JPH03111151A - ワークコーナー部の倣い制御装置 - Google Patents

ワークコーナー部の倣い制御装置

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JPH03111151A
JPH03111151A JP24484189A JP24484189A JPH03111151A JP H03111151 A JPH03111151 A JP H03111151A JP 24484189 A JP24484189 A JP 24484189A JP 24484189 A JP24484189 A JP 24484189A JP H03111151 A JPH03111151 A JP H03111151A
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JP
Japan
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force
work
control
tool
pressing
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Pending
Application number
JP24484189A
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English (en)
Inventor
Kunio Kashiwagi
柏木 邦雄
Tooru Kurenuma
透 榑沼
Shinsaku Tsutsui
筒井 真作
Kazunori Yamada
一徳 山田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ワークコーナー部の倣い制御装置に関し、特
に金型等を研磨する研磨ロボットや形状計測等の倣い装
置などの多自由度作業機械に適用され、コーナー部を有
するワークについて連続的且つ滑らかな作業を可能にす
るワークコーナー部の倣い制御装置に関する。
[従来の技術] 従来、金型を製作する際、金型の切削加工作業はNCフ
ライス等によって自動化されているが、切削加工後にお
いて加工跡を除去し加工面を鏡面程度まで磨き上げる研
磨作業は、はとんど人手によって行っている。かかる研
磨作業で(キ、研磨工具をワークに押し付けながら研磨
すべき面に沿って移動させることが必要であり、研磨工
具の制御において力制御が要求されるので、位置制御の
みが行われる通常の工業用ロボットや工作機械では研磨
作業の自動化を図ることができなかった。そこで、最近
では、空気圧等を利用して研磨工具をワークに押し付け
、力制御を行えるようにした研磨装置が提案されている
[発明が解決しようとする課題] ところが、現在開発されている力制御を行い得る研磨装
置は、その押付は方向が一定の方向であり、押付は方向
をワーク形状の状況や作業状況に応じて自由に変更する
ことができないように構成されている。そのため、例え
ばワークの被研磨部に垂直等の角度を有したコーナー部
が存在する場合には、このコーナー部を連続的に且つ滑
らかに研磨することができず、研磨作業を自動的に行う
装置としては不完全なものであった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、被研磨部材である
ワークにおいて隣合う壁面が直角等の角度を形成して隣
接するコーナー部が存在する場合に、当該コーナー部の
箇所も連続的に且つ滑らかに研磨等の作業を実行するこ
とのできるワークコーナー部の倣い制御装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 第1の本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は
、ワーク面に所定の押付は力で押し付けられて所定の作
業を行いながらワーク面上を移動する作業用ツールと、
この作業用ツールに加わる力を検出する力検出手段と、
作業用ツールの押付は力と移動を制御するための制御手
段とを備え、第1の面と第2の面によって形成されるコ
ーナー部を有するワークに対して前記作業が行われる多
自由度作業機械において、力検出手段の検出した作業用
ツールの移動方向の力が設定値よりも大きいか否かを判
定し、大きいききにはコーナー部であると判断して作業
用ツールの押付は方向と移動方向を変更する制御状態変
更手段を備えるように構成される。
第2の本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は
、ワーク面に所定の押付は力で押し付けられて所定の作
業を行いながらワーク面上を移動する作業用ツールと、
作業用ツールに加わる力を少なくとも検出する力検出手
段と、作業用ツールの押付は力と移動を制御するための
制御手段とを備え、制御手段は、作業用ツールの目標位
置を設定する位置設定手段き、作業用ツールの目標押付
は力を設定する力設定手段と、コンプライアンス制御を
実行するための位置・力制御演算手段とを有するもので
あり、第1の面と第2の面によって形成されるコーナー
部を有するワークに対して前記作業が行われる多自由度
作業機械において、力検出手段の検出した作業用ツール
の移動方向の力が設定値よりも大きいか否かを判定し、
大きいときには、位置設定手段と、力設定手段と、位置
・力制御演算手段の不感帯演算手段及びバネ定数乗算手
段の内、いずれかを選択してその設定値を変更すること
により、作業用ツールの押付は方向と移動方向を前記コ
ーナー部にて変更する制御状態変更手段を備えるように
構成される。
第3の本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は
、ワーク面に設定された押付は力で押し付けられて所定
の作業を行いながらワーク面上を移動する作業用ツール
と、作業用ツールに加わる力を少なくとも検出する力検
出手段と、作業用ツールの押付は力と移動を制御するた
めの制御手段とを備え、制御手段は、作業用ツールの目
標位置を設定する位置設定手段と、作業用ツールの目標
