JPH0310569Y2 - - Google Patents

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JPH0310569Y2
JPH0310569Y2 JP1985022822U JP2282285U JPH0310569Y2 JP H0310569 Y2 JPH0310569 Y2 JP H0310569Y2 JP 1985022822 U JP1985022822 U JP 1985022822U JP 2282285 U JP2282285 U JP 2282285U JP H0310569 Y2 JPH0310569 Y2 JP H0310569Y2
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insulator
coil
ring
insulators
tension
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Description

【考案の詳細な説明】
a 産業上の技術分野 本考案は、大きい張力がかかる展張したアンテ
ナ柱支線の途中に挿入する耐張がいしに関するも
ので、特に、大きい引張耐荷重を有する連結耐張
がいしに関する。 b 従来の技術 円柱状の磁器を絶縁体とし、この両端にクレビ
ス(clevis)を備えた金属製キヤツプをセメント
で固着した唖鈴がいしなどのいわゆる耐張がいし
は、従来より送配電線路などに使用されている
が、鉄塔の支線などには使用されていない。この
理由は鉄塔の支線に耐張がいしを使用すると、万
一がいしが破壊した場合に、がいしの両端につな
がれている支線が分離してしまい、鉄塔が倒壊の
危険にさらされることになるからである。 他方、放送用アンテナのような高い鉄柱の支線
に挿入するがいしには、使用周波数についてがい
しの両端子間の等価浮遊静電容量と同調するコイ
ルをがいしと並列に接続し、絶縁された支線部分
は雷雲により蓄積される電荷を大地に逃し、がい
しを不慮の放電より保護することが従来より行わ
れている。またがいしの磁器部分をボビンとし
て、これに直接コイルを巻付けるようながいしも
従来から考えられており、第5図に示すような圧
縮形のがいしがアンテナ柱支線用がいしとして提
案されていた。(実公昭34−9371号および実公昭
53−38879号) この第5図に示すがいしは、断面が第6図のよ
うに丸みもつた十字形の柱状がいし21につい
て、十字形の各頂点に近い位置に、柱軸方向に貫
通する4個の穴22を設け、それぞれ対角線のよ
うに、相対する2個の穴に相互に反対方向からか
つ交叉するようにUボルト24を挿入し、がいし
の受圧面23に密接した座金板25を介して、ナ
ツト26によりがいし21に保持させると共に、
がいし21の側部中央付近にコイル28を巻付け
たものである。 このがいしを支線に取付け、展張するときは、
がいし21の受圧面23に当然支線の張力が圧縮
圧力としてかかる。この張力が過大となり、がい
しが破壊するに至る場合には、両端のUボルト2
4が座金板25を介して連結されているので、支
線は切離される危険はない。 c 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、この種のがいしの難点は高周波
電圧の高いところに使用するためには、第5図の
ものでは隣接する金属部材間の間隔を大きく設計
しなければならないので、各部材が全体として大
きくなり、かつ単に張力や圧縮圧力のみならず、
湾曲力も働くので、当然、部厚は材料を用いなけ
ればならず、全体の重量がさらに大きくなるとい
う問題点があつた。 他方、現在では相当大きい引張耐荷重を持つ磁
器が製作できるので、鉄柱用支線などにも耐電圧
の高い耐張がいしを使用することが考えられる
が、破壊に関しては、金属製のものと比較すれば
磁器は未だ信頼性が低いという問題点もあつた。 d 問題点を解決するための手段 本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、そ
の目的は、 大きい張力がかかる展張したアンテナ柱支線の
途中に挿入する耐張がいしについて、大きい引張
耐荷重、高い耐電圧を有すると共に、雷誘導によ
り支線上に発生した電荷を大地に逃すことがで
き、かつ該がいしが破壊された場合においても、
がいしに接続されている両側の支線が分離しない
構造のアンテナ柱支線用連結耐張がいしを提供す
ることにある。 上記目的を達成するための本考案の構成は、ア
ンテナ柱支線に使用され、かつ直列に連結された
円柱状磁器からなる3個の唖鈴がいしなどの耐張
がいし群について、一方の支線につながる第1の
がいしの連結部と、第2のがいしと第3のがいし
の連結部にまたがつて固定されるほぼ楕円形状の
金属リングを有し、かつ該リングの面にほぼ直角
に鎖交して、第1のがいしと第2のがいしの連結
部と、他方の支線につながる第3のがいしの連結
部にまたがつて固定されるもう1個のほぼ楕円形
