JPH0310930Y2 - - Google Patents

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JPH0310930Y2
JPH0310930Y2 JP9735685U JP9735685U JPH0310930Y2 JP H0310930 Y2 JPH0310930 Y2 JP H0310930Y2 JP 9735685 U JP9735685 U JP 9735685U JP 9735685 U JP9735685 U JP 9735685U JP H0310930 Y2 JPH0310930 Y2 JP H0310930Y2
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JP
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layer
wiping
urethane
thickness
foam
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JP9735685U
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Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はクリーンルーム内の微細な塵芥の拭き
取り作業に適する拭浄材に関する。
〔従来の技術〕
拭浄材として最も一般的なものは所謂雑巾とい
われているものであつて、その使用箇所は、濡れ
ても良く、かつ繊維や毳が出ても差し支えのない
所に限られ、電子機器、光学機器、医薬品等を取
り扱うクリーンルーム内での拭き取り作業や写真
工業での拭き取り作業には不向きである。
不織布や紙よりなる拭浄材もあるが、このもの
も使用時に繊維や毳が飛散するので、上記のクリ
ーンルーム内や写真工業での拭き取り作業には不
向きである。
そこで、繊維や毳が出るおそれのない軟質の合
成樹脂素材を拭浄材として用いることが試みられ
ている。この種の拭浄材には、従来、ポリビニル
ホルマール(PVF)やポリビニルアセタール
(PVA)等の合成樹脂よりなる軟質成形品が用い
られていた。
PVF及びPVAの拭浄材は、一度水に濡らして
から絞つた後の吸水性、滑性等に関して拭き取り
作業に適するが、PVF自体が脆くかつ破れやす
い特性を具備するので、拭き取り作業を行うとそ
の粉砕片が散らばりやすいという難点を持つてい
る。また、吸水状態では柔らかいが乾燥すると硬
くなるので含水状態で使用する必要があり、乾燥
状態での使用には不向きである。そのため、使用
箇所が水を着けて拭く所に限定され、微細の塵芥
を乾燥状態で取り除く必要があるクリーンルーム
内での拭き取り作業には使用できない。さらに、
PVF及びPVAの拭浄材はいずれも厚くすると高
価になるので、繰り返し使用を目的としない拭浄
材の特質を考慮し、その価格を安価に抑えるため
に実使用では薄くして使用している。しかし、薄
い拭浄材は拭き取り作業をしにくく、取り扱いに
くいという難点を生じる。また、多孔質の軟質ポ
リウレタンだけでは引裂強度が弱く、裂けたとき
に細片が離脱しやすい。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、従来の拭浄材が、繊維や毳を生じる
ためにクリーンルーム内や写真工業での使用に適
さなかつたり、乾燥状態での使用に適さなかつた
り、拭き取り作業の簡便性を確保しようとすれば
高価になつたりするという問題点を持つている点
を解決するもので、クリーンルーム内や写真工業
等での使用に適する安価な拭浄材を提供すること
を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案は、接着層
を介して第一層と第二層とが積層されてなる拭浄
材であつて、第一層が結晶化度15〜25%のシンジ
オタクチツク1,2−ポリブタジエン発泡体の薄
層の表面に滑性化処理を施してなり、第二層が多
孔質の軟質ウレタンの薄層よりなる点に要旨を有
する。
〔作用〕
上記手段によると、第一層が擦過によつて引き
裂かれにくい結晶化度15〜25%のシンジオタクチ
ツク1,2−ポリブタジエン発泡体の薄層よりな
るので、拭き取り作業時にその粉砕片が散らばつ
たり毳が生じる心配がなく、しかも第一層を形成
している上記発泡体は乾燥状態でも柔らかい。ま
た、第一層の表面には滑性化処理が施されている
ので拭浄材に要求される適度の滑性が確保され
る。さらに、第二層が多孔質の軟質ウレタンの薄
層よりなるので手で握つたときのボリユーム感に
富み、かつ、この第二層によつて第一層が補強さ
れる上、拭浄材全体に要求される吸水性・保水性
が確保される。そして両層が奏する上記作用の相
乗的効果によつて拭き取り作業がしやすくなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。第1図は本考案の実施例による拭浄材1の外
観斜視図である。同図から明らかなように、拭浄
材1はコーナー部2…をアール状にしている。こ
のようにしておけば拭き取り作業中にコーナー部
がひきちぎられることがなく、その粉砕片が散ら
ばらない利点がある。
第2図は同拭浄材1の拡大部分断面図である。
同図において、3は第一層、4は第二層、5は接
着層をそれぞれ示している。
第一層3は結晶化度15〜25%のシンジオタクチ
ツク1,2−ポリブタジエン発泡体の薄層の表面
に滑性化処理を施してなる。6は表面処理層を示
す。上記発泡体の薄層は擦過によつてもなかなか
引き裂かれない性質を備える。また、該薄層の表
面に施された表面処理層は拭き取り作業時の滑り
を良くするので、その適度の滑性によつて第一層
3に引つ掻き傷を生じにくくし、その引つ掻き傷
からの粉砕を生じにくくする。第一層3を形成す
る上記発泡体の発泡倍率は3〜15倍程度、好まし
