JPH03106652A - オフセット印刷における位置合わせ方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、オフセット印刷機、特に１色刷りの枚葉式の
ものを用いて、液晶ディスプレーや固体撮像素子等のカ
ラーフィルターを印刷するため、透明基板上に複数色の
重ね刷りをする際の印刷の位置合わせ方法とその装置に
関するものである。

（従来の技術） 従来、オフセット印刷機、特に校正機のような１色刷り
の枚葉オフセット印刷機を用いて、複数色を重ね刷りす
る場合には、次の順序によって各色間の位置合わせを行
なっている。

■　１色目を印刷する際に、絵柄とは別にトンボと呼ば
れる位置合わせマークの２個以上を被印刷物上に印刷す
る． ■　２色目を印刷する際にも、１色目と同様に絵柄とは
別に、位置合わせマークを印刷するが、２色目の位置合
わせマークは、１色目の位置合わせマークと重なるよう
に、マークと絵柄の相対位置は、１色目と２色目とで同
じ位置に形或する。

■　１色目と２色目との位置合わせマークのずれをルー
ペ等で観察する。

■　上記の位置合わせマークのずれを補正するため、版
板、あるいは被印刷物の固定位置を調整する。

以上のような調整を繰返すことによって、２色目の印刷
位置を１色目の印刷位置に合わせることができる。

また、３色目移行についても、２色目の時と同様にして
行なう。

さらに、位置合わせをより高精度をもって行なうために
は、高倍率のスコープ、あるいはＴＶカメラを印刷機本
体に設置することもあるが、この場合には、第４図にし
めすように、ブランケット胴（Ｃ゛）の移動の干渉を避
けるために、スコープやＴＶカメラ（ｉ”）の焦点距離
を長くとるか、あるいは第５図に示すように、位置合わ
せが終了して印刷を行なう時点で、スコープやＴＶカメ
ラ（ｉ゛〉をブランケット胴（Ｃ゜）の移動範面外に退
避させる必要がある。

（発明が解決しようとする課題） 以上のような版定盤（ａ”）、印刷定盤（ｂ゛）、ブラ
ンケット胴（Ｃ゛）から校正される従来の１色刷り枚葉
オフセット印刷機を利用する場合において、位置合わせ
マークを観察する手段のスコープやＴＶカメラ（ｉ゛）
を長焦点化すると、スコープやＴＶカメラ（ｉ゛）の微
少な振動によっても位置合わせマークの像が大きく振動
し、正確な位置合わせはできず、この振動を防ぐために
は、スコープやＴＶカメラ（ｉ゛）を剛性の高い機粋に
しっかりと固定する必要があるが、ブランケット胴（Ｃ
゛）の移動による干渉を避けながら、高い剛性を有する
機枠を作製することは非常に困難であり、現実的ではな
い。

また、スコープやＴＶカメラ（ｉ゛）を印刷時にブラン
ケット胴（Ｃ゛）の移動範囲外に退避させる方法にあっ
ては、スコープやＴＶカメラ（ｉ”）の元の位置への位
置再現をｌＯμｍ以下に抑えることはできないため、高
精度な位置合わせを求める場合には利用できない。

本発明は、以上のような問題点を解決するために種々検
討し実験を重ねた結果なされたもので、設備費のかから
ないより簡単な手段にて、透明基板に対する複数色の重
ね刷りの位置合わせの精度を短時間にしてより高いもの
とすることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達或するために、本発明にあっては、１色
刷りの枚葉オフセット印刷機において、そのブランケッ
ト胴側と反対の印刷定盤の裏側に配設したスコープ、Ｔ
Ｖカメラ等の観察手段により、印刷定盤に設けた透窓を
通して、透明基板上の位置合わせマークを観察すること
によって問題点の解決を図っている。

すなわち、本発明にあっては、オフセット印刷機を用い
て、透明基板上に複数色の重ね刷りをする際に、この透
明基板上に設けた印刷の位置合わせマークを、ブランケ
ット胴側と反対の基板裏側より観察して、印刷色の重ね
刷り位置を合わせるという方法をとり、これがため装置
としては、透明基板を載置固定すべき印刷定盤に観察用
の透窓を設けるとともに、この透窓に対応して印刷定盤
の裏面側に透明基板上の印刷の位置合わせマークの観察
手段を設けた構成としている。

