JPH0310568Y2 - - Google Patents

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JPH0310568Y2
JPH0310568Y2 JP1985022821U JP2282185U JPH0310568Y2 JP H0310568 Y2 JPH0310568 Y2 JP H0310568Y2 JP 1985022821 U JP1985022821 U JP 1985022821U JP 2282185 U JP2282185 U JP 2282185U JP H0310568 Y2 JPH0310568 Y2 JP H0310568Y2
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insulator
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Description

【考案の詳細な説明】
a 産業上の利用分野 本考案は、大きい張力がかかる展張した金属索
の途中に挿入する耐張がいしに関するもので、更
に詳しく言えば、送配電線路及び放送用空中線の
鉄塔用支線などに好適な連結耐張がいしに関す
る。 b 従来の技術 円柱状の磁器を絶縁体とし、この両端にクレビ
ス(clevis)を備えた金属製キヤツプをセメント
で固着した唖鈴がいし、または円柱の側表面に
「ひだ」を設けた磁器を使用した長幹がいし
(JISC 3816)などのいわゆる耐張がいしは、従
来より送配電線路などに使用されているが、鉄塔
の支線などには使用されていない。この理由は鉄
塔の支線に耐張がいしを使用すると、万一がいし
が破壊した場合に、がいしの両端につながれてい
る金属索が分離してしまい、鉄塔が倒壊の危険に
にさらされることになるからである。 したがつて、鉄塔の支線に挿入するがいしは、
従来より第4図、第5図に示すような圧縮形の耐
張がいしを使用するのが常であつた。これ等は広
く知られているので簡単に説明すると、 第4図のものは、金属部材P1とP2および2本
のボルトB1とナツトN1で四角の枠を組み、金属
部材P1,P2間に金属部材P3を間に挟み込んだ2
個の太鼓形がいしI1を2本のボルトB1で締付け固
定したものを2組並べ、各組の金属部材P3を別
のボルトB2とナツトN2を使用して、前記2組の
枠の金属部材P2に触れないように固定する。そ
して支線に取付ける際は、金属部材P1に設けら
れた穴Aを利用して取付ける。 展張された支線の張力は、4個の太鼓形がいし
I1のうち中間の2個に圧縮圧力として加えられ
る。その両側の2個の太鼓形がいしは枠組立の
際、絶縁と枠の形状を保持するためのものであ
る。 第5図のものは、がいしI2を部厚な截頭円錐筒
状のものとし、その底部をリング状の座で支持す
る。この座はつり鐘状に複数本のつりMを備えた
金属部材Wで、上方からつり下げられるようにな
つている。がいしI2の頂部のリング座Zは中央に
球状の凹部を持たせ、これでアイボルトB3の算
盤玉状のナツトN3を受ける。ナツトN3はアイボ
ルトB3をリング座Zに挿入してからはめ、ピン
Qで固定される。金属部材Wの頂部に設けられて
いる穴AとアイボルトB3の他端にも設けられて
いる穴Aとに支線を取付け、展張するとがいしI2
に圧縮圧力がかかる。がいしI2が万一破壊した場
合においても、がいしI2のリング座Zは下部リン
グ座の中央の穴S1を抜け出さないような寸法にな
つているので、上下につながつている支線が切離
される危険は防止できる。リング座Zの中央穴S2
は単にアイボルトB3が自由に出し入れできるよ
うにするためのものである。 第4図のもので、圧縮圧力がかかつているがい
しI1が破壊されても、同様に金属部材P3、ボルト
B2及び枠どうしが絡み合つて切離されることは
ない。 c 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、一方、この種がいしの難点は電
圧の高いところに使用するためには第4図のもの
では隣接枠の金属部材間の間隔を、また第5図の
ものでは穴S1の所の金属部材間ならびにつりMと
リング座Z間の間隔を、大きく設計しなければな
らないので、金属部材が全体として大きくなり、
かつ、単に張力や圧縮圧力のみならず湾曲力も働
くので、当然、部厚な材料を用いなければなら
ず、全体の重量が更に大きくなるという問題点が
あつた。 他方、現在では相当大きい引張耐荷重を持つ磁
器が製作できるので、鉄塔用支線などにも耐電圧
の高い耐張がいしを使用することが考えられる
が、破壊に関しては金属製のものと比較すれば磁
器は未だ信頼性が低いという問題点があつた。 d 問題点を解決するための手段 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、 大きい張力がかかる展張した金属索の途中に挿
入する耐張がいしについて、大きい引張耐荷重の
ほか、高い耐電圧を有すると共に、該がいしが破
壊した場合においても、がいしに接続されている
両側の金属索が分離しない構造の連結耐張がいし
を提供することにある。 上記目的を達成するための本考案の構成は、 直列に連結された3個からなる耐張がいし群に
