JPH03103179A - ヒト糖タンパク質抗原に対するキメラ抗体 - Google Patents

ヒト糖タンパク質抗原に対するキメラ抗体

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JPH03103179A
JPH03103179A JP2205917A JP20591790A JPH03103179A JP H03103179 A JPH03103179 A JP H03103179A JP 2205917 A JP2205917 A JP 2205917A JP 20591790 A JP20591790 A JP 20591790A JP H03103179 A JPH03103179 A JP H03103179A
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dna
plasmid
sequence
recombinant dna
gene
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JP2205917A
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Lisa S Beavers
ライザ・セルサム・ビーバーズ
Thomas F Bumol
トーマス・フランク・ブーモル
Robert A Gadski
ロバート・アラン・カッドスキー
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • C12N15/62DNA sequences coding for fusion proteins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
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    • C07K16/30Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants from tumour cells
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/46Hybrid immunoglobulins
    • C07K16/461Igs containing Ig-regions, -domains or -residues form different species
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/20Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin
    • C07K2317/24Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin containing regions, domains or residues from different species, e.g. chimeric, humanized or veneered

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、モノクローナル抗体9. 2. 2 7から
誘導されるマウス/ヒトの牛メラ抗体をコードしている
新規DNA化合物、および組換えDNAクローニングベ
クターに関する。本発明のベクターは真核生物細胞にお
いてこの新規DNA化合物を発現させる。さらに、本発
明はこれら新規クローニングベクターで形質転換された
宿主細胞にも関する。この形質転換された宿主細胞はキ
メラの9.2.27抗体、またはそれらの誘導体を発現
する。
多数の本発明DNA化合物を使用すれば、天然または実
験室においてもこれまでに合成されたことのない9.2
.27の誘導体を製造することができ、本発明はさらに
、これまでに例のないこれら分子をも包含するものであ
る。
モノクローナル抗体9.2.27は、黒色腫細胞におい
て高い密度で見いだされ、また血管平滑筋を包含する幾
つかの正常組織にも見い出されるコンドロイチン硫酸プ
ロテオグリカンのコアタンパク質として役立つ〜250
,000ダルトンの糖タンパク質に特異的に結合するネ
ズミ抗体である。
この抗体は、疾患のインビトロ検出、ならびに黒色腫の
インビボ検出およびその処置に有用である。
癌患者の免疫系においてネズミ免疫グロブリンに対する
抗体が創製される場合、ヒト対象にネズミ抗体を使用す
ることに付随する1つの問題が生じる。この免疫応答は
すべての患者で起こるとは限らないが、それが起こると
きには、多数回投与処方の間に治療効率が徐々に低下す
ることになる。
この患者の免疫応答は、患者の血流からネズミ抗体を急
速にクリアランス(浄化)させ得るのである。
また、このような応答はアナフィラキシーまたは血清病
に類似したさらに重篤な反応を導くこともあろう。この
免疫原性は抗体の多数回投与を不可能にし、したがって
上記処置の臨床的な価値を減少させる。
ヒトモノクローナル抗体は製造するのが困難であるので
、キメラ抗体を構築して免疫学的な問題を回避している
。キメラ抗体とは、ある種由来の抗原特異的な領域、す
なわち可変領域と、これに結合した別の種由来の定常領
域とからなるものである。オイおよびモリソン(Oi 
and Morrison)のBioTechniqu
es 4 : 214−221(1986)を参照のこ
と。
免疫応答は定常領域に指向していることが多いので、ネ
ズミ定常領域をヒト定常領域に置換すれば、患者の免疫
学的反応は大きく減少することになる。
したがって、キメラ抗体は疾患の処置に極めて望ましい
ものである。
キメラ抗体の一般的な概念は文献公知であるが、ある種
の特異性を有する新規なキメラ抗体を開発することが今
なお必要とされている。本発明は、9. 2. 2 7
モノクローナル抗体分子の可変領域からなる組換えDN
A,およびアミノ酸配列を開示するものである。これら
の配列を操作し、9.2.27と同じ組織特異性を有し
ているがヒト供給源由来の定常領域を含有するキメラ抗
体を発現させた。したがって、本発明は、モノクローナ
ル抗体9.2.27と同じ組織特異性を有するが免疫学
的な副作用が大きく減少された治療法を可能にするもの
である。
本明細書中に開示し、特許請求している発明のため、以
下のように用語を定義する。
A:デオキシアデノシン。
Ala:アラニン残基。
APIl=アンピシリン耐性の表現型またはそれを付与
する遺伝子。
Arg:アルギニン残基。
Asn:アスパラギン残基。
Asp:アスパラギン酸残基。
C:デオ牛シシトシン。
キメラ抗体:ある種(代表的にはマウス)由来の可変領
域と、これに結合した第2の別の種(代表的にはヒト)
由来の定常領域からなる抗体。
CSP:コンドロイチン硫酸プロテオグリカンCys:
システイン残基。
dhfr:ジヒドロ葉酸還元酵素の表現型またはそれを
付与する遺伝子。
G:デオキシグアノシン。
Gin:グルタミン残基。
Glu:グルタミン酸残基。
Gly:グリシン残基。
0418”:G418耐性の表現型またはそれを付与す
る遺伝子であり、KIl1″と記載されることもある。
His:ヒスチジン残基。
HmR:ハイグロマイシン耐性の表現型またはそれを付
与する遺伝子。
11e:イソロイシン残基。
IVS:介在配列とも呼ばれる、イントロンをコードし
ているDNA0 Leu:ロイシン残基。
Lys:リジン残基。
Met:メチオニン残基。
MoAB:モノクローナル抗体。
9. 2. 2 7抗原二M21ヒト黒色腫セルライン
ならびに他のヒト黒色腫セルラインおよびヒト黒色腫腫
瘍組織上に見いだされるフンドロイチン硫酸プロテオグ
リカンのコア糖タンパク質である、約250.OOOダ
ルトンの糖タンパク質。
9.2.27:ハイブリドーマセルライン由来の不ズミ
モノクローナル抗体であって、M2lヒト黒色腫セルラ
イン上に見いだされるコンドロイチン硫酸プロテオグリ
カンのコア糖夕冫パク質である約250.000ダルト
ンの糖タンパク質を認識する該抗体。
形或期タンパク質:sRNA転写物の翻訳の際に生或さ
れるポリペブチドであって、翻訳後の修飾を受ける前の
もの。
Phe:7zニルアラニン残基。
P ro :プロリン残基。
プロモーター: DNAGRNAに転写させるDNA配
列。
組換えDNAクローニングベクター:1またはそれ以上
の別のDNAセグメントが既に付加されているか、また
は付加することができる、自律的に複製するあらゆる物
質であって、これにはブラスミドおよびファージがある
がこれらに限定されない。
組換えDNA発現ベクター:プロモーターが導入されて
いるあらゆる組換えDNAクローニングベクター レブリコン:プラスミドまたはその他のベクターの自律
的な複製を可能にし、それを制御するDNA配列。
制限フラグメント:lまたはそれ以上の制限エンドヌク
レアーゼ酵素の作用によって生成されるあらゆる線状の
DNA配列。
感受性宿主細胞:ある抗生物質またはその他の毒性化合
物に対する耐性を付与するDNAセグメントがなければ
、それらの存在下で生育することができない宿主細胞。
S er :セリン残基。
構造遺伝子:機能的なポリペブチドをコードしているあ
らゆるDNA配列であって、翻訳開始および停止シグナ
ルをも含む配列。
T:デオキシチミジン。
Tc”:テトラサイクリン耐性の表現型またはそれを付
与する遺伝子。
Thr:スレオニン残基。
Trp: トリプトファン残基。
Tyr:チロシン残基。
Val:バリン残基。
第1図は、プラスミドpMLCE−10の制限部位およ
び機能地図である。本発明を開示するためのこの第1図
および以下のすべての図面はいずれも正確な尺度で描か
れていない。
第2図は、プラスミドpHKF−1の制限部位および機
能地図である。
第3図は、ブラスミドpHKCE−10の制限部位およ
び機能地図である。
第4図は、ブラスミドpGCEMKの制限部位および機
能地図である。
第5図は、プラスミドpMHCE−30の制限部位およ
び機能地図である。
第6図は、プラスミドpHGIZの制限部位および機能
地図である。
第7図は、プラスミドpHGOEM〜30の制限部位お
よび機能地図である。
第8図は、プラスミドpNcEMGlの制限部位および
機能地図である。
第9図は、ブラスミドpTKZK910の制限部位およ
び機能地図である。
第1O図は、ブラスミドpG9.2.27Kの制限部位
および機能地図である。
第11図は、ブラスミドpG4G21の制限部位および
機能地図である。
第12図は、ブラスミドpN9.2.27G1の制限部
位および機能地図である。
本発明は、第1の補乳動物種由来の抗原特異的な可変領
域と第2の別の啼乳動物種由来の定常領域とからなるキ
メラ抗体L鎖(軽鎖)をコードしているDNAを含有す
る組換えDNA化合物であって、該L鎖可変領域が以下
のアミノ酸配列を有している組換えDNA化合物である
: ようである: L7fS−AXq− DNA塩基対の相補性故に、2本鎖DNA分子の一方の
鎖の配列は、他方の鎖の配列を決定するうえで十分であ
る。モノクローナル抗体9. 2. 27のL鎖可変領
域のヌクレオチド配列は、以下のさらに、本発明は、第
1の噛乳動物種由来のキメラ抗体H鎖(重鎖)可変領域
と第2の別の噛乳動物種由来の定常領域とをコードして
いるDNAを含有する組換えDNA化合物であって、該
H鎖可変領域が以下のアミノ酸配列を有している組換え
DNA化合物をも包含している: aln−Val−Gin−ムau−Gエnべ21n−5
@z”−Gly−Pro−GluL!u−Vd−Ly!
l−Pro−017−AIJI−S@r−Val−Ly
il−Zlel!−^1a−Asp−Lyg−8er−
Sar−Sar−τhr−Ala−TyrMat−Gi
n−Va1−Ser−Ser−1.+*u−τhr−s
@r−val−Aspモノクローナル抗体9. 2. 
