JPH03115551A - β型チタン合金の熱処理方法 - Google Patents
β型チタン合金の熱処理方法Info
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- JPH03115551A JPH03115551A JP25337589A JP25337589A JPH03115551A JP H03115551 A JPH03115551 A JP H03115551A JP 25337589 A JP25337589 A JP 25337589A JP 25337589 A JP25337589 A JP 25337589A JP H03115551 A JPH03115551 A JP H03115551A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、宇宙航空機産業等で広く用いられるβ型チタ
ン合金の熱処理方法に係わり、特に3段階の時効処理に
より強度と靭性のバランスを改善できるチタン合金の熱
処理に関する。
ン合金の熱処理方法に係わり、特に3段階の時効処理に
より強度と靭性のバランスを改善できるチタン合金の熱
処理に関する。
チタン合金は、比強度が高いため宇宙航空機産業等で広
く用いられている。
く用いられている。
チタン合金としては、従来Ti−6All−4V等に代
表されるα+β型チタン合金が広く用いられてきた。ま
た近年では、α+β型チタン合金と比べると、冷間、熱
間での成形性にすぐれ、時効硬化性の高いβ型チタン合
金の利用が広がりつつある。ここでいうβ型チタン合金
とは、β安定化型元素を多量に含み、高温相であるβ相
を常温までもちきたし、β単一相にすることができるチ
タン合金を総称しており、Ti−15V−3Cr−3S
n−3Aji、Ti−13V−11Cr−3Af1.T
i−11,5Mo−6Zr−4,5Sn。
表されるα+β型チタン合金が広く用いられてきた。ま
た近年では、α+β型チタン合金と比べると、冷間、熱
間での成形性にすぐれ、時効硬化性の高いβ型チタン合
金の利用が広がりつつある。ここでいうβ型チタン合金
とは、β安定化型元素を多量に含み、高温相であるβ相
を常温までもちきたし、β単一相にすることができるチ
タン合金を総称しており、Ti−15V−3Cr−3S
n−3Aji、Ti−13V−11Cr−3Af1.T
i−11,5Mo−6Zr−4,5Sn。
Ti−3AJ−8V−6Cr−4,Mo−42r等を含
むものである。
むものである。
すなわち、このβ型チタン合金は、β変態点以上より溶
体化処理を施すと、準安定なβ相から構成されるように
なり1時効処理によりα相等の析出物が生成されるため
著しい時効硬化を示し、この点では、α+β型チタン合
金の欠点を十分に克服するものである。しかしながら、
このβ型合金は時効処理とともに、靭性、延性が低下す
るという欠点を有していた。
体化処理を施すと、準安定なβ相から構成されるように
なり1時効処理によりα相等の析出物が生成されるため
著しい時効硬化を示し、この点では、α+β型チタン合
金の欠点を十分に克服するものである。しかしながら、
このβ型合金は時効処理とともに、靭性、延性が低下す
るという欠点を有していた。
このため、本発明者らは、特願昭63−109520号
、特願昭63−109521号で延性、靭性1強度に優
れたβ型チタン合金を製造するための熱処理方法を提案
した。この方法は。
、特願昭63−109521号で延性、靭性1強度に優
れたβ型チタン合金を製造するための熱処理方法を提案
した。この方法は。
まず、高い温度にて1段目の時効処理を施し、それにひ
き続いて低い温度にて2段目の時効処理を行なうという
もので、これによりサイズの異なる2種類の析出物を析
出せしめ、高強度と高靭性を得るというものであった。
き続いて低い温度にて2段目の時効処理を行なうという
もので、これによりサイズの異なる2種類の析出物を析
出せしめ、高強度と高靭性を得るというものであった。
しかしながら、この方法により析出する第1段の時効処
理生成物は、本合金の高温での析出に付随する不均一な
析出分布を取り易く、特に、結晶粒界に優先的に析出し
てしまうという欠点を有していることがその後の研究に
より明らかとなった。
理生成物は、本合金の高温での析出に付随する不均一な
析出分布を取り易く、特に、結晶粒界に優先的に析出し
てしまうという欠点を有していることがその後の研究に
より明らかとなった。
本発明者らの提案した上記の熱処理方法は、それまで行
なわれてきた熱処理方法と比較すると、強度、靭性のバ
ランスに優れるものが製造できるが、しかしながら、第
1段の析出物の不均一析出によりまだ改善の余地が残さ