くは5〜10倍であることが望ましい。発泡倍率が
3倍より小さいと手触り等の風合いや柔軟性やボ
リユーム感に欠けるおそれがあり、発泡倍率が15
倍を越えると引掻強度及び引裂強度等の物理的強
度がおちる。また、第1層3を形成する結晶化度
15〜25%のシンジオタクチツク1,2−ポリブタ
ジエン発泡体が架橋タイプであり、非架橋タイプ
よりも耐薬品性にやゝ優れた性質を発揮するの
で、このような第一層3を有する拭浄材1は写真
工業での拭き取り作業に特に適するものである。
次に、第一層3の厚みは0.4〜1.5mm、好ましくは
0.6〜1.0mmであることが望まれる。厚みが0.4mmよ
り薄いと拭き取り作業時の取扱性に欠ける。繰り
返し使用を目的としない拭浄材1にとつて第一層
3の厚みを1.5mmより厚くすることは無駄であり、
嵩張ることによる取扱性や荷造り、保管の便宜か
らも好ましいものとはいえない。厚みが0.4〜1.5
mm、特に0.6〜1.0mmであると、拭浄材1に要求さ
れる取扱性が満足される。次に、表面処理層6は
ウレタン系、アクリル系、SBR系のものであり、
この表面処理層6を第一層3に具備させることに
よつて拭き取り作業時の滑り、耐溶剤性、風合い
が改善されると共に、第一層3に引つ掻き傷が付
きにくくなり、その引つ掻き傷からの粉砕が生じ
にくくなる。
第二層4は多孔質の軟質ウレタンの薄層よりな
る。この第二層4を形成するウレタンは湿式で製
造された連泡軟質ウレタンであることが望まし
い。連泡軟質ウレタンは水或いは各種溶剤の吸収
性、保持性に優れるので、この第二層4で吸い上
げた水分や溶剤がこの第一層3で効果的に保持さ
れることになる。また、使用条件が乾燥面の微細
な塵芥の拭き取り(クリーンルームでの拭き取り
作業等)に限定される場合は連泡軟質ウレタンで
あつても単独気泡の軟質ウレタンであつても差し
支えない。次に、第二層4の厚みは1.4〜2.0mm程
度とし、発泡倍率は5倍以下である。厚みが1.4
mmより薄いとボリユーム感が乏しくなりやすく、
拭き取り作業時の取扱性に欠けるおそれがあり、
厚みを2.0mmより厚くすることは無駄であり、嵩
張ることによる取扱性や荷造り・保管の別宜から
も好ましいものとはいえない。発泡倍率が5倍を
越えると脆くなり拭き取り時に細片が離脱する。
接着層5にはNBR、ネオプレン、SBR等のゴ
ム系接着剤の他、ウレタン系、アクリル系の接着
剤のように柔軟性に富むものを使用できる。この
ような接着剤を介して第一層3と第二層4とを接
着ラミネートしておけば拭浄材1に要求される柔
軟性が十分に満足され、手触り・ボリユーム感等
の風合いも満足できるものとなる。
上記した第一層3及び第二層4の厚みと発泡倍
率の程度は、拭浄材1を全体的に見て適度に定め
るべきである。例えば、手触りやボリユーム感等
の風合いは第一層3及び第二層4の厚みと発泡倍
率との相関関係によつて定まるので、各層3,4
によつて発揮される風合いの相乗的効果を考慮
し、全体として最適なものに設定する。
〔考案の効果〕
本考案の拭浄材は上記のように乾燥時にも十分
な柔軟性を持つにもかかわらず、繊維質の素材を
使用していないので使用時に繊維がほつれたり毳
立つおそれがなく、しかも必要な耐薬品性、滑性
等を兼ね備えたものであるので、従来に無い新規
な拭浄材としてクリーンルーム内での乾燥状態で
の拭き取り作業や写真工業での拭き取り作業に適
する。また、磁気テープ、プリント基板、硝子等
の拭き取り作業やその他の精密工業での微細の塵
芥の拭き取り作業にも適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例による拭浄材の外観斜視
図、第2図は上記拭浄材の拡大断面図である。 1……拭浄材、3……第一層、4……第二層、
6……表面処理層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 接着層を介して第一層と第二層とが積層されて
    なる拭浄材であつて、第一層が結晶化度15〜25%
    のシンジオタクチツク1,2−ポリブタジエン発
    泡体の薄層の表面に滑性化処理を施してなり、第
    二層が多孔質の軟質ウレタンの薄層よりなること
    を特徴とする拭浄材。
JP9735685U 1985-06-25 1985-06-25 Expired JPH0310930Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9735685U JPH0310930Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9735685U JPH0310930Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS624264U JPS624264U (ja) 1987-01-12
JPH0310930Y2 true JPH0310930Y2 (ja) 1991-03-18

Family

ID=30656907

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JP9735685U Expired JPH0310930Y2 (ja) 1985-06-25 1985-06-25

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WO2020157895A1 (ja) * 2019-01-31 2020-08-06 株式会社サングード 積層複合材、および積層複合材の製造方法

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JPS624264U (ja) 1987-01-12

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