2 7のH鎖可変領域のヌクレオチド配列は、以下のよ
うである二τC入. 本発明のL鎖およびH鎖分子の両者には、別個のシグナ
ルベプチドが付随している。L鎖シグナルベブチドのア
ミノ酸配列は、次のようである:Met−G lu−T
 hr−Asp−T hr−L eu−L eu−L 
eu−T rp−V alLeu−Leu−Leu−T
rp−Val−Pro−Gly−Ser−Thr−Gl
ya列は、次のようである: ATG−GAG−^CA−GAC−AC^一CTC−C
TG−CTA−TGG−GTGCTG−CTG−CTC
−TGG−GTT−CC^一GGT−TCC−ACA−
GGT0H鎖シグナルペプチドのアミノ酸配列は、次の
ようである: Met−Gly−Trp−Ser−Arg−1 1e−
Phe−Leu−Phe−LeuL eu−S er−
 1 1e−T hr−A la−G ly−V al
H is−C ys0H鎖シグナルペプチド遺伝子のヌ
クレオチド配列は、次のようである: ^TG−GGA−TGG−AGC−CGG−ATC−T
TT−CTC−TTC−CTCCTG−TC^一ATA
−ACT−GCA−GGT−GTC−CAT−TGC0
本発明の新規DNA化合物は、モノクローナル抗体9.
 2. 2 7を産生ずるハイブリドーマセルライン由
来のmRNAから調製したcDNAクローンから誘導さ
れる。ブラスミドpTZK910は、モノクローナル抗
体9.2.27のし鎖の完全な暗号(コード化)配列、
このL鎖に随伴されたシグナルペブチドのコード化配列
、ならびにこの分子のL鎖シグナルペプチド遺伝子のヌ
クレオチド配5゛および3゜非翻訳領域を含んでいる。
この5′非翻訳領域は次のDNA配列を有している:5
゜−AGTTCCAGGACAGCTAGGGCTAT
ACAGAGAAACCCTGTCTCG AAAAA
CCAAAAAAAAAAAAAAACCAGCTCT
CAGAG−3″。
ブラスミドpTZK910は、1989年4月7日に7
ーザン・リージョナル・リサーチ・ラボラトリー[No
rthern Regional Research 
Laboratory (NRRL), Peoria
.Il1inois]に寄託され、その永久保存培養物
コレクションの一部をなしている菌株である大腸閑(E
.coli)K 1 2  J M 1 0 9/pT
ZK910から常法によって単離することができる。大
腸菌K12  JM109/pTZK910の培養物は
、NRRLから受託番号B−18478のもとで入手す
ることができる。プラスミドpTZK910の制限部位
および機能地図を添付の第9図に示す。
ブラスミドpG4G21は、モノクローナル抗体9.2
.27のH鎖の完全なコード化配列、H鎖に付随するシ
グナルペブチドのコード化配列、ならびにこの分子の5
′および3゜非翻訳領域を含んでいる。この5゜非翻訳
領域は次のDNA配列を有している: 5’ −TCCTCTACACAGTCCCTGACG
ACACTGACTCTAACC−3゜プラスミドpG
4G21は、1989年4月7日にNRRLに寄託され
、その永久保存培養物コレクションの一部をなしている
大腸mK l 2  DH 5/pG4G2 1から常
法によって単離することができる。
大腸菌K12 DH5/pG4G2 1の培養物は、N
RRLから受託番号NRRL B−18479のもとで
入手することができる。ブラスミドpG4G21の制限
部位および機能地図を添付の第11図に示す。
9. 2. 2 7キメラL鎖の真核生物発現のための
ベクターを作或するには、有効な真核生物プロモーター
およびヒトL鎖定常領域をコードしている遺伝子を含有
するベクターに、9.2.27L鎖可変領域をコードし
ている遺伝子を挿入する必要がある。ブラスミドpGC
EMKは、有効なプロモ−夕一に結合したヒト癌胎児性
抗原(CEA)を認識するネズミ可変領域をコードして
いる遺伝子およびヒトL鎖定常領域遺伝子を含有してい
る。プラスミドpGCEMKのこのL鎖可変領域遺伝子
をモノクローナル抗体9. 2. 2 7のL鎖可変領
域遺伝子と置き換えると、発現ベクターpG9.2.2
7Kが得られる。プラスミドpGCEMKは、バイドラ
ーらの欧州特許出願第EP0 332 424号(19
88年11月17日出願)、「ヒト癌胎児性抗原に対す
るキメラ抗体(Chimeric Antibodie
s Directed Against Human 
Carcinoembryonic Antigen)
Jに記載されているように、ブラスミドpMLCE−1
0、pHKF−1およびpS V 2−gptから構築
した。
プラスミドpMLCE−10は、ヒト癌胎児性抗原を認
識する、モノクローナル抗体CEMのL鎖可変領域のゲ
ノム配列を含有している。プラスミドpMLCE−10
は、アメリカン・タイプ・カルチャー●フレシゴン、ロ
ックビレ、メリーランド(American Type
 Culture Collection, Rock
ville, MD)の永久コレクションの一部を構戊
しており(1988年3月1日寄託)、受託番号ATC
C67639のもとで入手することができる。プラスミ
ドpHKF−1は、ヒト抗体のし鎖定常領域のゲノム配
列を含有している。プラスミドpHKF1は、ATCC
永久コレクションの一部を構戊しており(1988年3
月1日寄託)、受託番号ATCC67637のもとで入
手することができる。ブラスミドpMLCE−10およ
びpHKF−1の制限部位および機能地図をそれぞれ添
付の第1図および第2図に示す。
プラスミドpMLCE−10由来のCEM L鎖可変領
域遺伝子を含有する約3. 8 kb H indII
Iフラグメントを単離し、このフラグメントをHind
■消化したプラスミドpHKF−1内に連結することに
よって、ブラスミドpHKCE−10を構築した。プラ
スミドpS V 2 gpt(これは、受託番号ATC
C37145のもとてATCCから入手することができ
る)を制限酵素EcoRIで消化し、01alリンカー
(配列:dCATCCGATG)をそのEcoR1部位
に連結してプラスミドpsV2gptClaを作成した
。次に、ブラスミドpHKCE−10を制限酵素Cla
lおよびBamHIで消化し、ヒトL鎖定常領域遺伝子
に連結したCEML鎖可変領域遺伝子を含有する約9.
0kb Clal/BanHl制限フラグメントを単離
した。また、プラスミドpS V 2 gpt−C I
aも制限酵素ClalおよびBamHrで消化し、約4
.5kbのClal/BamHI制限フラグメントを単
離した。ブラスミドpHKCE−10由来の約9.Ok
bフラグメントをプラスミドpS V 2 gpt−C
 Ia由来の上記約4.5kbベクターフラグメント内
に連結し、発現ブラスミドpGCEMKを作戊した。ブ
ラスミドpHKCE−10およびpGCEMKの制限部
位および機能地図をそれぞれ添付の第3図および第4図
に示す。
次いで、ブラスミドpTZK910を制限酵素Dde!