れていることが明らかとされた。このため本発明者らは
、第1段の析出物の不均一分布をできる限り解消するさ
らに前段の低温での時効処理を施すことを検討し、鋭意
研究した結果、適切な条件を見いだした。
なわれてきた熱処理方法と比較すると、強度、靭性のバ
ランスに優れるものが製造できるが、しかしながら、第
1段の析出物の不均一析出によりまだ改善の余地が残さ
れていることが明らかとされた。このため本発明者らは
、第1段の析出物の不均一分布をできる限り解消するさ
らに前段の低温での時効処理を施すことを検討し、鋭意
研究した結果、適切な条件を見いだした。
これによれば、析出物は大きなものも、小さなものも共
にかなり均一な分布を呈し、上述の熱処理材よりさらに
、延性、靭性、強度のバランスに優れたβ型チタン合金
の製造が可能となった。
にかなり均一な分布を呈し、上述の熱処理材よりさらに
、延性、靭性、強度のバランスに優れたβ型チタン合金
の製造が可能となった。
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり
、成形性を与える溶体化処理と、強度を与える最終の時
効処理との間に、均一な核生成を与える第1段の時効処
理と、大きな析出物を析出させる第2段の時効処理を施
することにより、強度、靭性に優れたβ型チタン合金が
得られる熱処理方法を提供することを目的としている。
、成形性を与える溶体化処理と、強度を与える最終の時
効処理との間に、均一な核生成を与える第1段の時効処
理と、大きな析出物を析出させる第2段の時効処理を施
することにより、強度、靭性に優れたβ型チタン合金が
得られる熱処理方法を提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、β型チタン合金を
β域で溶体化処理した後、β変態点より350℃低い温
度以下、500’C低い温度以上にて30分以上の第1
段の時効処理を施し、引続き、β変態点より300℃低
い温度以上にてβ変態点より低い温度で1時間以上の第
2段の時効処理を施し、しかるのちに第2段の時効処理
温度より80℃以上低い温度にて3時間以上の第3段の
時効処理を施すことを特徴とするβ型チタン合金の熱処
理方法を完成した。
β域で溶体化処理した後、β変態点より350℃低い温
度以下、500’C低い温度以上にて30分以上の第1
段の時効処理を施し、引続き、β変態点より300℃低
い温度以上にてβ変態点より低い温度で1時間以上の第
2段の時効処理を施し、しかるのちに第2段の時効処理
温度より80℃以上低い温度にて3時間以上の第3段の
時効処理を施すことを特徴とするβ型チタン合金の熱処
理方法を完成した。
本発明者は、β型チタン合金の時効処理にともなう強度
向上が、延性、靭性を低下させるという難点を克服すべ
く、鋭意研究を行なった結果1本合金の溶体化とそれに
続く3段の低温、高温、低温の順で行なう時効処理が、
靭性と強度の関係を改善するという知見を得た。
向上が、延性、靭性を低下させるという難点を克服すべ
く、鋭意研究を行なった結果1本合金の溶体化とそれに
続く3段の低温、高温、低温の順で行なう時効処理が、
靭性と強度の関係を改善するという知見を得た。
このような知見に基づき、実験を重ねた結果。
β変態点以上から冷却し溶体化を施した材料をβ変態点
より350℃低い温度以下、β変態点より500℃低い
温度以上の温度(以下T1と呼ぶ)にて30分以上の第
1段の時効処理を施した後に。
より350℃低い温度以下、β変態点より500℃低い
温度以上の温度(以下T1と呼ぶ)にて30分以上の第
1段の時効処理を施した後に。
β変態点より300”C低い温度以上で、β変態点より
低い温度(以下T2と呼ぶ)にて1時間以上の第2段の
時効処理を施し、しかるのちにT2より80℃以上低い
温度(以下T3と呼ぶ)にて3時間以上の第3段の時効
処理を行なうことにより、強度、靭性、延性、全てに優
れた製品を製造することを可能にした。
低い温度(以下T2と呼ぶ)にて1時間以上の第2段の
時効処理を施し、しかるのちにT2より80℃以上低い
温度(以下T3と呼ぶ)にて3時間以上の第3段の時効
処理を行なうことにより、強度、靭性、延性、全てに優
れた製品を製造することを可能にした。
本発明の対象とするβ型チタン合金は、β変態点以上か
ら強制冷却を含む冷却方法により室温まで冷却すること
により、β単一相にすることのできるチタン合金であり
、代表例としては、Ti −13V−3Cr−3Sn−
3Al、Ti−13V−11Cr−3AJ、Ti−11
,5Mo−6Zr−4,53n、Ti−3AtTi−3
At−−8V−6Cr−4等がある。
ら強制冷却を含む冷却方法により室温まで冷却すること