押付は力を設定する力設定手段と、ハイブリッド制御を
実行するための位置・力制御演算手段とを有し、第1の
面と第2の面によって形成されるコーナー部を有するワ
ークに対して作業が行われる多自由度作業機械において
、力検出手段の検出した作業用ツールの移動方向の力が
設定値よりも大きいか否かを判定し、移動方向の力が設
定値よりも大きいときには、位置設定手段と、力設定手
段と、位置・力制御演算手段の第1及び第2の制御スイ
ッチの内、いずれかを選択してその設定値を変更するこ
とにより、作業用ツールの押付は方向と移動方向をコー
ナー部にて変更する制御状態変更手段を備えるように構
成される。
第4の本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は
、ワーク面に所定の押付は力で押し付けられて所定の作
業を行いながらワーク面上を移動する作業用ツールと、
作業用ツールに加わる力を少なくとも検出する力検出手
段と、作業用ツールの押付は力と移動を制御するための
制御手段とを備え、制御手段は、作業用ツールの目標位
置を設定する位置設定手段と、それぞれ対応する制御量
についての検出値を基準座標系から任意座標系に変換す
る第1及び第2の座標変換手段と、操作量の指令値を任
意座標系から基準座標系に変換する第3の座標変換手段
を有するものであり1、第1の面と第2の面によって形
成されるコーナー部を有するワークに対して前記作業が
行われる多自由度作業機械において、力検出手段の検出
した作業用ツールの移動方向の力が設定値よりも大きい
か否かを判定し、大きいときには、位置設定手段と、第
1、第2、第3の座標変換手段のそれぞれの設定値を変
更することにより、コーナー部にて作業用ツールの押付
は方向と移動方向を変更する制御状態変更手段を備える
ように構成される。
[作用] 第1乃至第4の本発明によれば、直角等の角度を有した
2つの面でコーナー部が形成されたワークを研磨等する
ときに、研磨の対象となる面がコーナー部で代わった場
合でも研磨すべき面の状況に応じて作業が継続して行わ
れるように制御手段による工作機械の制御状態、すなわ
ち押付は方向と送り方向を切り替えて変更することがで
き、ワークのコーナー部付近の面も連続的且つ滑らかに
研磨等することができる。
第2の本発明によれば、特に、作業用ツールに所定の作
業をコンプライアンス制御にて行わせるための制御演算
手段が含む力目標値設定手段、位置目標値設定手段、不
感帯演算手段、バネ定数乗算手段の各設定値を選択的に
適宜に変更することによって、直角の角度を有するコー
ナー部を連続的に且つ滑らかに研磨等することができる
第3の本発明によれば、特に、作業用ツールに所定の作
業をハイブリッド制御にて行わせるための制御演算手段
が含む力目標値設定手段、位置口1.1 標値設定手段、第1及び第2の制御スイッチの各設定値
を選択的に適宜に変更することによって、直角の角度を
有するコーナー部を連続的に且つ滑らかに研磨等するこ
とができる。
第4の本発明によれば、特に座標変換の変換行列を変更
することによって制御手段による制御状態における押付
は方向と送り方向を変更するようにしたため、直角及び
直角以外の角度を有するコーナー部であってもそのコー
ナー角度に応じて任意に押付は方向と送り方向を変更す
ることができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。
第1図は本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置
の第1実施例を示す工作機械本体及びその制御装置の構
成例を示す。
第1図において、1はロボットの主要部をなす例えば研
磨装置の如き工作機械本体で、この工作機械本体1は、
ロボット機構部2と、駆動部であ2 るモータ3と、モータ3に付設されモータ駆動軸の移動
量を検出するエンコーダ4とから構成される。この図示
例ではロボット機構部2はワークの台座となるxyテー
ブル5と、所定の作業を実行する手先効果器を取り付け
るための2テーブル6を有する。xyテーブル5ではワ
ークがX座標軸及びy座標軸の少なくともいずれか一方
に沿ってxy平面内を移動し、2テーブル6では手先効
果器が2座標軸に沿って移動する。これらの移動は前記
モータ3の駆動動作によって行われる。各軸についての
移動動作はそれぞれ独立に行われるため、モータ3は各
軸ごとに設けられる。従って、エンコーダ4も各軸のモ
ータに対応して軸ごとに備えられる。しかし図示例では
、説明の便宜上それぞれ1つのブロックで複数のモータ
及びエンコーダを示している。x、y、zの3軸に関し
所定のモータ3を動作させると、対応する駆動対象に力
fwが与えられ、駆動対象は移動する。駆動対象の移動
量は位置情報として対応するエンコーダ4によって得る
ことができる。2テーブル6はアーム7を備え、そのリ
スト部に力センサ8が備えられ、更にこの力センサ8の
先にグラインダ等の作業用ツールである手先効果器9が
取り付けられる。
以上の構成によれば、ワークをxyテーブル5の上に固
定して配置し、モータ3を介してxyテーブル5上のワ
ーク及び2テーブル6上の手先効果器9の位置を適宜に
変更し、ワークに対し手先効果器9を所定の押付は方向
に押付けなから当接させ且つ所定の送り方向に移動させ
ることにより、ワークの表面にグラインダかけ等の作業
を行うことができる。この作業において、力センサ8に
対しては手先効果器9とワークとの接触によって生じる
力及びモーメントが作用し、力センサ8を介して手先効
果器9に反力として生じる力等を検出することができる
次に制御装置を説明する。第1図において工作機械本体
1以外の部分10が制御装置の主要部を構成する。前述
したエンコーダ4及び力センサ8も検出部として制御装
置に含まれる。第1図中、ブロック図にて制御装置10
を構成する要素を示す。制御装置10はマイクロコンピ
ュータを利用したソフト的構成によって実現される。な
お、ハード的電気構成でも実現できる。11は刃口標値
設定部、12は位置目標値設定部である。刃口標値設定
部11にはx、y、zの各座標軸について押付は力の目
