく、R1もこれに応
じて大きくなり、漏洩減衰量αegが大きくなつて
高周波帯では使用に共し得ない。ドレインワイヤ
を有すればR1の値は小さくなる。しかし、ドレ
インワイヤを第7図および第9図のように螺旋状
に巻回すると、Ldが増大してL1が増大する。ま
た、ドレンインワイヤと半導電性ジヤケツトとの
接触面積を増加させるためにはドレインワイヤの
捲き方を密にする必要があり、Ld(この場合はド
レインワイヤのインダクタンス)は単位長当りの
巻数の自乗に比例して増大するため、これが更に
漏洩減衰量αeg増大の原因となる。 これを回避するには、l(2lがドレインワイヤ
の接地間隔)を小さく選ぶことになるが、ドレイ
ンワイヤの分断区間および接地の数が増加し、線
路構造が複雑化し、線路コストの上昇を招くこと
になる。 なお、これまでの記述において、Re、Leの値
および抵抗減衰量αerの挙動については言及しな
かつたが、lが波長に比して充分に小さいときは
線路伝送特性へ及ぼす影響は比較的小さい。 〔発明の目的〕 本発明は、ドレインワイヤのインダクタンスの
増加を回避しながらドレインワイヤと半導電性遮
蔽層の接触面積を増大させ、線路の漏洩減衰量の
増加を回避しながら静電遮蔽を達成できる誘導無
線用線路の提供を目的とするものである。 〔発明の概要〕 本発明における誘導無線用線路は、 (1) 2本のドレインワイヤがほぼ同じ巻回ピツチ
でもつて相互に逆方向に螺線状に巻回されてお
り、各ドレインワイヤはその交差箇所で互いに
絶縁されている構成(第1発明)、 (2) 2本のドレインワイヤがほぼ同じ巻回ピツチ
でもつて相互に逆方向に螺旋状に巻回されてお
り、各ドレインワイヤはその交差箇所での間隔
が双方のドレインワイヤに誇るループ電流を無
視できる程度に離隔されている構成(第2発
明)、 (3) ドレインワイヤは誘導無線用導体外周を1回
巻回する範囲内で折り曲げ部を有するジグザグ
形状をしている構成(第3発明)、 (4) 複数本のドレインワイヤが線路長手方向に平
行に設けられ、線路の一端において各ドレイン
ワイヤが一括接続されている構成(第4発明)、 をそれぞれ特徴とするものである。 〔発明の実施例〕 第18図は第1発明の一実施例を示すものであ
る。 1a,1bは線路導体、6は板状絶縁体、8は
内部ジヤケツトであり、線路導体1aおよび1b
は第5図と同様に板状絶縁体6を利用して布線さ
れる。 内部ジヤケツト8の外周には、2本のドレイン
ワイヤ18aと18bが螺旋状に巻回されてい
る。ドレインワイヤ18aと18bの巻回方向は
逆方向であり、かつその交差箇所では互いに電気
的に絶縁されるように、絶縁テープ22aと22
bが縦添えされている。 20は半導電性の外部ジヤケツト、19は必要
に応じ設けられる接地線である。かかる構成にお
いて、2本のドレインワイヤ18a,18bを流
れる電流により生ずる磁界のうち、線路長手方向
の成分(Z成分)は、これらのドレインワイヤが
逆方向に巻回されていることから相殺され、縦方
向の成分(X成分)のみが残る。このため、磁界
のZ成分が累積される第9図の線路と比較すると
ドレインワイヤのインダクタンスLdの値は著し
く減少し、線路の漏洩コンダクタンスαegが異常
に増大することはなくなる。 絶縁テープ22a,22bはドレインワイヤ1
8aと18bが直接に接触して導体ループが発生
するのを防止するものである。これら絶縁テープ
22a,22bがなく両導体により導体ループが
構成されるとすると、導体1a,1bを流れる伝
送電流の作る磁界により該ループ内に循環電流が
発生し、これが上記の一次磁界を打消すためアン
テナとの結合度が低下し、またループ電流により
熱損失が発生するため線路の伝送損失も増大す
る。 第19図は第2発明の一実施例を示すものであ
る。第18図の構成と異なる点はドレインワイヤ
18aと18bの交差箇所には絶縁テープを使用
せず、ドレインワイヤ18aと18bの間隔を双
方のドレインワイヤに誇るループ電流を無視でき
る程度に離隔したことにある。すなわち、ドレイ
ンワイヤ18aと18bは立体的に交差し、両者
間には半導電性物質を介在させるようにしたもの
である。ドレインワイヤを離隔する方法として
は、例えば予め外部ジヤケツト20を構成する物
質(半導電性材料)を被覆したドレインワイヤを
使用し、これらを内部ジヤケツト8の外周に互い
に逆方向に巻回することにより実現できる。 かかる構成においてドレインワイヤの交差箇所
では半導電性物質の抵抗が直列に挿入されたこと
になり、導体ループのインピーダンスは増加し、
これを流れる循環電流は抑制されるので特性の劣
化を回避できる。なお、交差箇所でのドレインワ
イヤの離隔距離は、この間の半導電性物質の電気
抵抗が導体ループのインピーダンスよりも十分大
きくなるように定める必要がある。 第20図は第3発明の一実施例を示すものであ
る。ドレインワイヤ18a,18bは、第18図
および第19図の場合のように螺旋状に巻回され
るのではなく、内部ジヤケツト8の外周を1回周