により、β単一相にすることのできるチタン合金であり
、代表例としては、Ti −13V−3Cr−3Sn−
3Al、Ti−13V−11Cr−3AJ、Ti−11
,5Mo−6Zr−4,53n、Ti−3AtTi−3
At−−8V−6Cr−4等がある。
チタン合金製品は、鋳造品1wi造品、熱間圧延品、冷
間圧延品、粉末焼結材、溶接材と多岐にわたっているが
本発明品は全てを対象とする1本発明に係る製品はこれ
らの力W工の後に最終的に用途に応じて熱処理を施され
る。
間圧延品、粉末焼結材、溶接材と多岐にわたっているが
本発明品は全てを対象とする1本発明に係る製品はこれ
らの力W工の後に最終的に用途に応じて熱処理を施され
る。
本発明を特徴づけるのは、最終熱処理としての溶体化処
理、時効処理であり、その前歴はいっさい問わない1本
発明の熱処理はすべて、バッチ炉でも連続炉でも実現し
得るゆ 溶体化温度は、β変態点以上とする。その理由は、β変
態点以下での溶体化は、溶体化の後に冷間成形を行なう
場合に、冷間での成形性を損ない、加工後直接溶体化を
行なう際には加工歪と、それに付随したα相の不均一な
分布を招くからである。
理、時効処理であり、その前歴はいっさい問わない1本
発明の熱処理はすべて、バッチ炉でも連続炉でも実現し
得るゆ 溶体化温度は、β変態点以上とする。その理由は、β変
態点以下での溶体化は、溶体化の後に冷間成形を行なう
場合に、冷間での成形性を損ない、加工後直接溶体化を
行なう際には加工歪と、それに付随したα相の不均一な
分布を招くからである。
冷却は、α相の析出を許さない速度とする。
第1段の時効処理は、β変態点より350℃低い温度以
下で、β変態点より500’C低い温度以上の温度で行
なう、その理由は、この温度域では溶質原子の拡散速度
が遅く、析出されるα相はサイズ的に小さく1分布は均
一性の高いものになるからである。この第1段の時効処
理は第2段の時効処理にて形成されるα相の核を作るこ
とを目的としており、溶質原子がマトリックス中に後段
の時効処理でもα相を十分に析出せしめ得るだけ残って
いることが必要になっている。そのため、あまり大きな
α相の析出は、むしろ本発明の目的を阻害するものであ
り、好ましくない、また、分布に関しては、均一性が重
要であり、これが特頴昭63−109521号、特顕昭
63−109520号の提案より本発明が改良されてい
る一番重要な点である。
下で、β変態点より500’C低い温度以上の温度で行
なう、その理由は、この温度域では溶質原子の拡散速度
が遅く、析出されるα相はサイズ的に小さく1分布は均
一性の高いものになるからである。この第1段の時効処
理は第2段の時効処理にて形成されるα相の核を作るこ
とを目的としており、溶質原子がマトリックス中に後段
の時効処理でもα相を十分に析出せしめ得るだけ残って
いることが必要になっている。そのため、あまり大きな
α相の析出は、むしろ本発明の目的を阻害するものであ
り、好ましくない、また、分布に関しては、均一性が重
要であり、これが特頴昭63−109521号、特顕昭
63−109520号の提案より本発明が改良されてい
る一番重要な点である。
第1段の時効温度は30分以上とする。この時効は上に
述べたように、第2段の析出物の核生成のために行なう
ものであるから、析出物が形成された時点で終了するこ
とが効果的であるためである。
述べたように、第2段の析出物の核生成のために行なう
ものであるから、析出物が形成された時点で終了するこ
とが効果的であるためである。
第2段の時効処理は、第1段の時効処理の冷却途中から
行なっても良いし、室温まで冷却してから行なってもよ
い、第2段の時効処理は、β変態点以下で、β変態点よ
り300℃低い温度以上の温度にて行なう、この時効処
理は、大きな析出物を析出させ、延性、靭性の最終時効
の際の低下を低減するために行なうものである。この温
度域を選んだ理由は、β変態点以上の温度では目的とす
るα相が得られず、β変態点より300℃以上低い温度
では析出するα相が微細すぎるためである。
行なっても良いし、室温まで冷却してから行なってもよ
い、第2段の時効処理は、β変態点以下で、β変態点よ
り300℃低い温度以上の温度にて行なう、この時効処
理は、大きな析出物を析出させ、延性、靭性の最終時効
の際の低下を低減するために行なうものである。この温
度域を選んだ理由は、β変態点以上の温度では目的とす
るα相が得られず、β変態点より300℃以上低い温度
では析出するα相が微細すぎるためである。
第2段の時効時間は1時間以上とする。この時効は到達
し得る強度まで強度が得られた時間で取りやめるのが、
第3段の強度レベルを高くするために効果的である。
し得る強度まで強度が得られた時間で取りやめるのが、
