JPH03116400A - ミスト除去装置を備えた煙感知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、空気中の水等のミストに左右されず、煙粒
子に反応して火災を感知するミスｌ−除去装置を備えた
煙感知器に関する。

［従来の技術］ 自動火災報知設備に使用する煙感知器は、煙粒子の他に
も空気中に存在している粒子状物質（エアロゾル）にも
反応する高感度粒子センサを用いている。

［発明が解決しようとする課題］ このためクリーンルーム、室内プール、浴室、厨房、食
品工場等で水蒸気等のミストが多量に発生する場所の火
災報知に使用すると、空気中に存在するミストに反応し
て、火災でも無いにもかかわらず、火災と誤認してして
警報を発するという問題があった。

したがって、室内プール、浴室、食品工場等においては
、水のミスト（湯気）が発生し、これが非火災警報の原
因となることから、高感度の煙感知器の設置は困難であ
った。

特に、クリーンルーム用に開発された高感度粒子センサ
は、微ｍのミスト（３５個／　Ｃ１１３程度の濃度）に
も反応することから、半導体製造洗浄装置等のミストを
発生する装置の設置されている近傍での使用は困難であ
った。

この発明は上記従来の問題を解決するために考えられた
ものであって、その目的は、空気中の水等のミストに影
響されない新な構成の煙感知器を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的によるこの発明は、空気吸引装置を有する煙感
知器の直前に、空気加熱器と空気冷却器とからなるミス
トの除去装置を設け、それにより空気中に含まれた水等
のミストを除去して、ミストが原因とされる非火災警報
を防止しようとするものである。

上記空気の加熱手段としては、熱管理の容易性から、電
熱を用いるのが好ましいが、空気冷却器としては、空冷
式または水冷式のいずれをも採用ようすることができる
。

また空気加熱器と空気冷却器の内部には、加熱温度また
は冷却温度制御用の温度センサが設けられ、その一方の
温度センサにより、空気加熱器内においては加熱温度が
一定に保たれ、空気冷却器内においては、他方の温度セ
ンサにより冷却された空気の温度が常時監視されて、冷
却空気の温度が一定温度以上になったとき、空気加熱器
の温度を低く制御できるようにしである。

［作　用］ 上記構成では、ミストを含む空気が空気加熱器内を通過
する間に、所定温度まで加熱され、ミストは蒸発して気
体となる。この空気は空気冷却器の通過中に所定温度ま
で冷却され、空気中の蒸気は凝縮して除かれる。冷却さ
れた空気はそのまま煙感知器へと吸引される。

［実施例］ 第１図はこの発明の基本的な構成の略示図で、１は空気
の加熱器、２は空気の冷却器、３は高感度粒子センサを
備えた煙感知器、４は空気吸引ポンプを示し、それらは
継手をもって順に接続されている。

上記加熱器１と冷却器２の内部には、温度センサ５．６
がそれぞれ設けてあり、ここで測定された温度は電気的
に加熱器１の加熱制御器７に送られる。

８は電源で、図では省略したが、加熱器１及び煙感知器
３の電気回路、空気吸引ポンプ４の駆動回路と接続して
いる。

このような構成では、空気吸引ポンプ４が駆動すると、
室内の空気が加熱器１に吸引され、所定の温度に加熱さ
れる。ここで空気中の水等のミストが蒸発し、気体とな
って空気とともに冷却器２に流入する。加熱された空気
の温度は急速に低下し、蒸気は凝縮して空気中から除か
れる。この６月１された空気は煙感知器３に導かれし、
更に空気吸引ポンプ４へと吸引されて行く。

この結果、吸引した空気に多量のミストが存在していて
も、そのミスト殆どは煙感知器３に到達せず、ミストが
原因とされる非火災警報は生じないことになる。

第２図は加熱器の一例を示すもので、煙感知器３の空気
吸引流量に適合した直径を有し、かつ両端に継手管１１
．１２を一体形成した横長円筒形の加熱チャンバ１３と
、その外周に設けた電熱器１４とからなり、出口側の内
部に上記温度センサ５を有する。

この加熱器１の内部温度は、温度センサ５からの温度信
号にしたがって作動する上記加熱制御器７によって、１
００℃の一定瀾度に保たれ、ミストを含む空気ＡＩは、
この温度で加熱されてミストは蒸発して気体となる。そ
して水蒸気を含む空気Ａｓとなって、冷却器２に吸引さ
れる。

第３図は空冷式の冷却器２の実施例を示すもので、屈曲
した上下端に継手管２１．２２を一体形成した縦長円筒
形の冷却チャンバ２３と、チャンバ外周に設けた放熱フ
ィン２４と、下部屈曲部に設けたガイドベーン２５と、
下端の凝縮水受２６に設けた排水トラップ２７とからな
り、上部出口側の内部に上記温度センサ６が設けである
。

