JPH03136747A - ワークコーナー部の倣い制御装置 - Google Patents

ワークコーナー部の倣い制御装置

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JPH03136747A
JPH03136747A JP27094389A JP27094389A JPH03136747A JP H03136747 A JPH03136747 A JP H03136747A JP 27094389 A JP27094389 A JP 27094389A JP 27094389 A JP27094389 A JP 27094389A JP H03136747 A JPH03136747 A JP H03136747A
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JP
Japan
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force
control
target value
corner
workpiece
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Pending
Application number
JP27094389A
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English (en)
Inventor
Kunio Kashiwagi
柏木 邦雄
Tooru Kurenuma
透 榑沼
Shinsaku Tsutsui
筒井 真作
Kazunori Yamada
一徳 山田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はワークコーナー部の倣い制御装置に関し、特に
金型等を研磨する研磨ロボットや形状の計測等の倣い装
置などの多自由度作業機械に用いられ、コーナー部を有
するワークに対して連続的且つ滑らかに倣い動作を行わ
せるワークコーナー部の倣い制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、金型を製作する際金型の切削加工作業はNCフラ
イス等によって自動化されているが、切削加工後におい
て加工跡を除去し加工面を鏡面程度まで磨き上げる研磨
作業は、はとんど人手にょって行われている。かかる研
磨作業では、研磨工具をワークに押し付けながら研磨す
べき面に沿って移動させることが必要であり、研磨工具
の制御において力制御が要求されるので、位置制御のみ
が行われる通常の工業用ロボットや工作機械では研磨作
業の自動化を図ることができなかった。そこで最近では
、空気圧等を利用して研磨工具をワークに押し付け、力
制御を行えるようにした研磨装置が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、現在開発されている力制御を行い得る研磨装
置は、その押付は方向が一定方向に制限され、押付は方
向をワーク形状の状況や作業状況に応じて自由に変更す
ることができないように構成されている。そのため、例
えばワークの被研磨部に垂直等の角度を有したコーナー
部が存在する場合には、このコーナー部を連続的に且つ
滑らかに研磨することができず、研磨作業を自動的に行
う装置としては不完全なものであった。
コーナー部を含むワーク面に対し連続的に且つ滑らかに
研磨を行えるようにするためには、コーナー部であるこ
とを正確に検知し、コーナー部で即座に送り方向と押付
は方向の制御状態を切換えること、またコーナー部の検
知をコーナー側壁面への接触によって行う場合には機器
の破損を避けるため柔らかく接触することが要求される
本発明の目的は、被研磨部材であるワークにおいて隣合
う壁面が直角等の角度を形成して隣接するコーナー部が
存在する場合に、コーナー部の手前で送り方向に関し力
制御モードに変換して移動を行い、これによりコーナー
側壁面から過大な反力を受けることなくコーナー部を検
出し、当該コーナー部の箇所も連続的に且つ滑らかに研
磨等の作業を実行することができるワークコーナー部の
倣い制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は、ワー
ク面に設定された押付は力で押し付けられて所定作業を
行いながらワーク面上を移動する手先効果器と、手先効
果器に加わる力を検出する力検出手段と、手先効果器の
押付は力と移動を制御するための制御手段であり、力検
出手段の検出した力と目標とする力との偏差により移動
速度を決める力制御手段を含む前記制御手段とを備え、
第1の面と第2の面によって形成されたコーナー部を有
するワークのコーナー部を含むワーク面に対して前記所
定作業を行う少なくとも2自由度を有する多自由度作業
機械において、コーナー部の手前の位置で、移動方向に
関し位置制御モードから力制御モードに変更し、コーナ
ー部に向って手先効果器を力制御モードで移動させる移
動モード変更手段を備えるように構成される。
本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置は、前記
の構成において、更に、力検出手段の検出した手先効果
器の移動方向の力が設定値よりも大きいか否かを判定し
、前記移動方向の力が設定値よりも大きいときには手先
効果器の押付は方向と移動方向を変更する制御方向変更
手段を備えるように構成される。
〔作用〕
第1の構成を有する本発明によれば、移動モード変更手
段によって、コーナー部の側壁面に当接する直前に送り
方向が力制御の状態になるので手先効果器が側壁面に衝
突しても力制御で対応して過大な反力を受けない。その
ため、コーナー部で手先効果器等を損傷することなく滑
らかな制御状態の移行を行える。
第2の構成を有する本発明によれば、前記の移動モード
変更手段により変更された力制御モードでコーナー部に
柔らかく接触し、その際送り方向において生じる力の検
