JPH0310708A - Ｖカット加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、■カット加工機に係り、特に振動及び騒音に
関し改良されたＶカット加工機に係る。

（従来の技術） 剣バイトによるＶ溝加工を板材に施す一種のブレーナで
あるＶカット加工機は、フレーム、装置外板をなすカバ
ープレート、ワークテーブル、油圧ユニットタンク等を
含んでおり、従来、これらは一般鋼板により構成されて
いる。

（発明が解決しようとする課題） 従来のＶカット加工機に於ては、フレーム、カバープレ
ート、ワークテーブル、油圧ユニットタンクの如きＶカ
ット加工機構成部材が一般鋼材により構成されているこ
とから、■溝加工作業によりこれら構成部材が振動し、
この振動に起因して比較的大きい騒音が生じる。

特にカバープレート°トは一般鋼板により構成されてい
るから、Ｖ溝加工作業時にフレームより振動が伝達され
て共振し、比較的大きい騒音源になり、この騒音は労働
環境を悪化する原因になっている。

このことに対しては、従来、カバープレートの裏面にゴ
ム或いはスポンジ等の吸振材或いは吸音材を貼付けるこ
とが行われている。しかし、これはＶカット加工機の部
品点数及び組付工数を増大することになる。

また、■カット加工機に於ては、フレーム、ワークテー
ブル等の振動は剣バイトによる切削加工部にびびりを誘
発することになり、これはＶ溝加工精度及び切削面精度
を悪化する原因になっている。

また、ＮＣ装置を備えたＶカット加工機に於ては、フレ
ーム等の振動はＮＣ装置に振動を与えることになり、こ
れはＮＣ装置の故障の原因になる。

本発明は、上述の如き問題に鑑み、部品点数、組付は工
数の増大を招くことなくフレーム、カバープレート、ワ
ークテーブル、油圧ユニットタンク等が大きく振動しな
いよう改良され、大きい振動及び騒音が生じないＶカッ
ト加工機を堤供することを目的としている。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上述の如き目的は、本発明によれば、フレーム、カバー
プレート、ワークテーブル、油圧ユニットタンクの如き
Ｖカット加工機構成部材が制振鋼板により構成されてい
ることを特徴とするＶカット加工機によって達成される
。

（作用） 上述の如き構成によれば、フレーム、カバープレート、
ワークテーブル、油圧ユニットタンク等が制振鋼板によ
り構成されていることにより、これらに吸振材、吸音材
等が取付けられなくとも振動及び騒音が低減するように
なる。

（実施例） 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。

第１図乃至第３図は本発明によるＶカット加工機の一つ
の実施例を示している。これらの図に於て、１は左右一
対のサイドフレームを示しており、左右一対のフレーム
１は上部フロントプレート３、下部フロントプレート５
、ワークテーブル７により互いに強固に連結されている
。

上部フロントプレート３には第１図で見て左右方向に移
動可能にカッティングヘッド９が設けられており、カッ
ティングヘッド９には複数個の剣バイト１１が取付けら
れている。また上部フロントプレート３には油圧式の板
押え１３が複数個取付けられている。板押え１３は被加
工物である板材をワークテーブル７上に平行に押え付け
てこれを固定するようになっている。

ワークテーブル７の前方にはワークテーブル７に対して
板材を送込むためのフロントワークテーブル１５が前方
に張出した形態にて設けられている。

またフレーム背部には油圧ユニットブラケット１７によ
って油圧ユニット１つが取付けられている。油圧ユニッ
ト１９は油タンク２１及び油タンク２１上に取付けられ
た電動式の油圧ポンプ２３等を含んでいる。

また一方のサイドフレーム１の側部には制御機器ユニッ
トボックス２５が取付けられており、制御機器ユニット
ボックス２５にはアーム２７によって操作ボックス２９
が取付けられている。

また上部フロントプレート３の前方にはフロントカバー
プレート３１が装着されている。

本発明によるＶカット加工機に於ては、サイドフレーム
１、フロントワークテーブル１５、油タンク２１、フロ
ントカバープレート３１が各々制振鋼板により構成され
ている。

上述の如くＶカット加工機の各種部材を構成する制振鋼
板は、二枚の板材の間に薄い粘弾性樹脂が挾まれた積層
構造のものであってよく、振動の曲げ変形により粘弾性
樹脂がずり変形することにより振動エネルギを熱エネル
ギに変換して振動減衰効果を生じる。

尚、サイドフレーム１に関しては、積層式の制振鋼板で
は強度的に問題があるならば、これは防振合金等により
構成された単層制振鋼板により構成されればよい。

上述の如く、■カット加工機の各種部材が制振鋼板によ
り構成されることにより、制振鋼板による振動減衰効果
、換言すれば制振効果により、振動の減衰が良好に行わ
れ、■溝加工時に大きい振動、騒音が発生することが回
避されるようになる。

積層型の制振鋼板に於ては、その粘弾性樹脂による熱影
響を考慮して長大な連続溶接による溶接は回避されるべ
きであり、従って制振鋼板製の上述の各種部材の溶接長
さはこのことを考慮して設定され、また上述の各種部材
の折曲げ部内側には、良好な折曲げが行われるべく、Ｕ
溝或いはＶ溝が設けられればよい。

以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、
本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当
業者にとって明らかであろう。

［発明の効果］ 上述の如き実施例の説明より理解されるように、本発明
よるＶカット加工機に於ては、これを構成する各種部材
が制振鋼板により構成されているから、■溝加工時に於
ける振動及び騒音が低減するようになり、特に低騒音化
による労働環境が改善されるようになる。

またフレーム、ワークテーブルの振動が低減することに
より、剣バイトによる切削加工部のびびりが減少し、■
溝加工精度及びＶ溝加工面の精度が共に向上するように
なる。

また、フレーム等の振動低減により、これに付随してＮ
Ｃ装置が設けられていてもＮＣ装置が大きく振動するこ
とがなく、ＮＣ装置が振動により故障する如き虞れが少
なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるＶカット加工機の一つの実施例を
示す正面図、第２図は第１図に示されたＶカット加工機
の平面図、第３図は第１図及び第２図に示されたＶカッ
ト加工機の縦断面図である。 １・・・サイドフレーム　　７・・・ワークテーブル９
・・・カッティングヘッド １３・・・仮押え １５・・・フロントワークテーブル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. フレーム、カバープレート、ワークテーブル、油圧ユニ
   ットタンクの如きＶカット加工機構成部材が制振鋼板に
   より構成されていることを特徴とするＶカット加工機。