標値f+  (各軸の目標値を要素とするベクトルとし
て表示される)が予め設定され、刃口標値設定部11は
設定された目標値f+を減算器13に対し出力する。刃
口標値の設定には例えば教示データが使用される。位置
目標値設定部】−2には各軸について手先効果器9の位
置の目標値p+  (各軸の目標値を要素とするベクト
ルとして表示される)が予め設定され、位置目標値設定
部1−2は設定された目標値(prを減算器14に対し
出力する。位置目標値の設定には例えば教示データを補
間した値が使用される。刃口標値設定部11と位置目標
値設定部12にはそれぞれ手先効果器9の押付は力の目
標値と送り方向の位置の目標値が順次に設定される。
5 前記力センサ8で検出された力は力演鼻部1.5に送給
され、力演鼻部15で、センサ座標系から手先座標系で
ある基準座標系に変換すると共に手先効果器9の重力分
を差し引く重力補償を行うことによりワークと手先効果
器9の接触点での力量を算出する。力演鼻部15で得ら
れた力fは減算器13に与えられる。一方、エンコーダ
4で検出された各テーブルにおける各軸方向の移動量に
係る位置データは位置演算部16に送給され、この位置
演算部16で位置演算を行うことにより手先効果器9で
の作業点(ワークとの接触点)の位置pを算出する。位
置演算部16で得られた位置pは減算器14に与えられ
る。
減算器13では、力fと刃口標値Mtとが比較され、そ
の偏差Δf=1r−frが出力される。減算器14では
、位置pと位置目標値[plが比較され、その偏差Δp
=tp −[[) rが出力される。上記の各偏差Δf
とΔpは位置・力制御演算部17に入力される。
位置・力制御演算部17は仮想コンブライアン6 ス制御系として構成され、調整可能な不感帯幅Wが設定
される不感帯演算部18と、調整可能なバネ定数行列(
コンプライアンス行列)kが設定されたバネ定数乗算部
19と、減算器20と、コントローラゲインkcが設定
された特性補償演算部21とから構成される。かかる構
成によって、不感帯演算部18を通過したΔIとバネ定
数乗算部19を通過したΔpは減算器20で減算が行わ
れ、その後、特性補償演算部21でコントローラゲイン
kcが乗じられることにより目標速度Vを表す指令信号
が出力される。位置・力制御演算部17の出力信号はモ
ータ速度演算部22に与えられ、ここでモータ速度操作
信号を発生し、サーボアンプ23を経てモータ3に供給
する。モータ3は操作信号により目標速度になるように
制御される。
前記において、仮想コンプライアンス制御は、ソフトウ
ェアによって手先効果器9にあたかもバネが存在するよ
うな動作をさせるもので、このバネ定数を制御軸ごとに
自由に変更することができる。仮想コンプライアンス制
御によれば、その設定値の与え方によって、位置制御又
は力制御のモードで動作させることができる位置と力の
制御方式である。バネ定数行列にやコントローラゲイン
kcはX軸、y軸、Z軸の各軸に対応する値を対角成分
に有する対角行列であり、また不感帯演算部18は各軸
に対応して設けられる。例えば、不感帯演算部18につ
いては、不感帯幅を各軸ごとに任意に設定することがで
き、不感帯をなくすこともできるし、不感帯を大きくと
ることによってその出力を常に0にし、カフィードバッ
クをなくして位置制御のみを行うこともできる。バネ定
数乗算部19については、各軸の対角成分kiを任意に
設定することができ、特にkiを0にすれば位置のフィ
ードバックをなくして力制御のみを行うことができる。
このように、x、y、zの各座標軸はそれぞれ独立した
制御特性(力制御特性又は位置制御特性、あるいは両特
性が混合された制御特性)を有するように設定すること
が可能である。
24は制御状態変更部であり、この制御状態変支部24
には力演鼻部15の出力信号が入力される。制御装置1
0によって制御される工作機械本体1の制御状態は、刃
口標値設定部11、位置目標値設定部12、不感帯演算
部18、バネ定数乗算部19のそれぞれにおける設定値
によって決まる手先効果器9の押付は方向及び送り方向
に基づき特定される。従って、手先効果器9の押付は方
向と送り方向を変更すれば、制御状態が変更されたこと
になる。制御状態変更部24は、第1の制御状態の下で
研磨作業を行っている手先効果器9を、その送り方向の
反力を監視しながら、その力が所定の条件を満たしたと
きに、予め定められた制御手順に基づき刃口標値設定部
11、位置目標値設定部12、不感帯演算部18、バネ
定数乗算部19におけるy軸、y軸、Z軸の各設定値の
いずれかを選択的に変更し手先効果器9の押付は方向及
び送り方向を変更することにより第2の制御状態に変更
する機能を有する。変更の仕方についての詳細な説明は
後述される。
制御状態変更部24の具体的構成を第2図に示9 す。第2図において、制御状態変更部24は力判定部2
5と押付は方向及び送り方向の変更指示部26とからな
る。力判定部24は力演鼻部15から与えられる手先効
果器9における力情報のうち送り方向の力の大きさを判
定する。その力が設定値f。よりも大きくなった時、手
先効果器9がワークコーナー部の壁面に当ったと判断し
て信号を出し、それに応じて変更指示部26が制御装置
本体の刃口標値設定部11、位置目標値設定部12、不
感帯演算部18、バネ定数乗算部1−9のうち作業手順
に基づいていずれかを適宜に選択して設定値変更指令を
出し、手先効果器9の押付は方向及び送り方向を変更す
る。
次に、前記上記構成を有する工作機械本体1及び制御装
置10の動作について説明する。特にワークコーナー部
における倣い制御における動作を重点的に説明する。
先ず、一般的な制御動作を説明する。工作機械本体1に
xyテーブル5上のワーク表面を倣って表面研磨等を行
わせる曲面倣い動作を実行させた0 場合、工作機械本体1の2テーブル6に取り付けた手先
効果器9には反力としての力が加わり、この力はリスト
部の力センサ8で検出される。検出された力は力センサ
8に固定された、センサの変形中心を原点とするセンサ
座標系の値になっているので、この値を、力演鼻部15
によって、手先効果器9の適当な場所を原点とし且つ手