状の金属リングからなるアンテナ柱支線用連結耐
張がいしにおいて、そのいずれか1個のがいしの
側面にコイルを巻付けて、該コイルの各端を前記
がいしの各連結部に接続し、該コイルのインダク
タンスを、浮遊静電容量と共に前記アンテナの使
用周波数に同調せしめたことを特徴とする。 e 作用 以下作用を図面について詳しく説明する。第1
図は本考案の構想を示すもので、3個の耐張がい
し1,2および3からなる耐張がいし群を一列に
並べて連結したものを支線6,7間に挿入する場
合、両端の各々をそれぞれ支線6および7に連結
する個所並びに3個のがいし間を連結する個所の
合計4個所に何等かの連結具9Aを必要とする。 本考案においてはほぼ楕円形または長円形の2
個の金属リング4および5を、鎖の連続した二要
素のように互に鎖交せしめて組合せ、各々の長軸
を左右方向に一直線上に置いて並べたとき、右側
リング4の長軸の左端が左側リング5の中心付近
を通るよう、また同時に左側リング5の長軸の右
端が右側リング4の中心付近を通るよう、しかも
両リングの面が互に直交するような姿勢をとらせ
るものとし、2個のリングの一つの長軸の両端を
前記した4組の連結具9Aの奇数番目(偶数番
目)のものに、また他のリングの長軸の両端は偶
数番目(奇数番目)の連結具9Aにまたがつて取
付け、支線6,7を展張した際、両リングが直角
鎖交した前記姿勢をとるようにしたものである。
なお、第1図の金属リング4,5の面内の点線群
は、互の面がほぼ直角を示す補助線群である。 万一、上記耐張がいしのいずれかが破壊した場
合でも、下表に示す上記金属リング4,5のいず
れか、または両方によつて、展張された支線6,
7は切離されることはない。
【表】 上表で複数個の耐張がいしが破壊された場合に
おいて、支線切離防止に寄与する金属リングが4
と5については、両リングは互に鎖交して構成さ
れているため、両リングの絡み合いによつて支線
6,7は切離されることはない。 なお、リングは常時、直角鎖交の姿勢を保持し
なければならないが、耐張がいしが破壊した場合
には変形しても構わない。しかし、切断されない
ような強さに設計しておく必要がある。 また、本考案による連結耐張がいしは大きい引
張り荷重に耐えるほか、高い耐電圧を有するた
め、この耐張がいし群の両側に連結される支線相
互間に設計による所定範囲内の電圧ならば、かか
つていても充分耐えられるものである。 耐張がいし群のなかの、いずれか1個のがいし
(この場合は2)の側面に巻付けられたコイル1
8を、そのコイルの有する自己インダクタンスと
がいし端子(キヤツプ)間の等価浮遊静電容量と
が並列になつて、使用周波数に同調せしむるよう
にすれば、該がいしの端子間はその周波数につい
て無限大のインピーダンスになる。そして、この
コイルを通じ絶縁された支線部分に雷雲などによ
り誘導された電荷や異常電圧を大地に逃すことが
できる。 f 実施例 以下、図面に基づいて、本考案の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。 第2図は本考案の一実施例で耐張がいしの一例
として、唖鈴がいし1,2,3の3個を一列に連
結して支線間に挿入する場合の具体的構成を示
す。各がいしの両端の金属製キヤツプ8にはクレ
ビスが設けられているが、クレビスの方向を両端
で90゜の角度違うようにしてある。がいしとがい
し、がいしと支線の間の連結具は、第4図に示す
ように、角をとつた長方形の板の両端にピン穴1
1と長手方向中央には長穴14を設けた連結板9
と、Uボルト13およびナツト15からなつてい
る。 この連結板9と連結ピン12(またはコツタ)
と割ピンを用いて、上記のがいし3個を一列に連
結して支線(図示せず)間に挿入すれば、連結板
9の板面は相隣る個所では直交し、ひとつおきの
個所では平行になる。板面の向きを同じくするひ
とつおきの個所の2個の連結板9に、ほぼ楕円形
状の第1の金属リング4を、他の2個の連結板9
には第1の金属リング4にほぼ直角鎖交して、同
様の第2のリング5を取付ける。このとき、リン
グの長軸の長さはひとつおきの連結板の中心間隔
に等しくなるようにする。リングの長軸の両端は
Uボルト13で挟み、このUボルト13を連結板
9の中央長穴14に差し込み裏側よりナツト15
で締結する。 第2図ではリング4は紙面に平行であるが、リ
ング5は紙面に直角で図示すると線として表われ
見にくくなるので長軸端の付近だけ示してある。
金属リング4及び5は互に直角鎖交し、かつリン
グ4の長軸の左端は、リング5の中心付近を、ま
たリング5の長軸の右端はリング4の中心付近を
通るようになる。 各リング間の間隔は、印加される電圧に耐えら
れるよう充分の間隔を持たせることは容易であ
る。 連結板9の中央に長穴14を設ける理由は次の
ようである。第2図のように組み立てる場合、リ
ングの長軸の長さががいしのでき上り寸法のばら
つきにより、リング取付点の間隔と食い違いが生
じても、連結板9の中央のリング取付点は多少左
右に移動可能のように長穴14を設けておき、こ
こに固定すれば、装備の現場においても容易に組