出に基づき制御方向変更手段によって手先効果器の押付
は方向と送り方向とを変更する。移動モード変更手段と
制御方向変更手段の組み合わせにより、コーナー部を含
むワーク面に対し手先効果器に連続且つ円滑な倣い動作
を行わせることができる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
第1図は本発明に係るワークコーナー部の倣い制御装置
の第1実施例を示す工作機械本体及びその制御装置の構
成を示す。
第1図において、1はロボットの主要部をなす例えば研
磨装置の如き工作機械本体で、この工作機械本体1は、
ロボット機構部2と、駆動部であるモータ3と、モータ
3に付設されモータ駆動軸の移動量を検出するエンコー
ダ(又はリニアスケール等)4とから構成される。この
図示例ではロボット機構部2はワークの台座となるxy
テーブル5と、所定の作業を実行する手先効果器を取り
付けるための2テーブル6を備える。xyテーブル5で
はワークがX座標軸及びX座標軸の少なくともいずれか
一方に沿ってxy平面内を移動し、2テーブル6では手
先効果器が2座標軸に沿って移動する。これらの移動は
前記モータ3の駆動動作によって行われる。各軸におけ
る移動動作はそれぞれ独立に行われるため、モータ3は
各軸ごとに設けられる。従って、エンコーダ4も各軸の
モータに対応して軸ごとに備えられる。しかし図示例で
は、説明の便宜上それぞれ1つのブロックで複数のモー
タ及びエンコーダを示している。X。
y、zの3軸に関し所定のモータ3を動作させると、対
応する駆動対象にカfvが与えられ、駆動対象は移動す
る。駆動対象の移動量は位置情報として対応するエンコ
ーダ4によって得ることができる。2テーブル6はアー
ム7を備え、そのリスト部に力センサ8が備えられ、更
にこの方センサ8の先に例えばグラインダ等の作業用ツ
ールである手先効果器9が取り付けられる。
上記の構成によれば、ワークをxyテーブル5の上に固
定して配置し、モータ3を介してxyテーブル5上のワ
ーク及び2テーブル6上の手先効果器9の位置を適宜に
変更し、ワークに対し手先効果器9を所定の押付は方向
に押付けなから当接させ且つ所定の送り方向に移動させ
ることにより、ワークの表面にグラインダかけ等の作業
を行うことができる。この作業において、力センサ8に
対しては手先効果器9とワーク七の接触によって生じる
力及びトルクが作用し、力センサ8を介して手先効果器
9に反力として生じるカとトルクを検出することができ
る。
次に制御装置の回路構成を説明する。第1図において工
作機械本体1以外の部分10が制御装置の主要部を構成
する。前述したエンコーダ4及び力センサ8も検出部と
して制御装置に含まれる。
第1図中、ブロック回路図で制御装置10を構成する要
素を示す。制御装置10は例えばマイクロコンピュータ
を利用したソフト的構成によって実現される。なお、ハ
ード的電気回路構成でも実現できるのは勿論である。1
1は力目標値設定部、12は位置目標値設定部である。
力目標値設定部11には”+  Y*  Zの各座標軸
について押付は力の目標値fr  (各軸の目標値を要
素とするベクトルとして表示される)が予め設定され、
力目標値設定部11は設定された目標値frを減算器1
3に対し出力する。力目標値の設定には例えば教示デー
タが使用される。位置目標値設定部12には各軸につい
て手先効果器9の位置の目標値pr(各軸の目標値を要
素とするベクトルとして表示される)が予め設定され、
位置目標値設定部12は設定された目標値p「を減算器
14に対し出力する。位置目標値の設定には例えば教示
データを補間した値が使用される。力目標値設定部11
と位置目標値設定部工2には、それぞれ、手先効果器9
の押付は方向における押付は力の目標値と送り方向にお
ける移動位置の目標値とが順次に設定される。
前記力センサ8で検出された力は力演鼻部15に送給さ
れ、力演鼻部15で、センサ座標系がら手先座標系であ
る基準座標系に変換すると共に手先効果器9の重力分を
差し引く重力補償を行うことによりワークと手先効果器
9の接触点での手先効果器9に加わるカfを算出する。
力演鼻部15で得られた力tのデータは減算器13に与
えられる。一方、エンコーダ4で検出された各テーブル
における各軸方向の移動量に係る位置データは位置演算
部16に送給され、この位置演算部16で位置演算を行
うことにより手先効果器9での作業点(ワークとの接触
点)の位置pを算出する。位置演算部16で得られた位
置pのデータは減算器14に与えられる。
減算器13では、力ずと力目標値frとが比較され、そ
の偏差Δf=f−ftが出力される。
方、減算器14では、位置pと位置目標値prが比較さ
れ、その偏差Δp=p−prが出力される。
このようにして得られた上記の各偏差ΔtとΔpは位置
・力制御演算部17に入力される。
位置・力制御演算部17は仮想コンプライアンス制御系
として構成され、任意に調整できる不感帯幅Wが設定さ
れた不感帯演算部18と、調整可能なバネ定数行列(コ
ンプライアンス行列)kが設定されたバネ定数乗算部1
9と、減算器20と、コントローラゲインkcが設定さ
れた特性補償演算部21とから構成される。かかる構成
によって、不感帯演算部18を通過したΔfとバネ定数
乗算部19を通過したΔpは減算器20で減算が行われ
、その後、特性補償演算部21でコントローラゲインk
cが乗じられることにより目標速度Vを表す速度指令信
号が位置・力制御演算部17から構成される装置・力制
御演算部17の出力信号はモータ速度演算部22に与え
られ、ここでモータ速度操作信号を発生し、サーボアン
プ23を経てモータ3に供給される。モータ3は操作信
号により目標速度になるように制御される。
上記構成において、仮想コンプライアンス制御は、ソフ
トウェアで形成される制御方式によって手先効果器9に
見掛は上あたかもバネが存在するような動作をさせるも
ので、このバネ定数を制御軸ごとに自由に変更すること
ができる。仮想コンプライアンス制御によれば、その設
定値の与え方によって、位置制御又は力制御、両制御が