第3段の強度レベルを高くするために効果的である。
第3段の時効処理は、第2段の時効処理の冷却途中から
行なっても良いし、室温まで冷却してから行なってもよ
い。温度は第1段の時効温度より80℃以上低い温度で
行なう、その理由は、これ以上第1段の時効温度に近い
場合は、微細α小の析出が期待できず、強度レベルが低
いままとなるためである。
行なっても良いし、室温まで冷却してから行なってもよ
い。温度は第1段の時効温度より80℃以上低い温度で
行なう、その理由は、これ以上第1段の時効温度に近い
場合は、微細α小の析出が期待できず、強度レベルが低
いままとなるためである。
この時効時間は、第1.2段の時効処理がなく、直接第
3段の時効温度で時効した場合と比べると、長くとらね
ばならない、これは第1.2段の時効処理にてα安定化
型元素が析出物の方に濃縮されており、β相の析出反応
が遅くなってしまっているためであるにのため時効時間
は3時間以上とした。
3段の時効温度で時効した場合と比べると、長くとらね
ばならない、これは第1.2段の時効処理にてα安定化
型元素が析出物の方に濃縮されており、β相の析出反応
が遅くなってしまっているためであるにのため時効時間
は3時間以上とした。
[作用]
上記本発明を実施する方法としては、まずβ型チタン合
金をβ変態点以上のβ域より冷却して溶体化処理を行な
う。
金をβ変態点以上のβ域より冷却して溶体化処理を行な
う。
二九にひきつづき、β変態点より350’C低い温度以
下、500℃低い温度以上にて30分以上の第1段の時
効処理を施した後に、β変態点より300℃低い温度以
上で、β変態点より低い温度(T2)にて1時間以上の
第2段の時効処理を施し、しかるのちにT2より80℃
以上低い温度にて3時間以上の第3段の時効処理を行な
うことにより1強度、靭性、延性のバランスの取れたβ
型チタン合金材かえられる。
下、500℃低い温度以上にて30分以上の第1段の時
効処理を施した後に、β変態点より300℃低い温度以
上で、β変態点より低い温度(T2)にて1時間以上の
第2段の時効処理を施し、しかるのちにT2より80℃
以上低い温度にて3時間以上の第3段の時効処理を行な
うことにより1強度、靭性、延性のバランスの取れたβ
型チタン合金材かえられる。
次に1本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
実験には、代表的なβ型チタン合金であるTi−15V
−3Cr−3Sn−3A1合金を用いた。その化学成分
を第1表に示す。
−3Cr−3Sn−3A1合金を用いた。その化学成分
を第1表に示す。
第
1
表
(wt%)
使用したインゴットは直径550国であり、これを10
50℃に加熱した後Loom厚みに鍛造し、スラブにし
た後、950℃に加熱し17m厚みに熱間圧延した。
50℃に加熱した後Loom厚みに鍛造し、スラブにし
た後、950℃に加熱し17m厚みに熱間圧延した。
この熱間圧延板を供試材として、バッチ炉を用いてβ域
である850℃から溶体化処理したものに様々な時効処
理を施し機械的性質を求めた。
である850℃から溶体化処理したものに様々な時効処
理を施し機械的性質を求めた。
引張試験は、平行部直径6.25m、ゲージ長さ25m
の丸棒引張試験片にて行なった。平面歪破壊靭性値に、
cは、ASTM E399に定める破壊靭性試験片で厚
み15mのものを用い求めた。
の丸棒引張試験片にて行なった。平面歪破壊靭性値に、
cは、ASTM E399に定める破壊靭性試験片で厚
み15mのものを用い求めた。
実験は熱処理条件を種種変えて、それぞれの引張り強さ
、0.2%耐力、破断伸び、断面減少率、及び破壊靭性
値について測定した。
、0.2%耐力、破断伸び、断面減少率、及び破壊靭性
値について測定した。
この実験結果は第2表に示すとおりであり、また2強度
、破壊靭性、延性の関係は第1.2図に示すとおりであ
った。
、破壊靭性、延性の関係は第1.2図に示すとおりであ
った。
なお、第1図及び第2図においてAは本発明品を、Bは
特原昭63−109521号の提案による比較材を、C
は従来レベルの比較材をそれぞれ示している。
特原昭63−109521号の提案による比較材を、C
は従来レベルの比較材をそれぞれ示している。
第2表から明らかなように、単一の温度で時効処理を加
えた供試材NQI〜12では、温度の低い400Cの時
効材で高強度が得られるが、析出物が小さいため靭性値
、破断伸びの値は低い、、一方時効温度の高い600℃
時効材では、靭性値、破断伸びの値は高いが、到達し得
る強度は低くなることが判った。
えた供試材NQI〜12では、温度の低い400Cの時
効材で高強度が得られるが、析出物が小さいため靭性値