（実施例） 以下、変発明のオフセット印刷機における印刷の位置合
わせ方法を実施するための装置を図面について説明する
。

本発明の方法を実施するには、オフセット印刷機、特に
校正機のような１色刷りり枚葉オフセット印刷機を用い
るのであるが、その概要を説明すると、この印刷機は、
第１図に示すように、同一平面上にある版定盤（ａ）を
印刷定盤（ｂ）と、この両者の上面を転勤するブランケ
ット動（Ｃ）とから構成されている。版定盤（ａ）に対
し、印刷定盤（ｂ）側と対する側には、インキングロー
ル群（ｄ）があり、版定盤（ａ）上には転勤するインキ
付けロール群（ｅ）がある．このインキ付けロール群（
ｅ）は転勤してインキングロール群（ｄ）に押接し、こ
れよりインキを受け取り、転動して版定盤（ａ）上に固
定されている版板（ｆ）にインキを塗布するようになっ
ている． インキ付けロール群（ｅ）が、インキングロール群（ｄ
）側に退避すると、ブランケット胴（ｃ）が版定１（ａ
）上に固定されている版板（ｆ）より絵柄を胴面に写し
取り、ブランケット胴（Ｃ）は再び転胴して、印刷定盤
（ｂ）上に固定されている被印刷物（ｇ）上に写し取っ
た絵柄を転写する． ここまでの装置は、第４図、第５図に示す従来の１色刷
りの枚葉オフセット印刷機と共通している。

そして、従来は、このようなオフセット印刷機を用いて
複数色の重ね刷りをする際に、その印刷位置を合わせる
ために、被印刷物上の位置合わせマークをブランケット
胴（Ｃ゜）との干渉を避けるため、第４図に示すように
、スコープやＴＶカメラ（ｉ゛〉の焦点距離を長くする
か、第５図に示すように、位置合わせが終了して印刷を
行なう時点でスコープやＴＶカメラ（ｉ゛〉をブランケ
ット胴（Ｃ”）の転胴範囲外に退避させていた． しかし、このような従来の手段では、前記したような問
題点があるので、本発明にあっては、次のように改良し
ている。

すなわち、印刷定盤（ｂ）に、被印刷物である透明基板
（ｇ）に設けた印刷位置合わせマークを観察するための
透窓（ｈ）を設けるとともに、この透窓（ｈ）に対応し
たブランケット胴（Ｃ）側と反対の裏側、すなわち印刷
定盤（ｂ）の下、もしくは内部に、下側より観察するス
コープあるいはＴＶカメラ（ｉ）等の観察手段を配設し
ている． この観察手段としてのスコープやＴＶカメラ（ｉ）は、
印刷定盤（ｂ）の下方において、この印刷定盤（ｂ）に
直接に、あるいは機枠に設けられるものであるが、その
位置は第２図に示すように、印刷定盤（ｂ）に設けられ
た左右１対の観察用の透窓（ｈ）に対応する位置であり
、またこの左右１対の観察用の透窓（ｈ）は、ブランケ
ット胴（Ｃ）の転動ずる方向にして、透明基板（ｇ）上
に設けられた印刷のための位置合わせマークに対応する
位置である。

印刷定盤（ｂ）には、通常ステンレスが用いられるが、
これは表面の平坦性が保たれ、また印刷の位置合わせマ
ークの観察用透窓（ｈ）が加工できるものであれば、そ
の材質は特に限定されるものではない。

また、観察手段としてのスコープやＴＶカメラ（ｉ）等
についても、位置合わせマークが正確に観察できるもの
でへあれば、光学顕微鏡や撮像管、固体撮像素子を用い
たカメラ等の種々のものが利用できる． 被印刷物としての透明性のよい透明基板（ｇ）は、ガラ
スやプラスチックを材料とするものであるが、ガラスと
しては、ソーダライムガラスの外、硼珪酸ガラスや石英
ガラスのような低膨張ガラスを使うことができ、またプ
ラスチック材料としては、裏面から位置合わせマークを
観察できる程度の透明性を有するものであれば、特に材
料は限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエーテルイξド、ポリエーテルサルホン、ポ
リカーボネート、ポリエーテルエーテルゲント等のフイ
ルムやシートを使うことができる。

実施のための具体例としては、ステンレス製の印刷定盤
（ｂ）は、厚さが３０ｍｍで、それに設けられた位置合
わせマークの１対の観察用透窓（ｈ）は直径が２０ｍｍ
である。