複合された制御のモードで動作させることができる位置
と力の制御方式である。バネ定数行列にやコントローラ
ゲインkcはX軸、y軸、2軸の各軸に対応する値を対
角成分に有する対角行列であり、また不感帯演算部18
は各軸に対応して設けられる。
例えば、不感帯演算部18については、不感帯幅を各軸
ごとに任意に設定することができ、不感帯をなくすこと
もできるし、不感帯を大きくとることによってその出力
を常にOにし、カフィードバックをなくして位置制御の
みを行うこともできる。
バネ定数乗算部19については、各軸の対角成分kiを
任意に設定することができ、特にkiを0にすれば位置
のフィードバックをなくして力制御のみを行うことがで
きる。このように、X13’12の各座標軸はそれぞれ
独立した制御特性(力制御特性又は位置制御特性、ある
いは両特性が複合された制御特性)を有するように設定
することが可能である。
24は制御方向変更部であり、この制御方向変更部24
には力演鼻部15の出力信号が入力される。制御装置1
0によって制御される工作機械本体1の制御方向は、力
目標値設定部11、位置目標値設定部12、不感帯演算
部18、バネ定数乗算部19のそれぞれにおける設定値
によって決まる手先効果器9の押付は方向及び送り方向
に基づき特定される。従って、手先効果器9の押付は方
向と送り方向を変更すれば、制御方向が変更されたこと
になる。制御方向変更部24は、第1の制御方向状態の
下で研磨作業を行っている手先効果器9を、その送り方
向の反力を監視しながら、その力が所定の条件を満たし
たときに、予め定められた制御手順に基づき力目標値設
定部11、位置目標値設定部12、不感帯演算部18、
バネ定数乗算部19におけるX軸、y軸、z軸の各設定
値のいずれかを選択的に変更し手先効果器9の押付は方
向及び送り方向を変更することにより第2の制御方向状
態に変更する機能を有する。変更−の仕方についての詳
細な説明は後述される。
制御方向変更部24は具体的には第1図に示すように力
判定部25と押付は方向及び送り方向の変更指示部26
とからなる。力判定部24は力演鼻部15から与えられ
る手先効果器9における力情報のうち送り方向の力の大
きさを判定する。その力が設定値f。よりも大きくなっ
た時、手先効果器9がワークコーナー部の壁面に当った
と判断して信号を出し、それに応じて変更指示部26が
制御装置本体の力目標値設定部11、位置目標値設定部
12、不感帯演算部18、バネ定数乗算部19のうち作
業手順に基づいていずれかを適宜に選択して設定値変更
指令信号を出し、手先効果器9の押付は方向及び送り方
向を変更する。
次いで、27は移動モード変更部である。この移動モー
ド変更部27は位置演算部16の出力信号である位置デ
ータpを取込み、その位置データpを用いて工作機械本
体1における手先効果器9の位置を監視する。そして予
め内部に記憶された制御手順に従い且つ予め教示された
ワークのコーナー部手前の所定の位置データに基づき、
入力された位置データpを監視しつつ、手先効果器9の
移動位置がコーナー部手前の前記所定位置に達した時、
制御装置1゛0における不感帯演算部18、バネ定数乗
算部19、内口標値設定部11、更に必要に応じて位置
目標値設定部12の各値をそれぞれ変更し、送り方向の
移動モードを変更する。
具体的には、送り方向の軸に関して、不感帯演算部18
におけるその不感帯幅を大きい値からほぼ零に近い小さ
い値に変更し、且つバネ定数乗算部19におけるそのバ
ネ定数を大きい値から零にすると共に、内口標値設定部
11におけるその力目標値を力制御による移動を可能に
する所要の値に設定することにより、移動モードを位置
制御のモードから力制御のモードに切換える。この場合
、移動モード変更部27は、位置目標値設定部12の送
り方向の軸に関する位置目標値が力制御の状態では使用
されないので、そのまま位置制御モードによる移動の値
を計算している状態に保持されても良い。しかし、通常
、送り方向の軸に関し位置制御モードで行われていた移
動計算は中止される。
なお、第1図において便宜的に内口標値設定部11、位
置目標値設定部12、不感帯演算部18、バネ定数乗算
部19の各設定値を変更するための信号を与える信号線
を、制御方向変更部24と移動モード変更部で共用させ
ているが、別々に設けることも可能である。
次に、前記構成を有する工作機械本体1及び制御装置1
0の動作について説明する。特にワークコーナー部にお
ける倣い制御における動作を説明する。
先ず、制御装置10による一般的な制御動作を説明する
。工作機械本体1にxy子テーブル上のワーク表面を倣
って表面研磨等を行わせる曲面倣い動作を実行させた場
合、工作機械本体1の2テーブル6に取り付けた手先効
果器9には反力としての力が加わり、この力はリスト部
の力センサ8で検出される。検出された力は力センサ8
に固定された、センサの変形中心を原点とするセンサ座
標系の値になっているので、この値を、力演鼻部15に
よって、手先効果器9の適当な場所を原点とし且つ手先
効果器9と共に移動する手先座標系(基準座標系)の値
に変換する。更に、力演鼻部15では、手先効果器5の
重力分を差し引いて重力補償を行い、重力の影響を除去
する。こうして得られた力1は、内口標値設定部11か
らの内口標値frと比較され、減算器13で力偏差Δf
が算出される。
一方、位置については、モータ3に付設されたエンコー
ダ4から出力される値に基づき位置演算部16によって
手先位置pを演算する。この手先位置は手先座標系の原
点位置を基準にしている。
位置演算部16で得られた位置pは、位置目標値設定部
12で設定された目標位置prと比較され、減算器14
で位置偏差Δpが計算される。
上記の力偏差Δfと位置偏差Δpは、位置・力制御演算
部17に入力され、位置・力制御演算部17において前
述したように仮想コンプライアンス制御演算が行われ、
速度指令値マが出力される。
この速度指令値Vは工作機械本体1において作業を実行
させるための指令値である。速度指令値は、モータ速度
演算部22でモータ3の回転速度に変換され、サーボア