する迄に折し返されてジグザグ状となつている。
なお、本実施例においては、一方面にドレインワ
イヤ18aが、他方面にドレインワイヤ18bが
それぞれジグザグ状に布線されている。かかる構
成において、ドレインワイヤ18a(または18
b)を流れる電流によつて生ずる磁界のZ成分
(Hz)は、第21図に示すように隣接する辺毎に
逆方向を向くため、全体として相殺されることに
なる。 第22図は第4発明の一実施例を示すものであ
る。ドレインワイヤ18a,18b,18c,1
8d,……は線路全長にわたつて相互に接触する
ことなく平行に配置され、線路の一端で一括して
接地される。かかる構成において、各ドレインワ
イヤ18a,18b,18c,18d,……を流
れる電流は何れも線路の長手方向であるので、こ
の方向についての磁界成分は発生しない。従つ
て、ドレインワイヤのインダクタンスとしては直
角成分(Hx)のみであり、インダクタンスLdの
著しい増加はない。 また、ドレインワイヤが複数本平行して直線状
に設けられるため、そのインダクタンスおよび抵
抗に単線のものに比して著しく低下する。 更に、ドレイワイヤと半導電性物質との接触面
積は十分に確保され、漏洩コンダクタンスαegの
異常な増加を回避できる。 第18図、第19図、第20図および第22図
の各実施例では、ドレインワイヤ18a,18b
と地線19との接続については特に言及しなかつ
たが、第23図に示すように一定間隔(l1+l2
でドレインワイヤ18a,18bを分断し、各区
間内の一点で接地線19に接続することになる。 l1とl2は必ずしも相等しくする必要はなく、ま
たこの長さは定在波が発生するのを防止するため
伝送信号の波長に比較して充分に小さく(λ/16
以下)選ぶ必要がある。 〔発明の効果〕 以上説明してきた通り、本発明によればドレイ
ンワイヤ中に伝送電流の磁界によりループ電流が
流れることがなくなぜ、またドレインワイヤと半
導電性遮蔽層との接触面積は充分に確保され、更
にドレインワイヤを流れる電流による線路長手方
向の磁界成分は発生しないことになる。 このため、線路に雨水、氷雪通が附着した場
合、あるいは線路を地下若しくはコンクリート中
に埋設した場合であつても、線路とアンテナ間の
結合損失の増加、あるいは線路の漏洩コンダクタ
ンスの異常な増加を回避できることになる。
【図面の簡単な説明】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 誘導無線用導体の外周に半導電性遮蔽層を有
    し、該半導電性遮蔽層に接触あるいは埋設されて
    ドレインワイヤが設けられてなる静電的に遮蔽さ
    れた誘導無線用線路において、2本のドレインワ
    イヤがほぼ同じ巻回ピツチでもつて相互に逆方向
    に螺施状に巻回されており、各ドレインワイヤは
    その交差箇所で互いに絶縁されていることを特徴
    とする誘導無線用線路。 2 各ドレインワイヤの交差箇所は絶縁テープの
    介在により互いに絶縁されている特許請求の範囲
    第1項記載の誘導無線用線路。 3 誘導無線用導体の外周に半導電性遮蔽層を有
    し、該半導電性遮蔽層に接触あるいは埋設されて
    ドレインワイヤが設けられてなる静電的に遮蔽さ
    れた誘導無線用線路において、2本のドレインワ
    イヤがほぼ同じ巻回ピツチでもつて相互に逆方向
    に螺施状に巻回されており、各ドレインワイヤは
    その交差箇所での間隔が双方のドレインワイヤに
    誇るループ電流を無視できる程度に離隔されてい
    ることを特徴とする誘導無線用線路。 4 誘導無線用導体の外周に半導電性遮蔽層を有
    し、該半導電性遮蔽層に接触あるいは埋設されて
    ドレインワイヤが設けられてなる静電的に遮蔽さ
    れた誘導無線用線路において、ドレインワイヤは
    誘導無線用導体外周を1回巻回する範囲内で折り
    曲げ部を有するジグザグ形状に設けられているこ
    とを特徴とする誘導無線用線路。 5 誘導無線用導体の外周に半導電性遮蔽層を有
    し、該半導電性遮蔽層に接触あるいは埋設されて
    ドレインワイヤが設けられてなる静電的に遮蔽さ
    れた誘導無線用線路において、複数本のドレイン
    ワイヤが線路長手方向に平行に設けられ、線路の
    一端において各ドレインワイヤが一括接続されて
    いることを特徴とする誘導無線用線路。
JP59048882A 1984-03-13 1984-03-13 誘導無線用線路 Granted JPS60192429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59048882A JPS60192429A (ja) 1984-03-13 1984-03-13 誘導無線用線路

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