およびBamHIで消化し、9.2.27カッパ(κ)
可変領域をコードしている遺伝子を殆ど含有する、約3
57塩基対のDde(/BamHI制限フラグメントを
単離する。次ぎに、以下の配列を有するBglII−D
de+リンカーを合成する:5’GATCTGAATT
CC    −3’次いで、9.2。27カッパ可変領
域のNH,末端における15個のアミノ酸のコード化配
列および真核生物スプライス部位を含有するBamHI
−Sstnリンカーを合成する。このリンカーの配列は
次のようである: 次に、上記2つのリンカーをブラスミドpTZ K91
0の約3 5 7bp Ddel/BamH I制限フ
ラグメントに連結する。制限酵素BglI[およびSs
tIlで消化した後、約420bpの7ラグメントを単
離して精製する。ブラスミドpGCEMKを制限酵素B
.glIIおよびSstIIで消化し、抗一CEA L
鎖可変領域をコードしている遺伝子を除去する。
次イテ、プラスミFl)TZK9 10(7)約420
bpBglff/Sstll制限フラグメントをブラス
ミドpGC EMKc7)Bglll/Sstu消化し
た、大きなベクターフラグメント内に連結し、ブラスミ
ドpG9.2. 2 7 Kを作成する。このブラスミ
ドは、ブラスミドpGCEMKのカッパプロモーター、
9.2.27抗体のL鎖可変領域をコードしている遺伝
子、ヒトカッパ鎖定常領域をコードしている遺伝子、お
よびgpt耐性付与遺伝子を含有している。ブラスミド
pG9.2.27Kの制限部位および機能地図を添付の
第10図に示す。
同様にして、9.2.27H鎖可変領域の真核生物発現
用のベクターを作戊するに当たり、9.2.2 7 H
鎖可変領域遺伝子を、真核生物プロモーターおよびヒl
−H鎖(ガンマ1)(γ1)定常領域をコードしている
遺伝子を含有するベクター内に挿入する。ブラスミドp
NcEMG1は、真核生物プロモーターに結合したヒト
CEAを認識するネズミ可変領域をコードしている遺伝
子およびヒトH鎖定常領域遺伝子を含有している。ブラ
スミドpNCEMGIのこのH鎖可変領域遺伝子をモノ
クローナル抗体9. 2. 2 7のH鎖可変領域遺伝
子と置き換えると、発現ベクターpN9.2.2.27
Glが得られる。プラスミドpNcEMGlは、バイド
ラーらの欧州特許出願第EP0 332 424号(1
988年it月l7日出願)に記載されているように、
ブラスミドpMHcE−30、pHGIZおよびpSV
2rleOから構築した。
プラスミドpMHCE−30は、ヒト癌胎児性抗原を認
識する、モノクローナル抗体CEMのH鎖可変領域のゲ
ノム配列(genomic sequence)を含有
している。ブラスミドpMHCE−30はATCCコレ
クション(1988年3月1日に寄託)の一部を構戊し
ており、受託番号ATCC67640のもとに入手する
ことができる。ブラスミドpHGIZはヒト抗体のH鎖
司変領域のゲノム配列を含有している。ブラスミドpH
GIZは受託番号ATCC67638の下、ATCCに
寄託されている(1988年3月l日寄託〉。プラスミ
ドpMHCE−30およびpi−IGIZの制限部位お
よび機能地図をそれぞれ添付の第5図および第6図に示
す。
ブラスミドpHGOEM−30を、ブラスミドpMHC
E−30由来のCEMH鎖可変領域遺伝子を含有する約
有する 3 kb C la I /H indIrl
フラグメントを単離し、このフラグメントをC la 
I /H indI[I消化したベクターpHGIZに
連結することで構築した。ブラスミドpMHCE−30
は1つ以上のBam81部位を含有しているので、Cl
alで完全消化した後にBamHIで部分消化すれば、
プラスミ ドpMHCE−30の有する3kb Cla
l/Hind[[制限フラグメントが最も容易に単離さ
れる。
ブラスミドpS V 2neo(ATCC 3 7 1
 4 9)を制限酵素EcoRIで消化し、C1aIリ
ンカー(配列:dCATCCGATG)をEcoR1部
位内に連結してプラスミドp3 V 2neo−C l
aを作成した。次いで、プラスミドpS V 2neo
−C laを制限酵素BamHIおよびClalで完全
消化し、約4 . 5 kbベクターフラグメントを単
離した。プラスミドpHGCEM−30を制限酵素Cl
alで完全消化した後、制限酵素BamHIで部分消化
することで、ヒトH鎖定常領域をコードしている遺伝子
に連結したCEMH鎖可変領域をコードしている遺伝子
を含有する約12.7kb制限フラグメントを単離した
ブラスミドpHGCEM−30の約12.7kbC1a
I/BamHI制限フラグメントを、ブラスミドpSV
 2neo−C Iaの約4.5kb Clal/Ba
mH Iベクターフラグメントに連結し、発現ベクター
pNCEMGIを作成した。プラスミドpHGCEM−
30およびpNcEMGlの制限部位および機能地図を
それぞれ添付の第7図および第8図に示す。
次ぎに、プラスミドpNcEMGlを特定の部位を欠失
するように処理する。このブラスミドをまず、制限酵素
Notlで消化し、次いでクレノー酵素で処理し、自己
連結させ、Not1部位を欠失させ、これにより、ブラ
スミドpNcEMGlΔNを作戊する。次いで、このブ
ラスミドを制限酵素BamHIで部分消化し、クレノー
処理し、自己連結させて、3つBaIIIH1部位のう
ち2つを欠失させ、これにより、プラスミドpNcEM
GlΔB2を作成する。欠失するBanH1部位は、O
EM構造遺伝子の直ぐ5゜側の部位と、ヒトガンマl遺
伝子およびネオマイシン耐性付与遺伝子間にある部位で
ある。OEM構造遺伝子の直ぐ3″側に見いだされるB
amH1部位は維持させた。次いで、プラスミドpNc
EMGlΔNΔB2を制限酵素Sa11で哨化し、クレ
ノー処理した後、自己連結させ、ヒトガンマl遺伝子の
直ぐ5′側に見いだされる2つのSall部位を欠失さ
せて、ブラスミドpNcEMGlΔNΔB2ΔS2を作
成する。
次いで、ブラスミドp04G21を制限酵素EcoRI
およびMaenlで消化し、9. 2. 2 7ガンマ
可変領域をコードしている遺伝子を殆ど含有する約42
1塩基対のE coR I /Maem制限フラグメン
トを単離する。次いで、Bcl I /EcoR Iリ
ンカーを合戊する。このリンカーは以下の配列を有して
いる; 5゜−GATCAGGGTCCG   −3゜3゜− 
  TCCCAGGCTTAA−5’Bc 1 1  
    EcoR l次いで、9.2.27ガンマ可変
領域のNH.末端における5個のアミノ酸のコード化配
列および真核生物スプライス部位を含有するMaen[
−BamHIリンカーを合成する。このリンカーは以下
の配列を有している: 5゜−GTCACCGTCTCCTCAGGTAAG 
  −3’3゜−    GCAGAGGAGTCCA
TTCCTAG−5’MaeII[         
BamHI次に、上記2つのリンカーをブラスミドpG
4C;21の約4 2 1bp EcoR I/Mae
I[[制限フラグメントに連結する。制限酵素Bell
およびBamHIで消化した後、得られた約462bp
フラグメントを単離して精製する。プラスミドpNCE
MGlΔNΔB2ΔS2を制限酵素BallおよびBa
mHIで消化し、抗−CEA ガンマ鎖可変領域をコー
ドしている遺伝子を除去する。次いで、約462bp 
Bcl I/BamH I制限フラグメントをプラスミ
ドpNcEMGlΔNΔB2ΔS2のBcll/Bam
HI消化した、大きなベクターフラグメント内に連結し
、プラスミドpN9.2.27を作成する。このプラス
ミドは、ブラスミドpNcEMGlのガンマプロモータ
ー、9.2.27抗体のH鎖可変領域をコードしている
遺伝子、ヒトガンマ鎖定常領域をコードしている遺伝子
、およびネオマイシン耐性付与遺伝子を含有している。
プラスミドpN9.2.27G1の制限部位および機能
地図を添付の第12図に示す。
噛乳動物および他の真核生物細胞を形質転換し、かつそ
の中で各種の抗体鎖を発現させるのに適したベクターを
構築するには、組換え9. 2. 2 7免疫グロブリ
ンおよびその誘導体をコードしている本発明のDNA化
合物は特に好ましい。多くの噛乳動物宿主細胞は、本発
明で例示される各種の抗[4のアミノ末端に存在するシ
グナルペブチドを認識し、そして適切にプロセッシング
するために必須の細胞機構(cellular mac
hinery)を有している。幾つかの浦乳動物宿主細
胞は、さらに、抗体分子内に認められる翻訳後修飾(例
えば、グリコシル化)を行うことができる。真核生物宿
主細胞を形質転換するためのベクターの変種は広範囲で
存在するので、以下で例示する特定のベクターは本発明
の範囲の限定を意図するものではない。
本発明の各種発現ベクターは、種々の真核生物、特に噛
乳動物の宿主細胞を形質転換することができ、その中で
発現することができる。さらに、本発明の発現ベクター
は、犬腸菌(E.coli)内での複製を行わせる配列
を含有している。抗体の発現は、その抗体の構造遺伝子
と関連性を有する特定のプロモーターが機能する宿主細
胞内で起こる。
当業者ならば、本発明に係る各種の抗体鎖を発現するの
に各種の真核性宿主細胞を使用することができることを
理解されよう。S P 2/O−Agl 4セルライン
は、普通は抗体を分泌しない骨髄腫(ミエローマ)セル
ラインである。プラスミドpG92.27KおよびpN
9.2.2.27GlでセルラインSP2/Oをトラン
スフェクトした後では、そのトランスフェクトされたセ
ルラインは、キメラ9.2.27抗体を培養液中に分泌
する。サブクローン実験の後、得られた分泌性細胞を血
清不含の培地に転換することによって、キメラ抗体が1
5μg /xQ/ 1 0 ’細胞までのレベルで発現
され得ることが証明されている。SP2/O細胞は本発
明の発現ベクターにとって好ましい宿主細胞であるが、
当業者ならば、本発明の2機能性抗体またはその誘導体
を発現させるのに広範囲の各種細胞を利用できることは
認識されよう。
本発明で使用される宿主細胞は、当業者周知の標準的な
トランスフェクション法に基づく様々な方広で形質転換
することができる。使用することのできるml的なトラ
ンスフェクション法としては、電気穿孔法、プロトブラ
スト融合法、およびリン酸カルシウム沈澱法が挙げられ
る。このような方広は、以下の文献に一般的に記載され
ている:トネグッゾ−(Toneguzzo, F. 
)らの、Mo1、 and Ce11. Bio1、 
(モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー),
 6:703−706(1986) ;チa  (Ch
u, G. )らのNucleic Acid Res
. (ニュクレイック・アシソズ・リサーチ), 15
:1311−1325(1987) ;ライスら(Ri
ce, D. )、Proc. Nak 1. Aca
d. Sc i. + U. S. A. (ブロシー
ディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシイズUSA)、?9 :7862−7865(
1979),およびオイら(Oi, V. )、Pro
c. Nat I. Acad. Sc i. , U
S.A.,80:825−829(4983)。
本発明のキメラ構築物を含有する組換え発現ベクターで
、宿主細胞を連続的にトランスフェクトすることが好ま
しい。たとえば、宿主細胞をまず、カッパ鎖構築物を含
有する発現ベクターでトランスフェクトし、カッパ鎖を
発現する形質転換宿主細胞を当業界周知の方法によって
遺択する。その後、選択した宿主細胞を、H鎖遺伝子構
築物を含有する発現ベクターでトランスフェクトする。
しかしながら、L鎖およびH鎖構築物の両者を同時に宿
主細胞に導入してもよく、または逆の順序で導入しても
よいことは、理解されるであろう。あるいは、Lおよび
H鎖遺伝子構築物の両方を単一の発現ベクター上で結合
させてもよく、またはこの2つのDNA構築物を宿主細
胞の形質転換の前に線状化し、互いに連結させることも
できるであろう。トランスフェクションおよび選択の後
、標準的な検定を行ってCEPに対する抗体を検出し、
本発明の9.2.27キメラ抗体を発現する形質転換細
胞を同定する。このような検定方法は、ブーモル(Bu
mol)らのProc. Nat 1、 Acad. 