ンプ23により当該回転速度でモータ3が動作するよう
に制御を行う。実際は、モータ3でxyテーブル5と2
テーブル6を移動させることにより、ワークと手先効果
器9の相対位置を変化させてワークの移動動作を行わせ
且つワークに対する押付は力を生じさせる。
次に前記制御装置10によるワークコーナー部における
倣い制御を前記第1図と第2図乃至第4図に基づいて説
明する。第2図はコーナー部を含むワーク表面の研磨作
業において制御状態を変更するための手順を示すフロー
チャート、第3図はコーナー部の手先効果器9による作
業状態を示す斜視図、第4図はzx平面内において送り
方向での位置制御モードと力制御モードの変更と、コー
ナー部における押付は方向と送り方向の変更とを説明す
るための図である。なお、第2図の制御手順は一例であ
って、基本的な制御状態の変更の仕方を示している。
第3図において、手先効果器9は研磨用振動工具9aを
備え、ワーク30の直角の角度を有するコーナー部付近
の表面を矢印Aの方向に移動しながら研磨作業を行う。
従って手先効果器9はコーナー部の境界線31を境に隣
合う壁部表面32゜33を連続的に研磨する。第3図中
に示された座標系から明らかなように、手先効果器9は
表面32ではX軸方向に沿って移動しながらZ軸方向に
押付は力が与えられ、表面33では2軸方向に沿って移
動しながらX軸方向に押付は力が与えられる。その関係
を明確に示したのが第4図である。
第4図において、表面32上に存する状態Bの振動工具
9aは2軸方向に力fが与えられ、X軸方向に速度Vが
生じている。また、表面33上に存する状態Cの振動工
具9aはX軸方向に力fが与えられ、z軸方向に速度V
が生じている。このように、振動工具9aは、表面32
上では押付は方向が2軸方向且つ送り方向がX軸方向の
第1の制御方向(状態B)にあり、表面33上では押付
は方向がX軸方向且つ送り方向が2軸方向の第2の制御
方向(状態C)にある。従って、研磨用振動工具9aが
状態Bから状態Cに移るワークコーナー部の研磨作業で
は、制御装置10における制御状態も第1の制御方向か
ら第2の制御方向に変更する必要がある。このような制
御方向変更の制御の下で、振動工具9aは、位置PL、
P2.P3の順序で移動していく。かかるコーナー部に
おける制御方向の変更は前記制御方向変更部24によっ
て行われる。
次に、コーナー部の境界線の位置P2の直前の位置P4
は、送り方向であるX軸方向に関し位置制御モードが力
制御モードに切換わる位置である。
このワークコーナー部の倣い制御では、振動工具9aが
コーナー部の表面33に衝突する直前の位置P4で送り
方向の制御を位置制御モードから力制御モードに変更し
て、送り方向について力制御モードで表面33に接触さ
せる。位置P4についての位置情報は予め教示作業等に
おいて教示させるようにする。位置P4での送り方向に
関する位置制御モードから力制御モードへの移動モード
の変更は移動モード変更部27によって行われる。
なお、上記においてxy座標系は第1図のxy子テーブ
ル上に固定された座標系を使用する。X軸とy軸の方向
の移動については実際はxy子テーブルが動くのである
が、説明の便宜上第3図と第4図に示したように手先効
果器9が移動するように仮定して説明する。
次に、第1図乃至第4図に基づいて制御方向変更部24
と移動モード変更部27を含む制御装置10による制御
状態変更の基本的変更例について説明する。
手先効果器9がワーク30の表面32を研磨する第1の
制御状態(第4図中の状態B)では、X軸方向は、不感
帯演算部18の不感帯幅Wxを大きくして力のフィード
バックをな(し且つバネ定数乗算部19のバネ定数kx
を大きくして位置制御モードにすると共に、速度Vで移
動するように位置目標値設定部12の位置目標値lpt
を時々刻々計算して出力する。一方、前記第1の制御状
態で2軸方向は、不感帯演算部18の不感帯幅Wzを0
(又は小さく)にし且つバネ定数乗算部19のバネ定数
k ’zを0にして位置のフィードバックをなくシ、力
制御モードにすると共に、押付は力fで押し付けられる
ように内口標値設定部11で内口標値frを設定し出力
する。また、X軸方向における内口標値fuと2軸方向
における位置目標値については特に値を指定する必要は
なく、任意の値を設定することができる。例えば内口標
値の場合、0でも、frのままでもよい。位置目標値の
場合、経路の目標値を設定しているが、別の値であって
もよい。このように、第2図のステツプ40に示される
ように第1の制御状態に基づいて表面32における手先
効果器9の押付は方向及び送り方向の設定がなされる。
第2図中、ステップ40における各設定の内容は、注釈
S、に示される。注釈S1において“−”は任意の値が
設定されることを示す。従って、第1の制御状態の設定
によれば、手先効果器9は第4図に示されるように表面
32を押付は力fで研磨しながら、ワークコーナー部の
表面33に向かって所定の速度でX軸方向に送られる(
ステップ41)。表面32における手先効果器9の研磨
作業は本発明の前提となる従来から提案されている自動
的な研磨作業である。
上記のように、手先効果器9が表面32の上でX軸方向
に速度Vの位置制御モードで送られ且つ2軸方向に押付
は力fの力制御モードで押付けられながら倣い動作して
いる間、移動モード変更部27は次のように動作する。
移動モード変更部27は位置演算部16の出力を取込ん
で手先効果器9の位置を監視し、その位置が予め設定さ
れた位置P4に到達したか否かを判定する(ステップ4
2)。判定がNOである時はステップ41.42を繰り
返す。手先効果器9が位置P4に到達すると、制御の手
順はステップ42からステップ43に移行し、このステ
ップ43において移動モード変更部27は送り方向の制
御モードを位置制御モードから力制岨モードに変更する
。そして次のステップ44では、手先効果器9は表面3
2の上でコーナー部に向って押付は動作及び力制御モー
ドによる送り動作で移動する。なおステップ43におけ
る変更内容は注釈S2に記載される。
