JPH03110292A - 地山の固結方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 この発明は、トンネル等の掘さく工事において、地盤を
補強するための地山の固結方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、軟弱な地盤や崩壊性の地盤でトンネル等の地下空
洞を堀さくする場合、地山を補強して自立性を高め、崩
落を防止するために、薬液注入やロックボルト等が利用
されている。薬液注入工法はクローラジャンボ等に搭載
したドリフタやレグハンマ等のさく岩機で切羽天盤に沿
って注入孔をさく孔し、次に、この注入孔内にバッカを
挿入してセメントミルクや合成樹脂硬化剤等の固結用の
薬液をポンプで注入し、地山を固結強化させる。

しかし、地盤が悪い場合には、さく孔後パッカを挿入す
るまでの間に注入孔が崩壊してパッカの挿入が不可能に
なり、再さく孔が必要になることがある。そこで、中空
パイプ状の自穿孔ロックボルトをさく岩機に接続して注
入孔をさく孔し、さく岩機を切り離してロックボルトを
残置し、これに注入用のホースを接続してその中空孔か
ら薬液を注入する工法も提案されている（特開昭６３−
７４９１号公報参照）。

注入圧は地山の状態と工法によって異なり、５〜１５ｋ
ｇｆ／ｃＴ１で、比較的狭い範囲の亀裂を充填するもの
や、２００〜４００　ｋｇｆ／ｃＪで注入し、広い領域
の地山を固結させるものとがある。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の方法では、まず注入孔をさく孔し、さく孔終了後
薬液の注入を行うため作業に時間がかかリ、また、地山
の状態はしばしば変化するにもかかわらず、予め定めら
れた注入圧で注入を行うため、地山の状態変化に即応し
た地山の補強がなされないという問題がある。

この発明は、地山の補強におけるかかる問題を解決する
ものであって、作業時間を短縮し、且つ地山の状態変化
に即応して地山補強を行うことのできる地山の固結方法
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］ この発明は、注入ノズルを備えた中空ロッドを、スイベ
ルを備えたさく岩機に接続し、さく岩機でさく孔を行い
ながら注入ノズルから地山に固結用の薬液を注入すると
共に、地山の状態の変化に対応して薬液の注入圧を変化
させることにより上記課題を解決している。

〔作用］ さく孔を行いながら注入ノズルから地山に薬液を注入す
るため、さく孔の進行に伴って、コンド先端部付近の地
山に薬液が浸透して固結が進行し、さく孔が終了すると
注入も終了する。従って、作業時間が短縮される。また
、さく孔の途中で地山の状態が変化すると、その変化に
対応して注入圧を変化させるため、地山の状態変化に応
じて固結範囲が変化し、適切な地山の補強が行われる。

〔実施例〕

図面を参照し、この発明の詳細な説明する。

第１図は、この発明の地山の固結方法の一実施例の説明
図である。ここで、ブーム１に支持されたガイドシェル
２上にさく岩機３が搭載されており、このさく岩機３に
中空ロッド４を接続し、地山５にさく孔を行う。中空ロ
ッド４は第２図に示すように中空孔６を有するロッドで
あり、先端のビット７付近に注入ノズル８を備えている
。さく岩機３はスイベル９を備えており、このスイベル
９には、注入ポンプ１０から、圧力調整弁１１を介して
注入配管１２が接続されている。１３は薬液タンク、１
４は圧力計、１５は注入ポンプ１０と圧力調整弁１１と
を制御する制御装置である。

注入作業を行う場合、まずブーム１を駆動してガイドシ
ェル２を所定の位置と方向に設定し、次にさく岩機３を
駆動して、地山５へのさく孔を開始する。座ぐりが終わ
って、正規のさく孔状態に移行すると、注入ポンプ１０
を駆動して薬液を注入配管１２に吐出し、スイベル９を
介して中空孔６に送り注入ノズル８から地山５に注入す
る。さく孔径、さく孔長、固結用の薬液の種類（セメン
トミルク、合成樹脂硬化剤等）、注入圧力等は、掘さく
工法や地山の状態に合わせて予め設定されている。

さく孔の進行に伴って注入ノズル８の位置が前進し、薬
液の注入固結も進行する。所定距離のさく孔が終了する
と、所定範囲の注入も終了するため、最後に中空ロッド
４を残置固定させるための注入を行った後、注入ポンプ
１０を停止させ、さく岩機３を中空ロッド４から切離し
て後退させ、次のさく孔位置へガイドシェル２を移動さ
せる。

もし、さく孔の途中で地山の状態が比較的安定した地山
５Ａから、より崩壊性の大な地山５Ｂに変化すると、注
入範囲１６を拡大し、地山５Ｂの補強を強化しなければ
ならない。またそれと逆の場合もある。そこで変化の状
態に応じて制御装置１５から注入ポンプ１０と圧力調整
弁１１に制御指令を送り、注入圧を変化させる。この実
施例では、注入圧を５ｋｇｆ／ｃ＋＋１から６００　ｋ
ｇｆ／ｃｆｆｌまで変化させることができ、ＮＡＴＭ工
法のボルト打設、崩壊性地盤のフォアパイリング等に幅
広く利用することができる。また、中空ロッド４を残置
する代わりに、二重管ロッドと拡径ビットを用いてさく
孔し、ビットを縮径して内ロッドを引抜き、外管のみを
残置するように構成することもできる。

ロンド径は３０ｍｍφ〜１００鵬φのものを用いること
ができる。

〔発明の効果〕 この発明によれば、薬液の注入がさく孔作業と同時に行
われるため、別途注入作業を行う必要がなく、作業時間
が大幅に短縮される。また、さく孔の途中に地山の状態
の変化に応じて注入圧を変化させるため、地山の状態変
化に即応して固結範囲を変化させ、適切な地山補強を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の地山の固結方法の説明図、第２図は
中空ロッドの部分拡大断面図である。 図中、３はさく岩機、４は中空ロッド、５は地山、６は
中空孔、７はビット、８は注入ノズル、９はスイベル、
１０は注入ポンプ、１１は圧力調整弁、１２は注入配管
、１３は薬液タンク、１５は制御装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）注入ノズルを備えた中空ロッドを、スイベルを備
   えたさく岩機に接続し、該さく岩機でさく孔を行いなが
   ら前記注入ノズルから地山に固結用の薬液を注入すると
   共に、地山の状態の変化に対応して薬液の注入圧を変化
   させることを特徴とする地山の固結方法。