先効果器9と共に移動する手先座標系(基準座標系)の
値に変換する。更に、力演鼻部15では、手先効果器5
の重力分を差し引いて重力補償を行い、重力の影響を除
去する。こうして得られた力fは、刃口標値設定部11
からの刃口標値iと比較され、減算器13で力偏差Δf
が算出される。
一方、位置については、モータ3に付設されたエンコー
ダ4から出力される値に基づき位置演算部16によって
手先位置pを演算する。この手先位置は手先座標系の原
点位置を基準にしている。
位置演算部16で得られた位置pは、位置目標値設定部
12で設定された目標位置1p+と比較され、減算器1
4で位置偏差Δpが計算される。
上記の力偏差Δfと位置偏差Δpは、位置・力制御演算
部17に入力され、位置・力制御演算部17において前
述したように仮想コンプライアンス制御演算が行われ、
速度指令値Vが出力される。
この速度指令値Vは工作機械本体1において作業を実行
させるための指令値である。速度指令値は、モータ速度
演算部22でモータ3の回転速度に変換され、サーボア
ンプ23により当該回転速度でモータ3が動作するよう
に制御を行う。実際は、モータ3でxyテーブル5と2
テーブル6を移動させることにより、ワークと手先効果
器9の相対位置を変化させ、且つワークに対する押付は
力を生じせしめる。
次に前記制御装置によるワークコーナー部における倣い
制御を前記第1図及び第2図、更に第3図乃至第5図に
基づいて説明する。第3図はワークコーナー部における
研磨作業において制御状態を変更するための制御手順を
示すフローチャート、第4図はワークコーナー部の作業
状態を示す斜視図、第5図はzx平面内において押付は
方向と送り方向の変更を説明するための図である。なお
、第3図は、基本的な制御状態の変更の仕方を示してい
る。
第4図において、手先効果器9は研磨用振動工具9aを
備え、ワーク30の直角の角度を有するコーナー部付近
の表面を矢印Aの方向に移動しながら研磨作業を行う。
従って手先効果器9は境界線31を境に隣り合う表面3
2.33を連続的に研磨する。第4図中に示された座標
系から明らかなように、手先効果器9は表面32ではX
軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に押付は力が与え
られ、表面33ではZ軸方向に沿って移動しながらX軸
方向に押付は力が与えられる。その関係を明確に示した
のが第5図である。第5図において、表面32上にある
振動工具9aはZ軸方向に力fが与えられ、X軸方向に
速度Vが生じている。また表面33上にある振動工具9
aはX軸方向に力fが与えられ、Z軸方向に速度Vが生
じている。
このように、振動工具9aは、表面32上では押付は方
向がZ軸方向且つ送り方向がX軸方向の第3 1の制御状態(状態B)にあり、表面33上では押付は
方向がX軸方向且つ送り方向が2軸方向の第2の制御状
態(状態C)にある。従って、研磨用振動工具9aが状
態Bから状態Cに移るワークコーナー部の研磨作業では
、制御装置10における制御状態も第1の制御状態から
第2の制御状態に変更する必要がある。このような制御
状態変更の制御の下で、振動工具9aは、位置P1..
P2゜P3の順序で移動していく。
なお、上記においてxy座標系は第1図のxyテーブル
5上に固定された座標系を使用する。y軸とy軸の方向
の移動については実際はxyテーブル5が動くのである
が、説明の便宜上第4図と第5図に示したように手先効
果器9が移動するように仮定して説明する。
第5図に示されたワークコーナー部における制御状態の
変更は、前述した通り、制御状態変更部24によって行
われる。制御状態変更部24による制御状態の変更の基
本的な変更例について説明する。手先効果器9がワーク
30の表面32を研4 磨する第1の制御状態では、X軸方向は、不感帯演算部
18の不感帯幅Wxを大きくして力のフィードバックを
なくし且つバネ定数乗算部19のバネ定数kxを大きく
して位置制御のモードにすると共に、速度Vで移動する
ように位置目標値設定部12の位置目標値p[を時々刻
々計算して出力する。一方、第1の制御状態でZ軸方向
は、不感帯演算部18の不感帯幅Wzを0(又は小さく
)にし且つバネ定数乗算部19のバネ定数kzを0にし
て位置のフィードバックをなくシ、力制御のモードにす
ると共に、押付は力fで押し付けられるように刃口標値
設定部11で刃口標値f+を設定し出力する。また、X
軸方向における刃口標値frxとZ軸方向における位置
目標値については特に値を指定する必要はなく、任意の
値を設定することができる。例えば刃口標値の場合、0
でも、frのままでもよい。位置目標値の場合、経路の
目標値を設定しているが、別の値であってもよい。
このように、第3図のステップ40に示されるように第
1の制御状態に基づいて表面32における手先効果器9
の押付は方向及び送り方向の設定がなされる。第3図中
、ステップ40における各設定の内容は、注釈S1に示
される。注釈S1において“−”は任意の値が設定され
ることを示す。
従って、第1の制御状態の設定によれば、手先効果器9
は第5図に示されるように表面32を押付は力fで研磨
しながら、ワークコーナー部の表面33に向かってX軸
方向に送られる(ステップ41)。表面32における手
先効果器9の研磨作業は本発明の前提となる従来から提
案されている自動的な研磨作業である。表面32におけ
る研磨作業中、制御状態変更部24の力判定部25は力
演鼻部15の出力において手先効果器9の送り方向であ
るX軸方向において生じる力を検出しくステップ42)
、送り方向の力が設定値f。より大きくなったか否かを
監視している(ステップ43)。
送り方向の力が設定値f。よりも小さい間、すなわち第
5図のBで示される状態の時はステップ41.42.4
3を繰り返し、手先効果器9はX軸方向へ速度Vで送ら
れていく。
手先効果器9の振動工具9aが表面33に当ると、送り
方向であるX軸方向についてのカがf。
よりも大きくなる。すると、ステップ43の判定によっ
てステップ44に移り、手先効果器9が表面33を研磨
する第2の制御状態に設定され、押付は方向及び送り方