ここで、ステップ44における力制御モードによる移動
について説明する。この実施例の如く位置・力制御演算
部17で位置・力制御により速度指令値を算出して制御
する力制御においては、力制御が行われる方向に物体が
なく拘束されない状態である場合には、内口標値設定部
11で設定された内口標値に応じた速度で手先効果器9
を移動させることができる。第1図において、移動モー
ド変更部27の出力する変更指令信号に基づきX軸方向
に関しその不感帯幅を0、バネ定数を0にすると共に内
口標値をf”tとして適当に与えると、送り方向は力制
御モードに設定される。そして、この力制御の状態にお
いて送り方向についてワークから反力を受けない場合に
は、送り方向の速度指令値はコントローラゲインkcと
上記の如く設定された内口標値との積で与えられ、この
ため手先効果器9は当該速度で移動することになる。
つまり、送り方向において位置P4で位置制御モードか
ら力制御モードに変更されたとしても、手先効果器9は
送り方向(X軸方向)において内口標値設定部11に設
定された適当な値の内口標値に基づき所要の速度で移動
することができる。このような力制御モードによる移動
では、移動方向に物体が存在した時、その物体に手先効
果器9が接触したとすると、手先効果器9は制御装置1
0による力制御に基づき設定された内口標値となるよう
に制御された状態で止まることになる。従って、手先効
果器9がコーナー部で他の壁面に当接したとしても大き
な衝撃を受けることなく、手先効果器等を含む工作機械
を安全に保持した状態で、次の制御方向変更の制御を実
行し研磨作業に移ることができる。このような力制御に
よる移動に比較して、位置制御モードによる移動では手
先効果器9とコーナー部の表面33はまともに衝突して
しまうため、移動速度が大きい場合には過大な力が発生
し、その結果ワークの一部又は手先効果器9が破損する
おそれがある。本実施例の力制御モードによる移動の場
合にはこのようなことは全く起こらない。
上記の如く第4図において、位置P4からコーナー部ま
での間は力制御モードによる移動が行われる。この移動
において、内口標値設定部11に設定される内口標値f
−tは可能な限り小さく設定することにより移動速度を
小さく設定し、コーナー部における衝撃力を小さくする
ことが望ましい。
次いで、制御方向変更部24の力判定部25は力演鼻部
15の出力において手先効果器9の送り方向であるX軸
方向において生じる力を検出し(ステップ45)、送り
方向の力が設定値f。より大きくなったか否かを監視し
ている(ステップ46)。送り方向の力が設定値f。よ
りも小さい間、すなわち第4図のBで示される状態の時
はステップ44.45.46を繰り返し、手先効果器9
はX軸方向へ所定速度で送られていく。
手先効果器9の振動工具9aが表面33に当接すると、
送り方向であるX軸方向についての力がf、よりも大き
くなる。すると、ステップ46の判定によってステップ
47に移り、手先効果器9が表面33を研磨する第2の
制御方向状態に設定され、押付は方向及び送り方向が変
更される。第2の制御方向では、X軸方向は、不感帯演
算部18の不感帯幅Wxが0(又は小さく)及びバネ定
数乗算部19のバネ定数kxが0の前記力制御モードが
維持されると共に、押付は力fで押付けられるように内
口標値設定部11で右目標値f「を新たに設定される。
一方、第2の制御方向で2軸方向は、不感帯演算部18
の不感帯幅Wzを大きくし且つバネ定数乗算部19のバ
ネ定数kzを大きくして位置をフィードバックさせ、位
置制御のモードにすると共に、速度Vで移動するように
位置目標値設定部12の位置目標値zrを時々刻々計算
して出力する。前述と同様に、z軸方向における右目標
値fr!とX軸方向における位置目標値prxについて
は特に値を指定する必要はなく、任意の値が設定される
。第2図中、ステップ47における各設定の内容は、注
釈S、に示される。
上記の如くステップ47において制御方向が変更されて
、押付は方向及び送り方向が変更されると、第2の制御
方向に基づいて手先効果器9は、第4図で説明された通
り、X軸方向を押付は方向、z軸方向を送り方向として
表面33を研磨しながら移動する(ステップ48)。ス
テップ49では予め設定された研磨作業が終了したか否
かが判定され、終了しない場合にはステップ48を継続
し、作業が終了した場合には、ワークコーナー部の倣い
制御は終了する。
上記において、制御方向変更部24によって行われる押
付は方向と送り方向の変更に係る時間は、移動モード変
更部27を備えるために、それほど短時間である必要は
ない。つまり、移動モード変更蔀27の作用によってコ
ーナー部に衝突する直前に移動方向が力制御モードにな
っているため、コーナー部で押付は方向と送り方向との
切換えが多少遅れても移動方向の力は力制御モードの移
動時に設定された右目標値f’rで制御されており、不
都合は生じない。
なお上記の実施例において、各軸の不感帯幅、バネ定数
、右目標値、位置目標値のそれぞれの設定値は、前記の
値に限定されるものではなく、実行しようとする制御の
目的に応じて任意に変更することができるものである。
次に第5図に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
この実施例では、位置・力制御演算部17がハイブリッ
ド制御を実行するように構成され、本発明に係るワーク
コーナー部の倣い制御装置はハイブリッド制御にも適用
できることを示すものである。そのため第1図に示され
た位置・力制御演算部17の構成とは部分的に異なり、
不感帯演算部18の代りに制御スイッチ(Sf)118
が配設されると共に、バネ定数乗算部19の前段には制
御スイッチ(Sp)119が配設され、制御スイッチ1
19はバネ定数乗算部19に直列的に接続されている。
その他の基本的構成は第1図に示された構成と同じであ
る。また、制御方向変更部24及び移動モード変更部2
7のそれぞれから出力される変更指令信号は、必要に応
じ内口標値設定部11、位置目標値設定部12、バネ定