Sci. , U. S. A. , 79:l245
−1249(1982)およびブーモルらのJ. Bi
o1、 Che醜. , 259:12733−127
41(1984)iこS己載されている。
トランスフエクトした宿主内で遺伝子を発現させた後で
は、成熟キメラ9.2.27抗体はその上清中に分泌さ
れる。組換え技法により生産される多くの抗体が不必要
な異質性(幾つかのガンマ鎖のC一末端に現れる異質の
アミノ酸またはアミノ酸群から惹起される)を現わすの
で、培養液は一般に、採取した後、濃縮し、カルボキシ
ペブチダーゼの溶液で処理する。次いで、得られたキメ
ラ9.2.27抗体を当業界周知の方法によって精製す
ればよい。
本明細書中で説明したDNA配列およびプラスミドには
多数の修飾および変異が可能である。たとえば、遺伝子
コードの縮重は、ポリペブチドのコード化領域のヌクレ
オチドの置換を可能とするものである。そのような配列
は本発明によって既知となった9. 2. 2 7のア
ミノ酸配列またはDNA配列から推定することができ、
以下に記載の通常の合成法によって構築することができ
る。そのような合戊法は、実質的にイタクラら[Ita
kura et a1、, Science 198二
1056(1977)]およびクレアら[Crea e
t a1、 r Proc. Nat1、 Acad.
 Sci. USA 75 : 5765(1978)
]の方法にしたがって行えばよい。さらに、合成遺伝子
およびリンカーは、Systec 1450ADNA合
成機[Systec Inc., 3816 Chan
dler Drive,Minneapolis+ M
NIまたはABS 3gOA DNA合成機[Appl
ied Biosystems, Inc., 850
 LincoIn Center Drive, Fo
ster City, CA 94404コのどちらか
を用いて合戊することができる。その他多数のDNA合
戊装置が当分野で知られており、これらを用いて合或D
NAフラグメントを調製することができる。
したがって、本発明はいかなる意味においても具体的に
例示したDNA配列およびプラスミドに限定されるもの
ではない。
本発明の発現ベクターを用いて真核宿主細胞を形質転換
し、種々のL鎖およびH鎖構造を有するポリペブチドを
該宿主細胞から発現させるのは当業者の理解されるとこ
ろであろう。宿主細胞が、該宿主細胞中で機能して免疫
グロブリンの構造遺伝子を転写させるプロモーターを含
有するベクターで形質転換されるときには、そして宿主
細胞が、シグナルベプチドをブロセッシングするための
細胞機序を備えているときには、成熟した抗体または抗
体鎖が細胞から分泌される。他の発現条件のもとでは、
たとえば宿主細胞が免疫グロブリンのL鎖だけを発現す
るときには、L鎖を宿主細胞から単離しなければならな
い。
既述のように、本発明のベクター、方法、形質転換体お
よび抗体は、癌との戦いにおいて基本的な効果を有する
であろう。モノクローナル抗体9.2.27は、ヒト黒
色腫の診断、予知および処置に効果的な薬物である。生
化学的および免疫学的研究により、本発明の組換えおよ
びキメラ9,2.27分子がハイブリドーマ細胞から誘
導された9.2.27分子と同一の抗原反応性を有して
いることが判明している。
しかし、ネズミ抗体を用いることによる問題は、ヒト対
象においてこの抗体が免疫学的応答を引き起こすことが
多いことである。この問題は、本発明のキメラ抗体を用
いることによって回避することができる。9.2.27
の定常領域をヒト起源の定常領域と置き換えることによ
って、患者の免疫系はこのキメラ抗体を「自己」と認識
し、したがって抗−9。2.27抗体を創製することは
少なくなる。さらに、ヒト定常領域の使用は、補体の活
性化およびその他の細胞応答を助けるであろう。
また、これまで知られていなかった9. 2. 2 7
のアミノ酸配列およびDNA配列を使用すれば、親和性
が高いか、または低い新規な誘導体を作或し得ることは
当業者の理解されるところであろう。
抗体の様々な部分を欠失あるいは突然変異させて新規な
抗体を創製することもできるし、あるいはある鎖の一部
を別の鎖片で置き換えることもできる。X一線結晶学に
よる研究を行えば、9.2.27が結合する抗原のエビ
トープに抗体のどのアミノ酸残基が近接しているかが分
かるであろう。タンパク質工学の方法を用いることによ
り、9.2,27を修飾すれば、癌患者の細胞表面抗原
に対して改良された親和性を示す「タンパク工学的に加
工された」抗体を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
これらの実施例は各種構築の操作法を挙げ、その操作法
を適宜説明するものである。これらの実施例は、いかな
る意味においても発明の範囲を限定するものではない。
本明細書に記載したアミノ酸配列およびヌクレオチド配
列は、キメラ9.2.27抗体の構築或分からなるが、
これらの配列に若干の改変を加えても、抗原の結合性が
実,質的に同等である可変領域が得られることは理解さ
れよう。本発明は、必要とされる抗原の特異性が保持さ
れる限りは、これらの改変も包含するものである。
実施例l ブラスミドpMLCE−10の単離 大腸m(E.coli)K 12 HB to 1/p
MLCE10の凍結乾燥品は、受託番号ATCC 67
639(寄託日: 19g8年3月1日)のもと、アメ
リカン・タイプ・カルチャー・コレクション(MD 2
0852,ロックビレ,バークローン・ドライブ123
01番)から入手される。この凍結乾燥品をLB培地[
IQ中にバクトートリプトン10g1バクトー酵母エキ
ス 5gおよびNaCC10gを含有、pHを7.5に
調節]10岬の入った試験管内にデカントし、37゜C
で2時間インキユベートする。この時点で培養物を50
μg /j!12アンピシリンに凋節し、次いで37℃
で一晩インキユベートする。ブラスミドpMLCEiO
は、ヒト癌胎児性抗原を認識する、OEM23 1.6
.7モノクローナル抗体のL鎖司変領域をコードしてい
る遺伝子を含有している。
一晩培養物の少量をとり、E.coli K 1 2 
HB 1 0 1/pMLCE−1 0の単一のコロニ
ー単離体が得られるような方法で、それを50μg /
x(1アンビシリンを含むLB一寒天(15g/Qバク
ト寒天を含むLB培地)平板上にプレートした。
得られた単一のコロニーを50μghQアンピンリンを
含むLB培地10jI12に接種し、激しく振盪させな
がら37°Cで一晩インキユベートした。
コ”  Tl培養物1 0 x(lを50μg/yt(
lアンビシリン含有のLB培地500yt(lに接種し
、激しく振盪させながら培養物が定常相に達するまで3
7゜Cにおいてインキユベートした。
以下の操作は、マニアティスら[Maniatis e
tat. ,モレキュラー・クローニング(Molec
ular Cloning),Cold Spring
 Harbor Laboratory]の方法を脚色
したものである。得られた細胞を、4゜C, 4000
gで10分間遠心することによって採取し、その上清を
捨てた。得られた細胞ベレットを水冷したSTE緩衝液
[0.1M NaCQ: 10mM  トリスーHCl
2(pH7.8);およびlmMEDTA]100xC
で洗浄した。洗浄後、得られた細胞ペレットを5xg/
xc リゾチームを含有する溶液1[5QmM グルコ
ース;25mM トリスーHCQ(pH8.0);およ
び1 0a+M EDTA]1 01I(lに再懸濁し
、室温で10分間放置した。次いで、このリゾチーム処
理した細胞に溶液2[0.2N NaOHおよび1%S
DS]20fff2を加え、得られた溶液を反転させて
穏やかに混合した。この混合物を水上で10分間インキ
ユベートした。
この溶閑細胞混合物に水冷した5M酢酸カリウム(pH
 4. 8)1 5m(!を加え、溶液を反転混合した
。この溶液を氷上でlO分間インキユヘートシた。水2
8.51ffおよび5M酢酸カリウム601Qに水酢酸
11.5ffffを加えることによって5M酢酸カリウ
ム溶液を調製した;得られた溶液はカリウムについては
3M,そしてアセテートについては5Mである。
この溶菌細胞混合物を、ベックマン(Beckman)
SW27(またはその同等の機器)を使用し、4゜C、
20,OOOrpmで20分間遠心した。細胞DNAと
その残骸は管の底にペレソトを形成した。上清約36村
を回収し、0.6容量のイソブロバ/一ルを加えて混合
し、得られた溶液を室温でX5分間放置した。室温にお
いて12,OOOyで30分間遠心することによってブ
ラスミドDNAを採取した。上清を捨て、得られたDN
Aベレソトを70%エタノールによって室温で洗浄した
。このエタノール洗液をデカントし、得られたべレソト
を真空デシケーター中で乾燥した。次いで、このペレッ
トをTE緩衝液[10mMトリスーH C C(pH 
80)およびlmM EDTA]8x(!中に再懸濁し
た。
このDNA溶}夜にCsC(28gを加えた。各{Om
l2のCsCQ−DNA溶液に10ig/+C臭化エチ
ジウム水溶岐約0.8m(lを加えた。最終の溶液密度
は約1.55g/+Cであり、臭化エチジウム濃度は約
600μg /yQであった。この溶液をベックマン5
0型遠心管に移し、バラフィンオイルで上端まで満たし
、封をし、そして20’Cにおいて4 5, O O 
Orpmで24時間遠心した。遠心後、普通光のもとて
2つのDNAバンドが観察された。
管からキャップを取った後、注射器の#2l皮下注射針
を遠心管の側面から挿入し、下方のDNAバンドを採取
した。
水飽和のl−ブタノールで数回抽出して臭化エチジウム
を除去した。TE緩衝液に対して透析することによって
CsCQを除去した。緩衝フェノール、次いでクロロホ
ルムで抽出した後、DNAを70%エタノールで沈澱さ
せ、洗浄し、そして乾燥した。約lagのプラスミドp
MLCE−10が得られ、これをTE綬衝液中、約1μ
g/μQの濃度で、4°Cにおいて保存した。ブラスミ
ドpMLCE−10の制限部位および機能地図を添付の
第1図に示す。
実施例2 ブラスミドpHKCE−10の構築 実施例1で調製したプラスミドpML,CE−IQ  
DNA(約10μ0を、1 0 X H indlll
制限緩衝液[500mM NaCQ; 500mMl−
リスーHCQ(pH 8. 0) : 1 0 0a+
M MgCQ2;および10mMDTT](20μQ)
、l R97RQ B S A(2 0μ12)、制限
酵素H indlll[5 ul2: 〜5 0単位(
Bethesda Research Laborat
ories(B R L)の定義;本発明に用いた制限
酵素の全てはここから入手した)]、および水(145
μQ)と混合し、得られた反応液を37゜Cで2時間イ
ンキユベートした。本明細書に記載の制限酵素反応は、
常法通りフェノールおよびそれに続くクロロホルム抽出
によって停止させ、その後にDNAの沈澱、エタノール
洗浄、およびTE緩衝液へのDNAの再懸濁を行った。
上記のようにHindlll消化を停止させた後、Hi
ndlll消化したプラスミドpMLCE−to DN
Aを沈澱させ、次いでTE緩衝液(5μQ)に再懸濁し
た。
0.5μ9/村の臭化エチジウムを含有する0.75%
TBEアガロースゲルにおいて、30vで一晩、Hin
dlll消化のブラスミドpMLCE−10  DNA
を電気泳動することによって、完全なOEM23 1.