み立てることができる。 また、電圧はそれ程高くないが、張力が大きい
個所に用いる場合には、磁器10を短い太いもの
とすれば、全体の長さを縮小できる。かかる場合
には、リングもほぼ円形に近いものとなる。 次に唖鈴がいし群のなかの、いずれか1個のが
いし(本実施例ではがいし2)の側面にコイルを
巻付けるには、第3図のようにがいしの両端の金
属製キヤツプ8の側面に、それぞれコイル端子ね
じ16を設け、このコイル端子ねじ16に金属線
17をつなぎ、円柱状の磁器10の部分をボビン
としてこれに直接金属線17をらせん状に巻付け
て、コイル18を形成する。円柱状の磁器の直径
は所要引張耐荷重とコイルの自己インダクタンス
に必要な直径とを勘案して決める。そして3個の
唖鈴がいしのうちのその1個のがいしに、がいし
全体としての端子間の静電容量にアンテナとして
の使用周波数について同調するインダクタンスを
有するコイルを巻付ければよい。 本実施例では唖鈴がいし2の側面にコイルを巻
付けた場合を示したが、その他の唖鈴がいしの場
合についても同様である。 なお、リングとしては、例えば、鋼製丸棒より
なるもの、内部に合成樹脂で固めたグラスフアイ
バーを充填した鋼製パイプ、あるいは内部に鋼索
を入れた金属製パイプその他のものがあり使用目
的によつて適宜選択使用すればよい。 g 効果 以上説明したように、本考案によるアンテナ柱
支線用連結耐張がいしは、大きい引張耐荷重のほ
か高い耐電圧を有するため、放送用アンテナの鉄
塔または鉄柱用支線などのように大きな張力がか
かり、かつがいしの両側に連結される支線間に、
高い電圧、特に高い高周波電圧がかかるところに
適用できる効果がある。 また、構成された耐張がいし群のなかのいずれ
か1個のがいしの側面に巻付けられたコイルは、
そのコイルの有する自己インダクタンスとがいし
端子(キヤツプ)間の等価浮遊静電容量とが並列
になつて、アンテナの使用周波数に同調している
ため、無限大のインピーダンスとなり、支線のア
ンテナ側は大地から絶縁されるが、この絶縁され
た支線部分に、雷誘導などにより発生した電荷や
異常電圧をそのコイルを通じて大地に逃すことが
できる効果がある。 そして、このがいしにはほぼ楕円形状のリング
が装着されているため、万一耐張がいしの一部ま
たは全部が破壊されても、互に鎖交されて取付け
られている該リングによつて、支線が切離される
のを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るアンテナ柱支線用連結耐
張がいしの構想を示す斜視図、第2図は実施例を
示す正面図、第3図は耐張がいしの一例として唖
鈴がいしにコイルを巻付けた状態の側面図、第4
図は連結具の斜視図、第5図は先行技術である特
公昭53−38879号のアンテナ柱支線用がいしの側
面図、第6図は第5図の横断面図である。 1,2,3……耐張がいし、4,5……金属リ
ング、6,7……支線、8……キヤツプ、9A…
…連結具、9……連結板、10……磁器、11…
…ピン穴、12……連結ピン、13……Uボル
ト、14……長穴、15……ナツト、16……コ
イル端子ねじ、17……金属線、18……コイ
ル、21……がいし、22……穴、23……受圧
面、24……Uボルト、25……座金板、26…
…ナツト、28……コイル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アンテナ柱支線に使用され、かつ直列に連結さ
    れた円柱状磁器からなる3個の唖鈴がいしなどの
    耐張がいし群について、一方の支線につながる第
    1のがいしの連結部と、第2のがいしと第3のが
    いしの連結部にまたがつて固定されるほぼ楕円形
    状の金属リングを有し、かつ該リングの面にほぼ
    直角に鎖交して、第1のがいしと第2のがいしの
    連結部と、他方の支線につながる第3のがいしの
    連結部にまたがつて固定されるもう1個のほぼ楕
    円形状の金属リングからなる連結耐張がいしにお
    いて、そのいずれか1個のがいしの側面にコイル
    を巻付けて、該コイルの各端を前記がいしの各連
    結部に接続し、該コイルのインダクタンスを、浮
    遊静電容量と共に前記アンテナの使用周波数に同
    調せしめたことを特徴とするアンテナ柱支線用連
    結耐張がいし。
JP1985022822U 1985-02-20 1985-02-20 Expired JPH0310569Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019346A (ja) * 1973-05-15 1975-02-28

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JPS5019346A (ja) * 1973-05-15 1975-02-28

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