数乗算部19、制御スイッチ118,119に供給され
、それぞれにおいて設定される所定の各値を変更し得る
ように構成されている。制御スイッチ118.119の
それぞれのSf、Spは下記の通り対角行列を表す。
上記5lll〜S、、、S□〜S□はそれぞれ1又は0
の値をとる。上記のハイブリッド制御の構成における制
御動作を、前記実施例による仮想コンプライアンス制御
と比較し対応させて説明する。
X軸方向に移動しながら2軸方向に押付は力が与えられ
ている時(第4図の状態B)には、制御スイッチ118
はSl、とSfvはO,S、、は1の状態に設定され、
制御スイッチ119はS pxと897は1、S□はO
の状態に設定される。この制御状態ではX軸方向におい
て位置制御、z軸方向において力制御が行われる。
次に表面32の上をコーナー部に向かっている間に移動
モード変更部27が位置演算部16の出力する位置信号
に基づき設定位置P4を検出すると、移動モード変更部
27は制御スイッチ118のS Lxを1、制御スイッ
チ119のS□を0にする共に右目標値設定部11にお
けるX軸に関する設定値を第1実施例で説明した前記所
要の値に変更する。かかる移動モード変更部27による
変更制御動作により、設定位置P4からコーナー壁面ま
での間は、送り方向について力制御による移動が行われ
ることになる。
そして第4図に示されるCの状態になる前のコーナー部
を通過する時点で、送り方向(X軸方向)の力を監視す
る制御方向変更部24が、前述したように送り方向に関
し所定の力を検出し、この検出を条件に制御方向を変更
するための指令信号を出す。これにより、制御スイッチ
118はS11を1、SoとS1mを0の状態に設定さ
れ、制御スイッチ119はS□を0、S ayとS p
gを1の状態に設定される。S ItとS pfについ
てはコーナー部の直前の位置P4で変更された値がその
まま維持される。そのため、前記状態CにおいてはX軸
方向において本来の押付は動作のための力制御、Z軸方
向において位置制御が行われる。なお、制御方向変更部
24からの指令信号は右目標値設定部11とバネ定数乗
算部19と位置目標値設定部12にも与えられる。これ
らの要素の状態制御は第1実施例と同様に行われるもの
とする。
第1実施例では位置制御と力制御の切換えを不感帯の幅
とバネ定数を変更することで行ったが、前述のように本
実施例では制御スイッチ118゜119の対角成分の値
を変更して各軸に関しカフィードパックループと位置フ
ィードバックループを切換えることによって行うことが
できる。なお本実施例では、位置制御と力制御の切換え
は基本的に制御スイッチ118.119で行われるから
、バネ定数乗算部19の状態を変更する必要性は必ずし
もない。従って各軸のばね定数は所定値に設定しておく
こともできる。
次に第6図と第7図に基づいて本発明の第3実施例を説
明する。第6図において、構成要素として第1図に示さ
れた構成に更に座標変換部51゜52.53が追加され
る。座標変換部51は力演鼻部15と減算器13の間、
座標変換部52は減算器14とバネ定数乗算部19との
間、座標変換部53は特性補償演算部21とモータ演算
部22との間にそれぞれ配置される。第6図中において
、2点鎖線り、の右側領域はセンサ座標系の領域であり
、2点鎖線L1とL2の間の領域は基準座標系の領域で
あり、2点鎖線L2で囲まれる領域は任意座標系の領域
である。上記の座標変換部51゜52.53は任意座標
系で位置と力の制御演算をを行うためのものである。座
標変換部51は、力演鼻部15で演算された力をxyテ
ーブル5上に固定された基準座標系の値かC手先効果器
9の先端を原点とし、方向のみを回転した任意座標系の
値に変換する。座標変換部52は、減算器14で得られ
た位置の偏差を任意座標系の値に変換する。
座標変換部53は、位置・力制御演算部17で得られた
任意座標系における指令速度値を基準座標系における値
に変換する。本実施例では、制御方向変更部24の変更
指令出力によって、座標変換部51.52.53の各変
換値と位置目標値設定部12の値を変更して制御方向、
すなわち押付は方向と送り方向を変更する。また移動モ
ード変更部27は、同じく座標変換部51,52.53
の各変換値と右目標値設定部11と必要に応じて位置目
標値設定部12の多値を変更して、コーナー部の手前の
所定の位置で送り方向に関し位置制御モードを力制御モ
ードに変更する。制御方向変更部24と移動モード変更
部27の各構成及び制御装置のその他の構成については
、第1図で説明した構成と同じであり、同一の要素には
同一の符号を付している。
次に上記構成を有する制御装置の作用について説明する
上記座標変換部51.52.53は手先効果器9の先端
を中心に座標系を回転することができ、前述した通り、
位置と力の制御を任意方向の座標系で行うことを可能に
するために設けられた。これによって、ワークを倣う場
合通常ワークの法線方向に押付け、接線方向に移動させ
るのが望ましいので、xy子テーブルに固定された座標
系に対して傾いた斜面を有するワークや、複雑な形状で
その法線方向が変化するようなワークを倣う場合におい
て、座標系を回転して常にワークの法線方向に押付け、
且つ接線方向に送れるように座標変換を実行するための
ものである。
ここで、座標変換部51,52.53で実行される回転
変換について更に詳しく説明する。基準座標系から見た
任意座標系の座標軸の単位ベクトルを” *  Ji 
+  mci とすると、3次元ベクトルUの任意座標
系での表現U!は、 ui=(ia、ja、kg)Tu となる。ここで、Tは転置行列を表す。すなわち、座標
変換行列は、原点が動かずに回転のみを行う場合は、←
is、ja、ka)Tで表すことができる。
一方、座標変換部53は任意座標系から基準座標系への
変換であり、上記の式を変形してu= [(ia、ja
、kg)T]−”usとなり、[(Ma、ja、1g)
”]−’=(i!。
jx、ka)となる。このように座標変換部51゜52
.53での座標変換は、任意座標系の座標軸の単位ベク