6.7可変κ領域を含有するブラスミドpMLCE−l
Qの約3.8kbのHindlll制限フラグメントを
単離した。Uv透明光箱で可視化した後、約3.8kb
のHindlll制限フラグメントをD E A E 
8 1 [Schleicher and Schue
l1、 Keene,New Hampshireコ紙
に電気泳動させ、次いでIMNaCQ中で溶出させ、エ
タノール沈澱させた。この溶出フラグメントをTE緩衝
液(5μQ〉に再懸濁した。
大腸菌K12 HBIOI/pHKF−1の凍結乾燥品
をATCCから受託番号ATCC67637 (198
8年3月1日寄託)のもとで入手した。ヒトκ定常領域
をコードしている遺伝子を含有するブラスミドpHKF
−1を、実質的に実施例lの教示に従って大腸菌K12
 HBIOI/pHKF−1の培養物から単離した。プ
ラスミドpHKF−1の制限部位および機能地図を添付
の第2図に示す。
ブラスミドpHKF−1(1μ9)を制限酵素Hind
lllで消化し、直線形のプラスミドを単離し、上に教
示したようにしてアガロースゲルから精製した。
プラスミドpMLCE−IQの約3.8kbのHind
ll1制限フラグメント(約lμ9;2μg)を、IO
Xリガーゼ緩衝液[300mMトリスーHC+2(pH
7.6); 1 00mM MgCC−および50a+
M DTT](2.5u(!)、l19/IQ B S
 A(2. 5μl2)、5n+MATP(7μQ)、
’[’4  DNAリガーゼ(2.5μ12;P−LB
iochea+icalsの定義で約2.5単位)、お
よび水(l8μQ)中、Hindlll消化のブラスミ
ドpHKF−1(約600r+9;0.5μg)に連結
した。得られた連結混合物を12℃で一晩インキユベー
トした。この連結したDNAは所望のプラスミドpHK
CE−10を構戊していた。
実施例3 大腸菌K12 HBIOI/pHKCE−10の堡底 大腸菌K12 HBIOIはNorthernRegi
cinalResearch Laboratorie
s(Peoria, Illinois)から受託番号
N R R L  B − 1 5 6 2 6 (1
983年9月28日寄託)のもと、凍結乾燥形態で入手
することができる。この凍結乾燥品を復元し、HBIO
Iの単一コロニーを単離し、培養培地にアンビシリンを
使用しないことを除いて実質的に実施例1の方法に従い
、HBIOI細胞の10xQの一晩培養物を調製した。
この一晩培養物(50μl2)を、1 0mM MgS
O4および1 0 mM MgC 12.をも含有して
いるLB培地(5 xQ>に接種した。この培養物を激
しく振盪しながら37°Cで一晩インキユベートした。
翌朝、この培養物を、1 0mM MgSO.およびl
omMM g C Q t含有のLB培地で200xl
2に希釈した。
この希釈培養物を、550nxでの吸収(A,,。)が
約0.5(約1xlO8細胞/M(lの細胞密度を表す
)になるまで、激しく振盪しながら37°Cでインキユ
ベートした。この培養物を氷一水浴で10分間冷却し、
次いで4゜Cで10分間、4000gで遠心することに
よって細胞を集めた。この細胞ペレットを冷1 0mM
 MgSO4(1 00R(!)に再懸濁し、直ちに遠
心して再ペレソト化した。この細胞ベレソトを30mM
 CaCL(100x(!)に再悲濁し、水上で20分
間インキユベートした。
この細胞をもう一度遠心することによって集め、3 0
mM CaCl2t( 1 0iff)に再懸濁した。
この細胞(0.5xC)を実施例2で調製した連結DN
Aに加えた(DNAは30mM CaCLにしておいた
)。
この細胞一DNA混合物を水上で1時間インキユヘート
し、42゜Cで90秒間、熱ショックを与え、次いで氷
上で約2分間冷却した。この細胞−DNA混合物をl2
51lQフラスコ中のLB培地(1 0xQ)で希釈し
、37゜Cで1時間インキユベートした。
100μQづつをアンピシリン含有のLB一寒天プレー
トに蒔き、コロニーが現れるまで37゜Cでインキユヘ
ートシた。別の方広によれば、このDNAを、B R 
L (P. O. Box 6009, Gaithe
rsburg, MD 20877)からの市販品から
入手可能な凍結のコンビテントな大腸菌Kl2 HBI
OI細胞に導入することができる。
コロニーを個々に培養し、それぞれのコロニーのブラス
ミドDNAを制限酵素分析とゲル電気泳動によって調べ
た。ブラスミドDNAの単離は、実施例1の方法に従い
比較的小さなスケールで行ったが、所望の大腸菌K 1
 2 HB 10 1/pHKCE−to形質転換体が
同定されるまでCsCC勾配工程は削除した。ブラスミ
ドpHKcEloの制限部位および機能地図を添付の第
3図に示す。
実施例4 ブラスミドpGCEMKの構築 ヒトκ定常領域遺伝子に融合させたネズミκ可変領域遺
伝子を含有する真核性発現ベクターを、受託番号ATC
C37145のもとてATCCからだれでも入手できる
ベクターpS V 2gptを用いて構築した。lQX
EcoRI緩衝1[500mMNaCQ; IMトリス
−HC(2(pH7.5);および50 mM M g
 C l2tコおよび制限酵素EcoRIを用いたこと
以外は実質的に実施例2の教示に従って、ブラスミドp
S V 2 gpt(約1μ9)を制限酵素EcoRI
で消化した。エタノール沈澱と精製の後、Molecu
far Cloning(上記)の記載のようにして、
それぞれ5mMの4種のデオキシリポヌクレオチドdT
TP,dGTP,dCTPおよびdATP(lOμQ)
、クレノウ酵素(2単位)およびIOXクレノウ緩衝液
[500mMトリスーHCff(pH7.5); 10
0mM MgC Qs ;および1 0mM DTT]
(5μC)を加えて全ff!50μQ中でEcoRI末
端を平滑にした。
この反応を室温で30分間進行させ、次いで全混合物を
フェノール/クロロホルム抽出し、エタノール比澱させ
、水(5μg)に再懸濁した。
次に、リン力一をこの平滑にしたベクターに付加した。
Clalリンカーは配列d(pCATCCGATG)を
含有しており、これをN E B (Beverly+
 Massachusetts)から購入した。別法で
は、市販の装置、例えばApplied Biosys
tems(850 LincoIn Center D
rive,Foster City.CA 94404
)から市販の380ADNA合戊機(ホスホルアミダイ
トの化学を利用している)を用いてリンカーを合或する
ことができる。また、DNAを合成するための他の方法
も当分野で知られている。l本鎖DNA合戊のための通
常の改良ホスホトリエステル広は、イタクラ等[Ita
kura et a1、 , 1977, Scien
ce 198 : 1056]およびクレア等[Cre
a et a1、 , 197g, Proc. Na
t1、 Acad.Sci. USA 75 : 57
65]が記載している。さらに、DNA合成の特に好ま
しい方法を、シン等[Hsiunget a1、 , 
1983, Nucleic Acid Resear
ch 11 : 3227]およびナラン等[Nara
ng et a1、+ 1980,Methods i
nEnzymology 68 : 90コが開示して
いる。
5xキナーゼ緩衝液[300mMトリスーHCe(pH
 7. 8) ; 5 0mM MgC(!− ;およ
び25mMDTT](10μQ)、5mMATP(5μ
12)、H,O(24μQ)、T4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(0.5μQ; P−L Biochemica
lsの定義で約2.5単位)、1 my/ mQ B 
S A (5 uff)、およびlomMスペルミジン
(5μQ)を含有する混合物中、混合物を37゜Cで3
0分間インキユベートすることによってClaIリンカ
ー(約2μ9)をキナーゼ処理した。このキナーゼ処理
したClalリンカー(約12、5μl2)を、Eco
R1切断して平滑にしたpSV2gptベクター(約5
 0 O n9)に添加し、実質的に実施例2の教示に
従って連結反応を行った。次いで、実質的に実施例3の
教示に従って、試料を電気泳動にかけ、ベクターを単離
し、DEAE8 1紙から精製し、次に自己連結させ、
大腸菌HBIOI細胞に導入した。アンピシリン耐性コ