向が変更される。第2の制御状態では、X軸方向は、不
感帯演算部18の不感帯幅Wxを0(又は小さく)にし
且つバネ定数乗算部19のバネ定数kxを0にして力制
御のモードにすると共に、押付はカfで押付けられるよ
うに刃口標値設定部11で力目標値f+を設定し、出力
する。一方、第2の制御状態で2軸方向は、不感帯演算
部18の不感帯幅Wzを大きくし且つバネ定数乗算部1
9のバネ定数kzを大きくして位置をフィードバックさ
せ、位置制御のモードにすると共に、速度Vで移動する
ように位置目標値設定部12の位置目標値ZTを時々刻
々計算して出力する。前述と同様に、Z軸方向における
力目標値f+zとX軸方向における位置目標値prXに
ついては特に値を指定する必要はなく、任意の値が7 設定される。第3図中、ステップ44における各設定の
内容は、注釈S2に示される。
上記の如くステップ44において制御状態が変更されて
、押付は方向及び送り方向が変更されると、第2の制御
状態に基づいて手先効果器9は、第5図で説明された通
り、X軸方向を押付は方向、Z軸方向を送り方向として
表面33を研磨しながら移動する(ステップ45)。ス
テップ46では予め設定された研磨作業が終了したか否
かが判定され、終了しない場合にはステップ45を継続
し、作業が終了した場合には、ワークコーナー部の倣い
制御は終了する。
前記の基本的な変更の仕方は、送り方向を位置制御、押
付は方向を力制御で行うものであり、この場合押付は方
向の誤差は力制御で吸収する。
制御状態変更部24による他の変更の仕方、すなわち不
感帯幅W1バネ定数に1カ目標値f「、位置目標値pr
の他の変更の仕方の例を第6図乃至第8図に従って説明
する。
第6図に示された変更の仕方では、押付は方向8 及び送り方向を設定するためのステップ40において、
表面32を研磨するための第1の制御状態では、X軸方
向に関し、不感帯幅Wxが01バネ定数kxかに1、カ
ー標値fixが01位位置目標値設定部XI、Z軸方向
に関し、不感帯幅Wzが0、バネ定数kzが0、カー標
値fixがf「、位置目標値pHが“−”にそれぞれ設
定される。そして、ステップ44において、表面33を
研磨するための第2の制御状態では、X軸方向に関し、
不感帯幅Wxが0、バネ定数kxが0、カー標値f+x
ががfr、位置目標値prxが“−Z軸方向に関し、不
感帯幅Wzが01バネ定数kzがkl、カー標値f+x
が0、位置目標値pr!がZTにそれぞれ設定され、こ
うして第1の制御状態から第2の制御状態に変更される
。他の制御ステップは第3図に示したものと同じである
。この押付は方向と送り方向の変更の仕方は、送り方向
の制御にコンプライアンス制御を適用したものであり、
送り方向に力が加わった場合に力をある程度逃がすこと
ができる。
第7図に示された変更の仕方では、押付は方向及び送り
方向を設定するためのステップ40において、表面32
を研磨するための第1の制御状態では、X軸方向に関し
、不感帯幅Wxが大、バネ定数kxが大、カー標値fr
y、が01位位置目標値設定部XI、Z軸方向に関し、
不感帯幅Wzが01バネ定数kzかに2、カー標値fu
がf′「、位置目標値pHがzrにそれぞれ設定される
。そして、ステップ44において、表面33を研磨する
ための第2の制御状態では、X軸方向に関し、不感帯幅
Wxが01バネ定数kxかに2、カー標値prxがf−
r、位置目標値plがXI、Z軸方向に関し、不感帯幅
Wzが大、バネ定数kzが大、カー標値frxが01位
位置目標値設定部2「にそれぞれ設定され、こうして第
1の制御状態から第2の制御状態に変更される。他の制
御ステップは第3図に示したものと同じである。この押
付は方向と送り方向の変更の仕方は、押付は方向の制御
にコンプライアンス制御を適用したものであり、位置フ
ィードバックが入るので、単なる力制御とは異なり、位
置精度が要求される場合に使用される。
上記において、コンプライアンス制御を含ませる変更方
法の場合、送り方向に入れる場合と押付は方向に入れる
場合とではバネ定数が異なる。送り方向のバネ定数に1
は比較的大きな値として位置制御に近い状態とし、一方
押付は方向のバネ定数に2は比較的小さい値として力制
御に近い状態とする。また、押付けをコンプライアンス
制御で行うときには、方間標値と位置偏差の両方で押付
は力が出るので、与える方間標値をf−t としている
第8図に示された変更の仕方では、押付は方向及び送り
方向を設定するためのステップ40において、表面32
を研磨するための第1の制御状態では、X軸方向に関し
、不感帯幅Wxが0、バネ定数kxかに1、方間標値f
ixが0、位置目標値p+IがXI、Z軸方向に関し、
不感帯幅Wzが0、バネ定数kzかに2、方間標値f+
y、がf−r、位置目標値pr+がZlにそれぞれ設定
される。そして、ステップ44において、表面33を研
磨する3ま ための第2の制御状態では、X軸方向に関し、不感帯幅
Wxが0、バネ定数kxかに1、方間標値plrがf′
1、位置目標値plがXT、Z軸方向に関し、不感帯幅
Wzが0、バネ定数に1が大、方間標値frzが01位
位置目標値設定部zrにそれぞれ設定され、こうして第
1の制御状態から第2の制御状態に変更される。他の制
御ステップは第3図に示したものと同じである。この押
付は方向と送り方向の変更の仕方は、押付は方向と送り
方向の両方にコンプライアンス制御を行うようにしたも
のである。
なおここで、位置目標値設定部12における位置目標値
の切換えについて説明を加える。位置目標値の切換えに
は、送り速度から位置目標値を順次作り出す方法と、教
示データを補間する方法とがある。第5図を参照して説
明する。送り速度から位置目標値を順次作り出す方法で
は、先ずPlからP2の箇所ではX軸方向の位置目標値
X「をΔχずつ増加させ(z+は一定)、P2の箇所で
は変更指令によりその時点の位置P2の座標値を2 読み、P2からP3の箇所ではP2の2座標を起点とし
てZ軸方向の位置目標値ZIをΔ2ずつ増加させる(x
rは一定)。また教示データを補間する方法では、位置
Pi、P2.P3のそれぞれの近くのPl、P”2.P
iを教示点とし、P]からP2の箇所ではP′1とP−