トルで与えることができる。工作機械本体1にワーク表
面を倣って表面研磨等を行わせる曲面倣い動作をさせる
場合には、任意座標系として手先効果器9の先端を原点
としてワーク表面の法線及び接線を座標軸とするワーク
表面座標系を与える。この場合、ワーク表面座標系への
座標変換(座標変換部51.52)又はワーク表面座標
系からの座標変換(座標変換部53)の変換行列にはワ
ーク表面の法線と接線の単位ベクトルを使用する。この
ような単位ベクトルは、手先が移動しようとする曲面に
沿って順次その値を内部の記憶部にストアしておくこと
により与えることが可能である。
次に上記第3実施施例による移動モード変更部27によ
る移動時の制御モードの変更動作と制御方向変更部24
による押付は方向及び送り方向の変更動作について説明
する。第7図は第5図に示した研磨作業状態図に類似し
た図である。61は研磨用振動工具であり、手先効果器
9の先部に取り付けられている。ワーク30は鈍角の角
度を形成する2つの表面62.63を有している。振動
工具61はワーク30のコーナー部を通過して表面62
.63を順次研磨する。コーナー部の手前で送り方向に
ついて位置制御モードから力制御モードに変更するため
の移動モード変更部27にょる変更動作が行われ、更に
コーナー部を通過する際に座標等の変換が行われる。表
面62を研磨する状態りは、第4図で説明した状態Bと
同じであり、ワーク30の表面62の法線方向に力fで
押付け、接線方向に速度Vで送っており、座標系は接線
方向をX軸、法線方向を2軸としている。また、X軸方
向及び2軸方向の不感帯、バネ定数、位置目標値、右目
標値の設定は第4図のBの場合と同様である。
手先効果器9の振動工具61がコーナー部手前のP4の
位置に到達すると、この位置は前述の通り移動モード変
換部27によって検出され、この移動モード変換部27
の変換指令によって第1実施例の場合と同様に位置P4
で送り方向について位置制御モードから力制御モードに
変換され、手先効果器9の振動工具61は力制御モード
でコーナー部に向かって移動する。
コーナー部に来ると、送り方向(X軸方向)の力がf。
よりも大きくなり、制御方向変更部24の力判定部25
がこの状態を検出し、これを受けて変更指示部26が変
更指令を出して、座標変換部51,52.53の変換行
列と位置目標値設定部12の設定値を変更し、振動工具
61の押付は方向と送り方向を変更する。
上記の座標変換部51,52.53はその単位ベクトル
を表面63の接線及び法線の各方向に変更する。これら
の値は予め与えられることにより記憶部にストアしてお
くこともできるし、また振動工具61の接触面の傾斜角
を与えたり又は教示時に表面63の2点に手先効果器9
を接触させ傾斜角を自動的に算出させることにより、演
算装置で自動的に逐次算出させるように構成することも
できる。また、位置目標値設定部12は、表面63の研
磨作業においては前記実施例と同様に、振動工具61が
速度Vで移動するよう位置目標値を時々刻々計算し設定
値として出力する。なお、X軸方向の制御モードは移動
モード変更部27によってP4の位置から力制御モード
になっているので、X軸方向に関しては制御方向変更時
において、その不感帯幅とバネ定数を大きくするよう不
感帯幅演算部18とバネ定数乗算部19の値を変更し、
位置制御モードに設定する。またこの時力目標値設定部
11の設定値は何でも良いが、通常0の値に設定する。
以上の制御方向変更部24による変更動作によって、振
動工具61の研磨作業の状態が変更され、振動工具61
は、表面63の接線方向をX軸、法線方向を2軸とした
座標系において、法線方向であるz軸方向に押付は力を
生じながら、且つ接線方向であるX軸方向に速度Vで移
動して、ワーク表面63を倣っていく。本実施例の場合
には、コーナー部のなす角度が直角に限定されないので
、特に非直角のコーナー部に最適である。ただし、この
実施例においては振動工具61の接触面の角度をコーナ
ー部の傾斜角度に対応させて傾斜を持たせであるが、こ
の構成は必ずしも必要ではなく、目的に応じてその周辺
の構成を適宜に変更することができる。
次に本発明の他の実施例を第8図に従って説明する。こ
の図では特に特徴のある要部のみの構成を取出して示し
ている。その他の構成は第1図に示された構成と同じで
ある。特徴的な点は、移動モード変更部27で移動モー
ドを変更する位置を位置演算部16の出力する位置信号
に基づいて検出するのではなく、近接スイッチ等の近接
センサ70の検出信号を用いて検出するように構成した
点である。この近接センサは、工作機械本体1のアーム
等や手先効果器9の適当な箇所に取付けられる。この近
接センサ70の出力信号によってコーナー部の手前の位
置を検出し、送り方向の移動モードを変更する。
上記実施例の有利な点は、コーナー部の側壁面との距離
を直接的に計測することができるので、モード変更する
位置をティーチングする必要が無く、ワークの据付誤差
や工具の磨耗等による誤差の影響を受けることがないた
め動作が確実となり、位置P4とコーナー部の距離を短
くとることも可能となる。
また本発明では、送り方向の力制御モードを、力の偏差
に比例した速度指令値を出すことにより行うが、その意
味するところは力のフィードバックがない非接触状態で
右目標値に応じた速度で移動する制御系を構成するもの
である。この制御系の中には、力偏差に応じた位置増分
ΔXを計算して位置制御系の目標値を順次に加算してい
くものや、速度フィードバック或いはこれに類したフィ
ードバックを有するトルク制御系を用いるものなど、種
々な形態が含まれる。
前記の各実施例では3自由度の工作機械を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、多
自由度の産業用ロボットに適用できるものである。
また前記の各実施例の説明において、y軸方向の動きに
ついては説明の便宜上できる限り触れないようにした。
しかしながら、第4図において、例えばワークの表面3
2を表面33に向かって移動する手先効果器9が表面3