ロニーから単離したプラスミドを分析し、適切なCla
l制限部位を含有しているブラスミドをpS V 2 
gpt−C la Iと命名した。
制限酵素ClalおよびBamHIを用いたことを除き
実質的に実施例2の教示に従って、プラスミドps V
 2 gpt−C Ia I (約1μ9)を消化し、
約4,5kbのBamHI−Clal制限フラグメント
をアガロースゲルから単離し、DEAE8 1紙から精
製した。同様に、プラスミドpHKCE−10を2種類
の同じ制限酵素で消化し、約9kbのBamHICla
l制限フラグメントを単離し、精製した。ヒトκ定常領
域をコードしている遺伝子に連結した抗体c EM2 
3 1. 6. 7のネズミκ可変領域をコードしてい
る遺伝子を含有するこの約9kbの制限フラグメントを
、ベクターps V 2 gpt= C la Iの約
4.5kb Clal −BamH Iフラグメントに
連結した。この連結混合物を大腸菌HBIOIに導入し
、アンピシリン耐性コロニーからの組換えプラスミドを
適切な制限部位について試験した。適切な地図を有する
プラスミドをプラスミドpGCEMKと命名した。ブラ
スミドpGCEMKの制限部位および機能地図を添付の
第4図に示す。
実施例5 ブラスミドI)HGCEM−30の構築プラスミドpM
HCE−3Qは抗体C EM2 31.6.7のネズミ
γ可変領域をコードしている遺伝子を含有しており、こ
れを、ATCCに1988年3月1日に寄託されて受託
番号ATCC67640のもとで入手可能な菌株である
大腸閑K12HB 10 1/pMHCE−30から単
離することができる。ブラスミドpHGIZはヒトγ定
常領域をコードしている遺伝子を含有しており、これも
、ATCCに1988年3月1日に寄託されて受託番号
ATCC67638のもとで入半可能な菌株である大腸
菌K 12 HB 10 1/pHG IZから単離す
ることかできる。プラスミドpMHCE−30およびp
HGIZの制限部位および機能地図をそれぞれ添付の第
5図および第6図に示す。
ネズミの可変重鎖遺伝子を次のようにしてヒトγ−1遺
伝子に融合させた。ブラスミドpMHCE−30(約l
Oμ9)を制限酵素Clal(1単位/μg)で消化し
、次いで制限酵素Hindlllで部分消化して、主イ
ントロンに重鎖可変遺伝子を含有する約有する3kbの
C la I − H indlll制限フラグメント
を得た。部分消化は、0.1単位/μ9のDNAだけを
用い、37゜Cで1時間の消化を用いて行った。
また、ヒトγ−1遺伝子を含有するプラスミドpHc1
z(約1μg)も制限酵素ClarおよびHindll
lで消化した。実質的に実施例2の教示に従って、ブラ
スミドpMHCE−30由来の約有する3kbの制限フ
ラグメントをゲルおよびDEAE8 1から単離した。
このフラグメントを、実質的に実施例2の教示に従い、
挿入体(5 0 0 n9)および消化ベクターDNA
(20On9)を全量LOuQの連結混合物中で用いて
、プラスミドpHGIZのCI&l −Hind I 
I 1部位に連結した。大腸閑K12HBIO1の形質
転換によって得られた組換えブラスミドを制限消化マノ
ピングによって分析し、ヒトγ−1定常領域遺伝子に融
合したネズミ重鎖可変領域遺伝子を含有しているプラス
ミドを同定し、これをプラスミドpHGCEM−30と
命名した。プラスミドpHGCEM−30の制限部位お
よび機能地図を添付の第7図に示す。
実施例6 ブラスミドpNcEMGlの構築 キメラIg遺伝子を、実質的に実施例4で説明したよう
にして真核性発現ベクターに挿入した。
使用したベクターは、ATCCから受託番号ATCC3
7149のもとでだれでも人手することができるpSV
2neoである。実質的に実施例4の教示に従ってこの
ベクターにCla1部位を付加し、ブラスミドpS V
 2neo−Clalを得た。ブラスミドpsV2ne
o−Clal(約1μg)を制限酵素ClaIおよびB
amHI(1単位/μ9DNA)で消化した。
プラスミドpHGCEM−30(約lμg)を制限酵素
Clalで完全に消化し、次いで制限酵素Baml−T
I(0.1単位/μ9)で部分消化して、キメラ可変お
よびγ−1領域遺伝子を含有する約12.7kbのCl
al −BamH I制限フラグメントを得た。このフ
ラグメントをDEAE8 1紙で単111mし、TE緩
衝液(10μQ)中に溶出させた。実質的に実施例2の
教示に従い、ベクターDNA(50n9)、約12.7
kb挿入DNA(400n9)、10X連結緩衝液、l
QmMATPおよびT4  DNAリガーゼを用いてl
2゜Cで一晩、連結を行った。大腸菌K12HB101
細胞を形質転換し、制限マソピングを用いて組換えブラ
スミトを同定し、これをpNcEMGlと命名した。ブ
ラスミドpNCEMG1の制限部位および機能地図を添
付の第8図に示す。
実施例7 プラスミドpG9.2.27Kの構築 ブラスミドpTZK910は、ブラスミドpTZ180
中に挿入された完全な9. 2. 2 7κ可変領域遺
伝子をコードしている遺伝子を含有している。
プラスミドpTZK910は、1989年4月7日にN
RRLに寄託されて受託番号NRRL  B−1847
8のもとでだれでも入手することができる閑株である大
腸閑Kl2  JM109/pTZK910から単離す
ることができる。ブラスミドpTZK910の制限部位
および機能地図を添付の第9図に示す。実質的に実施例
1の教示に従ってこの菌株からプラスミドpTZK91
0を単離し、次いで9. 2. 2 7κ可変領域をコ
ードしている遺伝子を単離し、リンカーを付加し、そし
てこの遺伝子を発現ベクターpGCEMKに挿入した。
制限酵素DdelおよびlQXDdel緩衝液[l5M
 NaCQ; 60mM トリスーHC((pH7.5
);および6 0 mM MgC (!tlを用いたこ
と以外は実質的に実施例2の教示に従って、ブラスミド
pTZK910(約2μのを消化した。次に、Ddel
消化したブラスミドを精製し、制限酵素BamHIおよ
びlQXBamHI緩衝液[1.5M NaCff; 
60I@MトリスーHCC(pH7.9);および(3
QmMMgC I2.]を用いて消化した。次いで、こ
のプラスミドをゲル電気泳動にかけ、DEAE8 1紙
を用いて単離を行い、9. 2. 2 7κ可変領域を
コードしている遺伝子の大部分を含有する約357bp
のDdel −BamH I制限フラグメントを精製し
た。
次いで、一群のリンカーを調製して、発現ベクターへの
プラスミドpTZK910のDdel −BamHIフ
ラグメントの連結を容易にした。当分野で周知の、そし
て実施例4に記載した方注によってオリゴヌクレオチド
リンカーを調製した。始めに、一方の末端にBgll+
認識部位を有し、池方の末端にDde1部位を有するリ
ンカーを、次の配列で作成した 2つの鎖を別々に含威し、次いでそれぞれ約100pモ
ルをTE緩衝液(5μi2)中で一緒に混合し、70’
Cまで加熱し、次に一晩l2゜Cまで冷却してこれらの
鎖を自己アニーリングさせた。
同様の方法で、5゜末端にBamHI部泣を有し、3゜
末端にSstl1部位を有するリンカーを合成した。こ
のリンカーは、真核性スプライス部位に加えて9. 2
. 2 7κ可変領域のNH.末端に15アミノ酸の暗
号配列を含有している。このリンカーは次の配列を有し
ている: 2つの鎖のそれぞれ約100pモルを一緒にアニーリン
グさせ、次いでこのB aIIIH I − S st
llリンカー、アニーリングさせたBglll−Dde
lリンカーおよびブラスミドpTZK910のDdel
 −BamHIフラグメント(約0.5μg)を、実質
的に実施例4の教示に従って連結した。連結の後に、こ
の混合物を制限酵素Bgll1およびS stllで処
理し、次いで実質的に実施例2の教示に従って、9.2
.27κ可変領域の完全な暗号配列を含有している約4
20塩基対のB glll − S stll制限フラ
グメントをゲルから精製した。
プラスミドpGCEMK(約lμg)を制限酵素BgI
I1およびSstllで消化し、大きいベクターフラグ
メントをゲル精製した。このベクターはgpt耐性遺伝
子およびヒトκ定常領域遺伝子を含有しているが、CE
Mκ可変領域遺伝子は含有していない。9.2.27κ
可変領域遺伝子を含有している約420bpのBgll
l−Sstll制限フラグメントを、Bglll/Ss