そして、この印刷定盤（ｂ）の１対の透窓（ｈ）の下方
に設置する１対のＴＶカメラには、ＣＣＤカラーカメラ
（ＣＣ−　５００３Ｅ　（清和光学製作所））を使用し
、カメラの倍率は、レンズを組合せることでＣＲＴモニ
ター上で１００倍になるようにした。また、位置合わせ
マークの観察用の照明には、１２Ｖのハロゲンランプを
用い、透過光照明となるように設置した。

この透過光照明としては、第３図（イ）に示すように、
１２Ｖのハロゲンランプ（ｊ）が直接に印刷定盤の透窓
（ｈ）を通してＴＶカメラ（ｉ）を照射するもの、（口
）に示すように、拡散板（ｋ）によって拡散光を照射す
るもの、（ハ）に示すようにレンズ（１）を通して照射
するもの等がある。

装置の仕様としては、機械寸法（長さ×幅×高さ）が１
５００Ｘ　８００Ｘ１１００ｎｍ、重量が２０００ｋｇ
、有効印刷面積が４００Ｘ４００　ｍ、印刷定盤（ｂ）
の上下量が５ｍｍ，アンダーカットが２．５ｍｍであっ
て、透明基板（ｇ）に対する１色目の印刷条件は、版板
（ｆ）がＴＡＰ２４　　ＨＧタイプ（東レ）、印刷イン
キがアルポシリーズ （東華色素化学工業）、透明基板（ｇ）がソーダライム
ガラス（日本板硝子）である。

そして、この時の位置合わせマークは、ＴＶカメラ（ｉ
）の視野内に印刷する必要がある。

２色目の印刷も１色目と同様に行なうが、この時の１色
目と２色目との位置合わせマークのずれ景を、ＣＲＴモ
ニター上で正確に読み取り、この読み取り量に対応して
透明基板（ｇ）をマイクロメータにて正確に移動するこ
とにより位置合わせを行なった。この位置合わせによっ
て、１色目と２色目とのマークのずれ量は５μｍ以下に
抑えることができた。

（発明の効果） 本発明は、オフセット印刷機の印刷定盤に、それに載置
固定する被印刷物の透明基板に設けた印刷の位置合わせ
マークを、ブランケット胴側と反対の印刷定盤の裏側よ
り観察するための透窓を設けるとともに、これに対応し
た印刷定盤の裏側にスコープやＴＶカメラ等の観察手段
を設け、透明基板上の位置合わせマークを、基板の裏側
より観察するようにしたものであるから、従来の観察手
段が印刷定盤の上方にあって、ブランケット胴との干渉
を避けるように焦点距離を長くしたもの、印刷時におい
てブランケット胴の移動範囲から観察手段を退避するよ
うにしたもののように、マーク像が振動し易くて正確な
位置合わせができず、あるいは観察手段の元の位置への
位置再現において１０μｍ以下に抑えることができない
というような欠点はなく、比較的簡単な構或により、ス
コープやＴＶカメラに高倍率のものを用いることができ
るから、その位置合わせに要する時間も短縮することが
でき、その位置合わせの構戒を５μｍ以下に抑えること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも概念的なもので、 第１図は本発明装置の正面図 第２図は要部の斜視図 第３図（イ）（ロ）（ハ）は各種の透過光照明の正面図 第４図及び第５図は従来装置の正面図である。 符号　ａ・・・・・・版定盤 ｂ・・・・・・印刷定盤 Ｃ・・・・・・ブランケット胴 ｄ・・・・・・インキングロール群 ｅ・・・・・・インキ付けロール群 ・版板 ・透明基板 ・透窓 ・ＴＶカメラ 第 １ 図 第 ２ 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）オフセット印刷機を用いて透明基板上に複数色の
   重ね刷りをする際に、この透明基板上に設けた位置合わ
   せマークを、ブランケット胴側と反対の基板裏側より観
   察して各色の重ね位置を合わせることを特徴とするオフ
   セット印刷における位置合わせ方法。
2. （２）オフセット印刷機において複数色の重ね刷りをす
   る透明基板を載置固定すべき印刷定盤に、観察用の透窓
   を設けるとともに、これに対応した印刷定盤のブランケ
   ット胴側と反対側の位置に、透明基板上の位置合わせマ
   ークを透窓を通して観察する観察手段を設けたことを特
   徴とするオフセット印刷における位置合わせ装置。