3に当った後、境界線31に沿ってy軸方向に進む場合
、或いは表面33に当った後先きた経路を戻る場合など
もある。
上記第1の例の場合には、y軸方向が送り方向になるの
で位置制御が行われ、X軸方向及び/又はz軸方向につ
いて力制御が行われることになる。
従って、このような場合には、前述した制御方向変更部
24の変更指令に基づきx、y、zの各軸に関し手先効
果器の動作を定める所要の位置と力の制御が行われる。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、本発明によれば次のよう
な効果が生じる。
力制御が要求される研磨等の作業のための多自由度工作
機械において、ワークに直角又は非直角の角度を有した
コーナー部が存在したとしても、コーナー部の手前で力
制御モードに切換えて力制御モードで移動するようにし
たため、手先効果器がコーナー側壁面で過大な力を受け
ることなく、従ってコーナー部でワークや工具等に損傷
を与えることなく、ワークを連続的に且つ滑らかに倣い
、研磨等の作業を行うことができる。また、コーナー部
を検出し手先効果器の押付は方向と送り方向を変更する
ように構成したため、コーナー部を含むワーク面を円滑
に研磨等することができる。更に、接触時のコーナー側
壁面への押付は力は、力制御モードにおける移動で設定
された右目標値により与えられるので、自由に選択する
ことができ、容易に最適の接触状態に制御することがで
きる。
上記のようにワークのコーナー部を連続的に且つ滑らか
に研磨等することができるようになったので、力制御が
必要とされる作業を行う多自由度工作機械を完全に自動
化することができる。
また制御方式に仮想コンプライアンス制御やハイブリッ
ド制御が適用された工作機械では、各軸ごとに制御のモ
ードが異なる場合においても、コーナー部において手先
効果器の押付は方向と送り方向を変更するとき、押付は
方向と送り方向における仮想コンプライアンス制御等の
設定状態を保持しつつ作業状況の変更に応じて押付は方
向と送り方向を変更することができる。
更に、座標変換部に設定された変換行列を利用して手先
効果器の押付は方向と送り方向を変更するように構成さ
れた倣い制御装置によれば、直角以外の角度を有するコ
ーナー部であっても倣い動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るワークコーナー部の
倣い制御装置が適用された工作機械とその制御装置を示
す構成図、第2図は移動モード変更部と制御方向変更部
による基本の変更方法を示すフローチャート、第3図は
コーナー部における作業用ツールの移動状態を説明する
ための斜視図、第4図はコーナー部における各表面にお
ける押付は方向と送り方向を示す説明図、第5図は本発
明の第2実施例に係るワークコーナー部の倣い制御装置
が適用された工作機械とその制御装置を示す構成図、第
6図は本発明の第3実施例に係るワークコーナー部の倣
い制御装置が適用された工作機械とその制御装置を示す
構成図、第7図は第3実施例における第3図と同様な図
、第8図は本発明の他の実施例を示す要部構成図である
。 〔符号の説明〕 1・・・・・・工作機械本体 2 ・ − 3−・ 4 ・ ・ 8 ・ ・ 9 ・ ・ 011 11 ・ 12 ・ 13゜ 5− 16 ・ 711 18 @ 19 ・ 21 ・ 22 ・ 24 ・ 25 ・ 26 ・ ・ロボット機構部 ・モータ 嶋エンコーダ ・力センサ ・手先効果器 ・制御装置 ・右目標値設定部 ・位置目標値設定部 0 ・減算器 ・力演鼻部 ・位置演算部 ・位置・力制御演算部 ・不感帯演算部 ・バネ定数乗算部 ・特性補償演算部 ・モータ速度演算部 ・制御方向変更部 ・力判定部 ・押付は方向及び送り方向変更指 27 ・ ・ ・ ・ 30 ・ ・ ・ − 33゜ 52゜ 32゜ 70 ・ 51゜ 承部 ・移動モード変更部 ・ワーク 62.63 ・ワーク表面 3 ・座標変換部 ・近接センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ワーク面に設定された押付け力で押し付けられて
    所定作業を行いながら前記ワーク面上を移動する手先効
    果器と、前記手先効果器に加わる力を検出する力検出手
    段と、前記手先効果器の押付け力と移動を制御するため
    の制御手段であり、前記力検出手段の検出した力と目標
    とする力との偏差により移動速度を決める力制御手段を
    含む前記制御手段とを備え、第1の面と第2の面によっ
    て形成されたコーナー部を有するワークの前記コーナー
    部を含むワーク面に対して前記所定作業を行う少なくと
    も2自由度を有する多自由度作業機械において、前記コ
    ーナー部の手前の位置で移動方向に関し位置制御モード
    から力制御モードに変更し、コーナー部に向って前記手
    先効果器を力制御モードで移動させる移動モード変更手
    段を備えることを特徴とするワークコーナー部の倣い制
    御装置。
  2. (2)請求項1において、前記力検出手段の検出した手
    先効果器の移動方向の力が設定値よりも大きいか否かを
    判定し、前記移動方向の力が設定値よりも大きいときに
    手先効果器の押付け方向と移動方向を変更する制御方向
    変更手段を備えることを特徴とするワークコーナー部の
    倣い制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109366095A (zh) * 2017-12-06 2019-02-22 苏州新代数控设备有限公司 随刀具自动更换的加工系统及其方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109366095A (zh) * 2017-12-06 2019-02-22 苏州新代数控设备有限公司 随刀具自动更换的加工系统及其方法

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