tll消化したブラスミドpGCEMKに連結した。形
質転換と再単離の後に、適切な制限部位を示すブラスミ
ドをブラスミドpG9.2.27Kと命名した。ブラス
ミドpG9.2.27Kの制限部位および機能地図を添
付の第10図に示す。
実施例8 築 9. 2. 2 7キメラガンマl遺伝子を真核生物に
発現させるベクターを作成するために、先ず、ブラスミ
ドpNcEMGlから、1個のNot1部位、2個のB
aa81部位および2個のS a(2 I部位を欠失さ
せる。ブラスミドpNcEMGl約1μgを、制限酵素
NotlおよびlOXNotl緩衝液(1.5M Na
CQ  : 1 00mM  }リスーHCl7 ,p
H7.9;および1 0 0 mM  MgC 12t
)を使用して消化する。エタノール沈殿後、50μeの
反応全量中、各々5mMの4種類のデオキシリボヌクレ
オチドdttP,dGTP,dATPおよびdcTPl
oμg1゛クレノウ酵素2単位およびIOX緩衝液(0
.5MトリスーHCQ.pH7.5 ; O.IM M
gCムおよび1 0+M DTT)5μQを加えること
によって、Notl末端を平滑にする。37℃、30分
後、フェノール/クロロホルム抽出によって反応を停止
させ、DNAを自己ライゲートさせて、E.コリHBl
ot細胞に導入する。構造遺伝子の5゜でNOt1部位
の欠失を示すこれらのプラスミドをプラスミドpNcE
MGlΔNと命名する。
同様にして、ブラスミドpNcEMGlΔNを制限酵素
BamHIで部分消化し、次いで、クレノウで処理して
、プラスミドに認められる3個のBaraHI部位の2
個を欠失させる。形質転換およびランダムなプラスミド
の単離後、CEM構造遺伝子に対する5゜のBam81
部位の欠失およびヒトガ冫71遺伝子とネオマイシン耐
性付与遺伝子の間ノBamH{部位の欠失を示すブラス
ミドを、ブラスミドpNcEMG1ΔNΔB2と命名す
る。プラスミドpNcEMG1△NΔB2はまだ、CE
M可変領域遺伝子のすぐ3゜に認められるBamH1部
位を保持していることに注意すべきである。
最後に、ブラスミドpNcEMG1ΔNΔB2のヒトガ
ンマl遺伝子のすぐ5′に認められる2個のS aQ 
1部位を欠失させる。プラスミドpNCEMG1ΔNΔ
B2約1マイクログラムを制限酵素SaQlで消化し、
次に、クレノウで処理してSa(21部位を欠失させる
。形質転換およびプラスミドの単離後、ヒトガンマl遺
伝子に対する5′の2個のSal21部位の欠失を示す
プラスミドを、プラスミドpNcEMGlΔNΔB2Δ
S2と命名する。
旦.ブラスミドpN9.2.27Glの構築プラスミド
pG4G21は、ブラスミドpGEM4に挿入された9
. 2. 2 7ガンマ可変領域全体をコードしている
遺伝子を含有している。ブラスミドp04G21は、1
989年4月7日にNRRLに寄託され、NRRL  
B−18479として誰でも入手し得る株、E.コリK
12DH5/pG4G2 1から単離することができる
。ブラスミドp04G21の制限部位および機能地図を
添付の第11図に示す。プラスミドp04G21を、実
質上実施例1の教示に従って株から単離し、次いで、9
.2.27ガンマ可変領域をコードしている遺伝子を単
離し、リンカーを付加し、この遺伝子を発現ベクターp
NcEMG1ΔNΔB2ΔS2に挿入する。
ブラスミドp04G21約2μgを、制限酵素EcoR
 IおよびlQXEcoRI緩衝液を使用する以外、実
質上実施例2の教示に従って消化する。次いで、このE
coRI一消化ブラスミドを精製し、制限酵素Maen
Iおよび10XMaeI[[緩衝液を使用して消化する
。次に、このブラスミドをゲル電気泳動し、DEAE8
 1紙を使用して単離し、9.2.27ガンマ可変領域
をコードしている遺伝子の大部分を含有しているこの約
4 2 1 bp EcoR1−MaeII[制限フラ
グメントを精製する。
次いで、■組のリンカーを製造し、プラスミドp04G
21のE coR I / MaelI[フラグメント
の発現ベクターへのライゲートを促進する。実質上実施
例7の教示に従い、一端にBc(!I部位を有し、他端
にEcoR1部位を有するリンカーを合或し、EcoR
 r/Maell!制限フラグメントにアニーリングお
よびライゲートさせる。このリンカーは、なる配列を有
している。同様にして、5゛末端にMaelI1部位を
有し、3′末端にBamH1部位を有するリンカーを合
戊する。このリンカーは9,2.27ガンマ可変領域の
NH,末端の5個のアミノ酸プラス真核生物性スブライ
シング部位をコードしている配列を含有している。リン
カーは、なる配列を有している。このリンカーをアニー
リングし、次いで、このMaeln − B amH 
[リンカーアニーリングされたBcl21  EcoR
Iリンカーおよびプラスミドp04G21のEcoR 
I −Mae■制限フラグメント約0.5μgを実質上
実施例4の教示に従ってライゲートする。ライゲーショ
ン後、混合物を制限酵素Bcl21およびBamHIで
処理し、次に、この約462塩基対Be(2 T − 
BamHI制限フラグメントを実質上実施例2の教示に
従ってゲルから精製する。この制限フラグメントは、9
.2.27ガンマ可変領域の全コード配列を含有してい
る。
ブラスミドpNcEMGlΔNΔB2ΔS2約1μgを
制限酵素Bcf2IおよびBamHIで消化し、大きい
ベクターフラグメントをゲルにより精製する。
このベクターは、不オマイシン耐性付与遺伝子およびヒ
トガンマ1定常領域を含有しているが、CEMガンマ可
変領域遺伝子を含有していない。9.2.27ガンマ可
変領域遺伝子を含有している約462塩基対BcC I
 − BamH I制限フラグメントを、Bcl21/
BamHr一消化したブラスミドpNCEMCIΔNΔ
B2△S2にライゲートする。形質転換および再単離後
、適当な制限部位を示すこれらのブラスミドをブラスミ
ドpN9.2.2.27Glと命名する。ブラスミドp
N9.2.2.27Glの制限部位および機能地図を添
付の図面の第12図に示す。
実施例9 真核生物細胞におけるキメラ9. 2. 2 7抗体の
発現 A.キメラ構築物pG9.2.27Kを使用するキメラ
軽鎖遺伝子のトランスフェクショントランスフエクショ
ンのために使用した軽鎖免疫グロブリンプラスミドは、
上の実施例7の記載と同様にpG9.2.27である。
ヒトカッパ遺伝子に融合されたキメラ可変軽鎖(Vκ)
9.2.27遺伝子を含有しているpG9.2.27プ
ラスミドをまず、Toneguzzo et a1、,
(1986) Molecularand Cellu
lar Biology 6:703およびChu e
t a1、,(1987) Nucleic Acid
s Research 15:l311による記載と実
質上同じ電気穿孔法(electroporat io
n)によってS P 2/Oハイブリドーマ細胞にトラ
ンスフェクトする。宿主であるSP2/O−Ag14ハ
イブリドーマ細胞は、キメラ遺伝子の受容体である。S
 P2/O−Ag 1 4ハイブリドーマ細胞は、AT
CC CRL 1581の受託番号でATCCから誰で
も入手可能である。SP2/O−Agl4細胞を、5%
FCSを含有している培地中で増殖させ、電気穿孔前の
3日間、対数期の増殖相に維持する。制限酵素PvuI
(lu/μg)およびPvuI反応緩衝液(React
ion Buffer(Gibco−BRL, Gai
thergburg, Maryland))を使用し
、プラスミドベクターpG9.2.27(20μg)を
直線化する。トランスフェクション時、IEC臨床用遠
心機にて8 0 0 rpa+、室温でlO゜遠心する
ことによって、SP2/O細胞を集める。次に、細胞を
、6+++Mデキストロースを加えたハンクス緩衝化食
塩溶液(■anks Buffered Saline
 Solution(GibcoLafborator
ies, Grand Island, New Yo
rk)中で3回洗浄し、3.OXIO’細胞/,112
の終濃度で再懸濁する。細胞0.3slずつをl X 
I O7/. 3i12の密度でキュベット(セル)に
入れ、直線化したDNAを加える。混合物を氷上で10
分間維持する。
.8n+m間隙の電極(P/N 472)およびBTX
IOOトランスフェクター(Transfector 
(BTX, Inc.San Diego, CA.)