ついて、一方の金属索につながる第1のがいしの
連結部と、第2のがいしと第3のがいしの連結部
と、これらの連結部にまたがつて固定されるほぼ
楕円形状のリングと、該リングの面にほぼ直角に
鎖交して、第1のがいしと第2のがいしの連結部
と、他方の金属索につながる第3のがいしの連結
部と、これらの連結部にまたがつて固定されるも
う1個のほぼ楕円形状のリングとを有し、前記が
いしの一ないし全部が破壊されても、前記リング
によつて前記金属索が互いに切り離されないよう
にして成ることを特徴とする。 e 作用 以下作用を図面について詳しく説明する。第1
図は本考案の構想を示すもので、3個の耐張がい
し1,2および3からなる耐張がいし群を一列に
並べ連結したものを金属索6,7間に挿入する場
合、両端の各々をそれぞれ金属索6および7に連
結する個所並びに3個のがいし間を連結する個所
の合計4個所に何等かの連結具9Aを必要とす
る。 本考案においては、ほぼ楕円形または長円形の
2個のリング4および5を、鎖の連続した二要素
のように互に鎖交せしめて組合せ、各々の長軸を
左右方向に一直線上に置いて並べたとき、右側リ
ング4の長軸の左端が左側リング5の中心付近を
通るよう、また同時に左側リング5の長軸の右端
が右側リング4の中心付近を通るよう、しかも両
リングの面が互に直交するような姿勢をとらせる
ものとし、2個のリングの一つの長軸の両端を前
記した4組の連結具9Aの奇数番目(偶数番目)
のものに、また他のリングの長軸の両端は偶数番
目(奇数番目)の連結具9Aにまたがつて取付
け、金属索6,7を展張したとき、両リングが直
角鎖交した前記姿勢をとるようにしたものであ
る。なお、第1図のリング4,5の面内の点線群
は、互の面がほぼ直角を示す補助線群である。 万一、上記耐張がいしのいずれかが破壊された
場合でも、下表に示す上記リング4,5のいずれ
か、または両方によつて、展張された金属索6,
7は切離されることはない。
【表】 上表で、複数個の耐張がいしが破壊された場合
において、切離防止に寄与するリング4と5につ
いては、両リングは互に鎖交して構成されている
ため、両リングの絡み合いによつて金属索6,7
は切離されることはない。 なお、リングは常時、直角鎖交の姿勢を保持し
なければならないが、耐張がいしが破壊された場
合には変形しても構わない。しかし、切断されな
いような強さに設計しておく必要がある。 また、本考案による連結耐張がいしは大きい引
張荷重に耐えるほか、高い耐電圧を有するため、
この耐張がいしの両側に連結される金属索相互間
に設計による所定範囲内の電圧ならば、かかつて
いても充分耐えられるものである。 f 実施例 以下、図面に基づいて、本考案の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。 第2図は、耐張がいしの一例として、唖鈴がい
しまたは長幹がいし1,2,3の3個を一列に連
結して金属索6,7間に挿入する場合の実施例を
示す。各がいしの両端の金属製キヤツプ8にはク
レビスが設けられているが、クレビスの方向を両
端で90゜の角度違うようにしてある。がいしとが
いし、がいしと金属索の間の連結具は、第3図に
示すように角をとつた長方形の板の両端にピン穴
11と長手方向中央には長穴14を設けた連結板
9と、Uボルト13およびナツト15からなつて
いる。 この連結板9と連結ピン12(実際は割ピンを
併用)を用いて上記のがいし3個を一列に連結し
て金属索(図示せず)間に挿入すれば、連結板9
の板面は相隣る個所では直角に、ひとつおきの個
所では平行になる。板面の向きを同じくするひと
つおきの個所の連結板9に、直角鎖交するほぼ楕
円形状の第1のリング4を、他の2個の連結板9
には同様の第2のリング5を取付ける。このとき
リングの長軸の長さはひとつおきの連結板の中心
間隔に等しくなるようにする。リング4,5の長
軸の両端はUボルト13で挟持し、このUボルト
13を連結板9の中央長穴14に差込み裏側より
ナツト15で締結する。 第2図では、リング4の面は紙面に平行である
が、リング5は紙面に直角で、図示すると線とし
て表われ見にくくなるので、長軸端の付近だけを
示してある。リング4および5は互に直角鎖交
し、かつリング4の長軸の左端はリング5の中心
付近を、またリング5の長軸の右端はリング4の
中心付近を通るようになる。 各リングの間隔は、印加される電圧に耐えるよ
うに充分の間隔を持たせることは容易である。 連結板9の中央に長穴14を設ける理由は次の
ようである。3個のがいしにリング4,5を装着
したものはかさばつて輸送には不便であるので、
部品に分解し目的地に運ぶことになる。部品製作
に際しては、リングとがいしは寸法を決めれば独
立に製作される。ところが、がいしは寸法を決め
製作したとしても、でき上り寸法に若干のばらつ
きを伴うことは止むを得ない。金属部材の方はが
いしに比べてばらつきは小さい。現場で第2図の
ように組立てる場合、リング4,5の取付穴を固
定しておけば、リング長軸の長さががいしのでき
上り寸法のばらつきによりリング取付点の間隔と
食い違いが生ずる。 この場合、工場内ならリングを矯正して取付け
ることが容易にできるが、現場では難しい。連結
