JPH03111015A - 真空掃除機用騒音低減装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は真空掃除機（電気掃除ｍ）の騒音低減装置に関
する。

〔従来の技術〕

真空掃除機は、モータでファンを駆動して吸い込み口か
ら空気とともに塵埃を吸引し、フィルタバッグ内に塵埃
を分離捕捉した後の空気を排気口から放出するように構
成されている。

このような真空掃除機にあっては、モータおよびファン
から発生する騒音が問題であり、掃除機−の騒音低減に
関しては従来より種々の工夫が提寓されている。

従来の騒音低減方法としては、例えば、モータやファン
などの回転部品の精度を向上させることによりアンバラ
ンスに起因する振動音を低減する方法、あるいは、騒音
発生源であるモータおよびファンを遮音性に優れたボッ
クスで包む方法などがあった。

〔発明が解決しようとする技術的課題〕しかし、上記回
転部品の精度向上による方法では、製造コストとの関係
もあって、騒音を大幅に低減することはなかなか困難で
あった。

また、上記遮音性に優れたボックスでモータやファンを
包む方法では、排気用の開口は必要であり、該開口まで
塞ぐわけには行かないので、そこから音が漏れ、騒音を
格段に低減させることはできなかった。

さらに、より遮音性に優れた遮音ボックスを使用するほ
ど、掃除機騒音における排気用の開口の影響が大きくな
り、排気口からの騒音を低減することが重要になる。

しかし、これまでの騒音低減方法の中には、排気口から
の騒音を低減するのに適した方法は無かった。

排気口からの騒音を低減するため、例えば、折れ曲がっ
た長いダクトを用いるなどの方法が提案されているが、
このような方法では、必要スペースが多くなり、掃除機
が大型になってコストも嵩むことになり、実施するのに
通した方法ではなかった。

本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされ
たものであり、掃除機の大型化やコストアップを生じる
ことなく、排気口からの騒音を効果的に低減し得る真空
掃除機用騒音低減装置を提供することを目的とする。

〔課題解決のための手段〕

本発明は、真空掃除機の排気口を、長さの異なる複数の
通路群から成る排気案内手段で構成することにより、掃
除機の大型化やコストアップを生じることなく、排気口
からの騒音を効果的に低減し得る真空掃除機用騒音低減
装置を提供するものである。

〔作用〕 排気口より放射される音波は、長さの異なる複数の通路
を通過させることにより互いに位相差を住じさせること
ができ、１／２波長がこの位相差と略一致する周波数成
分は相互干渉によって打ち消され、減音されることにな
る。

したがって、減音したい周波数領域に対応する長さの差
を有する複数の通路を形成しておくことにより、騒音低
減効果を高めることができる。

〔実施例〕

以下図面を参照して、本発明を具体的に説明する。

第１図は本発明による真空掃除機用騒音低減装置の一実
施例の模式的縦断面図である。

第１図において、掃除機本体（ハウジング）ｌの内部に
は、モータ２および該モータによって駆動されるファン
３が取付けられており、吸い込み口４から吸引される空
気は、塵埃捕捉用のフィルタ５を通過した後、排気口６
から外部へ排出される。

前記真空掃除機のモータ２およびファン３から発生した
音は、遮音性の良いケーシング（掃除機本体）１を用い
た場合、その殆どが前記排気口６および前記吸い込み口
４から周囲に放射され、騒音の要因の大半は排気口６か
らの放射音が占めている。

本発明は、騒音の主要源である排気口６からの放射音を
効果的に低減しようとするものである。

本発明による真空掃除機用騒音低減装置は、排気口６よ
り放射される音が長さの異なる複数の通路を通過するこ
とにより生じる位相差によって、所望の周波数帯域の相
互干渉で騒音を低減するものである。

すなわち、本発明は、真空掃除機の排気口６を、長さの
異なる複数の通路＃６ｉ、６．．６＆から成る排気案内
手段で構成した真空掃除機用騒音低減装置により、装置
の大型化およびコストアップを生じることなく、該真空
掃除機の騒音を効果的に低減するものである。

第１図において、通路６！より放射される音の行路ＬＡ
はＬ！Ｉ＋Ｌｉ！であり、通路６Ｊより放射される音の
行路り、はＬｊｌ＋ＬＪ！であり、通路６直より放射さ
れる音は、他の通路６ｊより放射される音に比べてり、
−Ｌ、の行路差を有する。