2を補間して時々刻々の目標値を算出し、PIの付近で
は、P′2に達してもまだ変更指令が入らないときには
直線進路の延長線上を移動し、変更指令が入ったときに
はその時点での位置を読み、P′2からP′3の箇所で
はP2とP−3の間を補間して時々刻々の目標値を算出
する。
次に第9図に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
この実施例では、位置・力制御演算部117がハイブリ
ッド制御を実行するように構成され、本発明に係るワー
クコーナー部の倣い制御装置はハイブリッド制御でも実
現できることを示す。
そのため第1図に示された位置・力制御演算部17の構
成とは部分的に異なり、不感帯演算部18の代りに制御
スイッチ(Sf)118が配設されると共に、バネ定数
乗算部19の前段には制御スイッチ(Sp)119が配
設され、制御スイッチ119はバネ定数乗算部19に直
列的に接続されている。その他の構成は第1図に示され
た構成と同じである。制御スイッチ118,119のそ
れぞれのSf、Spは下記の通り対角行列を表す。
ぞれ1又はOの値をとる。上記のハイブリッド制御の構
成における制御動作を、例えば第3図乃至第5図で説明
したコンプライアンス制御と比較し対応させて説明する
。X軸方向に移動しながらZ軸方向に押付は力が与えら
れている時(第5図の状態B)には、制御スイッチ1]
8はS lxとS Il。
はO,S、、は1の状態に設定され、制御スイッチ4 119はS、アとS、、、は1、S、!はOの状態に設
定される。この制御状態ではX軸方向において位置制御
、Z軸方向において力制御が行われる。そして第5図に
示されるCの状態になる前のコーナー部を通過する時点
で、送り方向(X軸方向)の力を監視する制御状態変更
部24が、前述したように送り方向に関し所定の力を検
出し、この検出を条件に制御状態を変更するための指令
信号を出す。
これにより、制御スイッチ118はS、アを1、Sl、
とS□を0の状態に設定され、制御スイッチ119はS
□を0、S□とS、2を1の状態に設定される。そのた
め、前記Cにおける制御状態ではX軸方向において力制
御、Z軸方向において位置制御が行われる。なお、制御
状態変更部24からの指令信号は刃口標値設定部11−
とバネ定数乗算部19と位置目標値設定部12にも与え
られる。これらの要素の状態制御は第3図で説明された
実施例と同様に行われるものとする。
第1実施例では位置制御と力制御の切換えを不感帯の幅
とバネ定数を変更することで行ったが、5 前述のようにこの実施例では制御スイッチ1−1811
9の対角成分の値を変更して各軸に関しカフィードパッ
クループと位置フィードバックループを切換えることに
よって行うことができる。なお本実施例では、位置制御
と力制御の切換えは基本的に制御スイッチ]、18.1
19で行われるから、バネ定数乗算部19の状態を変更
する必要性は必ずしもない。従って各軸のばね定数は所
定値に設定しておくこともできる。
次に第10図と第11図に基づいて本発明の第3実施例
を説明する。第10図において、構成要素として第1図
に示された構成に更に座標変換部51.52.53が追
加される。座標変換部51は力演鼻部15と減算器13
の間、座標変換部52は減算器14とバネ定数乗算部1
9との間、座標変換部53は特性補償演算部2]とモー
タ演算部22との間にそれぞれ配置される。第1−0図
中において、2点鎖線り、の右側領域はセンザ座標系の
領域であり、2点鎖線り、とL2の間の領域は基準座標
系の領域であり、2点鎖線L2で囲ま6 れる領域は任意座標系の領域である。上記の座標変換部
51,52.53は任意座標系で位置と力の制御演算を
を行うためのものである。座標変換部51は、力演鼻部
15で演算された力をxy子テーブル上に固定された基
準座標系の値から手先効果器9の先端を原点とし、方向
のみを回転した任意座標系の値に変換する。座標変換部
52は、減算器14で得られた位置の偏差を任意座標系
の値に変換する。座標変換部53は、位置・力制御演算
部17で得られた任意座標系における指令速度値を基準
座標系における値に変換する。本実施例では、制御状態
変更部24の変更指令出力によって、座標変換部51,
52.53の各変換値と位置目標値設定部12の値を変
更して制御状態、すなわち押付は方向と送り方向を変更
する。制御状態変更部24の構成及び制御装置のその他
の構成については、第1図で説明した構成と同じであり
、同一の要素には同一の符号を付している。
次に上記構成を有する制御装置の作用について説明する
上記座標変換部51,52.53は手先効果器9の先端
を中心に座標系を回転することができ、前述した通り、
位置と力の制御を任意方向の座標系で行うことを可能に
するために設けられた。これによって、ワークを倣う場
合通常ワークの法線方向に押付け、接線方向に移動させ
るのが望ましいので、xy子テーブルに固定された座標
系に対して傾いた斜面を有するワークや、複雑な形状で
その法線方向が変化するようなワークを倣う場合におい
て、座標系を回転して常にワークの法線方向に押付け、
且つ接線方向に送れるように座標変換を実行するための
ものである。
ここで、座標変換部51,52.53で実行される回転
変換について更に詳しく説明する。基準座標系から見た
任意座標系の座標軸の単位ベクトルをia、  ja、
Ika とすると、3次元ベクトルUの任意座標系での
表現uaは、 ua = (ia 、 ja 、 lka ) Tuと
なる。ここで、Tは転置行列を表す。すなわち、座標変
換行列は、原点が動かずに回転のみを行う場合は、(i
a、、ja、ka)”で表すことができる。
一方、座標変換部53は任意座標系から基準座標系への
変換であり、上記の式を変形してu−[(ia、 ja
、ka)”] −’u+aとなり、[(ia、、ja、
1ka)”]−’−(ja。
ja、1ka)となる。このように座標変換部51゜5
2.53での座標変換は、任意座標系の座標軸の単位ベ
クトルで与えることができる。工作機械本体1にワーク
表面を倣って表面研磨等を行わせる曲面倣い動作をさせ
る場合には、任意座標系として手先効果器9の先端を原