、破断伸びの値は低い、、一方時効温度の高い600℃
時効材では、靭性値、破断伸びの値は高いが、到達し得
る強度は低くなることが判った。
また、特願昭63−109521号で提案した2段時効
処理を施したものが、Nα13〜24であるが、これら
はNci 1〜12と比べると強度と靭性のバランスの
点で優れている。しかしながら5本発明品にあたる&2
5〜52のグループは、さらにそのバランスに優れてお
り、本発明が特願昭63−409521号提案の改良に
成功していることを示している。これは第1.2図から
さらに良く理解できる。
処理を施したものが、Nα13〜24であるが、これら
はNci 1〜12と比べると強度と靭性のバランスの
点で優れている。しかしながら5本発明品にあたる&2
5〜52のグループは、さらにそのバランスに優れてお
り、本発明が特願昭63−409521号提案の改良に
成功していることを示している。これは第1.2図から
さらに良く理解できる。
また比較例として、第1段の時効条件が本発明の範囲よ
りはずれているものをNo53〜60に示す、これらは
何れも本発明品に比べると効果が少ない。
りはずれているものをNo53〜60に示す、これらは
何れも本発明品に比べると効果が少ない。
従って、以上の実験結果より本発明品は何れも靭性を損
なわずに強度レベルを向上させることに効果があること
が解った。
なわずに強度レベルを向上させることに効果があること
が解った。
上記の本発明によれば、3段階の時効処理を行なうこと
により近年利用度の高まりつつあるβ型チタン合金の強
度靭性のバランスを改善することが可能である。
により近年利用度の高まりつつあるβ型チタン合金の強
度靭性のバランスを改善することが可能である。
第1図は本実施例及び比較材の引張強さ一平面歪破壊靭
性値の関係を示すグラフ、第2図は同じく引張強さ−伸
びの関係を示すグラフである。
性値の関係を示すグラフ、第2図は同じく引張強さ−伸
びの関係を示すグラフである。
Claims (1)
- (1)β型チタン合金をβ域で溶体化処理した後、β変
態点より350℃低い温度以下、β変態点より500℃
低い温度以上にて、30分以上の第一段時効処理を施し
、しかる後に、β変態点より300℃低い温度からβ変
態点の間の温度にて1時間以上の第2段時効処理を施し
、さらにこれに上記第2段の時効処理温度より80℃以
上低い温度にて、3時間以上の第3段の時効処理を施す
ことを特徴とするβ型チタン合金の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25337589A JPH03115551A (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | β型チタン合金の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25337589A JPH03115551A (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | β型チタン合金の熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03115551A true JPH03115551A (ja) | 1991-05-16 |
Family
ID=17250485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25337589A Pending JPH03115551A (ja) | 1989-09-28 | 1989-09-28 | β型チタン合金の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03115551A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100373273B1 (ko) * | 1997-02-27 | 2003-04-21 | 기아자동차주식회사 | 자동차의 자동 초기화 장치 및 그 제어 방법 |
-
1989
- 1989-09-28 JP JP25337589A patent/JPH03115551A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100373273B1 (ko) * | 1997-02-27 | 2003-04-21 | 기아자동차주식회사 | 자동차의 자동 초기화 장치 및 그 제어 방법 |
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