板9の中央のリング取付点は多少左右に移動可能
のように長穴14を設けておき、こゝに固定すれ
ば上記の難点は防ぐことができる。 電圧はそれ程高くないが、張力が大きい個所に
用いる場合には、磁器10を短い太いものとすれ
ば全体の長さを縮小できる。かかる場合には、リ
ングもほぼ円形に近いものとする。 本実施例の作用については前項に述べた説明と
同様である。 耐張がいしとしては、例えば、唖鈴がいしのほ
か、日本工業規格JIS C 3816長幹がいしがあ
り、各種引張耐荷重、および各種耐電圧のものが
あるので、適宜選択すればよい。 リングとしては、例えば、鋼製丸棒よりなるも
の、内部に合成樹脂で固めたグラスフアイバーを
充填した鋼製パイプ、あるいは内部に鋼索を入れ
た金属製パイプその他のものがあり使用目的によ
つて適宜選択使用すればよい。 g 効果 以上説明したように、本考案による連結耐張が
いしは大きい引張耐荷重のほか、高い耐電圧を有
するため、送配電線路や放送用空中線の鉄塔用支
線などのような大きな張力がかかり、かつがいし
の両側に連結される金属索間に高い電圧が印加さ
れるとこに適用できる効果がある。また、この耐
張がいしにはほぼ楕円形状のリングが装着されて
いるため、万一耐張がいしの一部または全部が破
壊されても、互に鎖交されて取付けられている該
リングによつて、金属索が切離されるのを防止す
る効果がある。 特に大電力で送信されている放送用空中線鉄塔
の頂部支線を電気的に大地から絶縁するための絶
縁用耐張がいしとして適用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る連結耐張がいしの構想を
示す斜視図、第2図は本考案の実施例を示す正面
図、第3図は連結具の斜視図、第4図及び第5図
は鉄塔用支線に使用した従来の耐張がいしの断面
図である。 1,2,3……耐張がいし、4,5……リン
グ、6,7……金属索、8……キヤツプ、9A…
…連結具、9……連結板、10……磁器、11…
…ピン穴、12……連結ピン、13……Uボル
ト、14……長穴、15……ナツト、P1,P2
P3……金属部材、Q……ピン、B1,B2……ボル
ト、B3……アイボルト、N1,N2……ナツト、N3
……算盤玉状ナツト、I1……太鼓形がいし、I2
…截頭円錐筒状がいし、M……つり、W……金属
部材、Z……リング座。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 直列に連結された3個からなる耐張がいし群
    について、一方の金属索につながる第1のがい
    しの連結部と、第2のがいしと第3のがいしの
    連結部と、これらの連結部にまたがつて固定さ
    れるほぼ楕円形状のリングと、該リングの面に
    ほぼ直角に鎖交して、第1のがいしと第2のが
    いしの連結部と、他方の金属索につながる第3
    のがいしの連結部と、これらの連結部にまたが
    つて固定されるもう1個のほぼ楕円形状のリン
    グとを有し、前記がいしの一ないし全部が破壊
    されても、前記リングによつて前記金属索が互
    いに切り離されないようにして成ることを特徴
    とする連結耐張がいし。 (2) 耐張がいし群が唖鈴がいし、または長幹がい
    しの群である実用新案登録請求の範囲第(1)項記
    載の連結耐張がいし。 (3) 前記連結部が、金属索とがいし間およびがい
    し相互間をそれぞれ連結する各連結板と、ほぼ
    直角に鎖交する2個のほぼ楕円形状のリングの
    端を挟持し、前記連結板に固定する固定部材か
    らなる実用新案登録請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載の連結耐張がいし。 (4) リングが金属製リングである実用新案登録請
    求の範囲第(1)項または第(2)項記載の連結耐張が
    いし。 (5) リングが内部に合成樹脂で固めたグラスフア
    イバーを充填した金属製パイプのリングである
    実用新案登録請求の範囲第(1)項または第(2)項記
    載の連結耐張がいし。 (6) リングが内部に金属索を入れた金属製パイプ
    のリングである実用新案登録請求の範囲第(1)項
    または第(2)項記載の連結耐張がいし。
JP1985022821U 1985-02-20 1985-02-20 Expired JPH0310568Y2 (ja)

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JPS61139521U JPS61139521U (ja) 1986-08-29
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019346A (ja) * 1973-05-15 1975-02-28

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019346A (ja) * 1973-05-15 1975-02-28

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