点としてワーク表面の法線及び接線を座標軸とするワー
ク表面座標系を与える。この場合、ワーク表面座標系へ
の座標変換(座標変換部51..52)又はワーク表面
座標系からの座標変換(座標変換部53)の変換行列に
はワーク表面の法線と接線の単位ベクトルを使用する。
このような単位ベクトルは、手先が移動しようとする曲
面に沿って順次その値を内部の記憶部にストアしておく
ことにより与えることが9 可能である。
次に本実施例による制御状態変更部24の押付は方向及
び送り方向の変更動作について説明する。
第11図は第5図に示した研磨作業状態図に類似した図
である。61は研磨用振動工具であり、手先効果器9の
先部に取り付けられている。ワーク30は鈍角の角度を
形成する2つの表面62,63を有している。振動工具
61はワーク30のコーナー部を通過して表面62.6
3を順次研磨する。コーナー点を通過する際に座標等の
変換が行われる。表面62を研磨する状態りは、第5図
で説明した状態Bと同様であり、ワーク30の表面62
の法線方向に力fで押付け、接線方向に速度Vで送って
おり、座標系は接線方向をX軸、法線方向をZ軸として
いる。また、X軸方向及びZ軸方向の不感帯、バネ定数
、位置目標値、刃口標値の設定は第5図のBの場合と同
様である。コーナー部に来ると、送り方向(X軸方向)
の力f。よりも大きくなり、制御状態変更部24の力判
定部25がこの状態を検出し、これを受けて変更指示0 部26が変更指令を出して、座標変換部51,52.5
3の変換行列と位置目標値設定部12の設定値を変更し
、振動工具61の押付は方向と送り方向を変更する。
上記の座標変換部51,52.53はその単位ベクトル
を表面63の接線及び法線の各方向に変更する。これら
の値は予め与えられることにより記憶部にストアしてお
くこともできるし、また振動工具61の接触面の傾斜角
を与えたり又は教示時に表面63の2点に手先効果器9
を接触させ傾斜角を自動的に算出させることにより、演
算装置で自動的に逐次算出させるように構成することも
できる。また、位置目標値設定部12は、表面63の研
磨作業においては前記実施例と同様に、振動工具61が
速度Vで移動するよう位置目標値を時々刻々計算し設定
値として出力するδなお、内口標値設定部11、不感帯
演算部18、バネ定数乗算部19の各設定値は、この実
施例では変更しない。
以上の制御状態変更部24による変更動作によって、振
動工具61−の研磨作業の状態が変更され、振動工具6
1は、表面63の接線方向をX軸、法線方向を2軸とし
た座標系において、法線方向であるZ軸方向に押付は力
を生じながら、且つ接線方向であるX軸方向に速度Vで
移動して、ワーク表面63を倣っていく。本実施例の場
合には、コーナー部のなす角度が直角に限定されないの
で、特に非直角のコーナー部に最適である。ただし、こ
の実施例においては振動工具61の接触面の角度をコー
ナー部の傾斜角度に対応させて傾斜を持たせであるが、
この構成は必ずしも必要ではなく、目的に応じてその周
辺の構成を適宜に変更することができる。
前記の各実施例では3自由度の工作機械を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多
自由度の産業用ロボットに適用できるものである。
また前記の各実施例の説明において、y軸方向の動きに
ついては説明の便宜上できる限り触れないようにした。
しかしながら、第4図において、例えばワークの表面3
2を表面33に向かって移動する手先効果器9が表面3
3に当った後、境界線31−に沿ってy軸方向に進む場
合もある。このような場合には、y軸方向が送り方向に
なるので位置制御が行われ、X軸方向及び/又は2軸方
向について力制御が行われることになる。従って、この
ような場合には、前述した制御状態変更部24の変更指
令に基づきx、y、zの各軸に関し手先効果器の動作を
定める所要の位置と力の制御が行われる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、力制御
が要求される研磨等の作業のための多自由度工作機械に
おいて、ワークに直角又は非直角の角度を有したコーナ
ー部が存在したとしても、コーナー部を検出しコーナー
部の状態に応じて作業用ツールの押付は方向と送り方向
を変更するように構成したため、ワークをコーナー部を
含めて連続的に且つ滑らかに倣い、研磨等の作業を行う
ことができる。このようにワークのコーナー部を連3 続的に且つ滑らかに研磨等することができるようになっ
たので、力制御が必要とされる作業を行う多自由度工作
機械を完全に自動化することができる。また制御方式に
仮想コンプライアンス制御が適用された工作機械では、
各軸ごとに制御のモードが異なる場合においても、コー
ナー部において作業用ツールの押付は方向と送り方向を
変更するとき、押付は方向と送り方向における仮想コン
プライアンス制御の設定状態を保持しつつ作業状況の変
更に応じて押付は方向と送り方向を変更することができ
る。更に、座標変換部に設定された変換行列を利用して
作業用ツールの押付は方向と送り方向を変更するように
構成された倣い制御装置によれば、直角以外の角度を有
するコーナー部であっても倣い動作を行うことができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るワークコーナー部の
倣い制御装置が適用された工作機械とその制御装置を示
す構成図、第2図は倣い制御装置4 の要部を示すブロック回路図、第3図は制御状態変更部
の第1の変更方法を示すフローチャート、第4図はコー
ナー部における作業用ツールの移動状態を説明するため
の斜視図、第5図はコーナー部における各表面における
押付は方向と送り方向を示す説明図、第6図は第2の変
更方法を示すフローチャート、第7図は第3の変更方法
を示すフローチャート、第8図は第4の変更方法を示す
フローチャート、第9図は本発明の第2実施例に係るワ
ークコーナー部の倣い制御装置が適用された工作機械と
その制御装置を示す構成図、第10図は本発明の第3実
施例に係るワークコーナー部の倣い制御装置が適用され