その場合に、２分の１波長がり、−Ｌ、となる周波数の
騒音成分は、干渉により、通路６Ｎより放射される騒音
と通路６ノより放射される騒音が打ち消し合うことにな
り、当該周波数の騒音成分が減音される。

同様に、通路６Ｊより放射される音と通路６により放射
される音との間の行路差り、−Ｌｋを上記り、−Ｌ、と
は異なる所定値に設定しておけば、２分の１波長がＬ　
ｔ　−Ｌ　＊となる周波数の騒音成分は、干渉により、
通路６ｊより放射される騒音と通路６により放射される
騒音との間で打ち消し作用が生じ、当該周波数の騒音成
分が通路６Ｊと６、とによって減音される。

このように、行路差が異なる複数の通路を用いることに
より、幅広い周波数域で干渉を発生させて、排気口６か
らの騒音を低減させることができもちろん、前述の通路
間の行路差は、その２分の１波長が、騒音中の音圧レベ
ルの高い周波数成分と一致するように選定することが好
ましい。

第２図は実際に製作した騒音低減装置から成る排気口６
の正面図であり、第３図は第２図中の線■−■に沿ワた
縦断面図であり、第４図は第２図および第３図の排気口
６を使用した真空掃除機用騒音低減装置を従来例と比較
して示すグラフである。

この場合の排気案内手段６は、８枚の長さの異なる板７
１．７□、７４．７４．７３．７６．７１．７８によっ
て形成された８つの通路６１．６□、６３．６１．６２
．６に、６？、６゜で構成されている。

各板７９．７□、７１．７４．７３．７１．７１．７゜
の長さは、長いものから順に、８５ｍ、７４ｍ５゜６４
ｍａ＋、５４■、４４閣、３４閣、２４閤、１４閣に選
定された。

また、各板７１．１ｚ、１３．７４．７２．７６．７９
．７、は、装着面（排気口６の開口面）８に対して、全
て同じ角度θ＝３０度で取付けられた。

第４図は、横軸に音波の周波数〔セ〕を取り、縦軸に音
圧レベルｒｄＢ　（Ａ）Ｊを取り、実線は第２図および
第３図に示した本発明を実施した排気口の騒音スペクト
ルの測定結果を示し、点線は同程度の開口面積を有する
従来の単なる開口から成る排気口の騒音スペクトルの測
定結果を示す。

測定場所は、排気口の上方１ｍの地点に選定された。

また、騒音計測は、ＪＩＳ−Ｃ９１０Ｂに基づいて行わ
れた。

第４図の測定結果から、本発明を実施することにより、
騒音レベルの高いＩＫＨｚより高い周波数域で、約５ｄ
Ｂ〜約２ｄＢの騒音低減効果が得られ、オーバーオール
では、従来例で６３．３ｄＢＡだったものが、本発明を
実施することにより６０．４ｄＢＡとなり、約３ｄＢＡ
の騒音低減効果が得られた。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなごとく、本発明の真空掃除機用
騒音低減装置によれば、真空掃除機の排気口を、長さの
異なる複数の通路群から成る排気案内手段で構成し、各
通路から放射される騒音に位相差を持たせ、お互いに干
渉させて、打ち消すように作用させるので、排気ダクト
を延長する場合のように大きなスペースを必要とせず、
掃除機の大型化やコストアップを生じることなく、簡単
な構成で排気口からの騒音を効果的に低減し得る真空掃
除機用騒音低減装置が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による騒音低減装置を備えた真空掃除機
の模式的縦断面図、第２図は本発明による真空掃除機用
騒音低減装置の一実施例の正面図、第３図は第２図中の
線■−■に沿った縦断面図、第４図は第２図の騒音低減
装置で排気口を構成した真空掃除機と従来の排気口を有
する真空掃除機との、騒音スペクトルの測定結果を示す
グラフである。 ｌ・・・−・掃除機本体、２・−・・・・−モータ、３
・−・・−・ファン、６・・・−・・・排気口、６ｉ、
６Ｊ、６ｍ−・−・−・・通路、Ｌｌ、 Ｊ１ Ｌ、・−・−・−行路長さ、 ６１． ６□−・・・・・− −・・６．−・・−・・−通路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）真空掃除機の排気口を、長さの異なる複数の通路
   群から成る排気案内手段で構成することを特徴とする真
   空掃除機用騒音低減装置。