)を使用して、電気穿孔を行う。
条件は、それぞれ300ボルトでlOOμ秒、3パルス
である。次に、電気穿孔した細胞を、2×1 0 ’/
xQの密度で培地(T75フラスコ中)に、72時間再
懸濁する。(37°C、5%CO,)。次いで、細胞を
、24ウェルのプレート中、5XlO’/*(lの密度
で適当な抗生物質に蒔き:pG9.2.27を含有して
いるS P 2/O細胞をHMAX1、O培地(5 0
 ng/ xQヒポキサンチン、250ng/xQミコ
フェノール酸および50μg/x(lキサンチン; S
igma. SL. Louis, Missouri
から入手可能)に1μ9/ z(lで蒔く。HMAX耐
性コロニーを含有している各ウェルから上清200μQ
を集める。次ぎに、この上清を、pG9.2.27のキ
メラ免疫グロプリン遺伝子の発現を示すヒトカッパ定常
領域遺伝子の存在について検定する。
B.キメラ9.2.27を分泌しているSP2/0細胞
の同定 キメラCEM−ヒトカッパ遺伝子を発現している形質転
換されたSP2/O細胞を、ヒトカッパについて、エン
グバルおよびパールマン(Engvall,E. an
d Perlmann+P.)のImmunochem
istry, 8:871−874 (1971)の記
載に従い、通常の酵素結合免疫吸着検定(ELISA)
によって同定する。
この検定の目的は、ネズミノ1イブリドーマ9.2.2
7から単離され、ヒトカッパ1遺伝子に融合されたネズ
ミ可変領域から構築されているpc9.2.27プラス
ミドベクターによってコードされているキメラカッパ鎖
ポリペプチドを分泌している細胞を同定することである
。ヤギ抗−ヒトカッパ鎖(Tago #4106)の1
0mMリン酸ナトリウム、pH7−8中5μg/皮Q溶
液を調製する。96ウエルプレートの各ウェルをこの溶
液50μQで被覆する。次ぎに、プレートを37°Cで
一夜インキユベートする。次いで、プレートをH,Oお
よびPBS+0.1%ツィーン(w/v)中で十分洗浄
する。
上清画分50μQを各ウエルに加え、室温で2時間イン
キユベートする。プレートを再び上記の様にして洗浄す
る。ヤギ抗ヒトカッパ鎖アルカリホスファターゼコンジ
一ゲート(Tago #2496)を上清物質と同一媒
質中でl : 1000に希釈する。lウェル当たり1
00μQを加え、室温で1時間インキユベートする。プ
レートを上記と同様にして洗浄スる。アルカリホスファ
ターゼの基質をパッケージの指示にしたがって、蒸留し
たH,033112当たりl錠で調製し、この基質15
0μQを各ウェルに加え、37℃で30分間インキコベ
ートする。
300IIM EDTA5QμQで反応を停止させ、4
05nMで吸収を読み取る。最も高いレベルのカッパの
発現を示す上清を同定し、対応するウェルからの細胞を
プールし、キメラ構築物pN9.2.2.27Glの導
入のために伸長させる。
C.重鎖キメラ構築物pN9.2.27を使用するキメ
ラカッパ産生細胞の形質転換 S P 2/O細胞にトランスフェクトするために使用
した重鎖免疫グロブリンブラスミドは、実施例8に記載
の構築物由来のpN9.2、27であった。次ぎに、プ
ールされたキメラ9,2.27−ヒトカッパ遺伝子を発
現している細胞群を、キメラ9. 2. 2 7重鎖遺
伝子を含有しているブラスミド構築物で電気穿孔する。
カッパ遺伝子の電気穿孔の場合と同様に、S P 2/
Oキメラカッパ産生細胞(S P 2/O−κ)を、電
気穿孔前に3日間、対数期増殖相に維持する。ブラスミ
ドDNApN9.2.27Gl(20マイクログラム)
を、Pvul反応緩衝液中、酵素PvuTで直線化する
。細胞を集め、洗浄し、実施例9Aで詳細に説明する様
に3×107細胞/ttt(lの密度で再懸濁する。D
NAを加え、電気穿孔前に10分間、混合物を氷上で維
持する。使用した条件は、250ボルトで5m秒間、■
パルスである。細胞をI{H2(またはDMEMまたは
RPMIの様なその他の培地)の様な噛乳動物組織培養
培地プラス5%FCSブラスHMAX1.O中、2.5
X10’/xl2で37゜C、5%CO8にて72時間
プレートする。次ぎに、これらの細胞を24ウエルプレ
ート中、500μg/村の活性濃度でHMAX1.Oお
よびG418抗生物質(Geneticin, Gib
co−BRL, Gaithersburg*Mary
land)を含有している培地に5xlO’/xQでプ
レートする。選別をl4日間維持し、その時点でHMA
X/G418耐性コロニーを有するウェルを更に検定す
るために同定する。
当業者には、本発明の精神および範囲を逸脱しない限り
、本発明の改良法および変法が可能であることが理解さ
れよう。特許請求の範囲はこの様な改良法および変法を
全て包含することを説明せんと意図するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はブラスミドpMLCE−1.0の制限部位およ
び機能地図、第2図はブラスミドpHKF−1の制限部
位および機能地図、第3図はブラスミドpHKCE−1
0の制限部位および機能地図、第4図はブラスミドpG
CEMKの制限部位および機能地図、第5図はプラスミ
ドpMHCE−30の制限部位および機能地図、第6図
はプラスミドpHGIZの制限部位および機能地図、第
7図はプラスミドpHGCEM−30の制限部位および
機能地図、第8図はブラスミドpNcEMG1の制限部
位および機能地図、第9図はプラスミドpTZ K91
0の制限部位および機能地図、第10図はブラスミドp
G9.2.27Kの制限部位および機能地図、第11図
はブラスミドpG4G21の制限部位および機能地図、
ならびに第12図はブラスミドpN9.2.2.27G
lの制限部位および機能地図を、それぞれ示す模式図で
ある。 区普のでキ書r内容に変更なし) FIG,1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、キメラモノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコード
    している第1のDNA配列を含有する組換DNA化合物
    であって、第1のDNA配列が【遺伝子配列があります
    】 からなるアミノ酸配列をコードしている組換DNA化合
    物。 2、コード鎖が 【遺伝子配列があります】 からなる請求項1に記載の組換DNA化合物。 3、第1のDNA配列が更に、真核生物のシグナルペプ
    チドをコードしているDNA配列を含有する請求項1に
    記載の組換DNA化合物。 4、リーダーペプチドをコードしているDNA配列が 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有するリーダーペプチドをコー
    ドしている請求項3に記載の組換DNA化合物。 5、リーダーペプチドをコードしているDNA【遺伝子
    配列があります】 からなる請求項4に記載の組換DNA化合物。 6、プラスミドpTZK910(NRRLB−1847
    8)である請求項5に記載の組換DNAベクター。 7、キメラモノクローナル抗体の軽鎖定常領域をコード
    している第2のDNA配列を更に含有する請求項1に記
    載の組換DNA化合物。 8、請求項7に記載のDNA化合物を含有している組換
    DNAベクター。 9、第10図に示されたプラスミドpG9.2.27K
    である請求項8に記載の組換DNAベクター。 10、キメラモノクローナル抗体の重鎖可変領域をコー
    ドしている第1のDNA配列を含有する組換DNA化合
    物であって、第1のDNA配列が【遺伝子配列がありま
    す】 からなるアミノ酸配列をコードしている組換DNA化合
    物。 11、コード鎖が 【遺伝子配列があります】 からなる請求項10に記載の組換DNA化合物。 12、第1のDNA配列が更に、真核生物のシグナルペ
    プチドをコードしているDNA配列を含有する請求項1
    0に記載の組換DNA化合物。 13、リーダーペプチドをコードしているDNA配列が 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有するリーダーペプチドをコー
    ドしている請求項12に記載の組換DNA化合物。 14、リーダーペプチドをコードしているDNAが 【遺伝子配列があります】 からなる請求項13に記載の組換DNA化合物。 15、プラスミドpG4G21(NRRLB−1847
    9)である請求項14に記載の組換DNAベクター。 16、キメラモノクローナル抗体の重鎖定常領域をコー
    ドしている第2のDNA配列を更に含有する請求項15
    に記載の組換DNA化合物。 17、請求項16に記載のDNA化合物を含有している
    組換DNAベクター。 18、第12図に示されたプラスミドpN9.2.27
    Glである請求項17に記載の組換DNAベクター。 19、キメラ抗体の軽鎖をコードしているDNA配列、
    および軽鎖の発現を誘導するように軽鎖コードDNAに
    関連して位置している転写および翻訳DNA配列を含有
    している、少なくとも1個のDNAベクターを含有する
    、キメラモノクローナル抗体を発現し得る真核生物宿主
    細胞であって、軽鎖可変領域をコードしているDNA鎖
    配列が【遺伝子配列があります】 からなる真核生物宿主細胞。 20、第2のDNAベクター、または第1のDNA構築
    物が更に、キメラ抗体の重鎖をコードしているDNA鎖
    配列、および重鎖の発現を誘導するように重鎖コードD
    NA鎖配列に関連して位置している転写および翻訳DN
    A配列を含有している、請求項19に記載の真核生物宿
    主細胞であって、重鎖可変領域をコードしているDNA
    鎖配列が 【遺伝子配列があります】 からなる真核生物宿主細胞。 21、第1のDNAベクタ−がキメラモノクローナル抗
    体の軽鎖をコードし、第2のDNAベクターがキメラモ
    ノクローナル抗体の重鎖をコードしている請求項20に
    記載の真核生物宿主細胞。 22、SP2/0/pG9.2.27K/pN9.2.
    27Glである請求項21に記載の真核生物宿主細胞。 23、 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域を含有して
    いるキメラモノクローナル抗体。 24、抗体がキメラ9.2.27である請求項23に記
    載のキメラモノクローナル抗体。 25、 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含有して
    いるキメラモノクローナル抗体。 26、抗体がキメラ9.2.27である請求項25に記
    載のキメラモノクローナル抗体。 27、 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域、および 【遺伝子配列があります】 からなるアミノ酸配列を有する重鎖可変領域を含有して
    いるキメラモノクローナル抗体。 28、抗体がXCEM449である請求項27に記載の
    キメラモノクローナル抗体。
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