た工作機械とその制御装置を示す構成図、第11図は第
3実施例における第5図と同様な図である。 [符号の説明] 1・・・工作機械本体 2・・・ロボット機構部 3−・・モータ 4・0.エンコーダ 8 ・ ・ 9 ・ ・ 10 ・ 11 ・ 2− 13゜ 15 φ 16 ・ 17 ・ 18 ・ 19 ・ 21 ・ 22 ・ 24 ・ 25 ・ 26 ・ 30 ・ 32゜ 51゜ ・力センサ ・手先効果器 ・・制御装置 ・・刃口標値設定部 ・・位置目標値設定部 14.20・・・減算器 ・・力演鼻部 ・・位置演算部 ・・位置・力制御演算部 ・・不感帯演算部 ・・バネ定数乗算部 ・・特性補償演算部 ・・モータ速度演算部 ・・制御状態変更部 ・・力判定部 ・・押付は方向及び送り方向変更指示部−・ワーク 33.62.63・・・ワーク表面 52.53・・・座標変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ワーク面に設定された押付け力で押し付けられて
    所定の作業を行いながら前記ワーク面上を移動する作業
    用ツールと、前記作業用ツールに加わる力を少なくとも
    検出する力検出手段と、前記作業用ツールの押付け力と
    移動を制御するための制御手段とを備え、第1の面と第
    2の面によって形成されるコーナー部を有するワークに
    対して前記作業が行われる多自由度作業機械において、
    前記力検出手段の検出した前記作業用ツールの移動方向
    の力が設定値よりも大きいか否かを判定し、前記移動方
    向の力が設定値よりも大きいときには前記作業用ツール
    の押付け方向と移動方向を変更する制御状態変更手段を
    備えることを特徴とするワークコーナー部の倣い制御装
    置。
  2. (2)ワーク面に設定された押付け力で押し付けられて
    所定の作業を行いながら前記ワーク面上を移動する作業
    用ツールと、前記作業用ツールに加わる力を少なくとも
    検出する力検出手段と、前記作業用ツールの押付け力と
    移動を制御するための制御手段とを備え、前記制御手段
    は、前記作業用ツールの目標位置を設定する位置設定手
    段と、前記作業用ツールの目標押付け力を設定する力設
    定手段と、コンプライアンス制御を実行するための位置
    ・力制御演算手段とを有し、第1の面と第2の面によっ
    て形成されるコーナー部を有するワークに対して前記作
    業が行われる多自由度作業機械において、前記力検出手
    段の検出した前記作業用ツールの移動方向の力が設定値
    よりも大きいか否かを判定し、前記移動方向の力が設定
    値よりも大きいときには、前記位置設定手段と、前記力
    設定手段と、前記位置・力制御演算手段の不感帯演算手
    段及びバネ定数乗算手段の内、いずれかを選択してその
    設定値を変更することにより、前記作業用ツールの押付
    け方向と移動方向を前記コーナー部にて変更する制御状
    態変更手段を備えることを特徴とするワークコーナー部
    の倣い制御装置。
  3. (3)ワーク面に設定された押付け力で押し付けられて
    所定の作業を行いながら前記ワーク面上を移動する作業
    用ツールと、前記作業用ツールに加わる力を少なくとも
    検出する力検出手段と、前記作業用ツールの押付け力と
    移動を制御するための制御手段とを備え、前記制御手段
    は、前記作業用ツールの目標位置を設定する位置設定手
    段と、前記作業用ツールの目標押付け力を設定する力設
    定手段と、ハイブリッド制御を実行するための位置・力
    制御演算手段とを有し、第1の面と第2の面によって形
    成されるコーナー部を有するワークに対して前記作業が
    行われる多自由度作業機械において、前記力検出手段の
    検出した前記作業用ツールの移動方向の力が設定値より
    も大きいか否かを判定し、前記移動方向の力が設定値よ
    りも大きいときには、前記位置設定手段と、前記力設定
    手段と、前記位置・力制御演算手段の第1及び第2の制
    御スイッチの内、いずれかを選択してその設定値を変更
    することにより、前記作業用ツールの押付け方向と移動
    方向を前記コーナー部にて変更する制御状態変更手段を
    備えることを特徴とするワークコーナー部の倣い制御装
    置。
  4. (4)ワーク面に設定された押付け力で押し付けられて
    所定の作業を行いながら前記ワーク面上を移動する作業
    用ツールと、前記作業用ツールに加わる力を少なくとも
    検出する力検出手段と、前記作業用ツールの押付け力と
    移動を制御するための制御手段とを備え、前記制御手段
    は、前記作業用ツールの目標位置を設定する位置設定手
    段と、それぞれ対応する制御量についての検出値を基準
    座標系から任意座標系に変換する第1及び第2の座標変
    換手段と、操作量の指令値を任意座標系から基準座標系
    に変換する第3の座標変換手段を有し、第1の面と第2
    の面によって形成されるコーナー部を有するワークに対
    して前記作業が行われる多自由度作業機械において、前
    記力検出手段の検出した前記作業用ツールの移動方向の
    力が設定値よりも大きいか否かを判定し、前記移動方向
    の力が設定値よりも大きいときには前記位置設定手段と
    、前記第1、第2、第3の座標変換手段のそれぞれの設
    定値を変更することにより、前記コーナー部にて前記作
    業用ツールの押付け方向と移動方向を変更する制御状態
    変更手段を備えることを特徴とするワークコーナー部の
    倣い制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012139789A (ja) * 2011-01-04 2012-07-26 Fanuc Ltd 粗倣い制御を行うロボットの制御装置

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