この冷却器２では、放熱フィン２４の働きにより、冷却
チャンバ２３の壁部が室温程度の温度に維持されている
ことから、加熱器１から流入した空気Ａｓが、内壁に接
触すると、空気中の水蒸気が冷却を受けて内壁表面に凝
縮し、空気中から除去される。凝縮水は内壁表面を流下
して凝縮水受２６に溜り、一定量を超えるとその分が排
水トラップ２７から外部に流出する。

上記ガイドベーン２５は、冷却チャンバ２３内の気流を
整え、圧力損失を低減するとともに、水蒸気を含む空気
Ａｓと冷却チャンバ２３の内壁との接触効率を向上させ
る作用をなす。

また冷却チャンバ２３にて冷却され、水蒸気が除去され
た空気Ａは、上部の継手管２２をもって接続した煙感知
器３に流入するが、煙感知器３の内部の粒子検出機構（
図は省略）に、使用可能温度の限界があることから、上
記温度センサ６により冷却された空気への温度を常時観
視し、温度が約３０℃を超えた場合には、上記加熱制御
器７により上記電熱器１４をコントロールして加熱器１
の温度を下げる。

第４図は、上記放熱フィンに換えて、冷却チャンバ２３
に水冷ジャケット２８を設けた水冷式の冷部器２を示す
もので、冷却チャンバ２３の壁部を冷却水により冷却す
ること以外は、上記空冷式の冷却器２と同様に作用する
。

この水冷式冷却器は、空冷式のものよりも壁部温度を低
くすることが可能であり、空気中のミスト濃度が高い場
合、あるいは空気湿度が高い場合に使用される。

次にこの発明による場合の結果を比較例とともに示す。

なお煙感知器としては高感粒子センサを用い、空気冷却
器としては第３図に示す空冷式のものを使用した。

１）条　件 （ａ）　　高感度粒子センサの設定条件吸引空気流量　
　　　　　　　６！Ｊ／ｗｉｎセンサ出力電圧初期値　
　　　３．３■（清浄空気に対する出力電圧） （ｂ）　　ミストの発生 超音波加湿器により室内にミストを発生ささせた。

（Ｃ）　　空気加熱器の温度　　　　　１００℃（ｄ）
　　　室　　　温 約２４℃ ２）結　果 高感度粒子センサの出力電圧は、約３．３■であり、初
期値と同等であった。この値では非火災警報の状態には
ならない。

この時、空気冷却器を経て高感度粒子センサに導入され
る空気の温度は、約２８℃であり、高感度粒子センサの
性能を損なうことも無いことが分った。

３）比較例 空気の加熱と冷却とを行なわないで、煙感知器に室内の
空気を導入した。この場合の１ａｒｉＡ度粒子センサの
出力電圧は５．７■±１．８Ｖに達した。この値は火災
の場合の煙による出力電圧と比較して、同等かそれ以上
であり、非火災警報となる状態にある。

なお、上記実施例では煙感知器として高感度粒子センサ
を用いているが、それは−例としてであるから、この発
明では特にそのようなものに限定されるものではない。

また水以外の物質であっても、煙感知器の検出部を著し
く腐蝕しないもの（例えばエタノール、トリクロルエタ
ン等の溶剤）には適用し得る。

［発明の効果］ この発明は上述のように、空気が煙感知器に導入される
前に、加熱冷却によりミストが除去されるので、空気中
の水等のミストによる非火災警報を防止することとがで
き、これまでミストの多伍発生により設置困難であった
場所にも煙感知器を設置して火災報知に役立てることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係るミスト除去装置を備えた煙感知器
の実施例を示すもので、第１図は基本椙成図、第２図は
加熱器の断面図、第３図は空冷式冷却器の断面図、第４
図は水冷式冷却器の断面図である。 １・・・・・・空気の加熱器 ３・・・・・・高感度粒子センサ ４・・・・・・空気の吸引ポンプ ７・・・・・・加熱制御器 １３・・・・・・加熱チャンバ ２３・・・・・・冷却チャンバ ２５・・・・・・ガイドベーン ２７・・・・・・排水トラップ ２・・・・・・空気の冷却器 ５゜ ６・・・温度センサ １４・・・電熱器 ２４・・・放熱フィン ２６・・・凝縮水受

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）空気吸引装置を有する煙感知器の直前に、空気中
   に含まれた水等のミストの除去装置を設け、そのミスト
   除去装置は空気加熱器と空気冷却器とからなることを特
   徴とする特徴とするミスト除去装置を備えた煙感知器。
2. （２）空気加熱器及び空気冷却器は内部に加熱温度また
   は冷却温度制御用の温度センサを有することを特徴とす
   るミスト除去装置を備えた煙感知器。